2019.4.22(月)
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こうして、更衣室からは音が消えました。
意識を保ってるのはわたしだけでした。
壁に背中を凭れさせられてました。
両手首が、後ろ手に縛られてます。
両手を縛ったロープは、洗面台下の排水パイプに結びつけられてました。
さらに片足首が、反対側の壁の手摺りに結びつけられてます。
手摺りは、障がい者の工員用に設置されてるものでした。
ロープは布製で、さほど太いものではありませんでしたが……。
何重にも巻かれていて、力を入れたくらいじゃ緩みません。
しかし、わたしはこの時を待ってたのです。
これまで一切の抵抗をしなかったのは、ヤツらを油断させるためでした。
準備は、すべてしてありました。
あとは、時を待つだけだったのです。
4人揃って意識を失う瞬間を。
すなわち、このときです。
わたしは、透明なつけ爪をしてました。
ただのつけ爪ではありません。
爪の先に細かな切れこみを入れ、ノコギリ状にしてありました。
こういう精巧な作業は、わたしの一番得意とするものでした。
ヤツらはもう、わたしの爪まで検査することは無くなってました。
いつも縛られてるロープと同じものをホームセンターで購入し、つけ爪で切る練習もしてました。
まさに、時は至れりです。
ロープは、練習して来たとおり、難なく切れました。
足首のロープも解き、自由の身になりました。
まずは、更衣室の隅に投げられた自分の衣服を身に着けます。
床に転がった小男のスマホを取りあげます。
電源を入れましたが……。
自動ロックがかかってました。
これは想定内でした。
カバーを開け、内部のマイクロSDカードを抜き取ります。
これまで撮られた動画は、ここに収められてるはずです。
代わりに、あらかじめ用意しておいた空のカードを差しこんでおきます。
スマホのカバーを閉め、再び床に転がします。
これからが勝負です。
まず、ヤツらが脱ぎ捨てた衣類を、ロッカーの上に放りあげます。
ロッカーの上部と天井の間には、隙間があったんです。
その奥に投げこめば、下からは見えません。
こうして、更衣室からは音が消えました。
意識を保ってるのはわたしだけでした。
壁に背中を凭れさせられてました。
両手首が、後ろ手に縛られてます。
両手を縛ったロープは、洗面台下の排水パイプに結びつけられてました。
さらに片足首が、反対側の壁の手摺りに結びつけられてます。
手摺りは、障がい者の工員用に設置されてるものでした。
ロープは布製で、さほど太いものではありませんでしたが……。
何重にも巻かれていて、力を入れたくらいじゃ緩みません。
しかし、わたしはこの時を待ってたのです。
これまで一切の抵抗をしなかったのは、ヤツらを油断させるためでした。
準備は、すべてしてありました。
あとは、時を待つだけだったのです。
4人揃って意識を失う瞬間を。
すなわち、このときです。
わたしは、透明なつけ爪をしてました。
ただのつけ爪ではありません。
爪の先に細かな切れこみを入れ、ノコギリ状にしてありました。
こういう精巧な作業は、わたしの一番得意とするものでした。
ヤツらはもう、わたしの爪まで検査することは無くなってました。
いつも縛られてるロープと同じものをホームセンターで購入し、つけ爪で切る練習もしてました。
まさに、時は至れりです。
ロープは、練習して来たとおり、難なく切れました。
足首のロープも解き、自由の身になりました。
まずは、更衣室の隅に投げられた自分の衣服を身に着けます。
床に転がった小男のスマホを取りあげます。
電源を入れましたが……。
自動ロックがかかってました。
これは想定内でした。
カバーを開け、内部のマイクロSDカードを抜き取ります。
これまで撮られた動画は、ここに収められてるはずです。
代わりに、あらかじめ用意しておいた空のカードを差しこんでおきます。
スマホのカバーを閉め、再び床に転がします。
これからが勝負です。
まず、ヤツらが脱ぎ捨てた衣類を、ロッカーの上に放りあげます。
ロッカーの上部と天井の間には、隙間があったんです。
その奥に投げこめば、下からは見えません。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/04/22 06:38
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今日は何の日
4月22日は、『よい夫婦の日』。
『講談社』が、1994(平成6)年に制定。
四(よ)、二(ふ)二(ふ)の語呂合せだそうです。
この日がいっこうにメジャーにならないのは……。
似たような語呂合わせの記念日が、たくさんあるせいでしょう。
↓以下のとおり。
2月2日が、『夫婦の日』。
11月22日が、『いい夫婦の日』。
11月23日が、『いい夫妻の日』。
