2019.12.1(日)
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由美が東京に戻ったのは、もう後期の授業が始まる寸前だった。
結局、夏休みに美弥子と2人で旅行するという計画は、果たせなかった。
残念だが……。
楽しみが先に伸びたと考えればいい。
2人の学生生活には、まだまだ先があるのだ。
美弥子との再会を楽しみに、後期の初登校をした由美を待っていたのは……。
大学始まって以来と思われる、大スキャンダルだった。
そしてそれは、由美と美弥子にとって、決して無縁な事件ではなかった。
なんと、社会学の福島女教授の経営する風俗店が摘発されたというのだ。
しかも、女教授が円形舞台から客に性的サービスをしている最中だったらしく……。
女教授も警察に連行されていた。
登校時、校門前で警備員が、マスコミらしい集団と揉めているのを見ていた。
事件はもう、広く世間の知るところとなっていたのだ。
最近はネットも見ていなかったので、由美はまったく知らなかった。
とにかく、美弥子と会って話をしなくては。
と思った途端、スマホに着信があった。
案の定、美弥子だった。
再会の挨拶もそこそこに、1限後に会う約束だけした。
キャンパスには、まだ夏の名残の暑さが居座っていたが……。
構内で話をするのは危険だ。
2人は、大木が日陰を作るサークルベンチに腰を掛けた。
「福島先生、出て来てるの?」
由美は、青ざめた顔で木漏れ日を浴びる美弥子に尋ねた。
「出て来れるわけないでしょ。
こんな大事件起こして」
「じゃ、刑務所?」
「刑務所は、裁判が終わってから入るところじゃない」
「そうか。
まだ、捕まりたてだもんね。
あ、留置所か」
「知らないわよ。
とにかく、情報というか、デマが飛び交ってて。
死刑になったとか言う子までいるし」
「バカじゃない」
「それだけ、ショックが大きいのよ。
こんな事件、初めてだろうし。
さっき、就職活動中らしいリクルートスーツの上級生を見たけど……。
泣いてたわ」
「悲惨よね」
由美が東京に戻ったのは、もう後期の授業が始まる寸前だった。
結局、夏休みに美弥子と2人で旅行するという計画は、果たせなかった。
残念だが……。
楽しみが先に伸びたと考えればいい。
2人の学生生活には、まだまだ先があるのだ。
美弥子との再会を楽しみに、後期の初登校をした由美を待っていたのは……。
大学始まって以来と思われる、大スキャンダルだった。
そしてそれは、由美と美弥子にとって、決して無縁な事件ではなかった。
なんと、社会学の福島女教授の経営する風俗店が摘発されたというのだ。
しかも、女教授が円形舞台から客に性的サービスをしている最中だったらしく……。
女教授も警察に連行されていた。
登校時、校門前で警備員が、マスコミらしい集団と揉めているのを見ていた。
事件はもう、広く世間の知るところとなっていたのだ。
最近はネットも見ていなかったので、由美はまったく知らなかった。
とにかく、美弥子と会って話をしなくては。
と思った途端、スマホに着信があった。
案の定、美弥子だった。
再会の挨拶もそこそこに、1限後に会う約束だけした。
キャンパスには、まだ夏の名残の暑さが居座っていたが……。
構内で話をするのは危険だ。
2人は、大木が日陰を作るサークルベンチに腰を掛けた。
「福島先生、出て来てるの?」
由美は、青ざめた顔で木漏れ日を浴びる美弥子に尋ねた。
「出て来れるわけないでしょ。
こんな大事件起こして」
「じゃ、刑務所?」
「刑務所は、裁判が終わってから入るところじゃない」
「そうか。
まだ、捕まりたてだもんね。
あ、留置所か」
「知らないわよ。
とにかく、情報というか、デマが飛び交ってて。
死刑になったとか言う子までいるし」
「バカじゃない」
「それだけ、ショックが大きいのよ。
こんな事件、初めてだろうし。
さっき、就職活動中らしいリクルートスーツの上級生を見たけど……。
泣いてたわ」
「悲惨よね」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/12/01 06:42
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今日は何の日
12月1日は、『下仁田葱の日』。
伝統的な栽培方法を守って生産する「下仁田ファーム・下仁田葱の会」、が2009(平成21)年に制定。
日付は、この日が下仁田ネギの出荷解禁の日であることから。
煮たときの甘みやとろみが抜群に美味しい下仁田ネギをアピールする日。
下仁田は、群馬県の南西部にある甘楽郡の町。
記念日は、『(社)日本記念日協会』により認定、登録されてます。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/11201c.html)のページから転載させていただきました。
下仁田ネギは、よく耳にしますが……。
いったい、普通のネギとはどこが違うんでしょう?
