2019.7.3(水)
「きみがほしい。
きみの初めての男にしてくれるかい?」
妻は、力を籠めてうなずいた。
まるで小説だなと思った。
いや、思い切り下手くそな小説だ。
こんなに上手く事が進んだら、読者は逆に冷めてしまうだろう。
「すぐに抱きたいところなんだけど……。
男の生理ってわかる?
1度射精すると、しばらくは出来ないんだ」
「はい」
「でも、きみを見てれば、すぐに復活できそうだ。
きみは、ほんとにスタイルがいいね」
「そんな。
おデブちゃんです」
「顔が小さいから、着痩せするんだな。
それくらいの肉付きがあった方が、ずっと魅力的だよ。
ちょっと立ってみて」
わたしは、自らも立ちあがりながら、妻の手を取り、引きあげた。
「ほら。
ほんとに綺麗だ」
「うそ……」
「うそなもんか。
自分でもよく見てごらん。
そうだ、こっち来て」
わたしは妻の手を引き、ウォークインクローゼットの前に立たせた。
さっき、2人のコートを掛けたクローゼットだ。
扉を開く。
扉の裏に、大きな鏡が造り付けられてるのを、さっき見ていたんだ。
全身が映るほどの鏡だった。
「ほら。
こんなに素敵だ」
身長はわたしの方が5㎝くらい高いんだが……。
脚の長さは、ほぼ同じだった。
ちょっと傷ついたけど、それより妻の身体を賛嘆する気持ちの方が勝った。
でも妻は、視線を床に彷徨わせ、鏡を真っ直ぐ見ようとしない。
わたしは、ピンと来た。
初めて見るから恥ずかしがってるわけじゃない。
むしろ逆だ。
ひょっとしたら、毎日こうして見ているのかも知れない。
自分の裸を。
だから、逆に恥ずかしいんだ。
そしておそらく……。
見てるだけでは済まないだろう。
やっているはずだ。
オナニーを。
きみの初めての男にしてくれるかい?」
妻は、力を籠めてうなずいた。
まるで小説だなと思った。
いや、思い切り下手くそな小説だ。
こんなに上手く事が進んだら、読者は逆に冷めてしまうだろう。
「すぐに抱きたいところなんだけど……。
男の生理ってわかる?
1度射精すると、しばらくは出来ないんだ」
「はい」
「でも、きみを見てれば、すぐに復活できそうだ。
きみは、ほんとにスタイルがいいね」
「そんな。
おデブちゃんです」
「顔が小さいから、着痩せするんだな。
それくらいの肉付きがあった方が、ずっと魅力的だよ。
ちょっと立ってみて」
わたしは、自らも立ちあがりながら、妻の手を取り、引きあげた。
「ほら。
ほんとに綺麗だ」
「うそ……」
「うそなもんか。
自分でもよく見てごらん。
そうだ、こっち来て」
わたしは妻の手を引き、ウォークインクローゼットの前に立たせた。
さっき、2人のコートを掛けたクローゼットだ。
扉を開く。
扉の裏に、大きな鏡が造り付けられてるのを、さっき見ていたんだ。
全身が映るほどの鏡だった。
「ほら。
こんなに素敵だ」
身長はわたしの方が5㎝くらい高いんだが……。
脚の長さは、ほぼ同じだった。
ちょっと傷ついたけど、それより妻の身体を賛嘆する気持ちの方が勝った。
でも妻は、視線を床に彷徨わせ、鏡を真っ直ぐ見ようとしない。
わたしは、ピンと来た。
初めて見るから恥ずかしがってるわけじゃない。
むしろ逆だ。
ひょっとしたら、毎日こうして見ているのかも知れない。
自分の裸を。
だから、逆に恥ずかしいんだ。
そしておそらく……。
見てるだけでは済まないだろう。
やっているはずだ。
オナニーを。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/07/03 05:53
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久々にすっきりした話③
さて、「先端分岐金具」です。
金具じゃないけど。
こいつが、水道の出を悪くしてる容疑者です。
いや、犯人に違いありません。
ということで、外してみることにしました。
どうやら、蛇口の根元をプラスチックのネジ蓋のようなものが締めつけてるだけみたいです。
これを取り付けてくれたのも、叔父なんです。
でも、叔父は水道屋でもなんでもないので、特殊な工具などは必要なかったはず。
となれば、わたしにも出来るはずです。
要は、ネジ蓋を回せばいいわけです。
しかし……。
ビクともしません。
右にも左にも回らない。
ゴムのブツブツが付いた軍手をしてみましたが……。
無駄な抵抗でした。
叔父にあって、わたしには無いものがあったんです。
スキルではありません。
力です。
おそらく、目一杯締めつけていったに違いありません。
本人を呼ぼうかと思いましたが……。
思いとどまりました。
叔父は今年、数えで61歳。
本厄なんです。
そういう人物に、何かを頼むのは危険です。
力任せにネジを回そうとして、手首を挫くかも知れません。
付けたときより、確実に歳を取ってるからです。
あるいは、厄が「先端分岐金具」に乗り移り、破壊されてしまうかも知れません。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/07/03 05:53
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久々にすっきりした話③(つづき)
実は、「先端分岐金具」だけの値段を調べたのですが……。
↓6,000円くらいすることが判明しました。
https://item.rakuten.co.jp/jyuukipuraza/10029330/
こんなもの、壊されたら大変です。
それじゃ、どうやって自力でネジ蓋を外すか。
軍手でもダメなら……。
壜の蓋開け器を使えばいい。
誰でもそう考えます。
1階の台所から、取って来てみました。
しかし……。
使えませんでした。
ネジ蓋部分は、「先端分岐金具」の上にあります。
「先端分岐金具」の頭がデカすぎて、蓋開け器が通らないのです。
ネットを探したところ……。
↓良いものがありました(Amazonで買えます。「Bestfire 4イン1」で検索)。
https://jijogushokaibu55.com/2017/03/20/bf4in1k/
片側が閉じてない蓋開け器です。
これなら、蛇口の根元に差しこめます。
注文し、待つことしばし。
平日に届きましたが……。
この作業を平日にやるのは危険です。
どれくらい時間がかかるかわからないからです。
さらに、何かの手違いで、水が噴き出すとかの事態も考えられます。
平日の出勤前に手を付け、そんなことになったら大変です。
土曜日を待ちました。
そして、実行。
この続きは……。
さらにさらにさらに、金曜日のコメントを待て!