2016.2.17(水)
「そうだ。
あなたいっそ、再婚しちゃえば?
そんな身体で独身でいるから、いろいろ問題が発生するのよ」
「相手がいませんって。
それに、問題なんて発生してませんから」
「これから発生するかも知れないでしょ。
相手の件は……。
あなたが、周りの男を、結婚の対象として見ようとしてないからよ。
そういう目で見れば、ゴロゴロいるはずよ。
港の漁師なんてどう?」
「考えたこともないです。
それに、結婚なんかしたら、ここに住めなくなります。
女性専門の宿に、壮年の男性は入れられませんよ」
「そうか。
トイレもお風呂も、男性用は無いのよね?」
「はい」
「増築は、敷地的に無理だし……。
いっそ、外に家を借りて、ここに通えば?」
「そんな。
夜は、お客さまだけになっちゃうじゃないですか」
「はは。
できないわよね。
でも、今の話聞くと……。
涼太くん問題は、早急に対処しなきゃならないんじゃない?
トイレも女性用を使ってるんでしょ?」
「そうです」
「中学生になったら、絶対にマズいわよ」
「ですよね」
「庭に仮設トイレでも置く?」
「景観が……」
「ユニットバスなら、そんなに場所取らないんじゃない?
ほら、東京のビジネスホテルとかにあるでしょ。
トイレとお風呂が一緒になったヤツ。
あれを、あなたたちの部屋にくっつけて増設するの」
「あ、なるほど」
「涼太くん、お風呂が狭いけど仕方ないわよね」
「ここ改築してもらった工務店さんに、相談してみます」
「それがいいわ。
さて、涼太くん問題は、それで解決として……。
あなたをどうするかね」
「どうするって、何がです?」
「フェロモン問題でしょ」
「出してませんから」
「出てますから。
そうだ!
いい手があった」
「あんまり良い予感はしないんですけど」
「あなた、子供はまだ欲しい?」
「無理です。
子育てと宿の切り盛り、両方やるのは」
あなたいっそ、再婚しちゃえば?
そんな身体で独身でいるから、いろいろ問題が発生するのよ」
「相手がいませんって。
それに、問題なんて発生してませんから」
「これから発生するかも知れないでしょ。
相手の件は……。
あなたが、周りの男を、結婚の対象として見ようとしてないからよ。
そういう目で見れば、ゴロゴロいるはずよ。
港の漁師なんてどう?」
「考えたこともないです。
それに、結婚なんかしたら、ここに住めなくなります。
女性専門の宿に、壮年の男性は入れられませんよ」
「そうか。
トイレもお風呂も、男性用は無いのよね?」
「はい」
「増築は、敷地的に無理だし……。
いっそ、外に家を借りて、ここに通えば?」
「そんな。
夜は、お客さまだけになっちゃうじゃないですか」
「はは。
できないわよね。
でも、今の話聞くと……。
涼太くん問題は、早急に対処しなきゃならないんじゃない?
トイレも女性用を使ってるんでしょ?」
「そうです」
「中学生になったら、絶対にマズいわよ」
「ですよね」
「庭に仮設トイレでも置く?」
「景観が……」
「ユニットバスなら、そんなに場所取らないんじゃない?
ほら、東京のビジネスホテルとかにあるでしょ。
トイレとお風呂が一緒になったヤツ。
あれを、あなたたちの部屋にくっつけて増設するの」
「あ、なるほど」
「涼太くん、お風呂が狭いけど仕方ないわよね」
「ここ改築してもらった工務店さんに、相談してみます」
「それがいいわ。
さて、涼太くん問題は、それで解決として……。
あなたをどうするかね」
「どうするって、何がです?」
「フェロモン問題でしょ」
「出してませんから」
「出てますから。
そうだ!
いい手があった」
「あんまり良い予感はしないんですけど」
「あなた、子供はまだ欲しい?」
「無理です。
子育てと宿の切り盛り、両方やるのは」
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2016/02/17 07:32
-
ユニットバス
ここで書いてるユニットバスは……。
浴槽、洗面、トイレが一緒になった“3点ユニット”というやつですね。
わたしが泊まるビジネスホテルは、みんなこれです。
東京で住んでたワンルームマンションでもこれでした。
自室では、湯船に浸かった記憶がありません。
でも、大きな利点があります。
トイレ掃除が楽なこと。
シャワーで、床を流してしまうだけですから。
-
––––––
2. ♪オンボロボロロHQ- 2016/02/17 12:12
-
港の漁師
稼ぎいいらしいよ、千穂さん。考えてみたら?
