2015.9.20(日)
律「乗ります!
乗りまーす」
↑駆け込み乗車はおやめください。
み「げ、限界」
律「早く走りなさい。
あんただけ置いていくわよ」
み「せ、先生、この先のスケジュール、知ってるの?」
律「知らないわよ」
み「そしたら、ひとりでどこ行く気?」
律「もう!
早くしなさい。
運転手さーん、乗ります!
2人、乗りまーす」
み「ま、間に合った……」
バ「発車しますので、座席にお掛けください」
↑青森市営バスの車内。外は雪のようです。
み「ぜいぜい。
し、死にそうじゃ」
律「どうして、あんたの立てる行程には、余裕が無いのかしら」
↑余裕。
み「『三内丸山遺跡』には、もう少し早く着く予定だったのじゃ」
律「朝ごはんに時間かけるからよ。
食い意地、はってるんだから」
み「仕方ないでしょ。
あんなスゴいバイキング、滅多にないんだから」
↑亀戸のスーパーホテルとは、雲泥の差です。
み「とにかく、間に合ったんだから、いいじゃないの」
律「ところで、このバス、どこ行くの?」
み「青森駅です」
↑新潟駅に、雰囲気が似てます。でもどうして、『あおもり駅』とひらがななんでしょう?
律「戻るわけね。
てことは、今日は、JR?」
み「左様です」
律「ひょっとして、『リゾートしらかみ』?」
↑弘前駅のイベントで、しらかみ3兄弟が揃い踏み。左から、青池、ブナ、くまげら。
み「違いまんがな。
きのう、乗ったでしょ」
律「途中だったじゃない」
み「続きを乗る気か」
律「だって、あの後、津軽三味線が聞けたんでしょ」
律「あー、思い出すわ。
あの人。
ほんとに気の毒なことしたわ」
み「旅とは、別れの連続です。
おとといの定期観光バス『なぎさGAOコース』でも、お別れは体験したでしょ」
↑懐かしすぎて忘れた。
律「あれって、おとといだったの?」
み「そうでんがな」
律「何年も前の気がする」
み「歳のせいです」
律「逆でしょ。
歳を取ると、日にちの経つのが早く感じるものなのよ」
↑光陰矢のごとし。こんな絵が描けたら楽しいでしょうね。
み「確かに、小学校のころの1年は長かったな」
律「でしょ」
み「でも、なぜか夏休みや冬休みは短く感じた」
↑今年も、終わっちゃいましたね。
律「そうね。
楽しい日々ほど、早く過ぎ去ってしまうのよ」
み「虚しいですな」
律「時間を長く感じようと思ったら……。
思い切り退屈することね。
椅子に座って、1日ボーッとしてるとか」
↑何を見たんでしょうね?
み「廃人でんがな」
律「だから仕方ないの。
これが人生よ」
み「よし。
たとえ早く過ぎ去っても、楽しい方がいいってことね」
律「そのとおり」
み「青森駅、着きました」
律「早すぎるでしょ。
何分乗ったの?」
み「25分です」
律「310円か。
地方のバスは高いわね」
み「このくらい取らなきゃ、成り立ちませんがな。
東京のバスみたいに、人が乗らないんだから。
わたしもこないだ、東京に行って驚いたもの。
1時間乗って、210円よ」
↑東京駅から等々力ってのも、けっこうな距離です。今度、乗ってみよう。
律「1時間?
いったい、どこからどこまで乗ったのよ?」
み「大塚から錦糸町です」
律「はぁ?
そんな路線があるの?」
み「わたしは、東京のバス路線図を持っておるのです」
↑版は違いますが、この本です。現在は出版されてないみたいです。
み「それで調べると、意外な長距離路線が見つかるものです」
律「見つけてどうするのよ?」
み「乗るに決まってるでしょ」
律「何のために?」
み「そこにバスがあるからです」
↑なので、この番組は大好物。次回、BSでの再放送は、9月17日。路線はなんと! 『青森→新潟』です。感激ですね~。
律「アホじゃないの」
み「わたし、リタイヤしたら、毎日バスに乗って暮らすのが夢です」
↑こんな雑誌まで出てたとは! バス好きって、けっこういるんですね。
律「お金がかかるでしょ」
み「大阪あたりでは、無料パスのある自治体もあるんじゃないかな」
↑住民投票で大阪都構想がポシャったのは、お年寄りを敵に回したからだそうです。
律「住民じゃなきゃダメでしょ」
み「住民票だけ移すって手は、使えないかね?」
律「バスに乗りに、毎日大阪に通うわけ?」
み「そりゃ、ムリですな」
律「東京は、無いのかしら?」
み「東京都には、シルバーパスって制度があるけど……」
み「タダじゃ、ありんせん」
律「いくらくらい?」
み「収入によって、違う。
住民税が非課税の人とか、年収が125万円までの人なら……。
年間1,000円で、バスに乗り放題」
律「あのね。
東京で年収125万円じゃ、暮らせないわよ。
少なくても、家賃払ってじゃ、ムリね」
↑玄関で靴を脱ぐ方式のアパート。こういうのもいいですよね。
み「先生の部屋に、居候させてくれない?」
↑ネコは、最も堂々とした居候。
律「家賃として10万円、徴収します」
み「アホきゃ。
それじゃ、年間で120万ではないか。
年収125万円じゃ、5万円しか残らんわい」
律「それで、1年間暮らしなさいよ」
↑貧乏の印。飛雄馬のお尻にツギがあたってるのは、座ってばかりということじゃ?
み「で、電卓……」
律「本気で計算する気?」
み「1ヶ月、4,166円。
1日あたり、139円!
何を食えばいいんじゃ!」
律「モヤシなら、何袋も買えるわよ」
↑5円は安いですね。こちらのスーパーで見た中では、6円が最低でした。
み「モヤシだけ食って、生きられるかい」
律「要は、やる気なんじゃないの」
み「やる気出せるか」
↑やる気ゼロ。
律「年金、125万円以下になりそうなわけ?」
み「いや、さすがに、そこまでは安くない」
律「それじゃ、もともとムリじゃないの」
み「125万円以上の人は……。
20,510円です(参照)」
律「あら、いきなりそんなに跳ね上がるわけ?
それって、安いの?」
み「都営地下鉄や都電にも乗れるからね」
↑都電荒川線。こんなにおしゃれな車両になってるんですね。なんだか、乗る気が失せます。
律「JRは?」
み「それはムリです。
都の制度ですから。
たとえば、毎日、バスに1回乗るとします。
片道だけってわけないから、往復ね。
となると、210円×2で、420円かかります。
年間では……。
ピッポッパ」
律「今どき、そんな音立てる電卓ないでしょ」
み「だから、口で言ってます」
律「いいから、早く計算しなさい」
↑意味もなく巨大な電卓。
み「420円×365日……。
出ました」
律「いくらよ?」
み「153,300円」
律「ウソ……。
そんなになるわけ?
それが2万円で乗れるわけね」
み「大儲けでんがな」
律「儲けてはないでしょ」
み「わたし、バスに乗ってれば、1日退屈しない自信がある」
↑この方も趣味で乗ってるんでしょうか? 羨ましいです。
み「あー、東京で暮らしたい」
律「暮らせばいいじゃないの」
み「簡単に言わんでくれ。
まず、住居費がムリでしょ」
み「先生が、タダで住まわせてくれれば別だけど」
律「やなこった」
み「もうひとつ……。
大問題がありんす」
律「何よ?」
み「地震です」
↑なまずの箸置き。背中に載ってるのは、亀ではなくカッパ。地震よけにいかが? 招きそうな気もしますが……。
律「さっき、退屈しない自信があるって言ったじゃない」
み「その自信じゃなくて!
大震災」
↑2009年に放送されたTVアニメだそうです。オリンピック前に起きそうな気がする。
律「そんなの、日本に住んでる限り……。
どこだって、ある程度は覚悟してなくちゃならないんじゃないの?」
み「確かにね。
でも、東京で被災した場合……。
非常に悲惨なことになると思う」
↑こんな漫画があったんですね。作:横山まさみち(故人)。いつごろ描かれたんでしょう?
律「どうして?」
み「被災者が多すぎるわけ。
こないだの東日本大震災のとき……。
電車が止まったでしょ。
渋谷駅とかの映像、見なかった?」
↑渋谷駅でのバス待ちの行列。深夜になっても乗れなかったそうです。
律「あぁ。
帰宅困難者ってやつね」
↑3.11。東日本大震災。
み「そうそう。
単に電車が動かないってだけで、あんなことになるわけよ。
もし地震で、道路や線路がダメになったら……。
どうなると思う?」
↑1.17。阪神大震災。
み「救急車も消防車も来ないのよ。
助けを待つ人だけが、膨大に膨れ上がっていく。
生き残れる自信、ある?」
律「自宅にいるときなら、まだ助かる確率があるんじゃない?
