2018.1.4(木)
次第に深い藪が開けていき、その先に細い山道が現れた。
“桔梗様が話していた、丹後への山道に出たか……?”
陣内伊織は身体についた木の葉を払いながら辺りを見回した。
やみくもに黒装束の後を追ったのはいいが、険しい山中を苦も無く抜けていく相手をとうとう見失ってしまったのである。
“この山道を行くしかあるまい……”
山中で方角を見失うより丹後へ抜けるこの道を辿る方が理に適っている。
若たちと後先になろうとも、同じ丹波へと向かうことに違いはないのだ。
それにもう丹後への国境は目前に迫っているように思われた。
藪を抜けるため背中に負っていた大小を帯に差し直すと、伊織は踏み固められた赤土の上を再び歩き始めた。
「さあ若、お手をこちらへ」
胸の高さほどの段差をよじ登って、桔梗は泥で汚れた顔を土手の上から覗かせた。
下から伸びた鶴千代の手を両手でしっかりと掴む。
「う……く……」
若の身体を引き上げると周囲に注意深い視線を巡らせる。
「どうやら大事ない様です」
桔梗はその表情を緩めて若の着物に付いた泥を手で払い落した。
「蔓はまだ追い付いて来ぬな……」
「このような山中では、たとえ近くに居てもなかなか互いに気付かぬもの。ご心配はいりません、そのうち追い付いて参りますよ」
「うん……」
鶴千代は桔梗の言葉に力なく頷く。
「ああ、そうだ」
桔梗は道の先に視線を向ける。
「もう二三丁も登れば丹後の国に入り、蔓はもうそこの茶店で待っておるかもしれません。もしかすると、団子など食べておるかも……」
「団子!」
目を輝かせた鶴千代に桔梗は笑顔を向けた。
「あはは……。さあ若、我々も早くたどり着いて団子でもいただきましょう」
「うん!」
急に元気を取り戻した鶴千代に並んで桔梗は山道を登り始めた。
その時突然、桔梗は背中に寒気を感じた。
何かが風を切って近づいて来る。
振り返った途端、黒装束が音もなく四五間の近きに迫っていた。
感情の無い片目が冷たい光を放っている。
「若! 走って!!」
叫びながら桔梗は両手で大小を抜き放った。
「早く茶小屋へ!! 後ろを見ずに走って!!」
見る間に迫りくる刺客を迎え撃って、桔梗は再び鶴千代に叫んだ。
鶴千代が走り出した途端、飛燕が桔梗に向けて一文字手裏剣を放った。
小刀でそれを弾き返しざま、脇を走り抜けようとする飛燕の胴を大刀で払う。
逆手でその大刀を受けた飛燕は、桔梗の二の太刀が襲うのを感じて後ろに身を翻した。
“こやつ……”
さらに切り込む追い足を桔梗は止めた。
二度目の手合わせとはいえ、とても勝負を急ぐ相手ではない。
“少しでも若を遠くへ逃がさねば……”
桔梗は大小を大きく八双に構えた。
この忍びと渡り合える蔓はもうここにはいない。
慌てて相手を切るより時を稼ぐ戦法に切り替えたのである。
“さあ参れ。私の力を尽くして相手してやる”
大の字で迎え撃つ桔梗の姿を見て、飛燕は表情も変えぬまま懐に片手を差し入れた。
悲しいかな、実戦に乏しい桔梗の意図は飛燕に筒抜けだった。
地面に落ちた分銅が生き物の様に宙を舞い始める。
分銅を繋ぐ鎖の長さが三間にもなったかと思うと、飛燕は桔梗に向かって走り始めた。
右手から放たれた鎖鎌が、地べたから一尺の高さで空気を切り裂く。
足首を狙った鎌を飛び上がって避けた桔梗をもう一方の分銅が襲う。
“く……!”
