2018.10.22(月)
町工場のような塀が続いてました。
塀の向こうは深閑としていて、ひと気がないことは明らかでした。
塀際に1本、電柱が立ってるのが見えました。
街灯はそこにはなく、遠目からは暗がりでしょう。
電柱の脇に、比較的大きな掲示板のようなものが設置されてました。
町内の連絡事項などを掲示するのでしょう、前面がガラス戸になった立派な造りでした。
電柱と掲示板の間は、人が2人、並んで立てるほどの隙間が空いてました。
そこにさしかかったとき……。
思い切って志津子を抱きしめました。
抱えたまま隙間に連れこみ、工場の塀に押しつけました。
志津子は小さな悲鳴をあげましたが、その口を唇で塞ぎました。
一瞬、抵抗しましたが、すぐに向こうから吸いついて来ました。
激しく顔を捩りながら、わたしの唇を貪ります。
わたしの口の周りは、たちまち口紅だらけになっていたと思います。
志津子の口からは、締めに食べたタラコスパゲッティの味がしました。
でも、そんなことはいっこうに気になりません。
わたしは有頂天でした。
ひとりの女を落としたという会心の思いが、腹の底から突きあげてきます。
最初は……。
そこではキスだけで、そのまま志津子の部屋に雪崩れこむつもりでした。
でも、志津子がキスを止めようとしません。
うなり声まであげながら、貪ってきます。
もちろん、ディープキスです。
舌同士が、まるで軟体動物のように取っ組み合っていました。
志津子は、全身をわたしに押しつけてきます。
ワンピース越しの女の身体を感じるうち、わたしはたちまち勃起してしまいました。
でももう、それを隠すために腰を引こうなんて思いませんでした。
逆に、志津子の股間に擦りつけてやりました。
志津子はヒールを履いていたので、腰の高さがほぼ同じだったんです。
志津子は嫌がるどころか、自分の腰を更に突きつけてきます。
わたしは、ワンピース越しに志津子の尻肉を鷲掴み、引きつけます。
塀の向こうは深閑としていて、ひと気がないことは明らかでした。
塀際に1本、電柱が立ってるのが見えました。
街灯はそこにはなく、遠目からは暗がりでしょう。
電柱の脇に、比較的大きな掲示板のようなものが設置されてました。
町内の連絡事項などを掲示するのでしょう、前面がガラス戸になった立派な造りでした。
電柱と掲示板の間は、人が2人、並んで立てるほどの隙間が空いてました。
そこにさしかかったとき……。
思い切って志津子を抱きしめました。
抱えたまま隙間に連れこみ、工場の塀に押しつけました。
志津子は小さな悲鳴をあげましたが、その口を唇で塞ぎました。
一瞬、抵抗しましたが、すぐに向こうから吸いついて来ました。
激しく顔を捩りながら、わたしの唇を貪ります。
わたしの口の周りは、たちまち口紅だらけになっていたと思います。
志津子の口からは、締めに食べたタラコスパゲッティの味がしました。
でも、そんなことはいっこうに気になりません。
わたしは有頂天でした。
ひとりの女を落としたという会心の思いが、腹の底から突きあげてきます。
最初は……。
そこではキスだけで、そのまま志津子の部屋に雪崩れこむつもりでした。
でも、志津子がキスを止めようとしません。
うなり声まであげながら、貪ってきます。
もちろん、ディープキスです。
舌同士が、まるで軟体動物のように取っ組み合っていました。
志津子は、全身をわたしに押しつけてきます。
ワンピース越しの女の身体を感じるうち、わたしはたちまち勃起してしまいました。
でももう、それを隠すために腰を引こうなんて思いませんでした。
逆に、志津子の股間に擦りつけてやりました。
志津子はヒールを履いていたので、腰の高さがほぼ同じだったんです。
志津子は嫌がるどころか、自分の腰を更に突きつけてきます。
わたしは、ワンピース越しに志津子の尻肉を鷲掴み、引きつけます。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/10/22 07:33
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今日は何の日
10月22日は、『中原中也忌』。
1937(昭和12)年10月22日、詩人の中原中也(ちゅうや)が亡くなりました。
享年30。
結核性脳膜炎でした。
わたしがこの詩人を知ったのは、高校の国語の教科書でした。
実は、詩よりも、その肖像に惹かれたんです。
↓びっくりするほど澄んだ目をしてました。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/41/Nakahara_Chuya.jpg
一番有名な詩は、やっぱり『汚れっちまった悲しみに……』でしょうか。
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●汚れっちまった悲しみに……
汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる
汚れっちまった悲しみは
たとえば狐の革裘(かわごろも)
汚れっちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる
汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
倦怠(けだい)のうちに死を夢(ゆめ)む
汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気(おじけ)づき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる……
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2018/10/22 07:33
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今日は何の日(つづき)
あと有名なのは、『サーカス』。
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●サーカス
幾時代かがありまして
茶色い戦争ありました
幾時代かがありまして
