2018.7.27(金)
「こんな感じ。
まん丸の円じゃなくて、“の”の字を描いてみて。
そうそう。
あ、これは、男性へのアドバイスになるけど……。
ひらがなを、“あ”から順番に描いていくって方法があるのよ。
もちろん、腰を動かして描くの。
気が紛れて、追い詰められるのを遅らせられるわ。
今日は“た”まで描けたとか、目安にもなるし。
速射砲のご主人や恋人に教えてあげて。
ま、最初は“の”の字だけでもいいわよ。
描き悩んで縮んだら何にもならないから」
万里亜の両手が、浅井さんのお尻から離れた。
浅井さんの尻たぶは、ひとりでに動いている。
「コツがわかってきたみたいね」
「いひぃぃぃ」
黒谷さんの顔貌が変わっていた。
普段の、清楚な整った表情はどこにもなかった。
悦楽に溺れる色情狂の顔だ。
しかし、醜さは感じなかった。
むしろ、殻を脱ぎ落とした女性の可憐さが、花びらのように噴きこぼれている。
「黒谷さん、どう?」
「い……。
イキそう。
イキそうです」
黒谷さんの長い両脚が離陸した。
浅井さんの胴を挟みこむ。
「ふふ。
これは、ごく自然な動作です。
絶頂に近い女性は、膣壁への更なる圧力を求めます。
当然、脚を閉じようとする。
でも、相手が被さってるから……。
脚を閉じようとする動きは、相手を締めつける動きになります。
そしてこれは、神の摂理でもあります。
強く腰を挟まれてますから……。
被さってるのが男性なら、膣内に射精する確率が高まります。
妊娠の可能性が大きくなるわけね。
どう、浅井さん?
締めつけられても、圧迫しつつの回転運動なら出来るでしょう?」
「は、はい。
わたしももう……」
「女性同士のペニバンプレイでは……。
ペニバンを着けてる側が、一方的に奉仕するというイメージがあります。
でも、違うのよ。
ペニバンのプレートの裏には、自らのクリトリスがあるわけ。
相手に圧力を加えれば……。
当然、自分のクリも圧迫されます。
回転運動は、プレートに潰されたクリを曳き回す動きとなります。
つまり、2人同時にイクことも、十分可能なの」
まん丸の円じゃなくて、“の”の字を描いてみて。
そうそう。
あ、これは、男性へのアドバイスになるけど……。
ひらがなを、“あ”から順番に描いていくって方法があるのよ。
もちろん、腰を動かして描くの。
気が紛れて、追い詰められるのを遅らせられるわ。
今日は“た”まで描けたとか、目安にもなるし。
速射砲のご主人や恋人に教えてあげて。
ま、最初は“の”の字だけでもいいわよ。
描き悩んで縮んだら何にもならないから」
万里亜の両手が、浅井さんのお尻から離れた。
浅井さんの尻たぶは、ひとりでに動いている。
「コツがわかってきたみたいね」
「いひぃぃぃ」
黒谷さんの顔貌が変わっていた。
普段の、清楚な整った表情はどこにもなかった。
悦楽に溺れる色情狂の顔だ。
しかし、醜さは感じなかった。
むしろ、殻を脱ぎ落とした女性の可憐さが、花びらのように噴きこぼれている。
「黒谷さん、どう?」
「い……。
イキそう。
イキそうです」
黒谷さんの長い両脚が離陸した。
浅井さんの胴を挟みこむ。
「ふふ。
これは、ごく自然な動作です。
絶頂に近い女性は、膣壁への更なる圧力を求めます。
当然、脚を閉じようとする。
でも、相手が被さってるから……。
脚を閉じようとする動きは、相手を締めつける動きになります。
そしてこれは、神の摂理でもあります。
強く腰を挟まれてますから……。
被さってるのが男性なら、膣内に射精する確率が高まります。
妊娠の可能性が大きくなるわけね。
どう、浅井さん?
締めつけられても、圧迫しつつの回転運動なら出来るでしょう?」
「は、はい。
わたしももう……」
「女性同士のペニバンプレイでは……。
ペニバンを着けてる側が、一方的に奉仕するというイメージがあります。
でも、違うのよ。
ペニバンのプレートの裏には、自らのクリトリスがあるわけ。
相手に圧力を加えれば……。
当然、自分のクリも圧迫されます。
回転運動は、プレートに潰されたクリを曳き回す動きとなります。
つまり、2人同時にイクことも、十分可能なの」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/07/27 07:20
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昨日は何の日
7月26日は、『幽霊の日』。
1825(文政8:11代徳川家斉の治世)年7月26日(今から193年前)……。
江戸の『中村座』で、鶴屋南北の『東海道四谷怪談』が初演されました。
なお、7月26日は旧暦の日付けで、新暦に直すと9月8日にあたります。
ではなぜ、幽霊は夏に出るのか?
