2019.1.26(土)
夕暮れ時、私はシチリア島マンデロの浜辺で男の厚い胸にもたれていた。
彼の名前はジョルジョ。イタリアの男らしく髪が黒く彫りが深い。
あ、私? 私は早乙女イヴ、歳は25才。
失った恋の傷を癒すため、東京から旅立ってもう3週間が過ぎてしまった。
日本にいてもイタリアにいても本当は同じなのかも知れないけど、気持ちを紛らわせるには旅が一番だと思った。
10代の頃から夢見てたシチリア島への旅。
別れたあの人が「いつか行こうね」って言ってくれた島。
でも皮肉なことにあの人とではなく、たった1人で来てしまった。
こちらに来て観光してるうちに知り合ったのがジョルジョ。
地図を広げ途方に暮れている私に、優しく声を掛けてくれたことが切っ掛けだった。
その後、彼はクルマで島内の名所旧跡を案内してくれた。
最初の頃はイタリアの男ってプレイボーイが多いと聞いていたから警戒心を緩めなかったけど、彼のエスコートぶりはとても紳士的だった。
出会ってから4日目、ジョルジョは休暇を利用して島の北側にあるマンデロという浜辺に私を誘った。
昼間あれほど青々と輝いていた地中海も、今は沈む夕陽を浴びて紅く映えている。
優しい潮風が吹き、私の頬を愛撫する。
私の肩にジョルジョのたくましい腕が触れた。
ジョルジョは私を抱き寄せて、後ろから顔を覗かせ唇を近づけて来た。
唇と唇が重なり合う。
かすかに震える私の唇を強く吸い寄せるジョルジョ。
ジョルジョの甘い誘惑に、つかの間忘れていた官能の炎がゆらゆらと揺らめく。
ジョルジョは私のビキニブラの上に手を廻した。
大きな手が小ぶりの私の乳房を布ごしに優しく撫でる。
そして隙間からスルリと指が滑り込む。
「あぁん・・・だめぇ・・・」
乳房をしばらく撫で廻した後、乳首に指が掛かった。
人差し指と中指の間に乳首を摘み、コロコロと転がすように愛撫するジョルジョ。
(やることってやっぱり日本の男と同じなんだわねぇ・・・)
唇の中に彼の舌が滑り込んで来た。
柔らかくねっとりとした感触。
私の口内を這い回るうちに私の舌先が当たった。
私も彼に反応するように舌を返す。
舌と舌とが絡み合い、二人の興奮が一層高まっていく。
ジョルジョの手が胸からお腹そしてビキニパンティへと降りて行った。
「あっ・・・いや・・・」
手はビキニパンティを通り過ぎて太股に触れた。
外側を撫でだんだんと内股に忍び寄ってくる。
「あぁ、そこはだめぇ」
性感帯と思われる場所に触れた瞬間、背中がゾクッとしてちょっと身体を逸らせてしまった。
その瞬間、彼の手は一気にパンティの中に入って来た。
「いやっ、いくら誰もいないって言ってもここじゃいやぁ・・・」
そういって首を横に振ったのだが、私の言ってる意味が分からないらしい。
「ウン モメント(ちょっと待って)」
私は彼の腕を握って待って欲しいと頼んだ。
嫌われたのかと思って最初は顔を強ばらせていたジョルジョであったが、ようやく私の気持ちを理解してくれたようだ。
「レ キエード スクーザ(ごめんね)」
私は肩を優しく抱かれながら、ゆっくりとした足取りでホテルへと向かった。
白いシーツの上で私を抱きしめながらジョルジョはハスキーな声で囁いた。
「セイ ベッラ・・・(きれいだよ・・・)」
「グラッツッェ(ありがとう)」
そして熱いキス。
心なしか潮の香りがするのは、さきほどまで浜辺にいたせいだろう。
相当昂ぶっていたのにも関わらず私に拒まれたジョルジョは、水を得た魚のようにかなり大胆に私を愛撫して来た。
