2019.9.4(水)
「ほら、入るよ」
「わたしはいいわよ。
コンビニでしてくれば良かったじゃない」
「出したいのは、小便なんかじゃない。
この臭いと似たものさ。
来て」
わたしは妻の手を取り、入口前の“ひんぷん"のような壁を回りこむ。
「こっち」
「ちょっと。
男子トイレじゃないの」
「女子トイレに、おれが入るわけにいかないだろ」
「わたしが男子トイレに入ってもマズいでしょ」
「大丈夫だよ。
掃除のおばちゃんは、平気で入ってるじゃない」
実際、日本の公衆トイレには、掃除婦が普通に出入りしている。
男性が用を足していてもお構いなしだ。
日本では当たり前の光景だが……。
外国人は仰天するそうだ。
混浴文化の名残なのかな。
でも、逆はぜったいに無いね。
女子トイレを、男性の掃除夫が清掃することなどあり得ない。
足を踏み入れた時点で犯罪だろう。
ほんとに不思議な文化だ。
「こんな格好の掃除婦なんていないでしょ」
「いいから」
わたしは妻の手を取り、男子トイレに引っ張りこんだ。
入口左に、洗面ボウルが2つ並んでいる。
黄色いボウルの表面はくすみ、灰色の影が沈んでいた。
その前の壁は、鏡。
こちらも、ところどころ曇り、端が欠けていた。
その先に、小便器が3つ並んでいる。
洗面ボウルの対面の扉は、おそらく掃除道具などが入っているのだろう。
その奥に、個室が2つ並んでいる。
どちらも、扉は開いていた。
共に和式だった。
ここを好んで使う者などいないだろう。
わたしは、手前の個室に手を掛けた。
「ほら、入って」
「見つかったら怖いわ」
「誰も来ないって。
来たとしたって、隣が空いてるんだから問題ないよ。
ほら、ここに立ってたら、反ってまずいだろ」
妻の背中を押し、個室に入る。
柔らかな背中を触ったことで、わたしの陰茎はズボンの中でむくむくと形を変えた。
「わたしはいいわよ。
コンビニでしてくれば良かったじゃない」
「出したいのは、小便なんかじゃない。
この臭いと似たものさ。
来て」
わたしは妻の手を取り、入口前の“ひんぷん"のような壁を回りこむ。
「こっち」
「ちょっと。
男子トイレじゃないの」
「女子トイレに、おれが入るわけにいかないだろ」
「わたしが男子トイレに入ってもマズいでしょ」
「大丈夫だよ。
掃除のおばちゃんは、平気で入ってるじゃない」
実際、日本の公衆トイレには、掃除婦が普通に出入りしている。
男性が用を足していてもお構いなしだ。
日本では当たり前の光景だが……。
外国人は仰天するそうだ。
混浴文化の名残なのかな。
でも、逆はぜったいに無いね。
女子トイレを、男性の掃除夫が清掃することなどあり得ない。
足を踏み入れた時点で犯罪だろう。
ほんとに不思議な文化だ。
「こんな格好の掃除婦なんていないでしょ」
「いいから」
わたしは妻の手を取り、男子トイレに引っ張りこんだ。
入口左に、洗面ボウルが2つ並んでいる。
黄色いボウルの表面はくすみ、灰色の影が沈んでいた。
その前の壁は、鏡。
こちらも、ところどころ曇り、端が欠けていた。
その先に、小便器が3つ並んでいる。
洗面ボウルの対面の扉は、おそらく掃除道具などが入っているのだろう。
その奥に、個室が2つ並んでいる。
どちらも、扉は開いていた。
共に和式だった。
ここを好んで使う者などいないだろう。
わたしは、手前の個室に手を掛けた。
「ほら、入って」
「見つかったら怖いわ」
「誰も来ないって。
来たとしたって、隣が空いてるんだから問題ないよ。
ほら、ここに立ってたら、反ってまずいだろ」
妻の背中を押し、個室に入る。
柔らかな背中を触ったことで、わたしの陰茎はズボンの中でむくむくと形を変えた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/09/04 05:57
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今日は何の日
9月4日は、『串家物語の日』。
一瞬、『今昔物語』みたいな古典の記念日かと思いました。
もちろん、違ってました。
『串家物語』は、食べ放題の「串揚げ屋」だそうです。
『串家物語』をはじめ、多くの外食事業を展開する『㈱フジオフードシステム(大阪市北区)http://www.fujiofood.com/』が制定。
日付は、「く(9)し(4)」と読む語呂合わせから。
材料を選び自分で揚げるシステムが全国で人気の串揚げ店『串家物語(http://www.kushi-ya.com/)』の魅力をPRすることが目的。
記念日は2016(平成28)年に『(社)日本記念日協会』により認定、登録されました。
『串家物語』では、串揚げ、サラダ、惣菜、ケーキ、フルーツ、お茶漬けなど……。
メニューの全てがビュッフェスタイルになってるそうです。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/109048.html)のページから転載させていただきました。
『串家物語』では、材料を選んで、自分で揚げるんですね。
うーむ。
実はわたし、「串揚げ」のお店に入ったのは、一度だけなんです。
それも、東京にいたころ。
友達に連れて行かれたんです。
もちろん、自分で揚げる店ではありません。
カウンターの向こうでお店の人が次々に揚げて……。
目の前に自動的に出てくるんです。
確か、もういらないときは、「ストップ」というシステムじゃなかったでしょうか。
正直、慌ただしくて、馴染めませんでした。
なので、その後、1度も串揚げ屋に入ったことはないです。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/09/04 05:57
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今日は何の日(つづき)
正直、揚げ物自体、さほど好きではありませんし。
今はもう、ほとんど食べませんね。
法事などの料理に付いてくれば食べるくらいです。
アジフライなどは好きなんですけどね。
食べれば美味しいんですが……。
普段、「アジフライが食べたい」とは思わないですね。
さて、『串家物語』。
自分で揚げるというのは、どういうものなんでしょう。
新潟県内には、まだ進出してないようです。
油が跳ねないんですかね。
跳ねないまでも、服が油臭くはなりそうですが。
新潟駅前に『串カツ田中(https://kushi-tanaka.com/)』という店があります。
数年前に出来たと思います。
チェーン店のようです。
もちろん、入ったことはありません。
メニューは、串カツだけじゃないんでしょうが……。
それがメインというのは、考えただけで胸焼けしそうです。
それにしても、「串揚げ」と「串カツ」。
どう違うんでしょう?
「串揚げ」は、野菜なども揚げるわけです。
「串カツ」は、本来なら肉だけですよね。
でも、『串カツ田中』のメニューには……。
野菜などもたくさんあるようです。
内容的には、同じものなんじゃないですかね。
イメージの違いだけかな。
「串揚げ」はやや上品。
「串カツ」は庶民的。
共通なのは、材料を串に刺すこと。
これによりにより……。
客が自分で揚げるというシステムが可能になったわけですね。
でも、焼き鳥屋などでは、客が焼くところはまずないでしょう。
焼き方が難しいんだと思います。
「串揚げ」なら、ひっくり返すとかの技術も要らないですし。