2014.12.20(土)
由美と美弥子 1586
★Mikiko
09/19/2014 07:20:28
□東北に行こう!(964)
み「右に見える川は?」
爺「『飯詰川』です」
爺「このあたりはもう、冬季閉鎖区間に入ってます」
み「もう?
これじゃ、冬場はぜんぜん使えないってことじゃないの」
爺「ま、全面閉鎖とほぼ変わりませんな。
もうすぐ、ダム湖が見えてきますよ」
み「あ、見えた」
爺「『飯詰ダム』です」
爺「この先に、『不動ノ滝』という滝があるんです」
↑2004年撮影。
爺「そのため、このダム湖も、『不動湖』という名がついています。
たしか、ダム周りが公園になってたと思いますよ」
み「やっぱり『不動公園』?」
爺「当たりです。
ちょっと、寄ってみますか。
まだ、日暮れには間がありますから」
み「この地図に、公園なんか載ってないぞ」
爺「あんまりメジャーな公園じゃないですからね」
み「行ったことあるの?」
爺「だいぶ前に1度だけ。
確か、キャンプ場とか、フィールドアスレチックの設備もあったはずです。
公園を通って、『不動ノ滝』まで行けました。
どうします?」
み「公園なら、トイレある?」
律「さっき、したばっかりじゃないのよ」
み「だって、これからずーっと山道なんでしょ。
たぶん、トイレなんて無いよ。
だろ?」
爺「青森側に下り切るまではありませんね」
み「ほら。
いちおう、しておいた方がいいんじゃないの?
道端でケツ出すよりか」
律「そんなことしますか。
藪に入ればいいじゃないの」
み「ヤブ蚊にケツを刺されます」
↑デング熱の媒介者でもあります。
律「蚊なんか、もういないわよ」
み「いるよ~。
まだ、10月初旬じゃん。
ヤブ蚊は、平気で生きてます」
律「そんな話するから、なんだか催して来たじゃないの」
み「寄ってこうよ」
律「そうね」
爺「じゃ、駐車場に入りますよ。
確か、赤い橋の脇に公園の駐車場があったはずです。
えーっと。
これかな?」
み「ぜんぜん赤くないではないか」
爺「ですね。
でも、たしかにこの橋でした。
ペンキが剥げてしまったみたいですね」
続きは、次回。
由美と美弥子 1587
★Mikiko
09/20/2014 07:50:43
□東北に行こう!(965-1/2)
爺「ここのはずです」
み「砂利道じゃん」
爺「ここでいいのかな」
み「単なる空き地なんですけど」
爺「降りてみましょう」
み「人っ子一人、おらん」
律「ほんとに公園なのかしら?」
み「トイレの順番待ちが無いことだけは確かだ」
爺「こっちです。
行ってみましょう。
ありゃ」
み「どうしたの?」
爺「あれです」
↑市の掲示物にしては、字体がポップです。
み「土砂崩れに倒木……。
復旧は行なわれなかったってこと?」
↑2006年の画像です。現在はどうなってるんでしょう?
爺「予算的に無理だったのかも知れませんね。
この先に民家があるわけじゃないですから」
み「復旧を待つ住民はいないってことね」
爺「どうします?」
み「滝までは行けなくても、公園は行けるんじゃないの」
爺「行ってみますか?」
み「このまま帰ったら、ケツを蚊に刺されるハメになるかも知れん」
-----
★Mikiko
09/20/2014 07:51:35
□東北に行こう!(965-2/2)
爺「じゃ、橋を渡りましょう」
み「ひょえー。
けっこう高いな、この橋」
律「眺めが良くて、気持ちいいわ」
み「おー。
山の木々が湖面に映ってる。
ここって、紅葉の名所じゃないの?」
↑2007年10月25日の画像。まだ少し早いようです。
爺「湖面に映えて、綺麗でしょうね」
み「さすがにここらでも、まだ早いな」
爺「来月、もう1回、来られませんか?」
み「それほどヒマじゃないわい。
しかーし。
誰も人がいる気配が無いんですけど。
今日は日曜だろ。
滝は見れなくても……。
キャンプ場やフィールドアスレチックがあれば、楽しめるんじゃないの?」
律「そうよね」
み「ふ~。
やっと、渡りきった。
なんか、まったく人の気配がしないけど」
爺「先に行ってみましょう」
律「あら。
チェーンが張ってあるわよ」
み「しかもこれって……。
近ごろ張られたチェーンじゃ無いよね。
真っ赤に錆びてる」
爺「鉄杭も真っ赤ですな」
続きは、次回。
由美と美弥子 1588
★Mikiko
09/21/2014 08:03:52
□東北に行こう!(966-1/2)
律「今日は、休園なんじゃないの?」
み「日曜日に休園してどうすんじゃい。
チェーンは張ってあるけど……。
入るなって看板は無いよね」
爺「このチェーンは、単なる車止めかも知れませんね。
行ってみますか」
み「うむ。
今、ここで引き返したら……。
後々、尻を蚊に刺されてから後悔することになりかねん。
いざ行かん」
律「でもなんだか……。
この先にキャンプ場なんかありそうな道じゃないわね」
み「山奥に分け入っていく感じだよな。
道、間違えたんじゃないのか?」
爺「一本道でしたよ」
キー、ケケケケケケケケケケケケ。
み「どひゃー。
何だ、今の?」
律「鳥じゃないの?」
み「うんにゃ。
こないだ『ダーウィンが来た!』で聞いた声に似てた」
律「何の鳴き声よ?」
み「サル。
テナガザルだったか、オランウータンだったか」
律「青森にオランウータンがいるわけないでしょ」
み「逃げたのかも知れん」
律「冬はどうするのよ」
み「オランウータンなんか、毛がボーボーなんだから大丈夫だろ」
-----
★Mikiko
09/21/2014 08:04:43
□東北に行こう!(966-2/2)
爺「サルだとしたら、日本猿しかありえませんよ。
地球上で北限に住むサルです」
み「外人に人気なんだよね」
律「日本猿が?」
み「温泉に入るサルがいるでしょ。
長野じゃなかった?」
爺「地獄谷野猿公苑ですね」
爺「外国人にとっては、サルは南国の生き物なんです。
だから、雪深い場所に住む日本猿は、スノーモンキーと呼ばれ、珍しがられるようです」
み「しかも、温泉に入るんだからね」
爺「外人さんは、大喜びするみたいですよ」
↑左手が余裕です。
み「しかし、温泉に入るのはいいけど、湯冷めしないもんかね?」
律「わたしに聞かないでよ。
獣医じゃ無いんだから」
爺「毛に覆われた動物は、人間に比べて汗腺が少ないので、熱が逃げないらしいですね」
み「夏は、暑いわな。
あ、だから、青森にいるのか。
彼らにとっては、冬の寒さより、夏の暑さを避けることの方が大事なのかも」
↑足湯ならぬ、足水で酷暑を耐える豊橋の猿。
続きは、次回。
由美と美弥子 1589
★Mikiko
09/22/2014 07:25:40
□東北に行こう!(967-1/2)
律「なんか、さっき聞いた論拠と似てるけど」
み「そんなこと言いました?」
律「何の話だったかしら。
そうそう。
住宅の話よ。
これからの住宅は、夏の暑さ対策の方が重要だって」
み「おー、そうじゃそうじゃ。
『旧齋藤家別邸』の話だったな」
↑北向きの座敷。当然のことながら、窓際にも陽が差し込みません。夏快適!
律「サルと論拠が同じってことじゃないの」
み「やかましい。
あ、案内板がある」
律「字が消えかけてるわ」
み「『野外トレーニング』なんとかってことは……。
ここが、フィールドアスレチック場ってこと?」
爺「そうでしょうね」
律「なんか……。
すさんでるわね」
み「滅びてると言ったほうがいいかも。
どう考えても、営業してる感が無いぞ」
律「そうよね」
み「とにかく、人っ子一人いないのが不気味すぎ」
律「まだ、先行くの?」
み「この先に何かありそうな気配はないな」
律「トイレは、もっと手前じゃないの?」
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★Mikiko
09/22/2014 07:26:22
□東北に行こう!(967-2/2)
律「あ、これ見て。
さっきは、ただの朽木だと思ってたけど」
み「ここが、キャンプ場だな」
律「ずいぶん狭いわね。
テントが、4つくらいしか張れないんじゃない?」
み「しかし……。
営業してないのは明らかではないか」
律「そうよね」
み「でも、トイレだけならやってないか?」
律「そんなわけないでしょ」
み「あ、あった」
律「見事に、板で塞がれてるわね」
み「『松神駅』を思い出すな」
み「青森のトイレって、みんな床が抜けるのか?」
爺「あぁ、思い出しました。
ここだったのか……」
み「何が?」
爺「湖畔のキャンプ場で起きた、ある事件のことです。
当時は、ワイドショーなんかで、連日のように報道されてましたよ」
み「どんな事件?」
爺「事件の元となったのは、その数年前の事故です。
ここで、地元の子供会がキャンプをしてたんです。
引率してたのは、青年団の若者たちでした」
続きは、次回。
-----
☆八十郎
09/22/2014 20:47:31
□久しぶりに
里帰りしてみますと、なんと!
お父さん頑張ってますね。(笑)
土壇場のスピード感が素晴らしいです。
まさに、阿吽(あうん)の呼吸。
盃からお酒の溢るる如く、
“お~っとっと。”
口からお出迎えになるんでしょうか。
まあ、なるんでしょう。
これは、どぶろくですな。
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★Mikiko
09/23/2014 07:34:38
□どーも最近……
男性のイクところを書く機会が多くなった気がします。
男性の場合、イッたことが傍から見てわかるので……。
書きやすいのかも知れませんね。
少々、反省。
↓新潟県加茂市のお酒『越の鶴 ほだれ酒』。
中身は、純米清酒。
残念ながら、にごり酒ではありません。
由美と美弥子 1590
★Mikiko
09/24/2014 07:23:35
□東北に行こう!(968-1/2)
爺「若者たちは、夕食のオカズを調達すると称して、飯詰ダムでの釣りに興じてたんです」
↑飯詰ダムでの画像です。魚は、バスだとか。
爺「子供たちから、目を離してしまったんですね」
み「いやな予感」
爺「子供のひとりがダム湖に落ち、亡くなってしまいました」
み「悲惨だね」
爺「それで、子供会のキャンプは、しばらく中止になったんです。
でも次第に、過去の過ちを教訓にすることこそが、亡くなった子供への供養だという意見が多くなり……。
数年後、復活することになりました。
しかし、久々のキャンプに、いきなり子供たちを連れて行って、また何かあると大変だってことで……。
まず引率する青年たちだけでキャンプしてみて、役割分担や連携などを詰めることになりました。
キャンプ場は事件後荒れてましたから、その整備も兼ねてです。
その、プレキャンプで、事件が起こりました」
み「ものすごく嫌な予感」
爺「翌々日、予定時間になっても帰らない若者たちを心配して、地元の人たちが探しに来たんですが……。
そこで、変わり果てた若者たちの姿を発見することになりました」
み「絶望的に嫌な予感」
爺「全員、殺されてました。
斧で額を割られた者……」
爺「ナイフで喉を裂かれた者……」
-----
★Mikiko
09/24/2014 07:24:17
□東北に行こう!(968-2/2)
爺「尖らせた杭で、胸を貫かれた者もいました」
み「犯人はつかまったの?」
爺「いいえ」
み「まだ逃げてるってわけ?」
爺「あれだけ探しても見つからないんだから……。
ダムに身を投げたんだろうとも言われてます」
↑岐阜県大野郡白川村にある『白水ダム(電源開発㈱)』です。
み「誰かはわかってるわけ?」
爺「ダム湖で溺れた少年の父親です」
み「逆恨みじゃん!
その時引率してた青年団とは、違う若者たちだったんじゃないの?」
爺「精神に異常を来していたんでしょうな」
み「殺される方は、たまったもんじゃないわい」
爺「その父親が犯人だとわかったのは……。
ひとりの若者が、携帯で動画を撮ってたからなんです」
爺「その若者も亡くなってしまったんですが……。
地面に落ちた携帯の角度が良くて、現場が写ってました」
み「そこに、犯人が?」
爺「顔は仮面のようなもので隠してましたが……。
誰が見ても、その父親であることは、明白だったそうです」
み「何でよ?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1591
★Mikiko
09/26/2014 07:24:26
□東北に行こう!(969-1/2)
爺「その父親は、地元では有名な元アイスホッケー選手だったんです」
み「アイスホッケーと何の関わりがあるんだ?」
爺「まだわかりませんか?
その仮面とは……。
アイスホッケーのフェイスマスクだったんです。
ほら、これですよ」
み「あぎゃー」
爺「ふぉっふぉっふぉっ。
犯人は、ダム湖に沈んだりしてはおらんわ。
こうして、ここに生きておる!
再び、息子に生贄を捧げるためにな!」
み「ぎょえー」
爺「ちょっと、大げさだな」
律「泡、吹いちゃった」
爺「もしもし。
大丈夫ですか?
冗談ですよ」
律「ほら、しっかりしなさい!」
み「あわ、あわ、あわ」
律「情けない女。
まさか、漏らしたんじゃないでしょうね」
↑わたしのことではありません。大人になってから、おしっこを漏らしたことは無いです。うんこならありますが。
-----
★Mikiko
09/26/2014 07:25:23
□東北に行こう!(969-2/2)
み「くそー。
た、たばかりおって……。
でも、先生はどうして怖がらなかったわけ?」
爺「この方がマスクを出したとき、目が合っちゃったもの。
で、人差し指を唇に当てて、しーって顔なされたから」
み「2人して騙したわけね」
爺「あそこまで驚くとは、こっちが驚きました」
み「おのれ。
この恨み、はらさでおくべきか」
爺「途中で気づきそうなものですけどね。
完全に『十三日の金曜日』のパクリじゃないですか。
これ、そのまま書いたら剽窃ですよ」
み「作家失格!」
爺「書きませんって。
あのキャンプ場の杭を見て、たまたま思いついたんです。
さんざん、白タクだとか言われましたからな。
ちょっと仕返しです」
み「案外、根に持つタイプだったわけね」
爺「さ、そろそろ行きましょうか。
ほんとに暗くなってしまいます」
『不動公園』での一連の描写は、↓のページを参考にさせていただきました(画像もほとんどこちらから拝借してます)。
【青森旅】恐怖★不動公園の紅葉(前編)
【青森旅】恐怖★不動公園の紅葉(中編)
【青森旅】恐怖★不動公園の紅葉(後編)
↑の記事は、2007年に書かれたものです。
現在、『不動公園』は、トイレも綺麗になり、再整備されてるようです(参照)。
続きは、次回。
由美と美弥子 1592
★Mikiko
09/27/2014 08:11:36
□東北に行こう!(970-1/2)
律「ずいぶん、山道らしくなってきたわね」
み「それより、薄暗くなってきたではないか。
こんなとこ、街灯も無いんだろ?」
爺「あるわけありません」
み「急いでちょ」
爺「大丈夫です。
列車を使うより、ずっと早く着けますから」
み「そうでなく!
暗い山道は、怖いではないか」
爺「さっきの話は、冗談ですって」
み「わかっとるわい。
オバケが怖いわけじゃないの。
道から飛び出したら、一巻の終わりでしょ」
爺「わたしの運転技術を侮ってはいけませんぞ。
これでも昔は、ケンメリに乗ってましたから」
み「何じゃそりゃ。
メリケンなら知ってるが」
↑神戸市中央区元町通。“メリケン”はもちろん、“アメリカン”の訛りですね。
爺「知りませんか?
日産のスカイラインのことですよ」
-----
★Mikiko
09/27/2014 08:13:00
□東北に行こう!(970-2/2)
み「最初から、そう言えばいいではないか」
爺「昔のテレビCMのキャッチフレーズが……。
『ケンとメリーのスカイライン』だったんです」
爺「当時の若者は、みんな憧れたものです。
CMソングも流行りましたし。
♪いつぅだ~って、どこにぃ~だって」
↑いい歌です。
み「歌うな!」
爺「う~ん。
なんだか、昔を思い出したら、アクセルを踏みたくなりました。
お望み通り、急いで差しあげましょう。
行きますよ」
ブォォォォォ~。
↑カングーが変身!
み「ぎゃー。
早すぎだろ。
思いっきり“G”がかかったぞ」
↑素人が戦闘機に乗ると、加速Gでこんな顔になるそうです。
爺「まだまだまだ」
み「スピード違反!」
続きは、次回。
由美と美弥子 1593
★Mikiko
09/28/2014 06:47:19
□東北に行こう!(971-1/2)
爺「こんなとこに警察がいますか。
パトカーを隠しとく場所がありませんがな」
↑わたしは、4回ほど捕まりました。
爺「スピードは、出し放題です。
それそれそれ!」
み「やめれー。
せ、先生、止めて」
律「楽しいじゃないの。
わたしも、このくらいの運転するわよ」
爺「ほー、頼もしいですな。
何にお乗りですか?」
律「ジャガーです」
爺「そりゃ、おみそれしました。
しかし……。
このフランスの大衆車も、決してイギリスのスポーツカーに負けておりませんぞ。
いいですか、コーナーに突っこみますよ。
見よ!、秘技『ヒール・アンド・トゥ』」
↑高度な技術ですが、決して“秘技”ではありません。
み「あぎゃー」
♪パパラパ、パパラパ。
↑この技術を、もっと建設的な方向で活かせぬものか……。
-----
★Mikiko
09/28/2014 06:48:21
□東北に行こう!(971-2/2)
み「暴走族か!」
爺「『警笛鳴らせ』の標識が見えませんか」
み「そんなとこで、スピード出すな!」
爺「対向車がセンターラインを越えてきたら、ちょっと怖いですけどね。
大丈夫。
これまで死んだことありませんから」
み「当たり前だろ!
くそ!
これ以上スピード出したら、おしっこ漏らしてやる」
爺「信じられない脅し方ですな」
律「この人、ほんとにするかも知れませんわ」
爺「そりゃ怖いな」
み「お~、やっとブレーキ掛けたな」
爺「坂を登り切りましたから。
そこに景色のいい展望台があります」
爺「ちょっと降りて見ましょう。
青森湾が見えますよ」
み「トイレ、ある?」
爺「ありませんがな」
み「くそ」
爺「大は勘弁してくださいよ」
み「誰がするか」
続きは、次回。
由美と美弥子 1594
★Mikiko
09/29/2014 07:25:04
□東北に行こう!(972-1/2)
爺「そこです。
それじゃ、止めますよ」
み「ふ~、助かった。
危うく、命が死ぬとこだったわい」
律「あらほんと、いい景色」
↑9月中旬の画像のようです。
爺「でしょう。
青森の海が穏やかなのも、あとわずかですな」
律「今、眺めてるのが、青森の海だなんて……。
なんだか夢みたいね」
み「旅情を感じるのぅ。
思いがけず海を見られて良かったな。
列車からじゃ、見えないでしょ」
爺「そうですね。
奥羽本線は、内陸から平地を北上して来ますからな。
ここからだと、タイミングが良ければ、函館行きのフェリーも見えますよ」
み「函館までどれくらい?」
爺「4時間弱です」
み「そんなにかかるの。
すぐそばみたいだけど」
爺「青森湾は、津軽半島と下北半島の奥に挟まれた奥にありますから……」
爺「距離にして、113キロほどあるんです」
み「なるほど。
それは遠いわ。
新潟と両津の航路が、60キロちょっとだからね。
2倍弱もあるってことか。
それなら、4時間で行けば早い方だよ。
佐渡汽船のフェリーなんか、2時間半もかかるんだぜ」
-----
★Mikiko
09/29/2014 07:26:03
□東北に行こう!(972-2/2)
爺「そりゃちょっと、かかりすぎですな」
み「だよな。
青函連絡船ってのは、龍飛岬から出てたの?」
爺「違いますがな。
青森港ですよ」
↑あまりにもボロっちく、とても日本の船とは思えません。
み「『津軽海峡冬景色』の歌詞に、龍飛岬が出てくるではないか」
爺「あれは、連絡船から見えるという場面でしょ。
龍飛崎から船が出たわけじゃありません。
青函トンネルは、龍飛崎から海に潜りますが」
み「そうか。
青函連絡船は、やっぱりターミナル駅の青森から連絡しなきゃならんわけね」
爺「ですね」
み「でも、フェリーの客なら、車でしょ。
何も青森港から出なくていいんじゃないの?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1595
★Mikiko
10/01/2014 07:25:04
□東北に行こう!(973-1/2)
み「もっと先の、下北半島の先っぽ……。
ほれ、マグロで有名な……」
爺「大間ですな」
み「それそれ」
爺「ありますよ。
大間と函館の航路」
み「あるんかい!」
爺「大間からなら、函館まで、1時間半です」
み「ぜんぜん違うではないか。
青森からと比べて、2時間以上節約できるじゃん。
なんで、そっちに集約しないわけ?」
爺「青森から大間まで行くには……。
下北半島を、ぐるっと回らにゃなりません」
爺「移動距離は、150キロになります。
もちろん、高速道はありません。
ルートによっては峠道もあります。
時間にして、3時間かかるんです」
み「にゃんと。
それじゃ、青森からフェリーに乗ったほうが、1時間早く函館に着くわけか」
爺「それに、フェリーなら休めますからね」
↑『青函フェリー』のカーペット席。運賃は、たったの1,540円。佐渡汽船は、一番安くても2,510円です。なぜじゃ!
-----
★Mikiko
10/01/2014 07:26:14
□東北に行こう!(973-2/2)
爺「下北半島に用事でもない限り、みんな青森から乗るでしょう」
み「そもそも、青函連絡船ってのは、いつまで運行されてたの?」
↑五色のテープが舞う全盛期の出航風景。
爺「1988年。
昭和63年です」
み「おー、昭和の終わりだね」
爺「バブルの頂点に向かって一直線のころです」
み「連絡船が廃止になって、青函トンネルに移行したわけだよね。
なんで、またフェリーが就航したわけ?」
爺「新しく就航したわけじゃありませんよ。
青函連絡船の前から、フェリーはあったんです」
み「そうなの?」
爺「青函連絡船の就航は、明治41年ですが……。
民間の船が定期航路を開設したのは、江戸末期にさかのぼります」
み「フェリーか?」
爺「江戸時代にフェリーがあるわけないでしょ。
民間の帆船です。
明治6年には、当時の開拓使という官庁が、汽船を就航させてます」
↑明治15年ころの絵。なんだか漁船みたいです。
爺「その後、この航路を、今の日本郵船の前身の会社が引き継いだんです。
連絡船が廃止になってからも、フェリーは運行され続けてます。
いろいろ統廃合がありましたが、今も、2社のフェリーが就航してますよ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1596
★Mikiko
10/03/2014 07:21:15
□東北に行こう!(974-1/2)
み「なーんだ。
青函連絡船が無くなってからは、青森から船で北海道には行けないと思ってた」
爺「そう言われてみれば……。
そんなふうに思われてる方も、おられるかも知れませんな」
↑『津軽海峡冬景色』。1977年の映像。石川さゆり、19歳です。
爺「さて、そろそろ行きましょうか。
薄暗くなってきました」
爺「それでは、ここからは下り坂になります」
み「カングーも、登りが終わってホッとしてるだろうね」
爺「ですかね。
昔は、自転車で越えたものですよ。
そのときは、ほんと、この展望台に着くと嬉しかったものです」
爺「あとは下りだけなんですから」
み「下ったら、戻るのに、また上らにゃならんではないか」
爺「Uターンして、同じ方向に下ればいいだけです」
み「何しに登って来たんじゃ!」
爺「別に用事があったわけじゃないですからね。
あそこで青森湾を眺めて……。
あとは下りを楽しむ」
み「カングーに自転車積んで来ればいいではないか。
この車なら、余裕で積めるでしょ」
↑後部座席を畳めば、ママチャリも余裕で載ります。
-----
★Mikiko
10/03/2014 07:22:03
□東北に行こう!(974-2/2)
み「で、下りだけ自転車」
爺「車はどうするんです?
あそこに置いて帰るんですか?」
み「2人で来ればいいのじゃ。
1人は、車を運転して帰る」
爺「下り坂が楽しいのは……。
苦しい登りを耐えぬいたからこそですよ。
下り坂の喜びは、登り坂あってこそのものです」
↑推定年齢75歳。急な登り坂を、時速20キロを超えるスピードで駆けあがってたそうです。
み「何か、深いこと言ってるつもりか?」
爺「そんなつもりはありません。
さ、出発しますよ。
シートベルトをお締めください」
み「スピード、出すなよ」
爺「わかりました。
エンジンブレーキをかけながら、ゆっくりと下ります」
み「なんじゃそれ?」
爺「エンジンブレーキ、知らないんですか?」
み「わたしのパッソには付いておらん」
爺「あのね。
エンジンブレーキってのは、装置じゃないんです。
続きは、次回。
由美と美弥子 1597
★Mikiko
10/04/2014 07:47:29
□東北に行こう!(975-1/2)
爺「アクセルを戻すだけです」
爺「アクセルを戻せば……。
エンジンの回転が落ち、駆動輪の回転も落ちます。
これによって車体が減速しますから……。
これを、エンジンブレーキと呼ぶんです。
さらに強い制動力を得ようとしたら、ギヤを落とせばいいんですね」
み「わたしのパッソはマニュアルじゃないから、ギヤなんか落とせんわい」
爺「AT車でも出来ますって。
『D』レンジの下に『2』『1(L)』とあるでしょ」
爺「あれに入れてやれば、ギヤが落ちます。
でも、『2』で、エンジンブレーキが効きすぎるようなら……。
『オーバードライブ』のスイッチを、OFFにしてやればいいんです」
爺「それで、軽いエンジンブレーキがかかります」
み「そんなスイッチ、どこにあるんじゃ?」
爺「これは、マニュアル車なのでありません。
AT車にしか付いてないんです。
帰ったら、探してみてください。
必ずありますから。
でも、1度も触ったことがないって人も多いみたいですね」
み「存在自体、知らんかった」
爺「ぜひ使って下さい。
高速道路に入るときなど、急加速したいときにも使えますし。
とにかく、エンジンブレーキを使わずに長い坂道を下るのは、自殺行為です」
み「なんでじゃ?」
-----
★Mikiko
10/04/2014 07:48:31
□東北に行こう!(975-2/2)
爺「フットブレーキってのは、摩擦力で減速させてるんです」
爺「長く使ってたら、ブレーキパッドが焼けちゃいますよ。
よく今まで生きてましたね」
み「新潟平野しか走ったことないでな」
爺「そんなに平らなんですか?」
み「地平線まで田んぼじゃ」
爺「ど田舎じゃないですか」
み「失敬な!
新潟市は、政令指定都市じゃぞ」
爺「そうでしたね」
み「新潟市は、日本一、水田面積の大きい自治体なのじゃ。
2位の北海道旭川市の倍以上という、ぶっちぎりでな」
爺「やっぱり、田舎じゃないですか」
み「新潟平野には、スーパーの屋上駐車場しか坂道が無い(言い過ぎです)。
だから、足のブレーキだけで事が済み申す」
爺「でも、いつ坂道で運転する機会があるか分かりませんよ。
覚えといて損はないです。
いいですか。
下り坂では、エンジンブレーキ。
ガッテンしていただけましたでしょうか?」
み「ガッテン!
ガッテン!」
↑上は、1997年。下が、2011年。小野文惠アナは、29歳と43歳。立川志の輔は、43歳と57歳。
続きは、次回。
由美と美弥子 1598
★Mikiko
10/05/2014 07:38:26
□東北に行こう!(976-1/2)
爺「それじゃ、そろそろ坂を下りきりますよ」
み「下りは早いな」
爺「当然です。
自転車のときは、特にそう感じました」
↑下り坂での自転車の世界記録は、時速210.4㎞だそうです。
爺「登りの長さに比べ、下りのなんと短いことかと」
み「さもありなん。
用もないのに登るのが悪いのじゃ」
爺「そこに坂があるからです」
み「アホとしか思えん」
爺「あ、ここに大きい都市公園があるんですよ。
野木和公園(のぎわこうえん)と云います」
爺「敷地は、30ヘクタール以上あります。
サクラが500本ほど植わってまして……」
爺「『青森春まつり』の会場にもなってます」
み「ほー。
サクラはこの時期、どうしようも無いな。
あとは、何があるの?」
爺「とにかく広大ですからね。
『ピクニック広場』とか、いろいろありますよ」
↑なぜか、人のいる画像がほとんど見つからない公園です。
-----
★Mikiko
10/05/2014 07:39:20
□東北に行こう!(976-2/2)
爺「あ、そうそう。
野木和湖という湖もあります」
み「ここも、ダム湖か?」
爺「確かに人造湖ですが、ダム湖ではありません。
もともと、灌漑用溜池として作られたものを拡張したんですね。
釣りの名所でもありますよ。
昔からヘラブナ釣りで有名でしたが……」
爺「最近は、ブラックバスが盛んみたいですね。
寄ってみますか?」
み「そんな広いとこ、これから寄ったら、夜になっちまうだろ」
爺「夜になったらなったで、また面白いですよ」
み「何が?」
爺「実は昔……。
ここで、ある事件があったんです。
湖のほとりでキャンプをしていた若者たちが……。
全員、非業の最期を遂げたのです!」
み「もうええわい!
早く、街に降りてちょ」
爺「ははは。
怖がりですね」
隣の先生が、袖を引っ張ってきました。
↑袖釣込腰(そでつりこみごし)という技だそうです。
続きは、次回。
由美と美弥子 1599
★Mikiko
10/06/2014 07:22:31
□東北に行こう!(977-1/2)
み「なに?
おしっこ?」
律「違うわよ。
ちょっと耳を貸して」
み「賃料、先払いになります」
律「早く貸せ!」
み「痛い痛い痛い」
み「引っ張らなくてもいいでしょ。
千切れるかと思った」
律「やっぱり……。
いくらなんでも、ここまでタダ乗りしたんじゃ申し訳ないわよ」
み「電車代が、大幅に浮いたからね」
律「いくらくらい、浮いたのよ?」
み「えーっと……。
旅程表に書いてきたはず。
あった、あった」
み「津軽鉄道の『金木』から『津軽五所川原』が、550円。
JRの『五所川原』から、『青森』が、970円。
合計、1,520円だね」
律「2人で、3,000円じゃない」
み「けっこう、デカいね」
↑ケンタッキーフライドチキンなら、このくらい(12ピース半)。ぜったい、一人では食えません。
-----
★Mikiko
10/06/2014 07:23:27
□東北に行こう!(977-2/2)
律「でしょ。
といって、現金をお渡しするのも、なんだか失礼だしさ」
↑この『御車代』は、意味が違いますが。
み「金払ったら、本物の白タクになっちゃうわな」
律「今日のホテルって、夕食付き?」
み「うんにゃ。
ビジネスホテルだからね。
旅先じゃ、やっぱり街に出なきゃでしょ」
律「お店、どこか予約してあるの?」
み「わたしがそんなことするはずないでしょ。
足の向くまま、気の向くまま……。
『おんな酒場放浪記』でござんす」
律「何それ?」
み「BS-TBSの番組。
おもろいよ」
律「あのさ、夕食、お誘いしない?」
み「誰を?」
律「決まってるでしょ!」
み「白タクか」
律「一人前、3,000円くらいの料理なら、失礼じゃないでしょ」
↑富山駅前『鉄板焼 シェフ小玉』さんの3,000円コース。
み「白タクの分は、わたしたちの奢りってこと?」
律「そうじゃなきゃ、意味ないわよ。
いいわね。
聞いてみるわよ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1600
☆
10/08/2014 07:36:55
□東北に行こう!(978-1/2)
律「あの~」
爺「何やら、密談でしたな」
律「失礼ですが……。
今日、これからのご予定は、ございますか?」
爺「いえ、特に。
うちに帰って、1杯やるだけですな」
律「奥様はもう、夕食の支度とか、されてるんでしょうか」
爺「そんな気の利いた者はおりませんがな。
気楽な一人暮らしです」
↑同感です。わたしの老後も、こうなるんだろうな。
み「逃げられたわけ?」
律「こら!」
爺「ははは、当たりです。
熟年離婚というやつですな。
定年退職して、わたしが一日中家にいるようになったら……。
向こうの方が、鬱っぽくなっちゃいまして」
爺「こういうボランティアガイドみたいなことを、ハナっからやってれば良かったんですが……。
定年退職した直後は、何していいかわかりませんでね。
町内のつきあいも無かったですし」
↑これから、町内会の草取りが始まります。
-----
☆
10/08/2014 07:37:49
□東北に行こう!(978-2/2)
爺「幸いにというか、不幸にもというか……。
子供がいなかったこともあって、離婚に反対する者もおりませんでね。
あっさりしたもんでした」
律「はぁ」
爺「というわけで、わたしが何時に帰ろうが……。
心配する者も、待ってる者もおりません」
↑ご主人の帰りを待つワンコ。こんな待たれ方をしたら、帰らずにはおれませんね。
律「それでしたら、これから夕食をご一緒していただけませんか?
送っていただいたお礼をさせてください」
爺「いやいや。
これは、わたしが好きでやったことですから。
一人で帰っても、ガソリン代に変わりはありませんよ」
↑最近、ほんとに高いですよね。わたしのパッソは、年に3回くらいしか給油しないのですが、ガソリンを入れた月は財布が苦しくなります。
爺「気にしないでください」
律「それじゃ、わたしたちの気が済みません」
み「わたしは済むけど」
律「あんたは黙ってなさい!
わたしたち青森は初めてで、お店も知らないんです。
どこか、ご案内いただけるとありがたいんですけど」
爺「そうですか。
そこまで言っていただいているのを断るのも……。
なんだか無粋ですな。
わかりました。
安くて美味しい店にご案内しましょう」
律「ありがとうございます」
爺「ところで、今日の宿は、どのあたりですか?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1601
★Mikiko
10/10/2014 07:29:48
□東北に行こう!(979-1/2)
律「どこよ?」
み「えーっと。
予約のメールを、印刷してあったはず。
あった。
『ハイパーホテルズパサージュ』」
律「すごい名前のホテルね。
それって、ビジネスホテルなの?」
み「そうだよ」
爺「あぁ。
いい宿をお選びですな。
場所も、青森駅前ですね」
み「さすが、白タク。
よく知ってるな。
ひょっとして、契約してる?
一人送りこんだら、いくらとか」
爺「してませんがな。
そういう怪しいホテルじゃありませんよ。
『楽天トラベルアワード』を受賞してますから」
2012年、2013年と、『東北エリア ビジネス・シティ部門』で、『お客さまアンケート大賞』を受賞してるホテルです(参照)。
み「さすが、わたしも見る目があるな」
律「知らなかったの?」
み「知りまへんがな」
律「じゃ、どうしてそこにしたのよ?」
み「『まっぷる』に広告が載ってた。
青森駅からも近かったしね」
律「見る目もへったくれも無いじゃない」
み「ホームページを見れば、いいホテルかどうか、たいがいわかります」
-----
★Mikiko
10/10/2014 07:30:53
□東北に行こう!(979-2/2)
律「結果オーライのくせに」
爺「そろそろ、青森市街に入りましたよ」
み「おー。
なかなかに都会ではないか」
↑新潟市より都会っぽいです。
爺「やっぱり、東北新幹線が伸びたのが大きいですね」
み「でも、青森市って、雪がスゴいよね」
爺「県庁所在地では、日本一でしょうね。
一冬で、8メートル近く降るんですよ」
み「そんなに!
ビルごと埋まってしまうではないか」
↑ほんとに埋まってしまいそうです。
爺「これは、累積の降雪量です。
積雪量じゃありませんよ」
み「なんだ。
でも、それにしてもスゴいな」
↑新潟市の、4倍以上です。このグラフを見ても、新潟市の降雪量が、近隣地域に比べて少ないのがわかります。
爺「日本海を渡って来た湿った風が、八甲田山系にぶつかって、麓の青森に大雪を降らせるんです」
↑青森市街のすぐ背後に聳える八甲田山。
続きは、次回。
由美と美弥子 1602
★Mikiko
10/11/2014 07:54:48
□東北に行こう!(980-1/2)
み「冬の青森旅行は考えものだな。
雪の加減でダイヤが乱れたら、計画がめちゃめちゃになりかねん」
爺「在来線の時代は、ほんとそうでしたね。
その点、新幹線はまず遅れませんから」
み「在来線がダメなら、青森駅で足止めじゃん」
爺「ま、それもそうですが」
み「その点、パサージュなら駅前だから、ホテルにだけは入れるわけだ」
爺「新幹線は、『青森駅』には停まりませんよ」
↑味がありますね。地方の駅は、こうでなきゃ。新潟駅と似てます。
み「ありゃ。
そうなの?」
爺「『新青森駅』です」
↑格好良いけど、旅情はゼロです。
爺「『青森駅』は、青函連絡船と直結するために……。
港に突き出るみたいな形で、行き止まってますからな」
-----
★Mikiko
10/11/2014 07:56:11
□東北に行こう!(980-2/2)
爺「ま、『新青森駅』とは、奥羽本線で一駅ですけどね」
爺「これから越えるのが、その奥羽本線を跨ぐ跨線橋です」
み「おー、都会ではないか。
ものすごい大都会に見えるね。
なにしろ、ずーっと、ど田舎ばっかりだったから」
爺「一応、人口は30万人ありますから」
↑どう見ても、新潟市より都会に見える。
み「なるほど。
新潟県第2の都市、長岡市と同じくらいだな。
それなら、そこそこ都会だよ」
爺「さて、もうすぐ着きますぞ。
今日ご案内するお店は、5時から始まってるんですが……。
わたし、クルマを家に置いてきていいですか?
青森駅前の駐車場に一晩置くと、けっこう取られますので。
なに、30分もしないで戻ってこれます」
律「どうぞどうぞ。
わたしたち、ホテルに荷物を下ろして、一休みしてますから」
爺「すみませんな。
さて、着きましたぞ。
これが、『ハイパーホテルズパサージュ』です」
み「おー、ビルではないか」
律「当たり前でしょ」
爺「30分後にお迎えに上がります」
律「ロビーでお待ちすればよろしいですね」
爺「あ、このホテルのフロントは、3階ですのでね。
ほら、そこに広場があるでしょ。
『パサージュ広場』と云います」
続きは、次回。
由美と美弥子 1603
★Mikiko
10/12/2014 07:41:10
□東北に行こう!(981-1/2)
律「ホテルの敷地なんですか?」
爺「いえいえ。
青森市の施設です。
パサージュ広場が整備されたのは、平成12年ですからな」
↑正面に見えるビルが、『ハイパーホテルズパサージュ』です。
爺「その後で、となりに出来たホテルが名前を拝借したということでしょう」
み「名前を勝手に拝借していいの?」
爺「『パサージュ』ってのは、フランス語そのまんまで、“小径(こみち)”という意味だそうです」
み「なるほど。
役所の得意な造語じゃなかったわけね」
爺「そうなります」
↑こちらは、港区南青山にある複合施設『パサージュ青山』。
爺「お店がたくさん見えるでしょ」
爺「あれは、青森市の商業ベンチャー支援事業に応募して出店してるんです」
み「面白そうだね」
律「荷物置いたら、見てみようか」
爺「みんな飲食店ですよ。
食べないでくださいね。
これからご案内するんですから」
律「わかりました」
爺「それじゃ、30分後に。
お天気で良かったですな」
律「ほんとに。
それじゃ、お願いします。
お待ちしております」
律「フロントは3階だっておっしゃってたわね」
み「1,2階はテナントビルみたいだね」
-----
★Mikiko
10/12/2014 07:43:41
□東北に行こう!(981-2/2)
↓入り口は、こんな感じ。
フ「いらっしゃいませ」
↑この場所は、フロントではないと思われます。
↓フロントカウンターは、こんな感じです。
み「予約の、Mikikoです(ちゃんと苗字を告げましょう)」
フ「お待ちしておりました。
お二人様ですね。
あの~」
み「何か?」
フ「受けたまっておりますのは、ダブルルームなのですが……」
↑パジャマが備え付けです。
フ「よろしかったでしょうか?」
み「もちろん、よろしかったです」
律「ちょっと!」
み「何よ?」
律「何でダブルなんか予約したのよ!」
み「ツインより安いから」
続きは、次回。
由美と美弥子 1604
★Mikiko
10/14/2014 07:17:11
□東北に行こう!(982)
律「安いって、いくら?」
み「500円」
律「恥かくより、500円払った方がマシだわ。
すみません。
ツインは、空いてます?」
フ「あいにく、本日はすべて満室でございます」
み「ダブルでけっこーです」
フ「ありがとうございます。
お部屋代は、先払いになっております」
み「はいはい」
フ「8,980円(通常料金)になります(お得な宿泊プランもあるようです)」
律「それって、1人分ですか?」
フ「いいえ。
1室お二人様の料金になります」
律「安いわね」
み「だしょー。
しかも、朝食も込みだよ」
律「ほんとに?」
み「ですよね?」
律「はい。
朝食は、この階にあります朝食コーナーで、6時半から9時半までとなります」
フ「ご宿泊者のみなさまには、無料で提供させていただいております」
律「スゴいわね」
み「だしょー。
あの白タクも言ってたじゃない。
いいホテルだって。
じゃ、先生、払っといて」
律「なんでよ!」
み「こんなとこで割り勘してたらみっともないでしょ。
後で精算するから」
律「ぜったい忘れないからね」
み「ケチ女」
律「なんだと?」
み「何でもありんせん」
律「クレジットカード、使えます?」
フ「はい、承ります」
律「それじゃ、これで」
↑こういう持ち方をしてはいけません。
フ「お預かりします。
お支払いは、1回でよろしかったですか?」
み「24回で。
ケチなので」
律「あんたは黙ってなさい。
1回でお願いします」
フ「ありがとうございます。
それでは、こちらに暗証番号をご入力ください」
律「はい。
ちょっと、覗かないでよ。
マナーを知らない人ね」
み「へいへい」
ピポパポ。
フ「ありがとうございました。
こちら、領収書と……。
お部屋のキーになります」
続きは、次回。
由美と美弥子 1605
★Mikiko
10/15/2014 07:29:31
□東北に行こう!(983)
律「ありがとう」
み「門限、あります?」
フ「ございませんので、青森の夜を心ゆくまでご堪能ください」
↑『駅前銀座』。さすが雪国。街路に屋根があります。
フ「でも、チェックアウトは、11時までにお願いしますね」
律「けっこう、ゆっくりでいいんですね」
フ「はい。
お時間まで、お寛ぎください」
律「寝坊できるわね」
み「パカモン。
そんなに寝てたら、スケジュールがこなせんわい。
日本人の旅行には、寛いでる時間なんて無いんです。
朝から晩まで駆けずり回るの」
↑ツアー中は、1日、16時間くらい働くそうです。
み「第一、朝食が6時半から9時半までなんだから……。
寝坊したら、食べ損ねるわよ。
7時過ぎたら混むだろうし……。
もっと後だと、料理も少なくなってくるんじゃない?
ゆったりと楽しむには、6時半かっきりに乗りこむしかないわ。
なにせタダなんだから、戦いよ。
これがほんとのバイキング」
律「さもしい人」
み「先生が起きなかったら、置いてくからね。
競争相手が一人減るわけだから」
律「なんだか、そんなとこに食べに行くの、イヤになっちゃう」
み「じゃ、今夜がっつり飲んで、二日酔いになれば?
食べなくて済むよ」
律「ま、休日の朝は、たいてい食べないからね。
そうなるかも。
でも、今夜の払いは、完全に割り勘よ。
飲んでも飲まなくても、3人分を2人で折半。
セーブして飲んでたら、割り勘負けするわよ」
み「くそ!
負けてたまるか」
律「あんたがわたしと張り合ったら、ぜったい二日酔いだわ。
朝食なんか食べれないんだから」
み「意地でも食う。
食った後に、吐けばいい」
律「呆れた女。
ところで、何階?」
み「ホークス」
律「何よ、それ?」
み「プロ野球のソフトバンクは……。
昔、南海ホークスというチームだったの」
↑1938年~1988年。
律「ダイエーだったんじゃない?」
み「その昔。
鉄道会社が、こぞってプロ球団を持ってた時代の話。
今は、阪神と西武だけになっちゃったからね」
律「ダイエーのときは、よく覚えてるわ。
王監督だったでしょ」
↑1995年~2008年(こんなに長く監督だったんですね)。
続きは、次回。
由美と美弥子 1606
★Mikiko
10/17/2014 07:21:50
□東北に行こう!(984-1/2)
み「ふむ。
しかし、スーパーダイエーの名前も、いよいよ消えちゃうね」
↑横浜市港南区『港南台店』。
律「そうなの?」
み「イオンの完全子会社になるらしいよ」
↑わたしの家からも近い、イオン『新潟南店』。
律「ふーん」
み「諸行無常を感じますなぁ。
ダイエーの新潟店は、ダイエー店舗の中で、日本一の売上を誇ってたことがあるんだ」
↑なんだか、こんな店があったということが、夢のように思えます。
律「ほんと?」
み「1980年代。
わたしの子供のころ。
たまに、親に連れられて行ったけど、通路を歩けないほどの人混みだった」
律「今は?」
み「とっくに閉店してますがな」
↑現在は、『LoveLa万代』という商業施設になってます。
律「あら」
み「イトーヨーカドーの大店舗も無くなって、区役所が入ってる」
↑新潟市東区役所。かつては、イトーヨーカドーの大規模店舗でした。駐車場が大きいので、区民は便利なようです。
-----
★Mikiko
10/17/2014 07:22:53
□東北に行こう!(984-2/2)
み「今や、イオンの天下ですな。
さて、部屋は何階か、当ててみない?」
律「当たったら?」
み「もちろん、宿代は、わたしが全額払う」
律「外れたら?」
み「先生が払うに決まってるでしょ」
律「何階まであるの?」
み「客室は、4階から11階」
律「確率、8分の1じゃないの!
