2015.10.24(土)
律「でも、中学生からは覚えやすくないじゃない」
み「ま、そういうことだね。
でも、いろいろ面白い時代だったらしいよ。
高度成長期で。
小学校1年生のときだけ、給食に脱脂粉乳のミルクが出たんだって」
↑粉にすれば、輸送コストを抑えられます。
律「あぁ。
アメリカから供給されたのよね」
み「早い話、牛乳の出し殻でんがな。
教室には、暖められた状態で、でっかい四角の寸胴に入って運ばれて来るんだって」
↑給食缶という名称のようです。
み「それを給食係が、ひとりずつのアルマイトのお椀によそうんだって」
律「手間がかかりそうね」
み「がさつな係がよそうと、床にこぼしたりしてね……。
そこに滑ってひっくり返るヤツとかもいたらしい」
↑鯨の竜田揚げ。コッペパンにマーガリン。奥が脱脂粉乳。
律「味はどうなのかしら」
み「出し殻ですよ。
ウマいはず、おまへんがな。
叔父は特に、臭いが嫌だったそうよ」
↑豊後高田市にあるお店。昭和の学校給食が食べられるそうです。
み「温めてるから、教室に充満してね」
律「あー、なんとなくわかるな。
わたしも、給食の後の授業、ちょっと嫌だったもの。
臭って」
み「苦手なものが献立に出て、食べれない子とかいたよね」
律「いたいた」
み「その子の給食だけ片付けられないでさ。
その子は、昼休み中、涙零しながら、机のお皿を睨んでた」
律「考えて見れば、残酷だったわね」
み「今、ムリに食べさせてアレルギーのショックとか起こしたら大変だよね」
律「命にかかわるわ」
み「しかし、わたしの時代、アレルギーなんて概念自体、学校給食に無かったけどね」
律「そうよね。
基本的に、残さず食べさせられたもんね」
み「これは、うちの学校じゃなくて、聞いた話なんだけど……。
酢豚がどうしても食べれない子がいたんだって」
↑この献立で酢豚が食べられなかったら辛いですね。
律「あら、美味しいのに」
み「あの甘酸っぱい感じがダメなんじゃないの?」
↑パイナップルが入ってるのには、賛否両論があるようです。
律「そこがいいんじゃない」
み「味がダメで、しかもあのトロミ食感も苦手だったら……。
ほんとに苦痛だったと思う」
↑文字通り、給食から脱出するゲームのようです。
律「でも、食べるまで残されたんでしょ」
み「その子はね、先生の目を盗んで……。
酢豚の入れ物を手に取ると、どうしたと思う?」
律「窓から捨てたとか?」
み「そういうことすると、必ず下をハゲの校長が歩いてて……。
頭から酢豚を被ることになる。
皿ごと被ると面白いよな」
律「コントじゃないんだから」
み「その子は、とてもそんな大胆なことは出来ない。
なんと!
酢豚を、自分の穿いてる靴下の中に詰めたのです」
↑フェレットです。靴下や靴の中が大好きのようです。
律「ひえー。
感触を想像しただけで、気持ち悪くなるわ」
み「可哀想だよね。
お弁当の時代ならさ……。
お母さんが、食べれないものを詰めるわけないじゃない」
↑『お弁当の日』だそうです。
律「そうよね。
給食の時代になって初めて生まれた悲劇よね。
あんたは、嫌いなものなかったの?」
み「幸せなことに、これが出たらがっかりって献立も無かった。
みんな食べられたよ。
秋刀魚の蒲焼が美味しかったな」
み「ソフト麺も大好きだった」
律「あぁ、ビニールに入って出てくるやつね」
み「そうそう。
ビニールから出しても、四角いまんまの麺」
み「確か、ひき肉のスープに入れて食べた」
↑これはミートソースのようですが、雰囲気は似てます。
み「美味しかったね」
律「確かに。
でも、立ち食いそば屋の前で、どうして給食の話をしてるの?」
み「うーん。
忘れた」
律「もう、冷めたんじゃない?
混ぜれば」
み「うむ。
あ、思い出した」
律「何を?」
み「叔父の話から、脱脂粉乳の給食の話題になったんだよ」
律「あんたと喋ってると、脱線してばっかりだわ」
み「脱線は禁句ですぞ。
これから乗るのに」
律「はは。
それもそうね。
そういえば、給食の時って、机付けて食べたわよね」
み「うちの小学校は、元々、机を島みたいにくっつけて授業受けてた。
ひとつひとつの島が班で、班長がいるわけよ」
↑わたしの時代は、もっと机がびっしりでした。
律「よく考えたら、軍隊よね」
み「ですな。
叔父の時代は、マジで特攻帰りの先生がいたんだって」
律「ひえー。
怖かったでしょうね」
み「命の瀬戸際まで行った人の言葉は……。
やっぱり、重かったでしょうね。
学校が火事になったときも、火の中に飛び込んで消火したそうよ」
↑消火ではありませんが。案外、熱くないそうです。熱かったら出来ないわな。
律「英雄じゃない」
み「でも、まったくありがたがられなかったって。
むしろ、逆」
律「どうしてよ?」
み「ものすごい、ボロ校舎だったの」
↑ここまでではなかったでしょうが。こちらは、房総半島にある廃校のようです。
み「廊下の板は痩せて、隙間から縁の下の土が見えたんだって」
↑もちろんこれは、廃校です。
み「冬、体育館で朝礼してると、雪が降ってきたそうよ。
雪が、結晶を崩さずに、はらはらと降ってくるんだって」
↑北アメリカのようです。
み「どんだけの穴が空いてたんだか」
み「だから、ほかの先生からは……。
どうして燃やしてしまわなかったんですかって、恨みごと言われたそうよ」
律「はは」
み「そう言えば、中学のときは……。
授業は普通に先生の方を向いて並んでたけど、お昼のときだけ机をくっつけてたな」
↑自由にくっつけさせた場合、男女が一緒になることは無いでしょう。これは、もともとこういう体形で授業をしてるのだと思います。
律「あら、中学は給食じゃなかったの?」
み「お弁当ですね。
あと、購買でパンを買うか」
↑わたしの時代、こんなに種類は無かったと思います。
み「田舎の中学だから、近くに食べ物屋なんてなかったからね」
律「給食より、そっちの方がいいわよ」
み「親が大変じゃないの」
律「お金渡して、パン買ってもらえばいいでしょ」
み「先生は、パンじゃなかったの?」
律「だから、給食よ」
↑兵庫県加古郡稲美町だそうです。しかし……。新潟より垢抜けない感じですね。兵庫にもこんなところがあるんだ(好感しております)。
み「あ、そうか。
でも、小学校のときは、机の島のまま給食だったからいいけど……。
中学校のときは、好きな子どうしが島を作るわけよ」
み「あれは、イジメにも繋がるよな」
律「誰とも島を作れないで、ひとりぼっちの子がいたわけ?」
↑もちろん、この子がひとりで食べてるのではありません。お母さんが写真を撮ってるのです。
み「ぜんぜん記憶に無いから、たぶんイジメとかは無かったんじゃないかな。
でもね、2人だけで机を向かい合わせにくっつけてる男子がいたのをよく覚えてる」
律「そういう関係なわけ?」
