2018.10.5(金)
この地で暮らした高校時代までは……。
自分の両親が性行為をしているなどということは、考えたくもないことだった。
しかし、自分が生まれたということは、すなわちそういうことなのだ。
東京に出て美弥子と出会い、さまざまな体験をした。
誰もが性欲を持ち、そして夫婦は性行為を行い、子をもうける。
いつしかその現実は、自然と受け入れられるようになっていた。
当然、由美の両親もまた、そうした夫婦なのだろう。
いや。
おそらく、世間一般の夫婦より、性欲は強いはずだ。
なぜなら……。
自分の親だからだ。
そして母は、あの律子叔母さんの姉でもあるのだ。
この身には、淫乱な血が流れている。
その血は、両親から受け継いだものに間違いない。
そうか。
わたしが実家に帰って長居をしているので……。
両親は、あのマンションで大っぴらに交わることが出来ないでいるのだ。
隣の居宅とは、コンクリート壁で区画されているが……。
ひとつの居宅内の間仕切りは、薄っぺらな建具だけだ。
別室からの物音は、けっこう良く聞こえた。
両親の寝室で甲高い嬌声があがれば、おそらく由美の部屋でも聞こえるだろう。
もちろん、そんな声は、いままで一度も耳にしたことがない。
由美が一緒に暮らしていたころは、声を殺して交わっていたに違いない。
しかし、由美が東京に出た今は、どうだろう。
気兼ねするものが、何も無くなったのだ。
ひょっとしたら、性交時に嬌声をあげる習慣が出来てしまったかも知れない。
いや。
それどころではない。
もう、この居宅内では、誰の目も気にすることはないのだ。
ひょっとしたら、全裸で暮らしているかも知れないではないか。
この暑さだ。
今の季節、裸が一番暮らしやすいはずだ。
そして……。
至る所で、2人は交わっているのだ。
玄関。
キッチン。
リビング。
トイレ。
玄関の鍵さえ閉めてしまえば、誰に見咎められる心配もない。
由美の脳裏に、様々な場所で交わる両親の映像が、フラッシュバックのように閃いた。
自分の両親が性行為をしているなどということは、考えたくもないことだった。
しかし、自分が生まれたということは、すなわちそういうことなのだ。
東京に出て美弥子と出会い、さまざまな体験をした。
誰もが性欲を持ち、そして夫婦は性行為を行い、子をもうける。
いつしかその現実は、自然と受け入れられるようになっていた。
当然、由美の両親もまた、そうした夫婦なのだろう。
いや。
おそらく、世間一般の夫婦より、性欲は強いはずだ。
なぜなら……。
自分の親だからだ。
そして母は、あの律子叔母さんの姉でもあるのだ。
この身には、淫乱な血が流れている。
その血は、両親から受け継いだものに間違いない。
そうか。
わたしが実家に帰って長居をしているので……。
両親は、あのマンションで大っぴらに交わることが出来ないでいるのだ。
隣の居宅とは、コンクリート壁で区画されているが……。
ひとつの居宅内の間仕切りは、薄っぺらな建具だけだ。
別室からの物音は、けっこう良く聞こえた。
両親の寝室で甲高い嬌声があがれば、おそらく由美の部屋でも聞こえるだろう。
もちろん、そんな声は、いままで一度も耳にしたことがない。
由美が一緒に暮らしていたころは、声を殺して交わっていたに違いない。
しかし、由美が東京に出た今は、どうだろう。
気兼ねするものが、何も無くなったのだ。
ひょっとしたら、性交時に嬌声をあげる習慣が出来てしまったかも知れない。
いや。
それどころではない。
もう、この居宅内では、誰の目も気にすることはないのだ。
ひょっとしたら、全裸で暮らしているかも知れないではないか。
この暑さだ。
今の季節、裸が一番暮らしやすいはずだ。
そして……。
至る所で、2人は交わっているのだ。
玄関。
キッチン。
リビング。
トイレ。
玄関の鍵さえ閉めてしまえば、誰に見咎められる心配もない。
由美の脳裏に、様々な場所で交わる両親の映像が、フラッシュバックのように閃いた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/10/05 07:18
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今日は何の日
10月5日は、『時刻表記念日』。
1894(明治27)年10月5日(今から124年前)……。
『庚寅新誌社』から、日本初の本格的な時刻表『汽車汽船旅行案内』が出版されました。
福沢諭吉の勧めにより、手塚猛昌(てづかたけまさ)が発行したものだそうです。
イギリスの時刻表を参考に、発車時刻や運賃のほか、紀行文等も掲載されてたとのこと。
『庚寅新誌社』。
もちろん、聞いたことありませんでした。
そもそも、読み方がわからない。
調べたら、“こういんしんししゃ”でした。
創設が、明治23(1890)年で、その年が「庚寅(かのえとら)」の年だったためだとか。
「寅」って、音では“いん"と読むんですね。
初めて知りました。
『庚寅新誌社』を創った手塚猛昌は、1853(嘉永6)年の生まれ。
慶應義塾に進み、福沢諭吉の教えを受けたそうです。
しかし、時刻表。
今も、発売日には書店の店頭に積まれてます。
そんなに売れるものなんでしょうか?
