Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
屈辱の身体検査(第1話)
コメント一覧へジャンプ    コメント投稿へジャンプ
『屈辱の身体検査』 作:Shyrock


第1話


 現在は、乗合バスと言えば、自動改札化が進んだこともあって運転士のみが乗務するワンマンカーが一般的だが、以前は運転士と車掌(切符切り)が乗務するツーマンカーが主流であった。
 そんな時代のある地方都市でのこと。
 加奈子は家計を助けるため中学を卒業してすぐにバスの車掌になった。
 車掌は現金を扱うために、料金着服防止の目的で身体検査が義務付けられていた。

 加奈子は車掌になって1ヵ月経ったが、乗務を終えて運行事務所へ戻る足どりは重かった。

「あ~あ、いやだなぁ・・・」

 運行事務所に戻り精算が済むと、制服、制帽、車掌靴を返納したあと、下着姿で身体検査を受けなければならならない。車掌の仕事にはかなり慣れたが、身体検査だけはどうしても馴染めない。
 それもそのはず。身体検査と言ってもバス会社特有のもので、現在なら“セクハラ”で訴えられもおかしくないほど破廉恥なものであった。

 女性車掌は先ず防犯係の前に行き、福引き機のような機械を回される。
 3種類の玉によって運命が決まると言う理不尽なもので、青玉が出たら一般検査、黄玉が出たら特別検査、数は少ないようだが赤玉が出たら精密検査であった。一般検査はキャミソールの上から身体をなで回され現金を隠していないかの検査。特別検査はキャミソールを脱ぎ、ショーツの中に手を差し込まれての検査。精密検査は全裸になり事務所のカーテンの奥で身体中を隈なく検査される仕組みになっていた。

 その夜の加奈子は最悪だった。
 あろうことか赤玉を引いてしまったのだった。
 車掌になって初めてのことであった。

 防犯係の男は大声を張り上げた。

「は~い! 丸裸だよ~! カーテンの向うへ行きなさい!」

 加奈子が愕然として立ちすくんでいると、防犯係の男が背中を小突いて催促をした。

「何をしてるんだよ~。早く行った、行った!」

 加奈子はよろけながら、カーテンを開いた。
 畳3帖ぐらいの狭い部屋があって検査係の男が待ち受けていた。
 歳は40ぐらいだろうか、ニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべている。
 再びうしろから防犯係の男に小突かれた加奈子はおずおずと靴を脱ぎ、検査室に入っていった。

「早く脱いだ、脱いだ! 服はそのカゴに入れる~」

 検査係の男はやたらテンションが高い。
 女性車掌の中では飛び切り若い加奈子が検査室に入ってきたことで、鼻息が荒くなったのかも知れない。
 加奈子が脱ぐのをためらっていると、検査係の男が催促した。

「何をぐずぐずしてるんだ? 隠した料金が見つかるのが恐いから脱がないんじゃないのか!?」

 加奈子は不名誉な疑いを掛けられたことに腹を立てた。

「そ、そんなこと絶対にしません!」
「じゃあ、さっさと脱いで証明しなきゃね~」
「・・・・・・」

 加奈子はキャミソールとブラジャーを脱ぎカゴに入れた。
 そして口を真一文字に結んでうつむきながらショーツを脱ぎカゴに放り込んだ。
 16才と言ってももう立派な女の体つきをしている。

「カンカン踊り(※)! 早くして!」
「カンカン踊り?」
「カンカン踊りだよ! カンカン踊り! はい、両手を挙げて!」
「・・・・・・」

 逆らうとどんな罰を受けるか知れたものじゃない。
 加奈子は命令されるがままに、両手を天井に向けた。

「はい、右足を上げて! 足の裏をこちらに向けて!」
「えっ・・・足も!?」
「早く!」

 全裸で足を上げなければならないとは。
 加奈子は屈辱に打ち震えながら足を高々と上げた。

「よしと言うまで足は下ろさない!」


(※)カンカン踊り
刑務所で受刑者に課された屈辱的な身体検査の俗称。昔、刑務所では、受刑者が作業所に出入りする時は、刑務官から離れた所定の場所で全裸になり、両腕を上げ手の平と甲をヒラヒラと見せ、足を前に蹴り上げるように出して足の裏を見せる。さらに口を開き中を見せて、凶器を持参していないことを刑務官に示さねばならなかった。この屈辱的な身体検査を、俗に「カンカン踊り」と称した。また刑務所だけではなく、一部の工場の退出時にも行われていたと記録されている。
シチリアの熱い風【第9話/第10話】目次屈辱の身体検査【第2話】