ま、家が潰れちゃった人はダメだろうけど……」
↑10.23。新潟県中越地震。
律「わたしのマンションなら、大丈夫よ」
み「ま、あの部屋なら、家具がぶっ倒れるくらいで済むかもね」
律「あんた、来たことないでしょ」
み「先生の部屋は、わたしの頭の中で作るの」
↑3Dプリンターによるフロア模型。
律「頑丈に作ってちょうだい」
み「でも、建物の崩壊は免れたとしても……。
インフラはダメでしょうね。
電気、ガス、水道、全部ダメ」
↑オーストラリアだそうです。地震ではなく、経年劣化のようです。
み「窓ガラスは割れちゃうだろうから……。
夏だったら、あっという間に灼熱地獄。
冬だったら、凍えるわね。
バスタブに、水溜めてある?」
律「無いわよ。
わたし、シャワーだけだから。
忙しくて、のんびり湯船になんか漬かってなんかいられないのよ」
↑ウサギのようです。野生を捨て切ってますね。
み「それじゃ、トイレも流せないよ」
律「ウソ」
み「水さえあれば……。
トイレの水洗は、位置エネルギーで作動するわけだから……」
↑こんなことしてまで食べて、美味しいんですかね?
み「使えるわけ。
下水管がダメになってなけりゃだけど」
↑グアテマラ。下水管の破裂が原因だそうです。ほんまか?
み「そんなとこで、何日暮らせると思う?
ま、いざとなりゃ、トイレはベランダとかで済ましちゃうことはできるだろうけどさ。
問題は、食料よ。
備蓄、してある?」
律「ポテチの袋くらいはあるけど……。
あ、『ぼんち揚げ』もある」
み「『満月ポン』は?」
律「何それ?」
み「大阪のお菓子らしい」
↑大阪の友人が、バス遠足のおやつに持って行ったそうです。どんな味なんでしょう?
律「知らない」
み「その備蓄は、何日分あるわけ?
それだけ食べて生き延びなきゃならないんだから」
律「何日って。
ツマミ、1回分よ」
↑これは便利ですね。『ポテトング(ポテトチップストング)』だそうです。
み「問題外ですな。
とにかく、首都圏がやられた場合……。
被災者が多すぎて、とてもじゃないけど救助は間に合わない」
↑真夏だったら、ぜったいに死者が出ましたね。
み「備蓄の無い人は、飢え死にしかねません。
東日本大震災なんかでは、被災後、コンビニに整然と並ぶ人が報道されて……」
↑列が長くて、わざわざ外に出て並んだんでしょうか。これはちょっとスゴいですね。
み「日本人は、民度の高さを自画自賛してるみたいだけどね。
首都圏がやられたら、あんなわけにはいかないよ。
コンビニやスーパーでは略奪が起こり……」
↑台風後のフィリピン。
み「被災した食品工場なんかは、打ち壊しですな」
律「そんなことになるかしら?」
み「生きるか死ぬかになれば、当然、なりますよ。
戦後、闇市なんかから食料を調達することをせず……。
配給の食料だけ食べてた判事が、餓死したけどね」
↑闇市での売買を裁く立場にあったため、闇米には手を出さなかったそうです。法律を守った人は、死ぬしかなかったんですね。こういうのを、悪法と云うのでしょ。
み「今どき、そんな人が何人いると思います?
今度、首都圏が被災したら……。
必ず暴動が起きます」
↑限定Suicaの発売だけで、暴動が起きかけました。とにかく東京は、人が多すぎて危険です。
律「どうすればいいのよ?」
み「まずは、食料を備蓄しておくこと。
水もね。
バスタブに残り湯を溜めておくくらいは常識」
↑よほどイヤなんでしょうね。
律「食料は、3日分とか言われてたわよね」
み「甘ーい。
3日分じゃ、ぜんぜん足りません」
律「1週間?」
み「そんなに早く、支援物資が行き渡るとは思えない。
下手すりゃ、1ヶ月だね」
律「1ヶ月分も、食料を備蓄しておけっての?
東京の住宅事情を知らないわけ?
どこに置くのよ」
み「部屋の隅に、整然と天井まで積んどけば……。
1ヶ月分くらい何でもないでしょ。
外箱には、賞味期限をマジックで書いておく」
み「期限が切れそうなものは食べちゃって、新たに補充しておくこと」
律「1ヶ月分もあったら、常時食べてなきゃならないじゃない」
み「それが、東京に住む者の定めです」
律「なんだか、恨み言に聞こえるわね。
遠吠えって云うかさ」
み「わぅぅぅぅぅぅ」
律「ほんとに吠えるな!
何の話題から、こういう話になったの?」
み「これでんがな」
律「これって、床?」
み「バスです。
東京では、バスのシルバーパスが安く手に入るって話」
↑羨ましい……。
律「あ、そうか。
でもあなたは、東京に住めないんだから、ダメなわけよね。
新潟市には、そういう制度があるの?」
み「ございません。
市バスがありませんから」
律「かわいそうに」
み「しかーし。
新潟のバスに、無料で乗れる方法が、あるのです」
↑大どんでん返し(『甲賀流忍術屋敷』←文化財ではなく、テーマパークのようです)。
律「どんな方法よ?
詐欺?」
み「違うわ!
しかも、老人じゃなくても、オッケーなのです」
↑岩手にあるようです。ガッツ石松氏経営ではなく、店主のイニシャルが「O・K」なのだとか。
律「どうするのよ?」
み「新潟交通の株主になればいいんです」
律「新潟交通って、バスの会社?」
み「左様です。
東証2部上場」
↑わたしが高校生で乗ってたころと、まったくデザインが変わりません。
み「ここの株を持ってると、『株主優待乗車証』というものが貰えるわけ」
律「へー。
でも、株っていくらくらいで買えるの?」
み「今は、1株190円くらいかな」
律「めちゃめちゃ安いじゃないの。
190円なら、いくらあんたでも買えるでしょ」
↑これなら買えます。
み「アホかーい!
190円では、バスの初乗り運賃より安いではないか」
↑現在は、210円だと思います。
律「だって、今、190円って言ったじゃないの」
み「野菜のカブは、1株から買えるけど……」
律「あら、3個くらいが束になってるわよ」
み「それは、スーパーでしょ」
律「スーパー以外のどこで買うのよ?」
み「うちには、農家の人が、朝採り野菜を直接売りに来ます」
律「まぁ。
天秤棒で?」
み「新潟は江戸時代か!