み「そんなわけないでしょ。
中学生で。
でも、女言葉の子は、ひとりいたね」
律「カミングアウトしてるわけ?」
↑たまたま、こういう座り方をしてただけのようです。
み「そんな深刻なものじゃないよ。
お姉さんが何人もいたみたい」
↑こんなに姉がいたらスゴいですよね。毎日、解剖されると思います。
み「それで、子供のころから、お姉さんのお古着せられて……。
ママゴトしてたら、そうなったんだって」
↑浜松ジオラマファクトリー(浜松市中区鍛冶町100-1)に展示されてます。
律「本人は、深刻じゃないの?」
み「まだ中学だからね。
周りの男子も、イジメたりすることもなかったし。
普通に、“オカマ”って呼んでた」
↑鹿児島県南九州市にある『釜蓋神社』。釜蓋を頭に乗せ、鳥居から賽銭箱まで、落とさずに8メートル歩けば、願いが叶うとか。
律「それって、イジメじゃないの?」
み「苗字を呼ぶのとおんなじ口調よ。
呼ばれた方も、普通に返事してたし」
律「今、どうなってるのかしら?」
み「さー。
高校も違ったしね」
律「それで、2人組の男の子の話はどうしたのよ?」
み「あ、そうそう。
ひとりはパンなわけよ」
律「購買で買うのね」
み「購買でも売ってたけど……。
通学路の途中にも菓子パンを売る店があった。
惣菜パンみたいなのは、そっちの方が品揃いがあったね」
律「コンビニは?」
み「そのころはまだ、コンビニがそこら中にある時代じゃないよ。
今だって、通学路にはあんまりないし」
律「田んぼばっかり?」
み「バカにすな。
通学路は住宅街だから、コンビニなんかないのです。
あ、そうそう。
通学路にあったパン屋だけど……。
今どきのパン屋って感じじゃなくて、肉屋の店先みたいなわけ」
律「どんな店よ?」
み「お客は、吹きっさらしなわけ」
律「さっぱりわからないわ」
み「お肉屋さんって、ショーケースの中に売り物が入ってて、お店の人はその向こうにいるでしょ」
律「商店街のお肉屋さんね」
み「そうそう。
で、お客はショーケースのこちらがわで、道路との境は、扉も無いわけでしょ」
律「それで、吹きっさらしってことね」
み「そうなり。
当然、冬もそのまんまなわけ。
新潟の冬って、風がスゴいのよ」
み「で、一度、そのパン屋の前を通りすぎようとしたとき……。
同じ中学の女子が2人、ショーケースの前に立ってた。
わたしはそのとき、1年生で、立ってたのは3年生だと思う。
前からなら、学年はリボンでわかるんだけどね」
律「どうして?」
み「学年ごとに、リボンの色が違うのよ。
1年が臙脂、2年が緑、3年が青」
↑とーてー、こんなかわいい制服ではありませんでした。
律「男子はどうするの?」
み「バッジの色が違います」
み「あと、体操着ね。
これがまたダサいんだ。
臙脂はまだマシなんだけど……。
緑とか青は最悪だったね」
み「特に、3年の青。
目に染みるような青なわけ。
世間では、田舎青(いなかあお)と称されてたらしい」
↑これは、思ったほど悪くないですね。
律「ふーん。
それでどうしたのよ?」
み「何が?」
律「3年生が2人、パン屋の前に立ってたんでしょ」
み「よく覚えてたね」
律「あんたが忘れすぎです。
酉年じゃないの?」
↑焼き鳥屋の店長本人だそうです。
み「失敬な。
3歩歩めば忘れるというのか」
み「今は、1歩も歩んでおらんぞ」
律「よけい悪いじゃない」
み「それでは、ここで問題です。
その中学生2人に、いったい何が起きたでしょうか?」
律「知らないわよ、そんなこと」
み「さっき、ヒント出したでしょ。
吹きっさらしで、風がスゴいって」
律「わかった。
桶屋が儲かったのね」
み「違うわ!
一陣の風が通学路を吹き渡り……。
中学生2人のスカートをめくり上げた」
律「エッチな冬将軍ね」
み「さいでんな。
で、そのうちの1人の下着がスゴかったのよ」
律「Tバックとか?」
↑いや~ん。後ろ姿は、山本山。生なので、モザイクが入れられなかった模様。
み「アホたれ。
新潟の冬にそんなの穿いてたら、あそこがシモヤケになってしまうわ。
年中、掻いてなきゃならん」
律「じゃ、どんな下着よ?」
み「ペチコートパンツ」
み「中世のヨーロッパの貴婦人が穿いてたみたいな」
律「そんなの、新潟に売ってたの?」
み「知りまへんがな。
ひょっとしたら、おとっつぁんの外国土産かも知れんな」
律「中学生の娘に、そんなの買って帰るわけないでしょ」
み「わかりまへんで。
とにかく、わたしは、そんなの初めて見たわけよ。
衝撃でしたね。
思えば、あれがわたしのウィタ・セクスアリスだったのかも」
律「男の子の話みたいね」
み「でんな」
律「でも、これが結論なの?」
み「なんの?」
律「男の子2人の話じゃなかったの?
確か、お弁当のとき、向い合って食べてるって」
み「あ、そうそう。
よく覚えてたね」
律「話、飛ばしてばかりいないで、ちゃんと締めてよ」
み「別に大した話じゃなかったんだけどね」
律「ここまで話、とっ散らかして、そういうこと言うわけ」
み「男の子、2人で、机を向い合わせて食べてたの。
ひとりは、パンでね。
当然、パンは持ち上げて食べるわよね」
↑岡山県の小学校だそうです。ものの見事に垢抜けませんね。
律「当たり前でしょ。
机に置いて食べるバカがいますか」
み「だから、背筋が伸びてるの。
で、もう一人は、お弁当よ。
平たいお弁当を机に置き、肘を着いて食べてる」
律「行儀悪いわね」
み「当然、猫背でしょ」
律「消化にも悪いわよ」
み「机に、男2人が向い合って……。
ひとりは背筋を伸ばし、ひとりは猫背の前かがみ。
どっかで見たことない?」
律「ないわよ」
み「テレビドラマよ。
取調室」
み「刑事と被疑者が向かい合ったシーン」
律「ま、似てなくはないけど」
み「女子同士で食べながら、あの男の子たちが机をくっ付けると、くすくす笑ってた」
み「取り調べが始まるわよって」
律「それだけ?」
み「それでしまいさ」
律「よくもまぁ、そんな結論の話を、ここまで回り道してくれたものね」
↑こんな迂回路、ぜったいに行き着けないと思います。
律「じゃ、これで終わりなんでしょ。
わたし、もう食べちゃったわよ。
あんた、まだ、おつゆ飲んでないの?」
み「熱おます」
律「今、何時?」
み「えーっと。
ぎょぎょぎょえー!!!
11時42分どす!」
律「発車は何分?」
み「45分です」
律「あと、3分しかないじゃない」
↑ゼットンに敗れる直前のウルトラマン。
律「すぐに飲んじゃいなさい」
み「飲めまへんって」
律「じゃ、諦めるのね」
み「玉子を溶いた汁を諦められるか」
み「60円くらいの価値がある」
律「聞いてて情けなくなるわ」
み「こうなったら、最後の手段じゃ」
律「お冷やなんか持って、どうするつもり?」
↑東京日本橋『よもだそば』の画像。上に押すって、どうやるんでしょうね?
