2019.12.20(金)
『あった』
テーブルに、小さな矩形の物体が載っていた。
さっきまでは、ライターかと思っていた。
しかし、テーブルには灰皿もタバコもない。
この女教授が、喫煙しているところを見たこともない。
これが、ロック解除のリモコンに違いない。
呆れたことに女教授は、すでに佳境に入っていた。
揃えた指先で陰核を隠し、練りあげていた。
二の腕の下部が、たぷたぷと揺れている。
前倣いをするように突き出た左右の陰唇も、小刻みに振れている。
漆黒のテーブルでは、垂れ零した膣液が表面張力を演じていた。
「い……。
イク。
見て。
イクとこ、見て」
馬鹿馬鹿しい。
由美は、テーブルから矩形の物体を拾いあげた。
案の定、中央部に、ボタンらしい膨らみがある。
扉に向け、ボタンを押す。
音が聞こえた。
「美弥ちゃん、帰るよ」
「ま、待ちなさい!
さ、最後まで見て。
見てってぇぇぇ」
由美は美弥子の腕を取ると、踵を返した。
扉の手前で、奇声が聞こえた。
「わきゃ。
ぅわきゃ」
観客もなく、ひとりで逝ったのだ。
無念の思いを抱きつつ。
いい気味だ。
廊下に出た。
誰の姿もない。
「あ」
「どうしたの?」
「持って来ちゃった」
由美の手には、リモコンが残っていた。
「外からも、掛けられるのかな?」
押してみた。
ロック音が響いた。
扉のレバーハンドルを握ってみる。
開かない。
「帰ろ」
「開けないの?
先生、出られないんじゃない?」
「合鍵くらい、あるでしょ」
「持って帰ったら泥棒だよ」
「相手は脅迫者でしょ。
でもいいわ。
こんなの持って帰ったって、しょうがないから」
廊下には、大きな観葉植物の鉢が置かれていた。
由美は、バークチップの敷かれた鉢の中にリモコンを投げ入れた。
テーブルに、小さな矩形の物体が載っていた。
さっきまでは、ライターかと思っていた。
しかし、テーブルには灰皿もタバコもない。
この女教授が、喫煙しているところを見たこともない。
これが、ロック解除のリモコンに違いない。
呆れたことに女教授は、すでに佳境に入っていた。
揃えた指先で陰核を隠し、練りあげていた。
二の腕の下部が、たぷたぷと揺れている。
前倣いをするように突き出た左右の陰唇も、小刻みに振れている。
漆黒のテーブルでは、垂れ零した膣液が表面張力を演じていた。
「い……。
イク。
見て。
イクとこ、見て」
馬鹿馬鹿しい。
由美は、テーブルから矩形の物体を拾いあげた。
案の定、中央部に、ボタンらしい膨らみがある。
扉に向け、ボタンを押す。
音が聞こえた。
「美弥ちゃん、帰るよ」
「ま、待ちなさい!
さ、最後まで見て。
見てってぇぇぇ」
由美は美弥子の腕を取ると、踵を返した。
扉の手前で、奇声が聞こえた。
「わきゃ。
ぅわきゃ」
観客もなく、ひとりで逝ったのだ。
無念の思いを抱きつつ。
いい気味だ。
廊下に出た。
誰の姿もない。
「あ」
「どうしたの?」
「持って来ちゃった」
由美の手には、リモコンが残っていた。
「外からも、掛けられるのかな?」
押してみた。
ロック音が響いた。
扉のレバーハンドルを握ってみる。
開かない。
「帰ろ」
「開けないの?