これは早い話、お盆と関連してるからですね。
お盆は、亡くなった人の魂をお迎えする行事です。
当然、死者に思いが行きます。
さらにその死者の中には……。
怨みを抱いて死んでいった人も、数多い。
昔の最大の娯楽と云えば、芝居です。
で、お盆の時期に行われる芝居は「盆芝居」と呼ばれ……。
鎮魂の意をこめて、浮かばれない霊の無念や苦しみを語るようになりました。
『東海道四谷怪談』も、その流れから生まれた演目でしょう。
それではここで、わたしがばあちゃんから聞いた怪異譚をご披露します。
といっても、かなり前、コメントに書いたネタです。
もう覚えてる人はいないだろうと思うので、再掲します。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2018/07/27 07:21
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昨日は何の日(つづき)
ばあちゃんの実家は、昔の街道沿いにありました。
街道と言っても、山の中なので、やっと人がすれ違えるほどの道幅でした。
雨戸を開けると、縁側の向こうに踏みしめられた土の庭があって……。
昼間は鶏が遊んでたそうです。
庭は、ところどころほころびた低い生垣に囲まれ、その外側が街道でした。
昼間はのどかな庭も、夜になると街灯ひとつありませんから……。
真っ暗闇になります。
で、その地方の古い家では、厠(かわや:トイレ)が家の外にあったんです。
夜中におしっこに立つときは、雨戸を開け、縁側伝いに厠まで通うわけです。
で、ばあちゃんが、まだ幼かったころのこと。
寝ぼけ眼で厠に立ちました。
用を足し、厠を出て手水(ちょうず)を使い、再び縁側伝いに寝間に戻ろうとしたとき……。
異様な寂しさを覚えたそうです。
何かに引ぱっられるように、顔が生垣の方を向きました。
生垣の向こうは街道です。
生垣は、大人の腰のあたりの高さでした。
その街道を、ひとりの旅人が歩んでいたそうです。
その人は、髷を結ってました。
男の人です。
つまり丁髷。
ほつれた髪が、頬で揺れてるのまで見えたとか。
旅人は、道中合羽のようなものを羽織り、肩から振り分け荷物を下げてました。
ばあちゃんがこれを見たのは、おそらく昭和に入ってしばらく経ったころだと思います。
いくら田舎とは言え、その時代に、そんな格好で旅をする人などいませんでした。
男の人は、ひどく先を急いでる様子だったそうです。
大きく見開いた瞳が、一心に前を見つめてます。
後にばあちゃんは、テレビドラマを見てて、突然画面を指差しました。
「この目だ。こんな目をしてた」
画面には、仲代達矢が映ってました。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2018/07/27 07:21
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昨日は何の日(さらにつづき)
話を戻します。
最初ばあちゃんは、夜中にあんなに急いで行くなんて、よほど大事な用があるんだろうと思ったそうです。
で、その人を横目で見ながら、縁側を寝間に向かった。
男の人は、ばあちゃんには目もくれず、一心に歩いてました。
振り分け荷物が肩で揺れてたそうです。
そのときばあちゃんは、不思議なことに気づきました。
あんなに急いで歩いているのに、その人の立つ位置がまったく変わらないのです。
ばあちゃんは、視線を下に落としました。
低い生垣はかなり疎らで、男の人の足元が見えました。
両足は、地面を掻き回すように懸命に動いています。
しかし、同じ場所を掻くばかりで、身体はまったく前に進んでなかったんです。
ようやくばあちゃんは、街道を急ぐ男が、この世のものではないことを悟りました。
「おっかねー」
泣き叫びながら、縁側を転げるようにして寝間に飛びこんだそうです。
布団を被って震えながら、あることに気づき……。
自分が幽霊を見たことを確信しました。
つまり、生きた人なら、姿が見えるわけはなかったんです。
縁側の外は街灯もない真っ暗闇で、月も出てなかったんですから。
厠に向かうときは、雨戸に手を伝わせながら、縁側を歩んでいったのです。
ばあちゃんは、すっかり温和しくなったわたしに、こう続けました。
おそらく江戸のころ、急ぎの旅の途中で斃れた人だろう。
心が残ったまま成仏できず、まだ街道を歩き続けているのだろう、と。