Mikiko's Room

　ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています（完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね）。
　「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
　文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた（挿絵：加藤かほる）、みたいな感じを目指しています。
　美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。

管理人：Mikiko

由美と美弥子 1921

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2016.1.27（水）

「がが。
　が」

　温井の全身が硬直した。
　鏡に映った顔は、まるでゾンビだった。
　ピンポン球みたいに剥き広げられた眼球の中に、瞳は無かった。
　温井は、起ったまま喪神したのだ。

　しかし、その立ち往生も長くは続かなかった。
　上体が前にのめった。
　そのまま、先輩にのしかかる。
　先輩は、逃れようとも受け止めようともしなかった。
　そのまま温井に潰された。
　後頭部が鏡を打つ鈍い音が聞こえた。
　抱きとめてもらえなかった温井の身体は、そのまま滑るように下に剥がれ落ちた。
　複雑に脚を縺れさせながら尻を落とすと、身を捻りながらタイルに沈んだ。
　腕が振られた勢いで、その身体は仰向けになった。
　白い肌だった。
　薄汚れたグレーのタイルに、真っ白な裸。
　そして、その股間では、まだ陰茎が勃起を保っていた。
　亀頭は、魚釣りの“浮き”さながらにピクピクと上下し、先端からは精液の名残が糸を引いていた。

　温井の身体に隠れてた先輩も、すべてを蛍光灯のもとに晒していた。
　尻を洗面ボウルの中に落とし、背中を鏡に預けている。
　頭は、肩に預けるように横倒しになっていた。
　両眼を見開いている。
　しかし、その白い海には瞳が浮かんでなかった。
　半開きの口元からは、よだれが垂れ落ちていた。
　そして、先輩の身体には、液体を垂らす箇所がもうひとつあった。
　もちろん、洗面ボウルの中の股間だ。

　無毛の股間からは、まだ陰核が突き出していた。
　思うさま揉み潰された余韻を、未だ残してるようだった。
　そして、その下に開く陰唇。
　小陰唇は鬱血したまま、膣口の空隙を保っていた。
　その奈落からは、真っ白い精液が溢れ出し……。
　レモンイエローの洗面ボウルに、スライムみたいな膨らみを盛りあげてた。

　あまりにも浅ましい光景だ。
　しかし、これ以上に扇情的な光景があるだろうか。
　これは一種、芸術と云えるかも知れない。
　わたしは、白衣のポケットを探り、携帯を取り出した。
　残しておかなければ。
　この、一瞬の芸術を。
　温井の陰茎は、まだ勃起を収めてなかった。
　狭いトイレに、携帯のシャッター音が響いた。
　人ごとのように。

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コメント一覧

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  1. 尻と陰茎ハーレクイン
- 2016/01/27 12:15
- エロか芸術か
  　はともかく、いやあ熱演ですねえ、先輩看護師と温井はん。
  　興奮しました。
  　しかし、洗面ボウルに尻が入るもんかね。抜けなくなったりして。

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  2. Mikiko
- 2016/01/27 19:52
- また……
  　初っ端コメントを忘れた。
  　ここのところ、ダイヤが乱れてるせいで、朝、早く出なくちゃならんのです。
  　今日も、いつも乗る電車が20分以上遅れて、わたしは1本前に乗ったから遅刻せずに済みました。
  　わたしがイメージしてる洗面ボウルは、↓のようなものです。
  http://file.toilet.blog.shinobi.jp/shibuyakuyakusyomae08.JPG
  　お尻は、余裕で入ると思ってました。
  　入らんか？
  　やってみるわけにいかんしね。