こんなバカな賭けに乗れるわけないでしょ」
み「ケチ」
律「さ、エレベーターが来たわよ。
乗った乗った」
み「賭けに乗った?」
律「エレベーターに乗るの」
み「つまらんのぅ」
律「早く、ボタン押しなさいよ」
み「はいな」
律「やっぱり、賭けに乗る。
8階」
み「ふっ……。
かかったな。
お主の考えそうなことだわい。
8階を押したのは、フェイントなのじゃ。
ホントは、9階でーす」
律「このアマ!」
続きは、次回。
由美と美弥子 1607
★Mikiko
10/18/2014 08:05:49
□東北に行こう!(985-1/2)
み「じゃ、宿代、そっち持ちってことで」
律「卑怯者!
今のは無しよ」
み「『福助、盆に帰らず』」
↑中山道『柏原宿歴史館』にあるそうです。ちと気味悪いですね。
律「何、それ?」
み「福助は、お盆に帰省しなかったという格言じゃ」
↑バングラデシュの帰省列車だとか。↓なぜか、歌川国芳の『寄せ絵』を連想してしまいました。
律「どういう意味よ?」
み「一度こぼれた水は、お盆に戻すことが出来ないという意味です」
律「それは、『覆水盆に返らず』でしょ」
律「間違ったから、さっきの賭けは無し」
み「どういう理屈じゃ!
間違ったんじゃなくて、ボケただけでしょ」
↑新潟県では毎春、日本ボケ協会主催の『日本ボケ展』が開催されます。
-----
★Mikiko
10/18/2014 08:06:44
□東北に行こう!(985-2/2)
律「とにかく、部屋代は折半ね。
払ってよ、5,000円」
み「ドサクサに紛れて、とんでもねーこと言いますな。
部屋代は、8,980円でしょ。
半額なら、4,490円」
律「じゃ、4,500円でいいわよ」
み「だから、何でわたしの方が多いの!
信じられない女。
えーっと。
ここだね。
それでは、オ~プン」
律「……」
み「なに立ち尽くしてるのよ」
律「ベッドが、部屋のほとんどを占めてる」
み「当たり前でしょ。
ダブルベッドなんだから」
律「生々しすぎるわ」
み「これだけ見ると、狭く感じちゃうけど……。
実は、わけがあるんです」
律「何よ?」
み「こっち来て。
ほら」
律「あら。
ユニットバスじゃ無いのね」
み「トイレが独立しておるのです。
これなら、1人がお風呂入ってるとき、トイレを我慢しなくていいでしょ」
律「そういう理由で、独立してるわけ?
そんなら、シングルルームは、ユニットバス?」
み「全室、別々よ」
律「じゃ、違う理由じゃないのよ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1608
★Mikiko
10/19/2014 07:35:04
□東北に行こう!(986-1/2)
ここで余談。
ユニットバスを「トイレとお風呂が一体」と思っている人も多いかと思います。
かくいうわたしがそうでした。
さきほどの会話を書いたあと、ふと疑問に思い、調べてみたのです。
違ってましたね。
本来は、「天井、壁、床が一体となっているお風呂」をユニットバスと云うそうです。
↑設置されたユニットバス
ちなみに、「お風呂と洗面台とトイレが一緒」のものは、3点ユニット。
「お風呂と洗面台だけ一緒」のものは、2点ユニット。
↑こういうのは、見たことがありませんでした。
『ハイパーホテルズパサージュ』は、バス、トイレ、洗面台、すべて別れたセパレートタイプになります。
ちなみに、わたしが東京で、最後に住んでた賃貸マンションは、3点ユニットでした。
1人暮らしなので、不便はまったく感じませんでした。
むしろ、お掃除が楽で助かりました。
シャワーを使って、トイレの方の床まで流せるんですから。
↑おしっこのハネる男性は、特にそうだと思います。
律「洗面台まで別なのね」
み「1人が歯を磨いてるとき、トイレを我慢しなくていいのです」
律「なんでそう、トイレの我慢ばっかり気にするの?」
み「一つしか無いトイレに誰か入ってると、不安にかられるでしょ?」
律「どんな?」
-----
★Mikiko
10/19/2014 07:36:32
□東北に行こう!(986-2/2)
み「今、急に便意を催したら、って。
トイレのドアにすがって、震える手でノックすることを想像するだけで……。
たまらなく不安になるのです」
律「理解不能だわ」
み「わたしは、1日に最低3回、多いときは5回くらい、うんこをするのだ」
律「何でよ?
み「出そうになるからに決まってるでしょ」
律「1回で済ませられないの?」
み「あのね。
腸は、長ーい管なわけ。
うんこのカタマリは、順繰りに押し出されてくるのです」
↑使ってるのは、『ソーセージメーカー』という道具です。
律「消化器科で見てもらった方がいいんじゃないの?
いや、むしろ神経科かもね。
過敏性大腸症候群の一種かも」
み「でも、下痢じゃないよ。
固形便がモリモリと出る」
律「あー、嫌になってきた。
何で旅先のホテルで、こんな話してなきゃならないわけ?」
み「先生が理由を聞いたからでしょ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1609
★Mikiko
10/20/2014 07:27:11
□東北に行こう!(987)
み「ところで、どうする?
さっき、30分後って言ってたから、あと20分くらいしかないけど。
お風呂、入る?」
↑シャンプー、リンス、ボディソープが備え付けです。
律「わたしはいいわ。
メイクし直してる時間ないから。
Mikiちゃん、入れば?」
み「そのスキに、うんこをする気だな?」
↑もちろん、洗浄便座付です。
律「しないわよ!」
み「わたしもパス」
律「じゃ、時間まで、さっきの広場を見てようか」
み「そうしますか。
リュックは置いてこっと。
あー、やっぱり手ぶらは楽ちんだな」
律「財布、忘れないでよ」
み「また、カードで払ってくれればいいじゃん」
律「カードが使えるお店か、わからないじゃない。
そう言えば……。
部屋代の半分、早く払ってよ」
み「先生のカード、締め日はいつ?」
律「何それ?」
み「知らないの?
カードの利用料は、1ヶ月単位で引き落とされるの。
その1ヶ月の計算期間が、いつからいつまでかって聞いてるわけ」
律「そんなの、1日から月末までじゃないの?」
み「カードによって違うの。
しかも!
引き落とされるのは、さらにその翌月になります」
↑案外、覚えてない人が多いもの。
み「わたしが、今使ってる2種類のカードでは……。
月末締めの翌月27日払いと、15日締めの翌月10日払い。
つまり、さっき先生が払ったホテル代が、先生の口座から落ちるのは……。
間違いなく来月以降です」
律「だから何よ?」
み「先生は、まだホテル代を払ってないってこと」
律「払ったじゃないの」
み「クレジット払いでしょ。
お財布から、現金は減ってないじゃない。
ここで、わたしが現金で半分を払えば……。
先生のお財布は、現金が増えることになる」
↑こんなには増えません。
律「仕方ないじゃないの」
み「不合理です。
だから、わたしが先生に支払う日は……。
先生の口座から、ホテル代が引き落とされた日とします」
律「いつよ?」
み「自分のカードでしょ。
通帳見れば、わかるわよ。
引き落とし日を教えてちょうだい」
続きは、次回。
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☆きりしま
10/20/2014 19:38:43
□
男性は女のオナニーにあこがれますが、女性は男のオナニーがしたくなるんですね。
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★Mikiko
10/20/2014 20:38:26
□おー
実に、久々のコメントですね。
ありがとうございます。
男のオナニーがしたくなるかどうかは、微妙なところですが……。
見ていて、気持ちよさそうなのは確かです。
逝ったことが、明瞭にわかるからでしょうね。
その点、女性の行為は……。
“すかしっぺ”に似ていて、傍から見て、イッたのかどうかよくわからない。
すなわち、描写しにくい。
なので、わたしの小説では、派手にイカせてますが。
ま、一種のファンタジーということで、ご寛恕ください。
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☆きりしま
10/21/2014 13:01:51
□
私が持っている女性のオナニーの盗撮ビデオは激しいイキかたをする人が多いのですが、例外的なのでしょうか?
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☆八十郎
10/21/2014 19:28:02
□ふむう・・。
例外的に、いったかどうか分かりにくい男のオナニー、
ってのも面白そうですね。
ちょろちょろっと伝い落ちて、
「あれ? いったの?」と言う感じかな。
あははは・・・。
ぶるぶる、くわばらくわばら・・・。(笑)
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★Mikiko
10/21/2014 20:54:57
□きりしまさん&八十郎さん
> きりしまさん
良い趣味をお持ちですね(笑)。
でも、そのビデオは、やらせ臭さマンマンだと思います。
> 八十郎さん
パイプカットした人のは、わかりづらいでしょうね。
“スカッ”とか、音がしそうですが。
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☆きりしま
10/21/2014 21:07:46
□
私の夢を壊さないでください(笑)。
Mikikoさんのイキかたが例外的にそっけないことにしておきます。
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★Mikiko
10/22/2014 07:56:33
□盗撮ものを見ていて……
カメラのある方の髪をかきあげてて、笑ってしまったことがあります。
最近は、素人ものでも、カメラの方の髪をかきあげますよね。
あれって、事前にレクチャーされるんでしょうか?
あ、ついでながら……。
↓エスパドリーユとは、こんな靴です。
由美と美弥子 1610
★Mikiko
10/22/2014 07:23:19
□東北に行こう!(988-1/2)
律「どうやって払うつもり?
東京まで持ってくるの?」
み「アホ言いなさんな。
振り込みますよ。
ただし、手数料差っ引きでね」
律「何よそれ。
手数料くらい、自分で持ちなさいよ」
み「手数料引かれるのが嫌なら、集金に来てちょうだい」
律「新潟まで集金に行けるわけないでしょ」
↑1957(昭和32)年公開。原作は、井伏鱒二の同名小説。
み「だから、支払い方がその手間を省いてやってるわけだから……。
手数料引かれて当たり前なの。
それなのに!
最近の取引業者は、バカが多くて……。
『手数料は、お客さまの負担でお願いします』なんて、平気で書いてくる。
これは、失礼極まりないことなのよ。
『引かれるのが嫌なら、集金に来い!』って話よ。
先生、何銀行?」
律「茗荷銀行だけど」
み「あ、その支店なら新潟にもあるから、そこのATMから振り込んであげる。
3万円未満だから、手数料は324円だね。
振込金額は、8,980円÷2-324円で、4,166円になります」
律「納得できません。
現金で貰えば、324円引かれる必要なんてないじゃないの。
やっぱり、今払ってよ」
み「心底、ケチだね」
律「だって、銀行にみすみす324円取られる必要はないじゃないの」
み「さすれば、集金に来たまえ」
律「寝こんだあと、財布から抜いてやる」
み「あのな。
それは、れっきとしたドロボーですぞ」
み「あ、そろそろ、いい時間になってきた。
なんとか広場に行ってみよ」
律「ごまかすんだから」
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★Mikiko
10/22/2014 07:24:00
□東北に行こう!(988-2/2)
↑中央に聳える樹木は、ドイツトウヒ。冬には、イルミネーションで彩られます。
律「さすがにもう、暗くなると冷えるわね」
み「そうだね。
やっぱり、お風呂入らないで正解だったな」
み「湯冷めするとこだよ。
今夜は、地酒の熱燗かな」
律「ここのお店も、もう開いてるわね」
み「どんなお店があるのかな?」
律「ちょっと探検してみようか」
み「お~。
いい匂い」
続きは、次回。
由美と美弥子 1611
★Mikiko
10/24/2014 07:28:12
□東北に行こう!(989-1/2)
み「ここは、焼肉屋だな」
律「『焼肉ホルモン ガっつ』だって」
み「翌朝のトイレが臭くなりそうだな」
律「そういう話はやめなさい」
み「匂いだけなら、その心配もなしと。
はふはふ、はふ~」
律「鼻の穴、膨らまさないでちょうだい」
み「コンビニで白いご飯だけ買えば、このベンチで匂いだけで食べれるね」
律「落語じゃないんだから」
み「ランチもやってるよ」
律「安いわね。
ワンコインだって」
み「1円か?」
律「そんなわけないでしょ。
500円よ」
み「そう言えば、先生。
日本で、縁にギザギザが付いてる硬貨って、どれだか知ってる?」
律「みんな付いてるんじゃないの?」
み「違います。
基本的に、昔から、一番高額なコインには付いてます」
律「てことは、500円だけ?」
↑500円硬貨だけは、ギザが斜めに入ってます。高度な技術なのだとか。
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★Mikiko
10/24/2014 07:28:54
□東北に行こう!(989-2/2)
み「昔ならね。
でも今は、100円と50円にも付いてる」
み「それはなぜでしょう?」
律「知らないわよ」
み「少しは考えなさいな」
律「じゃ、付いてないのは、10円と5円?」
み「そうです」
律「高い方から3つが付いてるってことでしょ。
その硬貨が一番高額だったころの名残りじゃないの?」
み「うんにゃ。
今でも、ちゃんと合理的な意味があるのです。
100円と10円、50円と5円を、区別するためなんです」
律「見りゃわかるじゃないの」
み「見えない人がいるでしょ。
目の不自由な人が、手触りで区別できるようにという配慮なんです」
律「あ、そうか。
500円は、大きいからわかるってわけね。
あ、そう言えば思い出した」
み「何を?」
律「ギザ十」
み「何じゃそりゃ?」
律「縁にギザギザが付いた10円玉があったのよ」
み「ほんとか?
贋金じゃないの?」
律「10円玉の贋金作ってどうするのよ。
割にあわないわ」
み「そりゃそうだ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1612
★Mikiko
10/25/2014 07:34:48
□東北に行こう!(990-1/2)
ここで、一服。
律子先生の言うとおり、縁にギザギザが刻まれた10円玉は、一時期存在しました。
正確に言うと、“ギザ十”が製造されたのは、1951(昭和26)年~1958(昭和33)年まで。
ただし、1956(昭和31)年だけは、発行がありません。
もともと、コインの縁にギザギザを刻んだ目的は……。
金貨や銀貨の縁を削って、地金を盗む行為を防止するためだったそうです。
↑明治23年発行の一圓銀貨。
10円玉の材質は、銅・95/亜鉛・4/錫・1であり、この地金を削るアホはいません。
なので、10円玉のギザには、装飾の意味しかありません。
さて、それでは、この“ギザ十”のコレクション価値ですが……。
ほぼ、ゼロと云ってもいいそうです。
大量に発行されてるからです。
コインショップに持ち込んでも、相手にされないか、額面通りの10円で交換されるのがオチです。
でも、50年以上前の製造ですので、流通しているのを見かけることは滅多に無いでしょう。
ということで、一部好事家からは、自分に回ってくるといい事があるラッキーアイテムとされ……。
趣味としてコレクションされてる場合もあるそうです。
なお、“ギザ十”は、もともと質量が少し軽いうえ、経年により摩耗して、現在の硬貨との質量差が大きくなっているものもあり……。
自動販売機などで、はじかれてしまうものもあるそうです。
わたしも、仕事で硬貨を扱う機会が多いので……。
今度、気をつけてみたいと思います。
見つけたら、財布の10円と交換しておこうかな。
さて、それでは続きをどうぞ。
み「次の店は……。
ここは、お寿司屋さんだね」
律「『三金寿司』だって」
-----
★Mikiko
10/25/2014 07:37:12
□東北に行こう!(990-2/2)
み「回らない寿司だな。
寿司は、ま、いいや」
律「何でいいのよ?」
み「海鮮もの、苦手だし。
そもそも寿司なんて、生で食べるわけだから……。
どこで食べたって、一緒でしょ」
律「一緒のわけないでしょ。
東京には、目の玉が飛び出そうな値段のお店があるわよ」
↑銀座の高級寿司店。ランチでも5,000円だそうです。夜、食ったら、いくら取られるんじゃ?
み「だって、生魚を包丁で切って出してるだけじゃない」
み「百円寿司と何が違うの?」
律「当然、材料が違うんでしょ。
養殖じゃなくて、天然ものとか」
み「魚ってさ、どうして養殖より、天然ものの方がランクが上なのかね?」
律「だって、美味しいじゃない?
天然ものの方が」
続きは、次回。
由美と美弥子 1613
★Mikiko
10/26/2014 06:55:46
□東北に行こう!(991-1/2)
み「お肉は違うでしょ」
律「どう違うっての?」
み「三つ星レストランで出してる牛の肉って……。
野生の牛じゃないじゃない」
↑鹿児島県口之島に生息する野生の牛。和牛の原種だそうです。
律「そんなの当たり前でしょ。
酪農家の人が、特別にこだわって育てた牛じゃないの」
み「何で、野生じゃないのよ?」
律「野生の牛なんて、栄養が悪くて痩せてたり……。
筋張ってたりするんじゃないの。
霜降り牛なんて、特別な育て方するわけでしょ」
み「ビールを飲ませるとか言うわよね」
律「そうそう。
そうやって、味を良くしてるわけよ」
み「つまり……。
天然ものより、養殖ものの方が美味しいってことでしょ」
律「養殖って何よ?」
み「人が育ててるわけでしょ。
養殖じゃないの。
なのにどうして、魚は、養殖より天然の方が珍重されるの?」
律「わたしに聞かないでちょうだい」
み「たらふく食べて、のんびり育った魚のほうが、ぜったい美味しいと思うな」
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★Mikiko
10/26/2014 06:56:44
□東北に行こう!(991-2/2)
律「そうかしら。
大洋を泳ぎまわってる魚のほうが、美味しいと思うけど」
み「だから!
さっき先生は、野生の牛は栄養が悪くて筋張ってるとか言ったでしょ」
み「おんなじことじゃないの。
海の生存競争の厳しさは、陸上以上だと思うぞ」
律「知らないわよ。
でも、天然ものより養殖が高かったら、絶対納得出来ないと思う」
み「つまりは、それなんだよ」
律「何よ?」
み「早い話、日本人は“天然もの”という語感に弱いんですよ」
み「“天然もの”と聞いただけで、味覚と臭覚が魔法にかかるの。
それだけ」
律「そうかしら」
み「そうです。
だから、“高い寿司=美味い”なんて等式は成り立たないの。
高いのは、家賃とかの原価が高いだけじゃないの」
律「そうかしら。
一度、医療機器メーカーの人に連れられて、高級寿司店で食べたけど……。
もう、うっとりするくらい美味しかったわ」
み「それって、収賄じゃないすか?」
律「違うわよ!」
続きは、次回。
由美と美弥子 1614
★Mikiko
10/27/2014 07:19:30
□東北に行こう!(992-1/2)
み「お金払ったの?」
律「あっち持ちに決まってるでしょ。
向こうは、経費で落とすんだから」
み「見返りになんかしてやったんじゃないの?」
律「するわけないでしょ。
わたしに、医療機器選定の権限なんて無いんだから」
↑CT装置(東芝メディカルシステムズ)。22億円だそうです。
み「そんなら、純粋に先生に対する下心かね?」
律「それは、あえて否定しないけど」
み「背負ってますな」
律「よくありますから」
み「腹立って来た」
律「そうそう。
包丁が違うんじゃない?
寿司職人の包丁って、堺の包丁なんだって」
み「百均じゃないわけね」
律「当たり前でしょ。
百均の包丁なんて、鉄板を切り抜いただけじゃないの。
堺の包丁は、鋼から打ち鍛えるんです」
-----
★Mikiko
10/27/2014 07:20:13
□東北に行こう!(992-2/2)
律「堺の包丁で切ったネタは、細胞が潰れてないの」
律「だから美味しい」
み「ずいぶんと堺の肩を持ちますな」
律「受け売りだけど」
み「やっぱり。
あ、そう言えば、前にテレビでやってたな。
寿司職人のスゴい特技」
律「どんな特技?」
み「手の温度が変わるんだよ」
律「えー。
どんなふうに?」
み「家にいるときは、普通に温かいわけ」
み「でも、家を出て、市場でネタを仕入れるころから、温度が下がり始め……。
店に入ると、さらに下がる。
そして、板場に立つころには、手の温度が16度くらいになってるんだって」
律「なんで温度が下がるの?
冷え性?」
み「アホかーい!
温かい手でネタを触ったら、鮮度が落ちるでしょ。
ネタを触るために、手が冷たくなるの」
律「どうしてそんなことが出来るの?
そういうトレーニングをするわけ?」
み「テレビじゃ、どうやってそうなったかは、やってなかったみたいだけど……。
たぶん、修行時代には……。
ネタに触る前に、手を氷水に漬けるとかするんじゃないの?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1615
★Mikiko
10/29/2014 07:26:56
□東北に行こう!(993-1/2)
律「冬は辛いわね」
み「辛い修行でしょうね。
で、毎日、氷水に手を漬けてるうちに……。
ネタに触るまでの過程で、自然と手が冷たくなるようになってくるんだよ」
実は、手を氷水に漬けるというのは、当てずっぽうで書いたのですが……。
調べてみたら、どうやら本当のようです。
でも、その目的は、ネタを痛めないためではありませんでした。
シャリが、手にくっつかないようにするためでした。
手が温かいと、シャリがベタベタくっつくのだそうです。
素人がうまく握れないのは、このためだとか。
↑こちら、握り寿司体験教室での子供の手。子供の手は暖かいので、こうなります。
素人さんが寿司を握るときは、手を氷水で冷やしてみましょう。
↑酢を水で薄めた“手酢”をこまめに付けるという方法もあるそうです。薄めない酢では、ネタが変色してしまうのでご注意。
律「条件反射ね」
↑ご存知、パブロフの犬。
み「そうそう。
だから、素人が温かい手で握った寿司と……。
寿司職人が氷のような手で握った寿司とでは、味が全然違ってくるの」
律「ちょっと、待ちなさいよ。
あんた、さっきまで、生魚なんか、誰が握っても同じだとか言ってたじゃないの」
み「そうでしたっけ?」
-----
★Mikiko
10/29/2014 07:27:51
□東北に行こう!(993-2/2)
律「いい加減な女」
み「さ、次の店、行きましょ」
律「誤魔化すんだから。
ここは、ラーメン屋さんね。
『中華そば なり田』だって」
み「おー。
昔ながらの中華そばって感じだね。
でも、こういう店は、うっかりすると醤油味しか無いからな」
↑もちもちの極太麺だそうです。
律「醤油ラーメン、美味しいじゃないの」
み「わたしは、イマイチなのです。
塩味のタンメンが所望です。
なければ、せめて味噌味」
律「もう1軒、ラーメン屋さんがあるわよ」
み「『ラァメン ぼーんず』」
み「豚骨醤油か。
やっぱり醤油味なんだな」
↑シンプルで美味しそうですね。“ぼーんず”はもちろん、“骨”のこと。
律「ここは、居酒屋ね」
み「『旬菜タパス』か」
続きは、次回。
由美と美弥子 1616
★Mikiko
10/31/2014 07:24:53
□東北に行こう!(994-1/2)
み「次は……」
律「ここも居酒屋みたいね」
み「『和酒バル おだし』」
み「和酒ってのは、日本酒のことかな?」
律「そうなんじゃない」
み「“バル”ってのはなんじゃい?」
律「知らないわよ」
“バル”の綴りは、“bar”です。
早い話、“バー”のことですね。
イタリア、スペインなどの南ヨーロッパでは、軽食喫茶、酒場のことを指すそうです。
『おだし』は、もちろん“お出汁”のこと。
オデンなど、出汁を使った料理で、日本酒を飲む趣向のようです。
↑値段、不明。
み「ここも飲み屋だな」
律「『南国酒家 てぃだかんかん』」
↑南国と雪。風情ありますね。
み「南国ってのは、酋長のいる南国か?」
↑かなり問題あり。
律「店構えを見た感じ、沖縄じゃないの?」
-----
★Mikiko
10/31/2014 07:25:44
□東北に行こう!(994-2/2)
み「胃が絶好調のときしか、入れない感じだのぅ」
↑飲み始めて1時間後には、何も注文できなくなりそうです。
律「ここは、本格的なバーみたいね」
み「『BAR WANDERER'S 9』。
さすがに、まだ開いてないな」
律「この時間から、バーはないでしょう」
み「さて、次の店で終わりみたいだね」
律「あら、ここは飲み屋じゃないわよ。
『もみ処 和~なごみ~』」
み「マッサージ店か。
風俗じゃないだろうな」
律「市の事業で、風俗店が出せるわけないでしょ」
み「短時間のコースもあるのかな?
あ、15分ってのがある」
↑空き時間とぴったり合えば、絶好のスポットだと思います。
み「待ち合わせまで、あと何分?」
律「残念ながら、もう時間ね」
み「もっと早く来てればよかったね」
律「仕方ないじゃない。
さっきの大きな木があったところでお待ちしましょう」
続きは、次回。
由美と美弥子 1617
★Mikiko
11/01/2014 07:34:06
□東北に行こう!(995-1/2)
み「この広場、待ち合わせにも使えるよね」
律「冬は寒いでしょうけど」
↑奥の黄色いビルが、『ハイパーホテルズパサージュ』
み「凍死するわな」
み「そろそろ、30分過ぎてるんじゃないの?」
律「そうね。
道が混んでるのかしら?」
老「お待たせしました!」
み「……」
律「……」
老「どうかなされましたか?」
律「あの……。
これから、何かおありなんですか?」
老「もちろん、安くて美味しい店にご案内しますよ」
み「それじゃ、何で、そんな格好なわけ?」
老「相応しい格好に着替えたわけです」
み「白のタキシードの、どこが相応しいんじゃ!
奇術師か!」
老「よくお分かりですな。
ボランティア仲間に、手品をやる男がいましてな。
デイサービスなんかを巡回して、喜ばれてるんですよ」
-----
★Mikiko
11/01/2014 07:34:49
□東北に行こう!(995-2/2)
老「その男から借りて来ました」
み「ほら、もう子供が集まってきた」
み「何かやると思われてるぞ」
老「それでは、早々に出かけますか」
み「タクシー、つかまえないとな」
老「何、すぐ近くです。
歩いて行きましょう」
み「一緒に歩きたくないから、タクシー乗りたいの!」
律「いいじゃないの。
こんなのも、楽しいわよ」
み「開き直ってますな。
旅の恥は何とやらというやつだな。
どのくらい歩くんだ?」
老「5分もかかりません」
み「雪だったら、もっとかかるとこだったな」
老「雪だったら、こんなタキシードは着てきませんよ」
み「そんなペラペラじゃ、寒くてたまらんわな」
老「いえ。
雪の中で、白では目立ちませんので」
↑新潟県十日町市の雪上結婚式。さすがに男性は、白いタキシードじゃありませんね。
み「そっちかい!
まさか、電車で来たんじゃあるまいな?」
老「さすがに、一人では恥ずかしいので……。
タクシーで来ました」
み「自分で恥ずかしいんなら、そんな格好して来るなよ!」
老「手品師だって、家からステージ衣装で来る人はいないでしょ。
さて、そうこう言ってるうちに、もう着きますぞ。
そこの信号を渡ればすぐです」
続きは、次回。
由美と美弥子 1618
★Mikiko
11/02/2014 07:35:32
□東北に行こう!(996-1/2)
み「どこじゃい」
老「ここですよ。
ほら、看板がでかでかと出てます」
み「『六兵衛』。
“たる酒と貝焼”か」
み「『おんな酒場放浪記』に出てきそうな店だな」
老「あれは面白いですね。
ぜひ、青森まで足を伸ばしていただきたいものです。
ほら、モデルの人が出てるでしょ。
わたし、ファンなんです」
↑倉本康子さん。飲みっぷり、いいです(ほとんどオッサン)。
み「どんなに長い脚でも、青森までは伸びんだろ。
ここは、地下なわけね」
老「そうです」
↑表の縄のれんを潜ると、地下への階段になります。転げ落ちないよう、ご注意!
み「何も、青森で地下に店を作らなくても良さそうなものだが。
地上にたくさん、空き地があるだろ」
老「青森駅前は、そうでもないんですよ」
-----
★Mikiko
11/02/2014 07:36:27
□東北に行こう!(996-2/2)
み「しかし……。
旅人が、一人でフラッと入れそうな雰囲気ではないな」
老「だからいいんじゃないですか。
フリの観光客相手の店じゃないんですよ」
み「とても、タキシードで入る店とも思えんが」
老「それは、言えてます。
この格好は、飛び切り浮くでしょうな」
み「わかってて、着てきたのか!
先生、こんなとこでいい?」
律「いいわよ。
こういうお店、大好き」
み「さよか。
ま、確かに、値段は高く無さそうだわな」
老「さ、入りましょう」
↑地震のないことを、心から祈ります。
老「こんばんわ」
店「いらっしゃい!」
老「予約の津島です」
店「お待ちしてました。
3名さまね。
カウンターにどうぞ」
み「予約してたの?」
老「もうこの時間で、びっしりでしょ。
予約しなければ、3人並んでは座れませんよ」
み「小上がりも一杯だね」
↑なぜか、お客のいる画像が無いのです。でもほんとに、17時半には満席になるのだとか。
続きは、次回。
由美と美弥子 1619
★Mikiko
11/03/2014 07:37:02
□東北に行こう!(997)
老「4人座れる座卓が、3つしかありませんからね。
料理の注文をするには、カウンターが一番です。
座敷には、メニューも置いてないですから」
み「カウンターにも無いぞ」
老「メニューは、壁に貼ってあるだけです」
み「なるほど。
考えてみたら、チェーン店じゃない居酒屋って、久しぶりかも。
東京時代以来かな」
老「東京に住んでられたんですか?」
み「いかにも、洗練されとるじゃろ」
老「……」
み「黙るな!」
老「何、飲みますか?」
み「居酒屋に入ったら、まずはビールでしょ」
老「とりあえず、というやつですな。
じゃ、ビールで喉を湿しましょうか。
しばらくしたら、日本酒もどうです?」
み「うむ、良かろう」
老「じゃ、生でいいですね。
生、3つね」
店「へい。
生、3丁。
津島さん、今日はえらくめかしこんで……。
結婚式の帰りですか?」
老「招待客が、白のタキシードなんか着るわけないでしょうが」
店「てことはまさか……。
ご自分の?」
老「アホ言わんでください。
結婚式の後、タキシードで居酒屋に来る花婿がいますか」
店「あなたなら、来かねない」
老「わはは。
それもそうですな。
今日はわたし、このお2人の客なんですよ」
店「それで、めかしこんだと。
さっぱりわかりませんな」
老「ま、人生は楽しいということです」
店「それは、素晴らしい」
↑『What a wonderful world』。うら若きころ、西新宿の高層ビル街を、ウォークマン(古!)でこの曲を聞きながら帰るとき……。ほんとに人生って素晴らしいと思ったものです。
み「ちょっと、あなたさ」
老「はい」
み「津島さんって云うの?
まさか、太宰の関係者?」
老「ボランティアの芸名です」
み「なんじゃそりゃ!」
老「そうだ。
名刺を差しあげてませんでしたな」
み「けっこうです」
老「そう言わずに。
あれ?
あちゃー。
着替えたとき、名刺入れ忘れてきた」
み「重畳」
続きは、次回。
由美と美弥子 1620
★Mikiko
11/05/2014 07:26:48
□東北に行こう!(998-1/2)
店「へい、生3つ、お待ち」
律「じゃ、乾杯しましょうか」
老「はい。
両手に花で、こんな時間が過ごせるんですから……。
人生、捨てたもんじゃありませんな」
み「カンパーイ」
律「カンパーイ」
老「お2人の楽しいご旅行と、健康に」
み「美貌にも」
3人「カンパーイ」
み「うまい!」
律「1杯めのビールって、どうしてこんなに美味しいのかしらね」
老「ボランティア仲間には、旨いビールを飲むために、昼間、水分を取らないヤツもいますよ」
律「それは、健康によくありませんわ。
水分を取らないと、血液がドロドロになって……」
律「血栓が出来ることもあります」
老「わたしもそう言っているんですがね。
頑固者で、ダメなんです。
命がけで飲むから旨いんだなんて開き直ってますよ。
まったくツマミも食べずに、大ジョッキを空にするんだから」
↑やっぱり、1杯目は大ジョッキですよね。
-----
★Mikiko
11/05/2014 07:27:28
□東北に行こう!(998-2/2)
律「それも、胃によくありませんわ。
アルコールが急激に吸収されて、血中濃度が急上昇します」
老「安あがりに酔えるとうそぶいてますよ」
み「よーし。
われわれは、血中濃度を上げないために、大いに食べるとしましょう。
しかし、みんな安いね」
老「どれも、500円までですな」
み「ほー、それでこんなに流行ってるのか」
老「そういうことです」
み「おススメは?」
老「表看板にも書いてありましたでしょ。
まずは、『貝焼みそ』です」
↑小上がりの衝立の裏にも、品書きがありました。
み「よーし。
じゃ、それ3つか」
老「ここは、量も多いですからね。
2つにして、3人で分けましょう。
いろんなものを食べて頂きたいですから」
み「おー。
複数人での楽しみ方を、わかっておるではないか。
じゃ、注文してちょ」
老「ご主人、『貝焼みそ』を2つ」
店「へい。
『貝焼き』2丁」
続きは、次回。
由美と美弥子 1621
★Mikiko
11/07/2014 07:25:32
□東北に行こう!(999-1/2)
み「あとは?」
老「あんまり注文すると、カウンターが一杯になっちゃいます。
でも、もう1品くらい取りましょうか」
み「まかせる」
老「それじゃ、『はたはた唐揚』なんてどうです?
ビールに、ぴったりですよ」
み「おー、魚のから揚げは好物じゃ」
老「ご主人、『はたはた唐揚』を1つ」
店「へい。
『はたはた唐揚』、1丁」
み「じゃ、そいつが来るまで、お通しを食べよう。
これも貝だよね」
老「『つぶ貝の煮つけ』です」
み「うむ、こりゃ珍味ですの。
楊枝でくるっと身を取り出すのが、また一興じゃ」
律「甘辛くて、東北の味って感じよね」
老「日本酒には最高です」
み「『貝焼き』ってのは、焼いた貝なわけ?」
老「いえ。
そうじゃありません。
青森に昔からある料理法です。
貝は、ホタテの貝殻のことです」
老「こいつを鍋代わりにして、いろんなものを焼いたり煮たりするんですね。
それで、『貝焼き』です。
これが詰まって、地元では『かやき』と呼ばれてます。
昔は、青森駅前の市場で、ホタテの貝殻だけを売ってる店があったほどです」
↑札幌中央卸売市場の画像。350個入りということは、10,500円ですよね。旅館とかが買うんでしょうか?
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★Mikiko
11/07/2014 07:27:49
□東北に行こう!(999-2/2)
老「観光客がそれを見て、何に使うのか不思議がってましたよ」
み「じゃ、ホタテの貝殻で作る料理は、みんな『貝焼き』なわけ?」
老「基本的にはそうです。
でも、今『貝焼き』と言えば……。
味噌味で、卵を溶きかけた『貝焼きみそ』が一般的です。
ここ津軽では、『貝焼きみそ』ですが……。
下北の方では、『みそ貝焼き』と呼ばれてます」
老「卵が貴重だった昔は、産後や病後に栄養をつける特別料理でした」
み「でも、貝に載せた料理なんて、一口だろ」
老「それは、青森のホタテの大きさを知らない人が言う言葉です」
↑懐かしの『ホタテマン』。『ホタテのロックンロール(作詞:内田裕也/作曲:加瀬邦彦/アレンジ:小室哲哉』)は、32万枚を販売。その宣伝効果から、北海道のホタテ漁業組合から表彰されたそうです。『ホタテマン』を演じた安岡力也さん(祖父と父がシチリアンマフィア)も、2012年死去されました。
老「10年ものの貝殻を使いますからね」
店「『貝焼きみそ』、お待ち」
老「さぁ、来ましたぞ」
律「あら、ほんとに大きいわね」
み「確かに、これなら鍋代わりになるわ」
老「卵が半熟に、ふんわりと仕上がってるでしょ。
これが、なかなか難しいんです」
み「腕の見せ所だな」
続きは、次回。
由美と美弥子 1622
★Mikiko
11/08/2014 07:49:29
□東北に行こう!(1000-1/2)
律「オムレツも難しいのよね」
み「作ったことあります?」
律「作ってるとこを、見たことならあります」
み「やっぱり。
でも、卵でとじられてる料理って、ほんと美味しそうだよね」
律「親子丼とか?」
み「そう。
そしてもちろん、カツ丼」
み「新潟なんて、卵で閉じてないカツ丼が名物なんだよ」
律「あら、そんなカツ丼があるの?」
み「タレカツ丼って言ってね。
甘辛のタレに漬けられたカツが、そのままご飯に載ってるだけ」
律「でも、名物なら、美味しいんじゃない?」
み「ま、確かに味はいいんだろうけどね。
でも、卵で閉じないなら、なんで丼で出てくるのって話よ。
お皿に、千切りキャベツと一緒に載せて、『タレカツ定食』にすればいいでしょ」
↑『かつ力(新潟市中央区米山)』さんの“とんかつ定食”。カツは、タレカツではないようですが、揚げずに、焼いてあるそうです。
み「あんなの、キャベツと一緒に食べなきゃ、ぜったい胸焼けするって。
あなた方も、新潟でカツ丼を注文するときは……。
卵で閉じたものかどうか、確認した方がいいよ」
-----
★Mikiko
11/08/2014 07:50:17
□東北に行こう!(1000-2/2)
老「わたしのこれからの人生で……。
新潟でカツ丼を食べるというシーンが、巡ってきますかな」
↑新潟で捕まる、という手も……。
み「なに、遠い目してるのよ」
み「さ、今は、この瞬間を楽しみましょう。
いただきま~す。
熱ちっ。
あちちあち」
↑郷ひろみ『GOLDFINGER '99』
律「懐かしいわね、その歌」
み「はふ、はふ。
歌ってるわけじゃないわい!
わたしは猫舌なの!」
老「熱々を食べるのが、美味しいんですがね」
律「じゃ、わたしたちで、先にいただきましょう。
ホタテの身が大きいわ」
律「むぐ。
美味しい!」
老「それは良かったです。
ま、これを嫌いだという人は、いないでしょうな。
でも昔は、ホタテの身なんて贅沢品は、入ってなかったものなんです」
律「じゃ、何が入ってたんです?」
続きは、次回。
P.S. 『東北に行こう!』、ついに1,000回到達です。いやはや、こんなになるとは……。とにもかくにも、ありがとうございます。
由美と美弥子 1623
★Mikiko
11/09/2014 07:49:20
□東北に行こう!(1001-1/2)
老「わたしは、一人で晩酌するときは、昔ながらの方法で作ったりしますよ。
実に簡単です。
ホタテの貝殻に水を張り、鰹節を入れます」
↑で貝!
老「これを火にかけて、味噌を溶き、沸騰したらネギをたっぷり放り込みます。
ネギが煮えたところで、溶き卵を回しかければ出来上がり。
自分で食べるんなら、これで十分ですが……。
見栄えを良くしようと思ったら、卵とネギは、2度に分けて入れるといいです。
2度めは、食べる直前に入れるんです。
卵のフワフワ感と、ネギの彩りが生きて、目にも美味しいです」
↑『六兵衛』さんでは万能ネギですが、このように長ネギを使っても美味しそうです。
み「へー、なるどほど」
老「後は弱火にして煮込みながら、チビチビ飲むわけです。
味噌が貝に焦げ付いてきて、これがまた旨い」
み「具は、ネギだけってこと?」
老「それだけで十分ですよ。
そもそも、ホタテの身とか、季節の食材が入るようになったのは、最近のことなんです。
あ、ホタテを入れるのなら、鰹節は要りません。
ホタテから出汁が出ますからな」
律「Mikiちゃん、そろそろ食べられるわよ」
み「ほんまか?」
律「美味しいから」
み「どれどれ。
お、んまい!」
-----
★Mikiko
11/09/2014 07:49:57
□東北に行こう!(1001-2/2)
み「こりゃ、いけるわ」
老「でしょう。
この店の『貝焼き』、JALの機内誌でも紹介されたんですよ」
老「それを見て、食べに来た観光客なんか……。
お代わりする人もいるくらいですからね。
白みそと赤みそを、同量ずつ合わせてあるのが特徴です」
老「ネギは、万能ネギを使ってます」
店「『はたはた唐揚げ』、お待ち」
↑もっとたくさん載ってる画像もありました。季節によって違うのか、あるいは2人前を一皿に盛ったのかも知れません。
み「おー、こいつも美味そうだ。
マヨネーズつけて食べるわけね」
老「そうです。
2切れですから、お2人でどうぞ」
み「悪いのぅ。
これ、400円か」
律「安いわよね」
み「『おんな酒場放浪記』に出てくる店は……」
↑レポーターのひとり、写真家の古賀絵里子さん。
み「構えは庶民的に見えても、やっぱり場所が首都圏だからね。
メニューの値段がけっこうするのよ。
あっという間に、5,000円くらい行っちゃいそうでさ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1624
★Mikiko
11/10/2014 07:19:57
□東北に行こう!(1002-1/2)
老「この店で、1人で5,000円分飲み食いしたら……。
お腹いっぱいで、身動き出来なくなっちゃいますよ」
↑ここまで食うな。
み「だろうね。
んぐ。
これも、美味いわ」
律「香ばしいわね。
津島さんも、何かお取りになってください」
老「そうですな。
それじゃ、ここの名物『いかげそ揚』を頼みますかな」
律「2つくらい、頼みます?」
老「いや、これは量がかなりありますから、3人で分けても十分です。
となりの『ジャガバター』は、どうです?」
み「なんか、青森っぽくないけど」
老「ここでは、イカの塩辛を載せて食べるんです」
↑わたしの好物、桃屋の『いか塩辛』。『六兵衛』さんでは、びん詰は使わないと思いますが。
み「お、それはおもろそうだ」
律「初めてだわ」
老「ご主人、『いかげそ揚』と『ジャガバター』を1つずつ」
店「へい。
『いかげそ揚』、『ジャガバター』、1丁」
老「お2人共、飲みっぷりいいですね」
↑こんなには飲みません。
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★Mikiko
11/10/2014 07:20:46
□東北に行こう!(1002-2/2)
老「頼もしい。
もう1杯、ビールで行きますか?」
律「青森のお酒も飲んでみたいですわ」
老「そうですか。
それじゃ、ぜひ『田酒(でんしゅ)』を試してみてください」
律「それって、銘柄名なんですか?」
老「そうです。
ここ、青森市にある西田酒造店が造ってるお酒です」
↑風情のある造り酒屋ですね。
老「“田んぼの酒”と書いて、『田酒』です」
律「珍しい銘柄名ですよね」
老「まさに、“田んぼ”で出来たものしか使ってないという意味ですね。
田んぼから作られない醸造用アルコールや醸造用糖類は一切使われてません」
み「純米酒ってことね」
老「そうです。
さっき、階段降りるとき、右側に酒樽が飾ってあったでしょ。
あれが、『田酒』の樽です」
み「あ、看板にあった『たる酒』って、それのこと」
老「そうそう」
続きは、次回。
由美と美弥子 1625
★Mikiko
11/12/2014 07:27:18
□東北に行こう!(1003)
老「ちょっと、高めになりますが」
み「いくら?」
老「1合、600円」
み「ツマミより高いではないか」
老「安く飲もうと思えば、一升瓶のキープも出来ます。
旅の空では、無理な話ですけどね」
み「あなたのボトルは置いてないの?」
老「残念ながら……」
み「ご主人、ほんま?」
店「残念ながら、入れてもらってません」
み「ケチじゃん」
老「この歳になると、いつお迎えが来るかわかりませんからね。
ボトルが飲み屋に残ってたりすると、成仏出来なさそうでしょ」
み「ケチすぎ」
老「1合じゃ、さすがにあっという間です。
2本、頼んでもいいですか?」
み「よかろう」
老「じゃ、冷やでいいですね?