たまらず受けた大刀に鎖分銅が生き物の様に絡み付いた。
息もつかせず飛燕が鎖を引くと、姿勢を崩したまま足を着いた桔梗が地面に転がる。
つるべ落としに上から襲い来る鎌を、桔梗は寝転がったまま左手の小刀で跳ね返した。
そのまま立ち上がろうとした桔梗は、目の前に何かの鋭い輝きを見た。
「ぐ……!!」
思わず落とした視線の先で、長さ五寸ほどの一文字手裏剣が己が胸元に輝きを埋めていた。
そのまま襲い来る黒装束に、大刀を絡め取られた桔梗は必死で左手の小刀を構えた。
しかしその手にほとんど力が入らぬばかりか、身体の平衡が崩れて襲い来る相手の姿さえ揺れて見える。
辛うじて切り込んで来た太刀を受けると、
「やあ!!」
右足を掛けて、渾身の力で相手の身体を突き倒した。
背中からどうとばかりに転がった飛燕を飛び越して、桔梗も道の上に倒れ込む。
頼みの小刀も、左手を離れて二間のほど先の草むらに投げ出された。
“無念、もはやこれまでか……。若、早く……早くお逃げください……”
仰向けのまま呟く桔梗の手前で、ゆっくりと飛燕が身を起こす。
近くに投げ出した刀を拾うと桔梗を振り返った。
普段と変わらずその目に冷たい光を宿したまま右手を振り上げた時、
「待て!!」
鋭い呼び声に飛燕は顔を上げた。
四五間の下手にすらりとした若い浪人が立っていた。
切れ長の目が射貫く様な視線を向けている。
「私の名は、陣内伊織。貴様、根来の一人だな」
“伊織……。こいつが若の……”
胸の内でそう呟くと、飛燕はあらためてその浪人をじっと見据えた。
「もうその者はあまり動けまい。とどめを刺すのは私を倒した後でも遅くないと思うが」
おもむろに飛燕は伊織の方へ向き直った。
二三歩踏み出した足が急激に勢いを増す。
二間の近きに飛燕が迫った瞬間、左手で鯉口を切った伊織が腰を落とした。
突然獣の様な動きで飛燕は左に身を飛ばす。
目にも止まらぬ速さで抜き放たれた伊織の大刀が飛燕の身体に弧を描いた。
道脇の草むらに転がり込んだ飛燕は、思わず自分の身体を見る。
腹の前を紙一重で黒装束を切られていた。
怖気も振るわず伊織を睨むと、飛燕は道の上手へと走り去っていく。
“思ったより面倒な奴。ここは若を捉えるのが先決……”
桔梗との戦いで鎖鎌も手放していた飛燕は、手強い相手と争うより鶴千代を捕まえることを選んだのである。
相手が走り去るのと同時に、伊織は桔梗の元へ走り寄った。
「桔梗様、気を確かに!」
胸元に刺さった手裏剣を認めると、懐から取り出した手拭いを引き裂き傷口をきつく縛る。
「い、伊織様……」
薄っすらと目を開けた桔梗がつぶやいた。
「伊織様、私には構わず早く若を……。もう一丁も行けば丹後に入り、うまくすれば若はそこの茶店に匿われているかもしれません。は、早く……伊織様……」
桔梗はまた静かにその目を閉じた。
伊織は脈を確かめると、気を失った桔梗の顔をじっと見つめる。
“茶店……? では桔梗様、一緒に参りましょう”
伊織は用心深く桔梗を背負うと、茶店まであと一丁の道のりを辿り始めた。
“茶店……”
飛燕は道端のひなびた小屋を眺めた。
これまでのところ、周囲に若の姿を見つけることは出来なかった。
先ほどやり合った場所から若がここに辿り着いていても不思議ではない。
門口の中に、とうに七十は過ぎたと思われる老婆の姿が見える。
飛燕は茶店へと足を進めた。
飛燕に老婆は驚きの表情を浮かべた。
切れた襟元から中のさらしが見え隠れする片目の女である。
「お、お客様……、な、何か御用で……」
怯えた様子の老婆に飛燕は低いかすれ声を出す。
「まだ十ばかりの子供を見なかったか?」
「あ、ああ、それでしたら……」
老婆はおそるおそる飛燕に答える。
「しきりに店の廻りを探して誰かいないかと聞くので、いないと答えると上の方へ走って行きました。そ、その子が何か……?」
「いや……」
飛燕はその眼差しを道の先へ向けた。
「ここいらでは見かけない子でしたので訳を聞こうと思ったのですが、私の手を振り切って……」
老婆の言葉を背中に聞きながら、再び飛燕は速足で林の中へ姿を消した。
しばらく山道に沿って一刻ほど進んで来たが、飛燕は鶴千代の姿を見つけることは出来なかった。