さらに、年に1回じゃ物足りないのか……。
毎月22日が、『夫婦の日』。
選挙における、乱立共倒れと一緒ですね。
上記の記述は、こちら(http://www.nnh.to/04/22.html)のページから転載させていただきました。
わたしは結婚生活をしたことがないので……。
赤の他人と一緒に暮らすと云うことがどうなのかは良くわかりません。
元々は、赤の他人なんですよね。
これは、子供にとっては、ある種、盲点じゃないでしょうか。
自分が生まれたときから一緒にいるわけですから……。
両親が、かつては赤の他人同士だったとは、実感しにくいのでは。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/04/22 06:38
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今日は何の日(つづき)
今どきの夫婦って、うまくいってるんですかね。
わたしは、うまくつきあっていけるかどうかということには……。
ちゃんと性生活があるかどうかということが、重要なんじゃないかと思います。
性生活がなければ……。
赤の他人同士が、同じ家に住んでるだけと変わりません。
ちゃんとやることやってるから、夫婦という特別な関係なのであって……。
子供を含め、「家族」でいられるわけです。
今は、昔より遙かに住宅環境が良くなりました。
子供には子供部屋があります。
建物の防音性能も向上したでしょう。
昔は、茶の間に布団を敷いて川の字とか……。
独立した部屋でも、境は襖一枚だったりしたわけです。
逆に、そんな環境で子だくさんという結果になるのは……。
いったい、どこでどうやってたのか不思議なくらいです。
今は、子供が小さいころは、夫婦は同じ部屋じゃないですかね。
別々の個室を持てるまでには、住宅事情も進んではいないでしょう。
夫婦の寝室は、洋室がほとんどでしょう。
おそらくドアには、鍵も掛けられるはず。
夜の生活には、不便はないと思います。
でも、子供がいれば……。
さすがに一緒にお風呂には入れませんよね。
欧米なら、寝室にバスルームが付いてますけど……。
日本じゃ無理でしょう。
そうか。
一戦交えた後、身体の汗を流すことがしにくいわけだ。
それで、だんだん間遠になるんですかね。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2019/04/22 06:39
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今日は何の日(つづきのつづき)
これで思い出したことがあります。
厳格な父と高潔な母。
娘さんも立派に成長し、成人しました。
あるとき、女友達と泊まりがけの旅行に出ることになりました。
厳格な父から、ようやく許可をもらっての楽しい旅のはずでした。
でも、待ち合わせ場所に着いてから、その友達から電話。
ドタキャンでした。
友達はひとりで行ってくれと謝りましたが、そんな気にもなりません。
その日は日曜日でした。
仕方なく、家に帰りました。
見送ってくれた両親は家にいるはずですが……。
玄関には鍵がかかってました。
合鍵で開けて中に入りました。
父の靴は、タタキに出たままです。
シューズボックスを開けてみましたが……。
母の靴もあります。
いぶかりながらも玄関をあがると、両親の声が聞こえました。
「なんだ、いるじゃん」と廊下を進む娘さんの脚が止まりました。
何と声は、浴室からしてました。
しかも、明らかに母の嬌声でした。
立ちすくみました。
いくらウブな娘さんでも……。
今、両親がお風呂で何をしてるかはわかりました。
娘さんは、足音を偲ばせて廊下を戻ると……。
玄関を出たそうです。
その後の話はわかりませんが……。
いろんな意味で、娘さんは成長したと思います。
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4. 手羽崎 鶏造- 2019/04/23 08:53
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セックスのない夫婦なんて、ワタシには考えられましぇん。
と、いうか夫婦でなくとも肉体関係というのが好みではありますけど。
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5. Mikiko- 2019/04/23 19:18
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日本では……
子供が出来ると、夫婦が互いを、お父さん・お母さん(パパ・ママ)と呼ぶようになりますよね。
夫婦である前に、お父さん・お母さんになってしまうわけです。
こういうことも、セックスレスになる要因のひとつでしょうか。