2019.8.24(土)
「編集者には、きみの性器が隠すものなく見えてたわけだ。
彼は、黒塗りが入れられる前のプリントを、ぜったいに持ち帰ったはずだ。
そして……。
毎晩、オナニーしているんだ。
きみの陰唇を凝視しながら。
そして、射精する。
もちろん、写真の陰唇に向かってだ。
写真のきみに、臭い精液がぶちまけられる。
きみは精液で、真っ白に埋め尽くされるんだ」
妻の呼吸が速くなった。
過呼吸じゃないかと案ずるほどだった。
妻は、震える手で雑誌を床に置くと、わたしに向き直った。
挑みかかるような目をしていた。
「抱いて。
いえ……。
犯して!
わたしを犯して!」
「よし。
それじゃ、同じ格好をしろ。
テレビ枕で」
妻は跳ね起きると、クローゼットに飛びついた。
扉を開けた。
何をするのかと思った。
テレビ枕は、クローゼットの外にあったからだ。
しかし、次の所作で、妻の意図を悟った。
テレビ枕を、開いたクローゼットの扉の前に置いたんだ。
扉の裏には大きな鏡が造りつけられている。
鏡には、テレビ枕が大写しになっていた。
鏡を見ながら、犯される自分を凝視したいんだ。
しかし……。
妻の上に、わたしが重なってしまったらどうだろう。
妻は、わたしの肩越しに鏡を見られるだろうが……。
妻の身体のほとんどは、わたしの下になってしまう。
これでは、犯される自分の身体を十分には見られない。
妻はあっという間に、着ているものを脱ぎ散らかした。
ものの見事な素っ裸だった。
「やっぱり起って」
テレビ枕に腰を落とそうとした妻を引っ張りあげる。
クローゼットの扉は、90度開くと壁にあたる。
壁には、扉がぶつかる場所にゴムの緩衝材が設置されていた。
勢いよく扉を開いても、壁が傷つくことはない。
彼は、黒塗りが入れられる前のプリントを、ぜったいに持ち帰ったはずだ。
そして……。
毎晩、オナニーしているんだ。
きみの陰唇を凝視しながら。
そして、射精する。
もちろん、写真の陰唇に向かってだ。
写真のきみに、臭い精液がぶちまけられる。
きみは精液で、真っ白に埋め尽くされるんだ」
妻の呼吸が速くなった。
過呼吸じゃないかと案ずるほどだった。
妻は、震える手で雑誌を床に置くと、わたしに向き直った。
挑みかかるような目をしていた。
「抱いて。
いえ……。
犯して!
わたしを犯して!」
「よし。
それじゃ、同じ格好をしろ。
テレビ枕で」
妻は跳ね起きると、クローゼットに飛びついた。
扉を開けた。
何をするのかと思った。
テレビ枕は、クローゼットの外にあったからだ。
しかし、次の所作で、妻の意図を悟った。
テレビ枕を、開いたクローゼットの扉の前に置いたんだ。
扉の裏には大きな鏡が造りつけられている。
鏡には、テレビ枕が大写しになっていた。
鏡を見ながら、犯される自分を凝視したいんだ。
しかし……。
妻の上に、わたしが重なってしまったらどうだろう。
妻は、わたしの肩越しに鏡を見られるだろうが……。
妻の身体のほとんどは、わたしの下になってしまう。
これでは、犯される自分の身体を十分には見られない。
妻はあっという間に、着ているものを脱ぎ散らかした。
ものの見事な素っ裸だった。
「やっぱり起って」
テレビ枕に腰を落とそうとした妻を引っ張りあげる。
クローゼットの扉は、90度開くと壁にあたる。
壁には、扉がぶつかる場所にゴムの緩衝材が設置されていた。
勢いよく扉を開いても、壁が傷つくことはない。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/08/24 06:48
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今日は何の日
8月24日は、『愛酒の日』。
酒をこよなく愛した歌人、若山牧水(わかやまぼくすい/1885~1928)の誕生日であることから。
牧水は、北原白秋らと親交があり……。
旅と自然を愛し、豊かな情感と寂寥感を歌いあげた歌風で知られてます。
●白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり
各所を旅して歌を詠みました。
日本各地に歌碑があります。
本名は繁(しげる)。
18歳のとき、「牧水」と号したそうです。
由来は、「当時最も愛していたものの名二つをつなぎ合わせたものである。牧はまき、即ち母の名である。水は生家の周りにある渓や雨やから来たものであった」とのこと。
大の酒好きで、一日一升の酒を呑んでたそうで……。
死(享年43)の大きな要因となったのは、肝硬変でした。
夏の暑い盛りに死亡したのにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったそうです。
