2019.3.3(日)
「深田さん」
深田と云うのは、姪の苗字です。
呼びかけたのは、姪の腰巾着みたいになってる小男でした。
この男、女子工員を後ろからじろじろ見たりするんで、女子工員からは嫌われてました。
でも、姪に取り入ってますから、誰も文句を言えないんです。
「ひょっとしてこいつ、わざと不良品を混ぜてるんじゃ?
あるかどうか探すより、作っちゃった方が簡単でしょ」
「なるほど。
そういう手があったか」
「そんな!
そんなことしてません。
もういいですか」
「良くないわよ。
ちゃんと話、聞かせてもらうわよ。
ここじゃ何だから、場所を移しましょう」
姪は歩き出しながら、大廊下の方を指差しました。
姪と共に、後ろの男子工員たちも歩き出しました。
その間を抜けて奥の女子更衣室には逃げられそうもありません。
もちろん、そんなところに駆けこんでも、姪は入って来れます。
でも、男子工員たちは入れません。
いくら姪の公認だとしても、男子工員が女子更衣室に入ったら大問題でしょう。
あ、奥なら女子トイレの個室に立てこもるという方法もある。
気づきましたが、もう遅かったです。
姪に小突かれ、よろめきながら大廊下に出ました。
助けを求め、廊下の左右を見回しましたが……。
誰の姿もありませんでした。
とにかく、この場は逃げようと思いました。
大廊下に出て来た男子工員たちで、廊下の片側は塞がれてます。
逃げるとしたら、作業場の方に戻るしかありません。
姪に背を向け、走り出そうとした瞬間、腕を掴まれました。
姪にです。
スゴい力でした。
姪は、身長は160㎝くらいだと思うのですが、がっちりした体型でした。
体重も60キロを超えてそうでした。
固太りって云うんですか?
ぶよぶよとはしてなくて、骨太な感じです。
「逃げようなんて思わないでよ。
話を聞くだけなんだから」
「い、痛い。
離して」
「ふふ。
わたし、高校まで柔道やってたのよ。
わたしに道着を掴まれて、切れる相手は滅多にいなかったわ。
痛い思いしたくなかったら、素直に歩きなさい。
ほら、そっち曲がって」
深田と云うのは、姪の苗字です。
呼びかけたのは、姪の腰巾着みたいになってる小男でした。
この男、女子工員を後ろからじろじろ見たりするんで、女子工員からは嫌われてました。
でも、姪に取り入ってますから、誰も文句を言えないんです。
「ひょっとしてこいつ、わざと不良品を混ぜてるんじゃ?
あるかどうか探すより、作っちゃった方が簡単でしょ」
「なるほど。
そういう手があったか」
「そんな!
そんなことしてません。
もういいですか」
「良くないわよ。
ちゃんと話、聞かせてもらうわよ。
ここじゃ何だから、場所を移しましょう」
姪は歩き出しながら、大廊下の方を指差しました。
姪と共に、後ろの男子工員たちも歩き出しました。
その間を抜けて奥の女子更衣室には逃げられそうもありません。
もちろん、そんなところに駆けこんでも、姪は入って来れます。
でも、男子工員たちは入れません。
いくら姪の公認だとしても、男子工員が女子更衣室に入ったら大問題でしょう。
あ、奥なら女子トイレの個室に立てこもるという方法もある。
気づきましたが、もう遅かったです。
姪に小突かれ、よろめきながら大廊下に出ました。
助けを求め、廊下の左右を見回しましたが……。
誰の姿もありませんでした。
とにかく、この場は逃げようと思いました。
大廊下に出て来た男子工員たちで、廊下の片側は塞がれてます。
逃げるとしたら、作業場の方に戻るしかありません。
姪に背を向け、走り出そうとした瞬間、腕を掴まれました。
姪にです。
スゴい力でした。
姪は、身長は160㎝くらいだと思うのですが、がっちりした体型でした。
体重も60キロを超えてそうでした。
固太りって云うんですか?
