2018.7.2(月)
「た、助けて……」
少女の口から、恐怖が言葉となって零れた。
懇願に歪んだ顔には涙が流れている。
あなたの表情は、おそらく少女には見えていない。
あなたが、街灯を背にしたからだ。
少女からは、のしかかる真っ黒な影に見えるだろう。
あなたの視線は、デニムスカートから覗くパンティに釘付けになっていた。
ストッキングに包まれない布地は、痛々しいばかりに白かった。
どうしてくれようか。
脱糞したばかりだと云うのに、激しい昂奮が腸を捩った。
あなたは、トレンチコートをゆっくりと脱ぐ。
宙で布地を広げ、遊歩道に敷き伸べる。
あなたの抜け殻は、平らかに鎮まった。
あなたの指先が、真っ直ぐに少女に向けられた。
指先は、流れるように遊歩道のトレンチコートに移動した。
少女の瞳は混乱に揺れていたが……。
あなたが2度、同じ動作をすると、どうやら意図を理解したらしい。
生まれたての子鹿のようにわななく四肢で、自らトレンチコートの上に身を移した。
あなたの膝が、ゆっくりとトレンチコートに着地する。
少女の脚が、膝から逃れようと開いた。
あなたは、その脚を掴む。
「いやぁぁぁ」
少女は、あなたの言うことを聞いていても事態が好転しないことを悟ったらしい。
再び、逃走を試みた。
しかし、少女が身を反転させる前に、激しい肉音が響いた。
少女の身体は、一瞬でトレンチコートの褥に叩き落とされた。
頬を押さえている。
あなたの鞭のようにしなった腕が、したたかに少女の頬を打ったのだ。
少女の顔は、一瞬で表情を失っていた。
痴呆のようだった。
両脚は、たしなみなく開いていた。
奥に覗く真っ白な布地に、変化が現れていた。
みるみると黄色く色が変わっていく。
失禁したのだ。
少女の口から、恐怖が言葉となって零れた。
懇願に歪んだ顔には涙が流れている。
あなたの表情は、おそらく少女には見えていない。
あなたが、街灯を背にしたからだ。
少女からは、のしかかる真っ黒な影に見えるだろう。
あなたの視線は、デニムスカートから覗くパンティに釘付けになっていた。
ストッキングに包まれない布地は、痛々しいばかりに白かった。
どうしてくれようか。
脱糞したばかりだと云うのに、激しい昂奮が腸を捩った。
あなたは、トレンチコートをゆっくりと脱ぐ。
宙で布地を広げ、遊歩道に敷き伸べる。
あなたの抜け殻は、平らかに鎮まった。
あなたの指先が、真っ直ぐに少女に向けられた。
指先は、流れるように遊歩道のトレンチコートに移動した。
少女の瞳は混乱に揺れていたが……。
あなたが2度、同じ動作をすると、どうやら意図を理解したらしい。
生まれたての子鹿のようにわななく四肢で、自らトレンチコートの上に身を移した。
あなたの膝が、ゆっくりとトレンチコートに着地する。
少女の脚が、膝から逃れようと開いた。
あなたは、その脚を掴む。
「いやぁぁぁ」
少女は、あなたの言うことを聞いていても事態が好転しないことを悟ったらしい。
再び、逃走を試みた。
しかし、少女が身を反転させる前に、激しい肉音が響いた。
少女の身体は、一瞬でトレンチコートの褥に叩き落とされた。
頬を押さえている。
あなたの鞭のようにしなった腕が、したたかに少女の頬を打ったのだ。
少女の顔は、一瞬で表情を失っていた。
痴呆のようだった。
両脚は、たしなみなく開いていた。
奥に覗く真っ白な布地に、変化が現れていた。
みるみると黄色く色が変わっていく。
失禁したのだ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/07/02 07:18
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二人称小説
長いこと、本編についてのコメントを書いてませんでした。
本来、このコメント欄は、作品解説をするために始めたのでした。
ちょっと反省し、今日は少ししてみます。
このコメントの表題にもあるように、この章は「二人称」で書いてます。
万里亜の妄想で、ここでの「あなた」は、浅井さんになります。
これまで、「二人称小説」の「あなた」は読者なんだろうなと捉えてました。
捉えてたというか、深くは考えてなかったわけです。
書くつもりもなかったし。
今回の章も、「二人称小説」を、意図的に書こうとしたわけではありません。
前章から万里亜の独白は始まってます。
でもまだ、万里亜のセリフは“「」”で括られており、ときおり浅井さんの応答も挟まれてました。
その後、万里亜の独白が続くことになったので、この部分の章を分けたのです。
分けた目的は、万里亜のセリフを“「」”で囲むのが面倒くさいというものでした。
で、この部分を読み返してみて初めて……。
「これ、二人称小説?」と気づいたわけです。
二人称小説の代表作に、倉橋由美子の『暗い旅』があります。
読み始めたのですが、早々と挫折してしまった苦い思いが残ってます。
会社帰りの電車の中で読んでたのですが……。
まさしく「暗い」小説であり、読んで面白いものではありませんでした。
読者に苦行を強いる小説と言ってもいいでしょう。
でも、こういう小説を読むべき時期が、人生にあることも確かです。
やっぱり、学生時代ですね。
でも受験を控えた高校時代は止めましょう。
受験勉強からの逃避とすり替わる恐れがありますから。
読むなら、大学時代です。
カーテンを閉め切った自室か……。
あるいは、図書館に通って読んでもいいと思います。
わたしの『暗い旅』は、読むのが遅すぎました。