ご主人、『田酒』を2本。
冷やで」
店「へい、『田酒』、2丁。
『ジャガバター』、あがりました」
み「なんと、ほんとに塩辛が付いてるぞ」
老「熱々なところに、載っけてどうぞ」
み「残念ならが……。
わたしは猫舌なのじゃ。
ジャガバターの熱々などを頬張ったら、その場で悶絶してしまう」
律「じゃ、わたしが先にいただくわ。
ジャガバターも塩辛も好物だけど……。
それを一緒に食べたことなんて、一度も無かった。
どんな味がするのかしら?
塩辛を載っけてと……。
はふっ。
はふっ。
美味ひい!」
み「見てるだけで、口の中が熱くなる」
律「これ、イケます。
こんな組み合わせ、誰が考えたのかしら」
み「このイモ、普通のジャガバターと色が違うけど」
老「ここのは、蒸かしイモじゃなくて、揚げてあるんです」
み「なるほど。
それでこんな色なのか」
↑『六兵衛』を訪ねられた六角精児さん。手にされてるのは『田酒』です。『つぶ貝の刺身』を気に入られたとか。記事は、こちら。
律「ちゃんとバター味がするわよ。
ほら、ここんところ冷めたから、食べてごらんなさい」
み「どれどれ」
律「箸で分解しないでちょうだい」
み「中が熱い可能性がある。
どうやら大丈夫そうだな。
ここに、塩辛を載せてと……。
いただきま~す。
はふ、はふ。
おいひい!」
律「でしょ」
み「よし、これいただき。
これならわが家でも出来るぞ。
朝食用に、桃屋の塩辛が常備してあるからな」
続きは、次回。
由美と美弥子 1626
★Mikiko
11/14/2014 07:26:34
□東北に行こう!(1004-1/2)
律「あら、晩酌用じゃないの?」
み「これが、白いご飯に合うのよ」
律「桃屋のって、すごい塩っぱいじゃない」
↑塩辛いので、こんなには載せません。
み「だから、コスパがいいんです。
ほんの一切れで、ご飯が何口も食べられるからね。
瓶詰めがなかなか減らない」
律「なんか、みみっちいわね」
み「桃屋以外の塩辛も、何回か買ってみたけどさ……。
どれもこれも、味付けが甘いんだよ。
砂糖とか、中には蜂蜜が入ってるのもあったな」
律「それはいただけないわね」
み「結局、桃屋に落ち着いたってわけ」
店「お待たせしました。
『田酒』の冷やです」
店「グラスは、3つで?」
老「3つください」
み「ガラスの徳利が涼しげだのぅ」
老「じゃ、まずは一献」
み「おー、すまんすまん」
老「それじゃ、おっさんですよ」
み「日本酒を飲むときは、誰もがおっさん化するのが世の習いじゃ」
老「そんな習いがあるんですか。
さ、どうぞ」
律「すみません」
老「ほら、この方は、受ける手つきなんかも女性らしいじゃないですか」
↑女性は、両手で受けましょう。
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★Mikiko
11/14/2014 07:27:13
□東北に行こう!(1004-2/2)
み「猫をかぶってるだけです」
律「かぶってません。
あ、どうぞ」
老「すみません」
み「縁まで入ったところで、『おっとっと』と言ってみ」
老「だから、それじゃ、おっさんですって」
↑盛り切り酒を口で迎えに。これはこれでアリです。
老「じゃ、乾杯しましょうか」
み「青森の夜に乾杯だな」
↑青森の夜。ライトアップされているのは『青森ベイブリッジ(長さ1,219メートル)』。
み「そう言えばさ……。
ここのBGMって、みんなこのたぐい?」
老「そうです。
演歌と、昭和歌謡ばっかりですな」
み「五木ひろしを聞きながら飲むのなんて、何年ぶりだろう」
み「演歌以外もかかるの?」
老「こないだは、『メリー・ジェーン』がかかってましたね」
み「それはそれで強烈ですな」
続きは、次回。
由美と美弥子 1627
★Mikiko
11/15/2014 07:28:00
□東北に行こう!(1005-1/2)
み「しかし……。
ここで酔っ払ったら、ほんと昭和に逆もどりした気分になるんじゃないの?」
↑こんな佇まいです。奥の人は、店員さんでしょうか?
老「メニューの値段も、昭和ですしね」
老「常連の中には、そういう錯覚が楽しくて通ってる人もいるかもしれません」
店「それは、津島さんのことじゃないですか?」
老「ははは。
そうかも知れません。
もちろん、料理が美味しいからでもありますよ。
それじゃ、乾杯しましょう」
み「昭和の一夜に」
律「青森の夜に」
↑青森駅近くの『駅前銀座』。引揚者が始めた飲食店街が起源だそうです。
老「一期一会に」
3人「カンパーイ」
老「いかがです?」
律「美味しいわ」
み「うむ。
ヘンな癖がなくて、すぅっと飲めるね」
老「初めて飲んだ日本酒で……。
日本酒の好き嫌いが決まってしまうなんてこともあるんじゃないでしょうか?
たぶん、初めて飲む日本酒が『田酒』なら、誰だって日本酒好きになるはずですよ。
日本酒に慣れない外人さんに飲んでいただくのにも、いいと思います」
↑日本酒ブームだそうです。
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★Mikiko
11/15/2014 07:28:57
□東北に行こう!(1005-2/2)
み「にゃるほど。
しかし、これ1合で、600円はなぁ」
老「ネットで評判が広がっちゃいましたからね。
地元以外で手に入れようとすると、プレミアムを覚悟しなきゃならないようです」
↑『田酒』前掛け。こちらで買えます!
み「ま、それは仕方ないんでないの。
あくまで、地酒ってのは、その地元で飲むお酒なんだと思うよ。
風土とかに合ってるお酒なんじゃないの」
↑12月末の西田酒造店。午前5時、お店の雪下ろしをする社員さん。この日は、氷点下3度だったそうです。
老「ほー、そんな一家言を聞くとは思いませんでした」
み「バカにするでないぞ。
わたしの地元は、米どころにして酒どころの新潟なのじゃ」
↑3番目は要らないのですが。
老「あ、そうでしたな。
有名なお酒、たくさんありますよね。
『久保田』に……。
『八海山』。
あとは、何と言っても、『越乃寒梅』」
続きは、次回。
由美と美弥子 1628
★Mikiko
11/16/2014 07:40:28
□東北に行こう!(1006-1/2)
み「わたしの住んでる区内に、『越乃寒梅』の蔵元があり申す」
↑『ぽんしゅ館 新潟駅店』。500円で、5蔵の利酒が出来ます(こちら)。
老「へー、お近くなんですね。
手に入りますか?」
み「入るも何も……。
スーパーの棚に、普通に並んでますがな」
老「『越乃寒梅』がですか?」
み「左様です」
律「東京では、見たことがないわ」
老「酒屋さんが、古くからのお得意先にだけ渡すって感じなんじゃないですか?
酒屋でも、店頭には並べてないでしょ」
み「新潟以外で『越乃寒梅』を飲むときは、注意が必要だね」
律「どんな?」
み「偽物の可能性があるから。
何しろ、『越乃寒梅』の空き瓶や空箱を買っていく業者がいるってんだから」
律「ひどい話ね。
別なお酒を詰めて売ってるの?」
み「でしょうな。
お米のコシヒカリだってそうだよ。
魚沼産のコシヒカリなんて、出荷量より、流通量の方が、ずっと多いんだから」
-----
★Mikiko
11/16/2014 07:41:13
□東北に行こう!(1006-2/2)
律「ふーん。
食べた人、わからないものなのかしら?」
み「わたしは、わからない自信があります」
律「情けない人。
お家で、コシヒカリ、食べないの?」
み「お客が来るときは、2キロくらい買ったりするけど……。
自家用には食べませんな。
もっぱら、『あきたこまち』です」
↑なぜか壇蜜。
み「美味しいのに、妙に安いんだよ。
何でだろうね。
わたしだったら、コシヒカリと食べ比べても、味の区別がわからないと思う」
律「情けない舌。
それじゃ、『越乃寒梅』飲んだって、わからないでしょ?」
み「わかりまへんな。
なのでわたしは、紙パックの日本酒しか飲みません」
↑一升瓶は、瓶の始末が面倒ということもあります。
律「安あがりな舌」
老「『越乃寒梅』は、バブルのころは、スゴかったですね。
贈答用にするのに、プレミアムが付いて」
み「当時、蔵元には、現金の束を送りつける輩がたくさんいたそうよ」
律「何それ?」
み「これで売ってくれって話」
律「下品なやり方ね。
売ったの?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1629
★Mikiko
11/17/2014 07:24:52
□東北に行こう!(1007-1/2)
み「売るわけないでしょ。
ていうか、売ろうったって売れませんよ。
大量生産してるお酒じゃないんだから」
律「良心的ね」
み「ていうか、地酒ですから。
地酒ってのは、地元で消費される分だけを作ってきたわけよ。
全国から注文が入るなんてこと、想定してないわけ」
律「工場の規模を拡大するとか、考えなかったのかしら?」
み「それをやったら、味が変わっちゃうんじゃないの?
もし変わらなくても、ブームが去ったら過剰施設を持て余すことになる。
ウケに入ったとき、どういう対応をするか……。
会社の大きな分かれ道だよな」
律「『越乃寒梅』はしなかった」
み「わたしの家から、自転車で行ける場所にあるんだけどね。
外から見ても、蔵元だなんてわからない。
柴垣がぐるっと回っててね。
大きな農家にしか見えないの」
↑看板も出ておらず、ほんとに農家にしか見えません。
み「周りもみんな農家だし。
その農家の人たちが、昔からのお得意さん。
農作業を終えた後、一杯飲むお酒が、『越乃寒梅』だったわけ」
律「なんか、贅沢ね」
み「だから、雑誌『酒』で佐々木久子に紹介されるまでは……」
み「県外で知ってる人なんていなかったわけよ」
律「でも、新潟の料亭とかでは、飲まれてたんでしょ?」
↑新潟の有名料亭のひとつ『鍋茶屋』。もちろん、入ったことありません。
-----
★Mikiko
11/17/2014 07:25:42
□東北に行こう!(1007-2/2)
み「うんにゃ。
昔は、芳醇なお酒こそが良いお酒、という評価だったからね。
灘とか伏見から、取り寄せてたんでしょ。
新潟の地酒なんて、恥ずかしくて出せなかったわけ。
なにしろ、味がぜんぜん違うんだから」
老「いわゆる、淡麗というやつですな」
↑淡麗を標榜できる時代になりました。
み「そうそう。
芳醇とは対極ね。
水みたいにサラサラしてる」
↑『酒の陣』の賑わい。パックツアーもあるようです。とても行く気になりません。
律「なんだか、そっちの方が、上品みたいだけど」
み「『越乃寒梅』のお得意さんは、地元のお百姓さん。
お世辞にも、上品とは言えません」
↑亀田郷での田植えの様子。過酷極まりない作業でした。
律「じゃ、どうして、お百姓さんは、サラサラしたお酒を好んだわけ?
何となく、濃厚な味の方が好まれそうだけど」
み「わたしの父の実家は、その辺りの農家なんだよ。
父は次男で、サラリーマン家庭に婿入りしたんだけどね。
わたしも、小さいころは、よくその農家に連れてってもらった。
1度、お盆の墓参りに連れだされて、怖い目にあってから、足が遠ざかったけど」
律「どんな目?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1630
★Mikiko
11/19/2014 07:23:56
□東北に行こう!(1008-1/2)東北に行こう!(1008-1/2)
律「どんな目?」
み「お墓参りは、夜、行くわけよ。
提灯ともして。
お墓までの道のりは、田んぼの畦道。
隣の田んぼの畦道にも、お墓に向かう人が連なって、提灯が揺れてる。
それが、人魂が漂ってるみたいに見えるわけ」
↑岐阜県恵那市の『坂折棚田』で行われる『田の神・灯祭り』。
律「幻想的な、いい景色じゃない」
み「わたしも、今見たら、そう思うかも知れないけど……。
子供にとっては、恐ろしい以外になかった。
何の話だっけ?」
老「もう『田酒』が回りましたかな?
農家の人たちは、なぜ、『越乃寒梅』のような淡麗なお酒を好んだのか、というところからです」
み「そうそう。
父の実家は本家なので、お盆なんかには、分家の人がたくさん集まってくる。
座敷は、お寺のお堂みたいに広いからね」
↑実際の父の実家ではありませんが、広さはこんな感じです。父の実家は、庭に面して板敷きの廊下が廻ってました。
み「で、そういう集まりで……。
わたしにとっては誰だかわからないおじさんが、色々話してくれるわけ。
昔の農作業の様子とかね。
わたしの父の兄は、祖父と一緒に、すべての農作業を差配してたわけ。
お昼には、ご飯を食べに戻ってくるんだけど……。
祖父と父の兄は、水代わりに『越乃寒梅』を煽りながら、午後の段取りを話し合ってたんだって。
で、話が決まると、その場に仰向けになって、ガーッと寝てしまう」
-----
★Mikiko
11/19/2014 07:24:44
□東北に行こう!(1008-2/2)
み「一眠りして起きると、また田んぼに出て行く。
で、1日の仕事を終えて帰ってくると……。
ひとっ風呂浴びて、今度は本式に腰を据えて飲み出す。
とにかくね、飲む量が半端じゃないのよ。
あっという間に、一升瓶が開いてしまう」
律「あ、わかった。
だから、安い地酒を飲んだってことね」
み「もちろん、それもあるでしょう。
でも、一番の肝は、その味わいよ」
律「どういうこと?」
み「とにかく、大量に飲むわけだから……。
芳醇なお酒なんかだと、舌が飽きてしまうの。
大量に飲み続けるためには、水のようにサラサラしたお酒じゃなきゃダメなわけ」
↑千葉県の結婚式で行われる『大杯の儀』。新郎新婦の友人代表一人ずつが、大杯のお酒を一気飲みするのだそうです。
老「なるほど。
味わって飲むお酒じゃなかったということですな」
み「そうそう。
だから、新潟の料亭で、そんな酒は出なかったわけ」
↑新潟市内の有名料亭『行形亭(いきなりや)』。創業は元禄時代。
老「なるほど。
わからんもんですな」
み「だしょ。
この『田酒』ってお酒も美味しいね」
老「『越乃寒梅』と比べていかがですか?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1631
★Mikiko
11/21/2014 07:26:25
□東北に行こう!(1009)
み「さー。
わたしは正直、お酒の味はわからんちんなのです。
母にはバカにされるけど。
でも、その母だって……。
『越乃寒梅』で一番美味しいのは、一番安い白ラベルだって言ってるからね」
↑左から、『別撰(特別本醸造)』、『無垢(純米吟醸酒)』、『白ラベル(普通酒)』。寒梅というと“冷や”というイメージがありますが……。別選の“燗”は、化けるそうです。
み「ま、そんな舌の家系だから、利酒なんて芸当は、とうてい無理ですな」
↑新潟駅にある『利き酒番所 ぽんしゅ館』。今度、列車が遅れたら試してみます。
店「『いかげそ揚』、お待ち」
老「この店一番のお勧めメニューが来ましたよ。
さ、どうぞ」
み「なんじゃこれ?
注文、間違ってるんじゃないの?
これじゃ、おろし蕎麦だよ」
老「ちゃんと『いかげそ揚』だって言われたでしょ」
み「だって、『いかげそ揚』ってのは、お皿に、揚げたイカの脚が載ってるもんでしょ?」
↑こういうイメージですよね。わたしの好物です。
み「これは、丼に入った汁ものじゃん」
律「天かすも浮かんでて、揚げ出しみたいよね」
老「濃い目の汁に、イカゲソを始めとしたさまざまなネタが漬かってるんです。
ま、食べて見てください」
み「熱く無さそうってのは、唯一安心できる。
どれどれ。
……」
老「いかがです?」
み「いけるわ。
こりゃ、ええ。
先生も食べてご覧」
律「それじゃ……。
うーん。
味付けが濃いけど、これはこれでアリだわね。
美味しい」
み「イカゲソとナメコってのが、妙に合うよ」
律「海の幸、山の幸の出会いね」
み「まさかこいつらも、同じ丼に盛られるとは思ってなかっただろうね」
老「ははは。
これを初めて食べた人の反応って、ほんとに楽しいです。
目で見て驚いて、味わって、もう一度びっくり。
ご主人もきっと、それが楽しみなんじゃないですか?
ね?」
店「ふふ」
み「味が濃いから、お酒が進むわ。
日本酒は、『田酒』だけ?」
老「同じ西田酒造店の、『喜久泉(きくいずみ)』もあります」
み「旨い?」
老「この店に、不味いものは置いてありません」
み「それ飲もうか。
3人で2合じゃ、やっぱり足らんわな」
律「料理がこんなに安いんだから、お酒をケチることないわよ」
み「だね。
じゃ、追加ね」
続きは、次回。
由美と美弥子 1632
★Mikiko
11/22/2014 07:35:09
□東北に行こう!(1010-1/2)
老「今度は、燗にしてみますか?
『喜久泉』は、常温でも、燗でも美味しいですよ」
み「よし。
青森でお酒となれば、やっぱり燗だろうからね」
↑よろしなぁ。
み「家では、10月に燗酒を飲むことは無いから……。
この秋、初めての燗だ」
律「津島さん、もうちょっと、お腹に溜まるものを食べた方がよろしいですわ」
老「そうですか。
それじゃ、『納豆揚』をいただきますかな」
み「また揚げ物か。
でも、納豆をどうやって揚げるんだ?」
老「どんなのが出てくるか、当ててみませんか?」
み「よーし、推理するか。
『いかげそ揚』みたいに、捻ってあるわけね」
↑ほんとに捻ってます。食べてみたい!
老「ますね。
あ、あなた、猫舌でしたよね。
ぬる燗にしますか?」
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★Mikiko
11/22/2014 07:35:39
□東北に行こう!(1010-2/2)
み「いや。
熱燗にしてちょ。
日本酒だけは、熱いの大丈夫なんです」
↑熱燗専用酒『正宗』緑川酒造(新潟県魚沼市)。映画『居酒屋ゆうれい』に登場し、有名になったそうです。
律「便利な舌」
み「飲んでるうちに、だんだん冷めてくるしね。
ぬる燗じゃ、冷えちゃうでしょ」
老「冷える前に飲めばいいんです」
み「日本酒をそんなピッチで飲んだら、ひっくり返ってしまうわ」
み「熱燗が冷めるくらいがいいのです」
老「わかりました。
ご主人、『喜久泉』を2本。
熱燗で。
あと、『納豆揚』」
店「へい。
『喜久泉』の熱燗、2本、『納豆揚』、1丁」
み「先生は、どう考える?
『納豆揚』」
律「そうね。
ひと粒ずつ揚がった納豆が、濃い目の汁に漬かって出てくる」
↑これは納豆汁ですが。
み「また漬かり系ですか。
納豆は、浮くんじゃないの?」
律「そう?
Mikiちゃんは、どう思うの?」
み「ズバリ、かき揚げでしょう」
↑納豆のかき揚げ。ほんとにありました。レシピは(こちら)。
続きは、次回。
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☆のりP
11/22/2014 23:10:52
□∥_^;)
お お久しぶりです。
お元気そうで…
地震があったけど…
大丈夫ですか?
PCが壊れてまだガラ携で~
と
色々ありまして
と云う言い訳で最近は全くと言っていいほど来てませんでした♪
長文も読めるようになったし
頑張って2度目の苦行でもしようかなぁ♪
3年弱分ぐらい溜まってるかなぁ♪
放課後…の途中からだからなぁ♪
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★Mikiko
11/23/2014 07:39:32
□おぉ
ほんまに久すぃぶりですな。
わたしは、どうやら元気です。
来月健康診断がありますが、それでなんか出なければ、また1年無事で暮らせるでしょう。
そう言えば、仕事辞めたんですよね。
その後も、プーのままですか?
でも、健康診断だけは受けておいた方がいいですよ。
プーでも、自治体の健診が受けられるんじゃないかな?
地震。
わたしの住んでるあたりでは、震度3だったそうです。
わたしは部屋で飲酒中でしたが、グツッという衝撃を感じました。
だけどそれきりで、東日本大震災のような長時間の揺れは無かったです。
でも、酔っ払ってるとき、大地震が来たら怖いなと思いましたね。
PC。
災難でしたね。
データは大丈夫だったんですか?
ネットの契約がそのままだとしたら、もったいないよね。
中古PCなら、1万円くらいで買えるんでないの?
放課後。
あのシリーズが始まったのは、2012年5月30日。
だから、溜まってるのは、2年半分ですね。
1日1話読んでれば必ず追いつけますから、のんびり来てください。
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☆のりP
11/23/2014 11:40:00
□てへへ…
9月からまたプーですよ♪
健康診断は受けてたいけど年1で血液検査は受けてるよ♪
去年から糖尿予備軍から脱出できて健康面では問題ないようですよ♪
PCのデーターはすべてUSBに保存済みでしたので大丈夫でしたよ♪
Wi-Fiと携帯のミニ基地局でいるんで回線はそのままですよ♪
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★Mikiko
11/23/2014 13:41:09
□検査
今は、郵送で検査出来るキットもありますよね。
わたしは、タバコを吸ってたころ、肺がん検査を郵送で受けたことがあります。
朝イチの痰を取るんですが、これが出なくて苦労しました。
二日酔いの朝だったので、代わりにゲロが出そうになりました。
PC、良かったですね。
わたしは今、携帯とスマホの2台持ちです。
これにより、月々の通信費が、4,000円ほど削減出来ました。
2台持つことによって経費が少なくなるんですから、不思議な世の中です。
由美と美弥子 1633
★Mikiko
11/23/2014 08:00:46
□東北に行こう!(1011-1/2)
み「なるほど。
納豆なら、つなぎ無しでもかき揚げに出来るかもね」
律「案外、甘納豆を揚げてあるとか?
わたし、それだったらパスだわ」
↑『甘納豆とクリームチーズのパリパリ揚げ』。レシピは(こちら)。
老「それはありませんから、ご安心ください」
み「わかった。
納豆巻きを揚げてあるんだ」
↑わたしが食べられる数少ないお寿司のひとつ。
律「ご飯ごと?」
み「ぜったいイケるって」
律「確かに、崩れないで食べやすいかもね」
み「だしょー。
決まりだにゃー」
律「楽しみね」
み「ところで、あそこに下がってるのって、金魚ねぷたでしょ?」
老「よく、ご存知ですね」
み「五能線の車中で、学習してきたのじゃ」
律「あー、思い出しちゃった。
可哀想なことをしたわ、彼」
↑これを聞く寸前で下りたのでした。奥から覗いてるのは、“食”くんでしょうか?
老「五能線で何かあったんですか?」
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★Mikiko
11/23/2014 08:01:33
□東北に行こう!(1011-2/2)
み「旅とは、すなわち別れであるということです」
老「いきなり定義しましたね」
み「あの世に行くことを、旅立つと言うであろう。
人は、小さな別れを積み重ね……。
そして最後には、永遠の別れの旅に出るのです」
↑なんと、現世にありました。群馬県のほか、千葉県、宮城県、青森県にもあるそうです。
律「もう酔っ払ったの?」
み「東北の旅は、人を哲学者にしてしまう。
『幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく』」
老「牧水もまた、旅と酒の詩人でしたな」
↑『若山牧水記念文学館(宮崎県日向市)』に建つ牧水像。
み「『足音を忍ばせて行けば台所にわが酒の壜は立ちて待ちおる』」
↑旭酒造(山口県岩国市)の『獺祭(だっさい)』。べらぼうにウマいそうです。
老「ははは。
一人暮らしになってからは、足音を忍ばせる必要もなくなりました」
み「ま、それもまた人生じゃ。
ところで、どうして金魚をねぷたにしたわけ?」
老「津軽では、江戸時代から金魚の飼育が盛んだったんですよ」
↑江戸時代の金魚飼育手引書『金魚そだて草』。今読んでも、納得の内容だそうです。
続きは、次回。
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☆海苔P
11/23/2014 18:47:05
□ハンネ統一
ハンネ統一しょうとどのパターンの組み合わせが色々あってわからんようなる♪
最近の書き込みハンネに統一で改めるよ♪
この機会に第1回から読み直す事にしました!
章毎にちょろちょろに読んだらあの話はどこだったけとかあって一から読んだ方が好いように感じた♪
目次みたら女教授やらマリア様が出来てるしね♪
読んだ記憶はあるんだけど女教授の最初話は内容なんて記憶にないしね♪
今回はコメントとはパスで…
コメントを読まないだけでずいぶん楽なんで…
他サイトさんも順番に読み直してて…
Mikiko's Roomは長過ぎてちょっと見てみない振りしてた♪
ウチが不在してた間のあら探しもしないとね♪
1日50回分以上を読むように目標を立てて頑張る♪
追いつくまでは進行状況の報告と気まぐれに感想コメントいれに来るかも♪
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★Mikiko
11/24/2014 07:24:34
□第1回から!
恐ろしいこと始めましたね。
でも、1日50話読めば、1ヶ月ちょっとか。
就活はせんでいいのか?
海苔P作の時系列表を読めば、話の展開は思い出せると思います。
腰を据えて読まれたら、アラなんて、ボロボロ出てくるんだろうな。
クワバラクワバラ。
由美と美弥子 1634
★Mikiko
11/24/2014 07:31:59
□東北に行こう!(1012-1/2)
み「豪商とか?」
老「いえ。
藩の命令で、藩士が飼育してました」
み「何のために?
金魚を食うわけじゃないよね」
↑和菓子です
老「単に、藩主の趣味でしょうな。
最初は、上方から取り寄せてたそうです。
やがて、津軽で飼い繋がれた金魚は、地金魚と呼ばれ……。
それが今の、津軽錦という品種です」
↑金色の品種ではなく、この後、赤くなるそうです。
み「相撲取りみたいな名前だな」
老「実際、そういう体型の金魚です。
金魚ねぷたのモデルですからね。
祭りの時など、商店街の軒先に、ずらっと下げられたものです」
老「でも、この金魚ねぷた、一時期廃れたんです」
み「なんで?」
老「紙で作られてたでしょ。
これが雨に濡れると、いやはや見すぼらしくなるんです。
赤い色も褪せて、まるで身を削がれた後の、鯛のアラみたいでした」
老「それが、軒先にずらーっと並ぶわけですから、見栄えが悪いことはなはだしいわけです」
み「今は、また復活したの?」
-----
★Mikiko
11/24/2014 07:32:46
□東北に行こう!(1012-2/2)
老「昭和55年ころでしたかな……。
ビニール製の金魚ねぷたが出たんですよ」
老「それでもう、雨に打たれても、鯛のアラにならずに済むようになったんです」
み「にゃるほど」
店「『喜久泉』、お待ち。
熱いですから、気をつけてください。
あと、『納豆揚』、お待ち」
み「なんじゃこりゃー。
納豆が見えんぞ。
餃子じゃねぇの?」
老「残念ながら、お2人とも不正解でしたな。
納豆を餃子の皮に包んで揚げてあるんです」
み「色々、考えるもんだにゃー。
このまま食べていいの?」
老「辛子醤油に付けてください。
あ、今はまだ、熱いと思いますよ」
み「おー、危ういところであった。
袋物は鬼門なのじゃ。
囓ったとき、熱いのが噴き出すと、悶絶し申す」
老「じゃ、熱燗お先にしますか?
どうぞ」
み「おー、すまんすまん」
老「ですから、それじゃ、おっさんですって」
↑日本の正月は、こうでないとね。
続きは、次回。
-----
☆海苔P
11/24/2014 16:51:27
□[e:179]ネタバレ注意
現在53回で10章までよんだ!
ここまでで重要な伏線が出てきてビックリでしたよ…
由美と女教師の無毛(パイパン)て事
美弥子のロシア娼婦と夜の鏡
由美と美弥子が今後 自我をなくす豹変のキーワードが出てる♪
由美の豹変にもう一つ かかせない道具があるけどね♪
道具について登場時に話したいです。
今の所は援助本体から就活に関してはストップがかかってるから良いねん♪
若葉マーク[e:179]てPCでも見えてるかなぁ?
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★Mikiko
11/24/2014 18:47:23
□伏線
そんなもの、張った覚えは無いのだが。
先の見通しが無いまま書いてますので。
怪我の功名かね。
援助本体ってなんじゃ?
イスラム国とか?
若葉マークは、PCでも見えてます。
しかし、なぜ若葉マークが必要なのだ?
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☆海苔P
11/25/2014 06:03:53
□テスト[e:179]
国家の支援組織の方が判るかなぁ?
若葉マーク=初心者だから…
[e:179]がいきなりコメント見たらネタバレだからだよ♪
苦情は受け付けないけど…
苦情対策だなぁ♪
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★Mikiko
11/25/2014 07:44:50
□コメントお題でのテストは……
失敗のようです。
“[e:179]”は、若葉マークのコードか。
国家の支援は、失業保険ってことか?
でもなんで、就活をストップさせるんだ?
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☆八十郎
11/25/2014 20:29:32
□お久しぶりです(涙)
海苔ピーさん、お元気でしたか。
よかった。(涙)
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☆海苔P
11/25/2014 23:55:48
□お題の…
携帯でもお題の部分が[e:179]でなくてコード表示だったから表示作業を変えたら表示するかなぁ♪て思ったの…
でも、ダメみたいですね♪
八十郎さんも元気で良かったです♪
由美と美弥子を読破した暁には八十郎さんの作品も読まなくてはと思っています。
由美と美弥子 1635
★Mikiko
11/26/2014 07:22:26
□東北に行こう!(1013-1/2)
み「盛り切りに注いで」
老「こうですか」
み「おっとっと」
老「どうしても、おっさんをやりたいわけですね」
み「口で迎えに行かねば」
律「ひょっとこみたい」
み「これが、熱燗の醍醐味です。
熱ちっ。
でも、イケる」
老「どうぞ」
律「すみません。
いただきます」
老「ほら、こうやって、両手で受けるもんですよ」
み「猫かぶりです」
律「かぶってません。
津島さんもどうぞ」
老「すみません」
み「おっとっとって言え」
老「言いませんって。
かなり回ってきたんじゃないですか?」
律「この人、絡み上戸だから気をつけてください。
あら、ほんとに美味しいわ」
-----
★Mikiko
11/26/2014 07:23:04
□東北に行こう!(1013-2/2)
老「でしょう。
あなた、ちょっとオーバーペースみたいですよ。
お腹にたまるものを食べた方がいいです。
『納豆揚』をどうぞ」
み「まだ、熱い恐れがある」
老「じゃ、お酒と水とちゃんぽんに飲んだらいかがです。
ご主人、お冷を一杯ください」
店「へい。
お冷、一丁」
老「ほら、熱燗を一口飲んだら、水で喉を冷やしてください」
み「おー、こういう水のことを、何と言うか知っちょるか?」
老「だから、お冷でしょ。
あ、チェイサーか」
み「今は、もっと洒落た言葉があるの。
“和らぎ水”と言い申す」
老「ほー。
確かに洒落てますな」
み「日本酒ってのは、ワインと並んで、アルコール度数の高い飲み方をされるお酒なわけよ」
律「でも、14~15度くらいでしょ。
ウィスキーや焼酎は、もっと高いわ」
↑わたしが初めて飲んだウィスキー、サントリー『角瓶』。ものの見事に吐きました。でも、今でもときおり飲みたくなるんですよね。
み「だから、そういう蒸留酒は、割って飲むでしょ。
ハイボールとか、酎ハイとか。
実際に飲むときの度数は、10度未満じゃないの?
飲み放題コースの酎ハイなんて、ビールより薄いよ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1636
★Mikiko
11/28/2014 06:29:36
□東北に行こう!(1014-1/3)
律「ま、それは言えてるわね」
み「それに対し、日本酒やワインなどの醸造酒は、そのまま飲まれるでしょ。
だから、口に入るときの度数は、酎ハイなんかより高いわけ」
↑中央に鎮座するのは、“仙台四郎様”。実在した人物だそうです。詳しくは、こちらを。
律「確かに、ワイン飲んで気持ち悪くなる子はいるわね」
↑こんなので飲めば、誰でも悪酔いします。
み「なので、日本酒やワインを飲むときには、チェイサーも一緒に飲んだ方がいいのです」
老「水を飲むと、舌もリフレッシュしますしね」
-----
★Mikiko
11/28/2014 06:30:23
□東北に行こう!(1014-2/3)
み「それそれ。
口も飽きにくい」
律「家でもそうやってるの?」
み「熱燗を飲むときはね」
↑日本酒の仕込み水だそうです。詳しくは、こちらを→http://item.rakuten.co.jp/asabiraki/10000473/#10000473。
律「冷やのときは?」
み「冷やは、氷を入れるから薄まるのです」
↑2012年が元年なら、わたしは紀元前から飲んでおります。
律「日本酒を割って飲むわけ?
なんか、もったいないわね」
み「わたしが飲むのは、紙パックのお酒だから……。
何の躊躇も無く割れます。
そもそも、日本酒ってのは、水で割って売られてるんですよ。
原酒は、20度くらいだからね」
↑“呑切(のみきり)”とは、タンクの呑み口を開き、酒質をチェックすることを云います。
-----
★Mikiko
11/28/2014 06:31:17
□東北に行こう!(1014-3/3)
老「割り水というやつですな」
み「左様。
水で割って、14~15度に調整されて出荷されてるわけ」
み「最初から水で割ってあるってこと。
飲むときに、さらに割って悪いはずないでしょ」
律「でも、14~15度ってのが意味があるんじゃないの?
一番美味しい度数とか」
み「ぜーんぜん違います。
昔は、15度以上だと、酒税が高くなったの。
だから、15度を切るように調整して出荷してたわけ。
今の日本酒は、その名残りを引きずってるだけなんです」
老「詳しいですな」
み「新潟には、『新潟清酒達人検定』というご当地検定があるのです」
↑大々的な検定試験です。
み「わたしは、この検定に合格しております」
↑大威張り。
続きは、次回。
由美と美弥子 1637
★Mikiko
11/29/2014 07:27:24
□東北に行こう!(1015-1/2)
老「へー。
達人検定と言うからには、利き酒とかもあるんですか?」
み「『金の達人』にはあります」
↑事前提出の小論文と、当日の利き酒が試験科目。利き酒は、10種類のマッチングです。利き酒をするときは、口に含んで吐き出すそうですが、わたしなら飲んじゃうでしょうね。
老「ほー。
ランクがあるわけですね」
み「『金』、『銀』、『銅』とあり申す」
律「なんだか、池に斧を落とした木こりの話みたい」
老「あなたは、『金』まで合格されたんですか?」
み「するわけなかろ。
わたしの舌で、利き酒なんか無理です」
老「じゃ、『銀』?」
み「『銀の達人』は、現役の杜氏が落ちるほど難しいのです」
↑『銀の達人』、例題を御覧ください。そうとう勉強しなければ受かりません。
老「ダメだったわけですね」
み「ダメも何も、最初から受けてませんがな」
-----
★Mikiko
11/29/2014 07:28:28
□東北に行こう!(1015-2/2)
老「つまりは『銅』の達人ということですね」
み「“銅でもいい”とか言うなよ」
老「言いませんよ」
み「『銅』でも、素人が勉強しないで受けたら、100パーセント落ちます。
そのくらい、専門知識を問われるのです」
↑こちらは、『金の達人』合格者に贈られる猪口。『銅の達人』、例題はこちら。
老「どうやって、勉強したんです?」
律「それ、『銅』に掛けた洒落?」
老「そんなつもりはありません」
み「『新潟清酒ものしりブック』という公式テキストがあるのです」
み「それを電車の中で読んで勉強しました。
ていうか、面白いから、勉強という感覚じゃなくて読めました」
老「それに、割り水も出てきたわけですね」
み「清酒造りの、最後の工程です」
律「『納豆揚』、そろそろ冷めたんじゃない?」
み「おー、語るに忙しくて、すっかり忘れとった。
どれどれ」
律「また分解する。
それじゃ、皮に包んだ意味がないでしょ」
み「皮ごとかぶりついて、もし熱かったら悲惨でしょ。
どうやら、大丈夫らしいな。
うむ。
確かに、分解すると食べにくいわい」
律「当たり前です」
み「うむ。
こりゃイケます。
珍味珍味。
ちゃんと納豆の味がするわい」
続きは、次回。
由美と美弥子 1638
★Mikiko
11/30/2014 07:33:34
□東北に行こう!(1016)
律「後は、津島さんに残しておくのよ」
老「大丈夫ですよ。
美味しければ、どうぞ食べてください」
律「いつも、あまり食べずに飲まれるんですか?」
老「ですね。
独り身だと、いろいろと面倒で」
律「料理を習われたらいかがです?
楽しみが増えますよ」
み「自分のことを棚に上げて、よく言えますな」
律「うるさい」
み「じゃ、『納豆揚』は、おっさんに譲るとして……。
もうちょっと、熱燗の友が欲しいのぅ。
何か、お勧めない?
揚げ物とかは、もう十分だから。
箸の先っぽで舐めながら飲めるようなやつ」
老「それなら、最適なツマミがありますよ。
『あじの味噌たたき』です」
み「これも、捻ってる?」
老「いえ。
これは、直球ですね」
み「ならば、皆まで言うな。
想像でき申す。
鯵の身を、味噌と一緒に叩いてあるわけだ」
老「その通りです」
み「注文してちょ」
老「ご主人、『あじの味噌たたき』をひとつ」
店「へい。
『あじの味噌たたき』、一丁。
津島さん、今日は豪勢ですね」
老「はは。
今日は、わたしが客なのです」
店「いつもは、『焼きおにぎり』で飲んでますものね」
み「お、それは美味そうだ」
老「イキますか?」
律「わたしも乗った」
老「それでは、わたしもご相伴させてください。
やっぱり、あれが無いと締まりません。
ご主人、『焼きおにぎり』を3つ」
店「ありがとうございます。
『焼きおにぎり』、三丁」
老「おや、『喜久泉』も好評のようですね」
み「そろそろ、払底し申す」
老「追加しますか?」
み「以前、秋田のお酒を貰って飲んだことがあるんだけど……。
新潟のお酒と、ぜんぜん味わいが違うんだよね」
老「でしょうな。
東北のお酒は、総じて濃厚で、どちらかと言うと甘口です」
み「締めはやっぱり、さらっと飲めるのがいいな」
老「そうですか。
それじゃ、『じょっぱり』を試してみてください」
↑赤ダルマがトレードマーク
続きは、次回。
由美と美弥子 1639
★Mikiko
12/01/2014 07:21:21
□東北に行こう!(1017-1/2)
み「おー、津軽そのものといった名前だね」
老「濃厚甘口が主流の津軽で、淡麗辛口を貫いてるお酒です。
だから、『じょっぱり』ですね」
律「『じょっぱり』って、聞いたことありますけど……。
どういう意味なんですか?」
老「まさしく、“意地っ張り”、“頑固者”を表す言葉です」
↑頑固親父
み「ほー。
青森市内の酒蔵?」
老「ご主人、『六花酒造』さんは、どこでしたっけね?」
店「弘前です」
↑工場見学が出来るそうです。行ってみたいです。
老「あ、そうでした。
酒米も、確か県内産ですよね?」
店「『華吹雪(はなふぶき)』ね」
老「そして水は、白神山地の伏流水」
-----
★Mikiko
12/01/2014 07:21:56
□東北に行こう!(1017-2/2)
み「そりゃ、美味そうだ。
頼んで、ちょーだい」
老「ずいぶん古いギャグを知ってますね」
み「『蛇口一角』時代の財津一郎には、凄みがあったね」
↑抜いた刃を、蛇のように舐め回したりしました(“蛇口”は、“じゃぐち”ではなく、“へびぐち”です)。
み「ビデオでしか見たことないけど」
老「ご主人、『じょっぱり』の燗を2本」
店「へい。
『じょっぱり』、燗で2本」
老「後の芸人にも、財津一郎の芸に心酔た人は多かったようですね」
み「芸人じゃないけど、陣内孝則が、『テレフォンショッキング』に出たときね……」
↑今となっては懐かしい。
律「あら、その人なら、芸人じゃないの。
藤原紀香と結婚した人でしょ?」
↑こんな格好したんか!
み「違います。
それは、陣内智則でしょ。
わたしが言ってるのは、陣内孝則。
俳優。
昔は歌手だったそうだけど、ぜんぜん知らん」
老「ロック歌手だったんじゃないですか?
ま、あんまり売れなかったと思いますが」
↑『ザ・ロッカーズ(1976~1982)』だそうです。
み「で、その陣内が、テレフォンショッキングで、財津一郎のことを話してたわけよ」
↑最多とは知りませんでした。
続きは、次回。
由美と美弥子 1640
★Mikiko
12/03/2014 07:26:45
□東北に行こう!(1018-1/2)
み「コントの一場面ね。
森の中みたいなセットの中に、財津一郎がサファリルックで出てくる」
↑コントの定番です。
み「で、舞台中央に立つなり、開口一番、こう言い放ったそうです。
『昼間に来ても、バンガロー』」
み「これを聞いた陣内孝則は、一生、この人についていきたいと思ったとか」
律「それって、面白いの?」
み「面白いでしょうが。
突き抜けた感がありますよ」
店「『じょっぱり』の燗が上がりました」
↑『六兵衛』さんの画像ではありません。
み「おー、来た来た。
『喜久泉』は、先生に任す」
律「新しい物が欲しくなるわけね
子供みたい」
み「新しもの好きは、新潟市民の特性でもあります」
律「あら、新潟というと、保守的なイメージがあるけど」
み「新潟でも、港町に限るけどね。
港ってのは、新しいものが入ってくる入口なわけよ」
↑吉田初三郎による新潟市鳥瞰図(昭和12年)。
老「なるほど」
み「で、新しいものに飛びついて、古いものは捨てちゃう。
そういう気質が育ったのです」
律「ほんとかしら。
あんただけだと思うけど」
み「一番、象徴的だったのは、掘割ね。
新潟市内には、昔、縦横に掘割が走ってたの」
↑水色が掘割。
-----
★Mikiko
12/03/2014 07:27:42
□東北に行こう!(1018-2/2)
原図はこちら。
律「掘割って言うと、城下町のイメージだけど」
↑弘前城。桜の花びらが、堀を埋め尽くすそうです。
み「あの堀は、お城を守る堀でしょ。
新潟の堀は、物資の運搬路だったわけ。
北前船から降ろされた荷が、小舟に積まれて堀を遡って、地方に運ばれたり……。
逆に、近在で採れた野菜なんかが、小舟に積まれて堀を下り、新潟市内の市場に出された」
↑明治11(1878)年の新潟市街(女性紀行作家イザベラ・バードの直筆スケッチ)。
み「わたしの住んでるのは、昔、亀田郷と言われた地域で、海からは何キロも離れてるけど……。
家の裏に繋いだ舟に乗れば、掘割から信濃川を通って、海にまで出られた。
舟でどこまでも行けたのよ」
↑亀田郷内には100本を越える舟堀が縦横に走り、集落をつないでいました。
老「今のマイカーみたいなものですな」
み「それそれ。
1家に1艘」
↑鳥屋野潟の底から土を掻き揚げ、舟に積んでます。この土を、自分の田まで運んで入れるのです。田を、少しでも高くするためです。よその土を招き入れることから、“客土(きゃくど)”と呼ばれました。作業を急ぐあまり、土を積み過ぎて、舟とともに潟底に沈んでしまう農民もいたとか。
続きは、次回。
由美と美弥子 1641
★Mikiko
12/05/2014 07:15:22
□東北に行こう!(1019-1/2)
み「神社のお祭りにも、舟で行ったんだよ。
新潟に、近在の農民の信仰を集める蒲原神社っていう古い神社があるわけ」
律「古いって、いつごろ?」
み「起源ははっきりしないみたいね。
何しろ新潟は、信濃川と阿賀野川という、暴れ川に支配される町だったからね」
↑天保2(1682)年に描かれた古地図。北上する信濃川と西行する阿賀野川の河口が合流してました。
み「氾濫の度に川筋が変わって、古い遺跡は残ってないの。
川底にならなかった土地は無いと云われてるくらい。
だから、『渟足柵』の遺跡も出ない」
み「てなわけで、蒲原神社も、何度も移転してるの。
今の場所に移ってきたのが、元禄時代」
律「今もあるの?」
み「ありまんがな」
↑梅の名所でもあります。
わたしが乗る電車の中からも、境内が見えます。
↑境内から撮られた写真。
春を待ちわびる新潟の人にとって、蒲原神社の梅が咲くと、ほんとに嬉しいです。
み「で、その蒲原神社のお祭を『蒲原まつり』って云うんだけど……」
↑現代の蒲原まつり。6月末に行われるので、雨に祟られることが多いです。農閑期に合わせたんでしょうか? 今でも、400以上の露店が並ぶ大盛況のお祭りです。
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★Mikiko
12/05/2014 07:16:12
□東北に行こう!(1019-2/2)
み「そのお祭りの日には、近在の農民が農作業を休んで、やってきたわけ。
なぜかと云うと、『蒲原まつり』の夜に、御託宣(おたくせん)という占いが行われたから。
これは、今でも続いている神事なんだけど……。
その年の作況、つまり米の出来を占うわけよ」
↑今もやってます。
律「占いどおりになるの?」
み「ならないとしても、スゴい影響力があった」
律「外れても?」
み「米相場ってのは、先物取引だったわけよ」
み「つまり、米の出来を見越して、取引されるの。
だから、蒲原神社の御託宣(おたくせん)が出ると、米相場が動いたのよ」
老「そりゃすごい」
み「で、その御託宣(おたくせん)を聞きに、近在の農民がやってくる」
老「自家用舟で、ですな?」
み「さよう、さよう。
集落の小さな掘割から漕ぎ出し、だんだん太い堀に入り……。
そして、栗ノ木川っていう幹線路に出る。
川幅は、70メートルもあった」
↑昭和初期の栗ノ木川。
み「その川のほとりに神社があるの。
参詣者は、川端に舟を繋いで上陸するわけ。
だから、神社の鳥居は、川に向かって立ってるのよ」
続きは、次回。
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☆海苔P
12/05/2014 22:05:18
□ネタバレ注意
54~96回 11~14章
81回で
初ディルドゥ登場でロシア製だったんだね♪
忘れてたよ!