家の密集度が低いんだから、歩いて売ってたら、途中で横死してしまうわ。
腰の曲がったジイさまやバアさまが、軽のワゴンを運転してきます」
↑こんな感じの車です。
律「腰が曲がってて、運転できるの?」
み「運転席に座るとちょうどいいんじゃない?」
律「若い人は、売りに来ないの?」
み「今どきの農家は、ほとんどが兼業です。
若手は勤めに出てるよ」
律「でも、それで商売になれば、勤めなくていいんじゃないの?」
み「食べていけるほど、売れまっかいな。
あれは、年寄りの小遣い稼ぎ。
嫁や息子からもらうんじゃなくて、自由になるお金がほしいわけ」
律「じゃ、申告もしないってこと?」
み「当たり前でしょ。
こっちだって、領収書もらうわけじゃないんだから」
律「ふーん。
でも、軽トラじゃなくて、どうしてワゴンなの?」
↑こちらは、軽トラでの販売。
み「雨のとき、野菜が濡れないからよ。
つまり、ワゴンの後ろに積めるくらいの荷物ってこと」
み「なにしろ、朝、自分一人で収穫して来るんだからね」
律「ふーん。
それで食べていければ、面白い商売そうなのにね」
み「世の中、甘くありませんな。
でも、どうして農家の直売の話になったんだ?」
律「あんたが、株の売買単位が、野菜のカブとは違うとか、しょーもないギャグを言ったからでしょ」
↑ショージ師匠がオーナーの串カツ店『くっくどぅーん 新世界店』のオリジナル醤油。
み「それを先生が、カブは3個が束になってるとか、話を広げたからでしょ」
律「そうだっけ?」
み「話を戻します。
いいですか。
株には、売買単位というものがあるんです。
1株100万とかの株なら、1株ずつ買えるけど……。
額面の小さな株は、まとめ買いしなきゃならないの。
新潟交通の売買単位は、1,000株。
つまり、1株190円として、19万円が最低投資価格ね」
↑お葬式が出来ます。
律「でも、そのくらいなら、なんとかなるでしょ。
ボーナスで買うとか」
み「売買単位は、1,000株だけど……。
1,000株じゃ、『株主優待乗車証』はもらえないの」
律「じゃ、何株からなのよ?」
み「9,000株です」
律「なんで、そんなに半端なの?」
み「わたしに聞かないでちょ。
とにかく、9,000株で、『株主優待乗車証』が1枚もらえます」
律「9,000株って、いくらするよの?」
み「計算しなはれ。
19万円×9でしょ」
律「簡単に計算できないじゃない。
電卓入れて」
み「9倍ってことは、10倍して、1つ分引けばいいの。
190万-19万でしょ。
171万」
律「結構なお金ね。
でも、それがあれば、全路線が乗れるわけ?」
み「そんなわけにはいきまんへんがな。
①新潟市内線。
②新潟郊外線。
③佐渡線。
この3路線の中から、ひとつだけ」
律「佐渡線なんて、もらう人、いるの?」
み「佐渡の住民にとっては、ものすごく魅力的だと思うよ。
鉄道が無いんだからね。
公共交通機関は、バスだけ」
み「それが、1年間、無料で乗れるわけです」
律「毎年、9,000株ずつ買うの?」
み「そんなわけおまっかいな。
売らずにずっと持ってれば、毎年送られて来ます」
律「いいわね。
預金の利率より、はるかにお得じゃない」
み「それが、素人の赤坂見附よ」
律「何で!」
み「株には、元本が値下がりするというリスクがあるの。
さらに!
ヘタして会社が潰れれば……」
み「元手がパーになった上に、『株主優待乗車証』も紙くずです」
↑東証マザーズに上場した、そのわずか7カ月後に上場廃止となったエフオーアイの株価。
律「でも、バス会社なんて、そう簡単に潰れないでしょ」
み「潰れないっていうか、潰せないよね。
もし潰れたら、市がバス事業をやらなきゃならなくなる。
どんだけお金かかるか」
律「じゃ、あんただったら、①②、どっちをもらうの?」
み「今の生活で、『①新潟市内線』を使うとしたら、会社と新潟駅の往復だね」
↑新潟市では、9月5日から連節バス(BRT)の運行が始まりましたが、トラブル続きのようです。
律「使えるじゃないの」
み「使おうと思えばね。
今は、自転車と徒歩だから、雨のときだけバスに乗ってるけど」
↑憂鬱な景色です。
律「それを、毎日乗ればいいんでしょ。
年間、いくらになる計算?」
み「片道、210円だから、往復で420円。
年間、250日出勤するとして……。
えーっと、これは電卓だな。
ピッポッパ」
律「口で言わないで」
み「出ました。
105,000円です」
律「171万で割ってみて。
利率は?」
み「6%です」
律「スゴいじゃない。
今どき、6%も利息がつく商品なんて、詐欺以外では無いわよ」
み「まぁね。
でも、毎日、あの通勤バスに乗る気はせんな」
律「どうして?
バス、好きなんでしょ?」
↑毎日、こういう旅をして暮らしたい。
み「座れて、長距離ならね。
朝は駅の始発で乗るから、たまに座れることもあるけど……。
帰りは、絶対に座れない。
大混雑です。
わたしはリュックを背負ってるから、バスの狭い通路はイヤなんだよ」
律「じゃ、『②新潟郊外線』なら使えるの?」
み「これは、もっと利幅が大きいですね。
家の近くのバス停から、終点のバスセンターまで乗れる」
↑バスセンターは、東京行きの高速バスも出る集積所です。
み「バスセンターから会社は、ちょっと遠いけど、歩いて10分ちょっと。
これを使えば、JRの定期券が要らなくなるから、Wの効果です」
律「スゴいじゃない。
バスの定期券って、いくらなの?」
み「前に、手帳の裏にメモしてたな。
えーっと……。
ありました。
3ヶ月定期の料金だけど……。
45,490円」
↑これは、わたしの乗る路線ではありませんが、通勤1ヶ月で15,120円ですから、ほぼ同じですね。
律「高か」
み「わたしもたまげました」
律「じゃ、1年分は、その4倍ってことね」
み「んだす。
ピッポッパ」
律「口で言わなくていいの」
み「1年で、181,960円」
律「市内線より、ずっとお得じゃないの」
み「でも、今、このお金を払ってるわけじゃないからね。
実際に払ってる額が、どれくらい少なくなるかで計らないと」
律「いくらなのよ。
今は、JRの定期を買ってます。
えーっと、こないだ買った領収書が、まだ財布に入ってるはず」
み「なんで、定期の領収書なんて持ってるのよ?」
律「経理のサガです」
↑これは、佐渡の飲み屋のでした。なお、2014年4月からは、印紙貼付が必要な金額が、5万円以上になってます。
み「ありました。
3ヶ月定期で、16,620円ですね」
↑もちろんこれはフェイクですが、見た目はほぼこんな感じ。Suicaの付いた定期券です。券売機で継続手続きが出来るので便利です。
律「バスより、ずっと安いのね」
み「なんでこんなに違うかね。
JRの方が早く着くのに」
律「年間だと、その4倍のわけね」
↑2倍×2倍で、4倍。
み「ピッポッパ」
律「それはいいから」
み「66,480円」
律「なんだ、節約できる金額ってそんなものなの」
み「雨が降らないときは、新潟駅から会社まで、自転車に乗ってる。
雨が降ると……。
歩くこともあるけど、たいがいバスに乗ります」
↑雨の新潟駅バスターミナル。列が長くなると、傘を差しながら並ぶことになります。憂鬱な時間。
律「月、何回くらい?」
み「平均して、5日くらいじゃないかな。
210円×2(往復)×5日×12ヶ月は……。
25,200円。
さっきの、66,480円と足して……。
91,680円。
これが、わたしが今、年間、通勤で実際に払ってる金額です。
これが、ゼロになるわけよ」
律「かなりの額じゃない」
↑9万円のパソコンが、毎年買えます。9万円もするパソコンなんて、買ったことないわい。
み「であろ。
わたしに、171万円貸してくれんか?」
律「誰が。
猫の手なら貸してやる」
↑かなり邪魔だと思います。
み「そのくらい、余裕で持ってるでしょ」
律「貸しっぱなしになるじゃない」
み「なんでよ?」
律「だって、9,000株、ずっと持ってなきゃならないんでしょ?」
み「違いまんがな。
株主優待には、権利確定日ってのがあって……。
その日、持ってた人が、優待の権利を得られるわけ。
つまり、その1日だけ持ってればいいのよ」
↑株主優待だけで生活してると云われる元プロ棋士(七段)の桐谷さん。
律「それって、いつなの?」
み「新潟交通の場合、3月決算で、3月末に優待が付く」
律「決算の月に付くのね」
み「普通はそうだけど、例外もある。
決算月には、配当を付けて……。
6ヶ月後の中間決算月に、優待を付ける企業もある。
決算月と中間決算月、両方に付けるところもあるし」
↑こちらは、2月と8月に優待がもらえる『㈱クリエイト・レストランツ・ホールディングス』。
律「ややこしいわね。
とにかく、新潟交通の場合、3月31日に持ってればいいわけね?」
み「それが、素人の赤坂見附。
そういう間違いをする素人が多いのよ」
↑久々に出ました。
律「なんでよ!
決算日なんでしょ」
乗りまーす」
↑駆け込み乗車はおやめください。
み「げ、限界」
律「早く走りなさい。
あんただけ置いていくわよ」
み「せ、先生、この先のスケジュール、知ってるの?」
律「知らないわよ」
み「そしたら、ひとりでどこ行く気?」
律「もう!
早くしなさい。
運転手さーん、乗ります!
2人、乗りまーす」
み「ま、間に合った……」
バ「発車しますので、座席にお掛けください」
↑青森市営バスの車内。外は雪のようです。
み「ぜいぜい。
し、死にそうじゃ」
律「どうして、あんたの立てる行程には、余裕が無いのかしら」
↑余裕。
み「『三内丸山遺跡』には、もう少し早く着く予定だったのじゃ」
律「朝ごはんに時間かけるからよ。
食い意地、はってるんだから」
み「仕方ないでしょ。
あんなスゴいバイキング、滅多にないんだから」
↑亀戸のスーパーホテルとは、雲泥の差です。
み「とにかく、間に合ったんだから、いいじゃないの」
律「ところで、このバス、どこ行くの?」
み「青森駅です」
↑新潟駅に、雰囲気が似てます。でもどうして、『あおもり駅』とひらがななんでしょう?
