2018.6.3(日)
「ここは誰か別の人に、ご主人役をやってもらいましょう。
黒谷さん、いいですね?」
「はい。
わかりました。
あの……」
「何ですか?」
「指名してもいいですか?」
「まぁ。
あなた、そこまで変わっちゃったの。
いいわよ。
でも、断られるかも知れないけど」
「相手の反応を恐れて、思いを伝えられない自分とはお別れしました」
「恐れ入りました。
それでは、どうぞ」
「浅井さん。
お願いします」
衆人の視線が、浅井さんに集まった。
浅井さんは、降り注ぐ視線に戸惑いを隠せないようだった。
険のある顔立ちが、困惑に揺らいでいた。
「浅井さん。
どうですか?
黒谷さんのご指名ですよ」
「あの。
わたし、上手く出来るかどうか。
男性経験は、1回しかないんです」
「それは、ここにいる全員が聞いてたことです。
もちろん、黒谷さんも知ってます。
それでもあえて、黒谷さんはあなたを指名したんですよ」
「う、嬉しいです。
わたしたぶん……。
いえ。
間違いなく、黒谷さんのことが好きです」
「あらら。
いきなり告白タイムなの?」
「最初、反発した態度を取ってたのは、その思いを誰にも知られたくなかったからだと思います。
子供のころからそうでした。
好きになった男子には、思い切り突っ慳貪な態度になって。
突き飛ばして泣かせちゃったこともあるんです。
わたし、顔が怖いし」
「ほほ。
あなたも、ずいぶん変わりましたよ。
そうやって、自分の心をさらけ出すことが出来るようになったんですから。
それじゃ、お受けしますね?
黒谷さんのご主人役」
「一生懸命、頑張ります。
でも絶対、ヘタですから」
険のある表情が崩れ、半泣きの幼女のようになっていた。
黒谷さん、いいですね?」
「はい。
わかりました。
あの……」
「何ですか?」
「指名してもいいですか?」
「まぁ。
あなた、そこまで変わっちゃったの。
いいわよ。
でも、断られるかも知れないけど」
「相手の反応を恐れて、思いを伝えられない自分とはお別れしました」
「恐れ入りました。
それでは、どうぞ」
「浅井さん。
お願いします」
衆人の視線が、浅井さんに集まった。
浅井さんは、降り注ぐ視線に戸惑いを隠せないようだった。
険のある顔立ちが、困惑に揺らいでいた。
「浅井さん。
どうですか?
黒谷さんのご指名ですよ」
「あの。
わたし、上手く出来るかどうか。
男性経験は、1回しかないんです」
「それは、ここにいる全員が聞いてたことです。
もちろん、黒谷さんも知ってます。
それでもあえて、黒谷さんはあなたを指名したんですよ」
「う、嬉しいです。
わたしたぶん……。
いえ。
間違いなく、黒谷さんのことが好きです」
「あらら。
いきなり告白タイムなの?」
「最初、反発した態度を取ってたのは、その思いを誰にも知られたくなかったからだと思います。
子供のころからそうでした。
好きになった男子には、思い切り突っ慳貪な態度になって。
突き飛ばして泣かせちゃったこともあるんです。
わたし、顔が怖いし」
「ほほ。
あなたも、ずいぶん変わりましたよ。
そうやって、自分の心をさらけ出すことが出来るようになったんですから。
それじゃ、お受けしますね?
黒谷さんのご主人役」
「一生懸命、頑張ります。
でも絶対、ヘタですから」
険のある表情が崩れ、半泣きの幼女のようになっていた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/06/03 07:48
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今日は何の日
6月3日は、『測量の日』。
『建設省(現・国土交通省)』の『国土地理院』が、1989(平成元)年に制定。
1949(昭和24)年6月3日(今から69年前)……。
『測量法』が公布されたことにちなみます。
測量と聞いて、まず思い浮かぶのが、伊能忠敬ですね。
彼の功績については、4月19日が『地図の日(最初の一歩の日)』に制定されてます。
これについてはわたしも、『2502回(https://mikikosroom.com/archives/31139752.html)』のコメントで書いています。
伊能家のあった千葉県香取市(旧・佐原村)には、『伊能忠敬記念館』があります。
行ってみたい気もするのですが……。
残念ながら、内部が撮影禁止なんです。
博物館などでは、「撮影禁止」のところが多いですが……。
なんでなんですかね?
自由に撮影してもらって、ネットに紹介記事がたくさん出れば……。
来館者は、確実に増えると思います。
言いたくないですが、「役所がバカ」としか言いようがありません。
さて、この「測量」という言葉ですが……。
よく考えると、ちょっと妙です。
測るのは、長さとか面積とか位置ですよね。
“量"という感じじゃないです。
「量を測る」というのが妙です。
調べてみたら……。
「測量」は、中国語の「測天量地」という言葉から考案されたようです。
「天を測り、地を量る」という意味なんですね。
“測"も“量"も、どちらも“はかる”という意味でした。
“量"というのは、まさしく容積のこと。
地の起伏を立体的に捉えると云うことでしょうか。
最期にもうひとつ。
『国土地理院』について。
ここの前身は、陸軍参謀本部・陸地測量部です。
「地図」は、軍事上、非常に重大なデータだったわけです。
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2. 手羽崎 鶏造- 2018/06/03 10:39
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へえ、前身は陸軍参謀本部だったんだ。
ここは絶大な力を持っていて、例えば戦前・戦中、
横須賀に在った島をも、軍事機密上、無きものとして
地図上に描かせなかったりしたという話は聞いたことが
あります。
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3. Mikiko- 2018/06/03 12:49
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現在でも……
島の名前は、『国土地理院』と『海上保安庁』が協議して決めてるそうです。