2016.1.15(金)
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「ほほ。
ちょっと、しゃべりすぎたわね」
「ホントの話なんですか?」
「もちろんよ。
実はその後……。
男の子を、わたしのアパートに連れて帰ったの。
もちろん、あの運転手のタクシーで」
「お持ち帰りですか?」
「だって、泊まるところがないって言うんだもん。
可哀想じゃない。
それからも、よく遊びに来たわ。
もちろん、わたしが筆おろしもしてやった。
タクシーの男も、ときどき来てね。
合鍵渡した覚えはないんだけど……。
勝手に作られてたのね。
ある日、夜勤明けで帰って来たら……。
玄関に、踵を踏んだスニーカーにくたびれた革靴。
中に入ったら、妙な気配がするの。
玄関入ったところのDKと、気配のする洋室の間は、すりガラスの引き戸でね……。
そのガラスに、薄っすらと2人の姿が浮かんでた。
重なってたのよ」
「まさか?」
「引き戸を少し開けて見た。
まさに、そのまさかだったわ。
運転手と男の子が、番ってたの。
仰向けの男の子が、顔を歪めてる。
苦痛と快感に翻弄され、どうしていいかわからないって顔。
すね毛もない細い両脚は、無残に開かれ、その間に、運転手が腰を割りこませてた。
運転手は、懸命に尻たぶをはためかせてる。
運転手の腹の下で、男の子の陰茎はピンク色に勃起して……。
亀頭が、窓からの光を返して輝いて見えた。
『坊、坊、イクぞ』
男が切迫した声を上げた。
それまでされるがままだった男の子が、自らの陰茎を掴んだ。
擦り始める。
『出る。
おじさん、ボクも出るよ』
『よし。
一緒だ』
そこでわたしは、覗いていた引き戸を思い切り開いた。
大きな音が立った。
4つの驚いた目が、わたしを見る。
男の子の肩は、泳ぐように上下してた。
『あひゃ』
奇声とともに、男の子の陰茎から精液が噴き出した。
『あふ』
なんと、太くて白い柱が、仰向いた自分の顔まで届いたの。
セルフ顔射ね」
「ほほ。
ちょっと、しゃべりすぎたわね」
「ホントの話なんですか?」
「もちろんよ。
実はその後……。
男の子を、わたしのアパートに連れて帰ったの。
もちろん、あの運転手のタクシーで」
「お持ち帰りですか?」
「だって、泊まるところがないって言うんだもん。
可哀想じゃない。
それからも、よく遊びに来たわ。
もちろん、わたしが筆おろしもしてやった。
タクシーの男も、ときどき来てね。
合鍵渡した覚えはないんだけど……。
勝手に作られてたのね。
ある日、夜勤明けで帰って来たら……。
玄関に、踵を踏んだスニーカーにくたびれた革靴。
中に入ったら、妙な気配がするの。
玄関入ったところのDKと、気配のする洋室の間は、すりガラスの引き戸でね……。
そのガラスに、薄っすらと2人の姿が浮かんでた。
重なってたのよ」
「まさか?」
「引き戸を少し開けて見た。
まさに、そのまさかだったわ。
運転手と男の子が、番ってたの。
仰向けの男の子が、顔を歪めてる。
苦痛と快感に翻弄され、どうしていいかわからないって顔。
すね毛もない細い両脚は、無残に開かれ、その間に、運転手が腰を割りこませてた。
運転手は、懸命に尻たぶをはためかせてる。
運転手の腹の下で、男の子の陰茎はピンク色に勃起して……。
亀頭が、窓からの光を返して輝いて見えた。
『坊、坊、イクぞ』
男が切迫した声を上げた。
それまでされるがままだった男の子が、自らの陰茎を掴んだ。
擦り始める。
『出る。
おじさん、ボクも出るよ』
『よし。
一緒だ』
そこでわたしは、覗いていた引き戸を思い切り開いた。
大きな音が立った。
4つの驚いた目が、わたしを見る。
男の子の肩は、泳ぐように上下してた。
『あひゃ』
奇声とともに、男の子の陰茎から精液が噴き出した。
『あふ』
なんと、太くて白い柱が、仰向いた自分の顔まで届いたの。
セルフ顔射ね」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2016/01/15 07:31
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男同士の場面
ひょっとして、こういうシーンは、初出ではないでしょうか。
『由美美弥』を書き始めたころは、女性しか登場させないつもりだったんですが……。
いつの間にか頻出するようになり、ついには男同士の場面です。
でも、こんなシーンをこれからも度々書くかと云うと……。
それはしないつもりです。
小説の内容も、初心に帰らねばならぬと思う今日このごろです。
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2. きりしま- 2016/01/15 08:25
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サービスカットありがとうございます。
Mikikoさんも男性同士の魅力に気づかれましたか(笑)。
ただ、私は腐女子が好きなBLモノはあまり好きではないんですよね。