まだ夕刻まで時はあるものの、曇り空の山あいでは道を探すにも目を凝らすほどの暗さである。
一度足を止めて飛燕は周囲に視線を巡らした。
道の方角を確かめると再びいそいそと進み始める。
しかし十歩ほど進んだ時、急に飛燕はその足を止めた。
慌てて後ろを振り返る。
“しまった。もう丹後の中ほどまで入っていた……”
鬱蒼とした森の近く遠くに、いくつもの気配が自分を取り巻いていた。
飛燕はいつもの冷たい眼差しで前方を見据えると、切れた襟元から差し入れた右手で小刀を掴んだ。
人気のない海辺を夕暮れが包んでいる。
何故か椿は、しばらく縁のなかった場所に足を運んでいた。
“久しぶりだねえ……”
お勤め前の仕上げた髪を押さえながら、何となく周りの景色に視線を巡らせる。
「あ……」
椿は大きく目を見開いた
もう薄暗くなった中に白いものが見える。
魚を干す竿に白い手拭いがはためいていた。
“あ、あんた!”
椿は前のめりに走り始めた。
狭い歩幅に体が揺らぐと、草履を脱ぎ捨て派手な着物の裾を開く。
しかし、いよいよ竿に近付いた時、
「ああ!」
強い風で手拭いが宙高く舞い上がった。
そのまま海風に踊りながら白いものは海へと運ばれてゆく。
“ま、待って……”
よろめきながら追いかけた椿は、波打ち際から二三歩踏み込んだところでその足を止めた。
海に落ちた手拭いは、そのままみるみる引き潮で沖へと遠ざかって行く。
そしてその白いものは、ゆっくりと沖の宵闇に消えていった。
“あ、あんた……”
何故か椿の両目から次々と熱いものがこぼれ落ちた。
こんな気持ちは、今まで幾度となく首を振って打ち消していたはずだった。
しかし今日はその泣き顔を両手で覆い、椿は着物が濡れるのも構わずその場に座り込んだのである。
すっかり闇に包まれた山中。
深い森の中に幾筋か細い月の光が差し込んでいる。
その光を照り返す輝きの脇に黒い塊が見えた。
刀を掴んだままの黒装束が地面の上に横たわっている。
目を凝らせば、その周りに顔を黒い布で覆った忍びが何人も転がっていた。
そこから少し離れた場所に、細い月明かりに照らされた白い顔が見える。
顔の前に眼帯が落ちて、額に垂れた黒髪の下には二つの目が静かに閉じ合わされていた。
そしてその非情な生きざまの最後に誰との別れを思ったのか、その目からは一筋の涙が地面へと伝い降りていた。
「頼む!」
桔梗を背負った伊織は、片手で茶店の引き戸を叩いた。
引き戸の隙間から覗く明かりに影がうつろう。
やがて中からかんぬきを外す音がして、一人の老婆が姿を現わした。
「さあどうぞ中へ……」
背中の桔梗に少し視線を向けると、老婆は何も委細を問わぬまま伊織を中へ招き入れた。
「さあこれで当面の手当ては済みましたが、まだ油断は出来ません」
血の付いた手拭いを桶で絞ると、老婆はその眼差しを伊織に向けた。
「厳しい修行で鍛えたお身体、運が良ければ回復される望みはあります。若狭でお仕えした蔓はもう戻らぬ身となりましたが……」
思わず伊織は目を見開いて老婆を見つめた。
「お、お前は一体……」
伊織に向かって坐り直すと、老婆は上目づかいに頭を下げる。
「私は、甲賀の猿飛と申します」
「さ、猿飛……!」
老婆の身体が急に大きくなったように感じて、驚きと共に伊織は声を詰まらせた。
「猿飛が女……。い、いや、それもまだ生きておるなど……」
ふと老婆の表情が緩んだ。
ひなびた茶店の主に戻った猿飛は静かに口を開く。
「今は私がその名をいただいております。代々身内で最も忍びの技に秀でた者がその名が受け継ぎ、甲賀の猿飛は死なぬのでございます」
呆気にとられたまま伊織は老婆の顔をじっと見つめる。
「若狭から追ってきた根来の刺客。なかなかの腕前で多くの犠牲は払いましたが、この先で我らが手で仕留めました」
「お前たちが仕留めた……」
「はい。大殿より藩内では丹波の若をお助けせよとの命を受けております。この度は丹波の伊賀衆の手の内にお入りになるまで我らが手で……」
猿飛の言葉に伊織は目を輝かせた。
「そ、それは有り難い……」
伊織のつぶやきに猿飛も頬を緩ませる。
「いずれにせよ、それが我らが役目にございます。しかしご覧の通り年老いた私はもう、忍びの技より団子を作る方が得てになって参りましたが……」
