2019.9.21(土)
「うぬは槍使いの名手なるが『女泣かせの槍使い』には程遠しな。余が手ほどきを見せてやればよく見ておけ」
「はっ! 御意!」
黒岡はそう告げると穂先を媚薬の壷に浸け、ぽたぽたと滴らせた槍をありさ姫の股間に向けた。
ありさ姫は激しい痒みと劣情に苛まれ腰をなまめかしく動かしている。
もしも手足が自由になるならば、人目はばかることなく秘所を掻きむしりたい心境であっただろう。
「ふふふ、ありさ姫よ、痒いか。槍で穴を掻き回してくれと余に頼んでみるや? ぐふふふふふ・・・」
「くっ! あだごとが過ぎるぞ!」
本音は茄子でも胡瓜でも構わない、とにかく花芯にものを押し込み激しく擦って欲しい。
痒みと劣情の辛さはそれほどまでに深刻で、ありさ姫を苦悶の淵に追い詰めていた。
だがそのような破廉恥なことを父を殺した敵国の城主に懇願できるはずがない。
姫としての誇りと乙女としての恥じらいがそれを阻んだ。
「痒いのはこの辺かのぅ?」
黒岡はわざと穂先を痒みの壷に挿し込むことを避け、草むらが刈り込まれて丸見えになっている“
粘膜である“
ありさ姫は火がついたようにいっそう激しく身体をくねらせた。
「あぁっ! そこはぁ……! あっ、あっ、あっ! ああっ~~~……!!」
花芯が燃えるように熱くほてり、激しい痒みに苛まれている最中、さらに追い討ちをかけるように“
「ぐふふふ……ここか? ほれほれ、ほれほれ」
(グリグリグリ、グリグリグリ)
「ひぇ~……や、やめて……ご、後生じゃ…あああっ~……そんな無体なぁ~……なぶるならばいっそのこと殺したまへ!!」
黒岡が槍を操りありさ姫が叫喚する様を、下川や家臣たちは言葉を失い呆然と見つめていた。
観衆も淫靡で扇情的な光景を固唾を飲んで見守っていた。
「ぐふふふふ……いじめるのはもうやめるとするか」
黒岡はそうつぶやくと、穂先を壷の中に深々と浸し、ぽとぽととしずくの垂らしながら再び秘裂に向けて構えた。
「少し楽にしてやろう」
黒岡は
(ずぶりっ!)
「うぐぐっ!!」
ありさ姫は堪らずうめき声をあげた。
穂先はまるで男根のように
(グッチョグッチョグッチョ……グッチョグッチョグッチョ……)
「ふぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~!!」
(グッチョグッチョグッチョ! グッチョグッチョグッチョ!)
「あぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~!! ひぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~!!」
傍で待機している執行役人たちもありさ姫の乱れぶりに唖然としている。
「す、すごい……」
「あの慎ましやかなる姫君とは思えざるほどの乱れぶりじゃ……」
「あぁ、いかん。こちらまで昂ぶってきたり」
「いやぁ、それがしとて同じじゃ」
疼く花芯を張形で擦られたありさ姫は、無念の表情の中にかすかに安堵の表情を浮かべた。
それはほんの一瞬の出来事であった。
だが観衆は目敏く、その瞬間を見逃さなかった。
「おおっ、あのお姫様、城主様に恥ずかしい場所を槍で突かれているのに喜んでいるではねえか。かなりの助平だべ」
「おめえも見たのか。おいらもちゃんと見たぞ。それにしてもすんごい場面だなあ」
「こんな処刑初めて見るだべ。ちゃんと目に焼きつけておかなければもったいねえ」
(グッチョグッチョグッチョ! グッチョグッチョグッチョ!)
「くぅ~~~~~~~~っ!! いやっ!! もう許したまへ!!」
「痒みが取れしかばもう槍は無用と言うや? ははは~、これは刑じゃ、姫の思うようにはならずぞ」
(ズッチョズッチョズッチョ! ズッチョズッチョズッチョ!)