冬は疾風(しっぷう)吹きました
幾時代かがありまして
今夜此処(ここ)での一(ひ)と殷盛(さか)り
今夜此処での一と殷盛り
サーカス小屋は高い梁(はり)
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ
頭倒(あたまさか)さに手を垂れて
汚れ木綿(もめん)の屋蓋(やね)のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
それの近くの白い灯(ひ)が
安値(やす)いリボンと息を吐(は)き
観客様はみな鰯(いわし)
咽喉(のんど)が鳴ります牡蠣殻(かきがら)と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
屋外(やがい)は真ッ闇(くら) 闇の闇
夜は劫々と更けまする
落下傘奴(らっかがさめ)のノスタルジアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
『帰郷』も、印象に残る詩です。
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●帰郷
柱も庭も乾いている
今日は好(よ)い天気だ
椽(えん)の下では蜘蛛(くも)の巣が
心細そうに揺れている
山では枯木も息を吐(つ)く
ああ今日は好い天気だ
路傍(みちばた)の草影が
あどけない愁(かなし)みをする
これが私の故里(ふるさと)だ
さやかに風も吹いている
心置(こころおき)なく泣かれよと
年増婦(としま)の低い声もする
ああ おまえはなにをして来たのだと……
吹き来る風が私に云(い)う
この詩は、東京生活をやめて新潟に帰ってきたとき……。
降り立ったホームで、頭に浮かんで来ました。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2018/10/22 07:34
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今日は何の日(つづきのつづき)
まだまだ、いい詩がたくさんあります。
↓以下、書き出しの1行だけ。
●ポッカリ月が出ましたら、舟を浮べて出掛けましょう(湖上)
●愛するものが死んだ時には、自殺しなきゃあなりません(春日狂想)
●私の上に降る雪は 真綿のようでありました(生い立ちの歌)
●海にいるのは、あれは人魚ではないのです(北の海)
●ホラホラ、これが僕の骨だ(骨)
でも、わたしが一番好きなのは、『一つのメルヘン』です。
高校の教科書に載ってたのも、この詩だったと思います。
肖像画のイメージとぴったりで……。
詩人とは、こんな顔でこんな詩を書く人なんだと思ったものです。
文学的でありながら、宮沢賢治の影響でしょうか……。
どこか理系の気配も漂ってます。
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●一つのメルヘン
秋の夜(よ)は、はるかの彼方(かなた)に、
小石ばかりの、河原があって、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射しているのでありました。
陽といっても、まるで硅石(けいせき)か何かのようで、
非常な個体の粉末のようで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもいるのでした。
さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでいてくっきりとした
影を落としているのでした。
やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄(いままで)流れてもいなかった川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れているのでありました……
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4. 手羽崎 鶏造- 2018/10/23 02:54
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中原中也、もちろん名前は識って
いましたが、管理人さまのおかげで
初めて、実際の詩を知りました。
この方、戦争以前に亡くなっておられたんだ。
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5. Mikiko- 2018/10/23 07:13
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国語の教科書
確か、立原道造も載ってました。
『のちのおもいに』だったかな。
高校生のわたしには、かなり難しい詩でした(実は、今もよーわからん)。
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6. 手羽崎 鶏造- 2018/10/23 08:01
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本編の話です。
Kissというのは、大事な「儀式」だと
思っています。
オトコが感じてる以上に、女性の
受け取り方、捉え方の比重は
高いのだろうと思っています。
なので、基本、抱擁が先で、頃合い
見計らって、唇を奪いに行きます。
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7. Mikiko- 2018/10/23 19:49
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ふむふむ
ただ、キスも抱擁も、それぞれに度合いがありますからね。
手羽崎さんのおっしゃる「抱擁」は、ハグであって、決してペッティングではないでしょう。
キスも、どの段階で舌を入れるのかという問題がありますよね。
やはり、ファーストキスではマズいでしょうね。
本編の登場人物たちはやってますが。