「ああん! そんなぁ・・・」
「ティ アーモ・・・(君のことが好きなんだ・・・)」
唇や首筋を激しく吸いながら、乳房を痛いほど強く揉んで来る。
そして手が伸びてパンティに掛かったと思った瞬間、さきほどと違って一気にずらされてしまった。
「いやぁん!」
その後、ジョルジョは私の股間に潜り込みスリットをしゃぶり始めた。
粘っこい舌が粘膜に絡み付くように擦りあげてくる。
(わぁ、すごく激しい! ちょっと強すぎるよぅ)
舌先がクリトリスにペチャッと触れた。
そのまま舌で器用に皮を剥いて超敏感な実にむさぼりつく。
ジョルジョはかなり強目に舌で擦りつけてくる。
(くぅ・・・ちょっと強すぎる・・・でも、でも、すごくいい・・・)
私の実は強く擦られて、ジンジンと痛いほどだ。
だけどそれは甘美な痛みでもあった。
「ひぁあぁぁぁ~~~!」
ジョルジョの舌が私の中に入り込み、ひだを削るように舐めあげて来た。
まるで、むき出しの神経を直接愛撫されているみたい。
あの人のクンニの仕方とは全然違う。
ジョルジョはすごく手荒だけどきっちりツボは責めてくる。
私はアソコを舌が荒々しく這い廻る感覚に、もう死ぬのではないかと思うほど感じてしまった。
「ひゃあぁぁ~! ダメェ~、いやぁあ~ん、そこ、ダメなの~~~!」
「ティ アーモ!(君を愛してる!)」
ジョルジョは舌をすぼめるように尖らせて、私の蜜のホールに挿し込んでくる。
あぁ、蜜がトロトロと嫌らしく出ているのが判る。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2019/01/26 06:44
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シチリア島
まず、わたしはイタリアに行ったことがありません。
大学入試は、日本史選択でした。
世界史と地理は、高校1年生のとき授業があったと思いますが……。
あまりにも範囲が広く、ほとんど記憶がありません。
なので、ヨーロッパ史もヨーロッパの地理についても、中学生以下の知識しかないと思います。
それでもさすがに、地図でイタリアは指差すことが出来ます。
あまりにも特徴的な形ですからね。
子供のころ、「長靴の形」と云われてましたが……。
わたしは、サウジアラビアのあるアラビア半島の方が、ずっと長靴に近いと思ってました。
イタリアは、長靴と云うより、ブーツですよね。
ずっとおしゃれな感じです。
さて。
イタリアと云えば、思いつくのは何でしょう?
まずは、スパゲッティ。
パスタと、どう違うんでしたっけ?
あ、そう云えば、『ブラタモリ』が2週続けて『ローマ』でしたね。
正直言うと、外国より日本をやってほしいです。
さらに言うと、東京をやってほしいです。
昔、タモリさんがまだ『笑っていいとも』をやってたころの『ブラタモリ』は……。
遠出が出来ないので、東京ばっかりでした。
あのシリーズ、面白かったですよ。
もっと頻繁に、首都圏をやってもらいたいものです。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2019/01/26 06:45
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シチリア島(つづき)
話がずれました。
イタリアです。
シチリア島。
マフィアの故郷という知識しかありません。
そもそも、シチリア島というのは、どこにあるのでしょう?