「あぁっ!! あぁ、もうやめたまへ!! 後生にはべる~~~~~~~!!」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/09/21 06:45
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助平人間
↓本編中、野次馬の一人のセリフです。
「おおっ、あのお姫様、城主様に恥ずかしい場所を槍で突かれているのに喜んでいるではねえか。かなりの助平だべ」
最後、姫を「助平」と呼んでます。
もちろん、この意味がわからない人はいないと思います。
小学生でも、知ってるでしょう。
実際、わたしが小学生のころ……。
「スケベ」というあだ名の男子がいましたし。
しかし、この語源を考えてみた人は、多くはないと思います。
今日まで、わたしもそうでした。
で、今回、ふと思い立ち、調査することにしました。
↓まずは常套手段として、Wikiを引いてみます(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%99%E3%81%91%E3%81%B9%E3%81%88)。
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すけべえ(助兵衛、助平、スケベ)は、すけべい、すけべともいい、(男性が)異性に対して異常に好奇心を示すこと、及びそうした人、つまり好色・好色漢・好き者である。
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特に目新しい記述はないのですが……。
一点、「(男性が)異性に対して異常に好奇心を示すこと」という下りが気になります。
好色な女性を、「助平」とは呼ばないのでしょうか?
でもそれなら、「(男性が)異性に対して異常に好奇心を示すこと」などとは書かずに……。
「男性が女性に対して異常に好奇心を示すこと」と記述すればいいだけです。
なぜ、そうしないか。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/09/21 06:46
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助平人間(つづき)
それはすなわち、一般的には男性のことだが……。
ごくまれには、女性に対しても使用することがあり得る、ということなんじゃないでしょうか。
ま、この使われ方には、「助平」が男性名であることが、大きな原因となってるのでしょうね。
現在、「助平」な女性には、「痴女」という呼び名が用いられます。
一般的(AV的)には、こちらが使われてると思われます。
さて。
それでは、「助平」の語源は何でしょう。
昔、エッチな助平さんという人物がいたというのが、一番簡単な答えですが……。
実は、そうではありません。
元々は、「好き平」だったのです。
しかも、「好き」というのは、決して「好色」を指した言葉ではありませんでした。
元々は、「数寄者」。
これだと読みは、“すきしゃ"ですが。
「数寄屋造り」の「数寄」です。
「数寄屋」とは、「茶室」のことなんです。
で、「数寄屋造り」というのは……。
茶室様式を取り入れた住宅の造りのことですね。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2019/09/21 06:46
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助平人間(つづきのつづき)
もともと「数寄」とは、和歌や茶の湯、生け花など風流を好むことでした。
早い話、芸事を好む人ということでしょうか。
で、これが昂じた人を、「好き平」と呼ぶようになったわけです。
最後に「平」が付いたのは……。
動詞や名詞を擬人化するときの、ごく普通の接尾語だったからです。
「呑兵衛(のんべえ)」「飲み助」などがあります。
「助」が付かなかったのは……。
「好き助」では言いづらかったからですかね。
当初の呼び名「好き平」は、やがて「助平」に変わっていきます。
これは単に、「助平」という実名がごく一般的に存在したため……。
そっちに引っ張られたんだと思います。
てなわけで、「助平」は、元々決して悪くない呼び名だったのです。
静岡県や兵庫県には、「助兵衛新田(すけべえしんでん)」という大字があったそうです。
「助兵衛」さんが開発した新田だからですね。
「助兵衛」という名前は、普通に付けられてたわけです。
しかし!
明治も後半になると……。
「助平」は、好色の意味に限定して使われることとなっていきます。
上記の「助兵衛新田」も、明治後半から大正期に改称されてます。
静岡県は「桃里」。
兵庫県は「上新田」。
そういえば、オランダに……。
「スケベニンゲン」という町がありましたよね。
男子が地図帳で見つけて、喜んでたものです。
でも、ほんとの発音は、「スヘフェニンゲン」だそうです。
歯抜けにならない限り、発音できません。
でも実際、ヌーディストビーチがあるそうです。