2018.10.10(水)
女のコート下には、下着一枚存在しなかったのだ。
全裸の肌が、街灯の明かりを浴びていた。
人に誇示できるような裸ではなかった。
乳房は、ほとんど膨らみがないのに、垂れていた。
しかしその頂点では、チョコレート色の乳首が勃起していた。
両腕を開いているためか、脇腹には肋が浮いる。
尖った腰骨。
そして、開いた両脚の付け根では、黒ずんだ肌が割れ、そこだけ鮮やかな深紅が覗いていた。
もちろん、女性器だ。
陰毛はなかった。
剃っているのだろう。
由美と同じ無毛症ではないことは明らかだった。
なぜなら……。
脇の下には、靡くほどの脇毛が生えていたからだ。
剃り残したとかのレベルではない。
まったく処理していないのだ。
脇毛は生やし放題、陰毛は剃りあげている。
変態以外の何ものでもない。
由美は一瞬、目の前の女が、未来の自分に見えた。
ひょっとしたらこの女は、未来からタイムスリップしてきた自分なのではないか。
いや、そんなはずはない。
自分は、ここまで醜く歳は取らないはずだ。
しかし……。
パイパンで露出。
この行為は、やりかねない。
この女は、自分……。
そんなはずはない!
女は、表情を変えなかった。
目や口を大きく見開いたままだった。
「へへへへ」
初めて声が聞こえた。
顔面の造りは変わらないが、何か焦れたような声だった。
ひょっとしたら、由美が無反応なことが想定外だったのかも知れない。
確かに普通の女性だったら、この時点で悲鳴と共に逃げ出していただろう。
「へへへへへへへへ」
女は、1オクターブ声を高めると、そのまま由美に向かってきた。
コートの前身頃を掴んだ両腕は、大きく開いたままだった。
女は、一気に間合いに入ってきた。
由美のつむじから、沸騰する蒸気が噴きあがった。
早い話、ぶち切れたのだ。
突きつけられた未来の自分を否定する気持ち……。
そしてもちろん、敵意を持って間合いに入ってきた相手に対する反応。
それらが、一瞬で由美の動作を決めた。
全裸の肌が、街灯の明かりを浴びていた。
人に誇示できるような裸ではなかった。
乳房は、ほとんど膨らみがないのに、垂れていた。
しかしその頂点では、チョコレート色の乳首が勃起していた。
両腕を開いているためか、脇腹には肋が浮いる。
尖った腰骨。
そして、開いた両脚の付け根では、黒ずんだ肌が割れ、そこだけ鮮やかな深紅が覗いていた。
もちろん、女性器だ。
陰毛はなかった。
剃っているのだろう。
由美と同じ無毛症ではないことは明らかだった。
なぜなら……。
脇の下には、靡くほどの脇毛が生えていたからだ。
剃り残したとかのレベルではない。
まったく処理していないのだ。
脇毛は生やし放題、陰毛は剃りあげている。
変態以外の何ものでもない。
由美は一瞬、目の前の女が、未来の自分に見えた。
ひょっとしたらこの女は、未来からタイムスリップしてきた自分なのではないか。
いや、そんなはずはない。
自分は、ここまで醜く歳は取らないはずだ。
しかし……。
パイパンで露出。
この行為は、やりかねない。
この女は、自分……。
そんなはずはない!
女は、表情を変えなかった。
目や口を大きく見開いたままだった。
「へへへへ」
初めて声が聞こえた。
顔面の造りは変わらないが、何か焦れたような声だった。
ひょっとしたら、由美が無反応なことが想定外だったのかも知れない。
確かに普通の女性だったら、この時点で悲鳴と共に逃げ出していただろう。
「へへへへへへへへ」
女は、1オクターブ声を高めると、そのまま由美に向かってきた。
コートの前身頃を掴んだ両腕は、大きく開いたままだった。
女は、一気に間合いに入ってきた。
由美のつむじから、沸騰する蒸気が噴きあがった。
早い話、ぶち切れたのだ。
突きつけられた未来の自分を否定する気持ち……。
そしてもちろん、敵意を持って間合いに入ってきた相手に対する反応。
それらが、一瞬で由美の動作を決めた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/10/10 07:16
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5文字の昆虫を捜せ!・結果編(※ネタバレ注意!)
さて、10月7日の『由美と美弥子 2624回(https://mikikosroom.com/archives/34259870.html)』のコメントで……。
10月8日放送の『香川照之の昆虫すごいぜ!(https://www.nhk.or.jp/school/sugoize/)』最新回(5時間目)で取りあげられる昆虫を予想しました。
当初は、録画してから見ようと思ってたんですが……。
結果が待ちきれず、LIVEで見てしまいました。
もちろん、録画もしてます。
で、今回のコメントでは、その答えを言ってしまいます。
なので、まだ録画を見てないという方にとっては……。
ネタバレになってしまいます。
次のコメントで、いきなり答えが明かされますので……。
まだ録画を見てない方は、ここでお引き取り下さい。
それでは!
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2018/10/10 07:17
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5文字の昆虫を捜せ!・結果編(つづき)
はい。
それでは発表します。
https://www.youtube.com/watch?v=gMTKFsSGu7o
↑ドラムロールです。
ハンミョウホウレンゲキョウ!