↓ここでした。
https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2+%E3%82%B7%E3%83%81%E3%83%AA%E3%82%A2/@37.9122965,11.2296098,6.6z/data=!4m5!3m4!1s0x13106268d05359b3:0x10b042967b67d50!8m2!3d37.5999938!4d14.0153557
ブーツの爪先に転がる石という感じ。
いや。
石よりずっと大きいですね。
岩です。
こんなのをブーツで蹴ったら、爪が剥がれるか指が折れます。
地中海最大の島だそうです。
面積は、25,702.82km2。
でけー。
佐渡島の30倍です。
↓日本の都道府県面積ランキングです。
https://prefecture.gontawan.com/ranking_area.html
北海道は別格ですが……。
シチリア島は、2番目の岩手県より遙かに広いです。
これはちょっと、たまげる大きさでした。
ちなみに、四国全体の面積は、18,803.41km2。
シチリア島の圧勝です。
九州には、さすがに負けますが……。
熊本県、大分県、福岡県、長崎県、佐賀県を足した面積とほぼ同じでした。
九州から、鹿児島県と宮崎県を抜いただけの広さということです。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2019/01/26 06:45
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シチリア島(つづきのつづき)
シチリア島の人口は、500万人だそうです。
先入観が、音を立てて瓦解しました。
これまでのわたしのイメージでは……。
シチリア島は、地中海に浮かぶ小さな島でした。
広さは、せいぜい対馬くらい。
人口は、10万人。
ぜんぜん違うやんけー。
ということは、イタリアって、大きかったんですね。
面積は、302,780km2でした。
日本の面積は、377,973.89km2。
ほとんど変わりませんでした。
なお、わたしは更に間違って覚えてたことがあります。
コルシカ島。
ここがマフィアの島だと思ってました。
そもそも、コルシカ島は、イタリア領ですらありませんでした。
フランス領です。
ナポレオンの生誕地だそうです。
さて、シチリア島です。
島の人口、500万人。
最大の都市はパレルモで、人口は65万人。
大都市です。
日本なら、政令指定都市になれます。
続きはさらにさらに次のコメントで。
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4. Mikiko- 2019/01/26 06:46
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シチリア島(つづきのつづきのつづき)
政令指定都市と云えば、近年の人口の増減が、かなり違いますね。
人口増加が多いのは、福岡市、川崎市、さいたま市。
驚いたことに、川崎市の人口は、京都市を抜いてました。
逆に、減少が顕著なのは、北九州市、神戸市、新潟市、静岡市。
北九州市で減少が大きいのはわかる気はしますが……。
なんで、神戸市、新潟市、静岡市が減ってるんですかね?
神戸市は震災から復興し、発展を続けてるとばかり思ってました。
新潟市は真っ平らで、可住地面積が広いです。
造成などしなくても、いくらでも宅地にできます。
静岡市は、温暖で住みやすそうですよね。
やっぱり、東海地震ですかね?
ちょっと真面目に考えてみましょう。
まず、人口増の都市。
福岡市は、九州一の大都市です。
おそらく、九州各県から人が流れこんでいるのでしょう。
川崎市、さいたま市は……。
東京を中心とした首都圏が膨れあがり続けてる結果でしょう。
逆に、人口減の都市。
北九州市は、近隣に福岡市があります。
神戸市は、近隣に大阪市があります。
新潟市と静岡市は、新幹線で首都圏と接続されてます。
おそらく、それら大都市に、人が吸いあげられてしまってるんだと思います。
この傾向、これからも続きそうですね。
話が、すっかりシチリア島から外れてしまいましたね。
シチリア島は、典型的な地中海性気候のようです。
温暖で雨が少ない。
観光には最適ですね。
でも、わたしは行きません。
もちろん、怖いからです。
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5. Shy- 2019/01/26 15:08
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Mikiko様
この度はご掲載ありがとうございます。
そしてシチリア島のご紹介ありがとうございます。
実は僕は海外旅行の経験は数えるほどしかありませんが、その大部分がイタリアなんです。
きっと感性が合うからだと思います。
うちシチリア島に行ったのは1回だけですが、小説にしたいほど印象的な美しい風景でした。
とは言え紀行小説ではなく官能小説なので性の描写が大半で申し訳ありません(笑)
自身行ったくせにシチリア島がそれほど広いとは知りませんでした(恥)
教えてくださってありがとうございます。
まさかこの掲示板に政令指定都市が登場するとは驚きました。
以前人口100万人以上または近い将来100万人以上という条件でしたが、
2001年に基準が緩和されかなり増えましたね。
それら政令指定都市の人口の増減までお調べになったのは、さらに驚きました!
神戸市は震災時にかなり減ってしまい、復興に10年弱を要している間に
「ほかで家を建てたのでもう神戸には戻らない」という人が結構多く、
人口がいまだに回復しないと聞いています。
大災害があるとダメージが大きいんですね……。
さて今回のシチリアの小説ですが、しいていうとラブアマ好みの女性向きかも知れませんが、
ぜひ男性の皆さんにも読んでいただきたく思います。
なにしろ書いているのが男性である小生ですから。
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6. Mikiko- 2019/01/26 18:09
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海外旅行
わたしは、香港・マカオにしか行ったことがありません。
香港では、高層ビルの建築現場の足場が竹だったことに驚きました。
街中では、迷子になる恐怖を感じ、とても一人歩きをする気にはなれませんでした。
マカオは船で行ったんだと思いますが、ほぼ記憶がありません。
カジノに連れて行かれたと思います。
もちろん、添乗員付き添いです。
スロットマシンをしました。
それしか出来そうもありませんでしたので。
当然のごとくスリましたが、1000円もしてないと思います。
飛行機は、北海道に行ったとき以来、2度目でした。
とにかく座席が狭くて、嫌でした。
あんな座席でヨーロッパまで行くなど、とうてい考えられません。
ほんとに、エコノミークラス症候群になりますよ。
NHK「クールジャパン」に出るイタリア男性を見ると……。
食に関しては、非常に保守的で頑固な感じですね。
ビールは、あまり飲まないんですかね?
