2018.4.18(水)
「出ます」
天を向いていた黒谷さんの顔が、真下に倒れた。
つむっていた目は見開かれ、つぶらな瞳が自らの股間を見つめている。
そこを射貫いている視線は、黒谷さんのものだけではなかった。
浅井さんの瞳は、憧れるように潤んでいた。
そして、周りのたくさんの瞳も、その一点を見つめていた。
視線の束が収束し、レーザーのように封蝋を溶かした。
零れた初尿が、浅井さんの喉首を濡らした。
2,3滴、雫を落とした尿は、一瞬で堰を切った。
立ちあがった奔流が、浅井さんの顎を叩く。
浅井さんは、慌てて口を開けた。
「ごぶ。
ごぶぅ。
ごぶ。
ぶごごご」
浅井さんは、飛沫を顔一杯に浴びながら、1滴も零さぬ勢いで、黒谷さんの尿を飲みこんでいた。
鬼気迫る形相だった。
甘美な溺れた風情はまるでない。
まさに鬼相だった。
きつめの顔が、いっそう険を尖らせていた。
しかしその顔は、尿まみれなのだ。
そしてその尿を放出しているのは、菩薩さまにも似た柔和な黒谷さんだった。
黒谷さんの顔は、まさしく今の瞬間に憩うていた。
似た表情を見たことがある。
授乳している母親だ。
赤ちゃんの顔を見詰めながら、同じ微笑みを湛えていた。
菩薩さまだと思ったものだ。
黒谷さんはまさに、母乳を与える母親の顔で、浅井さんに尿を与えていた。
険しかった浅井さんの顔に、穏やかな翳が差した。
表情筋の緊張が、明らかに緩んでいた。
雪解けのようだった。
黒谷さんの排尿は、ようやく勢いを失い、再び数滴の雫に戻ると、やがて終息した。
浅井さんは、口中に残る残尿を、喉を鳴らして飲みこんだ。
浅井さんが、黒谷さんの顔を見あげた。
ようやく気道を開くことを許された喉が、声を零した。
「美味しかった……」
「ありがとう」
「もっとほしい」
「もう残ってないわ」
「せめて、名残りを吸わせて」
天を向いていた黒谷さんの顔が、真下に倒れた。
つむっていた目は見開かれ、つぶらな瞳が自らの股間を見つめている。
そこを射貫いている視線は、黒谷さんのものだけではなかった。
浅井さんの瞳は、憧れるように潤んでいた。
そして、周りのたくさんの瞳も、その一点を見つめていた。
視線の束が収束し、レーザーのように封蝋を溶かした。
零れた初尿が、浅井さんの喉首を濡らした。
2,3滴、雫を落とした尿は、一瞬で堰を切った。
立ちあがった奔流が、浅井さんの顎を叩く。
浅井さんは、慌てて口を開けた。
「ごぶ。
ごぶぅ。
ごぶ。
ぶごごご」
浅井さんは、飛沫を顔一杯に浴びながら、1滴も零さぬ勢いで、黒谷さんの尿を飲みこんでいた。
鬼気迫る形相だった。
甘美な溺れた風情はまるでない。
まさに鬼相だった。
きつめの顔が、いっそう険を尖らせていた。
しかしその顔は、尿まみれなのだ。
そしてその尿を放出しているのは、菩薩さまにも似た柔和な黒谷さんだった。
黒谷さんの顔は、まさしく今の瞬間に憩うていた。
似た表情を見たことがある。
授乳している母親だ。
赤ちゃんの顔を見詰めながら、同じ微笑みを湛えていた。
菩薩さまだと思ったものだ。
黒谷さんはまさに、母乳を与える母親の顔で、浅井さんに尿を与えていた。
険しかった浅井さんの顔に、穏やかな翳が差した。
表情筋の緊張が、明らかに緩んでいた。
雪解けのようだった。
黒谷さんの排尿は、ようやく勢いを失い、再び数滴の雫に戻ると、やがて終息した。
浅井さんは、口中に残る残尿を、喉を鳴らして飲みこんだ。
浅井さんが、黒谷さんの顔を見あげた。
ようやく気道を開くことを許された喉が、声を零した。
「美味しかった……」
「ありがとう」
「もっとほしい」
「もう残ってないわ」
「せめて、名残りを吸わせて」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/04/18 07:25
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新潟駅高架化報告
あまり良い予感はしてなかったのですが……。
見事、当たりましたね。
不便極まりなくなりました。
とにかく、電車を降りてから、なかなか外に出れない。
帰りも、駅に入ってから、なかなかホームまでたどり着けない。
ホームは、駅の3階にあります。
そこから1階まで下りるわけですが……。
真っ直ぐ下りられません。
まず、ホーム階から、2階の改札階に下ります。
そこから延々と歩くんです。
初日の月曜日は、東口から出て大失敗。
出たあとに、延々と大回りをさせられました。
あれなら、万代口を出てから回った方が、遙かに早かったです。
3階ホームと2階改札の間のアクセスも大問題。
2カ所あるんですが、1カ所が上りも下りもエスカレーターなんです。
当然、通勤時間帯には大渋滞がおこります。
下りもエスカレーターにする必要なんて、あるんですかね?
便利になったのは、新幹線との乗り継ぎだけでしょう。
ホームが、同じ階になりましたから。
でも、わたしが新幹線に乗るのは、1年に1回あるかないかです。
ギリギリの時間で新幹線に乗り継ぐ人なんていないでしょうから……。
多少、乗り継ぎが早くなっても、たいした意味はないのでは?
冬場、ダイヤが乱れたときの混雑を想像すると、今から気が滅入ります。
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2. 手羽崎 鶏造- 2018/04/19 22:24
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2005年頃、毎月、新潟に出張して
いた時期があります。1年ほど。
常宿はサンルートでした。「じゅんちゃん」とか
いうとても美味なおでん屋さんが駅前にありました。
新幹線側を降りて、レンタカーを借りていました。
越後線など在来線ホームまで距離はありましたが
やっぱり、ふだん使う利用者のことを考えて欲しい
ですね。
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3. Mikiko- 2018/04/20 07:29
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『じゅんちゃん』
初めて知りました。
現在は新潟市中心部に、5店舗くらい展開してるようです。
おでん以外のメニューもあるんでしょうね。
おでんだけでは、ちと間が持たない気がします。
新潟駅の高架化は、完成まで、まだ3年かかるそうです。
完全高架化されると、駅の下が道路で繋がるみたいです。
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4. きりしま- 2018/04/23 12:58
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改札が地平階にないのは使えないですね。新潟駅は外に出たことがないのですが、ペデストリアンデッキとかもないですよね。それなら2階が改札階である意味がない。
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5. Mikiko- 2018/04/23 18:06
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万代口には……
地平階の改札が残ってます。
まだ、地上ホームが2本残ってますので。
将来的には無くなるでしょう。
1階部分は、道路が貫通することになりますので。
とにかく、1階から3階のホーム階まで、直通で上がれないのが不便です。
2階の改札階で、大迂回しなければなりません。
ペデストリアンデッキという名称は、初めて知りました。
冬場、雪の積もる地域では、維持管理が大変だと思います。
雪を、下に投げ落とすわけにもいかないでしょうし。