「生きたままアルコール漬けになったのでは」と医師を驚嘆させたとの逸話があります。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/108241.html)のページから転載させていただきました。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/08/24 06:48
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今日は何の日(つづき)
俳人は俳号ですが……。
歌人は何というのでしょうね。
普通に、雅号でいいんですかね。
「牧水」の由来は、初めて知りました。
母の名を取ったというところにも驚きましたが……。
それを公言してることに、もっとたまげました。
お母さんがいつ亡くなったのか知りませんが……。
「当時最も愛していたもの」とあるからには、存命だったはず。
18歳と云えば、少年から青年になりかけのころです。
母との距離が、離れていくころだと思うのですが。
ま、しかしながら……。
酒を愛し、それが元で亡くなった歌人には、親しみを覚えます。
↓わたしの一番好きな歌です。
●足音を忍ばせて行けば台所にわが酒の壜は立ちて待ちおる
お酒は、奥さんに止められてたようです。
↓こんな歌もあります。
●妻が眼を盗みて飲める酒なれば惶(あわ)て飲み噎(む)せ鼻ゆこぼしつ
親近感が湧きます。
さて、わたしとお酒。
わたしもお酒が大好きです。
お酒を飲まない日は、年に2日だけです。
まず、胃の内視鏡検査の前日。
昔はこの日も飲んでました。
でも、検査中、えずいてしまうようになり、我慢することにしました。
おかげで、検査後に飲むビールの美味しいこと。
もう1日は、職場健診の前日。
これは、少しでも数値を良くしようという、さもしい心からです。
でもおかげで、健診後に飲むビールの美味しいこと。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2019/08/24 06:48
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今日は何の日(つづきのつづき)
だけどね。
二日酔いはしないんですよ。
朝食を食べない日は、年に1日もありません。
ご飯は必ず、2膳いただきます。
何で、二日酔いをしないか。
特別にお酒が強いわけではありません。
若いころは飲み過ぎて、しょっちゅう二日酔いしてました。
でも、歳を重ねるうち、飲み方が変わってきました。
薄めて飲むんです。
今、夕食後のお酒は、赤ワインのロックです。
赤ワインは冷やしてないので、氷がすぐに解けて薄まります。
冬は、赤ワインの燗。
氷を入れるわけにはいかないので、あらかじめ水で薄めて燗を付けます。
薄いお酒のいいところは、長時間飲み続けられることです。
わたしの場合、18時から22時過ぎくらいまでですかね。
もちろん、その前には夕食でビールを飲んでます。
日曜日は、さらにその前に、昼酒も飲んでます。
その後、4時間、赤ワインなわけです。
薄めずに飲んでたら、潰れてしまいますよ。
こういうお酒を楽しめるのは……。
わたしの舌が鈍感なおかげだと思います。
薄めたワインでも、美味しく飲めるのです。
おかげで、楽しく長く飲めるわけですから……。
鈍感舌に、乾杯!
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4. ☆・雅之- 2019/08/24 22:33
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お酒を 愛すれば こそ、このような 歌人の句を
したためることにもなるのでしょう。
内視鏡と 職場の健診と それだけの用心をしていれば」
肝硬変まではいかないでしょう。
でもそれほど 好きではない 吾輩にしてみれば チト
過ぎるようにも感じるのですがね。
飲んでも、飲まなくても なる人はなります。
それを事前に察することが大切なのです。
粋な句じゃ ありませんか。
どこか 中京に 歌が好みの奥様が居たようですが
お元気でしょうかね。
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5. Mikiko- 2019/08/25 06:41
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百薬の長か毒薬か
好きなものを楽しんで、早死にするか……。
好きなものを止めて、長生きするか。
ま、その中間がいいのでしょうが……。
それが難しいのが人間です。
でも、好きなお酒を止めたのに死病を得たら……。
さぞ無念でしょうね。
中京の歌好みの奥方。
うーむ。
思い出せません。