コメント一覧
コメント投稿へジャンプ    ページトップへ

    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2019/04/06 06:58
    • バスガール
       『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』が終わって、もう2年ですか。
       メンバーが替わって続いてるようですが、見てません。
       最初の1回だけ見ましたが、違和感が拭えませんでした。
       また、太川・蛭子のコンビでは、『太川・蛭子のローカル鉄道寄り道旅』がシリーズ化されましたが……。
       残念ながら、これも面白くない。
       やっぱり、太川・蛭子・路線バス。
       これで3点セットです。
       ま、蛭子さんの年齢(71歳)では……。
       路線が繋がらないときは歩くというルールは、厳しすぎるのでしょう。
       さて、路線バス。
       わたしがこれが大好きだということは、何度か書いてきました。
       といっても、新潟の路線バスではありません。
       新潟では、通勤でごくタマに使うだけです。
       自転車に乗れない日です。
       大雪とかですね。
       もちろん座れません。
       狭い通路に人がひしめき、乗降客がその狭い中を擦り抜けて行きます。
       ストレスが多い乗り物です。
       こんなのに乗ってて楽しいわけありません。
       わたしが好きなのは、東京の路線バスです。
       もちろん、通勤通学の時間帯などには乗りません。
       平日の昼間です。
       しかも必ず、始点から乗ります。
       必ず座れるよう、早くから待ちます。
       せっかく乗ったんだから、すぐには降りたくないです。
       なので、出来るだけ長い路線を選びます。
       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2019/04/06 06:58
    • バスガール(つづき)
       東京には、けっこう長い路線があるんです。
       でも、始点から終点まで乗り続ける人は、まずいません。
       始点と終点は、まったく関連性がないところだったりします。
       大塚と錦糸町とか。
       もし、大塚から錦糸町に行きたかったら……。
       バスは使わないのが普通です。
       この路線を利用する人は……。
       途中の数区間だけ乗るわけです。
       バス会社としても、途中でバスを回送させたりするより……。
       ずっと、営業区間として走らせた方が効率的なんでしょうね。
       『Mikiko's Room』を始める前も、年に1度くらい東京に遊びに行ってました。
       1日中、路線バスに乗ってたこともあるんですよ。
       始点から終点まで乗り、その終点を始点とするバスに乗り換えるわけです。
       計画を立てるのが楽しかったです。
       わたしがこれをやってたころは、バスカードの時代でした。
       テレホンカードみたいな、プリペイドのカードです。
       小銭を用意する必要がないので、ほんとに便利になったと思ったものです。
       今は、鉄道用のICカードで乗れますから、さらに便利になりました。
       それにしても、テレホンカードにバスカード。
       まさに過渡期の産物でしたね。
       そうそう。
       新潟の路線バスでは、昔は、回数券がありました。
       10枚分の値段で、11枚綴りが買えたと思います。
       あれはお得でしたよね。
       今のICカードは、ポイントが付くとかいっても……。
       回数券ほどの利回りはないでしょう。
    コメントする   【屈辱の身体検査(第1話)】
コメント一覧へジャンプ    ページトップへ


Comment:本文 絵文字  ※入力できるのは、全角で800字までです。

↓お帰りのさいには↓
愛のワンクリ お願いします
新しいウィンドウは開きません

相互リンクサイトのみなさま(Ⅰ)
熟女・おばさんの性体験談 新・SM小説書庫2 問答無用の吸血鬼R18 知佳の美貌録
熟女と人妻エロンガ 官能文書わーるど 未知の星 Japanese-wifeblog
赤星直也のエロ小説 愛と官能の美学 [官能小説] 熟女の園 只野課長の調教日記
電脳女学園 西園寺京太郎のSM官能小説 都会の鳥 変態小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅱ)
人妻の浮気話 艶みるく 人に言えない秘密の性愛話 ちょっとHな小説 Playing Archives
Mikiko's Roomの仮設テント 女性のための官能小説 性小説 潤文学ブログ 官能の本棚
HAKASEの第二読み物ブログ ぺたの横書き かおるの体験・妄想 黒い教室
被虐願望 性転換・TS・女体化劇場 羞恥の風 女の陰影
女性のH体験告白集 むね☆きゅんファンサイト 週刊リビドー あおいつぼみ 葵蕾
最低のオリ 魔法の鍵 恥ずかしがりたがり。 官能的なエロ小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅲ)
SMX工房 淫芯 お姫様倶楽部.com 被支配中毒
出羽健書蔵庫 かめべや 女教師と遊ぼう 平成な美少女ライトノベル
禁断の体験 エッチな告白集 おとなの淫文ファイル エッチのあとさき 恥と屈辱の交差点 潤文学
ましゅまろくらぶ 空想地帯 恍惚團 ~ドライ・オーガズムの深淵~ Angel Pussy 週刊創作官能小説
ろま中男3 渡硝子の性感快楽駆け込み寺 漂浪の果てに アダルト検索一発サーチ

快感小説 SM・お仕置き小説ブログ 官能秘宝園 制服美少女快楽地獄
秘密のエッチ体験談まとめ 18's Summer 淫鬼の棲む地下室 被虐のハイパーヒロインズ
ひめ魅、ゴコロ。 おしっこ我慢NAVI 妄想ココット ライトHノベルの部屋
レズ画像・きれいな画像倉庫 riccia 調教倶楽部 ちょっとHなおとなのための…
緊縛新聞 Eros'Entertainment オシッコオモラシオムツシーン収集所 エピソードセックス
マルガリテの部屋 アダルト官能小説快楽機姦研究所 渋谷子宮 RE:BIRTH 羞恥集
黒塚工房 プライド 女性作家専門官能小説 官能小説 レイプ嗜好
人妻!人妻!人妻! wombatの官能小説 黒イ都 羊頭狗肉
ひよこの家 美里のオナニー日記 エロショッカー軍団 相互リンク、募集してます!
★相互リンク募集中!(メールしてね)★

ランキング/画像・動画(1~10)
シンプルアダルト動画サーチ 人気ブログランキング
にほんブログ村 ライブドアブログ
官能小説アンテナ エログちゃんねる
官能文章アンテナ アダルトブログランキング


ランキング/画像・動画(11~30)
GL Search Adult Novels Search オンライン小説検索・R小説の栞 おたりんく
△Top