律「戻るわけね。
てことは、今日は、JR?」
み「左様です」
律「ひょっとして、『リゾートしらかみ』?」
↑弘前駅のイベントで、しらかみ3兄弟が揃い踏み。左から、青池、ブナ、くまげら。
み「違いまんがな。
きのう、乗ったでしょ」
律「途中だったじゃない」
み「続きを乗る気か」
律「だって、あの後、津軽三味線が聞けたんでしょ」
律「あー、思い出すわ。
あの人。
ほんとに気の毒なことしたわ」
み「旅とは、別れの連続です。
おとといの定期観光バス『なぎさGAOコース』でも、お別れは体験したでしょ」
↑懐かしすぎて忘れた。
律「あれって、おとといだったの?」
み「そうでんがな」
律「何年も前の気がする」
み「歳のせいです」
律「逆でしょ。
歳を取ると、日にちの経つのが早く感じるものなのよ」
↑光陰矢のごとし。こんな絵が描けたら楽しいでしょうね。
み「確かに、小学校のころの1年は長かったな」
律「でしょ」
み「でも、なぜか夏休みや冬休みは短く感じた」
↑今年も、終わっちゃいましたね。
律「そうね。
楽しい日々ほど、早く過ぎ去ってしまうのよ」
み「虚しいですな」
律「時間を長く感じようと思ったら……。
思い切り退屈することね。
椅子に座って、1日ボーッとしてるとか」
↑何を見たんでしょうね?
み「廃人でんがな」
律「だから仕方ないの。
これが人生よ」
み「よし。
たとえ早く過ぎ去っても、楽しい方がいいってことね」
律「そのとおり」
み「青森駅、着きました」
律「早すぎるでしょ。
何分乗ったの?」
み「25分です」
律「310円か。
地方のバスは高いわね」
み「このくらい取らなきゃ、成り立ちませんがな。
東京のバスみたいに、人が乗らないんだから。
わたしもこないだ、東京に行って驚いたもの。
1時間乗って、210円よ」
↑東京駅から等々力ってのも、けっこうな距離です。今度、乗ってみよう。
律「1時間?
いったい、どこからどこまで乗ったのよ?」
み「大塚から錦糸町です」
律「はぁ?
そんな路線があるの?」
み「わたしは、東京のバス路線図を持っておるのです」
↑版は違いますが、この本です。現在は出版されてないみたいです。
み「それで調べると、意外な長距離路線が見つかるものです」
律「見つけてどうするのよ?」
み「乗るに決まってるでしょ」
律「何のために?」
み「そこにバスがあるからです」
↑なので、この番組は大好物。次回、BSでの再放送は、9月17日。路線はなんと! 『青森→新潟』です。感激ですね~。
律「アホじゃないの」
み「わたし、リタイヤしたら、毎日バスに乗って暮らすのが夢です」
↑こんな雑誌まで出てたとは! バス好きって、けっこういるんですね。
律「お金がかかるでしょ」
み「大阪あたりでは、無料パスのある自治体もあるんじゃないかな」
↑住民投票で大阪都構想がポシャったのは、お年寄りを敵に回したからだそうです。
律「住民じゃなきゃダメでしょ」
み「住民票だけ移すって手は、使えないかね?」
律「バスに乗りに、毎日大阪に通うわけ?」
み「そりゃ、ムリですな」
律「東京は、無いのかしら?」
み「東京都には、シルバーパスって制度があるけど……」
み「タダじゃ、ありんせん」
律「いくらくらい?」
み「収入によって、違う。
住民税が非課税の人とか、年収が125万円までの人なら……。
年間1,000円で、バスに乗り放題」
律「あのね。
東京で年収125万円じゃ、暮らせないわよ。
少なくても、家賃払ってじゃ、ムリね」
↑玄関で靴を脱ぐ方式のアパート。こういうのもいいですよね。
み「先生の部屋に、居候させてくれない?」
↑ネコは、最も堂々とした居候。
律「家賃として10万円、徴収します」
み「アホきゃ。
それじゃ、年間で120万ではないか。
年収125万円じゃ、5万円しか残らんわい」
律「それで、1年間暮らしなさいよ」
↑貧乏の印。飛雄馬のお尻にツギがあたってるのは、座ってばかりということじゃ?
み「で、電卓……」
律「本気で計算する気?」
み「1ヶ月、4,166円。
1日あたり、139円!
何を食えばいいんじゃ!」
律「モヤシなら、何袋も買えるわよ」
↑5円は安いですね。こちらのスーパーで見た中では、6円が最低でした。
み「モヤシだけ食って、生きられるかい」
律「要は、やる気なんじゃないの」
み「やる気出せるか」
↑やる気ゼロ。
律「年金、125万円以下になりそうなわけ?」
み「いや、さすがに、そこまでは安くない」
律「それじゃ、もともとムリじゃないの」
み「125万円以上の人は……。
20,510円です(参照)」
律「あら、いきなりそんなに跳ね上がるわけ?
それって、安いの?」
み「都営地下鉄や都電にも乗れるからね」
↑都電荒川線。こんなにおしゃれな車両になってるんですね。なんだか、乗る気が失せます。
律「JRは?」
み「それはムリです。
都の制度ですから。
たとえば、毎日、バスに1回乗るとします。
片道だけってわけないから、往復ね。
となると、210円×2で、420円かかります。
年間では……。
ピッポッパ」
律「今どき、そんな音立てる電卓ないでしょ」
み「だから、口で言ってます」
律「いいから、早く計算しなさい」
↑意味もなく巨大な電卓。
み「420円×365日……。
出ました」
律「いくらよ?」
み「153,300円」
律「ウソ……。
そんなになるわけ?
それが2万円で乗れるわけね」
み「大儲けでんがな」
律「儲けてはないでしょ」
み「わたし、バスに乗ってれば、1日退屈しない自信がある」
↑この方も趣味で乗ってるんでしょうか? 羨ましいです。
み「あー、東京で暮らしたい」
律「暮らせばいいじゃないの」
み「簡単に言わんでくれ。
まず、住居費がムリでしょ」
み「先生が、タダで住まわせてくれれば別だけど」
律「やなこった」
み「もうひとつ……。
大問題がありんす」
律「何よ?」
み「地震です」
↑なまずの箸置き。背中に載ってるのは、亀ではなくカッパ。地震よけにいかが? 招きそうな気もしますが……。
律「さっき、退屈しない自信があるって言ったじゃない」
み「その自信じゃなくて!
大震災」
↑2009年に放送されたTVアニメだそうです。オリンピック前に起きそうな気がする。
律「そんなの、日本に住んでる限り……。
どこだって、ある程度は覚悟してなくちゃならないんじゃないの?」
み「確かにね。
でも、東京で被災した場合……。
非常に悲惨なことになると思う」
↑こんな漫画があったんですね。作:横山まさみち(故人)。いつごろ描かれたんでしょう?
律「どうして?」
み「被災者が多すぎるわけ。
こないだの東日本大震災のとき……。
電車が止まったでしょ。
渋谷駅とかの映像、見なかった?」
↑渋谷駅でのバス待ちの行列。深夜になっても乗れなかったそうです。
律「あぁ。
帰宅困難者ってやつね」
↑3.11。東日本大震災。
み「そうそう。
単に電車が動かないってだけで、あんなことになるわけよ。
もし地震で、道路や線路がダメになったら……。
どうなると思う?」
↑1.17。阪神大震災。
み「救急車も消防車も来ないのよ。
助けを待つ人だけが、膨大に膨れ上がっていく。
生き残れる自信、ある?」
律「自宅にいるときなら、まだ助かる確率があるんじゃない?