み「こうするんやんけー」
律「なんてことするの!
お水を丼に捨てるなんて」
律「お行儀の悪い。
潔く諦めればいいのに」
み「諦めとらんわ。
これを飲むのじゃ」
↑こういう注文は、可能なんでしょうか? 十分、美味しいとは思いますが。
律「ちょっと、止めなさいよ。
みっともない」
み「つーゆーはー飲ーめー飲ーめー」
律「歌ってる場合か」
み「一気に飲めないから休んでるの」
律「あと1分よ。
ほら、ベルが鳴った」
↑外房線『誉田駅』。誰でも押せそうです。
み「くそ!
諦めてたまるか。
ごっくごっく」
↑鳥取県東伯郡『香味徳(かみとく)由良店』。漫画がたくさんあっていいですね。わたしも東京では、こんなお店で食べてました。
律「その粘り、別の方面で活かせないものかしら」
↑2010年夏場所。○栃翼(うっちゃり)- 亀井●。
み「ぷふぁー。
飲み干したり!」
↑飯田橋『豊しま』。駅ではありませんが、立ち食いです。関東風ながら、つゆが濃すぎず、自然に飲み干してしまうとか。
み「さ、乗るぞ」
律「すみませ~ん。
乗ります、乗りまーす」
律「さっきもこれ、やったわよね。
どうしてこうなのかしら。
ちょっと、ちゃんと前に進みなさいよ。
なんで前後にふらふらしてるのよ」
み「お腹の中で、蕎麦のしるが前後に揺れるのじゃ」
律「ギャグをやってる場合か!
早く乗れー」
11:45分発、八戸行き普通列車に転げ込みます。
み「け、蹴らなくてもいいでしょ」
律「もたもたしてるからよ」
み「ほれ、見なさい。
ロングシートだ」
↑旅の風情はまったくなくなりました。並行在来線は、通勤通学のためのものということでしょう。
律「ほんとね。
これじゃ、駅弁は食べづらいわよね」
↑すいてればなんとかなりますが。
み「でも、通勤にはいいよな。
新潟の車両はボックスシートばっかりで、朝夕の通勤は混んでイヤになる。
それなのにさ、たまに午後から年休取ったときなんか、お昼すぎの電車に乗るでしょ。
そうすると、ロングシートの新車なわけよ」
↑これよりは人がいますが、立ってる人はいません。
み「使い方が逆だろ。
何考えてるのかね、JRは」
律「じゃ、これも昼間だからロングシートなんじゃないの?」
み「で、混んでる朝夕は、ボックスシートなわけ?
なぜにじゃと、わたしは問いたい」
律「電話して聞けばいいでしょ」
み「どこに?」
律「忘れ物預かり所とか」
み「違うだろ!」
律「じゃ、社長室?」
み「繋いでくれるわけおまへん」
律「なら、夏休み子ども科学電話相談」
↑テロップは、『幼虫→蛹→成虫』となる昆虫の生態のことで、このオジサンは回答してる先生です(この人が『完全変態』なわけではありません)。
み「もういい」
律「あ、あそこ、空いてるわ」
み「とりあえず、座ってはいけるね。
これに52分乗るから、座れないとツライのす」
律「何でそっくり返って座るのよ」
み「腹が苦しい」
律「お冷入れたつゆ、全部飲んだの?」
み「飲み干し申した」
律「呆れた女」
み「あ、アテンダントさんが来た」
↑注)若いアテンダントさんばかりではありません。
み「可愛いね。
何か聞く?」
律「今のこと聞けばいいじゃない。
どうしてロングシートなんですかって?」
み「クレーマーと思われたらイヤでごんす」
↑クレームではなく因縁をつけてるようです。
律「いいかっこしいなんだから。
じゃ、何聞くのよ?」
み「歳は幾つかとか?」
律「そんなこと聞いたら、ストーカーよ」
↑背景のシミは、意図したものなんでしょうか?
律「聞くんなら、行き先とかでしょ」
み「行き先を知らずに乗ってたら大変じゃわ」
↑墨田区のゆるキャラ『向嶋言問姐さん』だそうです。
律「わたし、知らないもの。
どこ、行くのよ?」
み「枕崎です」
↑この駅舎がグッドデザイン賞のようです。どこがええんだ?
律「ウソよね?」
み「当たり前じゃ。
野辺地(のへじ)です」
律「それって、何県よ?」
み「青森県に決まってるでしょ。
終点が八戸なんだから」
律「52分も乗るってことは、終点近く?」
み「うんにゃ。
半分くらいです」
律「それじゃ、八戸まではどれくらいかかるわけ?
えーっと。
あ、これを聞けばいいんじゃん。
すみませーん」
ア「はい」
律「八戸には、何時に着きますか」
ア「13:33分です」
律「そんなに。
何分かかるのかしら?」
ア「1時間48分になります」
律「けっこうかかるものね」
ア「各駅停車ですから。
お急ぎでしたか?
それですと、新幹線をご利用になった方がよろしかったです」
↑どーも、このヘラサギ顔は馴染めません。
み「八戸って、新幹線停まるの?」
ア「はい。
新青森を11:52分に発車する新幹線をご利用になれば、八戸には12:15分に着きます」
↑八戸駅。立派ですね。
律「バカに早いわね」
ア「23分です」
み「大違いじゃ」
ア「残念ながら、もう乗り換えは間に合いません」
み「わかってます。
発車しちゃってますからね」
↑ぴったりの画像。
み「でも、ご安心ください。
わたしたちは、八戸には行かないのです」
ア「え?」
み「野辺地です」
ア「あぁ、良かったです。
それなら、この電車で正解です」
↑やかましいCMです。
律「野辺地までの見どころはありますか?」
ア「やはり、海ですね。
野内(のない)駅を過ぎると、青森湾に沿って北上します」
ア「浅虫温泉の先で、夏泊半島を横断し……」
ア「清水川駅からは、陸奥湾に沿って南に下ります」
ア「陸奥湾の一番底が、野辺地になります」
律「浅虫温泉って、このあたりにあるのね」
み「うむ。
何市になります?」
ア「青森市です」
み「青森市って、どこまであるの?」
ア「ちょうど、浅虫温泉のあたりで終わりです。
夏泊半島が、東津軽郡平内町。
野辺地駅は、東津軽郡野辺地町になります」
み「にゃるほど。
浅虫温泉は、夏泊半島の西側の根元になるわけね」
ア「そうです」
律「古くからある温泉なんですか?」
ア「はい。
平安時代に、円仁が発見したとされています」
西暦876年です」
↑年代が合わんではないか! 円仁は死んでおるわ。