14章て凄く美弥子にとては初めてだらけなんだね!
88回では
初イラマチオがあり
92回では
処女消失があり
94回では
初変化があり
96回では
「ロシアのディルドゥを咥えて蘇ったロシアの娼婦は、久方の悦楽を貪り続けていた。」の文章があり美弥子がロシアの娼婦に変化したことがハッキリと書いてあったんだね♪
時系列表の備考に書いとかないといけないのに書けないなんて…
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★Mikiko
12/06/2014 09:16:31
□ほー
こうして読むと、他人の書いた小説みたいです。
何も覚えておらん。
パソくらい買いましょうよ。
壊れたのは、ノートですか?
デスクトップなら……。
ディスプレイは生きてるんだろうから、本体だけ替えればいいよね。
10,000円以下で買えるんでないの?
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☆海苔P
12/06/2014 12:47:58
□PC
ノートなんだよね♪
デスクトップで欲しいんだけど…
一体型が殆どで困ってるのよ♪
2~3年後に買いたから安物ノートを買おうかなぁ♪
仕事を辞めてPCないと暇過ぎてるよ♪
由美と美弥子 1642
★Mikiko
12/06/2014 08:21:20
□東北に行こう!(1020-1/2)
律「今は、掘割は使われてないの?」
み「それでんがな。
わたしの言いたかったのは。
まず、栗ノ木川だけど……。
すべて埋め立てられて、道路になりました。
名称は、『栗ノ木バイパス』。
昔、舟が行き交ってたところを、車が行き交ってる」
老「昔も今も、バイパスの役目は同じということですな」
み「そうそう。
川だったころの名残りは、信号機に残ってる」
律「何が残ってるのよ?」
み「名前ですよ。
交差点の。
『栗ノ木橋』とか『笹越橋』とか『紫雲橋』とか」
み「交差点の名称に、“橋”が付くの。
今は、ただ道路が交差してるだけだけど……。
昔はそこに、栗ノ木川を跨ぐ橋が架かってたわけよ」
↑昭和34年の『紫雲橋』。タイムマシンに乗って、見に行ってみたいです。
老「なるほど。
役目を終えた川を埋め立て、道路に変えちゃったわけですね。
となると、新潟市内の掘割の運命も、なんとなくわかりますな」
↑現在の『紫雲橋』交差点。前後方向の道路が、昔の栗ノ木川。横断歩道が渡ってる左右方向の道路が、『紫雲橋』でした。
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★Mikiko
12/06/2014 08:22:38
□東北に行こう!(1020-2/2)
み「車社会になると、堀は邪魔なだけになった。
堀の両脇が道路になってたんだけど……。
車が増えてくると、当然、狭い」
↑昭和31年の西堀。
み「混雑が起きる。
堀なんか埋めちゃえという声があがる」
↑埋め立て前の西堀。地盤沈下の影響もあり、流れが淀み、臭かったそうです。
老「でしょうな」
み「でも、ほかの地方なら、反対運動なんかが起きて、そう簡単にはいかないはず。
実際、城下町なんか、今でも堀が残ってるでしょ」
老「柳川とかですな」
↑住んでみたい街のひとつです。
み「そうそう。
松江にも行ったけど、あそこも見事に残ってた」
↑松江にも住みたい!
律「新潟には、残ってないの?」
み「ない。
ものの見事にない。
1本も残ってない。
ぜーんぶ、埋めちゃったんです。
ものの見事に」
↑これは、復元された早川堀。復元するくらいなら、埋めるなって話ですが。
続きは、次回。
由美と美弥子 1643
★Mikiko
12/07/2014 07:46:15
□東北に行こう!(1021-1/2)
老「なるほど。
それが、新潟市民の気質だと?」
み「そう。
新しもの好き」
律「延々と語ったけど……。
つまりは、『じょっぱり』を独占したいってことね」
↑楽天市場ランキングで、純米酒東北部門第1位獲得。
み「そうは言うておらんぞ」
律「言ってるようなものじゃない。
ま、いいわ。
新潟の歴史まで持ち出して、自分の新しもの好きを正当化する……。
その意地汚さに免じて、飲ませてあげましょう。
はい、お注ぎしますよ」
↑佐賀県伊万里市『松浦一酒造』にある、お酌する巨乳河童。
み「ふぉ。
ごっちゃんです」
律「どう?」
み「うーむ。
確かに、さらっと飲める。
新潟のお酒に似てるね」
老「でも、しっかりとした旨味もありますでしょ」
み「ふむ。
そうかも」
律「頼りないわね」
み「わたしの舌は、利き酒には向かないと言ったでしょ」
↑ぐるぐる模様は、目を回すためではなく、お酒の色を見るためにあります。
律「バカバカしい。
そんなら、何飲んだって一緒じゃない」
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★Mikiko
12/07/2014 07:46:57
□東北に行こう!(1021-2/2)
み「甘口と辛口くらいは区別出来ます」
み「でも、辛口のお酒同士では……。
ちょーっと、わからねえな」
律「また、古い歌持ちだしたわね」
老「『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』ですな」
み「この歌が流行ったのは、叔父の高校のころだったんだって」
↑最初はB面だったそうです。
み「で、この題名の捩りで、『港のヨーコ・マツハマ・ヨコゴシ』というフレーズが流行ったそうです」
律「なにそれ?」
み「今は、新潟市になってるけど……。
昔は、新潟市郊外だった地域。
松浜は、阿賀野川の対岸(昭和29年、新潟市に編入)。
横越は、亀田郷(平成17年、新潟市に編入)」
み「早い話、そういう辺境地から通ってる同級生を揶揄するフレーズだったわけ」
律「あんまり愉快な話じゃないわね」
み「完全に、目くそ鼻くそを笑うです。
新潟市だって、横浜や横須賀に比べれば、ど田舎そのものなんだから」
店「『あじの味噌たたき』、お待ち」
続きは、次回。
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☆海苔P
12/07/2014 13:45:35
□報告
海外製品版のノートパソコンを買いました。
やっと、ボロカ曲を聞いた♪
好い曲でミキコさんらしい詞でしたが
最終的に考えて聞いたら噴いたよ♪
純粋に聞いたミキコファン以外が小説を読んで唖然としてる姿が目に浮かんで笑い転げましたよ♪
同居人が「初音ミク?何で海苔P壊れてるん」て言われたよ♪
好い曲だね♪と興味深く聞いてたよ!
同居人はボロカ大好き人でカラオケはボロカ90%でアニソン10%のオタクで腐女子ですよ♪
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★Mikiko
12/07/2014 18:59:20
□海外製品版
てことは、そのパソは、メッセージとかが、英語で出てくるわけか。
かっちょいいのぅ。
> 同居人が「初音ミク?何で海苔P壊れてるん」て言われたよ♪
↑まったく意味わからん。
由美と美弥子 1644
★Mikiko
12/08/2014 07:32:16
□東北に行こう!(1022-1/2)
老「さぁ、来ましたよ。
お腹が一杯になったけど、まだもうちょっと飲みたいというときは……。
これに限ります」
み「なるほど。
これは、直球ですな」
老「鯵を粗く叩いて、味噌であえてあります。
箸の先で摘んで一口。
お猪口の酒を一口。
至福のときです」
み「どれどれ。
ふーむ。
イケるわ、これ。
先生も、食べてみ」
律「それじゃ失礼して……。
お箸を入れさせてもらいます。
……」
み「ね?」
律「ほんとだ。
生臭いかと思ったら、ぜんぜんそんなこと無いんだ」
み「だろ」
老「わたしも一箸、よろしいですか?」
み「ダメ。
あーたはまだ、『納豆揚』が残ってるでしょ」
↑よく見ると、金魚の揚げ物のようでもあります(失礼)。
律「卑しいこと言わないの!
そうとう酔っ払って来たわね。
危険信号だわ。
津島さん、どうぞ摘んでください。
この女、天邪鬼上戸だから」
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★Mikiko
12/08/2014 07:32:54
□東北に行こう!(1022-2/2)
み「なんじゃい、それは?」
律「何か言うと、必ず反対するじゃない」
↑口で逆らってるだけの者を踏みつける。間違いなく、踏んでる方が犯罪者です。
み「わたしは、女子同士がうんうん頷いて、同意しあってる風景が嫌いなの」
↑わたしは共学で、女子の比率は1割くらいでした。女子校に行ってたら、もっと社交的になれたのかも知れません。
律「それとこれとは別でしょ」
み「ま、天邪鬼だったのは、子供のころからだったけど。
ジイちゃんには、“共産党”って言われてた」
↑共産党の旗。稲穂と歯車。知りませんでした。
律「どういう意味よ?」
み「なんでも反対するから」
店「『焼きおにぎり』、お待ち」
律「ほら、おにぎりが来たから食べなさい」
み「へ。
お味噌汁が付いてるの?
よし。
そしたら、『あじの味噌たたき』、食べてよし」
続きは、次回。
由美と美弥子 1645
★Mikiko
12/10/2014 07:28:18
□東北に行こう!(1023-1/2)
老「ありがとうございます。
いただきます。
うむ、何度食べても飽きませんな」
律「ちょっと、なんでおにぎりまで、箸で分解するのよ」
み「焼きおにぎりとは、おにぎりを焼いたものであろう。
熱そうではないか」
律「食べられないほど熱くないわよ」
み「表面が冷めてても、中心部が熱い恐れがある。
マグマと一緒じゃ」
律「一緒じゃないでしょ」
み「おや?
この赤いのはなんじゃ?」
律「梅干しでしょ」
み「違いまーす。
にゃんと。
これは、筋子ですな」
律「『焼きおにぎり』に筋子?」
み「一見、ミスマッチであるが……。
これは、これでイケるね」
老「でしょう。
十分、ツマミになりますでしょ」
み「確かに。
このおにぎりはツマミであるからして、箸で摘むのが正しいのである」
律「そうとう回ってきたわね」
↑購入は、こちら(ちと高すぎ)。
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★Mikiko
12/10/2014 07:28:59
□東北に行こう!(1023-2/2)
み「わたしは、東京に遊びに行くとき……。
夕食は、ビジネスホテルの部屋で取るわけ」
↑名称は、ちょっとどうかと思われますが、このホテルはマジで良かったです。
律「何の話?
食べに出ればいいじゃないの」
み「ひとりで初めての店に入るのは、気鬱ではないか。
好きなものを買って、ホテルの部屋で食べる方が、よっぽど楽しい。
でも、ホテルの場所によっては、スーパーマーケットが近くに無い場合もある。
あるのは、コンビニだけ。
先生なら、酒のツマミに何を買います?
コンビニで」
律「お惣菜くらい置いてあるでしょ。
コンビニでも」
み「確かにね。
でも、そういう惣菜は、味付けが甘かったりしがちです。
それでは、ガッカリ」
律「じゃ、缶詰と乾き物ね」
み「それは、少々寂しいではないか?
せっかくの晩餐だぞ」
律「コンビニで晩餐なんて買えないでしょ。
あ、オデンがあるじゃない」
続きは、次回。
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☆海苔P
12/12/2014 01:58:58
□ネタバレ注意
97~173回 15~18章
高校時代の最後まで読んだよ♪
15章
棚橋姉妹の登場
里ちゃんことミサの登場だよね♪
2章に出てくる黒縁眼鏡の女子大生だね♪
助演女優のミサの登場
由美・美弥子のカップル以外の100章ぐらいまでのほとんどにミサは出てるんよ♪
16章
ナルシストで処女の英語教師登場
17章
生徒会長の万里亜が登場ね♪
私は読んでないけど再登場するんだよね♪
私の一番の楽しみです!
日に3回も3時間弱の眠気が来てるので中々と読み進んでません。
病院に行ってるんやけど薬が中々と合わなくてたいへんなんだ!
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★Mikiko
12/12/2014 06:29:27
□ふむ
わたしにとって、そのころのお話は、深い霧の向こうに霞むばかりです。
読み返してみたいのぅ。
眠気。
ナルコレプシーってやつ?
眠いのは、冬になったせいもあるのかも?
人間も昔は、冬眠してたんでしょうか。
由美と美弥子 1646
★Mikiko
12/12/2014 07:27:48
□東北に行こう!(1024-1/2)
み「確かに。
しかし、わたしは、レジ前でオデンの具を選んだりするのが苦手なのじゃ」
律「何でよ?」
み「恥ずかしがり屋さんだからじゃ」
律「バカバカしい」
み「そんなとき!
コンビニの食べ物で、ぜったい外れのないものがある」
律「何よ?」
み「おにぎり」
律「は?
お酒のツマミを買うんじゃないの?」
み「だから、おにぎりをツマミにするんです。
白いご飯の部分も十分美味しいし……。
もちろん、具の部分は、立派なツマミに成り申す」
律「呆れた。
おにぎり噛じりながら飲んで、どこが晩餐なのよ」
み「噛じりません。
あくまで、おにぎりはツマミだからです」
律「どういうこと?」
み「まず、海苔は別にします。
これはこれで、一品になるでしょ」
↑なんと、フィルムに入った海苔が、市販されてました! 自宅で、コンビニおにぎりが作れるというわけです(こちら)。
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★Mikiko
12/12/2014 07:28:34
□東北に行こう!(1024-2/2)
律「貧しい……」
み「黙らっしゃい。
そして、白いご飯のおにぎりは……。
少しずつ、箸で分解しながら食べるのです」
↑こんなには食べませんが。
律「何で分解するのよ?」
み「パカモン。
丸ごと箸で持ち上がらないでしょ」
↑無謀です(『モーニング娘。』のえりぽん)。
律「手で持って食べればいいじゃない」
↑おにぎりを手で持って食べるリス。
み「だから、それではツマミにならんと言うておろうに」
律「この酔っぱらい」
み「箸の先で、チビチビと切り取って……。
ひと粒ずつ舐めるように食べるからこそ、ツマミなのです」
律「海苔と一緒にかぶりつく方が、ずっと美味しいと思うけど」
み「箸で、硬いご飯を千切る行為には、甘酸っぱい思い出もあるのじゃ」
律「お腹こわしたんでしょ。
酸っぱくなったご飯なんか食べて」
み「ご飯がすっぱいんじゃないわい!
想い出が甘酸っぱいと言っておろうが」
続きは、次回。
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☆ハーレクイン
12/12/2014 09:16:35
□早熟
大変ご無沙汰いたしました。
8月末に病院に担ぎ込まれ、先日ようやく退院できました。ほぼ3か月の入院生活でした。
昨年の春にも入院しましたが、あの時は1か月。しかも「病院レポート」を投稿することが出来ました。ところが今回の病院はpcどころか携帯すら禁止。「使用禁止」どころか文字通り「携帯することすら禁止」なのです。ま、いちいち申請しさえすれば短時間の使用は可能だったのですが……。
ということでございまして、Mikiko’s Roomをほとんど覗くことすらできない南京、いや軟禁生活でした。
で、ようやく退院の運びとなりまして、久方ぶりにコメさせていただきます。なんと、コメのやり方すら忘れており、思いだし出しの作業です。しばらくぎこちない投稿になるかと思いますが、ご寛恕あれ。今後も宜しくお願いします。
で、大急ぎで確認しましたところ、『由美美弥』は、またも女教師に憑依された由美ちゃんが何と、懐かしのアベリアの繁みで3人もの女子高生(で、いいんだよね)を相手に、彼女たちをいたぶっている場面です。
そのうちの二人、それぞれオナニーを覚えたのはそれぞれ中学生と小学生の時、とか。
わたしのことはどうでもよろしいのですが書いちゃいましょう。わたしがオナニーを覚えたのは小学生の頃です。きっかけは、校庭にあった「棒登り」で遊んでいるときでした。両腿に挟んだ棒にちんちんを刺激され……。
あれ? これ、ずっと以前に書いたような気がするなあ。
-----
☆ハーレクイン
12/12/2014 09:18:22
□ま、すき好きでしょうが……
おにぎりをアテに、ねえ。
なんか、太りそうな気がするぞ、「み」さん。
『東北』もまだ旅の途中、ほっとしました。
終わっていたら寂しいな、と、入院中考えていました。
♪……どこまで行こうか
君と二人で
どこへも行けるよ
まだ見ぬ世界……
(『旅の途中』歌唱:清浦夏実、おー、夏実)
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☆海苔P
12/12/2014 18:30:48
□復活おめでとう!
HQさん2回も入院したんやから飲みすぎには注意しや~
もうアウトかと思ったで
無事に生還してよかったは…
ミキコさんまたうるさいのが帰って来てよかったね♪
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☆ハーレクイン
12/12/2014 19:20:39
□ありがとう
海苔Pさん。
ま、2回入院とはいっても、去年のは酒が原因ではないのですが、今回は全く言い訳はききません。
まだ命は惜しいし、Mikikoさんとこに書きたいことはまだまだあるし。
しっかり自重していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。同期の友よ。
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★Mikiko
12/12/2014 20:54:59
□携帯禁止
今どき、そんな病院があるんですか?
刑務所としか思えないのですが。
アテのおにぎり。
常時、こんな食生活をしてるわけではござんせん。
年に1度くらい東京に行き、しかも、夕食をコンビニで調達しなければならないときに限ります。
なので、数年に1度ですね。
ハーレクインさんも、いっそ飲酒を数年に1度にしたらいかが?
海苔Pの言うとおり、次こそは終い湯ですよ。
東北の旅は……。
金曜の夜中にフェリーに乗って、今はようやく日曜日の夕食。
まだ、丸2日も経っておりません。
目指すは、『大菩薩峠』です。
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☆ハーレクイン
12/12/2014 21:43:29
□えーっと
携帯禁止の病院。
あります。こちらでは有名なキ*#$病院です。
>刑務所としか思えない
まさにその通り。
病棟の入り口は二重ドアになっており、常時施錠されています。出入りするには、看護スタッフに鍵を開けてもらわねばなりません。
ああ、書いちゃったなあ。ヤバいから書くつもりは無かったんだけどね。
コンビニの晩餐メニュー。
わたしもおでんは苦手です。
ただし、「み」さんのように恥ずかしいからではなく、なんとなく埃っぽい感じがするのでね。
「東北」のスタートは、物語世界の2010年10月8日(金)の夜。で現在、2日後の10日(日)の夜。
現実世界ではなんと4年を経過しております。この世のものとは思えぬ時の流れですな。
-----
★Mikiko
12/13/2014 08:21:03
□なるほど
アル中病院でしたか。
それでは、刑務所と大差ないでしょうね。
なんとなく、大阪にはたくさんありそうです。
幻覚とか、見えたんですか?
机の上に大名行列が見えると聞きましたが。
オデンは、汁ごとビニールに密封されたのが、スーパーに売ってます。
夏、冷たいまま食べると美味しいです。
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☆ハーレクイン
12/13/2014 08:53:36
□アル中病院
仰せのとおり、大阪にはたくさんあります。
窓には鉄格子がさりげなく設置されたりしています。
わたしは幻覚なんぞ見えません。そもそも看護師さんや患者仲間には「あんたがなんでここにいてるのかわからん」と言われたものです。
ま、この手の病院は、一度入ってしまうとなかなか退院させてくれないというところがあるようです。人間の精神なんて、そうたやすく把握できるものではないでしょうから、医師も慎重になるんでしょう。
汁ごとオデン(高橋お伝は「明治の毒婦」)。
こちらのスーパーでは、材料だけを袋詰めにしたもの(汁無し)を売っていますが、わたしは買ったことありません。オデンは、自分の好みのネタを組み合わせて作るのが楽しいですからね。
由美と美弥子 1647
★Mikiko
12/13/2014 07:35:44
□東北に行こう!(1025-1/2)
律「どんな想い出よ?」
み「中学校のころのお弁当」
↑堺市立泉ヶ丘東中学校1年3組。
律「あら、給食じゃなかったの?」
み「新潟で給食は、小学校だけ。
中学は、お弁当か菓子パンよ。
で、中学生ってのは、成長期でしょ。
お腹が減るわけ」
老「確かに、減りましたな。
みんな、アルマイトのでっかい弁当箱でしたよ」
み「いわゆる、“ドカベン”というやつだな」
老「そうです」
み「最近では、この“ドカベン”の意味を知らない若者も増えてるらしい」
律「漫画で知ってるんじゃないの?
主人公のアダ名でしょ」
み「山田太郎に固有のアダ名と思ってる人も多いであろう。
しかし、“ドカベン”には、普遍的な意味があったのじゃ」
老「あの弁当箱は、厚みもありましたからな」
み「ま、確かに山田太郎の体型は、“ドカベン”そのものではある」
老「そう言えば昔のNFLに、“冷蔵庫”というアダ名の選手がいましたな」
律「なんで冷蔵庫なんです?」
老「150キロもある選手で、胴体に前後の厚みがあって、冷蔵庫みたいだったからですよ」
-----
★Mikiko
12/13/2014 07:36:25
□東北に行こう!(1025-2/2)
み「なるほど。
でも、なぜわれわれは、冷蔵庫の話をしてるんだ?」
律「完全に、イカれちゃったわね」
老「すみません。
わたしが余計な話題を挟んでしまったんです。
元は、“ドカベン”の話です」
み「そうそう。
漫画『ドカベン』の作者は、新潟市の出身だって知っとるけ?」
老「知ってますよ。
水島新司でしょ」
み「左様。
それじゃ、明訓高校が実在することも?」
老「甲子園の常連じゃないですか」
み「最近でこそ、常連になったが……。
初出場は、1991年」
老「平成になってからですね」
律「古い学校なの?」
み「確か、大正時代です(大正10年でした)」
老「あ、思い出しました。
小林幹英がピッチャーだったときだ」
み「そうそう。
後に、広島カープの抑え投手になったんです。
選手生命は短かったみたいだけどね」
続きは、次回。
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☆海苔P
12/13/2014 08:26:13
□ネタバレ注意
174~232回 19~29章
20章で美弥子が由美を襲う。
25章
199回で美弥子が潮を噴くんです。
26章では野外プレイで「アベリアの繁みのある公園」が出てきます。
この公園は重要な野外ポイントですよね!
現在進行中の話の場所もこの公園ですね♪
27章では由美が「左利き」だと書いてあります。
28章では重要な由美の誕生日が美弥子の3か月後と書いてありましたよ♪
由美の誕生日の話は何年後になんでしょうか?
現在はまだ夏休み期間みたいですからね~
29章は由美の初体験の話ですね♪
225回でイラマチオで231回で処女喪失ですね♪
この後は複数プレイが多数になるんですよね♪
時系列に必要纏めコメだ!
この間、時系列表を見て自分で褒めたよ!
細かすぎじゃん今なら作れないと思ったよ!
エクセルが使いこなせないから無理だ!
使いたい機能を探すのに時間が…
-----
☆ハーレクイン
12/13/2014 08:45:41
□一気に追い込まれる……
大柄少女ちゃん。
『叫び』顔でいくというのは初めてじゃないかね。
それにしても、挿出中の陰茎がサブリミナルとはすごいな。ディルドウだからもつんだろうけど、生ちんちんならあっという間だよ。
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☆ハーレクイン
12/13/2014 08:48:16
□小林幹英(こばやしかんえい)
投手。右投右打。
1974年1月29日生(40歳)。
新潟明訓高校-専修大学-プリンスホテルを経て、1998年ドラフト4位で広島東洋カープに入団。
生涯戦績:実働8年(1998-2005)で19勝22敗29セーブ、防御率3.90。
月間MVP1回、オールスター出場1回(いずれも1998年)。
現在、広島東洋カープ二軍投手コーチ。
新潟明訓高校の野球部専用グラウンドのスコアボード設置に協力。
水島新司『ドカベン』にしばしば登場しているそうな。わたしは見ていないけど。
-----
★Mikiko
12/13/2014 12:23:08
□海苔Pさん&ハーレクインさん
> 海苔Pさん
わたしの由美は左利き。
まったく覚えてません。
そうか。
由美は、左利きだったのか。
今後、気をつけねば。
由美の誕生日。
これも、覚えてない。
ということは、今、美弥子が19歳で、由美は18歳ということですね。
時系列表、頭が下がります。
ほんとに、ありがとうございました。
ストーリーが破綻しないよう、ときどき確認させていただきます。
> ハーレクインさん
サブリミナルというのは、ちょっと筆が走りすぎましたね。
サブリミナルなら、見えないはずですから。
『刑事コロンボ』に、サブリミナル映像を使った殺人の話がありました。
とても印象に残ってます。
小林幹英は、広島生まれのようです。
父親が転勤族で、新潟には小学校4年で転校して来たとか。
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☆ハーレクイン
12/13/2014 16:57:45
□小林幹英は広島生まれ
ふうん、ジモティということかあ。
サッカー天皇杯決勝戦
ガンバ大阪勝利。
J1、ナビスコ杯に続く優勝で今シーズン3冠達成です。おめでとう、ガンバ。
前半、宇佐美竅サパトリックの2トップが1点ずつ入れ、後半1点返されるも、またも宇佐美のゴールで3-1の勝利。
なんでこんな強いチームが、昨シーズンJ2だったんだろう、と思わせる会心の勝利でした。いやあ、そういう意味では面白いチームです、ガンバ大阪。
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☆海苔P
12/13/2014 17:09:50
□時系列表
時系列表を活用してメモして楽してるけど…
69章までしかなくて…
128章まであってちょっとビビってるねん♪
目次部分をコピペして必要部分を作って読みながら登場人物等を追加していくことにするは…
追いつく頃には時系列表がまともになってるかなぁ♪
現在進行中だから完成する事は無いんだよね♪
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★Mikiko
12/13/2014 19:03:42
□ハーレクンさん&海苔Pさん
> ハーレクインさん
大阪のチームは、浮き沈みが激しいです。
開幕前は優勝候補の一角だったセレッソが、J2に落ちました。
来年のガンバがそうならない保証はありません。
>海苔Pさん
プーが続くようなら、ぜひ整備してほしいのですが。
サイトからダウンロード出来るようにしたいのです。
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☆ハーレクイン
12/13/2014 19:58:41
□うーん
セレッソねえ。
そういわれれば、返す言葉はありません。
頑張れ、というのみです。
しかしアルビレックス新潟。
しぶといですなあ。
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☆海苔P
12/13/2014 23:14:40
□エッ?(?_?)エッ?
それはあかんてあんなん誰が要るんよ…
ミキコさんが要るんは解るけど…
気長に待っててね♪
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☆ハーレクイン
12/14/2014 10:24:52
□時系列表:海苔Pc
わたしも是非拝見したい。
ぃよぉろしくぅ
由美と美弥子 1648
★Mikiko
12/14/2014 07:45:25
□東北に行こう!(1026-1/2)
老「記憶に残るピッチャーの一人でしたな」
み「わたしの記憶に残ってるのは、その体型」
律「また体型?」
み「えらく足が短かったんです」
老「足が短いのは、ピッチャー向きなんですよ。
400勝した金田なんかも、足が短かった」
み「またそういう話をするから、わからんくなるではないか」
老「すみません。
水島新司の話でしたかな?」
み「そうそう。
新潟市出身」
律「明訓高校の出なの?」
み「うんにゃ。
水島新司は、当時の明訓高校のすぐ近くの白新中学卒」
み「家系が苦しくて、高校には進学できなかった」
老「白新中学?
聞いたことありますぞ」
み「『ドカベン』に、白新高校が出てくるでしょ」
老「あ、それだ。
不知火(しらぬい)の高校です」
老「『ドカベン』、懐かしいですな。
とにかく、個性的な選手ぞろいでしたから。
ピッチャーの里中」
↑新潟市街を走る観光循環バス『ドカベン号』。『犬夜叉号』もあります。
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★Mikiko
12/14/2014 07:46:27
□東北に行こう!(1026-2/2)
み「あと、葉っぱの岩鬼に、秘打の殿馬」
律「新潟の話じゃなかったの?
飛騨なんて、岐阜県じゃない」
み「“ひだ”は“ひだ”でも、秘密打法の秘打!」
み「しかも、漫画の明訓高校は、神奈川県の学校」
律「あらそうだったの」
み「新潟市に、『古町通(ふるまちどおり)』っていう商店街があるのよ」
↑『6』とあるのは、ここが『古町通六番町』だからです。『古町通』は、『一番町』から『十三番町』まであります。
み「かつては、新潟一の繁華街だった」
律「今は?」
み「御多分にもれず、シャッター通りです」
み「新潟市長が、活性化に力を入れてるみたいだけどね。
わたしら、旧新潟市外の市民からしたら……。
死にかけの町に金を使うなんて、金をドブに捨てるようなもんよ」
↑昭和10年ころの古町通。スゴい賑わいです。
老「手厳しいですな」
続きは、次回。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 10:20:03
□いっちゃいました
三人少女(『おしゃべり三人少女』は福永令三)。
で、残るは女教師こと由美ちゃん。こちらも、
>はぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
でいったようです。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 10:23:06
□短足
はピッチャー向き。
ほお。
安定がいいからかね。
400勝の金田正一。
正一は「まさかず」でも「しょういち」でもなく、「まさいち」です。わたしの父と同じ読み。
水島新司の実家は、子供を高校へやれないほどのビンボ。
ほお。
それが今では……ですね。でも、漫画家年収ベスト10には入っていないようです。
ちなみに、家系は「家計」ですな。
『ドカベン』白新高校の不知火。岩鬼には“ふちか”とよばれていました。ちなみにファーストネームは「守」くんです。
里中投手の愛称は「小さな巨人」、ファーストネームは「智」くんです。
『犬夜叉』の原作は、ご存知高橋留美子。
大阪市北区に天神橋筋商店街というアーケード街があります(すうぐはりあう)。
南北2.6km、店舗数600。日本一長い商店街として有名で、地下鉄の最寄駅が二つもあります。天神橋筋六丁目(天六)駅と扇町駅です。JR大阪環状線の天満駅もあります。
この商店街のにぎわい、これもおそらく日本一ではないでしょうか。わたしの知る限り、シャッター店舗はありません。
新潟・ふるまちモール6は大阪流だと“ふる六”ですね。
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★Mikiko
12/14/2014 12:16:21
□短足
最近では、そんなに短足なピッチャーはいないようです。
短足がいいと言われてたのは……。
膝に土が着くほど重心を低くして投げるのが、良いフォームとされてたからでしょうか?
最近のピッチャーって、立ち投げですよね。
大リーグに行った上原とか。
そういうピッチャーは、足が長いようです。
古町が廃れたのは、まさしく鉄道の駅から遠いからです。
船便の時代の街なんですよ。
それを、今さら活性化なんて、出来るわけありません。
今日も雪かきでした。
電車のダイヤも乱れまくってます。
選挙なんか、行く人いるんでしょうか。
わたしは、期日前に済ませてますが。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 13:18:06
□確かに……
近ごろの投手のピッチングフォームは重心が高いようです。手投げとまでは言いませんが……。
体型自体が変わったのですかね。で、その原因は食生活の変化にある、というのはどうでしょう(戦後すぐ、とかの話やないんやから……)。
「古町は駅から遠い」
へえ、そうなんですか。
♪しあわせの夜を二人過ごしたね
いつかより添った古町通り……
(美川憲一『新潟ブルース』)
そういえば、海に近いですよね、古町。新潟島でしたっけ。
で、掘割があって舟が車代わり……というのは昔の話ですね。
雪かき、ご苦労様です。
こちらは快晴、眩しいほどの日差しです。投票日和ともいえますかね。
日本は広いなあ。
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★Mikiko
12/14/2014 13:30:58
□眩しいほどの日差し
ほんまに腹立たしい。
でも、女性の肌にとって、乾燥と陽射しは過酷な環境でもあります。
この点だけ取れば、こちらは理想的です。
湿度100%近くで、日の差さない季節が、4ヶ月も続くんですから。
天然のパックの中にいるようです。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 14:51:11
□天然のパック
そう言われてもなあ。
♂にとってはさほど羨ましいとも……。
時々、雪国の暮らしが懐かしくなります。雪かきや、凍結した道の歩行などの苦労も懐かしい思い出です。お気楽なことを言うな、と叱られそうですが。
【アイリス】修正のお願い。
#32、末尾から数えて292文字目から以下に、次のようにあります。
「わずか2両のカラフルで小さな電車は、香奈枝が乗り込むとすぐに発車した」
この文中の“香奈枝”を「あやめ」にかえていただきたいのです。お手数ですがよろしくお願いします。
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★Mikiko
12/14/2014 19:45:04
□雪国
仕事に行かなくていいなら、苦にならないと思うのですがね。
家で出来る仕事、無いもんでしょうか?
ワラジでも編むか。
アイリス、修正しました。
ヒマ人は、羨ましいです。
昔の回を読み返せて。
わたしはたぶん、退職するまでは、自分の小説を読み返せないでしょう。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 21:13:03
□ヒマだから……
読み返すのではないぞ。
ヒマを作って読み返すのだ。
ま、しかし『由美美弥』は1648回、
『アイリス』はわずか78回だからなあ。
由美と美弥子 1649
★Mikiko
12/15/2014 07:33:46
□東北に行こう!(1027-1/2)
み「旧新潟市外出身の市長を出さなきゃ、新潟市の発展はない!」
律「あんたが出たら?」
み「供託金出してくれる?」
律「供託金って、いくらくらいなの?」
み「1億円」
↑1億と云っても、この程度。ほしいけど。
律「そんなにするわけないでしょ!」
老「国政選挙で、300万円くらいじゃないですか?」
み「市長は、もっと安いか。
300円くらい?」
律「安すぎでしょ」
老「新潟市は政令指定都市だから、けっこう取られると思いますよ」
調べたら、政令指定都市の市長選では、240万円でした。
それ以外の市と東京都特別区では、100万円。
町と村は、50万円。
いずれも、有効投票数の10分の1を取らないと没収されます。
世界的に見て、日本の供託金は、一番高いそうです。
み「なんで、選挙の話になってるのよ?」
律「知らないわよ」
老「『ドカベン』から、商店街の話に移りました」
み「それそれ。
『古町通』ね。
そこにね、水島新司の漫画の登場人物が、銅像になってるわけ」
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★Mikiko
12/15/2014 07:34:28
□東北に行こう!(1027-2/2)
律「似たようなところがあったんじゃないかしら?」
み「鳥取県の境港。
『水木しげるロード』」
み「あれの、そのまんまパクリですよ。
水木しげる漫画の登場人物はデフォルメされてるから……。
3次元にしても、そんなに違和感がないんだけどね。
水島新司のは、劇画でしょ。
それが、3次元になってるから、スゴく変」
↑『野球狂の詩』の水原勇気。明らかに変……。
み「見てるほうが恥ずかしくなる感じ」
律「見に来る人もいるんじゃないの?」
み「写真撮ってる人とか、一度も見たことないね。
まったくもって、お金の無駄使い」
↑咥えた葉っぱが、よく盗まれるそうです。
老「手厳しいですな」
み「とにかく、お金の使い方がおかしいのよ。
アーケードの中に、デカデカした花壇を作ったり」
↑両側に花壇があります。
み「自転車が置けないっちゅーの!」
律「シャッター通りなら、いくらでも置き場所がありそうだけど」
み「流行ってる店なんて、百均くらい」
↑わたしがよく行くお店。
続きは、次回。
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☆ハーレクイン
12/15/2014 15:49:06
□ドップラー
ねえ。
ドップラー効果のことかな。
で、
>ドップラーにも似たバネ音
って、どんな音だろう。
>撚れ縄の軌跡
って、どんな軌跡だろう。
奇跡じゃないよね。
>金髪の後頭部、地毛の黒色が目立ち始めた分け目
ねえ。
あまりみっともよくないよね。
>フレンチドレッシングに彩られたローストビーフ
ローストビーフ。
ま、あまり好きじゃないからいいんだけどね。
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☆ハーレクイン
12/15/2014 15:51:35
□新潟市は政令指定都市
日本海側唯一の政令指定都市だそうです。
あ、北九州市と福岡市も日本海側だなあ。
お、山田太郎くんは左打ちだったか。バットが撓っているのがスゴいね。
水原勇気ちゃんの決め球はドリームボール。
アーケード街に花壇。これはいいと思うがのう。
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★Mikiko
12/15/2014 20:44:58
□ドップラー
わたしのイメージにあったのは、電車が踏切を通過するときの音ですね。
もちろん、車中から聞く音です。
ローストビーフは……。
東京にいたころは、ワインのアテとして、ときどき買いました。
確かに、「ウマい!」とうなるような食べ物ではありません。
スーパーで買うと、パックの底に肉汁が出てたりします。
新潟市。
“本州日本海側唯一”だったと思います。
北九州市や福岡市って、日本海側気候なんでしょうかね?
アーケード街の花壇は、邪魔以外の何物でもありません。
酔っぱらいのゲロ吐き場の役目しかないです。
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☆ハーレクイン
12/15/2014 21:41:13
□ドップラー効果
音源が近づいてくるときは高く、遠ざかるときは低く聞こえる現象ですね。サイレンを鳴らしながら救急車が通過していくときによくわかります。
「ドップラー」はこの現象を研究した人の名前ですね。高校の物理で習います。
ローストビーフ。
近ごろあまり肉を食べなくなったから、興味がわかないなあ。
作るのは簡単なんだろ、牛肉の塊を焼く、というか炒めるだけだよね。
九州北部の気候。
言われてみれば、なんとなく本州とは違うような気もしますね。福岡なんてさまざまなメディアに登場しますが、気候は実感できませんね。
わたしが初めて触れた福岡についての文章は、たぶん松本清張『点と線』かなあ。
アーケード街の花壇はゲロ吐き場。
きったねえな。新潟だけなんじゃないのか。
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★Mikiko
12/16/2014 07:41:37
□ローストビーフ
あれは、肉のタタキではないでしょうか?
九州は……。
大陸との間の海が狭いので、季節風に乗る水蒸気が少ないのかも。
でも、雪は降らないにしても、お天気は悪そうですね。
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☆ハーレクイン
12/16/2014 08:14:26
□肉のたたき
「たたき」とは、肉や魚などを「生のまま細かく刻む」調理と、「表面を炙り内部は生」という調理法の二通りを指すようです。共通しているのは「生」ということですね。
ローストビーフは内部まで火を通しますので、「たたき」とは云えないのでは……。
九州も福岡や佐賀など日本海側は雪が降るそうです。もちろん、「たまに」でしょうが。
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★Mikiko
12/16/2014 19:50:52
□確かに……
ローストビーフは、中まで火を通していると書いてありました。
ビーフステーキでは……。
肉の中心部の温度は、ミディアムで、60度。
レアは、45度くらいだそうです。
45度じゃ、バイキンは死なんのではないか?
今夜から、大雪になりそうです。
すでに、暴風雪警報が発令されてます。
明日は、社用で遠出があり、夜遅くに車を運転して帰ってこなくてはなりません。
遭難しませんように……。
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☆ハーレクイン
12/16/2014 21:25:39
□菌を殺すには……
最低でも65℃に加熱します。ただしこの温度では、30分以上の加熱時間が必要です。これを低温殺菌法といい、パスツールが開発しました。
もちろん、100℃以上に加熱すれば、数秒で菌は死滅します。
暴風雪警報ですか。明日の日本列島、特に日本海側は大荒れだそうです。お気をつけて。
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★Mikiko
12/17/2014 06:33:08
□今朝起きたら……
雪は、ほとんど積もってませんでした。
風が強いと、雪は新潟市を素通りするんです。
でも、暴風雪警報は出たままです。
道路は凍ってそうですね。
由美と美弥子 1650
★Mikiko
12/17/2014 07:34:24
□東北に行こう!(1028-1/2)
み「その百均の真ん前に花壇があるのよ。
邪魔くさいったらないんだから」
↑『駐輪エリア』となってるのに、置けないではないか!
律「それで、何の話なのよ。
終わり?」
み「何か言いかけてたのだが……」
老「『ドカベン』ですよ」
み「『ドカベン』がどうした?」
律「あんたが話を振ったんでしょ」
老「確か、おにぎりの話からだったと思います」
律「思い出した。
おにぎりが腐ってて、酸っぱかったって話よ」
み「違うわ!
固まったご飯を箸で食べることについて、甘酸っぱい想い出があると言ったのじゃ」
律「どんな想い出よ?」
み「中学生のころって、やたらお腹が空いたでしょ」
律「そうだったかしら?」
み「体裁を繕うでないわ。
お昼休みなんて、12時をだいぶ過ぎてからだったから……。
もう、ペコペコ」
老「早弁してるやつもいましたな」
-----
★Mikiko
12/17/2014 07:35:04
□東北に行こう!(1028-2/2)
み「ほんと、男は羨ましかったよ。
早弁しようが、“ドカベン”持って行こうが、恥ずかしく無いんだから」
老「女性は、恥ずかしいんですか?」
み「当たり前じゃ。
早弁なんかしたら、なに言われるか、わからん」
み「ま、それはどうにか我慢するとしても……。
問題は、弁当箱です。
お腹が空くんだから、容量のある弁当箱を使いたい」
律「使えばいいじゃない」
み「おみゃーみたいに、人の目を気にしない女にはわからんの!
女子には、体裁というのがあるのじゃ。
みーんな、リカちゃんが食べるみたいな、小さい弁当箱を持ってきてる」
↑こんにゃです。
律「あんたもそうだったの?」
み「体裁が悪くない程度で、出来るだけ一杯入りそうなのを使ってた。
でも、普通にご飯を入れてったら、ぜったいに足りない」
律「2つ持っていけばいいじゃない。
ひとつは、早弁用」
み「女子中学生が、2つも弁当、食えるか!」
律「食べれるんじゃない?」
み「体裁的に食べれんだろ!」
↑ありえねー弁当写真を発見。ホラー弁当だそうです(こちら)。
続きは、次回。
P.S. 本日は所用で、帰りが遅くなります。天候によっては、帰れないかも知れません。
-----
☆ハーレクイン
12/17/2014 08:42:36
□やれやれ
いった由美ちゃん、意識は失わなかったか。
とりあえずよかった。
んで、てっきり前回でこの場面は終了、場面転換と思っていましたが、珍しく後始末場面ですね。
>あれはいったい誰なのだろう
由美ちゃんは、美弥ちゃんから女教師の話は聞いていないのかなあ。
自分に憑依するものの正体を知らないのか、由美ちゃん。しかし、律子叔母さんに相談してもなあ……。
-----
☆ハーレクイン
12/17/2014 08:46:37
□>女子には、体裁というのがあるのじゃ
大変ですのう、おなごは、「み」さん。
しかし体裁をつくろうということは、本音では生きていないということだよね。疲れるだろうなあ。
おー、久方ぶりのキャラ弁。
今回はホラー弁当ですか。
「ゾンビ弁当」「フランケンシュタイン弁当」「ゆうれい弁当」が紹介されています。
登場の画像は「ゆうれい弁当」。髪の毛はひじき、右上の頭の割れた部分は油揚げの煮物、目とは歯はウズラの卵、黒目と鼻の穴は海苔、目の周りの隈は粉末青汁だそうです。
>天候によっては、帰れないかも
♪あ~あああ~ 夜になっても帰れぇなぁい~
ご苦労様です、Miさん。どうかお気をつけて。
-----
★Mikiko
12/17/2014 23:18:57
□ただいま帰りました!
なんとか、生きて帰れました。
夜の雪道、怖かったです。
凍って、テロテロ。
ブレーキを踏むと、ガリガリ音がしました。
ブレーキパッドが凍りついてたのでしょう。
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☆ハーレクイン
12/17/2014 23:51:06
□お帰りやす
ようこそ御無事でお戻り。
お疲れ様でした。
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★Mikiko
12/18/2014 07:20:12
□今朝起きたら……
雪は、まったく積もってませんでした。
でも、路面は凍ってツルツルのようです。
今日は、電車で行きます。
★Mikiko
09/19/2014 07:20:28
□東北に行こう!(964)
み「右に見える川は?」
爺「『飯詰川』です」
爺「このあたりはもう、冬季閉鎖区間に入ってます」
み「もう?