ま、家が潰れちゃった人はダメだろうけど……」
↑10.23。新潟県中越地震。
律「わたしのマンションなら、大丈夫よ」
み「ま、あの部屋なら、家具がぶっ倒れるくらいで済むかもね」
律「あんた、来たことないでしょ」
み「先生の部屋は、わたしの頭の中で作るの」
↑3Dプリンターによるフロア模型。
律「頑丈に作ってちょうだい」
み「でも、建物の崩壊は免れたとしても……。
インフラはダメでしょうね。
電気、ガス、水道、全部ダメ」
↑オーストラリアだそうです。地震ではなく、経年劣化のようです。
み「窓ガラスは割れちゃうだろうから……。
夏だったら、あっという間に灼熱地獄。
冬だったら、凍えるわね。
バスタブに、水溜めてある?」
律「無いわよ。
わたし、シャワーだけだから。
忙しくて、のんびり湯船になんか漬かってなんかいられないのよ」
↑ウサギのようです。野生を捨て切ってますね。
み「それじゃ、トイレも流せないよ」
律「ウソ」
み「水さえあれば……。
トイレの水洗は、位置エネルギーで作動するわけだから……」
↑こんなことしてまで食べて、美味しいんですかね?
み「使えるわけ。
下水管がダメになってなけりゃだけど」
↑グアテマラ。下水管の破裂が原因だそうです。ほんまか?
み「そんなとこで、何日暮らせると思う?
ま、いざとなりゃ、トイレはベランダとかで済ましちゃうことはできるだろうけどさ。
問題は、食料よ。
備蓄、してある?」
律「ポテチの袋くらいはあるけど……。
あ、『ぼんち揚げ』もある」
み「『満月ポン』は?」
律「何それ?」
み「大阪のお菓子らしい」
↑大阪の友人が、バス遠足のおやつに持って行ったそうです。どんな味なんでしょう?
律「知らない」
み「その備蓄は、何日分あるわけ?
それだけ食べて生き延びなきゃならないんだから」
律「何日って。
ツマミ、1回分よ」
↑これは便利ですね。『ポテトング(ポテトチップストング)』だそうです。
み「問題外ですな。
とにかく、首都圏がやられた場合……。
被災者が多すぎて、とてもじゃないけど救助は間に合わない」
↑真夏だったら、ぜったいに死者が出ましたね。
み「備蓄の無い人は、飢え死にしかねません。
東日本大震災なんかでは、被災後、コンビニに整然と並ぶ人が報道されて……」
↑列が長くて、わざわざ外に出て並んだんでしょうか。これはちょっとスゴいですね。
み「日本人は、民度の高さを自画自賛してるみたいだけどね。
首都圏がやられたら、あんなわけにはいかないよ。
コンビニやスーパーでは略奪が起こり……」
↑台風後のフィリピン。
み「被災した食品工場なんかは、打ち壊しですな」
律「そんなことになるかしら?」
み「生きるか死ぬかになれば、当然、なりますよ。
戦後、闇市なんかから食料を調達することをせず……。
配給の食料だけ食べてた判事が、餓死したけどね」
↑闇市での売買を裁く立場にあったため、闇米には手を出さなかったそうです。法律を守った人は、死ぬしかなかったんですね。こういうのを、悪法と云うのでしょ。
み「今どき、そんな人が何人いると思います?
今度、首都圏が被災したら……。
必ず暴動が起きます」
↑限定Suicaの発売だけで、暴動が起きかけました。とにかく東京は、人が多すぎて危険です。
律「どうすればいいのよ?」
み「まずは、食料を備蓄しておくこと。
水もね。
バスタブに残り湯を溜めておくくらいは常識」
↑よほどイヤなんでしょうね。
律「食料は、3日分とか言われてたわよね」
み「甘ーい。
3日分じゃ、ぜんぜん足りません」
律「1週間?」
み「そんなに早く、支援物資が行き渡るとは思えない。
下手すりゃ、1ヶ月だね」
律「1ヶ月分も、食料を備蓄しておけっての?
東京の住宅事情を知らないわけ?
どこに置くのよ」
み「部屋の隅に、整然と天井まで積んどけば……。
1ヶ月分くらい何でもないでしょ。
外箱には、賞味期限をマジックで書いておく」
み「期限が切れそうなものは食べちゃって、新たに補充しておくこと」
律「1ヶ月分もあったら、常時食べてなきゃならないじゃない」
み「それが、東京に住む者の定めです」
律「なんだか、恨み言に聞こえるわね。
遠吠えって云うかさ」
み「わぅぅぅぅぅぅ」
律「ほんとに吠えるな!
何の話題から、こういう話になったの?」
み「これでんがな」
律「これって、床?」
み「バスです。
東京では、バスのシルバーパスが安く手に入るって話」
↑羨ましい……。
律「あ、そうか。
でもあなたは、東京に住めないんだから、ダメなわけよね。
新潟市には、そういう制度があるの?」
み「ございません。
市バスがありませんから」
律「かわいそうに」
み「しかーし。
新潟のバスに、無料で乗れる方法が、あるのです」
↑大どんでん返し(『甲賀流忍術屋敷』←文化財ではなく、テーマパークのようです)。
律「どんな方法よ?
詐欺?」
み「違うわ!
しかも、老人じゃなくても、オッケーなのです」
↑岩手にあるようです。ガッツ石松氏経営ではなく、店主のイニシャルが「O・K」なのだとか。
律「どうするのよ?」
み「新潟交通の株主になればいいんです」
律「新潟交通って、バスの会社?」
み「左様です。
東証2部上場」
↑わたしが高校生で乗ってたころと、まったくデザインが変わりません。
み「ここの株を持ってると、『株主優待乗車証』というものが貰えるわけ」
律「へー。
でも、株っていくらくらいで買えるの?」
み「今は、1株190円くらいかな」
律「めちゃめちゃ安いじゃないの。
190円なら、いくらあんたでも買えるでしょ」
↑これなら買えます。
み「アホかーい!
190円では、バスの初乗り運賃より安いではないか」
↑現在は、210円だと思います。
律「だって、今、190円って言ったじゃないの」
み「野菜のカブは、1株から買えるけど……」
律「あら、3個くらいが束になってるわよ」
み「それは、スーパーでしょ」
律「スーパー以外のどこで買うのよ?」
み「うちには、農家の人が、朝採り野菜を直接売りに来ます」
律「まぁ。
天秤棒で?」
み「新潟は江戸時代か!
家の密集度が低いんだから、歩いて売ってたら、途中で横死してしまうわ。
腰の曲がったジイさまやバアさまが、軽のワゴンを運転してきます」
↑こんな感じの車です。
律「腰が曲がってて、運転できるの?」
み「運転席に座るとちょうどいいんじゃない?」
律「若い人は、売りに来ないの?」
み「今どきの農家は、ほとんどが兼業です。
若手は勤めに出てるよ」
律「でも、それで商売になれば、勤めなくていいんじゃないの?」
み「食べていけるほど、売れまっかいな。
あれは、年寄りの小遣い稼ぎ。
嫁や息子からもらうんじゃなくて、自由になるお金がほしいわけ」
律「じゃ、申告もしないってこと?」
み「当たり前でしょ。
こっちだって、領収書もらうわけじゃないんだから」
律「ふーん。
でも、軽トラじゃなくて、どうしてワゴンなの?」
↑こちらは、軽トラでの販売。
み「雨のとき、野菜が濡れないからよ。
つまり、ワゴンの後ろに積めるくらいの荷物ってこと」
み「なにしろ、朝、自分一人で収穫して来るんだからね」
律「ふーん。
それで食べていければ、面白い商売そうなのにね」
み「世の中、甘くありませんな。
でも、どうして農家の直売の話になったんだ?」
律「あんたが、株の売買単位が、野菜のカブとは違うとか、しょーもないギャグを言ったからでしょ」
↑ショージ師匠がオーナーの串カツ店『くっくどぅーん 新世界店』のオリジナル醤油。
み「それを先生が、カブは3個が束になってるとか、話を広げたからでしょ」
律「そうだっけ?」
み「話を戻します。
いいですか。
株には、売買単位というものがあるんです。
1株100万とかの株なら、1株ずつ買えるけど……。
額面の小さな株は、まとめ買いしなきゃならないの。
新潟交通の売買単位は、1,000株。
つまり、1株190円として、19万円が最低投資価格ね」
↑お葬式が出来ます。
律「でも、そのくらいなら、なんとかなるでしょ。
ボーナスで買うとか」
み「売買単位は、1,000株だけど……。
1,000株じゃ、『株主優待乗車証』はもらえないの」
律「じゃ、何株からなのよ?」
み「9,000株です」
律「なんで、そんなに半端なの?」
み「わたしに聞かないでちょ。
とにかく、9,000株で、『株主優待乗車証』が1枚もらえます」
律「9,000株って、いくらするよの?」
み「計算しなはれ。
19万円×9でしょ」
律「簡単に計算できないじゃない。
電卓入れて」
み「9倍ってことは、10倍して、1つ分引けばいいの。
190万-19万でしょ。
171万」
律「結構なお金ね。
でも、それがあれば、全路線が乗れるわけ?」
み「そんなわけにはいきまんへんがな。
①新潟市内線。
②新潟郊外線。
③佐渡線。
この3路線の中から、ひとつだけ」
律「佐渡線なんて、もらう人、いるの?」
み「佐渡の住民にとっては、ものすごく魅力的だと思うよ。
鉄道が無いんだからね。
公共交通機関は、バスだけ」
み「それが、1年間、無料で乗れるわけです」
律「毎年、9,000株ずつ買うの?」
み「そんなわけおまっかいな。
売らずにずっと持ってれば、毎年送られて来ます」
律「いいわね。
預金の利率より、はるかにお得じゃない」
み「それが、素人の赤坂見附よ」
律「何で!」
み「株には、元本が値下がりするというリスクがあるの。
さらに!