その言葉につい相好を崩した伊織だったが、すぐまた真顔で猿飛に問いかける。
「で、若は今どちらに?」
「では、こちらへ……」
伊織は立ちあがって奥へと向かう猿飛に続いた。
廊下の奥で猿飛が戸襖を引き開ける。
「わ、若……」
伊織は瞼が熱くなるのを覚えた。
「山歩きでお疲れになったのでしょう。お腹いっぱいご飯を召し上がられた後は、直にすやすやとお休みになられて……」
廊下からのおぼろげな灯りに、布団で眠り込んだ鶴千代の顔が浮かび上がった。
「桔梗様のお身体は私にお任せください。明朝よりは伊織様が若様を丹波へと……」
「か、かたじけない」
つい声が震えそうになるのをこらえて、伊織は茶店の老婆に深々と頭を下げたのである。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/01/04 08:30
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北近畿
今回、ネット検索してて初めて知ったのですが……。
「北近畿」と云う地域分けがありました。
狭い区画では、兵庫県と京都府の日本海側。
でも、もう少し広げて、福井県西部も含める考え方があるようです。
旧国名で云うと、若狭、丹後、丹波、但馬になります(ページの下方に地図があります→http://kitakinki.gr.jp/)。
熊川宿のあったのは、若狭国(現・若狭町)。
若狭、丹後、丹波の3国は、三国岳で境界を接してます。
三国岳という山は全国各地にあり、多くが三国の国境の交点になってます。
接する地点を現市町村名で云うと……。
福井県高浜町(若狭)、京都府舞鶴市(丹後)、京都府綾部市(丹波)になります。
福井県西部は、北陸じゃなくて近畿だというのは、よくわかります。
新潟県の直江津から西は、JR西日本ですしね。
ちなみに、JRで、新潟駅から福井県西部の小浜駅まで行こうとすると……。
3回乗り換えて、6時間以上かかります。
新潟から敦賀は、新日本海フェリーの航路がありますが……。
13時間半かかります。
わたしも、福井県には、1度も行ったことがありません。
『恐竜博物館(福井県勝山市)』には、行ってみたいんですけど。
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2. ハーレクイン- 2018/01/04 17:39
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猿飛
ときますと佐助。
ご存じ、真田十勇士の一人ですが、そうですか、甲賀にもいましたか。しかも女。
もっとも秀でた忍びですか。
北近畿
ときますとまず北近畿タンゴ鉄道。
宮福鉄道宮福線+国鉄宮津線を引き継いだ三セクですが、大赤字だそうです。
で、旧丹後の国は、小まめの志摩子の出身地です、と軽く番宣(こら)。
三国岳は三か国に接する
静岡県東部に十国峠というのがあります。
伊豆、相模、駿河、遠江、甲斐、信濃、武蔵、安房、上総、下総の十か国を眺望できるから、というのが名前の由来とか。
わたし、中学校の修学旅行で行きました。
三国岳は経験ありません。
福井県
学生時代、何度か通過しましたが、降り立ったことはありません。
一度単車で通過したこともあります。この時は単車が不調の上に土砂降りの雨。死ぬかと思った。
〔♪ボクは~少年~猿飛佐助HQ〕
↑アニメ『少年猿飛佐助』の主題歌
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3. Mikiko- 2018/01/04 18:35
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北近畿
同情を禁じ得ません。
新潟県は、全県、同じようなお天気ですから……。
さほどの不公平感は感じません。
でも、兵庫と京都の日本海側地方は、腹立つんじゃないでしょうか。
特に兵庫。
姫路や明石と、豊岡では、お天気が大違い。
特に、日本海側の自治体にとって無念なのは、除雪費でしょう。
これはまさに、後に何も残らない出費です。
お金を融雪口に流してるようなもの。