み「げ。
1,100年以上前じゃん。
結構デカい温泉なの?」
ア「江戸時代には、本陣もありましたから」
↑本陣と云えばこれ。横溝正史の世界は、ときおり無性に懐かしくなります。
律「ひなびた温泉のイメージだったけど」
ア「いいえ。
東北の熱海と呼ばれてるんですよ。
むしろ、歓楽街ですね。
大型ホテルが建ち並んでます」
↑まさしく“熱海”です。
ア「すぐ裏手が海ですので、海水浴も出来ますし。
ヨットハーバーもあるんですよ」
↑ただし、使えるのは、5月から11月まで。
律「イメージとぜんぜん違うわ」
ア「すみません」
律「あなたが謝ることじゃないわよ」
み「でも、夏泊半島って、名前がいいよね」
み「やっぱ、海水浴で夏に賑わうからかね?」
↑海水浴には、ちょっと不向きな岩場です。でも、潮だまりにはヤドカリがたくさんいるそうですから、子供は飽きないでしょうね。
ア「アイヌ語だそうですよ」
み「ありゃそう」
ア「“トマリ”は、港だそうです。
鳥取にも、夏泊という場所があるそうで……」
ア「もともとの発音は“ノッツドマリ”なんだとか。
“ノッツ”は、岬だそうです」
律「ここの夏泊も、一緒の意味?」
ア「よくわからないみたいです」
み「でも、鳥取にアイヌがいたの?」
ア「すみません。
うちの爺ちゃん、いえ、祖父から聞いた話なんです」
み「アイヌってのは、蝦夷(えみし)のことだったのかも知れないね(異説もあります)」
↑『蝦夷島奇観(えぞしまきかん)/1800年』
み「ま、こういう話は、ちょっと止めときましょう。
いろいろとデリケートだから」
↑向こうにとっては仕事で、毎日見てるでしょうから、何も感じないと思いますが……。
ア「野辺地で降りられるんですか?」
↑1950年代の野辺地駅。馬車は、小学生の通学用だったそうです。
み「うんにゃ。
乗り換えです」
ア「ということは、大湊線ですね。
えーっと、この電車の野辺地着が……。
12:37分です。
あ、大湊線は、12:57分に出ますね。
いい接続です」
み「わたしが、立てたスケジュールなのです」
↑人ごとながら、こんなスケジュール、ぜったいどこかで破綻すると思います。ホビー館にいすぎだろ。
律「威張らなくてもいいでしょ」
ア「でも、20分だと、お昼を取るのは難しいですね。
立ち食いそばならありますけど」
↑残念ながら、2014年3月で閉店してしまったようです。
み「ま、そういうことだね。
でも、いろいろ面白い時代だったらしいよ。
高度成長期で。
小学校1年生のときだけ、給食に脱脂粉乳のミルクが出たんだって」
↑粉にすれば、輸送コストを抑えられます。
律「あぁ。
アメリカから供給されたのよね」
み「早い話、牛乳の出し殻でんがな。
教室には、暖められた状態で、でっかい四角の寸胴に入って運ばれて来るんだって」
↑給食缶という名称のようです。
み「それを給食係が、ひとりずつのアルマイトのお椀によそうんだって」
律「手間がかかりそうね」
み「がさつな係がよそうと、床にこぼしたりしてね……。
そこに滑ってひっくり返るヤツとかもいたらしい」
↑鯨の竜田揚げ。コッペパンにマーガリン。奥が脱脂粉乳。
律「味はどうなのかしら」
み「出し殻ですよ。
ウマいはず、おまへんがな。
叔父は特に、臭いが嫌だったそうよ」
↑豊後高田市にあるお店。昭和の学校給食が食べられるそうです。
み「温めてるから、教室に充満してね」
律「あー、なんとなくわかるな。
わたしも、給食の後の授業、ちょっと嫌だったもの。
臭って」
み「苦手なものが献立に出て、食べれない子とかいたよね」
律「いたいた」
み「その子の給食だけ片付けられないでさ。
その子は、昼休み中、涙零しながら、机のお皿を睨んでた」
律「考えて見れば、残酷だったわね」
み「今、ムリに食べさせてアレルギーのショックとか起こしたら大変だよね」
律「命にかかわるわ」
み「しかし、わたしの時代、アレルギーなんて概念自体、学校給食に無かったけどね」
律「そうよね。
基本的に、残さず食べさせられたもんね」
み「これは、うちの学校じゃなくて、聞いた話なんだけど……。
酢豚がどうしても食べれない子がいたんだって」
↑この献立で酢豚が食べられなかったら辛いですね。
律「あら、美味しいのに」
み「あの甘酸っぱい感じがダメなんじゃないの?」
↑パイナップルが入ってるのには、賛否両論があるようです。
律「そこがいいんじゃない」
み「味がダメで、しかもあのトロミ食感も苦手だったら……。
ほんとに苦痛だったと思う」
↑文字通り、給食から脱出するゲームのようです。
律「でも、食べるまで残されたんでしょ」
み「その子はね、先生の目を盗んで……。
酢豚の入れ物を手に取ると、どうしたと思う?」
律「窓から捨てたとか?」
み「そういうことすると、必ず下をハゲの校長が歩いてて……。
頭から酢豚を被ることになる。
皿ごと被ると面白いよな」
律「コントじゃないんだから」
み「その子は、とてもそんな大胆なことは出来ない。
なんと!
酢豚を、自分の穿いてる靴下の中に詰めたのです」
↑フェレットです。靴下や靴の中が大好きのようです。
律「ひえー。
感触を想像しただけで、気持ち悪くなるわ」
み「可哀想だよね。
お弁当の時代ならさ……。
お母さんが、食べれないものを詰めるわけないじゃない」
↑『お弁当の日』だそうです。
律「そうよね。
給食の時代になって初めて生まれた悲劇よね。
あんたは、嫌いなものなかったの?」
み「幸せなことに、これが出たらがっかりって献立も無かった。
みんな食べられたよ。
秋刀魚の蒲焼が美味しかったな」
み「ソフト麺も大好きだった」
律「あぁ、ビニールに入って出てくるやつね」
み「そうそう。
ビニールから出しても、四角いまんまの麺」
み「確か、ひき肉のスープに入れて食べた」
↑これはミートソースのようですが、雰囲気は似てます。
み「美味しかったね」
律「確かに。
でも、立ち食いそば屋の前で、どうして給食の話をしてるの?」
み「うーん。
忘れた」
律「もう、冷めたんじゃない?