ヘタして会社が潰れれば……」
み「元手がパーになった上に、『株主優待乗車証』も紙くずです」
↑東証マザーズに上場した、そのわずか7カ月後に上場廃止となったエフオーアイの株価。
律「でも、バス会社なんて、そう簡単に潰れないでしょ」
み「潰れないっていうか、潰せないよね。
もし潰れたら、市がバス事業をやらなきゃならなくなる。
どんだけお金かかるか」
律「じゃ、あんただったら、①②、どっちをもらうの?」
み「今の生活で、『①新潟市内線』を使うとしたら、会社と新潟駅の往復だね」
↑新潟市では、9月5日から連節バス(BRT)の運行が始まりましたが、トラブル続きのようです。
律「使えるじゃないの」
み「使おうと思えばね。
今は、自転車と徒歩だから、雨のときだけバスに乗ってるけど」
↑憂鬱な景色です。
律「それを、毎日乗ればいいんでしょ。
年間、いくらになる計算?」
み「片道、210円だから、往復で420円。
年間、250日出勤するとして……。
えーっと、これは電卓だな。
ピッポッパ」
律「口で言わないで」
み「出ました。
105,000円です」
律「171万で割ってみて。
利率は?」
み「6%です」
律「スゴいじゃない。
今どき、6%も利息がつく商品なんて、詐欺以外では無いわよ」
み「まぁね。
でも、毎日、あの通勤バスに乗る気はせんな」
律「どうして?
バス、好きなんでしょ?」
↑毎日、こういう旅をして暮らしたい。
み「座れて、長距離ならね。
朝は駅の始発で乗るから、たまに座れることもあるけど……。
帰りは、絶対に座れない。
大混雑です。
わたしはリュックを背負ってるから、バスの狭い通路はイヤなんだよ」
律「じゃ、『②新潟郊外線』なら使えるの?」
み「これは、もっと利幅が大きいですね。
家の近くのバス停から、終点のバスセンターまで乗れる」
↑バスセンターは、東京行きの高速バスも出る集積所です。
み「バスセンターから会社は、ちょっと遠いけど、歩いて10分ちょっと。
これを使えば、JRの定期券が要らなくなるから、Wの効果です」
律「スゴいじゃない。
バスの定期券って、いくらなの?」
み「前に、手帳の裏にメモしてたな。
えーっと……。
ありました。
3ヶ月定期の料金だけど……。
45,490円」
↑これは、わたしの乗る路線ではありませんが、通勤1ヶ月で15,120円ですから、ほぼ同じですね。
律「高か」
み「わたしもたまげました」
律「じゃ、1年分は、その4倍ってことね」
み「んだす。
ピッポッパ」
律「口で言わなくていいの」
み「1年で、181,960円」
律「市内線より、ずっとお得じゃないの」
み「でも、今、このお金を払ってるわけじゃないからね。
実際に払ってる額が、どれくらい少なくなるかで計らないと」
律「いくらなのよ。
今は、JRの定期を買ってます。
えーっと、こないだ買った領収書が、まだ財布に入ってるはず」
み「なんで、定期の領収書なんて持ってるのよ?」
律「経理のサガです」
↑これは、佐渡の飲み屋のでした。なお、2014年4月からは、印紙貼付が必要な金額が、5万円以上になってます。
み「ありました。
3ヶ月定期で、16,620円ですね」
↑もちろんこれはフェイクですが、見た目はほぼこんな感じ。Suicaの付いた定期券です。券売機で継続手続きが出来るので便利です。
律「バスより、ずっと安いのね」
み「なんでこんなに違うかね。
JRの方が早く着くのに」
律「年間だと、その4倍のわけね」
↑2倍×2倍で、4倍。
み「ピッポッパ」
律「それはいいから」
み「66,480円」
律「なんだ、節約できる金額ってそんなものなの」
み「雨が降らないときは、新潟駅から会社まで、自転車に乗ってる。
雨が降ると……。
歩くこともあるけど、たいがいバスに乗ります」
↑雨の新潟駅バスターミナル。列が長くなると、傘を差しながら並ぶことになります。憂鬱な時間。
律「月、何回くらい?」
み「平均して、5日くらいじゃないかな。
210円×2(往復)×5日×12ヶ月は……。
25,200円。
さっきの、66,480円と足して……。
91,680円。
これが、わたしが今、年間、通勤で実際に払ってる金額です。
これが、ゼロになるわけよ」
律「かなりの額じゃない」
↑9万円のパソコンが、毎年買えます。9万円もするパソコンなんて、買ったことないわい。
み「であろ。
わたしに、171万円貸してくれんか?」
律「誰が。
猫の手なら貸してやる」
↑かなり邪魔だと思います。
み「そのくらい、余裕で持ってるでしょ」
律「貸しっぱなしになるじゃない」
み「なんでよ?」
律「だって、9,000株、ずっと持ってなきゃならないんでしょ?」
み「違いまんがな。
株主優待には、権利確定日ってのがあって……。
その日、持ってた人が、優待の権利を得られるわけ。
つまり、その1日だけ持ってればいいのよ」
↑株主優待だけで生活してると云われる元プロ棋士(七段)の桐谷さん。
律「それって、いつなの?」
み「新潟交通の場合、3月決算で、3月末に優待が付く」
律「決算の月に付くのね」
み「普通はそうだけど、例外もある。
決算月には、配当を付けて……。
6ヶ月後の中間決算月に、優待を付ける企業もある。
決算月と中間決算月、両方に付けるところもあるし」
↑こちらは、2月と8月に優待がもらえる『㈱クリエイト・レストランツ・ホールディングス』。
律「ややこしいわね。
とにかく、新潟交通の場合、3月31日に持ってればいいわけね?」
み「それが、素人の赤坂見附。
そういう間違いをする素人が多いのよ」
↑久々に出ました。
律「なんでよ!