これじゃ、冬場はぜんぜん使えないってことじゃないの」
爺「ま、全面閉鎖とほぼ変わりませんな。
もうすぐ、ダム湖が見えてきますよ」
み「あ、見えた」
爺「『飯詰ダム』です」
爺「この先に、『不動ノ滝』という滝があるんです」
↑2004年撮影。
爺「そのため、このダム湖も、『不動湖』という名がついています。
たしか、ダム周りが公園になってたと思いますよ」
み「やっぱり『不動公園』?」
爺「当たりです。
ちょっと、寄ってみますか。
まだ、日暮れには間がありますから」
み「この地図に、公園なんか載ってないぞ」
爺「あんまりメジャーな公園じゃないですからね」
み「行ったことあるの?」
爺「だいぶ前に1度だけ。
確か、キャンプ場とか、フィールドアスレチックの設備もあったはずです。
公園を通って、『不動ノ滝』まで行けました。
どうします?」
み「公園なら、トイレある?」
律「さっき、したばっかりじゃないのよ」
み「だって、これからずーっと山道なんでしょ。
たぶん、トイレなんて無いよ。
だろ?」
爺「青森側に下り切るまではありませんね」
み「ほら。
いちおう、しておいた方がいいんじゃないの?
道端でケツ出すよりか」
律「そんなことしますか。
藪に入ればいいじゃないの」
み「ヤブ蚊にケツを刺されます」
↑デング熱の媒介者でもあります。
律「蚊なんか、もういないわよ」
み「いるよ~。
まだ、10月初旬じゃん。
ヤブ蚊は、平気で生きてます」
律「そんな話するから、なんだか催して来たじゃないの」
み「寄ってこうよ」
律「そうね」
爺「じゃ、駐車場に入りますよ。
確か、赤い橋の脇に公園の駐車場があったはずです。
えーっと。
これかな?」
み「ぜんぜん赤くないではないか」
爺「ですね。
でも、たしかにこの橋でした。
ペンキが剥げてしまったみたいですね」
続きは、次回。
由美と美弥子 1587
★Mikiko
09/20/2014 07:50:43
□東北に行こう!(965-1/2)
爺「ここのはずです」
み「砂利道じゃん」
爺「ここでいいのかな」
み「単なる空き地なんですけど」
爺「降りてみましょう」
み「人っ子一人、おらん」
律「ほんとに公園なのかしら?」
み「トイレの順番待ちが無いことだけは確かだ」
爺「こっちです。
行ってみましょう。
ありゃ」
み「どうしたの?」
爺「あれです」
↑市の掲示物にしては、字体がポップです。
み「土砂崩れに倒木……。
復旧は行なわれなかったってこと?」
↑2006年の画像です。現在はどうなってるんでしょう?
爺「予算的に無理だったのかも知れませんね。
この先に民家があるわけじゃないですから」
み「復旧を待つ住民はいないってことね」
爺「どうします?」
み「滝までは行けなくても、公園は行けるんじゃないの」
爺「行ってみますか?」
み「このまま帰ったら、ケツを蚊に刺されるハメになるかも知れん」
-----
★Mikiko
09/20/2014 07:51:35
□東北に行こう!(965-2/2)
爺「じゃ、橋を渡りましょう」
み「ひょえー。
けっこう高いな、この橋」
律「眺めが良くて、気持ちいいわ」
み「おー。
山の木々が湖面に映ってる。
ここって、紅葉の名所じゃないの?」
↑2007年10月25日の画像。まだ少し早いようです。
爺「湖面に映えて、綺麗でしょうね」
み「さすがにここらでも、まだ早いな」
爺「来月、もう1回、来られませんか?」
み「それほどヒマじゃないわい。
しかーし。
誰も人がいる気配が無いんですけど。
今日は日曜だろ。
滝は見れなくても……。
キャンプ場やフィールドアスレチックがあれば、楽しめるんじゃないの?」
律「そうよね」
み「ふ~。
やっと、渡りきった。
なんか、まったく人の気配がしないけど」
爺「先に行ってみましょう」
律「あら。
チェーンが張ってあるわよ」
み「しかもこれって……。
近ごろ張られたチェーンじゃ無いよね。
真っ赤に錆びてる」
爺「鉄杭も真っ赤ですな」
続きは、次回。
由美と美弥子 1588
★Mikiko
09/21/2014 08:03:52
□東北に行こう!(966-1/2)
律「今日は、休園なんじゃないの?」
み「日曜日に休園してどうすんじゃい。
チェーンは張ってあるけど……。
入るなって看板は無いよね」
爺「このチェーンは、単なる車止めかも知れませんね。
行ってみますか」
み「うむ。
今、ここで引き返したら……。
後々、尻を蚊に刺されてから後悔することになりかねん。
いざ行かん」
律「でもなんだか……。
この先にキャンプ場なんかありそうな道じゃないわね」
み「山奥に分け入っていく感じだよな。
道、間違えたんじゃないのか?」
爺「一本道でしたよ」
キー、ケケケケケケケケケケケケ。
み「どひゃー。
何だ、今の?」
律「鳥じゃないの?」
み「うんにゃ。
こないだ『ダーウィンが来た!』で聞いた声に似てた」
律「何の鳴き声よ?」
み「サル。
テナガザルだったか、オランウータンだったか」
律「青森にオランウータンがいるわけないでしょ」
み「逃げたのかも知れん」
律「冬はどうするのよ」
み「オランウータンなんか、毛がボーボーなんだから大丈夫だろ」
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★Mikiko
09/21/2014 08:04:43
□東北に行こう!(966-2/2)
爺「サルだとしたら、日本猿しかありえませんよ。
地球上で北限に住むサルです」
み「外人に人気なんだよね」
律「日本猿が?」
み「温泉に入るサルがいるでしょ。
長野じゃなかった?」
爺「地獄谷野猿公苑ですね」
爺「外国人にとっては、サルは南国の生き物なんです。
だから、雪深い場所に住む日本猿は、スノーモンキーと呼ばれ、珍しがられるようです」
み「しかも、温泉に入るんだからね」
爺「外人さんは、大喜びするみたいですよ」
↑左手が余裕です。
み「しかし、温泉に入るのはいいけど、湯冷めしないもんかね?」
律「わたしに聞かないでよ。
獣医じゃ無いんだから」
爺「毛に覆われた動物は、人間に比べて汗腺が少ないので、熱が逃げないらしいですね」
み「夏は、暑いわな。
あ、だから、青森にいるのか。
彼らにとっては、冬の寒さより、夏の暑さを避けることの方が大事なのかも」
↑足湯ならぬ、足水で酷暑を耐える豊橋の猿。
続きは、次回。
由美と美弥子 1589
★Mikiko
09/22/2014 07:25:40
□東北に行こう!(967-1/2)
律「なんか、さっき聞いた論拠と似てるけど」
み「そんなこと言いました?」
律「何の話だったかしら。
そうそう。
住宅の話よ。
これからの住宅は、夏の暑さ対策の方が重要だって」
み「おー、そうじゃそうじゃ。
『旧齋藤家別邸』の話だったな」
↑北向きの座敷。当然のことながら、窓際にも陽が差し込みません。夏快適!
律「サルと論拠が同じってことじゃないの」
み「やかましい。
あ、案内板がある」
律「字が消えかけてるわ」
み「『野外トレーニング』なんとかってことは……。
ここが、フィールドアスレチック場ってこと?」
爺「そうでしょうね」
律「なんか……。
すさんでるわね」
み「滅びてると言ったほうがいいかも。
どう考えても、営業してる感が無いぞ」
律「そうよね」
み「とにかく、人っ子一人いないのが不気味すぎ」
律「まだ、先行くの?」
み「この先に何かありそうな気配はないな」
律「トイレは、もっと手前じゃないの?」
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★Mikiko
09/22/2014 07:26:22
□東北に行こう!(967-2/2)
律「あ、これ見て。
さっきは、ただの朽木だと思ってたけど」
み「ここが、キャンプ場だな」
律「ずいぶん狭いわね。
テントが、4つくらいしか張れないんじゃない?」
み「しかし……。
営業してないのは明らかではないか」
律「そうよね」
み「でも、トイレだけならやってないか?」
律「そんなわけないでしょ」
み「あ、あった」
律「見事に、板で塞がれてるわね」
み「『松神駅』を思い出すな」
み「青森のトイレって、みんな床が抜けるのか?」
爺「あぁ、思い出しました。
ここだったのか……」
み「何が?」
爺「湖畔のキャンプ場で起きた、ある事件のことです。
当時は、ワイドショーなんかで、連日のように報道されてましたよ」
み「どんな事件?」
爺「事件の元となったのは、その数年前の事故です。
ここで、地元の子供会がキャンプをしてたんです。
引率してたのは、青年団の若者たちでした」
続きは、次回。
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☆八十郎
09/22/2014 20:47:31
□久しぶりに
里帰りしてみますと、なんと!
お父さん頑張ってますね。(笑)
土壇場のスピード感が素晴らしいです。
まさに、阿吽(あうん)の呼吸。
盃からお酒の溢るる如く、
“お~っとっと。”
口からお出迎えになるんでしょうか。
まあ、なるんでしょう。
これは、どぶろくですな。
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★Mikiko
09/23/2014 07:34:38
□どーも最近……
男性のイクところを書く機会が多くなった気がします。
男性の場合、イッたことが傍から見てわかるので……。
書きやすいのかも知れませんね。
少々、反省。
↓新潟県加茂市のお酒『越の鶴 ほだれ酒』。
中身は、純米清酒。
残念ながら、にごり酒ではありません。
由美と美弥子 1590
★Mikiko
09/24/2014 07:23:35
□東北に行こう!(968-1/2)
爺「若者たちは、夕食のオカズを調達すると称して、飯詰ダムでの釣りに興じてたんです」
↑飯詰ダムでの画像です。魚は、バスだとか。
爺「子供たちから、目を離してしまったんですね」
み「いやな予感」
爺「子供のひとりがダム湖に落ち、亡くなってしまいました」
み「悲惨だね」
爺「それで、子供会のキャンプは、しばらく中止になったんです。
でも次第に、過去の過ちを教訓にすることこそが、亡くなった子供への供養だという意見が多くなり……。
数年後、復活することになりました。
しかし、久々のキャンプに、いきなり子供たちを連れて行って、また何かあると大変だってことで……。
まず引率する青年たちだけでキャンプしてみて、役割分担や連携などを詰めることになりました。
キャンプ場は事件後荒れてましたから、その整備も兼ねてです。
その、プレキャンプで、事件が起こりました」
み「ものすごく嫌な予感」
爺「翌々日、予定時間になっても帰らない若者たちを心配して、地元の人たちが探しに来たんですが……。
そこで、変わり果てた若者たちの姿を発見することになりました」
み「絶望的に嫌な予感」
爺「全員、殺されてました。
斧で額を割られた者……」
爺「ナイフで喉を裂かれた者……」
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★Mikiko
09/24/2014 07:24:17
□東北に行こう!(968-2/2)
爺「尖らせた杭で、胸を貫かれた者もいました」
み「犯人はつかまったの?」
爺「いいえ」
み「まだ逃げてるってわけ?」
爺「あれだけ探しても見つからないんだから……。
ダムに身を投げたんだろうとも言われてます」
↑岐阜県大野郡白川村にある『白水ダム(電源開発㈱)』です。
み「誰かはわかってるわけ?」
爺「ダム湖で溺れた少年の父親です」
み「逆恨みじゃん!
その時引率してた青年団とは、違う若者たちだったんじゃないの?」
爺「精神に異常を来していたんでしょうな」
み「殺される方は、たまったもんじゃないわい」
爺「その父親が犯人だとわかったのは……。
ひとりの若者が、携帯で動画を撮ってたからなんです」
爺「その若者も亡くなってしまったんですが……。
地面に落ちた携帯の角度が良くて、現場が写ってました」
み「そこに、犯人が?」
爺「顔は仮面のようなもので隠してましたが……。
誰が見ても、その父親であることは、明白だったそうです」
み「何でよ?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1591
★Mikiko
09/26/2014 07:24:26
□東北に行こう!(969-1/2)
爺「その父親は、地元では有名な元アイスホッケー選手だったんです」
み「アイスホッケーと何の関わりがあるんだ?」
爺「まだわかりませんか?
その仮面とは……。
アイスホッケーのフェイスマスクだったんです。
ほら、これですよ」
み「あぎゃー」
爺「ふぉっふぉっふぉっ。
犯人は、ダム湖に沈んだりしてはおらんわ。
こうして、ここに生きておる!
再び、息子に生贄を捧げるためにな!」
み「ぎょえー」
爺「ちょっと、大げさだな」
律「泡、吹いちゃった」
爺「もしもし。
大丈夫ですか?
冗談ですよ」
律「ほら、しっかりしなさい!」
み「あわ、あわ、あわ」
律「情けない女。
まさか、漏らしたんじゃないでしょうね」
↑わたしのことではありません。大人になってから、おしっこを漏らしたことは無いです。うんこならありますが。
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★Mikiko
09/26/2014 07:25:23
□東北に行こう!(969-2/2)
み「くそー。
た、たばかりおって……。
でも、先生はどうして怖がらなかったわけ?」
爺「この方がマスクを出したとき、目が合っちゃったもの。
で、人差し指を唇に当てて、しーって顔なされたから」
み「2人して騙したわけね」
爺「あそこまで驚くとは、こっちが驚きました」
み「おのれ。
この恨み、はらさでおくべきか」
爺「途中で気づきそうなものですけどね。
完全に『十三日の金曜日』のパクリじゃないですか。
これ、そのまま書いたら剽窃ですよ」
み「作家失格!」
爺「書きませんって。
あのキャンプ場の杭を見て、たまたま思いついたんです。
さんざん、白タクだとか言われましたからな。
ちょっと仕返しです」
み「案外、根に持つタイプだったわけね」
爺「さ、そろそろ行きましょうか。
ほんとに暗くなってしまいます」
『不動公園』での一連の描写は、↓のページを参考にさせていただきました(画像もほとんどこちらから拝借してます)。
【青森旅】恐怖★不動公園の紅葉(前編)
【青森旅】恐怖★不動公園の紅葉(中編)
【青森旅】恐怖★不動公園の紅葉(後編)
↑の記事は、2007年に書かれたものです。
現在、『不動公園』は、トイレも綺麗になり、再整備されてるようです(参照)。
続きは、次回。
由美と美弥子 1592
★Mikiko
09/27/2014 08:11:36
□東北に行こう!(970-1/2)
律「ずいぶん、山道らしくなってきたわね」
み「それより、薄暗くなってきたではないか。
こんなとこ、街灯も無いんだろ?」
爺「あるわけありません」
み「急いでちょ」
爺「大丈夫です。
列車を使うより、ずっと早く着けますから」
み「そうでなく!
暗い山道は、怖いではないか」
爺「さっきの話は、冗談ですって」
み「わかっとるわい。
オバケが怖いわけじゃないの。
道から飛び出したら、一巻の終わりでしょ」
爺「わたしの運転技術を侮ってはいけませんぞ。
これでも昔は、ケンメリに乗ってましたから」
み「何じゃそりゃ。
メリケンなら知ってるが」
↑神戸市中央区元町通。“メリケン”はもちろん、“アメリカン”の訛りですね。
爺「知りませんか?
日産のスカイラインのことですよ」
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★Mikiko
09/27/2014 08:13:00
□東北に行こう!(970-2/2)
み「最初から、そう言えばいいではないか」
爺「昔のテレビCMのキャッチフレーズが……。
『ケンとメリーのスカイライン』だったんです」
爺「当時の若者は、みんな憧れたものです。
CMソングも流行りましたし。
♪いつぅだ~って、どこにぃ~だって」
↑いい歌です。
み「歌うな!」
爺「う~ん。
なんだか、昔を思い出したら、アクセルを踏みたくなりました。
お望み通り、急いで差しあげましょう。
行きますよ」
ブォォォォォ~。
↑カングーが変身!
み「ぎゃー。
早すぎだろ。
思いっきり“G”がかかったぞ」
↑素人が戦闘機に乗ると、加速Gでこんな顔になるそうです。
爺「まだまだまだ」
み「スピード違反!」
続きは、次回。
由美と美弥子 1593
★Mikiko
09/28/2014 06:47:19
□東北に行こう!(971-1/2)
爺「こんなとこに警察がいますか。
パトカーを隠しとく場所がありませんがな」
↑わたしは、4回ほど捕まりました。
爺「スピードは、出し放題です。
それそれそれ!」
み「やめれー。
せ、先生、止めて」
律「楽しいじゃないの。
わたしも、このくらいの運転するわよ」
爺「ほー、頼もしいですな。
何にお乗りですか?」
律「ジャガーです」
爺「そりゃ、おみそれしました。
しかし……。
このフランスの大衆車も、決してイギリスのスポーツカーに負けておりませんぞ。
いいですか、コーナーに突っこみますよ。
見よ!、秘技『ヒール・アンド・トゥ』」
↑高度な技術ですが、決して“秘技”ではありません。
み「あぎゃー」
♪パパラパ、パパラパ。
↑この技術を、もっと建設的な方向で活かせぬものか……。
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★Mikiko
09/28/2014 06:48:21
□東北に行こう!(971-2/2)
み「暴走族か!」
爺「『警笛鳴らせ』の標識が見えませんか」
み「そんなとこで、スピード出すな!」
爺「対向車がセンターラインを越えてきたら、ちょっと怖いですけどね。
大丈夫。
これまで死んだことありませんから」
み「当たり前だろ!
くそ!
これ以上スピード出したら、おしっこ漏らしてやる」
爺「信じられない脅し方ですな」
律「この人、ほんとにするかも知れませんわ」
爺「そりゃ怖いな」
み「お~、やっとブレーキ掛けたな」
爺「坂を登り切りましたから。
そこに景色のいい展望台があります」
爺「ちょっと降りて見ましょう。
青森湾が見えますよ」
み「トイレ、ある?」
爺「ありませんがな」
み「くそ」
爺「大は勘弁してくださいよ」
み「誰がするか」
続きは、次回。
由美と美弥子 1594
★Mikiko
09/29/2014 07:25:04
□東北に行こう!(972-1/2)
爺「そこです。
それじゃ、止めますよ」
み「ふ~、助かった。
危うく、命が死ぬとこだったわい」
律「あらほんと、いい景色」
↑9月中旬の画像のようです。
爺「でしょう。
青森の海が穏やかなのも、あとわずかですな」
律「今、眺めてるのが、青森の海だなんて……。
なんだか夢みたいね」
み「旅情を感じるのぅ。
思いがけず海を見られて良かったな。
列車からじゃ、見えないでしょ」
爺「そうですね。
奥羽本線は、内陸から平地を北上して来ますからな。
ここからだと、タイミングが良ければ、函館行きのフェリーも見えますよ」
み「函館までどれくらい?」
爺「4時間弱です」
み「そんなにかかるの。
すぐそばみたいだけど」
爺「青森湾は、津軽半島と下北半島の奥に挟まれた奥にありますから……」
爺「距離にして、113キロほどあるんです」
み「なるほど。
それは遠いわ。
新潟と両津の航路が、60キロちょっとだからね。
2倍弱もあるってことか。
それなら、4時間で行けば早い方だよ。
佐渡汽船のフェリーなんか、2時間半もかかるんだぜ」
-----
★Mikiko
09/29/2014 07:26:03
□東北に行こう!(972-2/2)
爺「そりゃちょっと、かかりすぎですな」
み「だよな。
青函連絡船ってのは、龍飛岬から出てたの?」
爺「違いますがな。
青森港ですよ」
↑あまりにもボロっちく、とても日本の船とは思えません。
み「『津軽海峡冬景色』の歌詞に、龍飛岬が出てくるではないか」
爺「あれは、連絡船から見えるという場面でしょ。
龍飛崎から船が出たわけじゃありません。
青函トンネルは、龍飛崎から海に潜りますが」
み「そうか。
青函連絡船は、やっぱりターミナル駅の青森から連絡しなきゃならんわけね」
爺「ですね」
み「でも、フェリーの客なら、車でしょ。
何も青森港から出なくていいんじゃないの?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1595
★Mikiko
10/01/2014 07:25:04
□東北に行こう!(973-1/2)
み「もっと先の、下北半島の先っぽ……。
ほれ、マグロで有名な……」
爺「大間ですな」
み「それそれ」
爺「ありますよ。
大間と函館の航路」
み「あるんかい!」
爺「大間からなら、函館まで、1時間半です」
み「ぜんぜん違うではないか。
青森からと比べて、2時間以上節約できるじゃん。
なんで、そっちに集約しないわけ?」
爺「青森から大間まで行くには……。
下北半島を、ぐるっと回らにゃなりません」
爺「移動距離は、150キロになります。
もちろん、高速道はありません。
ルートによっては峠道もあります。
時間にして、3時間かかるんです」
み「にゃんと。
それじゃ、青森からフェリーに乗ったほうが、1時間早く函館に着くわけか」
爺「それに、フェリーなら休めますからね」
↑『青函フェリー』のカーペット席。運賃は、たったの1,540円。佐渡汽船は、一番安くても2,510円です。なぜじゃ!
-----
★Mikiko
10/01/2014 07:26:14
□東北に行こう!(973-2/2)
爺「下北半島に用事でもない限り、みんな青森から乗るでしょう」
み「そもそも、青函連絡船ってのは、いつまで運行されてたの?」
↑五色のテープが舞う全盛期の出航風景。
爺「1988年。
昭和63年です」
み「おー、昭和の終わりだね」
爺「バブルの頂点に向かって一直線のころです」
み「連絡船が廃止になって、青函トンネルに移行したわけだよね。
なんで、またフェリーが就航したわけ?」
爺「新しく就航したわけじゃありませんよ。
青函連絡船の前から、フェリーはあったんです」
み「そうなの?」
爺「青函連絡船の就航は、明治41年ですが……。
民間の船が定期航路を開設したのは、江戸末期にさかのぼります」
み「フェリーか?」
爺「江戸時代にフェリーがあるわけないでしょ。
民間の帆船です。
明治6年には、当時の開拓使という官庁が、汽船を就航させてます」
↑明治15年ころの絵。なんだか漁船みたいです。
爺「その後、この航路を、今の日本郵船の前身の会社が引き継いだんです。
連絡船が廃止になってからも、フェリーは運行され続けてます。
いろいろ統廃合がありましたが、今も、2社のフェリーが就航してますよ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1596
★Mikiko
10/03/2014 07:21:15
□東北に行こう!(974-1/2)
み「なーんだ。
青函連絡船が無くなってからは、青森から船で北海道には行けないと思ってた」
爺「そう言われてみれば……。
そんなふうに思われてる方も、おられるかも知れませんな」
↑『津軽海峡冬景色』。1977年の映像。石川さゆり、19歳です。
爺「さて、そろそろ行きましょうか。
薄暗くなってきました」
爺「それでは、ここからは下り坂になります」
み「カングーも、登りが終わってホッとしてるだろうね」
爺「ですかね。
昔は、自転車で越えたものですよ。
そのときは、ほんと、この展望台に着くと嬉しかったものです」
爺「あとは下りだけなんですから」
み「下ったら、戻るのに、また上らにゃならんではないか」
爺「Uターンして、同じ方向に下ればいいだけです」
み「何しに登って来たんじゃ!」
爺「別に用事があったわけじゃないですからね。
あそこで青森湾を眺めて……。
あとは下りを楽しむ」
み「カングーに自転車積んで来ればいいではないか。
この車なら、余裕で積めるでしょ」
↑後部座席を畳めば、ママチャリも余裕で載ります。
-----
★Mikiko
10/03/2014 07:22:03
□東北に行こう!(974-2/2)
み「で、下りだけ自転車」
爺「車はどうするんです?
あそこに置いて帰るんですか?」
み「2人で来ればいいのじゃ。
1人は、車を運転して帰る」
爺「下り坂が楽しいのは……。
苦しい登りを耐えぬいたからこそですよ。
下り坂の喜びは、登り坂あってこそのものです」
↑推定年齢75歳。急な登り坂を、時速20キロを超えるスピードで駆けあがってたそうです。
み「何か、深いこと言ってるつもりか?」
爺「そんなつもりはありません。
さ、出発しますよ。
シートベルトをお締めください」
み「スピード、出すなよ」
爺「わかりました。
エンジンブレーキをかけながら、ゆっくりと下ります」
み「なんじゃそれ?」
爺「エンジンブレーキ、知らないんですか?」
み「わたしのパッソには付いておらん」
爺「あのね。
エンジンブレーキってのは、装置じゃないんです。
続きは、次回。
由美と美弥子 1597
★Mikiko
10/04/2014 07:47:29
□東北に行こう!(975-1/2)
爺「アクセルを戻すだけです」
爺「アクセルを戻せば……。
エンジンの回転が落ち、駆動輪の回転も落ちます。
これによって車体が減速しますから……。
これを、エンジンブレーキと呼ぶんです。
さらに強い制動力を得ようとしたら、ギヤを落とせばいいんですね」
み「わたしのパッソはマニュアルじゃないから、ギヤなんか落とせんわい」
爺「AT車でも出来ますって。
『D』レンジの下に『2』『1(L)』とあるでしょ」
爺「あれに入れてやれば、ギヤが落ちます。
でも、『2』で、エンジンブレーキが効きすぎるようなら……。
『オーバードライブ』のスイッチを、OFFにしてやればいいんです」
爺「それで、軽いエンジンブレーキがかかります」
み「そんなスイッチ、どこにあるんじゃ?」
爺「これは、マニュアル車なのでありません。
AT車にしか付いてないんです。
帰ったら、探してみてください。
必ずありますから。
でも、1度も触ったことがないって人も多いみたいですね」
み「存在自体、知らんかった」
爺「ぜひ使って下さい。
高速道路に入るときなど、急加速したいときにも使えますし。
とにかく、エンジンブレーキを使わずに長い坂道を下るのは、自殺行為です」
み「なんでじゃ?」
-----
★Mikiko
10/04/2014 07:48:31
□東北に行こう!(975-2/2)
爺「フットブレーキってのは、摩擦力で減速させてるんです」
爺「長く使ってたら、ブレーキパッドが焼けちゃいますよ。
よく今まで生きてましたね」
み「新潟平野しか走ったことないでな」
爺「そんなに平らなんですか?」
み「地平線まで田んぼじゃ」
爺「ど田舎じゃないですか」
み「失敬な!
新潟市は、政令指定都市じゃぞ」
爺「そうでしたね」
み「新潟市は、日本一、水田面積の大きい自治体なのじゃ。
2位の北海道旭川市の倍以上という、ぶっちぎりでな」
爺「やっぱり、田舎じゃないですか」
み「新潟平野には、スーパーの屋上駐車場しか坂道が無い(言い過ぎです)。
だから、足のブレーキだけで事が済み申す」
爺「でも、いつ坂道で運転する機会があるか分かりませんよ。
覚えといて損はないです。
いいですか。
下り坂では、エンジンブレーキ。
ガッテンしていただけましたでしょうか?」
み「ガッテン!
ガッテン!」
↑上は、1997年。下が、2011年。小野文惠アナは、29歳と43歳。立川志の輔は、43歳と57歳。
続きは、次回。
由美と美弥子 1598
★Mikiko
10/05/2014 07:38:26
□東北に行こう!(976-1/2)
爺「それじゃ、そろそろ坂を下りきりますよ」
み「下りは早いな」
爺「当然です。
自転車のときは、特にそう感じました」
↑下り坂での自転車の世界記録は、時速210.4㎞だそうです。
爺「登りの長さに比べ、下りのなんと短いことかと」
み「さもありなん。
用もないのに登るのが悪いのじゃ」
爺「そこに坂があるからです」
み「アホとしか思えん」
爺「あ、ここに大きい都市公園があるんですよ。
野木和公園(のぎわこうえん)と云います」
爺「敷地は、30ヘクタール以上あります。
サクラが500本ほど植わってまして……」
爺「『青森春まつり』の会場にもなってます」
み「ほー。
サクラはこの時期、どうしようも無いな。
あとは、何があるの?」
爺「とにかく広大ですからね。
『ピクニック広場』とか、いろいろありますよ」
↑なぜか、人のいる画像がほとんど見つからない公園です。
-----
★Mikiko
10/05/2014 07:39:20
□東北に行こう!(976-2/2)
爺「あ、そうそう。
野木和湖という湖もあります」
み「ここも、ダム湖か?」
爺「確かに人造湖ですが、ダム湖ではありません。
もともと、灌漑用溜池として作られたものを拡張したんですね。
釣りの名所でもありますよ。
昔からヘラブナ釣りで有名でしたが……」
爺「最近は、ブラックバスが盛んみたいですね。
寄ってみますか?」
み「そんな広いとこ、これから寄ったら、夜になっちまうだろ」
爺「夜になったらなったで、また面白いですよ」
み「何が?」
爺「実は昔……。
ここで、ある事件があったんです。
湖のほとりでキャンプをしていた若者たちが……。
全員、非業の最期を遂げたのです!」
み「もうええわい!
早く、街に降りてちょ」
爺「ははは。
怖がりですね」
隣の先生が、袖を引っ張ってきました。
↑袖釣込腰(そでつりこみごし)という技だそうです。
続きは、次回。
由美と美弥子 1599
★Mikiko
10/06/2014 07:22:31
□東北に行こう!(977-1/2)
み「なに?
おしっこ?」
律「違うわよ。
ちょっと耳を貸して」
み「賃料、先払いになります」
律「早く貸せ!」
み「痛い痛い痛い」
み「引っ張らなくてもいいでしょ。
千切れるかと思った」
律「やっぱり……。
いくらなんでも、ここまでタダ乗りしたんじゃ申し訳ないわよ」
み「電車代が、大幅に浮いたからね」
律「いくらくらい、浮いたのよ?」
み「えーっと……。
旅程表に書いてきたはず。
あった、あった」
み「津軽鉄道の『金木』から『津軽五所川原』が、550円。
JRの『五所川原』から、『青森』が、970円。
合計、1,520円だね」
律「2人で、3,000円じゃない」
み「けっこう、デカいね」
↑ケンタッキーフライドチキンなら、このくらい(12ピース半)。ぜったい、一人では食えません。
-----
★Mikiko
10/06/2014 07:23:27
□東北に行こう!(977-2/2)
律「でしょ。
といって、現金をお渡しするのも、なんだか失礼だしさ」
↑この『御車代』は、意味が違いますが。
み「金払ったら、本物の白タクになっちゃうわな」
律「今日のホテルって、夕食付き?」
み「うんにゃ。
ビジネスホテルだからね。
旅先じゃ、やっぱり街に出なきゃでしょ」
律「お店、どこか予約してあるの?」
み「わたしがそんなことするはずないでしょ。
足の向くまま、気の向くまま……。
『おんな酒場放浪記』でござんす」
律「何それ?」
み「BS-TBSの番組。
おもろいよ」
律「あのさ、夕食、お誘いしない?」
み「誰を?」
律「決まってるでしょ!」
み「白タクか」
律「一人前、3,000円くらいの料理なら、失礼じゃないでしょ」
↑富山駅前『鉄板焼 シェフ小玉』さんの3,000円コース。
み「白タクの分は、わたしたちの奢りってこと?」
律「そうじゃなきゃ、意味ないわよ。
いいわね。
聞いてみるわよ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1600
☆
10/08/2014 07:36:55
□東北に行こう!(978-1/2)
律「あの~」
爺「何やら、密談でしたな」
律「失礼ですが……。
今日、これからのご予定は、ございますか?」
爺「いえ、特に。
うちに帰って、1杯やるだけですな」
律「奥様はもう、夕食の支度とか、されてるんでしょうか」
爺「そんな気の利いた者はおりませんがな。
気楽な一人暮らしです」
↑同感です。わたしの老後も、こうなるんだろうな。
み「逃げられたわけ?」
律「こら!」
爺「ははは、当たりです。
熟年離婚というやつですな。
定年退職して、わたしが一日中家にいるようになったら……。
向こうの方が、鬱っぽくなっちゃいまして」
爺「こういうボランティアガイドみたいなことを、ハナっからやってれば良かったんですが……。
定年退職した直後は、何していいかわかりませんでね。
町内のつきあいも無かったですし」
↑これから、町内会の草取りが始まります。
-----
☆
10/08/2014 07:37:49
□東北に行こう!(978-2/2)
爺「幸いにというか、不幸にもというか……。
子供がいなかったこともあって、離婚に反対する者もおりませんでね。
あっさりしたもんでした」
律「はぁ」
爺「というわけで、わたしが何時に帰ろうが……。
心配する者も、待ってる者もおりません」
↑ご主人の帰りを待つワンコ。こんな待たれ方をしたら、帰らずにはおれませんね。
律「それでしたら、これから夕食をご一緒していただけませんか?
送っていただいたお礼をさせてください」
爺「いやいや。
これは、わたしが好きでやったことですから。
一人で帰っても、ガソリン代に変わりはありませんよ」
↑最近、ほんとに高いですよね。わたしのパッソは、年に3回くらいしか給油しないのですが、ガソリンを入れた月は財布が苦しくなります。
爺「気にしないでください」
律「それじゃ、わたしたちの気が済みません」
み「わたしは済むけど」
律「あんたは黙ってなさい!
わたしたち青森は初めてで、お店も知らないんです。
どこか、ご案内いただけるとありがたいんですけど」
爺「そうですか。
そこまで言っていただいているのを断るのも……。
なんだか無粋ですな。
わかりました。
安くて美味しい店にご案内しましょう」
律「ありがとうございます」
爺「ところで、今日の宿は、どのあたりですか?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1601
★Mikiko
10/10/2014 07:29:48
□東北に行こう!(979-1/2)
律「どこよ?」
み「えーっと。
予約のメールを、印刷してあったはず。
あった。
『ハイパーホテルズパサージュ』」
律「すごい名前のホテルね。
それって、ビジネスホテルなの?」
み「そうだよ」
爺「あぁ。
いい宿をお選びですな。
場所も、青森駅前ですね」
み「さすが、白タク。
よく知ってるな。
ひょっとして、契約してる?
一人送りこんだら、いくらとか」
爺「してませんがな。
そういう怪しいホテルじゃありませんよ。
『楽天トラベルアワード』を受賞してますから」
2012年、2013年と、『東北エリア ビジネス・シティ部門』で、『お客さまアンケート大賞』を受賞してるホテルです(参照)。
み「さすが、わたしも見る目があるな」
律「知らなかったの?」
み「知りまへんがな」
律「じゃ、どうしてそこにしたのよ?」
み「『まっぷる』に広告が載ってた。
青森駅からも近かったしね」
律「見る目もへったくれも無いじゃない」
み「ホームページを見れば、いいホテルかどうか、たいがいわかります」
-----
★Mikiko
10/10/2014 07:30:53
□東北に行こう!(979-2/2)
律「結果オーライのくせに」
爺「そろそろ、青森市街に入りましたよ」
み「おー。
なかなかに都会ではないか」
↑新潟市より都会っぽいです。
爺「やっぱり、東北新幹線が伸びたのが大きいですね」
み「でも、青森市って、雪がスゴいよね」
爺「県庁所在地では、日本一でしょうね。
一冬で、8メートル近く降るんですよ」
み「そんなに!
ビルごと埋まってしまうではないか」
↑ほんとに埋まってしまいそうです。
爺「これは、累積の降雪量です。
積雪量じゃありませんよ」
み「なんだ。
でも、それにしてもスゴいな」
↑新潟市の、4倍以上です。このグラフを見ても、新潟市の降雪量が、近隣地域に比べて少ないのがわかります。
爺「日本海を渡って来た湿った風が、八甲田山系にぶつかって、麓の青森に大雪を降らせるんです」
↑青森市街のすぐ背後に聳える八甲田山。
続きは、次回。
由美と美弥子 1602
★Mikiko
10/11/2014 07:54:48
□東北に行こう!(980-1/2)
み「冬の青森旅行は考えものだな。
雪の加減でダイヤが乱れたら、計画がめちゃめちゃになりかねん」
爺「在来線の時代は、ほんとそうでしたね。
その点、新幹線はまず遅れませんから」
み「在来線がダメなら、青森駅で足止めじゃん」
爺「ま、それもそうですが」
み「その点、パサージュなら駅前だから、ホテルにだけは入れるわけだ」
爺「新幹線は、『青森駅』には停まりませんよ」
↑味がありますね。地方の駅は、こうでなきゃ。新潟駅と似てます。
み「ありゃ。
そうなの?」
爺「『新青森駅』です」
↑格好良いけど、旅情はゼロです。
爺「『青森駅』は、青函連絡船と直結するために……。
港に突き出るみたいな形で、行き止まってますからな」
-----
★Mikiko
10/11/2014 07:56:11
□東北に行こう!(980-2/2)
爺「ま、『新青森駅』とは、奥羽本線で一駅ですけどね」
爺「これから越えるのが、その奥羽本線を跨ぐ跨線橋です」
み「おー、都会ではないか。
ものすごい大都会に見えるね。
なにしろ、ずーっと、ど田舎ばっかりだったから」
爺「一応、人口は30万人ありますから」
↑どう見ても、新潟市より都会に見える。
み「なるほど。
新潟県第2の都市、長岡市と同じくらいだな。
それなら、そこそこ都会だよ」
爺「さて、もうすぐ着きますぞ。
今日ご案内するお店は、5時から始まってるんですが……。
わたし、クルマを家に置いてきていいですか?
青森駅前の駐車場に一晩置くと、けっこう取られますので。
なに、30分もしないで戻ってこれます」
律「どうぞどうぞ。
わたしたち、ホテルに荷物を下ろして、一休みしてますから」
爺「すみませんな。
さて、着きましたぞ。
これが、『ハイパーホテルズパサージュ』です」
み「おー、ビルではないか」
律「当たり前でしょ」
爺「30分後にお迎えに上がります」
律「ロビーでお待ちすればよろしいですね」
爺「あ、このホテルのフロントは、3階ですのでね。
ほら、そこに広場があるでしょ。
『パサージュ広場』と云います」
続きは、次回。
由美と美弥子 1603
★Mikiko
10/12/2014 07:41:10
□東北に行こう!(981-1/2)
律「ホテルの敷地なんですか?」
爺「いえいえ。
青森市の施設です。
パサージュ広場が整備されたのは、平成12年ですからな」
↑正面に見えるビルが、『ハイパーホテルズパサージュ』です。
爺「その後で、となりに出来たホテルが名前を拝借したということでしょう」
み「名前を勝手に拝借していいの?」
爺「『パサージュ』ってのは、フランス語そのまんまで、“小径(こみち)”という意味だそうです」
み「なるほど。
役所の得意な造語じゃなかったわけね」
爺「そうなります」
↑こちらは、港区南青山にある複合施設『パサージュ青山』。
爺「お店がたくさん見えるでしょ」
爺「あれは、青森市の商業ベンチャー支援事業に応募して出店してるんです」
み「面白そうだね」
律「荷物置いたら、見てみようか」
爺「みんな飲食店ですよ。
食べないでくださいね。
これからご案内するんですから」
律「わかりました」
爺「それじゃ、30分後に。
お天気で良かったですな」
律「ほんとに。
それじゃ、お願いします。
お待ちしております」
律「フロントは3階だっておっしゃってたわね」
み「1,2階はテナントビルみたいだね」
-----
★Mikiko
10/12/2014 07:43:41
□東北に行こう!(981-2/2)
↓入り口は、こんな感じ。
フ「いらっしゃいませ」
↑この場所は、フロントではないと思われます。
↓フロントカウンターは、こんな感じです。
み「予約の、Mikikoです(ちゃんと苗字を告げましょう)」
フ「お待ちしておりました。
お二人様ですね。
あの~」
み「何か?」
フ「受けたまっておりますのは、ダブルルームなのですが……」
↑パジャマが備え付けです。
フ「よろしかったでしょうか?」
み「もちろん、よろしかったです」
律「ちょっと!」
み「何よ?」
律「何でダブルなんか予約したのよ!」
み「ツインより安いから」
続きは、次回。
由美と美弥子 1604
★Mikiko
10/14/2014 07:17:11
□東北に行こう!(982)
律「安いって、いくら?」
み「500円」
律「恥かくより、500円払った方がマシだわ。
すみません。
ツインは、空いてます?」
フ「あいにく、本日はすべて満室でございます」
み「ダブルでけっこーです」
フ「ありがとうございます。
お部屋代は、先払いになっております」
み「はいはい」
フ「8,980円(通常料金)になります(お得な宿泊プランもあるようです)」
律「それって、1人分ですか?」
フ「いいえ。
1室お二人様の料金になります」
律「安いわね」
み「だしょー。
しかも、朝食も込みだよ」
律「ほんとに?」
み「ですよね?」
律「はい。
朝食は、この階にあります朝食コーナーで、6時半から9時半までとなります」
フ「ご宿泊者のみなさまには、無料で提供させていただいております」
律「スゴいわね」
み「だしょー。
あの白タクも言ってたじゃない。
いいホテルだって。
じゃ、先生、払っといて」
律「なんでよ!」
み「こんなとこで割り勘してたらみっともないでしょ。
後で精算するから」
律「ぜったい忘れないからね」
み「ケチ女」
律「なんだと?」
み「何でもありんせん」
律「クレジットカード、使えます?」
フ「はい、承ります」
律「それじゃ、これで」
↑こういう持ち方をしてはいけません。
フ「お預かりします。
お支払いは、1回でよろしかったですか?」
み「24回で。
ケチなので」
律「あんたは黙ってなさい。
1回でお願いします」
フ「ありがとうございます。
それでは、こちらに暗証番号をご入力ください」
律「はい。
ちょっと、覗かないでよ。
マナーを知らない人ね」
み「へいへい」
ピポパポ。
フ「ありがとうございました。
こちら、領収書と……。
お部屋のキーになります」
続きは、次回。
由美と美弥子 1605
★Mikiko
10/15/2014 07:29:31
□東北に行こう!(983)
律「ありがとう」
み「門限、あります?」
フ「ございませんので、青森の夜を心ゆくまでご堪能ください」
↑『駅前銀座』。さすが雪国。街路に屋根があります。
フ「でも、チェックアウトは、11時までにお願いしますね」
律「けっこう、ゆっくりでいいんですね」
フ「はい。
お時間まで、お寛ぎください」
律「寝坊できるわね」
み「パカモン。
そんなに寝てたら、スケジュールがこなせんわい。
日本人の旅行には、寛いでる時間なんて無いんです。
朝から晩まで駆けずり回るの」
↑ツアー中は、1日、16時間くらい働くそうです。
み「第一、朝食が6時半から9時半までなんだから……。
寝坊したら、食べ損ねるわよ。
7時過ぎたら混むだろうし……。
もっと後だと、料理も少なくなってくるんじゃない?
ゆったりと楽しむには、6時半かっきりに乗りこむしかないわ。
なにせタダなんだから、戦いよ。
これがほんとのバイキング」
律「さもしい人」
み「先生が起きなかったら、置いてくからね。
競争相手が一人減るわけだから」
律「なんだか、そんなとこに食べに行くの、イヤになっちゃう」
み「じゃ、今夜がっつり飲んで、二日酔いになれば?
食べなくて済むよ」
律「ま、休日の朝は、たいてい食べないからね。
そうなるかも。
でも、今夜の払いは、完全に割り勘よ。
飲んでも飲まなくても、3人分を2人で折半。
セーブして飲んでたら、割り勘負けするわよ」
み「くそ!
負けてたまるか」
律「あんたがわたしと張り合ったら、ぜったい二日酔いだわ。
朝食なんか食べれないんだから」
み「意地でも食う。
食った後に、吐けばいい」
律「呆れた女。
ところで、何階?」
み「ホークス」
律「何よ、それ?」
み「プロ野球のソフトバンクは……。
昔、南海ホークスというチームだったの」
↑1938年~1988年。
律「ダイエーだったんじゃない?」
み「その昔。
鉄道会社が、こぞってプロ球団を持ってた時代の話。
今は、阪神と西武だけになっちゃったからね」
律「ダイエーのときは、よく覚えてるわ。
王監督だったでしょ」
↑1995年~2008年(こんなに長く監督だったんですね)。
続きは、次回。
由美と美弥子 1606
★Mikiko
10/17/2014 07:21:50
□東北に行こう!(984-1/2)
み「ふむ。
しかし、スーパーダイエーの名前も、いよいよ消えちゃうね」
↑横浜市港南区『港南台店』。
律「そうなの?」
み「イオンの完全子会社になるらしいよ」
↑わたしの家からも近い、イオン『新潟南店』。
律「ふーん」
み「諸行無常を感じますなぁ。
ダイエーの新潟店は、ダイエー店舗の中で、日本一の売上を誇ってたことがあるんだ」
↑なんだか、こんな店があったということが、夢のように思えます。
律「ほんと?」
み「1980年代。
わたしの子供のころ。
たまに、親に連れられて行ったけど、通路を歩けないほどの人混みだった」
律「今は?」
み「とっくに閉店してますがな」
↑現在は、『LoveLa万代』という商業施設になってます。
律「あら」
み「イトーヨーカドーの大店舗も無くなって、区役所が入ってる」
↑新潟市東区役所。かつては、イトーヨーカドーの大規模店舗でした。駐車場が大きいので、区民は便利なようです。
-----
★Mikiko
10/17/2014 07:22:53
□東北に行こう!(984-2/2)
み「今や、イオンの天下ですな。
さて、部屋は何階か、当ててみない?」
律「当たったら?」
み「もちろん、宿代は、わたしが全額払う」
律「外れたら?」
み「先生が払うに決まってるでしょ」
律「何階まであるの?」
み「客室は、4階から11階」
律「確率、8分の1じゃないの!