混ぜれば」
み「うむ。
あ、思い出した」
律「何を?」
み「叔父の話から、脱脂粉乳の給食の話題になったんだよ」
律「あんたと喋ってると、脱線してばっかりだわ」
み「脱線は禁句ですぞ。
これから乗るのに」
律「はは。
それもそうね。
そういえば、給食の時って、机付けて食べたわよね」
み「うちの小学校は、元々、机を島みたいにくっつけて授業受けてた。
ひとつひとつの島が班で、班長がいるわけよ」
↑わたしの時代は、もっと机がびっしりでした。
律「よく考えたら、軍隊よね」
み「ですな。
叔父の時代は、マジで特攻帰りの先生がいたんだって」
律「ひえー。
怖かったでしょうね」
み「命の瀬戸際まで行った人の言葉は……。
やっぱり、重かったでしょうね。
学校が火事になったときも、火の中に飛び込んで消火したそうよ」
↑消火ではありませんが。案外、熱くないそうです。熱かったら出来ないわな。
律「英雄じゃない」
み「でも、まったくありがたがられなかったって。
むしろ、逆」
律「どうしてよ?」
み「ものすごい、ボロ校舎だったの」
↑ここまでではなかったでしょうが。こちらは、房総半島にある廃校のようです。
み「廊下の板は痩せて、隙間から縁の下の土が見えたんだって」
↑もちろんこれは、廃校です。
み「冬、体育館で朝礼してると、雪が降ってきたそうよ。
雪が、結晶を崩さずに、はらはらと降ってくるんだって」
↑北アメリカのようです。
み「どんだけの穴が空いてたんだか」
み「だから、ほかの先生からは……。
どうして燃やしてしまわなかったんですかって、恨みごと言われたそうよ」
律「はは」
み「そう言えば、中学のときは……。
授業は普通に先生の方を向いて並んでたけど、お昼のときだけ机をくっつけてたな」
↑自由にくっつけさせた場合、男女が一緒になることは無いでしょう。これは、もともとこういう体形で授業をしてるのだと思います。
律「あら、中学は給食じゃなかったの?」
み「お弁当ですね。
あと、購買でパンを買うか」
↑わたしの時代、こんなに種類は無かったと思います。
み「田舎の中学だから、近くに食べ物屋なんてなかったからね」
律「給食より、そっちの方がいいわよ」
み「親が大変じゃないの」
律「お金渡して、パン買ってもらえばいいでしょ」
み「先生は、パンじゃなかったの?」
律「だから、給食よ」
↑兵庫県加古郡稲美町だそうです。しかし……。新潟より垢抜けない感じですね。兵庫にもこんなところがあるんだ(好感しております)。
み「あ、そうか。
でも、小学校のときは、机の島のまま給食だったからいいけど……。
中学校のときは、好きな子どうしが島を作るわけよ」
み「あれは、イジメにも繋がるよな」
律「誰とも島を作れないで、ひとりぼっちの子がいたわけ?」
↑もちろん、この子がひとりで食べてるのではありません。お母さんが写真を撮ってるのです。
み「ぜんぜん記憶に無いから、たぶんイジメとかは無かったんじゃないかな。
でもね、2人だけで机を向かい合わせにくっつけてる男子がいたのをよく覚えてる」
律「そういう関係なわけ?」
み「そんなわけないでしょ。
中学生で。
でも、女言葉の子は、ひとりいたね」
律「カミングアウトしてるわけ?」
↑たまたま、こういう座り方をしてただけのようです。
み「そんな深刻なものじゃないよ。
お姉さんが何人もいたみたい」
↑こんなに姉がいたらスゴいですよね。毎日、解剖されると思います。
み「それで、子供のころから、お姉さんのお古着せられて……。
ママゴトしてたら、そうなったんだって」
↑浜松ジオラマファクトリー(浜松市中区鍛冶町100-1)に展示されてます。
律「本人は、深刻じゃないの?」
み「まだ中学だからね。
周りの男子も、イジメたりすることもなかったし。
普通に、“オカマ”って呼んでた」
↑鹿児島県南九州市にある『釜蓋神社』。釜蓋を頭に乗せ、鳥居から賽銭箱まで、落とさずに8メートル歩けば、願いが叶うとか。
律「それって、イジメじゃないの?」
み「苗字を呼ぶのとおんなじ口調よ。
呼ばれた方も、普通に返事してたし」
律「今、どうなってるのかしら?」
み「さー。
高校も違ったしね」
律「それで、2人組の男の子の話はどうしたのよ?」
み「あ、そうそう。
ひとりはパンなわけよ」
律「購買で買うのね」
み「購買でも売ってたけど……。
通学路の途中にも菓子パンを売る店があった。
惣菜パンみたいなのは、そっちの方が品揃いがあったね」
律「コンビニは?」
み「そのころはまだ、コンビニがそこら中にある時代じゃないよ。
今だって、通学路にはあんまりないし」
律「田んぼばっかり?」
み「バカにすな。
通学路は住宅街だから、コンビニなんかないのです。
あ、そうそう。
通学路にあったパン屋だけど……。
今どきのパン屋って感じじゃなくて、肉屋の店先みたいなわけ」
律「どんな店よ?」
み「お客は、吹きっさらしなわけ」
律「さっぱりわからないわ」
み「お肉屋さんって、ショーケースの中に売り物が入ってて、お店の人はその向こうにいるでしょ」
律「商店街のお肉屋さんね」
み「そうそう。
で、お客はショーケースのこちらがわで、道路との境は、扉も無いわけでしょ」
律「それで、吹きっさらしってことね」
み「そうなり。
当然、冬もそのまんまなわけ。
新潟の冬って、風がスゴいのよ」
み「で、一度、そのパン屋の前を通りすぎようとしたとき……。
同じ中学の女子が2人、ショーケースの前に立ってた。
わたしはそのとき、1年生で、立ってたのは3年生だと思う。
前からなら、学年はリボンでわかるんだけどね」
律「どうして?」
み「学年ごとに、リボンの色が違うのよ。
1年が臙脂、2年が緑、3年が青」
↑とーてー、こんなかわいい制服ではありませんでした。
律「男子はどうするの?」
み「バッジの色が違います」
み「あと、体操着ね。
これがまたダサいんだ。
臙脂はまだマシなんだけど……。
緑とか青は最悪だったね」
み「特に、3年の青。
目に染みるような青なわけ。
世間では、田舎青(いなかあお)と称されてたらしい」
↑これは、思ったほど悪くないですね。
律「ふーん。
それでどうしたのよ?」
み「何が?」
律「3年生が2人、パン屋の前に立ってたんでしょ」
み「よく覚えてたね」
律「あんたが忘れすぎです。
酉年じゃないの?」
↑焼き鳥屋の店長本人だそうです。
み「失敬な。
3歩歩めば忘れるというのか」
み「今は、1歩も歩んでおらんぞ」
律「よけい悪いじゃない」
み「それでは、ここで問題です。
その中学生2人に、いったい何が起きたでしょうか?」
律「知らないわよ、そんなこと」
み「さっき、ヒント出したでしょ。
吹きっさらしで、風がスゴいって」
律「わかった。
桶屋が儲かったのね」
み「違うわ!
一陣の風が通学路を吹き渡り……。
中学生2人のスカートをめくり上げた」
律「エッチな冬将軍ね」
み「さいでんな。
で、そのうちの1人の下着がスゴかったのよ」
律「Tバックとか?」
↑いや~ん。後ろ姿は、山本山。生なので、モザイクが入れられなかった模様。
み「アホたれ。
新潟の冬にそんなの穿いてたら、あそこがシモヤケになってしまうわ。
年中、掻いてなきゃならん」
律「じゃ、どんな下着よ?」
み「ペチコートパンツ」
み「中世のヨーロッパの貴婦人が穿いてたみたいな」
律「そんなの、新潟に売ってたの?」
み「知りまへんがな。
ひょっとしたら、おとっつぁんの外国土産かも知れんな」
律「中学生の娘に、そんなの買って帰るわけないでしょ」
み「わかりまへんで。
とにかく、わたしは、そんなの初めて見たわけよ。
衝撃でしたね。
思えば、あれがわたしのウィタ・セクスアリスだったのかも」
律「男の子の話みたいね」
み「でんな」
律「でも、これが結論なの?」
み「なんの?」
律「男の子2人の話じゃなかったの?