決算日なんでしょ」
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2015/09/20 21:43
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毎度おなじみ総集編。現在地は(とりあえず)青森県は三内丸山遺跡前バス停。ですがこの旅行記、「紙上」の名に違わぬ融通無碍ぶり。昨日は東明日は西、妄想の赴くままに各地を飛び回ります。現在地など全くあてにはなりません。ともあれ、現在地は(いちおー)謎の縄文遺跡、三内丸山前バス停です(初めに書いてるじゃねえか、それにこれ、前回とおなじ出だしだし出汁)。
そげなコツ、誰にもわからんばい、と軽くいなしつつご紹介しましょう。主役は毎度おなじみ「み」さん「律」センセのお騒がせコンビに加え……どういうわけかおりません。前回までのガイド、こまっしゃくれた東京少年「小」くんはもういません。お亡くなりになったわけではなく、まだ遺跡見学を続けるそうです、もの好きな。
それでは、二人ですがお賑やかに参りましょー(十分賑やかだと思うぞ)。とりあえずは青森市営バスネタから。
●律「乗ります! 乗りまーす」と叫んでも、電車の車掌さんには聞こえんだろ、センセ。あ、バスか。
それにしても、駆け込み乗車画像の向こう側の人物、なんかおかしくね? と思ったらなんだ、絵か。
●「げ、限界」のマラソンランナーはガブリエラ・アンデルセン、女性。ロサンゼルスオリンピックですから、もう31年前の事。ですがアンデルセン、御年70歳でまだご存命です。現在は米国在住。
●青森市営バス。ロングシートは無さそうです。
●死にそうだが死なない。殺しても死なない。もう、城東区、おっと常套句です。
●余裕をかます猫。撮影現場は……東京? 欧州のようにも見えます。
●>み「『三内丸山遺跡』には、もう少し早く着く予定だったのじゃ」。だろうね、1時間(くらいだったろ)やそこらじゃ、ろくろく見られんよな。
●とは言え、“泣く子とバイキング”には勝てません。
●♪あおもり~駅は雪の中。晴れてるけど、どうしても歌いたくなっちゃうね。作詞の阿久悠サン、青森から表彰でもされたかねー。
●しらかみ3兄弟揃い踏み。やはり五能線って、青森のドル箱路線なんだろうね。
●>み「違いまんがな。 正しい読みは「ちゃいまんがな」でおま。そのあたり、よろしゅう。
●律センセが「気のどくなことした」とのたまうお方。さらには別れたいきさつ。もう知る人も少なかろう。
●なぎさGAO。ホッキョクグマの豪太は、相方のクルミと子作りに励んでいるそうです。
●小学生の1年は長い。もう、永遠に続くかと思ったね。
●虚しいパンダ。着ぐるみ……だろうね。
●ボーッとするコアラ。おそらく何も考えていないのでは。
●「楽しけりゃいいぢゃん。百田って、百田尚樹? 「うまけりゃいいじゃん」は新宿歌舞伎町の焼肉屋。
●東京駅⇔等々力、バスで210円。等々力って世田谷区だよね、もうほとんど神奈川県。結構あります、距離。
●バス路線図『東京交通区分』。わたしは『大阪区分地図』てのを持っています。単に大阪の区ごとの地図ですが。
●み「乗るに決まってるでしょ」 律「何のために?」 み「そこにバスがあるからです」
「なぜ、あなたはエベレストに登りたいのか?」「そこにエベレストがあるから(Because it’s there)」。英国の登山家、ジョージ・ハーバート・リー・マロリーのあまりにも有名な言葉です(itを広く“山”と訳すのは、文脈からして間違いだそうです)。
マロリーは1924年にエベレスト北東稜に消え、その遺体は1999年に頂上直下で発見されました。彼がエベレスト登頂に成功したかどうかは、いまだに不明です。
●「ローカル路線バスの旅」 静岡・御殿場~新潟・直江津、わたし録画しました。この投稿が終われば見ます。こちらでは地上波のKBS京都での放送でした。
●>み「わたし、リタイヤしたら、毎日バスに乗って暮らすのが夢です」 わたしは、毎日鉄道に乗るのが夢です。
●『バスマガジン バスの楽しみ方AtoZ』いるんだねえ、バス好き。
●み「大阪あたりでは、無料パスのある自治体もあるんじゃないかな」 あります。書いちゃいましょう、大阪府高槻市です。所得制限とか、せこい条件は一切ありません。70歳以上の市民なら誰でももらえます。障害のある人は年齢に関係なくもらえます。
●>大阪都構想がポシャったのは、お年寄りを敵に回したから。それはそうです。年寄りも若いものも一票は一票、その重みは同等です。
わたしは投票権無かったけど、これおかしいよね。「府」を「都」にしようってんだから、大阪市民だけの問題ではないと思うが。
●み「収入によって、違う……東京都シルバーパス。これはどうなん? 一つの見解ではあると思うけど。
●玄関で靴を脱ぐアパート。小説でも映画でも、警察ものにはどういうわけかよく出てくるんだよね、この手のアパート。で、たいがい犯人か、その関係者の住まいなんだよね。
●♪お尻のツギはビンボの印、24時間闘えますか~。
●年に5万は1日139円。結構あるなあ。
●6円が最低の新潟もやし。しかしよく覚えてるねえ。
●やる気は出ません、もやし生活。しかし、もやしってなんであんなに安いんだろうね。商売してる人は「トン」単位で考えるんだろうなあ。
●地下鉄も乗り放題、東京都シルバーパス。あ、都営だけか、そらそうだな。地下鉄はともかく、荒川線乗り放題ってのは魅力だね。わたしなら全駅乗降に挑戦するなあ。
●都営バスの料金210円。うっとこの市バスもこないだまで210円だったんだけど、こないだ220円に値上がりしちゃいました。まあ、これはしょうがないか。
●意味なし巨大電卓。計算はできるのかね。
●“いかにも”の不動産屋。こういうのも警察ものでよく見かけます。
●“地震招き”なまずの箸置き。そらそうだ、地震で暴れるのがこやつ。
●『東京マグニチュード8.0』 こないだのチリ地震では、現地8.5でした。
●横山まさみち『東京大地震』。著作一覧とか見ても、見当たりません。どゆこと?
●東日本の時の渋谷駅前。わたしは、この行列に並ぶくらいなら野宿します。
●阪神大震災画像。こけているのは阪神高速道路3号神戸線。下の道路は国道43号線。
●新潟中越地震。そんなのもあったなあ、くらいにしか覚えていない。
●3Dプリンター、も一つようわからん。そんな事より、うっとこのプリンターがまた機嫌悪いのだ。
●水道管破裂。こんなに上がるもんかね。オーストラリアの水道って、圧力高いのかなあ。まあ、国土が広いからな(なんの関係が)。
●非常に備えるバスタブの水。飲料水にも使えます、アカ混じりだけど。
●「こんなことしてまで食べて、美味しいんですかね?」画像。流れることに意義があるのだ。
●グアテマラの穴。こんな光景、漫画で見たことあります。えーと、岩明均『七夕の国』。凄いアイディアです。
●非常時の食料備蓄、「ポテチ」に「ぼんち揚」。連載当時は不明だった「満月ポン」発見しました。
スーパーでは「ぼんち揚げ」より冷遇されているようです。味は醤油味。油分が少なく、ぼんち揚げよりあっさりしています。平べったいので食べやすいです。
●これは便利『ポテトング』。箸で十分と思われます。
●非常時なら、略奪も打ち壊しもお構いなし。「御かげでよいじゃないか、何んでもよいじゃないか、おまこに紙張れ、へげたら又はれ、よいじゃないか」などと歌い踊り狂ったそうです、ええじゃないか。
●賞味期限。食料備蓄の一番のネックはこれなんだよね。厳密にやれば、連日非常食暮らしだよ。
●エッセイスト酒井順子サンは著書『負け犬の遠吠え』で、講談社エッセイ賞と婦人公論文芸賞を受賞。負け犬、とは「30代以上、未婚、未出産」の女性のことだそうです。
●>み「東京では、バスのシルバーパスが安く手に入る」。くどいようですが、うちの市では完全無料です。
●忍術屋敷。結構あちこちにあるようです。金沢にもあります。わたしがいたころは無かったんですがね。金沢もずいぶん様変わりしちゃいました。かつての面影はありません。「ゆく河の流れは絶えずして、しかも……」(何をカッコつけとる)。
●オッケー牧場。連載中にこれのコメを書いたときは楽しかったなあ。なんせあの歴史的名画(ちょっと持ち上げすぎ)『OK牧場の決闘』だよ。
●>わたしが高校生で乗ってたころと……。ふーん、そうなのか。高校生のころと同じバスに乗るって、どんな感じなんだろうね。やはり「懐かしい」かなあ。
そういえば、わたしは阪急宝塚線だったけど、卒業以来ほとんど乗ってません。京都線や神戸線にはよく乗るんだけどね。まあ、学生時代には大阪にいなかったからなあ。
●「きものハンガー190円」。スーパーの安売りだな。
●>み「アホかーい」。おう、そうや、わしゃアホや。ほっちっちー(放っておいて)、かもてなや(構わないで)。お前の子やなし孫やなし(対話を拒否する大阪風言い回し。定まった抑揚の付け方があります)。
●天秤棒の物売り画像。いいねえ。いや、売り手のおっさんじゃなく、買い手の姐さんの方です。たすき掛けに前掛け。両手の水桶が効果を上げています。
●>途中で横死。【横死】事故・殺害など、思いがけない災難で死ぬこと。不慮の死。非業の死。
●移動販売、軽トラvs.ワゴンは雨対策でワゴンの勝ち!
●串カツ『くっくどぅーん』。儲かってまっか、師匠。ショージし・しょ・お!