こんなバカな賭けに乗れるわけないでしょ」
み「ケチ」
律「さ、エレベーターが来たわよ。
乗った乗った」
み「賭けに乗った?」
律「エレベーターに乗るの」
み「つまらんのぅ」
律「早く、ボタン押しなさいよ」
み「はいな」
律「やっぱり、賭けに乗る。
8階」
み「ふっ……。
かかったな。
お主の考えそうなことだわい。
8階を押したのは、フェイントなのじゃ。
ホントは、9階でーす」
律「このアマ!」
続きは、次回。
由美と美弥子 1607
★Mikiko
10/18/2014 08:05:49
□東北に行こう!(985-1/2)
み「じゃ、宿代、そっち持ちってことで」
律「卑怯者!
今のは無しよ」
み「『福助、盆に帰らず』」
↑中山道『柏原宿歴史館』にあるそうです。ちと気味悪いですね。
律「何、それ?」
み「福助は、お盆に帰省しなかったという格言じゃ」
↑バングラデシュの帰省列車だとか。↓なぜか、歌川国芳の『寄せ絵』を連想してしまいました。
律「どういう意味よ?」
み「一度こぼれた水は、お盆に戻すことが出来ないという意味です」
律「それは、『覆水盆に返らず』でしょ」
律「間違ったから、さっきの賭けは無し」
み「どういう理屈じゃ!
間違ったんじゃなくて、ボケただけでしょ」
↑新潟県では毎春、日本ボケ協会主催の『日本ボケ展』が開催されます。
-----
★Mikiko
10/18/2014 08:06:44
□東北に行こう!(985-2/2)
律「とにかく、部屋代は折半ね。
払ってよ、5,000円」
み「ドサクサに紛れて、とんでもねーこと言いますな。
部屋代は、8,980円でしょ。
半額なら、4,490円」
律「じゃ、4,500円でいいわよ」
み「だから、何でわたしの方が多いの!
信じられない女。
えーっと。
ここだね。
それでは、オ~プン」
律「……」
み「なに立ち尽くしてるのよ」
律「ベッドが、部屋のほとんどを占めてる」
み「当たり前でしょ。
ダブルベッドなんだから」
律「生々しすぎるわ」
み「これだけ見ると、狭く感じちゃうけど……。
実は、わけがあるんです」
律「何よ?」
み「こっち来て。
ほら」
律「あら。
ユニットバスじゃ無いのね」
み「トイレが独立しておるのです。
これなら、1人がお風呂入ってるとき、トイレを我慢しなくていいでしょ」
律「そういう理由で、独立してるわけ?
そんなら、シングルルームは、ユニットバス?」
み「全室、別々よ」
律「じゃ、違う理由じゃないのよ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1608
★Mikiko
10/19/2014 07:35:04
□東北に行こう!(986-1/2)
ここで余談。
ユニットバスを「トイレとお風呂が一体」と思っている人も多いかと思います。
かくいうわたしがそうでした。
さきほどの会話を書いたあと、ふと疑問に思い、調べてみたのです。
違ってましたね。
本来は、「天井、壁、床が一体となっているお風呂」をユニットバスと云うそうです。
↑設置されたユニットバス
ちなみに、「お風呂と洗面台とトイレが一緒」のものは、3点ユニット。
「お風呂と洗面台だけ一緒」のものは、2点ユニット。
↑こういうのは、見たことがありませんでした。
『ハイパーホテルズパサージュ』は、バス、トイレ、洗面台、すべて別れたセパレートタイプになります。
ちなみに、わたしが東京で、最後に住んでた賃貸マンションは、3点ユニットでした。
1人暮らしなので、不便はまったく感じませんでした。
むしろ、お掃除が楽で助かりました。
シャワーを使って、トイレの方の床まで流せるんですから。
↑おしっこのハネる男性は、特にそうだと思います。
律「洗面台まで別なのね」
み「1人が歯を磨いてるとき、トイレを我慢しなくていいのです」
律「なんでそう、トイレの我慢ばっかり気にするの?」
み「一つしか無いトイレに誰か入ってると、不安にかられるでしょ?」
律「どんな?」
-----
★Mikiko
10/19/2014 07:36:32
□東北に行こう!(986-2/2)
み「今、急に便意を催したら、って。
トイレのドアにすがって、震える手でノックすることを想像するだけで……。
たまらなく不安になるのです」
律「理解不能だわ」
み「わたしは、1日に最低3回、多いときは5回くらい、うんこをするのだ」
律「何でよ?
み「出そうになるからに決まってるでしょ」
律「1回で済ませられないの?」
み「あのね。
腸は、長ーい管なわけ。
うんこのカタマリは、順繰りに押し出されてくるのです」
↑使ってるのは、『ソーセージメーカー』という道具です。
律「消化器科で見てもらった方がいいんじゃないの?
いや、むしろ神経科かもね。
過敏性大腸症候群の一種かも」
み「でも、下痢じゃないよ。
固形便がモリモリと出る」
律「あー、嫌になってきた。
何で旅先のホテルで、こんな話してなきゃならないわけ?」
み「先生が理由を聞いたからでしょ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1609
★Mikiko
10/20/2014 07:27:11
□東北に行こう!(987)
み「ところで、どうする?
さっき、30分後って言ってたから、あと20分くらいしかないけど。
お風呂、入る?」
↑シャンプー、リンス、ボディソープが備え付けです。
律「わたしはいいわ。
メイクし直してる時間ないから。
Mikiちゃん、入れば?」
み「そのスキに、うんこをする気だな?」
↑もちろん、洗浄便座付です。
律「しないわよ!」
み「わたしもパス」
律「じゃ、時間まで、さっきの広場を見てようか」
み「そうしますか。
リュックは置いてこっと。
あー、やっぱり手ぶらは楽ちんだな」
律「財布、忘れないでよ」
み「また、カードで払ってくれればいいじゃん」
律「カードが使えるお店か、わからないじゃない。
そう言えば……。
部屋代の半分、早く払ってよ」
み「先生のカード、締め日はいつ?」
律「何それ?」
み「知らないの?
カードの利用料は、1ヶ月単位で引き落とされるの。
その1ヶ月の計算期間が、いつからいつまでかって聞いてるわけ」
律「そんなの、1日から月末までじゃないの?」
み「カードによって違うの。
しかも!
引き落とされるのは、さらにその翌月になります」
↑案外、覚えてない人が多いもの。
み「わたしが、今使ってる2種類のカードでは……。
月末締めの翌月27日払いと、15日締めの翌月10日払い。
つまり、さっき先生が払ったホテル代が、先生の口座から落ちるのは……。
間違いなく来月以降です」
律「だから何よ?」
み「先生は、まだホテル代を払ってないってこと」
律「払ったじゃないの」
み「クレジット払いでしょ。
お財布から、現金は減ってないじゃない。
ここで、わたしが現金で半分を払えば……。
先生のお財布は、現金が増えることになる」
↑こんなには増えません。
律「仕方ないじゃないの」
み「不合理です。
だから、わたしが先生に支払う日は……。
先生の口座から、ホテル代が引き落とされた日とします」
律「いつよ?」
み「自分のカードでしょ。
通帳見れば、わかるわよ。
引き落とし日を教えてちょうだい」
続きは、次回。
-----
☆きりしま
10/20/2014 19:38:43
□
男性は女のオナニーにあこがれますが、女性は男のオナニーがしたくなるんですね。
-----
★Mikiko
10/20/2014 20:38:26
□おー
実に、久々のコメントですね。
ありがとうございます。
男のオナニーがしたくなるかどうかは、微妙なところですが……。
見ていて、気持ちよさそうなのは確かです。
逝ったことが、明瞭にわかるからでしょうね。
その点、女性の行為は……。
“すかしっぺ”に似ていて、傍から見て、イッたのかどうかよくわからない。
すなわち、描写しにくい。
なので、わたしの小説では、派手にイカせてますが。
ま、一種のファンタジーということで、ご寛恕ください。
-----
☆きりしま
10/21/2014 13:01:51
□
私が持っている女性のオナニーの盗撮ビデオは激しいイキかたをする人が多いのですが、例外的なのでしょうか?
-----
☆八十郎
10/21/2014 19:28:02
□ふむう・・。
例外的に、いったかどうか分かりにくい男のオナニー、
ってのも面白そうですね。
ちょろちょろっと伝い落ちて、
「あれ? いったの?」と言う感じかな。
あははは・・・。
ぶるぶる、くわばらくわばら・・・。(笑)
-----
★Mikiko
10/21/2014 20:54:57
□きりしまさん&八十郎さん
> きりしまさん
良い趣味をお持ちですね(笑)。
でも、そのビデオは、やらせ臭さマンマンだと思います。
> 八十郎さん
パイプカットした人のは、わかりづらいでしょうね。
“スカッ”とか、音がしそうですが。
-----
☆きりしま
10/21/2014 21:07:46
□
私の夢を壊さないでください(笑)。
Mikikoさんのイキかたが例外的にそっけないことにしておきます。
-----
★Mikiko
10/22/2014 07:56:33
□盗撮ものを見ていて……
カメラのある方の髪をかきあげてて、笑ってしまったことがあります。
最近は、素人ものでも、カメラの方の髪をかきあげますよね。
あれって、事前にレクチャーされるんでしょうか?
あ、ついでながら……。
↓エスパドリーユとは、こんな靴です。
由美と美弥子 1610
★Mikiko
10/22/2014 07:23:19
□東北に行こう!(988-1/2)
律「どうやって払うつもり?
東京まで持ってくるの?」
み「アホ言いなさんな。
振り込みますよ。
ただし、手数料差っ引きでね」
律「何よそれ。
手数料くらい、自分で持ちなさいよ」
み「手数料引かれるのが嫌なら、集金に来てちょうだい」
律「新潟まで集金に行けるわけないでしょ」
↑1957(昭和32)年公開。原作は、井伏鱒二の同名小説。
み「だから、支払い方がその手間を省いてやってるわけだから……。
手数料引かれて当たり前なの。
それなのに!
最近の取引業者は、バカが多くて……。
『手数料は、お客さまの負担でお願いします』なんて、平気で書いてくる。
これは、失礼極まりないことなのよ。
『引かれるのが嫌なら、集金に来い!』って話よ。
先生、何銀行?」
律「茗荷銀行だけど」
み「あ、その支店なら新潟にもあるから、そこのATMから振り込んであげる。
3万円未満だから、手数料は324円だね。
振込金額は、8,980円÷2-324円で、4,166円になります」
律「納得できません。
現金で貰えば、324円引かれる必要なんてないじゃないの。
やっぱり、今払ってよ」
み「心底、ケチだね」
律「だって、銀行にみすみす324円取られる必要はないじゃないの」
み「さすれば、集金に来たまえ」
律「寝こんだあと、財布から抜いてやる」
み「あのな。
それは、れっきとしたドロボーですぞ」
み「あ、そろそろ、いい時間になってきた。
なんとか広場に行ってみよ」
律「ごまかすんだから」
-----
★Mikiko
10/22/2014 07:24:00
□東北に行こう!(988-2/2)
↑中央に聳える樹木は、ドイツトウヒ。冬には、イルミネーションで彩られます。
律「さすがにもう、暗くなると冷えるわね」
み「そうだね。
やっぱり、お風呂入らないで正解だったな」
み「湯冷めするとこだよ。
今夜は、地酒の熱燗かな」
律「ここのお店も、もう開いてるわね」
み「どんなお店があるのかな?」
律「ちょっと探検してみようか」
み「お~。
いい匂い」
続きは、次回。
由美と美弥子 1611
★Mikiko
10/24/2014 07:28:12
□東北に行こう!(989-1/2)
み「ここは、焼肉屋だな」
律「『焼肉ホルモン ガっつ』だって」
み「翌朝のトイレが臭くなりそうだな」
律「そういう話はやめなさい」
み「匂いだけなら、その心配もなしと。
はふはふ、はふ~」
律「鼻の穴、膨らまさないでちょうだい」
み「コンビニで白いご飯だけ買えば、このベンチで匂いだけで食べれるね」
律「落語じゃないんだから」
み「ランチもやってるよ」
律「安いわね。
ワンコインだって」
み「1円か?」
律「そんなわけないでしょ。
500円よ」
み「そう言えば、先生。
日本で、縁にギザギザが付いてる硬貨って、どれだか知ってる?」
律「みんな付いてるんじゃないの?」
み「違います。
基本的に、昔から、一番高額なコインには付いてます」
律「てことは、500円だけ?」
↑500円硬貨だけは、ギザが斜めに入ってます。高度な技術なのだとか。
-----
★Mikiko
10/24/2014 07:28:54
□東北に行こう!(989-2/2)
み「昔ならね。
でも今は、100円と50円にも付いてる」
み「それはなぜでしょう?」
律「知らないわよ」
み「少しは考えなさいな」
律「じゃ、付いてないのは、10円と5円?」
み「そうです」
律「高い方から3つが付いてるってことでしょ。
その硬貨が一番高額だったころの名残りじゃないの?」
み「うんにゃ。
今でも、ちゃんと合理的な意味があるのです。
100円と10円、50円と5円を、区別するためなんです」
律「見りゃわかるじゃないの」
み「見えない人がいるでしょ。
目の不自由な人が、手触りで区別できるようにという配慮なんです」
律「あ、そうか。
500円は、大きいからわかるってわけね。
あ、そう言えば思い出した」
み「何を?」
律「ギザ十」
み「何じゃそりゃ?」
律「縁にギザギザが付いた10円玉があったのよ」
み「ほんとか?
贋金じゃないの?」
律「10円玉の贋金作ってどうするのよ。
割にあわないわ」
み「そりゃそうだ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1612
★Mikiko
10/25/2014 07:34:48
□東北に行こう!(990-1/2)
ここで、一服。
律子先生の言うとおり、縁にギザギザが刻まれた10円玉は、一時期存在しました。
正確に言うと、“ギザ十”が製造されたのは、1951(昭和26)年~1958(昭和33)年まで。
ただし、1956(昭和31)年だけは、発行がありません。
もともと、コインの縁にギザギザを刻んだ目的は……。
金貨や銀貨の縁を削って、地金を盗む行為を防止するためだったそうです。
↑明治23年発行の一圓銀貨。
10円玉の材質は、銅・95/亜鉛・4/錫・1であり、この地金を削るアホはいません。
なので、10円玉のギザには、装飾の意味しかありません。
さて、それでは、この“ギザ十”のコレクション価値ですが……。
ほぼ、ゼロと云ってもいいそうです。
大量に発行されてるからです。
コインショップに持ち込んでも、相手にされないか、額面通りの10円で交換されるのがオチです。
でも、50年以上前の製造ですので、流通しているのを見かけることは滅多に無いでしょう。
ということで、一部好事家からは、自分に回ってくるといい事があるラッキーアイテムとされ……。
趣味としてコレクションされてる場合もあるそうです。
なお、“ギザ十”は、もともと質量が少し軽いうえ、経年により摩耗して、現在の硬貨との質量差が大きくなっているものもあり……。
自動販売機などで、はじかれてしまうものもあるそうです。
わたしも、仕事で硬貨を扱う機会が多いので……。
今度、気をつけてみたいと思います。
見つけたら、財布の10円と交換しておこうかな。
さて、それでは続きをどうぞ。
み「次の店は……。
ここは、お寿司屋さんだね」
律「『三金寿司』だって」
-----
★Mikiko
10/25/2014 07:37:12
□東北に行こう!(990-2/2)
み「回らない寿司だな。
寿司は、ま、いいや」
律「何でいいのよ?」
み「海鮮もの、苦手だし。
そもそも寿司なんて、生で食べるわけだから……。
どこで食べたって、一緒でしょ」
律「一緒のわけないでしょ。
東京には、目の玉が飛び出そうな値段のお店があるわよ」
↑銀座の高級寿司店。ランチでも5,000円だそうです。夜、食ったら、いくら取られるんじゃ?
み「だって、生魚を包丁で切って出してるだけじゃない」
み「百円寿司と何が違うの?」
律「当然、材料が違うんでしょ。
養殖じゃなくて、天然ものとか」
み「魚ってさ、どうして養殖より、天然ものの方がランクが上なのかね?」
律「だって、美味しいじゃない?
天然ものの方が」
続きは、次回。
由美と美弥子 1613
★Mikiko
10/26/2014 06:55:46
□東北に行こう!(991-1/2)
み「お肉は違うでしょ」
律「どう違うっての?」
み「三つ星レストランで出してる牛の肉って……。
野生の牛じゃないじゃない」
↑鹿児島県口之島に生息する野生の牛。和牛の原種だそうです。
律「そんなの当たり前でしょ。
酪農家の人が、特別にこだわって育てた牛じゃないの」
み「何で、野生じゃないのよ?」
律「野生の牛なんて、栄養が悪くて痩せてたり……。
筋張ってたりするんじゃないの。
霜降り牛なんて、特別な育て方するわけでしょ」
み「ビールを飲ませるとか言うわよね」
律「そうそう。
そうやって、味を良くしてるわけよ」
み「つまり……。
天然ものより、養殖ものの方が美味しいってことでしょ」
律「養殖って何よ?」
み「人が育ててるわけでしょ。
養殖じゃないの。
なのにどうして、魚は、養殖より天然の方が珍重されるの?」
律「わたしに聞かないでちょうだい」
み「たらふく食べて、のんびり育った魚のほうが、ぜったい美味しいと思うな」
-----
★Mikiko
10/26/2014 06:56:44
□東北に行こう!(991-2/2)
律「そうかしら。
大洋を泳ぎまわってる魚のほうが、美味しいと思うけど」
み「だから!
さっき先生は、野生の牛は栄養が悪くて筋張ってるとか言ったでしょ」
み「おんなじことじゃないの。
海の生存競争の厳しさは、陸上以上だと思うぞ」
律「知らないわよ。
でも、天然ものより養殖が高かったら、絶対納得出来ないと思う」
み「つまりは、それなんだよ」
律「何よ?」
み「早い話、日本人は“天然もの”という語感に弱いんですよ」
み「“天然もの”と聞いただけで、味覚と臭覚が魔法にかかるの。
それだけ」
律「そうかしら」
み「そうです。
だから、“高い寿司=美味い”なんて等式は成り立たないの。
高いのは、家賃とかの原価が高いだけじゃないの」
律「そうかしら。
一度、医療機器メーカーの人に連れられて、高級寿司店で食べたけど……。
もう、うっとりするくらい美味しかったわ」
み「それって、収賄じゃないすか?」
律「違うわよ!」
続きは、次回。
由美と美弥子 1614
★Mikiko
10/27/2014 07:19:30
□東北に行こう!(992-1/2)
み「お金払ったの?」
律「あっち持ちに決まってるでしょ。
向こうは、経費で落とすんだから」
み「見返りになんかしてやったんじゃないの?」
律「するわけないでしょ。
わたしに、医療機器選定の権限なんて無いんだから」
↑CT装置(東芝メディカルシステムズ)。22億円だそうです。
み「そんなら、純粋に先生に対する下心かね?」
律「それは、あえて否定しないけど」
み「背負ってますな」
律「よくありますから」
み「腹立って来た」
律「そうそう。
包丁が違うんじゃない?
寿司職人の包丁って、堺の包丁なんだって」
み「百均じゃないわけね」
律「当たり前でしょ。
百均の包丁なんて、鉄板を切り抜いただけじゃないの。
堺の包丁は、鋼から打ち鍛えるんです」
-----
★Mikiko
10/27/2014 07:20:13
□東北に行こう!(992-2/2)
律「堺の包丁で切ったネタは、細胞が潰れてないの」
律「だから美味しい」
み「ずいぶんと堺の肩を持ちますな」
律「受け売りだけど」
み「やっぱり。
あ、そう言えば、前にテレビでやってたな。
寿司職人のスゴい特技」
律「どんな特技?」
み「手の温度が変わるんだよ」
律「えー。
どんなふうに?」
み「家にいるときは、普通に温かいわけ」
み「でも、家を出て、市場でネタを仕入れるころから、温度が下がり始め……。
店に入ると、さらに下がる。
そして、板場に立つころには、手の温度が16度くらいになってるんだって」
律「なんで温度が下がるの?
冷え性?」
み「アホかーい!
温かい手でネタを触ったら、鮮度が落ちるでしょ。
ネタを触るために、手が冷たくなるの」
律「どうしてそんなことが出来るの?
そういうトレーニングをするわけ?」
み「テレビじゃ、どうやってそうなったかは、やってなかったみたいだけど……。
たぶん、修行時代には……。
ネタに触る前に、手を氷水に漬けるとかするんじゃないの?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1615
★Mikiko
10/29/2014 07:26:56
□東北に行こう!(993-1/2)
律「冬は辛いわね」
み「辛い修行でしょうね。
で、毎日、氷水に手を漬けてるうちに……。
ネタに触るまでの過程で、自然と手が冷たくなるようになってくるんだよ」
実は、手を氷水に漬けるというのは、当てずっぽうで書いたのですが……。
調べてみたら、どうやら本当のようです。
でも、その目的は、ネタを痛めないためではありませんでした。
シャリが、手にくっつかないようにするためでした。
手が温かいと、シャリがベタベタくっつくのだそうです。
素人がうまく握れないのは、このためだとか。
↑こちら、握り寿司体験教室での子供の手。子供の手は暖かいので、こうなります。
素人さんが寿司を握るときは、手を氷水で冷やしてみましょう。
↑酢を水で薄めた“手酢”をこまめに付けるという方法もあるそうです。薄めない酢では、ネタが変色してしまうのでご注意。
律「条件反射ね」
↑ご存知、パブロフの犬。
み「そうそう。
だから、素人が温かい手で握った寿司と……。
寿司職人が氷のような手で握った寿司とでは、味が全然違ってくるの」
律「ちょっと、待ちなさいよ。
あんた、さっきまで、生魚なんか、誰が握っても同じだとか言ってたじゃないの」
み「そうでしたっけ?」
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★Mikiko
10/29/2014 07:27:51
□東北に行こう!(993-2/2)
律「いい加減な女」
み「さ、次の店、行きましょ」
律「誤魔化すんだから。
ここは、ラーメン屋さんね。
『中華そば なり田』だって」
み「おー。
昔ながらの中華そばって感じだね。
でも、こういう店は、うっかりすると醤油味しか無いからな」
↑もちもちの極太麺だそうです。
律「醤油ラーメン、美味しいじゃないの」
み「わたしは、イマイチなのです。
塩味のタンメンが所望です。
なければ、せめて味噌味」
律「もう1軒、ラーメン屋さんがあるわよ」
み「『ラァメン ぼーんず』」
み「豚骨醤油か。
やっぱり醤油味なんだな」
↑シンプルで美味しそうですね。“ぼーんず”はもちろん、“骨”のこと。
律「ここは、居酒屋ね」
み「『旬菜タパス』か」
続きは、次回。
由美と美弥子 1616
★Mikiko
10/31/2014 07:24:53
□東北に行こう!(994-1/2)
み「次は……」
律「ここも居酒屋みたいね」
み「『和酒バル おだし』」
み「和酒ってのは、日本酒のことかな?」
律「そうなんじゃない」
み「“バル”ってのはなんじゃい?」
律「知らないわよ」
“バル”の綴りは、“bar”です。
早い話、“バー”のことですね。
イタリア、スペインなどの南ヨーロッパでは、軽食喫茶、酒場のことを指すそうです。
『おだし』は、もちろん“お出汁”のこと。
オデンなど、出汁を使った料理で、日本酒を飲む趣向のようです。
↑値段、不明。
み「ここも飲み屋だな」
律「『南国酒家 てぃだかんかん』」
↑南国と雪。風情ありますね。
み「南国ってのは、酋長のいる南国か?」
↑かなり問題あり。
律「店構えを見た感じ、沖縄じゃないの?」
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★Mikiko
10/31/2014 07:25:44
□東北に行こう!(994-2/2)
み「胃が絶好調のときしか、入れない感じだのぅ」
↑飲み始めて1時間後には、何も注文できなくなりそうです。
律「ここは、本格的なバーみたいね」
み「『BAR WANDERER'S 9』。
さすがに、まだ開いてないな」
律「この時間から、バーはないでしょう」
み「さて、次の店で終わりみたいだね」
律「あら、ここは飲み屋じゃないわよ。
『もみ処 和~なごみ~』」
み「マッサージ店か。
風俗じゃないだろうな」
律「市の事業で、風俗店が出せるわけないでしょ」
み「短時間のコースもあるのかな?
あ、15分ってのがある」
↑空き時間とぴったり合えば、絶好のスポットだと思います。
み「待ち合わせまで、あと何分?」
律「残念ながら、もう時間ね」
み「もっと早く来てればよかったね」
律「仕方ないじゃない。
さっきの大きな木があったところでお待ちしましょう」
続きは、次回。
由美と美弥子 1617
★Mikiko
11/01/2014 07:34:06
□東北に行こう!(995-1/2)
み「この広場、待ち合わせにも使えるよね」
律「冬は寒いでしょうけど」
↑奥の黄色いビルが、『ハイパーホテルズパサージュ』
み「凍死するわな」
み「そろそろ、30分過ぎてるんじゃないの?」
律「そうね。
道が混んでるのかしら?」
老「お待たせしました!」
み「……」
律「……」
老「どうかなされましたか?」
律「あの……。
これから、何かおありなんですか?」
老「もちろん、安くて美味しい店にご案内しますよ」
み「それじゃ、何で、そんな格好なわけ?」
老「相応しい格好に着替えたわけです」
み「白のタキシードの、どこが相応しいんじゃ!
奇術師か!」
老「よくお分かりですな。
ボランティア仲間に、手品をやる男がいましてな。
デイサービスなんかを巡回して、喜ばれてるんですよ」
-----
★Mikiko
11/01/2014 07:34:49
□東北に行こう!(995-2/2)
老「その男から借りて来ました」
み「ほら、もう子供が集まってきた」
み「何かやると思われてるぞ」
老「それでは、早々に出かけますか」
み「タクシー、つかまえないとな」
老「何、すぐ近くです。
歩いて行きましょう」
み「一緒に歩きたくないから、タクシー乗りたいの!」
律「いいじゃないの。
こんなのも、楽しいわよ」
み「開き直ってますな。
旅の恥は何とやらというやつだな。
どのくらい歩くんだ?」
老「5分もかかりません」
み「雪だったら、もっとかかるとこだったな」
老「雪だったら、こんなタキシードは着てきませんよ」
み「そんなペラペラじゃ、寒くてたまらんわな」
老「いえ。
雪の中で、白では目立ちませんので」
↑新潟県十日町市の雪上結婚式。さすがに男性は、白いタキシードじゃありませんね。
み「そっちかい!
まさか、電車で来たんじゃあるまいな?」
老「さすがに、一人では恥ずかしいので……。
タクシーで来ました」
み「自分で恥ずかしいんなら、そんな格好して来るなよ!」
老「手品師だって、家からステージ衣装で来る人はいないでしょ。
さて、そうこう言ってるうちに、もう着きますぞ。
そこの信号を渡ればすぐです」
続きは、次回。
由美と美弥子 1618
★Mikiko
11/02/2014 07:35:32
□東北に行こう!(996-1/2)
み「どこじゃい」
老「ここですよ。
ほら、看板がでかでかと出てます」
み「『六兵衛』。
“たる酒と貝焼”か」
み「『おんな酒場放浪記』に出てきそうな店だな」
老「あれは面白いですね。
ぜひ、青森まで足を伸ばしていただきたいものです。
ほら、モデルの人が出てるでしょ。
わたし、ファンなんです」
↑倉本康子さん。飲みっぷり、いいです(ほとんどオッサン)。
み「どんなに長い脚でも、青森までは伸びんだろ。
ここは、地下なわけね」
老「そうです」
↑表の縄のれんを潜ると、地下への階段になります。転げ落ちないよう、ご注意!
み「何も、青森で地下に店を作らなくても良さそうなものだが。
地上にたくさん、空き地があるだろ」
老「青森駅前は、そうでもないんですよ」
-----
★Mikiko
11/02/2014 07:36:27
□東北に行こう!(996-2/2)
み「しかし……。
旅人が、一人でフラッと入れそうな雰囲気ではないな」
老「だからいいんじゃないですか。
フリの観光客相手の店じゃないんですよ」
み「とても、タキシードで入る店とも思えんが」
老「それは、言えてます。
この格好は、飛び切り浮くでしょうな」
み「わかってて、着てきたのか!
先生、こんなとこでいい?」
律「いいわよ。
こういうお店、大好き」
み「さよか。
ま、確かに、値段は高く無さそうだわな」
老「さ、入りましょう」
↑地震のないことを、心から祈ります。
老「こんばんわ」
店「いらっしゃい!」
老「予約の津島です」
店「お待ちしてました。
3名さまね。
カウンターにどうぞ」
み「予約してたの?」
老「もうこの時間で、びっしりでしょ。
予約しなければ、3人並んでは座れませんよ」
み「小上がりも一杯だね」
↑なぜか、お客のいる画像が無いのです。でもほんとに、17時半には満席になるのだとか。
続きは、次回。
由美と美弥子 1619
★Mikiko
11/03/2014 07:37:02
□東北に行こう!(997)
老「4人座れる座卓が、3つしかありませんからね。
料理の注文をするには、カウンターが一番です。
座敷には、メニューも置いてないですから」
み「カウンターにも無いぞ」
老「メニューは、壁に貼ってあるだけです」
み「なるほど。
考えてみたら、チェーン店じゃない居酒屋って、久しぶりかも。
東京時代以来かな」
老「東京に住んでられたんですか?」
み「いかにも、洗練されとるじゃろ」
老「……」
み「黙るな!」
老「何、飲みますか?」
み「居酒屋に入ったら、まずはビールでしょ」
老「とりあえず、というやつですな。
じゃ、ビールで喉を湿しましょうか。
しばらくしたら、日本酒もどうです?」
み「うむ、良かろう」
老「じゃ、生でいいですね。
生、3つね」
店「へい。
生、3丁。
津島さん、今日はえらくめかしこんで……。
結婚式の帰りですか?」
老「招待客が、白のタキシードなんか着るわけないでしょうが」
店「てことはまさか……。
ご自分の?」
老「アホ言わんでください。
結婚式の後、タキシードで居酒屋に来る花婿がいますか」
店「あなたなら、来かねない」
老「わはは。
それもそうですな。
今日はわたし、このお2人の客なんですよ」
店「それで、めかしこんだと。
さっぱりわかりませんな」
老「ま、人生は楽しいということです」
店「それは、素晴らしい」
↑『What a wonderful world』。うら若きころ、西新宿の高層ビル街を、ウォークマン(古!)でこの曲を聞きながら帰るとき……。ほんとに人生って素晴らしいと思ったものです。
み「ちょっと、あなたさ」
老「はい」
み「津島さんって云うの?
まさか、太宰の関係者?」
老「ボランティアの芸名です」
み「なんじゃそりゃ!」
老「そうだ。
名刺を差しあげてませんでしたな」
み「けっこうです」
老「そう言わずに。
あれ?
あちゃー。
着替えたとき、名刺入れ忘れてきた」
み「重畳」
続きは、次回。
由美と美弥子 1620
★Mikiko
11/05/2014 07:26:48
□東北に行こう!(998-1/2)
店「へい、生3つ、お待ち」
律「じゃ、乾杯しましょうか」
老「はい。
両手に花で、こんな時間が過ごせるんですから……。
人生、捨てたもんじゃありませんな」
み「カンパーイ」
律「カンパーイ」
老「お2人の楽しいご旅行と、健康に」
み「美貌にも」
3人「カンパーイ」
み「うまい!」
律「1杯めのビールって、どうしてこんなに美味しいのかしらね」
老「ボランティア仲間には、旨いビールを飲むために、昼間、水分を取らないヤツもいますよ」
律「それは、健康によくありませんわ。
水分を取らないと、血液がドロドロになって……」
律「血栓が出来ることもあります」
老「わたしもそう言っているんですがね。
頑固者で、ダメなんです。
命がけで飲むから旨いんだなんて開き直ってますよ。
まったくツマミも食べずに、大ジョッキを空にするんだから」
↑やっぱり、1杯目は大ジョッキですよね。
-----
★Mikiko
11/05/2014 07:27:28
□東北に行こう!(998-2/2)
律「それも、胃によくありませんわ。
アルコールが急激に吸収されて、血中濃度が急上昇します」
老「安あがりに酔えるとうそぶいてますよ」
み「よーし。
われわれは、血中濃度を上げないために、大いに食べるとしましょう。
しかし、みんな安いね」
老「どれも、500円までですな」
み「ほー、それでこんなに流行ってるのか」
老「そういうことです」
み「おススメは?」
老「表看板にも書いてありましたでしょ。
まずは、『貝焼みそ』です」
↑小上がりの衝立の裏にも、品書きがありました。
み「よーし。
じゃ、それ3つか」
老「ここは、量も多いですからね。
2つにして、3人で分けましょう。
いろんなものを食べて頂きたいですから」
み「おー。
複数人での楽しみ方を、わかっておるではないか。
じゃ、注文してちょ」
老「ご主人、『貝焼みそ』を2つ」
店「へい。
『貝焼き』2丁」
続きは、次回。
由美と美弥子 1621
★Mikiko
11/07/2014 07:25:32
□東北に行こう!(999-1/2)
み「あとは?」
老「あんまり注文すると、カウンターが一杯になっちゃいます。
でも、もう1品くらい取りましょうか」
み「まかせる」
老「それじゃ、『はたはた唐揚』なんてどうです?
ビールに、ぴったりですよ」
み「おー、魚のから揚げは好物じゃ」
老「ご主人、『はたはた唐揚』を1つ」
店「へい。
『はたはた唐揚』、1丁」
み「じゃ、そいつが来るまで、お通しを食べよう。
これも貝だよね」
老「『つぶ貝の煮つけ』です」
み「うむ、こりゃ珍味ですの。
楊枝でくるっと身を取り出すのが、また一興じゃ」
律「甘辛くて、東北の味って感じよね」
老「日本酒には最高です」
み「『貝焼き』ってのは、焼いた貝なわけ?」
老「いえ。
そうじゃありません。
青森に昔からある料理法です。
貝は、ホタテの貝殻のことです」
老「こいつを鍋代わりにして、いろんなものを焼いたり煮たりするんですね。
それで、『貝焼き』です。
これが詰まって、地元では『かやき』と呼ばれてます。
昔は、青森駅前の市場で、ホタテの貝殻だけを売ってる店があったほどです」
↑札幌中央卸売市場の画像。350個入りということは、10,500円ですよね。旅館とかが買うんでしょうか?
-----
★Mikiko
11/07/2014 07:27:49
□東北に行こう!(999-2/2)
老「観光客がそれを見て、何に使うのか不思議がってましたよ」
み「じゃ、ホタテの貝殻で作る料理は、みんな『貝焼き』なわけ?」
老「基本的にはそうです。
でも、今『貝焼き』と言えば……。
味噌味で、卵を溶きかけた『貝焼きみそ』が一般的です。
ここ津軽では、『貝焼きみそ』ですが……。
下北の方では、『みそ貝焼き』と呼ばれてます」
老「卵が貴重だった昔は、産後や病後に栄養をつける特別料理でした」
み「でも、貝に載せた料理なんて、一口だろ」
老「それは、青森のホタテの大きさを知らない人が言う言葉です」
↑懐かしの『ホタテマン』。『ホタテのロックンロール(作詞:内田裕也/作曲:加瀬邦彦/アレンジ:小室哲哉』)は、32万枚を販売。その宣伝効果から、北海道のホタテ漁業組合から表彰されたそうです。『ホタテマン』を演じた安岡力也さん(祖父と父がシチリアンマフィア)も、2012年死去されました。
老「10年ものの貝殻を使いますからね」
店「『貝焼きみそ』、お待ち」
老「さぁ、来ましたぞ」
律「あら、ほんとに大きいわね」
み「確かに、これなら鍋代わりになるわ」
老「卵が半熟に、ふんわりと仕上がってるでしょ。
これが、なかなか難しいんです」
み「腕の見せ所だな」
続きは、次回。
由美と美弥子 1622
★Mikiko
11/08/2014 07:49:29
□東北に行こう!(1000-1/2)
律「オムレツも難しいのよね」
み「作ったことあります?」
律「作ってるとこを、見たことならあります」
み「やっぱり。
でも、卵でとじられてる料理って、ほんと美味しそうだよね」
律「親子丼とか?」
み「そう。
そしてもちろん、カツ丼」
み「新潟なんて、卵で閉じてないカツ丼が名物なんだよ」
律「あら、そんなカツ丼があるの?」
み「タレカツ丼って言ってね。
甘辛のタレに漬けられたカツが、そのままご飯に載ってるだけ」
律「でも、名物なら、美味しいんじゃない?」
み「ま、確かに味はいいんだろうけどね。
でも、卵で閉じないなら、なんで丼で出てくるのって話よ。
お皿に、千切りキャベツと一緒に載せて、『タレカツ定食』にすればいいでしょ」
↑『かつ力(新潟市中央区米山)』さんの“とんかつ定食”。カツは、タレカツではないようですが、揚げずに、焼いてあるそうです。
み「あんなの、キャベツと一緒に食べなきゃ、ぜったい胸焼けするって。
あなた方も、新潟でカツ丼を注文するときは……。
卵で閉じたものかどうか、確認した方がいいよ」
-----
★Mikiko
11/08/2014 07:50:17
□東北に行こう!(1000-2/2)
老「わたしのこれからの人生で……。
新潟でカツ丼を食べるというシーンが、巡ってきますかな」
↑新潟で捕まる、という手も……。
み「なに、遠い目してるのよ」
み「さ、今は、この瞬間を楽しみましょう。
いただきま~す。
熱ちっ。
あちちあち」
↑郷ひろみ『GOLDFINGER '99』
律「懐かしいわね、その歌」
み「はふ、はふ。
歌ってるわけじゃないわい!
わたしは猫舌なの!」
老「熱々を食べるのが、美味しいんですがね」
律「じゃ、わたしたちで、先にいただきましょう。
ホタテの身が大きいわ」
律「むぐ。
美味しい!」
老「それは良かったです。
ま、これを嫌いだという人は、いないでしょうな。
でも昔は、ホタテの身なんて贅沢品は、入ってなかったものなんです」
律「じゃ、何が入ってたんです?」
続きは、次回。
P.S. 『東北に行こう!』、ついに1,000回到達です。いやはや、こんなになるとは……。とにもかくにも、ありがとうございます。
由美と美弥子 1623
★Mikiko
11/09/2014 07:49:20
□東北に行こう!(1001-1/2)
老「わたしは、一人で晩酌するときは、昔ながらの方法で作ったりしますよ。
実に簡単です。
ホタテの貝殻に水を張り、鰹節を入れます」
↑で貝!
老「これを火にかけて、味噌を溶き、沸騰したらネギをたっぷり放り込みます。
ネギが煮えたところで、溶き卵を回しかければ出来上がり。
自分で食べるんなら、これで十分ですが……。
見栄えを良くしようと思ったら、卵とネギは、2度に分けて入れるといいです。
2度めは、食べる直前に入れるんです。
卵のフワフワ感と、ネギの彩りが生きて、目にも美味しいです」
↑『六兵衛』さんでは万能ネギですが、このように長ネギを使っても美味しそうです。
み「へー、なるどほど」
老「後は弱火にして煮込みながら、チビチビ飲むわけです。
味噌が貝に焦げ付いてきて、これがまた旨い」
み「具は、ネギだけってこと?」
老「それだけで十分ですよ。
そもそも、ホタテの身とか、季節の食材が入るようになったのは、最近のことなんです。
あ、ホタテを入れるのなら、鰹節は要りません。
ホタテから出汁が出ますからな」
律「Mikiちゃん、そろそろ食べられるわよ」
み「ほんまか?」
律「美味しいから」
み「どれどれ。
お、んまい!」
-----
★Mikiko
11/09/2014 07:49:57
□東北に行こう!(1001-2/2)
み「こりゃ、いけるわ」
老「でしょう。
この店の『貝焼き』、JALの機内誌でも紹介されたんですよ」
老「それを見て、食べに来た観光客なんか……。
お代わりする人もいるくらいですからね。
白みそと赤みそを、同量ずつ合わせてあるのが特徴です」
老「ネギは、万能ネギを使ってます」
店「『はたはた唐揚げ』、お待ち」
↑もっとたくさん載ってる画像もありました。季節によって違うのか、あるいは2人前を一皿に盛ったのかも知れません。
み「おー、こいつも美味そうだ。
マヨネーズつけて食べるわけね」
老「そうです。
2切れですから、お2人でどうぞ」
み「悪いのぅ。
これ、400円か」
律「安いわよね」
み「『おんな酒場放浪記』に出てくる店は……」
↑レポーターのひとり、写真家の古賀絵里子さん。
み「構えは庶民的に見えても、やっぱり場所が首都圏だからね。
メニューの値段がけっこうするのよ。
あっという間に、5,000円くらい行っちゃいそうでさ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1624
★Mikiko
11/10/2014 07:19:57
□東北に行こう!(1002-1/2)
老「この店で、1人で5,000円分飲み食いしたら……。
お腹いっぱいで、身動き出来なくなっちゃいますよ」
↑ここまで食うな。
み「だろうね。
んぐ。
これも、美味いわ」
律「香ばしいわね。
津島さんも、何かお取りになってください」
老「そうですな。
それじゃ、ここの名物『いかげそ揚』を頼みますかな」
律「2つくらい、頼みます?」
老「いや、これは量がかなりありますから、3人で分けても十分です。
となりの『ジャガバター』は、どうです?」
み「なんか、青森っぽくないけど」
老「ここでは、イカの塩辛を載せて食べるんです」
↑わたしの好物、桃屋の『いか塩辛』。『六兵衛』さんでは、びん詰は使わないと思いますが。
み「お、それはおもろそうだ」
律「初めてだわ」
老「ご主人、『いかげそ揚』と『ジャガバター』を1つずつ」
店「へい。
『いかげそ揚』、『ジャガバター』、1丁」
老「お2人共、飲みっぷりいいですね」
↑こんなには飲みません。
-----
★Mikiko
11/10/2014 07:20:46
□東北に行こう!(1002-2/2)
老「頼もしい。
もう1杯、ビールで行きますか?」
律「青森のお酒も飲んでみたいですわ」
老「そうですか。
それじゃ、ぜひ『田酒(でんしゅ)』を試してみてください」
律「それって、銘柄名なんですか?」
老「そうです。
ここ、青森市にある西田酒造店が造ってるお酒です」
↑風情のある造り酒屋ですね。
老「“田んぼの酒”と書いて、『田酒』です」
律「珍しい銘柄名ですよね」
老「まさに、“田んぼ”で出来たものしか使ってないという意味ですね。
田んぼから作られない醸造用アルコールや醸造用糖類は一切使われてません」
み「純米酒ってことね」
老「そうです。
さっき、階段降りるとき、右側に酒樽が飾ってあったでしょ。
あれが、『田酒』の樽です」
み「あ、看板にあった『たる酒』って、それのこと」
老「そうそう」
続きは、次回。
由美と美弥子 1625
★Mikiko
11/12/2014 07:27:18
□東北に行こう!(1003)
老「ちょっと、高めになりますが」
み「いくら?」
老「1合、600円」
み「ツマミより高いではないか」
老「安く飲もうと思えば、一升瓶のキープも出来ます。
旅の空では、無理な話ですけどね」
み「あなたのボトルは置いてないの?」
老「残念ながら……」
み「ご主人、ほんま?」
店「残念ながら、入れてもらってません」
み「ケチじゃん」
老「この歳になると、いつお迎えが来るかわかりませんからね。
ボトルが飲み屋に残ってたりすると、成仏出来なさそうでしょ」
み「ケチすぎ」
老「1合じゃ、さすがにあっという間です。
2本、頼んでもいいですか?」
み「よかろう」
老「じゃ、冷やでいいですね?
