Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
惠 魔法のランプ(ショートショート/第1話)
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『惠 魔法のランプ(ショートショート/第1話)』 作:Shyrock


 もう9月だと言うのにいつまでも蒸し暑い。
 惠は眠れなかった。

「やっぱりクーラー入れないと眠れないなぁ?」

 冷蔵庫のミネラルウオーターを求めて部屋を出た。
 高校生の弟の部屋の前を通る。
 薄明かりの中でドアが開いている。
 きっと弟も暑くてドアを開け放っているのだ。
 ちらりと中を見た。
 薄明かりの中で何も掛けずに弟が寝ている。
 半ズボンに半袖。
 仰向けに寝ている。

(きゃっ、やだぁ、やってるぅ……)

 惠は思った。
 手が動いているのだ。
 起きているのか、寝ているのか、とにかく右手がズボンの中でもぞもぞ動いている。

(何を考えているのかしら?)

 それは魔法のランプ。
 弟の脳裏に妄想を沸き起こしているに違いない。
 惠は動きに目を奪われた。
 男性のランプを揉みほぐすような動き。
 中は見えないが、動きで状態は想像できた。
 惠はバージンではない。
 弟はときどき動きを止めた。
 惠は苦笑した。
 弟はランプの扱いに慣れている。
 イクと妄想は消えてしまう。

 だから長く夢を見ようと動きを不規則に止める。
 快感を長引かせている。
 それは惠自身もよくやることだ。
 簡単にイッちゃうよりずっと良いのだ。

(あっ、だめよ)

 弟が寝ぼけてズボンを下ろす。
 弟の魔法のランプが現れる。
 薄明りの中であっても目が慣れてくると、へそにくっ付きそうなランプの先が分かる。

(大きいのねえ)

 惠は目を奪われた。
 自分の手には収まりそうにない。
 弟の手が相変わらず、不規則に止まったり、しごいたり、揉みほぐしたりしている。
 ランプの力は偉大だ。
 弟が低い声で何かを盛んに呟いている。
 首を振っている。

(誰を想ってやっているのかしら?)

 かわいい同級生? それとも大好きなグラビア女優?
 誰かは分からないけど、弟は魔法のランプの力を借りて思いを遂げているのだ。
 気の弱い弟でも魔法のランプがあれば、大好きな女性のパンティを剥ぐことなんて簡単なことだ。
 男の熱い想いが高まったのか弟の手が激しく動く。
 憧れの女性への情熱的で淫らな言葉を弟が口にする。
 キスをしたい。
 オッパイを触りたい。

 否、もっともっと恥ずかしい弟の望み。
 おとなしい弟がこんな大胆なことを、憧れの女性に考えているのだ。
 喘ぎながら何度も何度も弟がその言葉を繰り返す。

(そういうことを思っているの)

 惠は冷静に受けとめたが、身体は熱くなってくる。

 弟のしごき方が一段と激しくなる。
 いきり立った男のものが、弟の下腹部にそっくりかえる。

 今夜は男のものが欲しくなるような夢を見そうだ。
 惠は自分の身体を探った。
 もう大人の身体は十分に反応している。
 指先が湿り気に潜っていく。
 ベットに戻ってしたくなる。
 惠の魔法のランプが光り始めた。
 心地よさで腰がふらつく。
 惠はほんの一瞬だけ快感で目をつぶった。
 惠はふと目を開けた。

 弟の声が少し大きくなった。
 もう絶頂が近いのかも知れない。
 ティッシュで弟のランプが隠れている。
 弟のうわずった声が惠の耳に届いた。

「おねえちゃん……」

(え……?)



悪夢のナースコール【第7話:鬱蒼】目次ショートショート【第2話:ありさ 作法教室】


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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2018/09/08 08:31
    • あの行為を……
       「魔法のランプ」と表現されたのは、とても面白いと思います。
       読者は、このお話の続きを、いろいろと妄想することでしょう。
       わたしが、魔法のランプで連想するのは……。
       カレーです。
       魔法のランプみたいな入れ物で出て来ますよね。
       あれはいったい、何なんでしょう?
       ということで、ちょっと調べてみました。
       名称は、『グレイビーボート』と云うそうです。
       少し意外でした。
       もっとエキゾチックな名前かと思ってたんです。
       “グレイビー(gravy)”は、「肉を煮焼きするときに出る汁」だそうです。
       “ボート(boat)"は文字どおり、船の「ボート」です。
       転じて、船形の容器もそう云うようです。
       繋げると、「肉汁を入れる船形の容器」。
       すなわち、けっしてカレー専用の容器ではありません。
       早い話、ソース入れですね。
       ただ、カレーの場合、ソースが主役ということです。
       この容器にカレーが入って出てくるのは……。
       基本的に、レストランや洋食屋でしょう。
       喫茶店でもありかも知れません。
       駅の立ち食い蕎麦などではあり得ません。
       ではなぜ、あれに入れて来るかと云うと……。
       当たり前なことですが、ご飯とカレーを分離しておくためです。
       カレーを最初からご飯にかけて出すと……。
       時間と共にライスがルーを吸ってしまい、水っぽくなるそうです。
       そうは感じないですがね。
       ルーが緩すぎるんじゃないですか?
       わたしは基本、スープカレーのような緩いルーは好みません。
       一番好きなのは、鍋の中で冷えて固まったルーです。
       お玉に掬って、逆さにしても落ちてこないくらいなのです。
       それを、熱々のご飯に盛りあげます。
       固まったカレールーを崩しながら、ご飯に混ぜて食べれば良いのです。
       うまいぜ!
       魔法のランプ、出る幕なし。
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