2018.8.11(土)
「まさか! 爺さんはすでに85歳だぜ!」
川島老人の下半身の元気さに内田と山口は唖然としている。
男性が高齢を迎えるとその多くは男性ホルモンが減少し、その結果、性欲が減退したり勃起障害を引き起こすことがある。
川島老人もその例外ではないのだが、憧れの早乙女
寝巻の上からではあるが、川島老人のイチブツは天井に向かって隆々と怒張しているのが分かった。
その勢いは若い男性かと思うほど立派なものであった。
「こりゃ驚いたなあ。爺さんにとってこんなチャンスはこれが最後かも知れねえなあ。そこでだ、爺さんにもう一花咲かせてもらいたいと思うんだ。冥土への最高のみやげになると思うぜ」
「内田さんって意外と優しいんですね」
「意外っていうのは余計だぜ」
「あ、ごめん」
「じゃあ、爺さんが萎えないうちにやっちまうか」
内田は川島老人の肉棒の真上に跨るよう衣葡に指示をした。
当然衣葡は首を横に振るが、内田たちはただ黙殺するだけであった。
川島老人の寝巻の裾が広げられ、ニョッキリとそそり立つ肉棒。
衣葡は観念の
(ズニュッ……)
「くぅ~~~っ!」
顔を近づけ結合の一瞬を食い入るようにして覗きこむ内田と山口。
老人のイチブツは奥深くまで埋没した。
ところが衣葡は静止したまま一向に動こうとしない。
相手が老人であれば、上位の女性が能動的に腰を動かさないと事は運ばないだろう。
若い男性相手とは訳が違うのだ。
これには業を煮やした内田が、
「待ってたって爺さんは動いてくれねえよ。あんたが積極的に腰を使わないと。あんたのその色っぽい腰を使って、爺さんの喜ばせてやりなよ」
衣葡は仕方なくゆっくりと腰を前後に動かした。
すると川島老人がすぐに反応して、
「ごほっ、ごほっ、おおっ! おおっ! こりゃたまらん~、こしがぬけそうじゃ~、きもちいいぞ~」
「ううぐっ……!」
日頃滑舌の悪い老人だが、はっきりと聞き取れるほどしっかりとした口調で自身の快感を訴えた。
「おお、おお~、これはいいぞ、すごいぞ~、おお、おお! おお、おお!」
「くぅ! うぐぐぐ!」
85歳の老人と若い女性の淫らな行為を、目を皿のようにして見つめる内田、そして開いた口が塞がらない山口。
おそらく目前でこのようなショーを見ることなど生涯無いだろう。
二人は自分自身が行為に及ぶ以上に胸がぞくぞくと躍るような興奮を覚えた。
しかし川島老人の行為は長くは続かなかった。
腰をビクンと波打たせたかと思うと、次の瞬間「はぁ~」と大きなため息をついたのだ。
「ん? 爺さんイッたのか?」
「そのようっすね」
「意外と早いじゃねえか」
「年寄りは遅漏気味って聞いてたけどそんなことないじゃん」
挿入時間はわずか5分ほどであった。
「爺さん、よかったか?」
「よがっだぁ……さいこうじゃ……」
川島老人は疲れてぐったりとしていたが、衣葡はそれ以上に疲れた様子を見せていた。
サンドウィッチ攻撃の次に入院老人との強制性交と続けば、精神的に参って当然だろう。
だがそんな衣葡に休息のいとまもなく、次なる仕打ちが待っていた。
「看護師さんよ、もう3時だ。あと2時間しかない。俺たちにもう一度相手してもらおうか」
「うぐぐぐ!」
内田たちは拒絶する衣葡を、強引に奥の空きベッドへと運んでいった。
ロープと猿轡が解かれ少しは楽になったが、依然男たちの拘束は続き、衣葡はありとあらゆる体位で責め続けられた。
彼らが真っ先に挑んだのが後背位であった。
衣葡は四つん這いにされ、前方からは山口に口淫を求められ、後方からは内田の肉棒が襲いかかった。
後背位が終わると今度は内田単独で
攻めは淀みなく続く。
次に、衣葡が仰向けに寝かされ両足を大きく開かれ、真正面から山口が攻め立てた。
この時内田は乳房を横から揉み続けるという補佐的役回りに徹した。
痴態は延々と続き、時計の針は午前5時を指している。
窓の外はすでに青みがかっていて朝の訪れを告げている。
「ご苦労だったな。あんたのお陰でいい思いをさせてもらったぜ。ふふふ……だがな、これで終りじゃないんだぜ。俺たちが入院中は月に2回付合ってもらいたいんだ。もちろんあんたが夜勤の時だけでいいんだ」
疲労の色を顔に滲ませながら衣葡は毅然と訴えた。
「もう、いやです。こんなこと二度としないでください。今日のことは言いませんから」
「へえ、強気だね~。だけどそうはいかねえんだよ。あんたのすごい格好は全部カメラに収めさせてもらったからな。下のお口がチ○ポ咥え込んでいるところも全部撮ってるからな。ぐわっはっはっは~~~!」
「そんな、卑劣な……」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/08/11 06:58
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作中の「砧」
この体位は、1度くらいは見たことがある気はするのです。
もちろん、AVですよ。
でも、この体位に風雅な和名が付いていることは、まったく知りませんでした。
『艶恋師(いろこいし)』という漫画があり……。
ここに出てくる主人公の竿師(釣り竿を造る職業ではありません)が、「砧」を必殺技にしてました。
↓こちらのサイトさんで知りました。
http://kentin.ennbalming.jp/?eid=312
ここでの正式名称(?)は、『後向女性仰臥男性座位』となってます。
いずれにしろ、とーてー実用的な体位とは思えません。
これを日常的にやってる夫婦がいたとしたら、逆に尊敬します。
でも、子作りにはいいかも知れませんね。
精子は、子宮に流れこむでしょうから。
でも、そのためにはご主人は、この体位でフィニッシュを迎えなければなりません。