確か、お弁当のとき、向い合って食べてるって」
み「あ、そうそう。
よく覚えてたね」
律「話、飛ばしてばかりいないで、ちゃんと締めてよ」
み「別に大した話じゃなかったんだけどね」
律「ここまで話、とっ散らかして、そういうこと言うわけ」
み「男の子、2人で、机を向い合わせて食べてたの。
ひとりは、パンでね。
当然、パンは持ち上げて食べるわよね」
↑岡山県の小学校だそうです。ものの見事に垢抜けませんね。
律「当たり前でしょ。
机に置いて食べるバカがいますか」
み「だから、背筋が伸びてるの。
で、もう一人は、お弁当よ。
平たいお弁当を机に置き、肘を着いて食べてる」
律「行儀悪いわね」
み「当然、猫背でしょ」
律「消化にも悪いわよ」
み「机に、男2人が向い合って……。
ひとりは背筋を伸ばし、ひとりは猫背の前かがみ。
どっかで見たことない?」
律「ないわよ」
み「テレビドラマよ。
取調室」
み「刑事と被疑者が向かい合ったシーン」
律「ま、似てなくはないけど」
み「女子同士で食べながら、あの男の子たちが机をくっ付けると、くすくす笑ってた」
み「取り調べが始まるわよって」
律「それだけ?」
み「それでしまいさ」
律「よくもまぁ、そんな結論の話を、ここまで回り道してくれたものね」
↑こんな迂回路、ぜったいに行き着けないと思います。
律「じゃ、これで終わりなんでしょ。
わたし、もう食べちゃったわよ。
あんた、まだ、おつゆ飲んでないの?」
み「熱おます」
律「今、何時?」
み「えーっと。
ぎょぎょぎょえー!!!
11時42分どす!」
律「発車は何分?」
み「45分です」
律「あと、3分しかないじゃない」
↑ゼットンに敗れる直前のウルトラマン。
律「すぐに飲んじゃいなさい」
み「飲めまへんって」
律「じゃ、諦めるのね」
み「玉子を溶いた汁を諦められるか」
み「60円くらいの価値がある」
律「聞いてて情けなくなるわ」
み「こうなったら、最後の手段じゃ」
律「お冷やなんか持って、どうするつもり?」
↑東京日本橋『よもだそば』の画像。上に押すって、どうやるんでしょうね?
み「こうするんやんけー」
律「なんてことするの!
お水を丼に捨てるなんて」
律「お行儀の悪い。
潔く諦めればいいのに」
み「諦めとらんわ。
これを飲むのじゃ」
↑こういう注文は、可能なんでしょうか? 十分、美味しいとは思いますが。
律「ちょっと、止めなさいよ。
みっともない」
み「つーゆーはー飲ーめー飲ーめー」
律「歌ってる場合か」
み「一気に飲めないから休んでるの」
律「あと1分よ。
ほら、ベルが鳴った」
↑外房線『誉田駅』。誰でも押せそうです。
み「くそ!
諦めてたまるか。
ごっくごっく」
↑鳥取県東伯郡『香味徳(かみとく)由良店』。漫画がたくさんあっていいですね。わたしも東京では、こんなお店で食べてました。
律「その粘り、別の方面で活かせないものかしら」
↑2010年夏場所。○栃翼(うっちゃり)- 亀井●。
み「ぷふぁー。
飲み干したり!」
↑飯田橋『豊しま』。駅ではありませんが、立ち食いです。関東風ながら、つゆが濃すぎず、自然に飲み干してしまうとか。
み「さ、乗るぞ」
律「すみませ~ん。
乗ります、乗りまーす」
律「さっきもこれ、やったわよね。
どうしてこうなのかしら。
ちょっと、ちゃんと前に進みなさいよ。
なんで前後にふらふらしてるのよ」
み「お腹の中で、蕎麦のしるが前後に揺れるのじゃ」
律「ギャグをやってる場合か!
早く乗れー」
11:45分発、八戸行き普通列車に転げ込みます。
み「け、蹴らなくてもいいでしょ」
律「もたもたしてるからよ」
み「ほれ、見なさい。
ロングシートだ」
↑旅の風情はまったくなくなりました。並行在来線は、通勤通学のためのものということでしょう。
律「ほんとね。
これじゃ、駅弁は食べづらいわよね」
↑すいてればなんとかなりますが。
み「でも、通勤にはいいよな。
新潟の車両はボックスシートばっかりで、朝夕の通勤は混んでイヤになる。
それなのにさ、たまに午後から年休取ったときなんか、お昼すぎの電車に乗るでしょ。
そうすると、ロングシートの新車なわけよ」
↑これよりは人がいますが、立ってる人はいません。
み「使い方が逆だろ。
何考えてるのかね、JRは」
律「じゃ、これも昼間だからロングシートなんじゃないの?」
み「で、混んでる朝夕は、ボックスシートなわけ?
なぜにじゃと、わたしは問いたい」
律「電話して聞けばいいでしょ」
み「どこに?」
律「忘れ物預かり所とか」
み「違うだろ!」
律「じゃ、社長室?」
み「繋いでくれるわけおまへん」
律「なら、夏休み子ども科学電話相談」
↑テロップは、『幼虫→蛹→成虫』となる昆虫の生態のことで、このオジサンは回答してる先生です(この人が『完全変態』なわけではありません)。
み「もういい」
律「あ、あそこ、空いてるわ」
み「とりあえず、座ってはいけるね。
これに52分乗るから、座れないとツライのす」
律「何でそっくり返って座るのよ」
み「腹が苦しい」
律「お冷入れたつゆ、全部飲んだの?」
み「飲み干し申した」
律「呆れた女」
み「あ、アテンダントさんが来た」
↑注)若いアテンダントさんばかりではありません。
み「可愛いね。
何か聞く?」
律「今のこと聞けばいいじゃない。
どうしてロングシートなんですかって?」
み「クレーマーと思われたらイヤでごんす」
↑クレームではなく因縁をつけてるようです。
律「いいかっこしいなんだから。
じゃ、何聞くのよ?」
み「歳は幾つかとか?」
律「そんなこと聞いたら、ストーカーよ」
↑背景のシミは、意図したものなんでしょうか?
律「聞くんなら、行き先とかでしょ」
み「行き先を知らずに乗ってたら大変じゃわ」
↑墨田区のゆるキャラ『向嶋言問姐さん』だそうです。
律「わたし、知らないもの。
どこ、行くのよ?」
み「枕崎です」
↑この駅舎がグッドデザイン賞のようです。どこがええんだ?
律「ウソよね?」
み「当たり前じゃ。
野辺地(のへじ)です」
律「それって、何県よ?」
み「青森県に決まってるでしょ。
終点が八戸なんだから」
律「52分も乗るってことは、終点近く?」
み「うんにゃ。
半分くらいです」
律「それじゃ、八戸まではどれくらいかかるわけ?
えーっと。
あ、これを聞けばいいんじゃん。
すみませーん」
ア「はい」
律「八戸には、何時に着きますか」
ア「13:33分です」
律「そんなに。
何分かかるのかしら?」
ア「1時間48分になります」
律「けっこうかかるものね」
ア「各駅停車ですから。
お急ぎでしたか?