除雪費は、国費から出るようにすべきです。
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4. ハーレクイン- 2018/01/04 21:57
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腹立つ兵庫
確かに、南は瀬戸内海、北は日本海に面してます。
海浜と内陸では大きく異なる立地条件です
こんな県は、他に青森と山口くらいでしょう。
それに広い。
面積8,396㎞2は、近畿二府四県(福井は含まず)中、最大。
最少の大阪府(1,898㎞2)の4.4倍です。
この兵庫県を南北に貫くのがJR西日本の播但線(播磨と但馬をつなぐの意)と加古川線ですが、これに乗ってみれば県の雰囲気がつかめるかもしれません。
実に淡々と、どこまでも変わらぬ田園風景が延々と続きます。
〔それでも新潟の6割6分HQ〕
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5. 手羽崎 鶏造- 2018/01/05 00:29
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はい 兵庫県出身です。
おっしゃる通りで、県民の一体感が無いことが自慢です。
私は神戸の高校を出て、名古屋と東京に住みましたが、「兵庫県人会」というのを聞いたことがありません。
有っても機能しないでしょうね。
淡路の方と日本海側の方が、キモチひとつになれと言われても無理でしょうし。
それに、他の地方の方とも割りと馴染みやすいキャラだから県人会など不要なのでしょう。(京の人はお高くて本音出さないし。浪花はお下品が過ぎるし。摂津・播磨あたりが程ほどではないでしょうか。あくまでも主観です。)
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6. Mikiko- 2018/01/05 07:36
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ハーレクインさん&手羽崎鶏造さん
> ハーレクインさん
青森は、太平洋側と日本海側がありますからね。
お天気は、大違いでしょう。
寒いことには変わりないでしょうが。
三内丸山遺跡には、いつか行ってみたいです。
> 手羽崎鶏造さん
わたしが住んでみたい地域のひとつに、赤穂市があります。
兵庫県の西端にあり、岡山市や姫路市にも近い。
唯一の心配は、津波ですが……。
内海ですから、逃げる時間はありそうです。
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7. ハーレクイン- 2018/01/05 11:43
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青森県
太平洋側は下北半島の東側。ずっと平地のようで何もなさそう。あるのは原発。
日本海側は五能線の沿線。背後は直ぐ山ですね。それと津軽半島の西側。このあたりは平地でしょうね。背後には何もなさそうですから、冬場の風はすごいでしょう。
三内丸山遺跡は津軽半島ですが、こちらは陸奥湾、というか青森湾の沿岸。気候はさあ、どうでしょう。
〔♪津軽海峡~冬景色~HQ〕
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8. ハーレクイン- 2018/01/05 15:22
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>手羽崎 鶏造さん
ありませんか、一体感。
でも、かつての「国」の頃(兵庫だと丹後、丹波、播磨、摂津)ならともかく、都道府県それぞれでの一体感なんて、今どきどこにもないでしょう。
まあ、地方の、小さいとこならあるかもしれませんが。鳥取とか、香川とか、佐賀とか。あ、あと沖縄。
県人会
わたしも全く知りません。でも大阪だと大阪“府人会”なんですかね。
>京都は本音出さない
これは誰に聞いてもそういう声が返ってきます。