ぶよぶよとはしてなくて、骨太な感じです。
「逃げようなんて思わないでよ。
話を聞くだけなんだから」
「い、痛い。
離して」
「ふふ。
わたし、高校まで柔道やってたのよ。
わたしに道着を掴まれて、切れる相手は滅多にいなかったわ。
痛い思いしたくなかったら、素直に歩きなさい。
ほら、そっち曲がって」
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2019/03/03 07:36
-
今日は何の日
3月3日は、言わずと知れた『雛祭り』。
女の子の健やかな成長を願う伝統行事です。
女の子のいる家庭では……。
雛人形を飾り、白酒、菱餅、あられ、桃の花などを供えて祀ります。
元々は、五節句のひとつ『上巳(じょうし)』の節句でした。
ちなみに五節句とは……。
『人日(じんじつ/1月7日)』『上巳(じょうし/3月3日)』『端午(たんご/5月5日)』『七夕(しちせき/7月7日)』『重陽(ちょうよう/9月9日)』。
『上巳』は文字どおり、3月上旬の巳の日のことでしたが……。
後に、3月3日に固定されたそうです。
『桃の節句』とも呼ばれます。
もちろん、今は桃なんて咲いてません。
この日付は、元々は旧暦だからです。
ちなみに旧暦の3月3日は、今年で云うと、4月7日になります。
古来中国では、『上巳』の日に川で身を清め不浄を祓う習慣があり……。
これが、平安時代に日本に取り入れられました。
後に、紙で小さな人の形(形代)を作ってそれに穢れを移し……。
川や海に流して不浄を祓うようになりました。
この風習は、現在でも「流し雛」として残ってます。
その人形が、次第に精巧なものになっていって、流さずに飾っておくようになり……。
『雛祭り』として発展して行ったのです。
当初、『雛祭り』は、宮中や貴族の間で行われてましたが……。
やがて武家社会でも行われるようになり、江戸時代には庶民の行事となりました。
元々は、5月5日の『端午』の節句と共に、男女の別なく祝われてたそうです。
続きは次のコメントで。
-
––––––
2. Mikiko- 2019/03/03 07:37
-
今日は何の日(つづき)
それが、江戸時代ごろから、雛人形は女の子に属するものとされ、女の子の節句に……。
『端午』の節句は菖蒲の節句とも言われることから、「尚武」にかけて男の子の節句とされるようになったそうです。
以上の記述は、こちら(http://www.nnh.to/03/03.html)のページから転載させていただきました。
桃の木は、かつて庭にも植えました。
でも、日当たりが悪く、枯れてしまいました。
林檎も枯れましたね。
果樹の庭が夢だったんですけど。
日当たりだけは、どうしようもありません。
元気に実を付けてるのは、柚子だけです。
ほんとにこいつは、日陰に強い木です。
さて、3月3日です。
改めて気づいたのは……。
3月の曜日の並びが、2月と同じと云うこと。
これは、2月が28日で、7で割り切れるからですね。
来年の閏年では、これがズレるわけです。
しかし、昨年の3月3日ころは、ほんとに寒かった。
恵方巻きを、もう一度やろうかと思ったほどです。
今年は、だいぶ違いますね。
雛あられを食べてもしょうがないので……。
今日は、甘酒にします。
米麹だけで、砂糖の入らない甘酒があるんです。
甘酒と云っても、アルコール分は入ってません。
もちろん、そのまま飲む気はありません。
ラム酒の甘酒割りです。
普段はウィスキーですが、お祝いと云うことで……。
きのう、初めてラム酒を買ってみました。
ラム酒にしたのは、たまたま買って食べたラム酒入りのチョコが美味しかったからです。
昼酒で飲みます。
ほんとは、ブランデー割りが一番美味しいんです。
でも、美味しすぎて、つい飲み過ぎてしまうので自粛。
昼酒は回るんですよ。
-
––––––
3. Mikiko- 2019/03/03 11:10
-
2019、花壇レポート開始です!
『みきこずるーむの掲示板』、ぜひお越し下さい。
一番左のサイドバー、「ミク時計」の下から入れます。
これからは、基本、土日のどちらかに投稿する予定です。