それですと、新幹線をご利用になった方がよろしかったです」
↑どーも、このヘラサギ顔は馴染めません。
み「八戸って、新幹線停まるの?」
ア「はい。
新青森を11:52分に発車する新幹線をご利用になれば、八戸には12:15分に着きます」
↑八戸駅。立派ですね。
律「バカに早いわね」
ア「23分です」
み「大違いじゃ」
ア「残念ながら、もう乗り換えは間に合いません」
み「わかってます。
発車しちゃってますからね」
↑ぴったりの画像。
み「でも、ご安心ください。
わたしたちは、八戸には行かないのです」
ア「え?」
み「野辺地です」
ア「あぁ、良かったです。
それなら、この電車で正解です」
↑やかましいCMです。
律「野辺地までの見どころはありますか?」
ア「やはり、海ですね。
野内(のない)駅を過ぎると、青森湾に沿って北上します」
ア「浅虫温泉の先で、夏泊半島を横断し……」
ア「清水川駅からは、陸奥湾に沿って南に下ります」
ア「陸奥湾の一番底が、野辺地になります」
律「浅虫温泉って、このあたりにあるのね」
み「うむ。
何市になります?」
ア「青森市です」
み「青森市って、どこまであるの?」
ア「ちょうど、浅虫温泉のあたりで終わりです。
夏泊半島が、東津軽郡平内町。
野辺地駅は、東津軽郡野辺地町になります」
み「にゃるほど。
浅虫温泉は、夏泊半島の西側の根元になるわけね」
ア「そうです」
律「古くからある温泉なんですか?」
ア「はい。
平安時代に、円仁が発見したとされています」
西暦876年です」
↑年代が合わんではないか! 円仁は死んでおるわ。
み「げ。
1,100年以上前じゃん。
結構デカい温泉なの?」
ア「江戸時代には、本陣もありましたから」
↑本陣と云えばこれ。横溝正史の世界は、ときおり無性に懐かしくなります。
律「ひなびた温泉のイメージだったけど」
ア「いいえ。
東北の熱海と呼ばれてるんですよ。
むしろ、歓楽街ですね。
大型ホテルが建ち並んでます」
↑まさしく“熱海”です。
ア「すぐ裏手が海ですので、海水浴も出来ますし。
ヨットハーバーもあるんですよ」
↑ただし、使えるのは、5月から11月まで。
律「イメージとぜんぜん違うわ」
ア「すみません」
律「あなたが謝ることじゃないわよ」
み「でも、夏泊半島って、名前がいいよね」
み「やっぱ、海水浴で夏に賑わうからかね?」
↑海水浴には、ちょっと不向きな岩場です。でも、潮だまりにはヤドカリがたくさんいるそうですから、子供は飽きないでしょうね。
ア「アイヌ語だそうですよ」
み「ありゃそう」
ア「“トマリ”は、港だそうです。
鳥取にも、夏泊という場所があるそうで……」
ア「もともとの発音は“ノッツドマリ”なんだとか。
“ノッツ”は、岬だそうです」
律「ここの夏泊も、一緒の意味?」
ア「よくわからないみたいです」
み「でも、鳥取にアイヌがいたの?」
ア「すみません。
うちの爺ちゃん、いえ、祖父から聞いた話なんです」
み「アイヌってのは、蝦夷(えみし)のことだったのかも知れないね(異説もあります)」
↑『蝦夷島奇観(えぞしまきかん)/1800年』
み「ま、こういう話は、ちょっと止めときましょう。
いろいろとデリケートだから」
↑向こうにとっては仕事で、毎日見てるでしょうから、何も感じないと思いますが……。
ア「野辺地で降りられるんですか?」
↑1950年代の野辺地駅。馬車は、小学生の通学用だったそうです。
み「うんにゃ。
乗り換えです」
ア「ということは、大湊線ですね。
えーっと、この電車の野辺地着が……。
12:37分です。
あ、大湊線は、12:57分に出ますね。
いい接続です」
み「わたしが、立てたスケジュールなのです」
↑人ごとながら、こんなスケジュール、ぜったいどこかで破綻すると思います。ホビー館にいすぎだろ。
律「威張らなくてもいいでしょ」
ア「でも、20分だと、お昼を取るのは難しいですね。
立ち食いそばならありますけど」
↑残念ながら、2014年3月で閉店してしまったようです。
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2015/10/26 18:03
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毎度おなじみ総集編。現在地は♪青森駅は雪のなか~(どうしても歌ってしまうな)。旅人は♪若き旅人よ~、ではもちろんおまへん。毎度おなじみ「み」さん「律」センセのお騒がせコンビ。
と、ここまでは前回#111と同じ書き出し(手抜きや)。そないなこと言わはっても、話が進まんのやさかい、しょうおまへんやん。
と、作者に責任をなすくりつけ、♪お賑やかに参りましょー。
まずは、前回に引き続き、給食ネタから。
●脱脂粉乳。
どんな味だったかは、とんと記憶にありませんが、不味かった!!はよく覚えています。あんなもの、よく飲ませやがったな、と言うてはいかんねやろなあ。すんまへん、ユニセフはん。
とまれ(ともあれ、の短縮形)、戦争は止めましょう。
●>み「牛乳の出し殻でんがな」
よう言うてくれはった「み」さん。まさにそのとぉ~り(財津一郎で)。
●アルマイトのお椀。
これもおました。ぼこぼこにへこんでるんだよ。もちろん、ガキどもががさつに扱うからです。
●給食見本。
こうやって見ると美味そうなんだけどね。コッペパンも不味かったよ。
●豊後高田の給食屋。
客、入るのかね。
●酢豚が食べられない子。
酢が苦手な子供って多いからねえ。わたしもそうでした。
酢豚は好物だったけど(なんのこっちゃ)めったに食卓に出なかったなあ。大人になってよかったのは、いつでも好きな時に酢豚が食べられることだよ。
●酢豚のパイナップル。
仕上がったら、パイナップルだけ取り除けばいいのに、と思うが如何?
●給食脱出ゲーム。
あれ?本編にこんなのあったっけ?
