2019.10.27(日)
宿に戻ると、勝手口に回るため、庭先を通った。
庭に面した縁側の前には、シーツが干してあった。
しかし、そのシーツは目隠しで……。
その向こうには、美弥子たちの下着が干してある。
そのシーツの下から、明らかに男の脚が覗いていた。
シーツを回りこんだ由美が怒声をあげた。
「何してるの!」
逃げ出した男は、ハーパンを膝まで下げていた。
おそらく、パンツは穿いてなかったのだろう。
尻が丸出しだった。
行き止まりに追い詰められた男は、その格好で向き直った。
男根を勃起させていた。
洗濯物の下着をオカズに、男根を擦っていたに違いない。
向き直って脇を擦り抜けようとした男だったが……。
その横腹に、由美の容赦のない蹴りが入った。
由美が、気絶した男のタンクトップを脱がせ……。
それを使って、物干しの柱に縛り付けた。
しかも、逃げないようにと、ハーパンまで抜き取ったのだ。
つまり男は、全裸で物干しに縛られたわけだ。
そしてそこで……。
目を覚ました男から、驚くべき告白を聞いた。
自分は別の人格の女子高生で、この男子高校生の身体に転生したのだと。
あのときは、花火の聞こえる夜という非日常感もあり……。
男の話に聞き入ってしまった。
しかし、今思い返せば、そんなバカなことがあるはずもない。
作り話か、虚言癖に違いない。
ともかく……。
そのときの変態男が、今、目の前に立っている。
「どうして……」
偶然だろうか。
しかし、この巨大なターミナル駅近くの雑踏で……。
千葉で一度だけ会った高校生と再会する偶然など、あり得るだろうか。
「すみません。
実は、後をついてきちゃったんです」
「どこから?」
「マンションの前からです」
まったく気づかなかった。
由美は拳法をやっていたせいか、そうした気配には敏感だ。
しかし、美弥子はまったく勘が働かなかった。
足音を忍ばせて真後ろに立った由美に、よく脅かされたものだ。
無防備すぎ、と由美には笑われていた。
★作者注)花火大会の夜のシーンは、2073回からになります。★
庭に面した縁側の前には、シーツが干してあった。
しかし、そのシーツは目隠しで……。
その向こうには、美弥子たちの下着が干してある。
そのシーツの下から、明らかに男の脚が覗いていた。
シーツを回りこんだ由美が怒声をあげた。
「何してるの!」
逃げ出した男は、ハーパンを膝まで下げていた。
おそらく、パンツは穿いてなかったのだろう。
尻が丸出しだった。
行き止まりに追い詰められた男は、その格好で向き直った。
男根を勃起させていた。
洗濯物の下着をオカズに、男根を擦っていたに違いない。
向き直って脇を擦り抜けようとした男だったが……。
その横腹に、由美の容赦のない蹴りが入った。
由美が、気絶した男のタンクトップを脱がせ……。
それを使って、物干しの柱に縛り付けた。
しかも、逃げないようにと、ハーパンまで抜き取ったのだ。
つまり男は、全裸で物干しに縛られたわけだ。
そしてそこで……。
目を覚ました男から、驚くべき告白を聞いた。
自分は別の人格の女子高生で、この男子高校生の身体に転生したのだと。
あのときは、花火の聞こえる夜という非日常感もあり……。
男の話に聞き入ってしまった。
しかし、今思い返せば、そんなバカなことがあるはずもない。
作り話か、虚言癖に違いない。
ともかく……。
そのときの変態男が、今、目の前に立っている。
「どうして……」
偶然だろうか。
しかし、この巨大なターミナル駅近くの雑踏で……。
千葉で一度だけ会った高校生と再会する偶然など、あり得るだろうか。
「すみません。
実は、後をついてきちゃったんです」
「どこから?」
「マンションの前からです」
まったく気づかなかった。
由美は拳法をやっていたせいか、そうした気配には敏感だ。
しかし、美弥子はまったく勘が働かなかった。
足音を忍ばせて真後ろに立った由美に、よく脅かされたものだ。
無防備すぎ、と由美には笑われていた。
★作者注)花火大会の夜のシーンは、2073回からになります。★
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/10/27 06:43
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今日は何の日
10月27日は、『読書の日』。
『読書の日』は、「読書週間(10月27日~11月9日)」の初日です。
「読書週間」は、1924(大正13)年、図書館の利用PRを目的に「日本図書館協会」が制定した「図書館週間(11月17日~23日)」を母体としてます。
その後、1933(昭和8)年、「東京書籍商組合」主催の「図書祭(11月17日~23日)」に改称されましたが……。
戦争の影響で、1939(昭和14)年には、一旦廃止されました。
戦後の1947(昭和22)年からは……。
「読書週間(11月17日~23日)」と改称して、「読書週間実行委員会」の主催で実施されることになりました。
「読書週間実行委員会」は、日本出版協会、日本図書館協会、取次・書店の流通組織、その他報道・文化関連団体30あまりで結成されたものです。