冗談です。
香川さんのテンションの影響があるようです。
「ハンミョウ」でした。
わたしの予想、大当たりでしたね。
実は、ちょっとだけカンニングしてました。
ネットで取り沙汰されてるさまざまな意見を参考にしたんです。
でも、そこから今回の昆虫を選び出したのは、わたしですからね。
「ハンミョウ」を漢字で書くと、「半妙」?
半分妙だから?
違います。
「斑猫」です。
ものすごい字ですね。
模様から「斑」はわかります。
でも、なぜ「猫」なんですか?
しかもなぜ、「猫」が「みょう」なんですか。
さっそく調べてみました。
端的に言うと、よくわからないようです。
古代中国に「斑猫」と呼ばれる毒を持つ虫がいたそうです。
どうやら、その虫の漢字を当てられ……。
「ハンミョウ」と呼ばれるようになったらしいです。
「猫」の音読みは、一般的には“びょう"ですが……。
漢和辞典を調べると、“みょう"の読みもありました。
決して猫の鳴き声を模してるわけじゃないようです。
ということで、日本の「斑猫」と猫は関係ないようです。
続きは更に次のコメントで。
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3. Mikiko- 2018/10/10 07:17
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5文字の昆虫を捜せ!・結果編(つづきのつづき)
ところが!
英名では、猫と関係があったんです。
「ハンミョウ」の英名は、「Tiger beetle」。
「虎のような甲虫」ということでしょうか。
もちろん、ハンミョウが獰猛なハンターであることから来てます。
しかし!
美しい。
なぜあれほどまでに美しいのでしょう。
一見、派手派手で目立ちそうに思えますが……。
土の上にいると、まったくわかりません。
細かい斑模様のせいで身体がバラバラに見え……。
ひとまとまりの昆虫としては認識できないからです。
鳥などから身を守る術だそうです。
しかもあの斑模様に、色素は無いんです。
いわゆる構造色というもの。
光の屈折により、ああいう色に見えてるだけなんです。
ハンミョウをまじまじと見ると、「神は存在する」と素直に思えてきます。
↓NHKの『ものすごい図鑑』で見てみましょう。
http://www.nhk.or.jp/school/sukudo/zukan/tigerbeetle/
しかしこの小さくて高速で走る虫を、4匹も捕まえてしまった香川さん。
脱帽です。
最期の竹馬は蛇足でしたが。
あー、面白かった。
今からもう、6時間目が楽しみです。
「ハンミョウ」のブローチかなんか、無いですかね?
探してみよう。
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4. 手羽崎 鶏造- 2018/10/10 09:55
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この連休、長崎県の平戸まで足を
伸ばしました。シゴトは佐世保だったのですが、
前日の朝イチの飛行機で長崎空港着、ここから
特急バス、急行バスを乗り継いで14時台にやっと
キリスト教(1550年)と異国文化伝来の地・平戸に
辿り着きました。
その途中に田平(たびら)という町があり、ここは
昆虫自然園のある、まさしく昆虫の町でした。
松浦鉄道・田平平戸口駅(「日本最西端の駅だそうな)
では大きなカマキリが迎えてくれます。
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5. Mikiko- 2018/10/10 19:43
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新潟から鉄道のみで平戸に行こうとすると……
『新潟駅』を6:09分発の「Maxとき300号」に乗り……。
「東京」→「新大阪」→「新鳥栖(佐賀県)」→「有田(佐賀県)」→「伊万里(佐賀県)」→「たびら平戸口(長崎県)」。
「たびら平戸口」着は、16:41分。
「有田」から先は普通列車になります。
ここを座れる保証さえあれば、行ってみたい気もします。
座れないと辛いです。
1時間半ありますから。
「たびら平戸口」に降りたら、この日は宿に直行ですね。
わたしの子供のころの話です。
冬に見つけたカマキリの卵を枝ごと取ってきて、虫かごに入れたまま忘れてました。
ある春の日。
母の悲鳴に驚いて駆け寄ると、母が虫かごを指さして、わなわなと震えてました。
虫かごの中に、羽化したコカマキリが溢れかえってました。
すぐに捨ててくるよう命じられたのは言うまでもありません。
もちろん、カゴの扉を開けて置いてきました。
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6. 手羽崎 鶏造- 2018/10/10 21:22
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平戸から広まったモノは少なくないそうです。
パン、葉タバコ、ビール、さつま芋、お茶、ペンキ、
西洋医学などなど。
私は海の幸と、潜伏キリシタンの足どりを求めて
平戸に降り立ちました。
隠れキリシタンのことをさらに知るには、
生月(いきつき)島まで行くことを勧められましたが
それは次回・レンタカーを借りて訪ねることにします。
平戸のチャンポンはあごだしスープで、長崎の白湯
スープとは違ってまた美味でしたよ。
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7. Mikiko- 2018/10/11 07:16
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隠れキリシタンには……
わたしも大いに惹かれます。
外国人の熱心なクリスチャンなども来るんですかね?
東京にいたころ、よく行くラーメン屋に……。
『白湯チャンポン』というメニューがありました。
スープは真っ白ですが、麺はラーメンでした。
美味しくて、よく注文してました。
手羽崎さん、ぜひ紀行文を寄せていただけませんか。