2018.3.16(金)
さらに見事なのは、その両脚だった。
ほんのわずかにX気味に、真っ直ぐに伸びていた。
太腿は細すぎず、エンタシスの円みを帯びている。
塑像のようだった。
サウンドが、次の小節を刻んだ。
万里亜が反転した。
こちらを向いたのだ。
何ひとつ隠されない裸体が、すべての視線を集めていた。
そう、隠すものは何もなかった。
陰毛さえも。
1点の翳りもない真っ白なフォルムだった。
しかし、翳りがないことにより……。
1カ所だけ、明らかに常人との相違が露わとなっていた。
局部だ。
恥丘の下に存在する丸々とした突起が、はっきりと確認できる。
もちろん、陰核だった。
完全に皮を脱ぎ落とし、露出していた。
大きさは、ウズラの卵ほどもある。
色はもちろん、ピンク色だ。
何に例えたらいいだろう。
美弥子の脳裏に浮かんだのは……。
千葉の民宿のバイトで目にした、深海魚の浮き袋だった。
確か、市場では「ドンコ」という札が付けられていた魚だ。
深海から急速に引きあげられるため……。
水圧の変化に対応できず、浮き袋が口から突出してしまうのだと云う。
大きな丸い玉を、口いっぱい頬張っているようだった。
一緒に見た由美は、飛んで逃げていった。
色と云い形と云い、万里亜の陰核は、その浮き袋にそっくりだった。
ヌメヌメと、表面が照り輝いているところまで同じだ。
会員には、どう見えているだろう?
初めて見た人は、あれが陰核だと認識できるだろうか。
美弥子は、会員たちの顔を確かめた。
心中はわからないが……。
会員の視線は、間違いなく万里亜の局部に集中していた。
万里亜は、自らが裸であることに気づかないかのように、エクササイズを続けた。
しかし……。
もちろん、気づいていないわけがない。
いや。
むしろ、全裸であることを痛いほどに意識している。
その証拠は、2カ所に現れていた。
ひとつは、柔らかい乳房の頂点から突き出る乳首だ。
完勃起していた。
美弥子は、唾を飲みこんだ。
口中に、しこった乳首の感触を覚えたのだ。
ほんのわずかにX気味に、真っ直ぐに伸びていた。
太腿は細すぎず、エンタシスの円みを帯びている。
塑像のようだった。
サウンドが、次の小節を刻んだ。
万里亜が反転した。
こちらを向いたのだ。
何ひとつ隠されない裸体が、すべての視線を集めていた。
そう、隠すものは何もなかった。
陰毛さえも。
1点の翳りもない真っ白なフォルムだった。
しかし、翳りがないことにより……。
1カ所だけ、明らかに常人との相違が露わとなっていた。
局部だ。
恥丘の下に存在する丸々とした突起が、はっきりと確認できる。
もちろん、陰核だった。
完全に皮を脱ぎ落とし、露出していた。
大きさは、ウズラの卵ほどもある。
色はもちろん、ピンク色だ。
何に例えたらいいだろう。
美弥子の脳裏に浮かんだのは……。
千葉の民宿のバイトで目にした、深海魚の浮き袋だった。
確か、市場では「ドンコ」という札が付けられていた魚だ。
深海から急速に引きあげられるため……。
水圧の変化に対応できず、浮き袋が口から突出してしまうのだと云う。
大きな丸い玉を、口いっぱい頬張っているようだった。
一緒に見た由美は、飛んで逃げていった。
色と云い形と云い、万里亜の陰核は、その浮き袋にそっくりだった。
ヌメヌメと、表面が照り輝いているところまで同じだ。
会員には、どう見えているだろう?
初めて見た人は、あれが陰核だと認識できるだろうか。
美弥子は、会員たちの顔を確かめた。
心中はわからないが……。
会員の視線は、間違いなく万里亜の局部に集中していた。
万里亜は、自らが裸であることに気づかないかのように、エクササイズを続けた。
しかし……。
もちろん、気づいていないわけがない。
いや。
むしろ、全裸であることを痛いほどに意識している。
その証拠は、2カ所に現れていた。
ひとつは、柔らかい乳房の頂点から突き出る乳首だ。
完勃起していた。
美弥子は、唾を飲みこんだ。
口中に、しこった乳首の感触を覚えたのだ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/03/16 07:28
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推敲
本編『由美美弥』は……。
投稿の前に、1回ごとの分量に切り分ける作業を行います。
わたしは勝手に、「切り出し」と呼んでます。
これは、1章を書きためた段階で行います。
このとき、切り分け作業と同時に、推敲もします。
画面上ではなく、プリントアウトした紙面を見ながら……。
シャーペンで直しを入れていくわけです。
部屋を暗くし、ベッドに仰向けになってやります。
この作業を行うのは、書いたときから数ヶ月後になります。
当然、そのとき書いてるのは別の章です。
で、推敲を終えた紙面を見直すと……。
あることに気づきます。
最初の方は、たくさん直しが入ってます。
でも、だんだんと減ってきて……。
終わりの方になると、ほとんど直しがなくなっているのです。
これは決して、終盤に手を抜いたというわけではありません。
おそらく、推敲を開始した直後は、現在書いてる部分の調子が頭に残ってるため……。
数ヶ月前に書いた部分を読むと違和感を感じ、直しを入れるんだと思います。
でも、だんだんと読み進むうち、それを書いてたときの調子が戻ってきてしまい……。
文章に違和感を感じなくなってくる。
それで、直しが少なくなっていくんだと思います。
こういうことがわかっても、こればかりはどうしようもありません。
誰かに下読みしてもらうわけにもいきませんし。
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2. 手羽崎 鶏造- 2018/03/16 09:16
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アレにそっくりねえ。
私には、鮑(あわび)が、そっくりに見えて
鮮魚店頭でまだ蠢(うごめ)いているのを
見ると、思わずボカシを入れたくなります。
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3. Mikiko- 2018/03/16 19:46
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そちらのそっくりでは……
↓『ニタリ貝』というのがあります。
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%AA%E8%B2%9D&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwjnsbG3ufDZAhXIH5QKHUnIAnkQsAQIJg&biw=1164&bih=823
名前の由来は、まさしく“似てる”からです。
↓ドンコの画像はこちら(閲覧注意/キモいです)。
https://www.google.co.jp/search?biw=1164&bih=823&tbm=isch&sa=1&ei=yoOrWqKgLsK60gShiqXAAw&q=%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%B3+%E6%B5%AE%E3%81%8D%E8%A2%8B&oq=%E3%83%89%E3%83%B3%E3%82%B3+%E6%B5%AE%E3%81%8D%E8%A2%8B&gs_l=psy-ab.3..0i4i37k1.2206.4884.0.5539.11.11.0.0.0.0.162.1049.9j2.11.0....0...1c.1j4.64.psy-ab..1.10.967...0j0i4k1j0i4i24k1.0.vbpvomqMtAQ