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3. 一本刀ハーレクイン- 2016/01/15 14:10
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♨セルフ顔射♨
はあるとして、男相手にできるもんかね、中学生だろ。
こーもん使ってるんだろ、入るかね。裂けるんじゃないの。
しかしこのガキ、両刀使いということか。まあ、それはタクの運ちゃんもそうなんだけど、両刀は両刀を呼ぶ、のかなあ。
>こういうシーンは、初出ではないでしょうか
初出だと思います。
願わくは、「最初で最後」であれかし。
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4. 海苔P- 2016/01/15 15:25
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でも
射精と匂いに対しては執着してるから男性は出てくるよね♪
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5. Mikiko- 2016/01/15 19:57
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きりしまさん&ハーレクインさん&海苔Pさん
> きりしまさん
サービスしたつもりはないのですが、勢いで書いてしまいました。
わたしも、華奢な美男子同志というのは、引きますね。
おそらく、女体に男性器を持つ、“ふたなり”が好みなんだと思います。
> ハーレクインさん
実際に出来るかどうかには、きょーみありません。
これは、ファンタジーですので。
「願わくは」ねぇ。
そう言われると、書きたくなるのぅ。
> 海苔P
執着してまっか?
そう言えば、匂いの描写は、かなりした気がする。
梅雨入り前ころの、シイノキの花の匂いですね。
高校生のとき、通学路の民家の庭に、大きなシイノキがあったんです。
当時は、「なんじゃ、この臭いは」と思っておりました。
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6. 性格分析師HQ- 2016/01/15 21:22
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✍>そう言われると、書きたくなるのぅ。✍
わかりやすい性格だのぅ。
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7. 海苔P- 2016/01/15 21:27
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射精シーンは美弥子が射精してから章ごとではそうでもないけかもしれないけどシリーズ(編)ごとに分けるとワンシーンはあるよ♪
105章までしか読んでないけど…
美弥子の精子の匂いに関しての執着度に引くけど…
香純もだけど…
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8. Mikiko- 2016/01/16 08:15
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ハーレクインさん&海苔Pさん
> ハーレクインさん
こういう性格を反骨精神と云い……。
作家にとっては、とても大切な資質なのです。
> 海苔Pさん
そないにありまっか。
香純って誰じゃと思ったら、スタッフでしたね。
すっかり忘れてました。
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9. 偏固親爺ハーレクイン- 2016/01/16 11:25
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反骨精神
偏屈精神じゃないのか。
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10. Mikiko- 2016/01/16 13:01
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ほー
珍しく、切り返しましたね。
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11. 宮崎梅田学園職員HQ- 2016/01/16 17:49
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切り返し
相撲の足技の一つですね。
これが決まるとおみごとー、と言いたくなります。
柔道技の小外刈りに似ていますね。
車の運転では、狭い道の曲がり角なんかで1回で曲がり切れないとき、少しバックしてからやり直すことですね。教習所では必ずやらされます。