Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
東北に行こう!(108)
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み「さて、チミ。
 次はどこかな?」
小「困ったな。
 ここまでで、だいぶ時間かかっちゃいましたよ」
み「そんなんで、ガイドが務まるか」
ガイドは、ボランティアだそうです。入場無料なんだから、当然ですよね。
↑ガイドは、ボランティアだそうです。入場無料なんだから、当然ですよね。

小「ボクのせいですか」
み「ミュージアムにも寄りたいんだけど」
ミュージアムにも寄りたいんだけど

小「えー。
 そしたらもう、あと1箇所くらいしか見れませんよ」
み「それでいい。
 いい加減、足がくたびれた」
いい加減、足がくたびれた

律「大変な学者さんだこと」
み「風呂屋兼学者である」
小「それじゃ……。
 この掘立柱建物と双璧となる復元建物を見ましょうか」
み「それが良い。
 穴の跡を見たってしょうがないわい」
小「では、こっちです。
 すぐとなりですから。
 これです」
大型竪穴式住居

み「おー、こりゃまたデカいな。
 さっきから見えてたけど」
小「『大型竪穴式住居』と呼ばれてます」
み「これが住居?
 デカすぎだろ。
 どんだけデカいの?」
大型竪穴式住居内部

小「幅10メートル、長さ32メートルです」
幅10メートル、長さ32メートルです

み「てことは、床面積、320平方メートルではないか。
 ハーレクインの借家が、10軒も入ってしまうわ」
ハーレクインの借家が、10軒も入ってしまうわ

律「誰それ?」
み「還暦過ぎても借家暮らしの塾講師じゃ。
 部屋があんまり狭いので、足を窓から出さなければ寝れないそうじゃ」
部屋があんまり狭いので、足を窓から出さなければ寝れないそうじゃ

律「ウソおっしゃい。
 でも、借家なら、気楽なものよ。
 災害で壊れたって、自分のじゃないんだから」
災害で壊れたって、自分のじゃないんだから

み「災害で壊れたら死んでしまうわ」
律「相続の心配もしなくていいしさ」
相続の心配もしなくていいしさ

み「いつ死んでもいいってことですな。
 死に放題」
小「あの……。
 早く、見学していただけます?
 ミュージアムに寄れなくなりますよ」
み「おー、そうじゃった。
 入れるのか?」
小「もちろんです」
み「呼び鈴は?」
修理して、鳴るようになったのだそうです
↑修理して、鳴るようになったのだそうです。

律「あるわけないでしょ」
み「それでは……。
 たのもー」
たのもー

律「止めてちょうだい。
 恥ずかしい人ね」
み「黙って入ったら泥棒でんがな」
黙って入ったら泥棒でんがな

律「人の家じゃないでしょ」
み「ここは……。
 家じゃなかったわけか?」
小「共同住宅だったという説もあります。
 ここで、冬の間だけ、集団で過ごしたとか」
み「どうして冬だけなの?」
小「地面を掘り下げてるから、冬でも比較的暖かかったと言われてます」
地面を掘り下げてるから、冬でも比較的暖かかったと言われてます

み「そりゃ、おかしかろ」
律「どうして?」
み「竪穴式住居跡は、ほかにもあるんだろ?」
小「1家族用の小さい竪穴式住居跡は、たくさん出土してます」
み「なら、そこだって暖かいじゃない。
 そもそも、こんなにだだっ広かったら……。
 暖房効率が悪いだろ」
暖房効率が悪いだろ

み「暖気は、あっという間に天井まで上がっちゃうよ。
 暖房するんなら、小さい空間の方が、ずっと暖かいはず」
暖房するんなら、小さい空間の方が、ずっと暖かいはず
↑コタツが、その最たるものですね。

律「確かに……。
 ここで冬を過ごす気にはなれないわね」
み「むしろ、夏場なら納得できるよ。
 この地面にペタっと仰向けになったら、きっと涼しいに違いない。
 猫なんて、よく土間で寝てるでしょ」
冬はコタツ、夏は土間。日本の猫は、幸せだにゃー。
↑冬はコタツ、夏は土間。日本の猫は、幸せだにゃー。

律「今どき、土間のある家なんてあるの?」
み「テレビで見た」
律「でも確かに、小さい家よりは涼しげだわ」
み「であろー」
律「だけど、夏だけ引っ越すなんて、面倒くさくない?」
夏だけ引っ越すなんて、面倒くさくない?