●>み「そういうことすると、必ず下を……
いちいちハゲを出さいでよろしい。
●>とてもそんな大胆なことは出来ない
靴下に詰めるのもけっこう大胆だと思うぞ。
●フェレット。Wikiによりますと……。
イタチ科に属する肉食性の哺乳小動物。ヨーロッパケナガイタチもしくはステップケナガイタチから家畜化されたもので、古くからヨーロッパで飼育され、現在は世界中で飼われている。狩猟、実験、毛皮採取、愛玩用に用いられる。体長は、成体で35 - 50 cmほど(コピペは楽だなあ)。
そうか、イタチか。ネズミじゃないんだ。イタチ科はネコ目、ネズミはネズミ目です。
●お弁当の日
実に美味しそうですが、お母さんは大変だろうなあ。競争心もあるだろうし。
●おいしそう、サンマの蒲焼。
この秋、サンマが不漁、馬鹿高だそうです。まだ食べていないよ、サンマ。
●>み「美味しかったね」
わたしは経験ありません。ソフト麺の事ですが、画像を見る限りそれほどとも……(こういうのを、イソップの『すっぱい葡萄』といいます)。
はい、ここから駅そば、立ち食いそばネタに移ります。ずっと食べてたんだけどね。
●み「脱線は禁句ですぞ」
そらそうだ。
その昔、鉄道模型の解説本に『脱線』という名著がありました。作者名、忘れちゃったよ。確か京大の教授だったような……。
●>律「給食の時って、机付けて食べたわよね」画像。
よく見たら、手前左端の女の子、可愛いよね。ちょっとこまっしゃくれた感じがあるけど。
●>み「うちの小学校は、元々、机を島みたいにくっつけて授業受けてた」
わたしらの小学校では、そんなことは不可能でした。なんせ一学級の生徒数が50人くらい。教室はぎゅうぎゅう詰めでした。
●特攻帰り。
戦争ものの話では、よく登場しますな。
●「火の中に飛び込んで……」画像。
いわゆる“火渡り”。燃える炭を敷き詰めた上を歩く芸、というか儀式か。意外と熱くないそうです(ほんまかいな)。焦って走ったりすると、かえってやけどをするとか。
●ボロ校舎。
昔はたいがいこんなものだったよ、木造校舎
●雪の結晶。
酸素の周りの3つの水素が等価になって結合の角度が120度になるから。六角形になる理由だそうですが、わ、分からん。
●>み「お昼のときだけ机をくっつけてたな」
なんでくっつけるんだろうね、理由というか、目的が分からん。わたしは小・中・高とくっつけた経験ありません。
●>兵庫にもこんなところがあるんだ。
神戸市以外はみんな「こんなところ」です、兵庫。
●>律「誰とも島を作れないで、ひとりぼっちの子がいたわけ?」
わたしはどっちかというと好きです、ひとりぼっち。
●>たまたま、こういう座り方をしてただけのようです。
いったい、どういう場面なんだろうね。
●わたしは従姉を含め女5人に囲まれていたけど、女言葉にはならなかったぞ。
●ママゴトジオラマ。
今の子はやるのかね、ママゴト。飯事と書くそうです(本編で書いたか)。
●釜蓋神社のパフォーマンス。
いまだに意味わからん。
●田んぼ道カップル。
♪愛の花咲く麦畑、これも本編でやったな。
●ショーケース画像。
店の奥に日めくりが下がってますな。1日。
●>み「バッジの色が違います」
どうしても、警察の階級章を考えちゃうね。警視正以上は金バッジです。これも本編で書いたか。今回はどうもなんか、話題を思いつかんなあ。
●ダサいジャージ。
まあ、もともとダサいものでしょう、ジャージ。しかしわたしは経験ないなあ、ジャージ。私的には無論あります。
●風が吹けば桶屋が儲かる。
なんでかっちゅうと、も本編でやったな。
●モンロー姐さんのスカートを捲り上げたのは、下を通る地下鉄から吹き上げる風です。
●モザイクが入れられなかった。
ちんちんならともかく、尻ならいいんでないの?
●律「そんなの、新潟に売ってたの?」
何がって、ペチコートでんがな。
●ウィタ・セクスアリス。
青空文庫で読めます。
●垢抜けない岡山。
しっつれいな。
●行儀悪い猫背。
こんな画像、本編にあったっけ?
●正しい姿勢、悪い姿勢画像。
妊婦の画像かと思った
●取調室でカツどん。
嫌やろ、そんなん(田所久美)。
●まわり道。
ひとつ曲がり角ひとつ間違えて……あ、これは『迷い道』だった。
●A CHI CHIのお方、先週還暦を迎えられたそうです。
●「牛丼つゆだけ」
ごはんは欲しいよね。
●>律「ほら、ベルが鳴った」
どうしても歌ってしまうね。♪ベルが鳴るベルが鳴る……赤いランプの終列車。
●漫画がたくさんあっていいですね画像。
『俺の空』は本宮ひろ志。
●○栃翼(うっちゃり)-亀井●。
亀井は画像右です。
●「ラッコ入ってます」
どうしても意味わからん。
●>11:45分発、八戸行き普通列車に転げ込みます。
♪ベルが鳴るベルが鳴る……。
●風情のないロングシート。
まあ、近距離はどうしてもねえ。
●>み「何考えてるのかね、JRは」
何も考えていないと思います。あ、これも書いたな。
●完全変態。
不完全変態は……これも書いた。どうも、調子悪いなあ。
はい、ここでようやく乗り込みます。999、じゃなくてJR東日本、でもなくて青い森鉄道。
●向嶋言問姐さん。
墨田区のゆるキャラですが、着ぐるみを見てみたいものです。
●日本最南端始発・終着駅は枕崎駅。
沖縄には鉄道はありませんがモノレール『ゆいレール』があります。これも含めると日本最南端は『那覇空港駅』。
青い森鉄道最南端は八戸駅。
●青い森鉄道。青森駅-八戸駅間を1時間48分で走破します。
●>八戸駅。立派ですね。
まあ、田舎の駅としてはね。
●野辺地駅のスタンプ。
左上のマーク、ちょっと見、天使の昇天に見えるんですけど。
●正解は越後製菓!正解は……も、やったな。
●夏泊半島。左は青森湾、右は野辺地湾。どちらも陸奥湾の一部です。
●浅虫温泉は、慈覚大師円仁が、死後!?に発見しました。
●本陣。
殿サンお泊りの宿ですな。
●東北の熱海、浅虫温泉。やはり温泉というと熱海なのかね。こちらだと有馬だが。
●え!? 鳥取にアイヌが?!
●>ホビー館にいすぎだろ。
そんなもん、儂の勝手じゃ。
はい、ということでございまして久方ぶりの鉄道の旅。とりあえず目指すは野辺地駅ですが、その先はJR東日本大湊線に乗り換えるようです。どこへ向かうのでしょうかお二人さん。まあ、下北半島には違いありません。詳しくは次集を乞う!ご期待。
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2. Mikiko- 2015/10/26 20:04
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ありがとうございます。
脱脂粉乳。
改めて発音すると、スゴい語感です。
粉にして輸送コストを抑えるというアイデアは、秀逸だと思います。
防災の備蓄用には使えないもんでしょうかね?
マズいのは、かなり問題ですが。
コッペパン。
先日、スーパーで買って食べました。
中に、ブルーベリーとマーガリンが入ったヤツでしたが。
十分、美味しかったです。
当時とは、別物なんでしょうかね?
ソフト麺。
あれは、妙にイケてました。
歯ざわりが、けっこうあった記憶があります。
以下省略。
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3. ハーレクイン- 2015/10/26 21:30
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パンの質まではわかりませんが(おそらく良くはなかったかと)、中身は何も入ってなかったです。だから、バターとかジャムが添えられていました。
以下省略って……コノヤロ。
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4. Mikiko- 2015/10/27 07:42
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マーガリンでないの?
これがまた、硬いまんまだから、塗れないんですよね。
いや……。
今、思い出しました。
小さいビニールにマーガリンが入ってて……。
手で握るとマーガリンが溶けて、絞るとニョロニョロ出て来るやつだったかも。
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5. ハーレクイン- 2015/10/27 11:06
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硬くないよ。
硬くて塗れないということはバターだろ。
そうそう、マーガリンは常温でも柔(や)らこいよ。
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6. Mikiko- 2015/10/27 19:44
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↓今でもあるようです。
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20151027171729685.jpg
マーガリンには、硬いタイプ(ハードマーガリン)と柔らかいタイプ(ソフトマーガリン)があるそうです。
ソフトタイプは、コーンサラダ油などの液体の油を主に使っており、ハードタイプは、硬化油という常温では固体の油の配合率を多くしているそうです(日本マーガリン工業会のホームページより→http://www.j-margarine.com/kiso/faq.html#q6)。
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7. ハーレクイン- 2015/10/27 20:50
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へえええええー。
知りませんでした。
マーガリン→柔(や)らこい→塗りやすい、と思い込んでました。いかんなあ、思い込みは。
『アイリス』でマーガリンを出さんでよかったよ(と、事あるごとの番宣)。