ご主人、『田酒』を2本。
冷やで」
店「へい、『田酒』、2丁。
『ジャガバター』、あがりました」
み「なんと、ほんとに塩辛が付いてるぞ」
老「熱々なところに、載っけてどうぞ」
み「残念ならが……。
わたしは猫舌なのじゃ。
ジャガバターの熱々などを頬張ったら、その場で悶絶してしまう」
律「じゃ、わたしが先にいただくわ。
ジャガバターも塩辛も好物だけど……。
それを一緒に食べたことなんて、一度も無かった。
どんな味がするのかしら?
塩辛を載っけてと……。
はふっ。
はふっ。
美味ひい!」
み「見てるだけで、口の中が熱くなる」
律「これ、イケます。
こんな組み合わせ、誰が考えたのかしら」
み「このイモ、普通のジャガバターと色が違うけど」
老「ここのは、蒸かしイモじゃなくて、揚げてあるんです」
み「なるほど。
それでこんな色なのか」
↑『六兵衛』を訪ねられた六角精児さん。手にされてるのは『田酒』です。『つぶ貝の刺身』を気に入られたとか。記事は、こちら。
律「ちゃんとバター味がするわよ。
ほら、ここんところ冷めたから、食べてごらんなさい」
み「どれどれ」
律「箸で分解しないでちょうだい」
み「中が熱い可能性がある。
どうやら大丈夫そうだな。
ここに、塩辛を載せてと……。
いただきま~す。
はふ、はふ。
おいひい!」
律「でしょ」
み「よし、これいただき。
これならわが家でも出来るぞ。
朝食用に、桃屋の塩辛が常備してあるからな」
続きは、次回。
由美と美弥子 1626
★Mikiko
11/14/2014 07:26:34
□東北に行こう!(1004-1/2)
律「あら、晩酌用じゃないの?」
み「これが、白いご飯に合うのよ」
律「桃屋のって、すごい塩っぱいじゃない」
↑塩辛いので、こんなには載せません。
み「だから、コスパがいいんです。
ほんの一切れで、ご飯が何口も食べられるからね。
瓶詰めがなかなか減らない」
律「なんか、みみっちいわね」
み「桃屋以外の塩辛も、何回か買ってみたけどさ……。
どれもこれも、味付けが甘いんだよ。
砂糖とか、中には蜂蜜が入ってるのもあったな」
律「それはいただけないわね」
み「結局、桃屋に落ち着いたってわけ」
店「お待たせしました。
『田酒』の冷やです」
店「グラスは、3つで?」
老「3つください」
み「ガラスの徳利が涼しげだのぅ」
老「じゃ、まずは一献」
み「おー、すまんすまん」
老「それじゃ、おっさんですよ」
み「日本酒を飲むときは、誰もがおっさん化するのが世の習いじゃ」
老「そんな習いがあるんですか。
さ、どうぞ」
律「すみません」
老「ほら、この方は、受ける手つきなんかも女性らしいじゃないですか」
↑女性は、両手で受けましょう。
-----
★Mikiko
11/14/2014 07:27:13
□東北に行こう!(1004-2/2)
み「猫をかぶってるだけです」
律「かぶってません。
あ、どうぞ」
老「すみません」
み「縁まで入ったところで、『おっとっと』と言ってみ」
老「だから、それじゃ、おっさんですって」
↑盛り切り酒を口で迎えに。これはこれでアリです。
老「じゃ、乾杯しましょうか」
み「青森の夜に乾杯だな」
↑青森の夜。ライトアップされているのは『青森ベイブリッジ(長さ1,219メートル)』。
み「そう言えばさ……。
ここのBGMって、みんなこのたぐい?」
老「そうです。
演歌と、昭和歌謡ばっかりですな」
み「五木ひろしを聞きながら飲むのなんて、何年ぶりだろう」
み「演歌以外もかかるの?」
老「こないだは、『メリー・ジェーン』がかかってましたね」
み「それはそれで強烈ですな」
続きは、次回。
由美と美弥子 1627
★Mikiko
11/15/2014 07:28:00
□東北に行こう!(1005-1/2)
み「しかし……。
ここで酔っ払ったら、ほんと昭和に逆もどりした気分になるんじゃないの?」
↑こんな佇まいです。奥の人は、店員さんでしょうか?
老「メニューの値段も、昭和ですしね」
老「常連の中には、そういう錯覚が楽しくて通ってる人もいるかもしれません」
店「それは、津島さんのことじゃないですか?」
老「ははは。
そうかも知れません。
もちろん、料理が美味しいからでもありますよ。
それじゃ、乾杯しましょう」
み「昭和の一夜に」
律「青森の夜に」
↑青森駅近くの『駅前銀座』。引揚者が始めた飲食店街が起源だそうです。
老「一期一会に」
3人「カンパーイ」
老「いかがです?」
律「美味しいわ」
み「うむ。
ヘンな癖がなくて、すぅっと飲めるね」
老「初めて飲んだ日本酒で……。
日本酒の好き嫌いが決まってしまうなんてこともあるんじゃないでしょうか?
たぶん、初めて飲む日本酒が『田酒』なら、誰だって日本酒好きになるはずですよ。
日本酒に慣れない外人さんに飲んでいただくのにも、いいと思います」
↑日本酒ブームだそうです。
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★Mikiko
11/15/2014 07:28:57
□東北に行こう!(1005-2/2)
み「にゃるほど。
しかし、これ1合で、600円はなぁ」
老「ネットで評判が広がっちゃいましたからね。
地元以外で手に入れようとすると、プレミアムを覚悟しなきゃならないようです」
↑『田酒』前掛け。こちらで買えます!
み「ま、それは仕方ないんでないの。
あくまで、地酒ってのは、その地元で飲むお酒なんだと思うよ。
風土とかに合ってるお酒なんじゃないの」
↑12月末の西田酒造店。午前5時、お店の雪下ろしをする社員さん。この日は、氷点下3度だったそうです。
老「ほー、そんな一家言を聞くとは思いませんでした」
み「バカにするでないぞ。
わたしの地元は、米どころにして酒どころの新潟なのじゃ」
↑3番目は要らないのですが。
老「あ、そうでしたな。
有名なお酒、たくさんありますよね。
『久保田』に……。
『八海山』。
あとは、何と言っても、『越乃寒梅』」
続きは、次回。
由美と美弥子 1628
★Mikiko
11/16/2014 07:40:28
□東北に行こう!(1006-1/2)
み「わたしの住んでる区内に、『越乃寒梅』の蔵元があり申す」
↑『ぽんしゅ館 新潟駅店』。500円で、5蔵の利酒が出来ます(こちら)。
老「へー、お近くなんですね。
手に入りますか?」
み「入るも何も……。
スーパーの棚に、普通に並んでますがな」
老「『越乃寒梅』がですか?」
み「左様です」
律「東京では、見たことがないわ」
老「酒屋さんが、古くからのお得意先にだけ渡すって感じなんじゃないですか?
酒屋でも、店頭には並べてないでしょ」
み「新潟以外で『越乃寒梅』を飲むときは、注意が必要だね」
律「どんな?」
み「偽物の可能性があるから。
何しろ、『越乃寒梅』の空き瓶や空箱を買っていく業者がいるってんだから」
律「ひどい話ね。
別なお酒を詰めて売ってるの?」
み「でしょうな。
お米のコシヒカリだってそうだよ。
魚沼産のコシヒカリなんて、出荷量より、流通量の方が、ずっと多いんだから」
-----
★Mikiko
11/16/2014 07:41:13
□東北に行こう!(1006-2/2)
律「ふーん。
食べた人、わからないものなのかしら?」
み「わたしは、わからない自信があります」
律「情けない人。
お家で、コシヒカリ、食べないの?」
み「お客が来るときは、2キロくらい買ったりするけど……。
自家用には食べませんな。
もっぱら、『あきたこまち』です」
↑なぜか壇蜜。
み「美味しいのに、妙に安いんだよ。
何でだろうね。
わたしだったら、コシヒカリと食べ比べても、味の区別がわからないと思う」
律「情けない舌。
それじゃ、『越乃寒梅』飲んだって、わからないでしょ?」
み「わかりまへんな。
なのでわたしは、紙パックの日本酒しか飲みません」
↑一升瓶は、瓶の始末が面倒ということもあります。
律「安あがりな舌」
老「『越乃寒梅』は、バブルのころは、スゴかったですね。
贈答用にするのに、プレミアムが付いて」
み「当時、蔵元には、現金の束を送りつける輩がたくさんいたそうよ」
律「何それ?」
み「これで売ってくれって話」
律「下品なやり方ね。
売ったの?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1629
★Mikiko
11/17/2014 07:24:52
□東北に行こう!(1007-1/2)
み「売るわけないでしょ。
ていうか、売ろうったって売れませんよ。
大量生産してるお酒じゃないんだから」
律「良心的ね」
み「ていうか、地酒ですから。
地酒ってのは、地元で消費される分だけを作ってきたわけよ。
全国から注文が入るなんてこと、想定してないわけ」
律「工場の規模を拡大するとか、考えなかったのかしら?」
み「それをやったら、味が変わっちゃうんじゃないの?
もし変わらなくても、ブームが去ったら過剰施設を持て余すことになる。
ウケに入ったとき、どういう対応をするか……。
会社の大きな分かれ道だよな」
律「『越乃寒梅』はしなかった」
み「わたしの家から、自転車で行ける場所にあるんだけどね。
外から見ても、蔵元だなんてわからない。
柴垣がぐるっと回っててね。
大きな農家にしか見えないの」
↑看板も出ておらず、ほんとに農家にしか見えません。
み「周りもみんな農家だし。
その農家の人たちが、昔からのお得意さん。
農作業を終えた後、一杯飲むお酒が、『越乃寒梅』だったわけ」
律「なんか、贅沢ね」
み「だから、雑誌『酒』で佐々木久子に紹介されるまでは……」
み「県外で知ってる人なんていなかったわけよ」
律「でも、新潟の料亭とかでは、飲まれてたんでしょ?」
↑新潟の有名料亭のひとつ『鍋茶屋』。もちろん、入ったことありません。
-----
★Mikiko
11/17/2014 07:25:42
□東北に行こう!(1007-2/2)
み「うんにゃ。
昔は、芳醇なお酒こそが良いお酒、という評価だったからね。
灘とか伏見から、取り寄せてたんでしょ。
新潟の地酒なんて、恥ずかしくて出せなかったわけ。
なにしろ、味がぜんぜん違うんだから」
老「いわゆる、淡麗というやつですな」
↑淡麗を標榜できる時代になりました。
み「そうそう。
芳醇とは対極ね。
水みたいにサラサラしてる」
↑『酒の陣』の賑わい。パックツアーもあるようです。とても行く気になりません。
律「なんだか、そっちの方が、上品みたいだけど」
み「『越乃寒梅』のお得意さんは、地元のお百姓さん。
お世辞にも、上品とは言えません」
↑亀田郷での田植えの様子。過酷極まりない作業でした。
律「じゃ、どうして、お百姓さんは、サラサラしたお酒を好んだわけ?
何となく、濃厚な味の方が好まれそうだけど」
み「わたしの父の実家は、その辺りの農家なんだよ。
父は次男で、サラリーマン家庭に婿入りしたんだけどね。
わたしも、小さいころは、よくその農家に連れてってもらった。
1度、お盆の墓参りに連れだされて、怖い目にあってから、足が遠ざかったけど」
律「どんな目?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1630
★Mikiko
11/19/2014 07:23:56
□東北に行こう!(1008-1/2)東北に行こう!(1008-1/2)
律「どんな目?」
み「お墓参りは、夜、行くわけよ。
提灯ともして。
お墓までの道のりは、田んぼの畦道。
隣の田んぼの畦道にも、お墓に向かう人が連なって、提灯が揺れてる。
それが、人魂が漂ってるみたいに見えるわけ」
↑岐阜県恵那市の『坂折棚田』で行われる『田の神・灯祭り』。
律「幻想的な、いい景色じゃない」
み「わたしも、今見たら、そう思うかも知れないけど……。
子供にとっては、恐ろしい以外になかった。
何の話だっけ?」
老「もう『田酒』が回りましたかな?
農家の人たちは、なぜ、『越乃寒梅』のような淡麗なお酒を好んだのか、というところからです」
み「そうそう。
父の実家は本家なので、お盆なんかには、分家の人がたくさん集まってくる。
座敷は、お寺のお堂みたいに広いからね」
↑実際の父の実家ではありませんが、広さはこんな感じです。父の実家は、庭に面して板敷きの廊下が廻ってました。
み「で、そういう集まりで……。
わたしにとっては誰だかわからないおじさんが、色々話してくれるわけ。
昔の農作業の様子とかね。
わたしの父の兄は、祖父と一緒に、すべての農作業を差配してたわけ。
お昼には、ご飯を食べに戻ってくるんだけど……。
祖父と父の兄は、水代わりに『越乃寒梅』を煽りながら、午後の段取りを話し合ってたんだって。
で、話が決まると、その場に仰向けになって、ガーッと寝てしまう」
-----
★Mikiko
11/19/2014 07:24:44
□東北に行こう!(1008-2/2)
み「一眠りして起きると、また田んぼに出て行く。
で、1日の仕事を終えて帰ってくると……。
ひとっ風呂浴びて、今度は本式に腰を据えて飲み出す。
とにかくね、飲む量が半端じゃないのよ。
あっという間に、一升瓶が開いてしまう」
律「あ、わかった。
だから、安い地酒を飲んだってことね」
み「もちろん、それもあるでしょう。
でも、一番の肝は、その味わいよ」
律「どういうこと?」
み「とにかく、大量に飲むわけだから……。
芳醇なお酒なんかだと、舌が飽きてしまうの。
大量に飲み続けるためには、水のようにサラサラしたお酒じゃなきゃダメなわけ」
↑千葉県の結婚式で行われる『大杯の儀』。新郎新婦の友人代表一人ずつが、大杯のお酒を一気飲みするのだそうです。
老「なるほど。
味わって飲むお酒じゃなかったということですな」
み「そうそう。
だから、新潟の料亭で、そんな酒は出なかったわけ」
↑新潟市内の有名料亭『行形亭(いきなりや)』。創業は元禄時代。
老「なるほど。
わからんもんですな」
み「だしょ。
この『田酒』ってお酒も美味しいね」
老「『越乃寒梅』と比べていかがですか?」
続きは、次回。
由美と美弥子 1631
★Mikiko
11/21/2014 07:26:25
□東北に行こう!(1009)
み「さー。
わたしは正直、お酒の味はわからんちんなのです。
母にはバカにされるけど。
でも、その母だって……。
『越乃寒梅』で一番美味しいのは、一番安い白ラベルだって言ってるからね」
↑左から、『別撰(特別本醸造)』、『無垢(純米吟醸酒)』、『白ラベル(普通酒)』。寒梅というと“冷や”というイメージがありますが……。別選の“燗”は、化けるそうです。
み「ま、そんな舌の家系だから、利酒なんて芸当は、とうてい無理ですな」
↑新潟駅にある『利き酒番所 ぽんしゅ館』。今度、列車が遅れたら試してみます。
店「『いかげそ揚』、お待ち」
老「この店一番のお勧めメニューが来ましたよ。
さ、どうぞ」
み「なんじゃこれ?
注文、間違ってるんじゃないの?
これじゃ、おろし蕎麦だよ」
老「ちゃんと『いかげそ揚』だって言われたでしょ」
み「だって、『いかげそ揚』ってのは、お皿に、揚げたイカの脚が載ってるもんでしょ?」
↑こういうイメージですよね。わたしの好物です。
み「これは、丼に入った汁ものじゃん」
律「天かすも浮かんでて、揚げ出しみたいよね」
老「濃い目の汁に、イカゲソを始めとしたさまざまなネタが漬かってるんです。
ま、食べて見てください」
み「熱く無さそうってのは、唯一安心できる。
どれどれ。
……」
老「いかがです?」
み「いけるわ。
こりゃ、ええ。
先生も食べてご覧」
律「それじゃ……。
うーん。
味付けが濃いけど、これはこれでアリだわね。
美味しい」
み「イカゲソとナメコってのが、妙に合うよ」
律「海の幸、山の幸の出会いね」
み「まさかこいつらも、同じ丼に盛られるとは思ってなかっただろうね」
老「ははは。
これを初めて食べた人の反応って、ほんとに楽しいです。
目で見て驚いて、味わって、もう一度びっくり。
ご主人もきっと、それが楽しみなんじゃないですか?
ね?」
店「ふふ」
み「味が濃いから、お酒が進むわ。
日本酒は、『田酒』だけ?」
老「同じ西田酒造店の、『喜久泉(きくいずみ)』もあります」
み「旨い?」
老「この店に、不味いものは置いてありません」
み「それ飲もうか。
3人で2合じゃ、やっぱり足らんわな」
律「料理がこんなに安いんだから、お酒をケチることないわよ」
み「だね。
じゃ、追加ね」
続きは、次回。
由美と美弥子 1632
★Mikiko
11/22/2014 07:35:09
□東北に行こう!(1010-1/2)
老「今度は、燗にしてみますか?
『喜久泉』は、常温でも、燗でも美味しいですよ」
み「よし。
青森でお酒となれば、やっぱり燗だろうからね」
↑よろしなぁ。
み「家では、10月に燗酒を飲むことは無いから……。
この秋、初めての燗だ」
律「津島さん、もうちょっと、お腹に溜まるものを食べた方がよろしいですわ」
老「そうですか。
それじゃ、『納豆揚』をいただきますかな」
み「また揚げ物か。
でも、納豆をどうやって揚げるんだ?」
老「どんなのが出てくるか、当ててみませんか?」
み「よーし、推理するか。
『いかげそ揚』みたいに、捻ってあるわけね」
↑ほんとに捻ってます。食べてみたい!
老「ますね。
あ、あなた、猫舌でしたよね。
ぬる燗にしますか?」
-----
★Mikiko
11/22/2014 07:35:39
□東北に行こう!(1010-2/2)
み「いや。
熱燗にしてちょ。
日本酒だけは、熱いの大丈夫なんです」
↑熱燗専用酒『正宗』緑川酒造(新潟県魚沼市)。映画『居酒屋ゆうれい』に登場し、有名になったそうです。
律「便利な舌」
み「飲んでるうちに、だんだん冷めてくるしね。
ぬる燗じゃ、冷えちゃうでしょ」
老「冷える前に飲めばいいんです」
み「日本酒をそんなピッチで飲んだら、ひっくり返ってしまうわ」
み「熱燗が冷めるくらいがいいのです」
老「わかりました。
ご主人、『喜久泉』を2本。
熱燗で。
あと、『納豆揚』」
店「へい。
『喜久泉』の熱燗、2本、『納豆揚』、1丁」
み「先生は、どう考える?
『納豆揚』」
律「そうね。
ひと粒ずつ揚がった納豆が、濃い目の汁に漬かって出てくる」
↑これは納豆汁ですが。
み「また漬かり系ですか。
納豆は、浮くんじゃないの?」
律「そう?
Mikiちゃんは、どう思うの?」
み「ズバリ、かき揚げでしょう」
↑納豆のかき揚げ。ほんとにありました。レシピは(こちら)。
続きは、次回。
-----
☆のりP
11/22/2014 23:10:52
□∥_^;)
お お久しぶりです。
お元気そうで…
地震があったけど…
大丈夫ですか?
PCが壊れてまだガラ携で~
と
色々ありまして
と云う言い訳で最近は全くと言っていいほど来てませんでした♪
長文も読めるようになったし
頑張って2度目の苦行でもしようかなぁ♪
3年弱分ぐらい溜まってるかなぁ♪
放課後…の途中からだからなぁ♪
-----
★Mikiko
11/23/2014 07:39:32
□おぉ
ほんまに久すぃぶりですな。
わたしは、どうやら元気です。
来月健康診断がありますが、それでなんか出なければ、また1年無事で暮らせるでしょう。
そう言えば、仕事辞めたんですよね。
その後も、プーのままですか?
でも、健康診断だけは受けておいた方がいいですよ。
プーでも、自治体の健診が受けられるんじゃないかな?
地震。
わたしの住んでるあたりでは、震度3だったそうです。
わたしは部屋で飲酒中でしたが、グツッという衝撃を感じました。
だけどそれきりで、東日本大震災のような長時間の揺れは無かったです。
でも、酔っ払ってるとき、大地震が来たら怖いなと思いましたね。
PC。
災難でしたね。
データは大丈夫だったんですか?
ネットの契約がそのままだとしたら、もったいないよね。
中古PCなら、1万円くらいで買えるんでないの?
放課後。
あのシリーズが始まったのは、2012年5月30日。
だから、溜まってるのは、2年半分ですね。
1日1話読んでれば必ず追いつけますから、のんびり来てください。
-----
☆のりP
11/23/2014 11:40:00
□てへへ…
9月からまたプーですよ♪
健康診断は受けてたいけど年1で血液検査は受けてるよ♪
去年から糖尿予備軍から脱出できて健康面では問題ないようですよ♪
PCのデーターはすべてUSBに保存済みでしたので大丈夫でしたよ♪
Wi-Fiと携帯のミニ基地局でいるんで回線はそのままですよ♪
-----
★Mikiko
11/23/2014 13:41:09
□検査
今は、郵送で検査出来るキットもありますよね。
わたしは、タバコを吸ってたころ、肺がん検査を郵送で受けたことがあります。
朝イチの痰を取るんですが、これが出なくて苦労しました。
二日酔いの朝だったので、代わりにゲロが出そうになりました。
PC、良かったですね。
わたしは今、携帯とスマホの2台持ちです。
これにより、月々の通信費が、4,000円ほど削減出来ました。
2台持つことによって経費が少なくなるんですから、不思議な世の中です。
由美と美弥子 1633
★Mikiko
11/23/2014 08:00:46
□東北に行こう!(1011-1/2)
み「なるほど。
納豆なら、つなぎ無しでもかき揚げに出来るかもね」
律「案外、甘納豆を揚げてあるとか?
わたし、それだったらパスだわ」
↑『甘納豆とクリームチーズのパリパリ揚げ』。レシピは(こちら)。
老「それはありませんから、ご安心ください」
み「わかった。
納豆巻きを揚げてあるんだ」
↑わたしが食べられる数少ないお寿司のひとつ。
律「ご飯ごと?」
み「ぜったいイケるって」
律「確かに、崩れないで食べやすいかもね」
み「だしょー。
決まりだにゃー」
律「楽しみね」
み「ところで、あそこに下がってるのって、金魚ねぷたでしょ?」
老「よく、ご存知ですね」
み「五能線の車中で、学習してきたのじゃ」
律「あー、思い出しちゃった。
可哀想なことをしたわ、彼」
↑これを聞く寸前で下りたのでした。奥から覗いてるのは、“食”くんでしょうか?
老「五能線で何かあったんですか?」
-----
★Mikiko
11/23/2014 08:01:33
□東北に行こう!(1011-2/2)
み「旅とは、すなわち別れであるということです」
老「いきなり定義しましたね」
み「あの世に行くことを、旅立つと言うであろう。
人は、小さな別れを積み重ね……。
そして最後には、永遠の別れの旅に出るのです」
↑なんと、現世にありました。群馬県のほか、千葉県、宮城県、青森県にもあるそうです。
律「もう酔っ払ったの?」
み「東北の旅は、人を哲学者にしてしまう。
『幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく』」
老「牧水もまた、旅と酒の詩人でしたな」
↑『若山牧水記念文学館(宮崎県日向市)』に建つ牧水像。
み「『足音を忍ばせて行けば台所にわが酒の壜は立ちて待ちおる』」
↑旭酒造(山口県岩国市)の『獺祭(だっさい)』。べらぼうにウマいそうです。
老「ははは。
一人暮らしになってからは、足音を忍ばせる必要もなくなりました」
み「ま、それもまた人生じゃ。
ところで、どうして金魚をねぷたにしたわけ?」
老「津軽では、江戸時代から金魚の飼育が盛んだったんですよ」
↑江戸時代の金魚飼育手引書『金魚そだて草』。今読んでも、納得の内容だそうです。
続きは、次回。
-----
☆海苔P
11/23/2014 18:47:05
□ハンネ統一
ハンネ統一しょうとどのパターンの組み合わせが色々あってわからんようなる♪
最近の書き込みハンネに統一で改めるよ♪
この機会に第1回から読み直す事にしました!
章毎にちょろちょろに読んだらあの話はどこだったけとかあって一から読んだ方が好いように感じた♪
目次みたら女教授やらマリア様が出来てるしね♪
読んだ記憶はあるんだけど女教授の最初話は内容なんて記憶にないしね♪
今回はコメントとはパスで…
コメントを読まないだけでずいぶん楽なんで…
他サイトさんも順番に読み直してて…
Mikiko's Roomは長過ぎてちょっと見てみない振りしてた♪
ウチが不在してた間のあら探しもしないとね♪
1日50回分以上を読むように目標を立てて頑張る♪
追いつくまでは進行状況の報告と気まぐれに感想コメントいれに来るかも♪
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★Mikiko
11/24/2014 07:24:34
□第1回から!
恐ろしいこと始めましたね。
でも、1日50話読めば、1ヶ月ちょっとか。
就活はせんでいいのか?
海苔P作の時系列表を読めば、話の展開は思い出せると思います。
腰を据えて読まれたら、アラなんて、ボロボロ出てくるんだろうな。
クワバラクワバラ。
由美と美弥子 1634
★Mikiko
11/24/2014 07:31:59
□東北に行こう!(1012-1/2)
み「豪商とか?」
老「いえ。
藩の命令で、藩士が飼育してました」
み「何のために?
金魚を食うわけじゃないよね」
↑和菓子です
老「単に、藩主の趣味でしょうな。
最初は、上方から取り寄せてたそうです。
やがて、津軽で飼い繋がれた金魚は、地金魚と呼ばれ……。
それが今の、津軽錦という品種です」
↑金色の品種ではなく、この後、赤くなるそうです。
み「相撲取りみたいな名前だな」
老「実際、そういう体型の金魚です。
金魚ねぷたのモデルですからね。
祭りの時など、商店街の軒先に、ずらっと下げられたものです」
老「でも、この金魚ねぷた、一時期廃れたんです」
み「なんで?」
老「紙で作られてたでしょ。
これが雨に濡れると、いやはや見すぼらしくなるんです。
赤い色も褪せて、まるで身を削がれた後の、鯛のアラみたいでした」
老「それが、軒先にずらーっと並ぶわけですから、見栄えが悪いことはなはだしいわけです」
み「今は、また復活したの?」
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★Mikiko
11/24/2014 07:32:46
□東北に行こう!(1012-2/2)
老「昭和55年ころでしたかな……。
ビニール製の金魚ねぷたが出たんですよ」
老「それでもう、雨に打たれても、鯛のアラにならずに済むようになったんです」
み「にゃるほど」
店「『喜久泉』、お待ち。
熱いですから、気をつけてください。
あと、『納豆揚』、お待ち」
み「なんじゃこりゃー。
納豆が見えんぞ。
餃子じゃねぇの?」
老「残念ながら、お2人とも不正解でしたな。
納豆を餃子の皮に包んで揚げてあるんです」
み「色々、考えるもんだにゃー。
このまま食べていいの?」
老「辛子醤油に付けてください。
あ、今はまだ、熱いと思いますよ」
み「おー、危ういところであった。
袋物は鬼門なのじゃ。
囓ったとき、熱いのが噴き出すと、悶絶し申す」
老「じゃ、熱燗お先にしますか?
どうぞ」
み「おー、すまんすまん」
老「ですから、それじゃ、おっさんですって」
↑日本の正月は、こうでないとね。
続きは、次回。
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☆海苔P
11/24/2014 16:51:27
□[e:179]ネタバレ注意
現在53回で10章までよんだ!
ここまでで重要な伏線が出てきてビックリでしたよ…
由美と女教師の無毛(パイパン)て事
美弥子のロシア娼婦と夜の鏡
由美と美弥子が今後 自我をなくす豹変のキーワードが出てる♪
由美の豹変にもう一つ かかせない道具があるけどね♪
道具について登場時に話したいです。
今の所は援助本体から就活に関してはストップがかかってるから良いねん♪
若葉マーク[e:179]てPCでも見えてるかなぁ?
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★Mikiko
11/24/2014 18:47:23
□伏線
そんなもの、張った覚えは無いのだが。
先の見通しが無いまま書いてますので。
怪我の功名かね。
援助本体ってなんじゃ?
イスラム国とか?
若葉マークは、PCでも見えてます。
しかし、なぜ若葉マークが必要なのだ?
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☆海苔P
11/25/2014 06:03:53
□テスト[e:179]
国家の支援組織の方が判るかなぁ?
若葉マーク=初心者だから…
[e:179]がいきなりコメント見たらネタバレだからだよ♪
苦情は受け付けないけど…
苦情対策だなぁ♪
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★Mikiko
11/25/2014 07:44:50
□コメントお題でのテストは……
失敗のようです。
“[e:179]”は、若葉マークのコードか。
国家の支援は、失業保険ってことか?
でもなんで、就活をストップさせるんだ?
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☆八十郎
11/25/2014 20:29:32
□お久しぶりです(涙)
海苔ピーさん、お元気でしたか。
よかった。(涙)
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☆海苔P
11/25/2014 23:55:48
□お題の…
携帯でもお題の部分が[e:179]でなくてコード表示だったから表示作業を変えたら表示するかなぁ♪て思ったの…
でも、ダメみたいですね♪
八十郎さんも元気で良かったです♪
由美と美弥子を読破した暁には八十郎さんの作品も読まなくてはと思っています。
由美と美弥子 1635
★Mikiko
11/26/2014 07:22:26
□東北に行こう!(1013-1/2)
み「盛り切りに注いで」
老「こうですか」
み「おっとっと」
老「どうしても、おっさんをやりたいわけですね」
み「口で迎えに行かねば」
律「ひょっとこみたい」
み「これが、熱燗の醍醐味です。
熱ちっ。
でも、イケる」
老「どうぞ」
律「すみません。
いただきます」
老「ほら、こうやって、両手で受けるもんですよ」
み「猫かぶりです」
律「かぶってません。
津島さんもどうぞ」
老「すみません」
み「おっとっとって言え」
老「言いませんって。
かなり回ってきたんじゃないですか?」
律「この人、絡み上戸だから気をつけてください。
あら、ほんとに美味しいわ」
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★Mikiko
11/26/2014 07:23:04
□東北に行こう!(1013-2/2)
老「でしょう。
あなた、ちょっとオーバーペースみたいですよ。
お腹にたまるものを食べた方がいいです。
『納豆揚』をどうぞ」
み「まだ、熱い恐れがある」
老「じゃ、お酒と水とちゃんぽんに飲んだらいかがです。
ご主人、お冷を一杯ください」
店「へい。
お冷、一丁」
老「ほら、熱燗を一口飲んだら、水で喉を冷やしてください」
み「おー、こういう水のことを、何と言うか知っちょるか?」
老「だから、お冷でしょ。
あ、チェイサーか」
み「今は、もっと洒落た言葉があるの。
“和らぎ水”と言い申す」
老「ほー。
確かに洒落てますな」
み「日本酒ってのは、ワインと並んで、アルコール度数の高い飲み方をされるお酒なわけよ」
律「でも、14~15度くらいでしょ。
ウィスキーや焼酎は、もっと高いわ」
↑わたしが初めて飲んだウィスキー、サントリー『角瓶』。ものの見事に吐きました。でも、今でもときおり飲みたくなるんですよね。
み「だから、そういう蒸留酒は、割って飲むでしょ。
ハイボールとか、酎ハイとか。
実際に飲むときの度数は、10度未満じゃないの?
飲み放題コースの酎ハイなんて、ビールより薄いよ」
続きは、次回。
由美と美弥子 1636
★Mikiko
11/28/2014 06:29:36
□東北に行こう!(1014-1/3)
律「ま、それは言えてるわね」
み「それに対し、日本酒やワインなどの醸造酒は、そのまま飲まれるでしょ。
だから、口に入るときの度数は、酎ハイなんかより高いわけ」
↑中央に鎮座するのは、“仙台四郎様”。実在した人物だそうです。詳しくは、こちらを。
律「確かに、ワイン飲んで気持ち悪くなる子はいるわね」
↑こんなので飲めば、誰でも悪酔いします。
み「なので、日本酒やワインを飲むときには、チェイサーも一緒に飲んだ方がいいのです」
老「水を飲むと、舌もリフレッシュしますしね」
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★Mikiko
11/28/2014 06:30:23
□東北に行こう!(1014-2/3)
み「それそれ。
口も飽きにくい」
律「家でもそうやってるの?」
み「熱燗を飲むときはね」
↑日本酒の仕込み水だそうです。詳しくは、こちらを→http://item.rakuten.co.jp/asabiraki/10000473/#10000473。
律「冷やのときは?」
み「冷やは、氷を入れるから薄まるのです」
↑2012年が元年なら、わたしは紀元前から飲んでおります。
律「日本酒を割って飲むわけ?
なんか、もったいないわね」
み「わたしが飲むのは、紙パックのお酒だから……。
何の躊躇も無く割れます。
そもそも、日本酒ってのは、水で割って売られてるんですよ。
原酒は、20度くらいだからね」
↑“呑切(のみきり)”とは、タンクの呑み口を開き、酒質をチェックすることを云います。
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★Mikiko
11/28/2014 06:31:17
□東北に行こう!(1014-3/3)
老「割り水というやつですな」
み「左様。
水で割って、14~15度に調整されて出荷されてるわけ」
み「最初から水で割ってあるってこと。
飲むときに、さらに割って悪いはずないでしょ」
律「でも、14~15度ってのが意味があるんじゃないの?
一番美味しい度数とか」
み「ぜーんぜん違います。
昔は、15度以上だと、酒税が高くなったの。
だから、15度を切るように調整して出荷してたわけ。
今の日本酒は、その名残りを引きずってるだけなんです」
老「詳しいですな」
み「新潟には、『新潟清酒達人検定』というご当地検定があるのです」
↑大々的な検定試験です。
み「わたしは、この検定に合格しております」
↑大威張り。
続きは、次回。
由美と美弥子 1637
★Mikiko
11/29/2014 07:27:24
□東北に行こう!(1015-1/2)
老「へー。
達人検定と言うからには、利き酒とかもあるんですか?」
み「『金の達人』にはあります」
↑事前提出の小論文と、当日の利き酒が試験科目。利き酒は、10種類のマッチングです。利き酒をするときは、口に含んで吐き出すそうですが、わたしなら飲んじゃうでしょうね。
老「ほー。
ランクがあるわけですね」
み「『金』、『銀』、『銅』とあり申す」
律「なんだか、池に斧を落とした木こりの話みたい」
老「あなたは、『金』まで合格されたんですか?」
み「するわけなかろ。
わたしの舌で、利き酒なんか無理です」
老「じゃ、『銀』?」
み「『銀の達人』は、現役の杜氏が落ちるほど難しいのです」
↑『銀の達人』、例題を御覧ください。そうとう勉強しなければ受かりません。
老「ダメだったわけですね」
み「ダメも何も、最初から受けてませんがな」
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★Mikiko
11/29/2014 07:28:28
□東北に行こう!(1015-2/2)
老「つまりは『銅』の達人ということですね」
み「“銅でもいい”とか言うなよ」
老「言いませんよ」
み「『銅』でも、素人が勉強しないで受けたら、100パーセント落ちます。
そのくらい、専門知識を問われるのです」
↑こちらは、『金の達人』合格者に贈られる猪口。『銅の達人』、例題はこちら。
老「どうやって、勉強したんです?」
律「それ、『銅』に掛けた洒落?」
老「そんなつもりはありません」
み「『新潟清酒ものしりブック』という公式テキストがあるのです」
み「それを電車の中で読んで勉強しました。
ていうか、面白いから、勉強という感覚じゃなくて読めました」
老「それに、割り水も出てきたわけですね」
み「清酒造りの、最後の工程です」
律「『納豆揚』、そろそろ冷めたんじゃない?」
み「おー、語るに忙しくて、すっかり忘れとった。
どれどれ」
律「また分解する。
それじゃ、皮に包んだ意味がないでしょ」
み「皮ごとかぶりついて、もし熱かったら悲惨でしょ。
どうやら、大丈夫らしいな。
うむ。
確かに、分解すると食べにくいわい」
律「当たり前です」
み「うむ。
こりゃイケます。
珍味珍味。
ちゃんと納豆の味がするわい」
続きは、次回。
由美と美弥子 1638
★Mikiko
11/30/2014 07:33:34
□東北に行こう!(1016)
律「後は、津島さんに残しておくのよ」
老「大丈夫ですよ。
美味しければ、どうぞ食べてください」
律「いつも、あまり食べずに飲まれるんですか?」
老「ですね。
独り身だと、いろいろと面倒で」
律「料理を習われたらいかがです?
楽しみが増えますよ」
み「自分のことを棚に上げて、よく言えますな」
律「うるさい」
み「じゃ、『納豆揚』は、おっさんに譲るとして……。
もうちょっと、熱燗の友が欲しいのぅ。
何か、お勧めない?
揚げ物とかは、もう十分だから。
箸の先っぽで舐めながら飲めるようなやつ」
老「それなら、最適なツマミがありますよ。
『あじの味噌たたき』です」
み「これも、捻ってる?」
老「いえ。
これは、直球ですね」
み「ならば、皆まで言うな。
想像でき申す。
鯵の身を、味噌と一緒に叩いてあるわけだ」
老「その通りです」
み「注文してちょ」
老「ご主人、『あじの味噌たたき』をひとつ」
店「へい。
『あじの味噌たたき』、一丁。
津島さん、今日は豪勢ですね」
老「はは。
今日は、わたしが客なのです」
店「いつもは、『焼きおにぎり』で飲んでますものね」
み「お、それは美味そうだ」
老「イキますか?」
律「わたしも乗った」
老「それでは、わたしもご相伴させてください。
やっぱり、あれが無いと締まりません。
ご主人、『焼きおにぎり』を3つ」
店「ありがとうございます。
『焼きおにぎり』、三丁」
老「おや、『喜久泉』も好評のようですね」
み「そろそろ、払底し申す」
老「追加しますか?」
み「以前、秋田のお酒を貰って飲んだことがあるんだけど……。
新潟のお酒と、ぜんぜん味わいが違うんだよね」
老「でしょうな。
東北のお酒は、総じて濃厚で、どちらかと言うと甘口です」
み「締めはやっぱり、さらっと飲めるのがいいな」
老「そうですか。
それじゃ、『じょっぱり』を試してみてください」
↑赤ダルマがトレードマーク
続きは、次回。
由美と美弥子 1639
★Mikiko
12/01/2014 07:21:21
□東北に行こう!(1017-1/2)
み「おー、津軽そのものといった名前だね」
老「濃厚甘口が主流の津軽で、淡麗辛口を貫いてるお酒です。
だから、『じょっぱり』ですね」
律「『じょっぱり』って、聞いたことありますけど……。
どういう意味なんですか?」
老「まさしく、“意地っ張り”、“頑固者”を表す言葉です」
↑頑固親父
み「ほー。
青森市内の酒蔵?」
老「ご主人、『六花酒造』さんは、どこでしたっけね?」
店「弘前です」
↑工場見学が出来るそうです。行ってみたいです。
老「あ、そうでした。
酒米も、確か県内産ですよね?」
店「『華吹雪(はなふぶき)』ね」
老「そして水は、白神山地の伏流水」
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★Mikiko
12/01/2014 07:21:56
□東北に行こう!(1017-2/2)
み「そりゃ、美味そうだ。
頼んで、ちょーだい」
老「ずいぶん古いギャグを知ってますね」
み「『蛇口一角』時代の財津一郎には、凄みがあったね」
↑抜いた刃を、蛇のように舐め回したりしました(“蛇口”は、“じゃぐち”ではなく、“へびぐち”です)。
み「ビデオでしか見たことないけど」
老「ご主人、『じょっぱり』の燗を2本」
店「へい。
『じょっぱり』、燗で2本」
老「後の芸人にも、財津一郎の芸に心酔た人は多かったようですね」
み「芸人じゃないけど、陣内孝則が、『テレフォンショッキング』に出たときね……」
↑今となっては懐かしい。
律「あら、その人なら、芸人じゃないの。
藤原紀香と結婚した人でしょ?」
↑こんな格好したんか!
み「違います。
それは、陣内智則でしょ。
わたしが言ってるのは、陣内孝則。
俳優。
昔は歌手だったそうだけど、ぜんぜん知らん」
老「ロック歌手だったんじゃないですか?
ま、あんまり売れなかったと思いますが」
↑『ザ・ロッカーズ(1976~1982)』だそうです。
み「で、その陣内が、テレフォンショッキングで、財津一郎のことを話してたわけよ」
↑最多とは知りませんでした。
続きは、次回。
由美と美弥子 1640
★Mikiko
12/03/2014 07:26:45
□東北に行こう!(1018-1/2)
み「コントの一場面ね。
森の中みたいなセットの中に、財津一郎がサファリルックで出てくる」
↑コントの定番です。
み「で、舞台中央に立つなり、開口一番、こう言い放ったそうです。
『昼間に来ても、バンガロー』」
み「これを聞いた陣内孝則は、一生、この人についていきたいと思ったとか」
律「それって、面白いの?」
み「面白いでしょうが。
突き抜けた感がありますよ」
店「『じょっぱり』の燗が上がりました」
↑『六兵衛』さんの画像ではありません。
み「おー、来た来た。
『喜久泉』は、先生に任す」
律「新しい物が欲しくなるわけね
子供みたい」
み「新しもの好きは、新潟市民の特性でもあります」
律「あら、新潟というと、保守的なイメージがあるけど」
み「新潟でも、港町に限るけどね。
港ってのは、新しいものが入ってくる入口なわけよ」
↑吉田初三郎による新潟市鳥瞰図(昭和12年)。
老「なるほど」
み「で、新しいものに飛びついて、古いものは捨てちゃう。
そういう気質が育ったのです」
律「ほんとかしら。
あんただけだと思うけど」
み「一番、象徴的だったのは、掘割ね。
新潟市内には、昔、縦横に掘割が走ってたの」
↑水色が掘割。
-----
★Mikiko
12/03/2014 07:27:42
□東北に行こう!(1018-2/2)
原図はこちら。
律「掘割って言うと、城下町のイメージだけど」
↑弘前城。桜の花びらが、堀を埋め尽くすそうです。
み「あの堀は、お城を守る堀でしょ。
新潟の堀は、物資の運搬路だったわけ。
北前船から降ろされた荷が、小舟に積まれて堀を遡って、地方に運ばれたり……。
逆に、近在で採れた野菜なんかが、小舟に積まれて堀を下り、新潟市内の市場に出された」
↑明治11(1878)年の新潟市街(女性紀行作家イザベラ・バードの直筆スケッチ)。
み「わたしの住んでるのは、昔、亀田郷と言われた地域で、海からは何キロも離れてるけど……。
家の裏に繋いだ舟に乗れば、掘割から信濃川を通って、海にまで出られた。
舟でどこまでも行けたのよ」
↑亀田郷内には100本を越える舟堀が縦横に走り、集落をつないでいました。
老「今のマイカーみたいなものですな」
み「それそれ。
1家に1艘」
↑鳥屋野潟の底から土を掻き揚げ、舟に積んでます。この土を、自分の田まで運んで入れるのです。田を、少しでも高くするためです。よその土を招き入れることから、“客土(きゃくど)”と呼ばれました。作業を急ぐあまり、土を積み過ぎて、舟とともに潟底に沈んでしまう農民もいたとか。
続きは、次回。
由美と美弥子 1641
★Mikiko
12/05/2014 07:15:22
□東北に行こう!(1019-1/2)
み「神社のお祭りにも、舟で行ったんだよ。
新潟に、近在の農民の信仰を集める蒲原神社っていう古い神社があるわけ」
律「古いって、いつごろ?」
み「起源ははっきりしないみたいね。
何しろ新潟は、信濃川と阿賀野川という、暴れ川に支配される町だったからね」
↑天保2(1682)年に描かれた古地図。北上する信濃川と西行する阿賀野川の河口が合流してました。
み「氾濫の度に川筋が変わって、古い遺跡は残ってないの。
川底にならなかった土地は無いと云われてるくらい。
だから、『渟足柵』の遺跡も出ない」
み「てなわけで、蒲原神社も、何度も移転してるの。
今の場所に移ってきたのが、元禄時代」
律「今もあるの?」
み「ありまんがな」
↑梅の名所でもあります。
わたしが乗る電車の中からも、境内が見えます。
↑境内から撮られた写真。
春を待ちわびる新潟の人にとって、蒲原神社の梅が咲くと、ほんとに嬉しいです。
み「で、その蒲原神社のお祭を『蒲原まつり』って云うんだけど……」
↑現代の蒲原まつり。6月末に行われるので、雨に祟られることが多いです。農閑期に合わせたんでしょうか? 今でも、400以上の露店が並ぶ大盛況のお祭りです。
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★Mikiko
12/05/2014 07:16:12
□東北に行こう!(1019-2/2)
み「そのお祭りの日には、近在の農民が農作業を休んで、やってきたわけ。
なぜかと云うと、『蒲原まつり』の夜に、御託宣(おたくせん)という占いが行われたから。
これは、今でも続いている神事なんだけど……。
その年の作況、つまり米の出来を占うわけよ」
↑今もやってます。
律「占いどおりになるの?」
み「ならないとしても、スゴい影響力があった」
律「外れても?」
み「米相場ってのは、先物取引だったわけよ」
み「つまり、米の出来を見越して、取引されるの。
だから、蒲原神社の御託宣(おたくせん)が出ると、米相場が動いたのよ」
老「そりゃすごい」
み「で、その御託宣(おたくせん)を聞きに、近在の農民がやってくる」
老「自家用舟で、ですな?」
み「さよう、さよう。
集落の小さな掘割から漕ぎ出し、だんだん太い堀に入り……。
そして、栗ノ木川っていう幹線路に出る。
川幅は、70メートルもあった」
↑昭和初期の栗ノ木川。
み「その川のほとりに神社があるの。
参詣者は、川端に舟を繋いで上陸するわけ。
だから、神社の鳥居は、川に向かって立ってるのよ」
続きは、次回。
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☆海苔P
12/05/2014 22:05:18
□ネタバレ注意
54~96回 11~14章
81回で
初ディルドゥ登場でロシア製だったんだね♪
忘れてたよ!