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7. Shy- 2019/01/26 19:04
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イタリアではお茶代わりにワインと言うほどワイン好きです。
同席したイタリア男性は浴びるほど飲んでいたけど、とても真似できませんでした。
地ビールもあるけど人気はイマイチで、二番目、三番目は、アマレットとアベロールです。
アマレットはアーモンドに似た香りのリキュールです。アンズが原料とか言ってた。
どちらかと言うと食後酒ですね。セックスで言うなら後戯のようなもの?(笑)
日本でもカクテルの好きな人であればBAR等で飲んだことあると思います。
アベロールはオレンジがベースのリキュールで食前酒です。
日本でも食前酒のことを「アベリティフ」と言いますが、このお酒が語源になっています。
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8. 手羽崎 鶏造- 2019/01/26 20:40
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おじゃまします。
食後酒が後戯なら、食前酒は前戯かと。
前戯については、お相手出来た奥さまから
マメねと誉められることがあります。
乳房や局部はいうまでもありませんが、
腋(わき)とか背中とか、ふくらはぎって
好みの部位なんです。
と、いいますかそもそも自分の主砲に
自信が無いので、前戯でお茶を濁している
だけなのですが。トホホ。
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9. Shy- 2019/01/27 06:36
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性にまめな男性は女性から歓迎されると聞きます。前戯は大事な行為だと思います。
手羽崎 鶏造様はきっと女性からもてるはずです。
以前付き合っていた彼女から「面白い記事が載ってるよ」と女性雑誌「NONNO」を見せられたことがあって、
覗いてみると、女の子の理想のセックス時間が載ってました。
さらに文字を追っかけてみると、前提に10代から60代の女性から聞いたとあって、
「理想のセックス時間は40~60分で、そのうち25分が前戯」と書かれてました。
残りの時間が挿入と後戯ってことになるわけですね。
あと「前戯をする男性は多いけど、射精したあと素知らぬ顔をして後戯をしてくれない男性が何と多いこと」
とも書かれてました。
やっぱり前も後も大事だってことなんですね。
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10. Mikiko- 2019/01/27 06:42
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食前食後
日本では、あまり馴染みのない風習ですよね。
お酒は、食卓についてからですから。
「最初はビール」の一杯が、日本における食前酒でしょうか。
欧米では、ディナーが始まる前に、ラウンジのようなところで寛いでお酒を飲む風習があるのかな?
食後酒は、わたしも飲みます。
18時から22時30分くらいまで。
4時間半ですね。
今は、ワインの燗です。
水でうめてるので、アルコール度数は、10度以下でしょう。
寝室の件では、Shyさんのおっしゃるとおり、後戯の出来る男性は立派だと思います。
自分が終わった後のサービスですよね。
でも、手や口を使わなくても、後戯は出来ます。
交わったままで。
あそこは萎んでしまうでしょうが、構いません。
恥骨を使ってグリグリしてやれば、女性は喜ぶと思います。
しかし、全行程60分は……。
過酷すぎませんか?
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11. 手羽崎 鶏造- 2019/01/27 11:48
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オトコが射精で果てた後、一気に醒めるのは、
動物的本能からだそうです。
性交中が一番、無防備なので敵に
襲われ(狙われ)やすい。
それを防ぎ、メスを守るために、オスは
すぐ我に返る本能的必要があったわけですね。
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12. Mikiko- 2019/01/27 12:36
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それに対し……
メスが余韻にひたってじっとしてるのは、受精を確実にするためでしょうか?
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13. 手羽崎 鶏造- 2019/01/27 14:24
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オスを試すためだと思います。
(女性も 似たようなものかな)