かなりのスキルが必要かと思います。
ところで、砧(きぬた)とは……。
↓Wikiの記述です(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%A7)。
『砧(きぬた)は、アイロンのない時代、洗濯した布を生乾きの状態で台にのせ、棒や槌でたたいて柔らかくしたり、皺をのばすための道具。また、この道具を用いた布打ちの作業を指す。古代から伝承された民具であり、古くは夜になるとあちこちの家で砧の音がした。その印象的な音は多くの和歌にも詠まれ、また数多くの浮世絵の題材とされてきた。』
わたしは、砧というのは楽器だと、ずっと思ってました。
なぜかと考えたんですが……。
どうやら、新潟まつりで踊られる『新潟甚句』の歌詞が頭にあったからのようです。
♪夜の白山 踊りに更けて 樽の砧が冴え渡る
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2018/08/11 06:58
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作中の「砧」(つづき)
『新潟甚句』の伴奏は、酒樽なんです。
酒どころ新潟らしいでしょう。
↓両手に持った木槌で、酒樽の上面と側面を交互に叩き、軽快なリズムを作り出します。
https://www.youtube.com/watch?v=AUBShDQcSe4
これが、「樽砧(たるきぬた)」と呼ばれる由縁です。
この音色に感じ入った尾崎紅葉は、次の句を詠んでます。
●短世の 夢ならさめな 樽ぎぬた
というわけで……。
「砧」と聞くと、わたしの脳裏には「樽砧」の軽快なリズムが鳴り響いてたわけです。
↓実際の「砧」の音です。
https://www.youtube.com/watch?v=Y2Bf0G9fl7E
ま、普通の音ですね。
ところで、体位の方の「砧」は、どこから名付けられたんでしょう?
上から打ちつけるという動作でしょうか……。
それとも、音でしょうか。
あのアクロバティックな体勢から……。
音が出るほど打ち下ろすのは難しいと思います。
やっぱり、その動作からなんでしょうね。
風雅な連想に思えますが……。
元々「砧」は、日常的な道具でしたからね。
「砧」を打ってる奥さんを見てムラムラっときて……。
その場に押し倒すなんてこともあったのでは?
で、体位の「砧」が開発されたと。
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3. 手羽崎 鶏造- 2018/08/11 09:53
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「砧」といえば、世田谷の住宅地の地名として有名。
環状8号線沿いで便利な場所にあります。
地名の由来は、道具のことよりも、多摩川べりの
荒れた野であったこと、朝鮮半島からの方が
住んでおられた地という説が有力なようです。
体位の方の話ですが、行為中、お相手の表情が見える体位か否かを、お気になさる女性が居られます。
ご自分の顔を見つめないで、交わろうとする体位は
嫌がられる・疑われることがあります。ご注意を。
いうのが、現地では有力
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4. Mikiko- 2018/08/11 18:39
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平安時代以前……
世田谷区砧のあたりでは、絹布の生産が盛んだったそうです。
万葉集に有名な一首があります。
●多摩川に晒す手作りさらさらに何ぞこの子のここだ悲しき
絹布は「租庸調」の税金として納められてたわけです。
そのころの織りたての布は、糸が太いためごわごわと硬かったそうです。
そこで、柔らかくして艶を出すために、「衣叩き」という作業が必要で……。
その道具が、「砧」でした。
村娘たちが調子を合わせて「砧」を打つ音が、よく聞こえてたんでしょうね。
顔を見つめない体位。
ということは、バックもダメということですか?
確かに、あの漫画の男は、腹立たしい表情をしてますが。
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5. 手羽崎 鶏造- 2018/08/12 04:25
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顔を見つめない体位。
何度も「やって」、慣れてくれば
いいのでしょうが、最初の時(頃)は
表情を見ながら、会話しながら、
やらないとちょっとマズイと思うのです。
(或る奥さんから叱られたことがあります)
カラダ許した途端に、はいバック、はい砧(笑)と
いうのはデリカシーに欠ける気がしてなりません。
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6. Mikiko- 2018/08/12 08:22
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最初のころは……
お化粧は落としてないんでしょうね。
すっぴんであれば、むしろ間近で見られたくないかも。
「砧」を素人が行う場合……。
その経緯が、実に興味深いです。
ネットで四十八手などの情報を見て……。
ひとつひとつ試していく中ででしょうか。
学生とか、ヒマで性欲が有り余ってなければ出来ませんよね。