●安い株はまとめ買い。安いカブもまとめ買い。カブは結構日持ちします。
●葬儀費用は最低19万円。わたしはやらなくっていいや、どうせ自分では参加できんのだし。まあ、主役ではあるんだけどね。
●『中途半端はやめて』は奥村チヨ。この人の『恋の奴隷』は物議をかもしたものです。
●乗車証に171万円。高っ。しかも全エリアの3分の1。くどいようですが、わたしの市では無料です。発行条件は年齢のみ。
●素人の赤坂見附の夜は更けて。いちおー五七五です。そういえば、姫路城址にこんなとこあるけど、あれも見附なのかなあ
●エフオーアイの上場廃止時の株価、1円。それでもいちおー値は付けたんや。
●トラブル続きの新潟連節バス。トラブルの内容は“曲がり角を曲がれない”ウソです、たぶん。ウソと言っても鷽じゃないです(右嶋茜;久しぶりやな)。
●>毎日、こういう旅をして暮らしたい。そらそやけど、あの人らも仕事でやってるわけやからねえ。それほどお気楽なものでもないと思うぞ。
●>み「これは、もっと利幅が大きい」。こういうのも「利幅」って云うのかね。
●>バスセンターは、東京行きの高速バスも出る集積所。こういうのも「集積所」って云うのかね。
●元関脇高見山、東関親方のCM「2倍2倍! 2枚2枚!」は丸八真綿。
●飲食代領収書。金額は49,500円。ボトルを入れたと見た。
●Suica付き定期券。金額10,000,000の表記が100,00,000になっとるぞ。入力、めんどくせー。
●>2倍×2倍で、4倍。違うよ、「2枚×2枚で、寝苦しい」だな。
●雨の新潟駅。新潟ときますとやはり霧でしょう。♪想い出の夜は霧が深かった~。
●>9万円“もする”パソ(み)。9万円“しかしない”パソ(HQ)。日本語は奥が深いなあ。
●「金銭トラブルは友達を失います」。わたしはそういう心配はいりません。だってトラブルになるほど金持ちの友達はいないもーん。
●>み「違いまんがな。 正しい読みは「ちゃいまんがな」でおま。あ、これ2度目だな。
●桐谷さん今日はどこまで行ったやら、と言いたくなっちゃうね
●毎度おなじみ「これだからシロートは」画像。この“いかにも”さが、いかにも、だよね(なにを言っておる)。
はい、ということでございまして、「み」「律」お騒がせコンビ。三内丸山を出発して新潟駅に到着です。所要時間は青森市バスで25分。この間に以上の会話が行われましたわけで、もはや異次元の出来事としか言いようがありません。
ともあれ、いずれ再びJRに乗ることにになります『東北』旅行。次の行き先は。待て!次集。
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2. Mikiko- 2015/09/21 08:13
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ありがとうござんす。
「ローカル路線バスの旅」。
『青森→新潟』編、今日あたり見るかな。
連日、夜のテレビが楽しいのぅ。
「静岡・御殿場~新潟・直江津」は、ほぼフォッサマグナ縦断ですね。
距離はそれほどでもないでしょうけど、乗り継ぎは難しそうだな。
鉄道は、タダでは乗れないよな。
「秋の乗り放題パス」というのはいかが?
↓3日間、普通列車が乗り放題で、7,710円です。
http://www.tsuchibuta.com/tutibuta/dayofrailways18kippu.htm
靴脱ぎアパート。
警察も土足で上がるわけにいきません。
踏み込んだところで犯人に窓から逃げられたら、追いかけるのが難儀です。
でも、テレビドラマで、犯人がアパートから逃走するシーンを見て、いつも思うんですが……。
なんで、外で張ってる刑事がいないんでしょう。
流しそうめん。
とうてい、食べる気になれません。
口に入れた箸を突っこむんですよ。
ポテトング。
箸だと、置いたとき転がったりするからじゃないですか。
ピンセットでも代用できそうですけどね。
前にも書きましたが、新潟に霧が出るのは……。
3年に1回くらいです。
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3. ハーレクイン- 2015/09/21 11:35
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>乗り継ぎは難しそう
お、するどい。
そのとぉーり。
乗り放題切符。
駅の改札を出られる、というのがいいよね。
普段やってるのは「隣駅までの切符」で長距離を乗る「一筆書き(違法ではありません)」だから、駅から出られないのだよ。車窓風景を楽しむだけの鉄道旅です。
ま、120円だからな。
外で張ってる刑事がいない問題。
そうしないとすぐに逮捕、物語が盛り上がらんではないか。
でも、『相棒』では必ず張っています。それでも取り逃がすのはなぜ?
流しそうめん。
いいじゃないですか。流れる水が箸を洗ってくれるんだから。
「川下三尺」って、知っとるケ。
ポテピンセット。
そういえば、昔よく見かけた、何て云うのかなあ、ゴミバサミ?
トタンかなんかでできてて、それこそピンセットみたいな感じで、ゴミとかいろんなものを挟み取る、あれ(「ごみばさみ」で検索しましたら、まだ現役のようです。懐かしい画像がわんさと……)。
でも、あれじゃデカすぎるな。ポテチを挟んでも口に届かないよ。
やはり、実験室にあったデカピンセットだな。
それにしても、何に使うんだろう、あのデカピン。誰かが使ってるのを見たことなかったなあ。やはりポテチ用?
「霧の新潟は3年に1回」。
ふむ。
イメージ先行のようですが……。やはり犯人は↓これ?
♪今日も霧がふる 万代橋よ
実際の橋の袂に刻まれているのは『萬代橋』。旧字体なんですよね。
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4. Mikiko- 2015/09/21 12:19
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そのうち、BSでやるでしょう。
現在の橋名は、『萬代橋』です。
2004年(平成16年)、国の重要文化財に指定されたのを機に、旧字体の『萬代橋』に戻されたのです。
1886年(明治19年)、初代橋が架けられた当初は「よろづよばし」と訓読されてました。
この橋を、国道7号、国道8号、国道17号、国道113号、国道350号が通ってます。
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5. ハーレクイン- 2015/09/21 17:12
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なんか、♪千代に八千代に、みたいですね。
それにしても、通ってる道路は1本だろ。なんで5本も国道が通るのだ。それとも、萬代橋って5階建て?
あ、橋の上が国道どうしの起・終点ということか。それにしても2本だろ。
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6. Mikiko- 2015/09/21 18:21
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↓単に、国道の経路が重なってるだけでしょ。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%90%AC%E4%BB%A3%E6%A9%8B
ちなみに、国道350号は、佐渡に渡ってます。
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7. ハーレクイン- 2015/09/21 21:23
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1本の道路が異なる複数の国道の一部を成していると、こういうことかい、姐さん。
それぁちっと、まっとうな人の道に反するんじゃあござんせんかい。
それにしても、国道350号線は、路線総延長163.0㎞のうち、海上区間が111.6㎞だとか。で、この区間は佐渡汽船の航路だとか。称して「洋上の国道」とか。
へえええー、ですね。知らなんだ。
国道に関しては「階段区間がある国道(どの国道かは失念)」など、いろいろ話題があるようです。これはテレビのクイズ番組のネタに使えるんじゃないですかね。
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8. Mikiko- 2015/09/22 07:47
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国道、1,4,6,14,15,17,20号の起点となってます。
国道350号は、田中角栄の力業により国道指定されました。
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1967年に新潟・両津航路にカーフェリーが就航し、佐渡島内の交通量も増加したが、島内の道路は劣悪で交通に支障が出ていた。道路整備を進めるため、島内の自治体が島内の県道を国道に昇格するよう田中角栄に陳情を行った。陳情を受けた田中は建設省に掛け合ったが、離島内で完結する道路は道路法5条1号の「都道府県庁所在地その他政治上、経済上又は文化上特に重要な都市(「重要都市」)を連絡する道路」という一般国道の指定要件を満たさないことから国道指定は難航した。田中が新潟市と佐渡島、佐渡島と上越市の間の航路も区間に含め、形式上新潟市と上越市を結ぶ路線とすることで道路法5条の要件を満たすという方法を考案し、1975年に国道指定を果たした。(Wikipedia)
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9. ハーレクイン- 2015/09/22 10:08
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まさに荒業、力業ですね。
それにしても発想がすごい。常人にはまず思いつかないでしょう。
“角栄死して道路を残す” これは地元の人気が絶大なはずだわ。
国道錯綜一件。
少し研究してみましょう。
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10. Mikiko- 2015/09/22 12:31
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建設省直轄で整備が進むということなのでしょう。
県道では、後回しにされたんでしょうね。
しかし、佐渡の道路を国道にするために……。
新潟と上越を航路で繋いでしまうという発想は、今の政治家には出来ないでしょうね。
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11. ハーレクイン- 2015/09/22 14:09
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わたしの持っている地図帳では、国道には<8>や<402>などの号数表記が付してあります(すべての国道というわけではありません)。
一方、フェリーなどの航路は赤い曲線で表示してありますが、佐渡航路の赤線には、残念ながら<350>の表記はありません。
そういえば、淡路島の道路もひどかったけど、今はどうなってるかなあ。