2016.1.9(土)
わたしは両腕を交差し、ワンピースの裾を掴むと、一気に抜きあげた。
抜け殻となったワンピースを、ベンチに放る。
軽い布地は、羽衣みたいに背もたれに沈んだ。
わたしは、見えを切るように、運ちゃんをまっすぐに見た。
「あんた、これが商売なんじゃないの?
タクシー相手の」
「バカ言わないでよ」
「そんなツルツルに剃ってる素人、普通いないでしょ」
「初めて見た?」
「娘もいませんからね」
「はは。
娘がいたら、小さいときお風呂で見れたって?
父親は、ヘンな気が起きないものかしら?」
「わたしの同僚で、娘が結婚するまで、一緒に風呂に入ってたってヤツがいましたよ。
ぜんぜん、そんな気は起きないそうです」
「ほんとかしら?」
「わかりませんがね」
「それじゃ、始めてちょうだい。
後ろから?」
「モノには順番ってのがあるでしょ。
まずは、しゃぶってくださいよ」
「贅沢ね。
こっちがお金貰いたいくらいだわ」
「ベンチに座ってください」
運転手は、ベンチに座ったわたしの前に立った。
ズボンのチャックを下ろし、パンツを探ってる。
「脱げばいいのに」
「いざというとき、逃げられないでしょ。
男の露出は、洒落になりません」
男は、身をよじりながら、ようやく陰茎を捻り出した。
難渋していたわけがわかった。
すでに、これ以上ないほど怒張していたのだ。
「フェラする必要も無いじゃないの」
「順番です。
入れる口は、上から」
「奥さんともそうなの?」
「もちろん」
「奥さんのも舐めるわけ?」
「当然です」
「毎日?」
「無論」
「変態ね」
「だから、こんなことしてるんでしょ。
ほら、咥えて」
コメント一覧
-
––––––
1. 羽衣風呂ハーレクイン- 2016/01/09 10:34
-
>羽衣みたいに背もたれに沈んだ
羽衣は、松ノ木に掛かるもんだと思ってたけどね。
>小さいときお風呂で見れた
わたしは娘がいませんので、残念ながらこの経験はありません。
お風呂で見たおめこは妹のですね。
小学生の夏休み、泊まりがけで行った母親の実家。五右衛門風呂でした。つるっつるだったのはよく覚えていますが、浴場なのに欲情はしませんでした(こんな駄洒落、やるつもりなかったのになあ)
-
––––––
2. Mikiko- 2016/01/09 13:25
-
五右衛門風呂
蓋を踏んで入るというお風呂ですね。
つげ義春だったと思いますが……。
蓋のない五右衛門風呂に、下駄を履いて入るというシーンがありました。
-
––––––
3. お疲れハーレクイン- 2016/01/09 17:03
-
もう……
疲れました、携帯投稿。早急にPCに復帰したいものです。
-
––––––
4. Mikiko- 2016/01/09 18:13
-
だから!
Chromeを使えと言うておろうが。
一番上のアドレスバーに、“https://mikikosroom.com/”と入れればいいだけでしょ。
なんで出来んのじゃ。
-
––––––
5. ハーレクイン- 2016/01/09 22:28
-
やたーっ
実に久方ぶりのPC投稿です。
歓喜!
Halleluja!
O Freunde, nicht diese Töne!!
ありがとー、Mikikoさん。
それにしても、改めてつくづく思いますのは、「PCの世界にはむいとらんなあ、おっさん」ということです。
そのあたりご承知おきの上、「しゃあないやっちゃ」でお付き合いください。
今後とも、よろしくお願い申し上げます、と、年頭に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。
(もう、松の内は明けたぞ)