14章て凄く美弥子にとては初めてだらけなんだね!
88回では
初イラマチオがあり
92回では
処女消失があり
94回では
初変化があり
96回では
「ロシアのディルドゥを咥えて蘇ったロシアの娼婦は、久方の悦楽を貪り続けていた。」の文章があり美弥子がロシアの娼婦に変化したことがハッキリと書いてあったんだね♪
時系列表の備考に書いとかないといけないのに書けないなんて…
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★Mikiko
12/06/2014 09:16:31
□ほー
こうして読むと、他人の書いた小説みたいです。
何も覚えておらん。
パソくらい買いましょうよ。
壊れたのは、ノートですか?
デスクトップなら……。
ディスプレイは生きてるんだろうから、本体だけ替えればいいよね。
10,000円以下で買えるんでないの?
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☆海苔P
12/06/2014 12:47:58
□PC
ノートなんだよね♪
デスクトップで欲しいんだけど…
一体型が殆どで困ってるのよ♪
2~3年後に買いたから安物ノートを買おうかなぁ♪
仕事を辞めてPCないと暇過ぎてるよ♪
由美と美弥子 1642
★Mikiko
12/06/2014 08:21:20
□東北に行こう!(1020-1/2)
律「今は、掘割は使われてないの?」
み「それでんがな。
わたしの言いたかったのは。
まず、栗ノ木川だけど……。
すべて埋め立てられて、道路になりました。
名称は、『栗ノ木バイパス』。
昔、舟が行き交ってたところを、車が行き交ってる」
老「昔も今も、バイパスの役目は同じということですな」
み「そうそう。
川だったころの名残りは、信号機に残ってる」
律「何が残ってるのよ?」
み「名前ですよ。
交差点の。
『栗ノ木橋』とか『笹越橋』とか『紫雲橋』とか」
み「交差点の名称に、“橋”が付くの。
今は、ただ道路が交差してるだけだけど……。
昔はそこに、栗ノ木川を跨ぐ橋が架かってたわけよ」
↑昭和34年の『紫雲橋』。タイムマシンに乗って、見に行ってみたいです。
老「なるほど。
役目を終えた川を埋め立て、道路に変えちゃったわけですね。
となると、新潟市内の掘割の運命も、なんとなくわかりますな」
↑現在の『紫雲橋』交差点。前後方向の道路が、昔の栗ノ木川。横断歩道が渡ってる左右方向の道路が、『紫雲橋』でした。
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★Mikiko
12/06/2014 08:22:38
□東北に行こう!(1020-2/2)
み「車社会になると、堀は邪魔なだけになった。
堀の両脇が道路になってたんだけど……。
車が増えてくると、当然、狭い」
↑昭和31年の西堀。
み「混雑が起きる。
堀なんか埋めちゃえという声があがる」
↑埋め立て前の西堀。地盤沈下の影響もあり、流れが淀み、臭かったそうです。
老「でしょうな」
み「でも、ほかの地方なら、反対運動なんかが起きて、そう簡単にはいかないはず。
実際、城下町なんか、今でも堀が残ってるでしょ」
老「柳川とかですな」
↑住んでみたい街のひとつです。
み「そうそう。
松江にも行ったけど、あそこも見事に残ってた」
↑松江にも住みたい!
律「新潟には、残ってないの?」
み「ない。
ものの見事にない。
1本も残ってない。
ぜーんぶ、埋めちゃったんです。
ものの見事に」
↑これは、復元された早川堀。復元するくらいなら、埋めるなって話ですが。
続きは、次回。
由美と美弥子 1643
★Mikiko
12/07/2014 07:46:15
□東北に行こう!(1021-1/2)
老「なるほど。
それが、新潟市民の気質だと?」
み「そう。
新しもの好き」
律「延々と語ったけど……。
つまりは、『じょっぱり』を独占したいってことね」
↑楽天市場ランキングで、純米酒東北部門第1位獲得。
み「そうは言うておらんぞ」
律「言ってるようなものじゃない。
ま、いいわ。
新潟の歴史まで持ち出して、自分の新しもの好きを正当化する……。
その意地汚さに免じて、飲ませてあげましょう。
はい、お注ぎしますよ」
↑佐賀県伊万里市『松浦一酒造』にある、お酌する巨乳河童。
み「ふぉ。
ごっちゃんです」
律「どう?」
み「うーむ。
確かに、さらっと飲める。
新潟のお酒に似てるね」
老「でも、しっかりとした旨味もありますでしょ」
み「ふむ。
そうかも」
律「頼りないわね」
み「わたしの舌は、利き酒には向かないと言ったでしょ」
↑ぐるぐる模様は、目を回すためではなく、お酒の色を見るためにあります。
律「バカバカしい。
そんなら、何飲んだって一緒じゃない」
-----
★Mikiko
12/07/2014 07:46:57
□東北に行こう!(1021-2/2)
み「甘口と辛口くらいは区別出来ます」
み「でも、辛口のお酒同士では……。
ちょーっと、わからねえな」
律「また、古い歌持ちだしたわね」
老「『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』ですな」
み「この歌が流行ったのは、叔父の高校のころだったんだって」
↑最初はB面だったそうです。
み「で、この題名の捩りで、『港のヨーコ・マツハマ・ヨコゴシ』というフレーズが流行ったそうです」
律「なにそれ?」
み「今は、新潟市になってるけど……。
昔は、新潟市郊外だった地域。
松浜は、阿賀野川の対岸(昭和29年、新潟市に編入)。
横越は、亀田郷(平成17年、新潟市に編入)」
み「早い話、そういう辺境地から通ってる同級生を揶揄するフレーズだったわけ」
律「あんまり愉快な話じゃないわね」
み「完全に、目くそ鼻くそを笑うです。
新潟市だって、横浜や横須賀に比べれば、ど田舎そのものなんだから」
店「『あじの味噌たたき』、お待ち」
続きは、次回。
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☆海苔P
12/07/2014 13:45:35
□報告
海外製品版のノートパソコンを買いました。
やっと、ボロカ曲を聞いた♪
好い曲でミキコさんらしい詞でしたが
最終的に考えて聞いたら噴いたよ♪
純粋に聞いたミキコファン以外が小説を読んで唖然としてる姿が目に浮かんで笑い転げましたよ♪
同居人が「初音ミク?何で海苔P壊れてるん」て言われたよ♪
好い曲だね♪と興味深く聞いてたよ!
同居人はボロカ大好き人でカラオケはボロカ90%でアニソン10%のオタクで腐女子ですよ♪
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★Mikiko
12/07/2014 18:59:20
□海外製品版
てことは、そのパソは、メッセージとかが、英語で出てくるわけか。
かっちょいいのぅ。
> 同居人が「初音ミク?何で海苔P壊れてるん」て言われたよ♪
↑まったく意味わからん。
由美と美弥子 1644
★Mikiko
12/08/2014 07:32:16
□東北に行こう!(1022-1/2)
老「さぁ、来ましたよ。
お腹が一杯になったけど、まだもうちょっと飲みたいというときは……。
これに限ります」
み「なるほど。
これは、直球ですな」
老「鯵を粗く叩いて、味噌であえてあります。
箸の先で摘んで一口。
お猪口の酒を一口。
至福のときです」
み「どれどれ。
ふーむ。
イケるわ、これ。
先生も、食べてみ」
律「それじゃ失礼して……。
お箸を入れさせてもらいます。
……」
み「ね?」
律「ほんとだ。
生臭いかと思ったら、ぜんぜんそんなこと無いんだ」
み「だろ」
老「わたしも一箸、よろしいですか?」
み「ダメ。
あーたはまだ、『納豆揚』が残ってるでしょ」
↑よく見ると、金魚の揚げ物のようでもあります(失礼)。
律「卑しいこと言わないの!
そうとう酔っ払って来たわね。
危険信号だわ。
津島さん、どうぞ摘んでください。
この女、天邪鬼上戸だから」
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★Mikiko
12/08/2014 07:32:54
□東北に行こう!(1022-2/2)
み「なんじゃい、それは?」
律「何か言うと、必ず反対するじゃない」
↑口で逆らってるだけの者を踏みつける。間違いなく、踏んでる方が犯罪者です。
み「わたしは、女子同士がうんうん頷いて、同意しあってる風景が嫌いなの」
↑わたしは共学で、女子の比率は1割くらいでした。女子校に行ってたら、もっと社交的になれたのかも知れません。
律「それとこれとは別でしょ」
み「ま、天邪鬼だったのは、子供のころからだったけど。
ジイちゃんには、“共産党”って言われてた」
↑共産党の旗。稲穂と歯車。知りませんでした。
律「どういう意味よ?」
み「なんでも反対するから」
店「『焼きおにぎり』、お待ち」
律「ほら、おにぎりが来たから食べなさい」
み「へ。
お味噌汁が付いてるの?
よし。
そしたら、『あじの味噌たたき』、食べてよし」
続きは、次回。
由美と美弥子 1645
★Mikiko
12/10/2014 07:28:18
□東北に行こう!(1023-1/2)
老「ありがとうございます。
いただきます。
うむ、何度食べても飽きませんな」
律「ちょっと、なんでおにぎりまで、箸で分解するのよ」
み「焼きおにぎりとは、おにぎりを焼いたものであろう。
熱そうではないか」
律「食べられないほど熱くないわよ」
み「表面が冷めてても、中心部が熱い恐れがある。
マグマと一緒じゃ」
律「一緒じゃないでしょ」
み「おや?
この赤いのはなんじゃ?」
律「梅干しでしょ」
み「違いまーす。
にゃんと。
これは、筋子ですな」
律「『焼きおにぎり』に筋子?」
み「一見、ミスマッチであるが……。
これは、これでイケるね」
老「でしょう。
十分、ツマミになりますでしょ」
み「確かに。
このおにぎりはツマミであるからして、箸で摘むのが正しいのである」
律「そうとう回ってきたわね」
↑購入は、こちら(ちと高すぎ)。
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★Mikiko
12/10/2014 07:28:59
□東北に行こう!(1023-2/2)
み「わたしは、東京に遊びに行くとき……。
夕食は、ビジネスホテルの部屋で取るわけ」
↑名称は、ちょっとどうかと思われますが、このホテルはマジで良かったです。
律「何の話?
食べに出ればいいじゃないの」
み「ひとりで初めての店に入るのは、気鬱ではないか。
好きなものを買って、ホテルの部屋で食べる方が、よっぽど楽しい。
でも、ホテルの場所によっては、スーパーマーケットが近くに無い場合もある。
あるのは、コンビニだけ。
先生なら、酒のツマミに何を買います?
コンビニで」
律「お惣菜くらい置いてあるでしょ。
コンビニでも」
み「確かにね。
でも、そういう惣菜は、味付けが甘かったりしがちです。
それでは、ガッカリ」
律「じゃ、缶詰と乾き物ね」
み「それは、少々寂しいではないか?
せっかくの晩餐だぞ」
律「コンビニで晩餐なんて買えないでしょ。
あ、オデンがあるじゃない」
続きは、次回。
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☆海苔P
12/12/2014 01:58:58
□ネタバレ注意
97~173回 15~18章
高校時代の最後まで読んだよ♪
15章
棚橋姉妹の登場
里ちゃんことミサの登場だよね♪
2章に出てくる黒縁眼鏡の女子大生だね♪
助演女優のミサの登場
由美・美弥子のカップル以外の100章ぐらいまでのほとんどにミサは出てるんよ♪
16章
ナルシストで処女の英語教師登場
17章
生徒会長の万里亜が登場ね♪
私は読んでないけど再登場するんだよね♪
私の一番の楽しみです!
日に3回も3時間弱の眠気が来てるので中々と読み進んでません。
病院に行ってるんやけど薬が中々と合わなくてたいへんなんだ!
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★Mikiko
12/12/2014 06:29:27
□ふむ
わたしにとって、そのころのお話は、深い霧の向こうに霞むばかりです。
読み返してみたいのぅ。
眠気。
ナルコレプシーってやつ?
眠いのは、冬になったせいもあるのかも?
人間も昔は、冬眠してたんでしょうか。
由美と美弥子 1646
★Mikiko
12/12/2014 07:27:48
□東北に行こう!(1024-1/2)
み「確かに。
しかし、わたしは、レジ前でオデンの具を選んだりするのが苦手なのじゃ」
律「何でよ?」
み「恥ずかしがり屋さんだからじゃ」
律「バカバカしい」
み「そんなとき!
コンビニの食べ物で、ぜったい外れのないものがある」
律「何よ?」
み「おにぎり」
律「は?
お酒のツマミを買うんじゃないの?」
み「だから、おにぎりをツマミにするんです。
白いご飯の部分も十分美味しいし……。
もちろん、具の部分は、立派なツマミに成り申す」
律「呆れた。
おにぎり噛じりながら飲んで、どこが晩餐なのよ」
み「噛じりません。
あくまで、おにぎりはツマミだからです」
律「どういうこと?」
み「まず、海苔は別にします。
これはこれで、一品になるでしょ」
↑なんと、フィルムに入った海苔が、市販されてました! 自宅で、コンビニおにぎりが作れるというわけです(こちら)。
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★Mikiko
12/12/2014 07:28:34
□東北に行こう!(1024-2/2)
律「貧しい……」
み「黙らっしゃい。
そして、白いご飯のおにぎりは……。
少しずつ、箸で分解しながら食べるのです」
↑こんなには食べませんが。
律「何で分解するのよ?」
み「パカモン。
丸ごと箸で持ち上がらないでしょ」
↑無謀です(『モーニング娘。』のえりぽん)。
律「手で持って食べればいいじゃない」
↑おにぎりを手で持って食べるリス。
み「だから、それではツマミにならんと言うておろうに」
律「この酔っぱらい」
み「箸の先で、チビチビと切り取って……。
ひと粒ずつ舐めるように食べるからこそ、ツマミなのです」
律「海苔と一緒にかぶりつく方が、ずっと美味しいと思うけど」
み「箸で、硬いご飯を千切る行為には、甘酸っぱい思い出もあるのじゃ」
律「お腹こわしたんでしょ。
酸っぱくなったご飯なんか食べて」
み「ご飯がすっぱいんじゃないわい!
想い出が甘酸っぱいと言っておろうが」
続きは、次回。
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☆ハーレクイン
12/12/2014 09:16:35
□早熟
大変ご無沙汰いたしました。
8月末に病院に担ぎ込まれ、先日ようやく退院できました。ほぼ3か月の入院生活でした。
昨年の春にも入院しましたが、あの時は1か月。しかも「病院レポート」を投稿することが出来ました。ところが今回の病院はpcどころか携帯すら禁止。「使用禁止」どころか文字通り「携帯することすら禁止」なのです。ま、いちいち申請しさえすれば短時間の使用は可能だったのですが……。
ということでございまして、Mikiko’s Roomをほとんど覗くことすらできない南京、いや軟禁生活でした。
で、ようやく退院の運びとなりまして、久方ぶりにコメさせていただきます。なんと、コメのやり方すら忘れており、思いだし出しの作業です。しばらくぎこちない投稿になるかと思いますが、ご寛恕あれ。今後も宜しくお願いします。
で、大急ぎで確認しましたところ、『由美美弥』は、またも女教師に憑依された由美ちゃんが何と、懐かしのアベリアの繁みで3人もの女子高生(で、いいんだよね)を相手に、彼女たちをいたぶっている場面です。
そのうちの二人、それぞれオナニーを覚えたのはそれぞれ中学生と小学生の時、とか。
わたしのことはどうでもよろしいのですが書いちゃいましょう。わたしがオナニーを覚えたのは小学生の頃です。きっかけは、校庭にあった「棒登り」で遊んでいるときでした。両腿に挟んだ棒にちんちんを刺激され……。
あれ? これ、ずっと以前に書いたような気がするなあ。
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☆ハーレクイン
12/12/2014 09:18:22
□ま、すき好きでしょうが……
おにぎりをアテに、ねえ。
なんか、太りそうな気がするぞ、「み」さん。
『東北』もまだ旅の途中、ほっとしました。
終わっていたら寂しいな、と、入院中考えていました。
♪……どこまで行こうか
君と二人で
どこへも行けるよ
まだ見ぬ世界……
(『旅の途中』歌唱:清浦夏実、おー、夏実)
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☆海苔P
12/12/2014 18:30:48
□復活おめでとう!
HQさん2回も入院したんやから飲みすぎには注意しや~
もうアウトかと思ったで
無事に生還してよかったは…
ミキコさんまたうるさいのが帰って来てよかったね♪
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☆ハーレクイン
12/12/2014 19:20:39
□ありがとう
海苔Pさん。
ま、2回入院とはいっても、去年のは酒が原因ではないのですが、今回は全く言い訳はききません。
まだ命は惜しいし、Mikikoさんとこに書きたいことはまだまだあるし。
しっかり自重していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。同期の友よ。
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★Mikiko
12/12/2014 20:54:59
□携帯禁止
今どき、そんな病院があるんですか?
刑務所としか思えないのですが。
アテのおにぎり。
常時、こんな食生活をしてるわけではござんせん。
年に1度くらい東京に行き、しかも、夕食をコンビニで調達しなければならないときに限ります。
なので、数年に1度ですね。
ハーレクインさんも、いっそ飲酒を数年に1度にしたらいかが?
海苔Pの言うとおり、次こそは終い湯ですよ。
東北の旅は……。
金曜の夜中にフェリーに乗って、今はようやく日曜日の夕食。
まだ、丸2日も経っておりません。
目指すは、『大菩薩峠』です。
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☆ハーレクイン
12/12/2014 21:43:29
□えーっと
携帯禁止の病院。
あります。こちらでは有名なキ*#$病院です。
>刑務所としか思えない
まさにその通り。
病棟の入り口は二重ドアになっており、常時施錠されています。出入りするには、看護スタッフに鍵を開けてもらわねばなりません。
ああ、書いちゃったなあ。ヤバいから書くつもりは無かったんだけどね。
コンビニの晩餐メニュー。
わたしもおでんは苦手です。
ただし、「み」さんのように恥ずかしいからではなく、なんとなく埃っぽい感じがするのでね。
「東北」のスタートは、物語世界の2010年10月8日(金)の夜。で現在、2日後の10日(日)の夜。
現実世界ではなんと4年を経過しております。この世のものとは思えぬ時の流れですな。
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★Mikiko
12/13/2014 08:21:03
□なるほど
アル中病院でしたか。
それでは、刑務所と大差ないでしょうね。
なんとなく、大阪にはたくさんありそうです。
幻覚とか、見えたんですか?
机の上に大名行列が見えると聞きましたが。
オデンは、汁ごとビニールに密封されたのが、スーパーに売ってます。
夏、冷たいまま食べると美味しいです。
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☆ハーレクイン
12/13/2014 08:53:36
□アル中病院
仰せのとおり、大阪にはたくさんあります。
窓には鉄格子がさりげなく設置されたりしています。
わたしは幻覚なんぞ見えません。そもそも看護師さんや患者仲間には「あんたがなんでここにいてるのかわからん」と言われたものです。
ま、この手の病院は、一度入ってしまうとなかなか退院させてくれないというところがあるようです。人間の精神なんて、そうたやすく把握できるものではないでしょうから、医師も慎重になるんでしょう。
汁ごとオデン(高橋お伝は「明治の毒婦」)。
こちらのスーパーでは、材料だけを袋詰めにしたもの(汁無し)を売っていますが、わたしは買ったことありません。オデンは、自分の好みのネタを組み合わせて作るのが楽しいですからね。
由美と美弥子 1647
★Mikiko
12/13/2014 07:35:44
□東北に行こう!(1025-1/2)
律「どんな想い出よ?」
み「中学校のころのお弁当」
↑堺市立泉ヶ丘東中学校1年3組。
律「あら、給食じゃなかったの?」
み「新潟で給食は、小学校だけ。
中学は、お弁当か菓子パンよ。
で、中学生ってのは、成長期でしょ。
お腹が減るわけ」
老「確かに、減りましたな。
みんな、アルマイトのでっかい弁当箱でしたよ」
み「いわゆる、“ドカベン”というやつだな」
老「そうです」
み「最近では、この“ドカベン”の意味を知らない若者も増えてるらしい」
律「漫画で知ってるんじゃないの?
主人公のアダ名でしょ」
み「山田太郎に固有のアダ名と思ってる人も多いであろう。
しかし、“ドカベン”には、普遍的な意味があったのじゃ」
老「あの弁当箱は、厚みもありましたからな」
み「ま、確かに山田太郎の体型は、“ドカベン”そのものではある」
老「そう言えば昔のNFLに、“冷蔵庫”というアダ名の選手がいましたな」
律「なんで冷蔵庫なんです?」
老「150キロもある選手で、胴体に前後の厚みがあって、冷蔵庫みたいだったからですよ」
-----
★Mikiko
12/13/2014 07:36:25
□東北に行こう!(1025-2/2)
み「なるほど。
でも、なぜわれわれは、冷蔵庫の話をしてるんだ?」
律「完全に、イカれちゃったわね」
老「すみません。
わたしが余計な話題を挟んでしまったんです。
元は、“ドカベン”の話です」
み「そうそう。
漫画『ドカベン』の作者は、新潟市の出身だって知っとるけ?」
老「知ってますよ。
水島新司でしょ」
み「左様。
それじゃ、明訓高校が実在することも?」
老「甲子園の常連じゃないですか」
み「最近でこそ、常連になったが……。
初出場は、1991年」
老「平成になってからですね」
律「古い学校なの?」
み「確か、大正時代です(大正10年でした)」
老「あ、思い出しました。
小林幹英がピッチャーだったときだ」
み「そうそう。
後に、広島カープの抑え投手になったんです。
選手生命は短かったみたいだけどね」
続きは、次回。
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☆海苔P
12/13/2014 08:26:13
□ネタバレ注意
174~232回 19~29章
20章で美弥子が由美を襲う。
25章
199回で美弥子が潮を噴くんです。
26章では野外プレイで「アベリアの繁みのある公園」が出てきます。
この公園は重要な野外ポイントですよね!
現在進行中の話の場所もこの公園ですね♪
27章では由美が「左利き」だと書いてあります。
28章では重要な由美の誕生日が美弥子の3か月後と書いてありましたよ♪
由美の誕生日の話は何年後になんでしょうか?
現在はまだ夏休み期間みたいですからね~
29章は由美の初体験の話ですね♪
225回でイラマチオで231回で処女喪失ですね♪
この後は複数プレイが多数になるんですよね♪
時系列に必要纏めコメだ!
この間、時系列表を見て自分で褒めたよ!
細かすぎじゃん今なら作れないと思ったよ!
エクセルが使いこなせないから無理だ!
使いたい機能を探すのに時間が…
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☆ハーレクイン
12/13/2014 08:45:41
□一気に追い込まれる……
大柄少女ちゃん。
『叫び』顔でいくというのは初めてじゃないかね。
それにしても、挿出中の陰茎がサブリミナルとはすごいな。ディルドウだからもつんだろうけど、生ちんちんならあっという間だよ。
-----
☆ハーレクイン
12/13/2014 08:48:16
□小林幹英(こばやしかんえい)
投手。右投右打。
1974年1月29日生(40歳)。
新潟明訓高校-専修大学-プリンスホテルを経て、1998年ドラフト4位で広島東洋カープに入団。
生涯戦績:実働8年(1998-2005)で19勝22敗29セーブ、防御率3.90。
月間MVP1回、オールスター出場1回(いずれも1998年)。
現在、広島東洋カープ二軍投手コーチ。
新潟明訓高校の野球部専用グラウンドのスコアボード設置に協力。
水島新司『ドカベン』にしばしば登場しているそうな。わたしは見ていないけど。
-----
★Mikiko
12/13/2014 12:23:08
□海苔Pさん&ハーレクインさん
> 海苔Pさん
わたしの由美は左利き。
まったく覚えてません。
そうか。
由美は、左利きだったのか。
今後、気をつけねば。
由美の誕生日。
これも、覚えてない。
ということは、今、美弥子が19歳で、由美は18歳ということですね。
時系列表、頭が下がります。
ほんとに、ありがとうございました。
ストーリーが破綻しないよう、ときどき確認させていただきます。
> ハーレクインさん
サブリミナルというのは、ちょっと筆が走りすぎましたね。
サブリミナルなら、見えないはずですから。
『刑事コロンボ』に、サブリミナル映像を使った殺人の話がありました。
とても印象に残ってます。
小林幹英は、広島生まれのようです。
父親が転勤族で、新潟には小学校4年で転校して来たとか。
-----
☆ハーレクイン
12/13/2014 16:57:45
□小林幹英は広島生まれ
ふうん、ジモティということかあ。
サッカー天皇杯決勝戦
ガンバ大阪勝利。
J1、ナビスコ杯に続く優勝で今シーズン3冠達成です。おめでとう、ガンバ。
前半、宇佐美竅サパトリックの2トップが1点ずつ入れ、後半1点返されるも、またも宇佐美のゴールで3-1の勝利。
なんでこんな強いチームが、昨シーズンJ2だったんだろう、と思わせる会心の勝利でした。いやあ、そういう意味では面白いチームです、ガンバ大阪。
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☆海苔P
12/13/2014 17:09:50
□時系列表
時系列表を活用してメモして楽してるけど…
69章までしかなくて…
128章まであってちょっとビビってるねん♪
目次部分をコピペして必要部分を作って読みながら登場人物等を追加していくことにするは…
追いつく頃には時系列表がまともになってるかなぁ♪
現在進行中だから完成する事は無いんだよね♪
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★Mikiko
12/13/2014 19:03:42
□ハーレクンさん&海苔Pさん
> ハーレクインさん
大阪のチームは、浮き沈みが激しいです。
開幕前は優勝候補の一角だったセレッソが、J2に落ちました。
来年のガンバがそうならない保証はありません。
>海苔Pさん
プーが続くようなら、ぜひ整備してほしいのですが。
サイトからダウンロード出来るようにしたいのです。
-----
☆ハーレクイン
12/13/2014 19:58:41
□うーん
セレッソねえ。
そういわれれば、返す言葉はありません。
頑張れ、というのみです。
しかしアルビレックス新潟。
しぶといですなあ。
-----
☆海苔P
12/13/2014 23:14:40
□エッ?(?_?)エッ?
それはあかんてあんなん誰が要るんよ…
ミキコさんが要るんは解るけど…
気長に待っててね♪
-----
☆ハーレクイン
12/14/2014 10:24:52
□時系列表:海苔Pc
わたしも是非拝見したい。
ぃよぉろしくぅ
由美と美弥子 1648
★Mikiko
12/14/2014 07:45:25
□東北に行こう!(1026-1/2)
老「記憶に残るピッチャーの一人でしたな」
み「わたしの記憶に残ってるのは、その体型」
律「また体型?」
み「えらく足が短かったんです」
老「足が短いのは、ピッチャー向きなんですよ。
400勝した金田なんかも、足が短かった」
み「またそういう話をするから、わからんくなるではないか」
老「すみません。
水島新司の話でしたかな?」
み「そうそう。
新潟市出身」
律「明訓高校の出なの?」
み「うんにゃ。
水島新司は、当時の明訓高校のすぐ近くの白新中学卒」
み「家系が苦しくて、高校には進学できなかった」
老「白新中学?
聞いたことありますぞ」
み「『ドカベン』に、白新高校が出てくるでしょ」
老「あ、それだ。
不知火(しらぬい)の高校です」
老「『ドカベン』、懐かしいですな。
とにかく、個性的な選手ぞろいでしたから。
ピッチャーの里中」
↑新潟市街を走る観光循環バス『ドカベン号』。『犬夜叉号』もあります。
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★Mikiko
12/14/2014 07:46:27
□東北に行こう!(1026-2/2)
み「あと、葉っぱの岩鬼に、秘打の殿馬」
律「新潟の話じゃなかったの?
飛騨なんて、岐阜県じゃない」
み「“ひだ”は“ひだ”でも、秘密打法の秘打!」
み「しかも、漫画の明訓高校は、神奈川県の学校」
律「あらそうだったの」
み「新潟市に、『古町通(ふるまちどおり)』っていう商店街があるのよ」
↑『6』とあるのは、ここが『古町通六番町』だからです。『古町通』は、『一番町』から『十三番町』まであります。
み「かつては、新潟一の繁華街だった」
律「今は?」
み「御多分にもれず、シャッター通りです」
み「新潟市長が、活性化に力を入れてるみたいだけどね。
わたしら、旧新潟市外の市民からしたら……。
死にかけの町に金を使うなんて、金をドブに捨てるようなもんよ」
↑昭和10年ころの古町通。スゴい賑わいです。
老「手厳しいですな」
続きは、次回。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 10:20:03
□いっちゃいました
三人少女(『おしゃべり三人少女』は福永令三)。
で、残るは女教師こと由美ちゃん。こちらも、
>はぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
でいったようです。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 10:23:06
□短足
はピッチャー向き。
ほお。
安定がいいからかね。
400勝の金田正一。
正一は「まさかず」でも「しょういち」でもなく、「まさいち」です。わたしの父と同じ読み。
水島新司の実家は、子供を高校へやれないほどのビンボ。
ほお。
それが今では……ですね。でも、漫画家年収ベスト10には入っていないようです。
ちなみに、家系は「家計」ですな。
『ドカベン』白新高校の不知火。岩鬼には“ふちか”とよばれていました。ちなみにファーストネームは「守」くんです。
里中投手の愛称は「小さな巨人」、ファーストネームは「智」くんです。
『犬夜叉』の原作は、ご存知高橋留美子。
大阪市北区に天神橋筋商店街というアーケード街があります(すうぐはりあう)。
南北2.6km、店舗数600。日本一長い商店街として有名で、地下鉄の最寄駅が二つもあります。天神橋筋六丁目(天六)駅と扇町駅です。JR大阪環状線の天満駅もあります。
この商店街のにぎわい、これもおそらく日本一ではないでしょうか。わたしの知る限り、シャッター店舗はありません。
新潟・ふるまちモール6は大阪流だと“ふる六”ですね。
-----
★Mikiko
12/14/2014 12:16:21
□短足
最近では、そんなに短足なピッチャーはいないようです。
短足がいいと言われてたのは……。
膝に土が着くほど重心を低くして投げるのが、良いフォームとされてたからでしょうか?
最近のピッチャーって、立ち投げですよね。
大リーグに行った上原とか。
そういうピッチャーは、足が長いようです。
古町が廃れたのは、まさしく鉄道の駅から遠いからです。
船便の時代の街なんですよ。
それを、今さら活性化なんて、出来るわけありません。
今日も雪かきでした。
電車のダイヤも乱れまくってます。
選挙なんか、行く人いるんでしょうか。
わたしは、期日前に済ませてますが。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 13:18:06
□確かに……
近ごろの投手のピッチングフォームは重心が高いようです。手投げとまでは言いませんが……。
体型自体が変わったのですかね。で、その原因は食生活の変化にある、というのはどうでしょう(戦後すぐ、とかの話やないんやから……)。
「古町は駅から遠い」
へえ、そうなんですか。
♪しあわせの夜を二人過ごしたね
いつかより添った古町通り……
(美川憲一『新潟ブルース』)
そういえば、海に近いですよね、古町。新潟島でしたっけ。
で、掘割があって舟が車代わり……というのは昔の話ですね。
雪かき、ご苦労様です。
こちらは快晴、眩しいほどの日差しです。投票日和ともいえますかね。
日本は広いなあ。
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★Mikiko
12/14/2014 13:30:58
□眩しいほどの日差し
ほんまに腹立たしい。
でも、女性の肌にとって、乾燥と陽射しは過酷な環境でもあります。
この点だけ取れば、こちらは理想的です。
湿度100%近くで、日の差さない季節が、4ヶ月も続くんですから。
天然のパックの中にいるようです。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 14:51:11
□天然のパック
そう言われてもなあ。
♂にとってはさほど羨ましいとも……。
時々、雪国の暮らしが懐かしくなります。雪かきや、凍結した道の歩行などの苦労も懐かしい思い出です。お気楽なことを言うな、と叱られそうですが。
【アイリス】修正のお願い。
#32、末尾から数えて292文字目から以下に、次のようにあります。
「わずか2両のカラフルで小さな電車は、香奈枝が乗り込むとすぐに発車した」
この文中の“香奈枝”を「あやめ」にかえていただきたいのです。お手数ですがよろしくお願いします。
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★Mikiko
12/14/2014 19:45:04
□雪国
仕事に行かなくていいなら、苦にならないと思うのですがね。
家で出来る仕事、無いもんでしょうか?
ワラジでも編むか。
アイリス、修正しました。
ヒマ人は、羨ましいです。
昔の回を読み返せて。
わたしはたぶん、退職するまでは、自分の小説を読み返せないでしょう。
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☆ハーレクイン
12/14/2014 21:13:03
□ヒマだから……
読み返すのではないぞ。
ヒマを作って読み返すのだ。
ま、しかし『由美美弥』は1648回、
『アイリス』はわずか78回だからなあ。
由美と美弥子 1649
★Mikiko
12/15/2014 07:33:46
□東北に行こう!(1027-1/2)
み「旧新潟市外出身の市長を出さなきゃ、新潟市の発展はない!」
律「あんたが出たら?」
み「供託金出してくれる?」
律「供託金って、いくらくらいなの?」
み「1億円」
↑1億と云っても、この程度。ほしいけど。
律「そんなにするわけないでしょ!」
老「国政選挙で、300万円くらいじゃないですか?」
み「市長は、もっと安いか。
300円くらい?」
律「安すぎでしょ」
老「新潟市は政令指定都市だから、けっこう取られると思いますよ」
調べたら、政令指定都市の市長選では、240万円でした。
それ以外の市と東京都特別区では、100万円。
町と村は、50万円。
いずれも、有効投票数の10分の1を取らないと没収されます。
世界的に見て、日本の供託金は、一番高いそうです。
み「なんで、選挙の話になってるのよ?」
律「知らないわよ」
老「『ドカベン』から、商店街の話に移りました」
み「それそれ。
『古町通』ね。
そこにね、水島新司の漫画の登場人物が、銅像になってるわけ」
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★Mikiko
12/15/2014 07:34:28
□東北に行こう!(1027-2/2)
律「似たようなところがあったんじゃないかしら?」
み「鳥取県の境港。
『水木しげるロード』」
み「あれの、そのまんまパクリですよ。
水木しげる漫画の登場人物はデフォルメされてるから……。
3次元にしても、そんなに違和感がないんだけどね。
水島新司のは、劇画でしょ。
それが、3次元になってるから、スゴく変」
↑『野球狂の詩』の水原勇気。明らかに変……。
み「見てるほうが恥ずかしくなる感じ」
律「見に来る人もいるんじゃないの?」
み「写真撮ってる人とか、一度も見たことないね。
まったくもって、お金の無駄使い」
↑咥えた葉っぱが、よく盗まれるそうです。
老「手厳しいですな」
み「とにかく、お金の使い方がおかしいのよ。
アーケードの中に、デカデカした花壇を作ったり」
↑両側に花壇があります。
み「自転車が置けないっちゅーの!」
律「シャッター通りなら、いくらでも置き場所がありそうだけど」
み「流行ってる店なんて、百均くらい」
↑わたしがよく行くお店。
続きは、次回。
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☆ハーレクイン
12/15/2014 15:49:06
□ドップラー
ねえ。
ドップラー効果のことかな。
で、
>ドップラーにも似たバネ音
って、どんな音だろう。
>撚れ縄の軌跡
って、どんな軌跡だろう。
奇跡じゃないよね。
>金髪の後頭部、地毛の黒色が目立ち始めた分け目
ねえ。
あまりみっともよくないよね。
>フレンチドレッシングに彩られたローストビーフ
ローストビーフ。
ま、あまり好きじゃないからいいんだけどね。
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☆ハーレクイン
12/15/2014 15:51:35
□新潟市は政令指定都市
日本海側唯一の政令指定都市だそうです。
あ、北九州市と福岡市も日本海側だなあ。
お、山田太郎くんは左打ちだったか。バットが撓っているのがスゴいね。
水原勇気ちゃんの決め球はドリームボール。
アーケード街に花壇。これはいいと思うがのう。
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★Mikiko
12/15/2014 20:44:58
□ドップラー
わたしのイメージにあったのは、電車が踏切を通過するときの音ですね。
もちろん、車中から聞く音です。
ローストビーフは……。
東京にいたころは、ワインのアテとして、ときどき買いました。
確かに、「ウマい!」とうなるような食べ物ではありません。
スーパーで買うと、パックの底に肉汁が出てたりします。
新潟市。
“本州日本海側唯一”だったと思います。
北九州市や福岡市って、日本海側気候なんでしょうかね?
アーケード街の花壇は、邪魔以外の何物でもありません。
酔っぱらいのゲロ吐き場の役目しかないです。
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☆ハーレクイン
12/15/2014 21:41:13
□ドップラー効果
音源が近づいてくるときは高く、遠ざかるときは低く聞こえる現象ですね。サイレンを鳴らしながら救急車が通過していくときによくわかります。
「ドップラー」はこの現象を研究した人の名前ですね。高校の物理で習います。
ローストビーフ。
近ごろあまり肉を食べなくなったから、興味がわかないなあ。
作るのは簡単なんだろ、牛肉の塊を焼く、というか炒めるだけだよね。
九州北部の気候。
言われてみれば、なんとなく本州とは違うような気もしますね。福岡なんてさまざまなメディアに登場しますが、気候は実感できませんね。
わたしが初めて触れた福岡についての文章は、たぶん松本清張『点と線』かなあ。
アーケード街の花壇はゲロ吐き場。
きったねえな。新潟だけなんじゃないのか。
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★Mikiko
12/16/2014 07:41:37
□ローストビーフ
あれは、肉のタタキではないでしょうか?
九州は……。
大陸との間の海が狭いので、季節風に乗る水蒸気が少ないのかも。
でも、雪は降らないにしても、お天気は悪そうですね。
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☆ハーレクイン
12/16/2014 08:14:26
□肉のたたき
「たたき」とは、肉や魚などを「生のまま細かく刻む」調理と、「表面を炙り内部は生」という調理法の二通りを指すようです。共通しているのは「生」ということですね。
ローストビーフは内部まで火を通しますので、「たたき」とは云えないのでは……。
九州も福岡や佐賀など日本海側は雪が降るそうです。もちろん、「たまに」でしょうが。
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★Mikiko
12/16/2014 19:50:52
□確かに……
ローストビーフは、中まで火を通していると書いてありました。
ビーフステーキでは……。
肉の中心部の温度は、ミディアムで、60度。
レアは、45度くらいだそうです。
45度じゃ、バイキンは死なんのではないか?
今夜から、大雪になりそうです。
すでに、暴風雪警報が発令されてます。
明日は、社用で遠出があり、夜遅くに車を運転して帰ってこなくてはなりません。
遭難しませんように……。
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☆ハーレクイン
12/16/2014 21:25:39
□菌を殺すには……
最低でも65℃に加熱します。ただしこの温度では、30分以上の加熱時間が必要です。これを低温殺菌法といい、パスツールが開発しました。
もちろん、100℃以上に加熱すれば、数秒で菌は死滅します。
暴風雪警報ですか。明日の日本列島、特に日本海側は大荒れだそうです。お気をつけて。
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★Mikiko
12/17/2014 06:33:08
□今朝起きたら……
雪は、ほとんど積もってませんでした。
風が強いと、雪は新潟市を素通りするんです。
でも、暴風雪警報は出たままです。
道路は凍ってそうですね。
由美と美弥子 1650
★Mikiko
12/17/2014 07:34:24
□東北に行こう!(1028-1/2)
み「その百均の真ん前に花壇があるのよ。
邪魔くさいったらないんだから」
↑『駐輪エリア』となってるのに、置けないではないか!
律「それで、何の話なのよ。
終わり?」
み「何か言いかけてたのだが……」
老「『ドカベン』ですよ」
み「『ドカベン』がどうした?」
律「あんたが話を振ったんでしょ」
老「確か、おにぎりの話からだったと思います」
律「思い出した。
おにぎりが腐ってて、酸っぱかったって話よ」
み「違うわ!
固まったご飯を箸で食べることについて、甘酸っぱい想い出があると言ったのじゃ」
律「どんな想い出よ?」
み「中学生のころって、やたらお腹が空いたでしょ」
律「そうだったかしら?」
み「体裁を繕うでないわ。
お昼休みなんて、12時をだいぶ過ぎてからだったから……。
もう、ペコペコ」
老「早弁してるやつもいましたな」
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★Mikiko
12/17/2014 07:35:04
□東北に行こう!(1028-2/2)
み「ほんと、男は羨ましかったよ。
早弁しようが、“ドカベン”持って行こうが、恥ずかしく無いんだから」
老「女性は、恥ずかしいんですか?」
み「当たり前じゃ。
早弁なんかしたら、なに言われるか、わからん」
み「ま、それはどうにか我慢するとしても……。
問題は、弁当箱です。
お腹が空くんだから、容量のある弁当箱を使いたい」
律「使えばいいじゃない」
み「おみゃーみたいに、人の目を気にしない女にはわからんの!
女子には、体裁というのがあるのじゃ。
みーんな、リカちゃんが食べるみたいな、小さい弁当箱を持ってきてる」
↑こんにゃです。
律「あんたもそうだったの?」
み「体裁が悪くない程度で、出来るだけ一杯入りそうなのを使ってた。
でも、普通にご飯を入れてったら、ぜったいに足りない」
律「2つ持っていけばいいじゃない。
ひとつは、早弁用」
み「女子中学生が、2つも弁当、食えるか!」
律「食べれるんじゃない?」
み「体裁的に食べれんだろ!」
↑ありえねー弁当写真を発見。ホラー弁当だそうです(こちら)。
続きは、次回。
P.S. 本日は所用で、帰りが遅くなります。天候によっては、帰れないかも知れません。
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☆ハーレクイン
12/17/2014 08:42:36
□やれやれ
いった由美ちゃん、意識は失わなかったか。
とりあえずよかった。
んで、てっきり前回でこの場面は終了、場面転換と思っていましたが、珍しく後始末場面ですね。
>あれはいったい誰なのだろう
由美ちゃんは、美弥ちゃんから女教師の話は聞いていないのかなあ。
自分に憑依するものの正体を知らないのか、由美ちゃん。しかし、律子叔母さんに相談してもなあ……。
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☆ハーレクイン
12/17/2014 08:46:37
□>女子には、体裁というのがあるのじゃ
大変ですのう、おなごは、「み」さん。
しかし体裁をつくろうということは、本音では生きていないということだよね。疲れるだろうなあ。
おー、久方ぶりのキャラ弁。
今回はホラー弁当ですか。
「ゾンビ弁当」「フランケンシュタイン弁当」「ゆうれい弁当」が紹介されています。
登場の画像は「ゆうれい弁当」。髪の毛はひじき、右上の頭の割れた部分は油揚げの煮物、目とは歯はウズラの卵、黒目と鼻の穴は海苔、目の周りの隈は粉末青汁だそうです。
>天候によっては、帰れないかも
♪あ~あああ~ 夜になっても帰れぇなぁい~
ご苦労様です、Miさん。どうかお気をつけて。
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★Mikiko
12/17/2014 23:18:57
□ただいま帰りました!
なんとか、生きて帰れました。
夜の雪道、怖かったです。
凍って、テロテロ。
ブレーキを踏むと、ガリガリ音がしました。
ブレーキパッドが凍りついてたのでしょう。
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☆ハーレクイン
12/17/2014 23:51:06
□お帰りやす
ようこそ御無事でお戻り。
お疲れ様でした。
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★Mikiko
12/18/2014 07:20:12
□今朝起きたら……
雪は、まったく積もってませんでした。
でも、路面は凍ってツルツルのようです。
今日は、電車で行きます。