↓上記、『下仁田ファーム』さんのページから、解説を引用させていただきます。
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●下仁田ねぎの特徴
その特徴は太くて短い姿で、白根は15cm、太さは4~5cm。
ねぎのくせにちょっと高価です。
生ではびっくりするほど辛いのでそれだけで敬遠する人もいるようですが、でも煮るとすごく甘く、普通の長ネギとちがいスジっぽくなくてトロトロになります。
ネギの種類として、葉ネギと根深ネギに大きく分けられますが、下仁田ねぎは、根深の一本ネギです。
関西では、九条ネギに代表されるように、ネギは葉っぱの部分を食べますが、関東では千住ネギや深谷ネギ等、白根を主に食べます。
深谷ねぎは品種名ではなく深谷市周辺で生産される長ネギの総称なのに対し、下仁田ねぎは「下仁田ねぎ」という品種名です。
なので、ホームセンターや種苗店で売られている下仁田ネギの種を蒔けば下仁田町以外で適当につくっても遺伝子的には下仁田ねぎになります。
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続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/12/01 06:42
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今日は何の日(つづき)
品種が違ったんですね。
↓実際、普通のネギとは形状が違ってました。
http://mono-recommend.hatenablog.com/entry/2016/10/15/153337
さて、わたしと「下仁田ネギ」。
↑の記述からもおわかりかと思いますが……。
食べたことがありません。
ここらのスーパーじゃ、売ってないでしょうし。
やっぱり、通販でしか手に入らないんですかね。
ネギの味は、基本的に好きです。
でも、生のネギは、後味が残るのがやっかいなところ。
なので、ざる蕎麦などでも、ネギは入れないことが多いです。
残念なんですけど。
今は毎晩、シラタキを麺風にして食べてますが……。
ここにはネギを振りかけます。
といっても、市販の乾燥ネギですが。
これなら、口が臭くならないのです。
別に人のために口臭を気にしてるわけじゃありませんよ。
自分がイヤなんです。
その点、安心して食べられるのが、煮こんだネギですね。
お味噌汁もいいですが……。
やっぱり、鍋じゃないでしょうか。
わたしは将来、退職したら……。
朝、鍋を食べる夢を持ってます。
もちろん、毎朝じゃないですよ。
冬の特別な日がいいですね。
冬至にしようか。
冬至はまさに、冬の折り返し点。
この日から、昼の時間が長くなっていきます。
冬を半分乗り切ったお祝いですね。
障子をぜんぶ開けて、外の光を入れます。
新潟では、お日様は射さないかも知れませんが……。
それでも、少しは明るいでしょう。
そして、もちろんコタツ。
今持ってる電気コンロだと……。
ちょっと鍋が高くなりますね。
ひっくり返したら大変。
やっぱり、IHクッキングヒーターを奢りましょう。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2019/12/01 06:43
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今日は何の日(つづきのつづき)
出汁は、昆布で取って……。
具材のメインは、鱈ですかね。
あと、お豆腐にシラタキ。
わたしは、木綿豆腐はイマイチなんですよ。
口触りが。
絹ごしがいいです。
キノコも入れましょう。
シメジですかね。
そしてそこに、ネギです。
彩りも大切ですので、葉の部分もざくざく入れます。
日本酒が合うのかも知れませんが……。
わたしはビールにします。
猫舌なので、舌冷ましにもなりますから。
最初は綿入れ半纏を着てますが……。
だんだん暑くなって脱いじゃうでしょうね。
想像するだけで、わくわくしてきます。
でも、誰かと一緒のイメージはないんですよ。
一人だと思います。
としても、ぜんぜん寂しいことはありません。
わたしは子供のころから、一人で頭の中で会話して来ましたから。
一人でいるのは、まったく平気なんです。
でも、テレビは必要ですね。
テレビのない部屋で一人鍋ってのは、やっぱり煮詰まりすぎですよ。
何を見るかなぁ。
やっぱり、『おぎやはぎの愛車遍歴』かな。
でも録画になるから、畳の部屋までDVDを持っていくのがやっかいだな。
ケーブルを伸ばすか。
AVケーブルの長いヤツって売ってるんですかね?
注意すべきは、火を点けたままの寝落ちです。
危なくなったら、電源は切りましょう。
それさえすれば、もう安心。
コタツに入ったまま、仰向けに寝落ち。
気持ちいいだろうなぁ。
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4. 手羽崎 鶏造- 2019/12/02 17:22
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下仁田ねぎ。
アホで品のないカンサイ人
(ワタシも例にもれず)
は、下ネタネギと聞き違いすると
思います。
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5. Mikiko- 2019/12/02 19:12
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下ネタネギ
賢く上品な新潟県人も……。
それは連想しました。
書かないところが奥ゆかしさです。