「読書週間」の目的は、読書の力によって、平和な文化国家を作ろうというものです。
その後、「1週間では惜しい」ということで、1948(昭和23)年の第2回「読書週間」からは……。
「文化の日(11月3日)」の前後にまたがる10月27日~11月9日の2週間に期間が延長されました。
この時期、東京都千代田区神田神保町の書店街では、「神田古本まつり」が開催されてます。
今年は、10月25日(金)~ 11月4日(月)だそうです。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/110272.html)のページから転載させていただきました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/10/27 06:43
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今日は何の日(つづき)
さて。
わたしと読書。
小学校時代は、ほぼ読書をした記憶がありません。
たまに図書館で、SFのハードカバーを借りたくらいでしょうか。
もちろん、子供向けの読み物です。
初めて自分で本を買ったのは、中学生のころでしょう。
本と云っても、文庫ですが。
コナン・ドイル。
もちろん、シャーロック・ホームズのシリーズ。
トリックなど、理解できないところもありましたが……。
雰囲気が好きでした。
やっぱりあの小説は、ワトソンという人物を登場させたのが画期的なところでしょう。
読者は、自分と同レベルの(もしくは自分の方がマシと思われる)人物が語り手となることで……。
ストレスなく読めるんじゃないでしょうか。
この設定は、岡本綺堂が「半七捕物帳」を書くヒントになったんじゃないでしょうか。
綺堂は、コナン・ドイルより、13歳年下(コナン・ドイルが生まれたのは、江戸時代です)。
綺堂は、発表されるシャーロック・ホームズのシリーズを、リアルタイムで読んでたそうです。
もちろん、原語でです。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2019/10/27 06:44
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今日は何の日(つづきのつづき)
高校時代は、重いものを読めませんでした。
受験がありましたから。
読んでたのは、日本のSFですね。
筒井康隆とか。
短い時間で読める短編集ばかり買ってました。
長編だと、受験勉強からの逃避として……。
長々と読んでしまう恐れがありますから。
大学に入ると、読む時間はたくさんできたのですが……。
そうなると反って、読まないものです。
それでも、トーマス・マンの「魔の山」だけは最後まで読みました。
文庫で2冊だったと思います。
でも、一番好きだったのは短編の「トニオ・クレーゲル」でした。
あ、そうそう。
夏目漱石も読みました。
驚いたのは、当時の人が、ものすごく遠くまで自分の足で歩いてることです。
交通機関がほとんどないのですから、当たり前ですけど。
さて、現在。
ほぼまったく読んでません。
時間を作れるのは、行き帰りの電車の中だけですね。
それでも昔は、梶尾真治なんかを読んでたものです。
映画『黄泉がえり』の原作者です。
わたしが好きだったのは、『クロノス・ジョウンターの伝説』です。
今は、小説はさっぱりです。
エッセーは楽ですよ。
サイコーなのは、北大路公子さん。
札幌在住の日常を読むと……。
新潟の冬は、まだマシだと力づけられます。
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4. 手羽崎 鶏造- 2019/10/27 10:36
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ワタシは小学生の時、シャーロック・ホームズ
より先に、アルセーヌ・ルパンに出会って
しまっていました。
だから、アマノジャクな少年になって、今に
到る気がします。
また、子ども時代、歴史好きな佐賀の親戚の
黒田(この苗字がいかにも胡散臭い 笑)の
オヤジに、
「オマエんとこの家紋は桔梗、そう明智の
家紋と同じじゃ」
その言葉に相当影響を受けていたと思います。
周囲の子らと違い、信長・秀吉嫌いは、NHK
大河「国盗り物語」の美男子・近藤正臣(光秀役)
で一気に確信?になっていきました。
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5. Mikiko- 2019/10/27 12:13
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アルセーヌ・ルパンから……
明智小五郎に話が移ったのかと思いました。
明智光秀の方でしたか。
桔梗紋、格好良いですよね。
わたしは以前、桔梗紋の付いたパスケースを使ってたことがあります。
わが家のは、ぜんぜん違うのですが。