2019.9.9(月)
助勢を得たことで、逆に妻の自立する意思が失せたようだ。
わたしに背中を凭せながら、身体が沈んでいく。
こんなところに座りこんだら、尻を汚してしまう。
わたしは妻に密着しながらしゃがみこんだ。
洗面台が目の高さになり、鏡は見えなくなった。
これでは妻が、自分を見ながら昇天できない。
良いアイデアが浮かんだ。
わたしは妻ににじり寄り、ぴったりと密着した。
そのまま後ろから手を回し、妻の腿を抱える。
「持ちあげるから。
力を抜いて」
腰を痛めないよう、背筋を伸ばす。
仕事柄、重いものを持つのには慣れていた。
エンジン式の発電機なんかも運んでたからね。
重量物を持つコツは、出来るだけ身体を近くに引きつけること。
持ちあげるときは、腕ではなく脚を使うことだ。
腕は、対象物をがっしりと固定するだけ。
脚を起重機のように伸ばすことで、持ちあげるんだ。
妻は、ボリュームがあるとは云っても、60キロまではなかったろう。
軽々とはいかなかったが、起ちあがることが出来た。
目の前の鏡に、妻が大写しになっている。
わたしに両腿を抱えられ、幼児がおしっこをさせられるポーズだ。
「ひぃぃぃ」
妻はもう、目を逸らそうとはしなかった。
鏡に映る自分を凝視している。
わたしは、洗面台に歩を進めた。
いつまでも抱えていられるものではない。
妻の尻を、洗面台に下ろす。
しかし、両手は妻の腿を抱えたままだ。
眼前の鏡に、妻の姿が大写しになった。
「いいよ。
イって」
妻は、陰核に中指の腹をあてた。
ほかの指は、折り鶴のように跳ねあげている。
鶴は、高速に振動を始めた。
鏡の中で、翼の輪郭が消えた。
わたしに背中を凭せながら、身体が沈んでいく。
こんなところに座りこんだら、尻を汚してしまう。
わたしは妻に密着しながらしゃがみこんだ。
洗面台が目の高さになり、鏡は見えなくなった。
これでは妻が、自分を見ながら昇天できない。
良いアイデアが浮かんだ。
わたしは妻ににじり寄り、ぴったりと密着した。
そのまま後ろから手を回し、妻の腿を抱える。
「持ちあげるから。
力を抜いて」
腰を痛めないよう、背筋を伸ばす。
仕事柄、重いものを持つのには慣れていた。
エンジン式の発電機なんかも運んでたからね。
重量物を持つコツは、出来るだけ身体を近くに引きつけること。
持ちあげるときは、腕ではなく脚を使うことだ。
腕は、対象物をがっしりと固定するだけ。
脚を起重機のように伸ばすことで、持ちあげるんだ。
妻は、ボリュームがあるとは云っても、60キロまではなかったろう。
軽々とはいかなかったが、起ちあがることが出来た。
目の前の鏡に、妻が大写しになっている。
わたしに両腿を抱えられ、幼児がおしっこをさせられるポーズだ。
「ひぃぃぃ」
妻はもう、目を逸らそうとはしなかった。
鏡に映る自分を凝視している。
わたしは、洗面台に歩を進めた。
いつまでも抱えていられるものではない。
妻の尻を、洗面台に下ろす。
しかし、両手は妻の腿を抱えたままだ。
眼前の鏡に、妻の姿が大写しになった。
「いいよ。
イって」
妻は、陰核に中指の腹をあてた。
ほかの指は、折り鶴のように跳ねあげている。
鶴は、高速に振動を始めた。
鏡の中で、翼の輪郭が消えた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/09/09 06:33
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今日は何の日
9月9日は、『重陽(ちょうよう)』。
五節句の一つです。
旧暦では、菊が咲く季節であることから……。
菊の節句とも呼ばれます。
ちなみに今年の旧暦9月9日は、10月7日になります。
陰陽思想では奇数は陽の数。
その“陽”の極である「9」が“重”なる日であることから……。
「重陽」と呼ばれるとのこと。
それじゃ、目出度さ極まる日かというと……。
違うんです。
奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ……。
それを払う行事として節句が行なわれていたんです。
↓五節句です。
『人日(じんじつ/1月7日)』『上巳(じょうし/3月3日)』『端午(たんご/5月5日)』『七夕(しちせき/7月7日)』『重陽(ちょうよう/9月9日)』
1月だけ7日なのが、解せませんが。
やはり、新年の最初の日を「不吉」とするのは、憚られたからかも知れません。
五節句の中でも、数のうち最大の「陽」である「9」が重なる「重陽」は……。
特に負担の大きい節句と考えられてたわけです。
この日は、邪気を払い長寿を願い……。
菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わしたりしてたとか。
前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣があったそうです。
でも今では、五節句の中では、もっとも廃れてしまった節句でしょう。
ちなみに、なぜ11月11日がないかというと……。
数は、あくまで「一桁」ということです。
高校野球のレギュラーナンバーみたいなものですかね。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/09/09 06:34
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今日は何の日(つづき)
「重陽」が廃れてしまったのは……。
やはり、新暦になり、菊の季節とずれてしまったからというのが一因でしょう。
でも、3月3日の「桃の節句」は、生きてます。
新暦の3月3日、桃の木はまだ冬の佇まいです。
さて。
ここから余談。
9月9日には、「重陽」に因んだ、別の記念日があります。
たぶん、ご存じない方がほとんどでしょう。
わたしも知りませんでした。
なんと……。
『男色の日』。
なぜだかわかります?
もちろん……。
お尻の穴の別名が、「菊門」だからです。
不敬ですねー。
しかし、どうしてあんなフケツなところを使うのでしょう。
特に昔は、ゴムもなかったわけでしょう。
モロキュウ状態になったものを、どうやって清めたんでしょう。
紙だって貴重だったでしょうし。
終わった後は萎びてるから、よけい拭いずらかったと思います。
穴なら、口があるじゃないですかね。
男色の浮世絵で、「69」はないんでしょうか。
そう云えば……。
6月9日は、『ポルノの日』なんです。
「69」は、決してポルノの王道ではないと思うのですが。