わたしも、1年に1度買うんですよ。
小さいのじゃありません。
大判のやつです。
小さい時刻表に載ってる情報なら、ネットでわかりますから。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2018/10/05 07:18
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今日は何の日(つづき)
ちょっとここで、時刻表の発行部数を調べてみて驚きました。
『JTB時刻表』は、1980年代には、200万部売れてたそうです。
年間じゃありませんよ。
毎月です。
1年で、2,400万部。
たまげる数字です。
それが今は、毎月10万部を超える程度のようです。
20分の1ですよね。
1部千円として、毎月1億円です。
出版社ではなく、ほかに本業がある会社だから続けていられるのでしょう。
でも、今後は更にじり貧でしょうね。
まず、今の若い人は、時刻表の読み方もわからないそうですから。
巻頭に地図の目次があることさえ知らない。
だから当然、乗りたい路線を探すことが出来ないわけです。
だけど、そういう人はスマホで十分なので、時刻表が読めない不便さは感じないでしょう。
わたしも、紙の時刻表を調べるときは……。
列車番号や発着番線を知りたいときだけですから。
でも、時刻表を開いてるときって……。
妙にわくわくしませんか?
これは、ネットの検索サイトでは、絶対に感じないことです。
やっぱり、わら半紙みたいな紙の手触り、インクの匂い、細かい数字の羅列……。
これらが相まって、旅情をかき立てるのかも知れません。
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3. 手羽崎 鶏造- 2018/10/06 04:45
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両親の性交。
由美さんの母上の御歳なら、
まだまだヤリたい「盛り」だと思います。
まして夫の魅力は薄まってきているでしょうし、
飽きも来ている筈。子育ての「手間」は卒業して
いるし。誘惑すれば付け入る隙はあります。
娘が居れば、ちょうど性体験に目覚める頃。
ご自分も回春してしまわれることもあると思います。
この国の住宅事情ですと、寝室と子ども部屋の
区切りも薄いでしょうし、猿轡でもさせないと嬌声は
漏れるでしょうね。
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4. Mikiko- 2018/10/06 07:37
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昔は……
どうやってたんでしょうね?
子供はもちろんですが、舅夫婦もいたはずです。
昔の日本家屋は、今よりもっと音が聞こえたでしょう。
ひょっとしたら、女性は声を出さなかったのかも知れませんね。
嬌声をあげるようになったのは、AVの影響かも。
しかし、わからんのは、セックスレスの夫婦。
ご主人は、溜まらないものなんすかね?
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5. 手羽崎 鶏造- 2018/10/06 08:55
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セックスレスの夫婦。
色々な事情がお有りだと思います。
管理人さまご指摘の、女性への性欲もお有りで、
勃起・精造も正常な夫の場合、その妻には
レスであって、他の女性には欲情というケースも
あるでしょうし。
オスの本性として、どう射精しているのがその男性にとって、一番の快感なのか?のような気もしますね。
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6. Mikiko- 2018/10/06 12:40
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「精造」という用語は……
初めて知りました。
「酒造」に通じるものを感じました。
奥さんがいるのに、自家発電なさってるご主人もいるということでしょうか。
なんか……。
奥さんとやってると、いろいろと自尊心が傷つく事柄があるような感じがしますね。
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7. 手羽崎 鶏造- 2018/10/07 00:11
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奥さんが居るのに「自家発電」?
それはありますよ。
ワタシだって、時々あります。
結婚してパートナー居るから
「オナニーしなくなった」?
根絶しないと思います。
そこに男女間や夫婦の微妙なアヤが
あるように思います。
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8. Mikiko- 2018/10/07 07:37
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子育ての終わった夫婦なら……
それでもいいかと思います。
でも、まだ子供のいない夫婦で、そういうことが行われてるとしたら……。
由々しき問題です。
少子化がますます加速してしまいます。
子供のいない夫婦においては……。
法律でオナニーを禁止すべきです。
『手淫防止法』。