まあ、お天気次第という稼業だから、収入は不安定だけどね。
いっそ、養殖業はどうだろう。ひっかけた漁師をそそのかして始めるんだよ。うまく当たれば左うちわ、民宿から手を引けるよ。
あ、そうもいかんか。亡くなった御亭主の、いわば形見だもんなあ、千穂民宿。
で、漁師ときますと↓これ(千葉じゃないけど)。
♪海猫(ゴメ)が鳴くからニシンが来ると
赤い筒袖(ツッポ)のやん衆がさわぐ
雪に埋もれた番屋の隅で……
(北原ミレイ『石狩挽歌』)
わたし一時期、仕事用にワンルームを借りていたことがあります。そこが3点ユニットでした。まあ、若い頃の話ですが。
それにしても赤ミニ女、えらく親身に千穂さんの相談に乗るではないか。当然、なんか目論見があるんだろうね。
-
––––––
3. Mikiko- 2016/02/17 19:50
-
養殖業
最初の設備投資額が、バカにならんと思います。
海を生簀で囲うだけなら、比較的安くできるかも知れませんが……。
嵐に遭えば全滅という危険がありますわな。
保険は……。
高いでしょうね。
人の来し方行く末を勝手に考えるのは、実に楽しいものです。
下心なんかなくても、考えるだけで楽しめますよ。
-
––––––
4. 周旋屋(おい)HQ- 2016/02/17 21:55
-
そうか、嵐か
千葉だからなあ。どのあたりなのかわかりませんが(銚子ではないとして)、まあ、いずれ外房でしょうね。
となると、銚子から南下して御宿(♪月のぉ~砂漠を~)あたりまでは九十九里浜。このあたりは危ないかな。
さらに南下して房総半島南部の海岸線は結構入り組んでます。港もたくさんあるようで、まあ、このあたりかな、養殖業のお勧めは。
それにしても、外房は何処に行っても目の前は太平洋。ちょっと厳しいかも。
話が前後しましたが、設備投資に関してはもちろん、ひっかけた漁師に出させるんです。けっこう持ってると思いますよ(そうでもないか、漁師は酒飲みが多いからなあ)。
まあ、そのあたりはよく懐具合を見極めて、あとは千穂さんの腕次第(何の腕だろう)ですな。
-
––––––
5. Mikiko- 2016/02/18 07:31
-
千葉
やっぱり、地震が怖いですよね。
津波が来たら、海中の養殖施設は壊滅するんじゃないでしょうか。
といって漁師では、船という大財産を失う可能性がありますし。
一次産業の中でも漁業は、縄文以前のなりわいですからね。
不安定なのは宿命でしょう。
-
––––––
6. 人生相談ハーレクイン- 2016/02/18 08:44
-
ふむ
やはり太平洋の真正面というのはねえ。
津波が来れば、外房の漁業は間違いなく壊滅でしょうね。
いっそ山に登って農業、いや牧畜はどうでしょう。
「千葉の女が乳しぼり」というわけです(これ、誰のギャグだっけ)。
まあしかし、どこまで行っても民宿からは離れられないんだろうね、千穂さん。
思い切って発想を転換するのがいいんじゃないかな。そのために必要なのは「きっかけ」、これだな。一人で考え込んでいても堂々巡りだろうし。
-
––––––
7. Mikiko- 2016/02/18 19:49
-
TPPの時代に……
畜産を始める人がいますかいな。
民宿は……。
経営が順調なので、やめられないんです。
いっそダメなら、踏ん切りもつくんですが。
今、思い出しました。
この“ふんぎり”ですが……。
変換すると、上記のように“踏ん切り”と出ます。
でも、これってほんとは、“糞切り”なんじゃないですかね?
-
––––––
8. 便秘気味ハーレクイン- 2016/02/18 21:32
-
経営順調千穂民宿
ふむ。
では……何か事件を起こしますか。
“糞切り”。
ふむ。
細かいツッコミですが、それを云うなら「糞切れ」じゃないですかね。