>浪花はお下品
上品な浪花人もいます(少数派でしょうけど)。
「浪花」の定義はなかなか難しいですが、今の大阪市全域、が当たらずと云えども……でしょうか。
>摂津・播磨がほどほど
結局、お国自慢ですかいな、手羽崎さん。
まあ、わたしも摂津の産ですが。
〔江戸っ子だってね 神田の生まれよHQ〕
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9. Mikiko- 2018/01/05 19:51
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兵庫でも……
芦屋のあたりは、また特殊なのでは?
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10. ハーレクイン- 2018/01/06 00:00
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芦屋市
超高級住宅街、が通り相場のようですが、六甲山を少し登ったあたりでしょうか。
芦屋の東隣の西宮市、西隣の神戸市も、同様の傾向があります。
つまり、海沿いは下町、海から離れると山の手です。
〔中島みゆき『下町の上(じょう)山の手の下(げ)』HQ〕
↑♪下町では彼女はとびっきりの上玉……
山の手ではあいつは見下された皮肉屋……
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11. Mikiko- 2018/01/06 07:43
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芦屋雁之助は……
芦屋市とは、関係ありませんでした。
本名、西部清。
漫才師の「芦の家雁玉・林田十郎」に弟子入りし、「芦の家雁之助・小雁」の名をもらいましたが……。
亭号を勝手に「芦屋」に変えたため破門されたそうです。
「芦屋」に憧れがあったんですかね?
でもこの人の実家、京都市の友禅染の染物屋さんでした。
京都の人が、ほかの地域に憧れるなんてなさそうですが。
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12. ハーレクイン- 2018/01/06 11:11
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芦屋雁之助
当たり役はテレビコメディ『番頭はんと丁稚どん』の番頭役でしょうか。こてこての大阪ドラマでした。
芦屋小雁、それと大村崑も出演してました。
雁玉・十郎。
わたしの父親の古~いアルバムにあった一枚の写真に「おや、十郎・雁玉?」「失礼な、兄さんと私ですぞ!」といたずら書きがありました。
父と伯父の記念写真のようでした。
雁之助の改名は、ただの「芦」つながりじゃないでしょうか。
それにしても破門、ねえ。
〔月に雁(カリ);著名な記念切手HQ〕
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13. Mikiko- 2018/01/06 12:15
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芦雁(ろがん)は……
古くから、絵の題材になりました。
宮本武蔵も描いたとか。
漫才師の芸名としては、少し風流すぎるようです。
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14. ハーレクイン- 2018/01/06 14:50
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芦雁
“あしがん”じゃなく、「ろがん」って読むんですね。
「秋も末に、芦荻の穂悉くほほけて(ん?)微風に絮(なんじゃあ?)を散らす頃、雁は北の国から渡つて来る、蓋し芦と雁とは好個の対照である」
だそうです。
「ほほける」は、ほつれて乱れる、だとか。
〔夕されば門田の稲葉おとづれて芦のまろやに秋風ぞ吹くHQ〕
↑雁はどうした