先生、出られないんじゃない?」
「合鍵くらい、あるでしょ」
「持って帰ったら泥棒だよ」
「相手は脅迫者でしょ。
でもいいわ。
こんなの持って帰ったって、しょうがないから」
廊下には、大きな観葉植物の鉢が置かれていた。
由美は、バークチップの敷かれた鉢の中にリモコンを投げ入れた。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2019/12/20 06:02
-
今日は何の日
12月20日は、『デパート開業の日』。
1904(明治37)年12月20日(今から115年前)……。
東京日本橋の「三井呉服店」が「三越呉服店」と改称し、日本で初めてのデパート形式での営業を開始しました。
デパート(百貨店)は、欧米のデパートメント・ストアにならったものです。
当時の店は二階建てで、日本商家の古風を残したものだったそうです。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/112203.html)のページから転載させていただきました。
もちろん、「三越呉服店」は、現在の「三越」です。
新潟市の中心部、古町にも「新潟三越」があります。
しかし!
あと3ヶ月で、「かつてありました」に変わります。
すなわち、閉店です。
2020年3月22日が閉店日。
その斜向かいに建ってた「大和デパート」は……。
一足早く、2010年に閉店してます。
これで、新潟市の中心部から、デパートがなくなることになります。
中心部に住むお年寄りは困るでしょうね。
衣料品とかじゃないですよ。
デパ地下です。
つまり、日々の惣菜などの購入。
中心部にはスーパーなどもありませんから。
続きは次のコメントで。
-
––––––
2. Mikiko- 2019/12/20 06:03
-
今日は何の日(つづき)
しかしながら……。
近隣に住まない者にとっては、正直言って痛くも痒くもないです。
わたしは、銀行に行く用事なので、「新潟三越」の前はちょくちょく通ります。
でも、立ち寄ったことは……。
少なくとも、ここ数年はありません。
用がないですよ。
衣料品などはネットで買いますし。
駅とは反対方向になるので、夕食のおかずを買うこともありません。
電車時間、ギリギリですし。
新潟では、1本逃すと、次が30分後だったりしますから。
「大和デパート」の跡地にはビルが建ち……。
奇しくも、2020年3月にオープンします。
今はもう、外観も見えてきました。
名称は、「古町ルフル(REFURU)」だそうです。
「ルフル」は……。
「ルネサンス(再生)」「古町」「いっぱい(Full)」などを籠めた造語だそうです(後付けでしょうね)。
基本的に、商業テナントビルですが……。
目玉は、新潟市役所の一部が移ってくること。
3~6階に市役所が入ります。
7~8階には、銀行や大学などが入る予定だとか。
ルフルに入る市役所職員は、800人くらいになるそうです。
大学も入れば、若年人口も増えるわけです。
古町商店街も、期待が膨らんでるんじゃないでしょうか。
最近の衰退ぶりは、目を覆いたいほどのものですから。
ほとんど、人が歩いてないんですよ。
開いてるのは、100均とドラッグストアと銀行くらいですかね。
個人商店主は店を閉めても、人に安く貸そうとはしないらしいです。
なので、シャッター街。
続きはさらに次のコメントで。
-
––––––
3. Mikiko- 2019/12/20 06:03
-
今日は何の日(つづきのつづき)
↓市役所の移転は、5月7日だそうです。
https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/seisaku/cyosyasaihen/furumachiiten.html
ゴールデンウィーク中に引っ越し作業するんですかね?
食堂などはないようですので……。
お弁当を持たない職員は、食べに出ることになります。
最初は、困るでしょうね。
受け入れキャパがないでしょうから。
ランチを出す近隣のお店は、大渋滞じゃないでしょうか。
進出してくるお店も増えるかも知れません。
そうなれば嬉しいですね。
↓なお大学は、新設される「開志専門職大学」。
https://www.kaishi-pu.ac.jp/campus/
キャンパスは、新潟駅周辺に2箇所と「古町ルフル」。
「古町ルフル」には、アニメ・マンガ学部が入るそうです。
新潟市は、マンガ家をたくさん輩出してますからね。
なぜ新潟で、マンガ家になる人が多いかというと……。
冬、外に出れない子供が、家でマンガを書いてたからだと云われてます。
新潟市は平野なので、雪が降ってもスキーなどが出来ないんです。