み「引っ越すったって、荷物なんか無いでしょ。
 電化製品があるわけじゃないんだから。
 食器程度じゃないの?」
律「食器なら、ここに備え付けておけばいいのよ」
食器なら、ここに備え付けておけばいいのよ
↑長野県『川原田遺跡』の出土品。

み「そんなら、手ぶらか?」
律「でも、どうして1年中暮らさないの?」
み「わたしに聞かんでくれ。
 チミ、なんで冬だけって説になったの?」
小「こういう大型住居が出るのが、北日本の豪雪地帯に集中してるんです」
冬はこうなります。この中で火を焚いたら、一酸化炭素中毒になるんじゃないでしょうか?
↑冬はこうなります。この中で火を焚いたら、一酸化炭素中毒になるんじゃないでしょうか?

み「でも、このころは暖かかったんでしょ?」
小「まぁ、今よりはですけど……。
 それでも、雪は降ったでしょう。
 北海道の苫小牧の遺跡からも、大型住居跡が出るんですよ」
いろんな会があるものです
↑いろんな会があるものです。

み「苫小牧は、雪は降らない気候じゃないの?」
律「でも、ここより寒いでしょ」
み「北海道の中では温暖な地域だよ。
 そうでなきゃ、駒大苫小牧があんなに野球が強くなれるはずがない」
そうでなきゃ、駒大苫小牧があんなに野球が強くなれるはずがない

み「生徒は、大阪とかから集めてるんでしょ。
 マジで寒かったら、逃げ帰ってるよ」
マジで寒かったら、逃げ帰ってるよ

律「じゃ、冬期住居説には、反対なわけね?」
み「第一、冬だけのために、こんだけの建物、建てる?」
律「そんなら、1年中、住んだってこと?」
み「そしたら、小さい竪穴式住居には、誰が住んだわけ?」
虫さえいなきゃ、住みやすそうです
↑虫さえいなきゃ、住みやすそうです。

律「ひょっとしたら、ここには巨人が住んでたのかも」
み「ガリバー旅行記じゃあるまいし」
山梨県上九一色村にあった『富士ガリバー王国』。現在は廃墟だそうです。
↑山梨県上九一色村にあった『富士ガリバー王国』。現在は廃墟だそうです。

律「あ、そうだ。
 倉庫なんじゃないの?
 食料とかの」
栃の実。江戸時代でも、飢救作物として天井裏に備蓄しておいたとか。
↑栃の実。江戸時代でも、飢救作物として天井裏に備蓄しておいたとか。

み「どう?」
小「食料だったら、高床式の倉庫にすると思います」
食料だったら、高床式の倉庫にすると思います
↑これも、三内丸山遺跡。

小「ここは、地面を掘り下げてますから……。
 湿気はあるし、ネズミとか虫も入り放題ですよ」
湿気はあるし、ネズミとか虫も入り放題ですよ

み「なるほど。
 それ以外の説には、どんなのがあるの?」
小「共同作業所とか、集会所ですね」
み「いまいち、納得しかねるの。
 ここには、何人くらい入れたのかね?」
ここには、何人くらい入れたのかね?

小「整列すれば、200人近く入ったそうです」
み「ふむ。
 この集落の人口が、500人だったよね」
小「ですね」
み「てことは、人口の4割が入れたわけだ」
律「やっぱり、集会所?」
夏の甲子園大会開会式。49チーム×18人=882人くらいでしょうか?
↑夏の甲子園大会開会式。49チーム×18人=882人くらいでしょうか?

み「住民一同が集まって何するの?」
律「いろんなことを決めたりするんじゃないの?」
み「そんなにいたら、話がまとまらないでしょ」
そんなにいたら、話がまとまらないでしょ

み「この集落が、合議制で運営されてたとは思えないよ。
 あの、掘立柱建物を見てもさ。
 絶対的な指導者がいたはず」
今、こんなコントをやったら、大問題になります
↑今、こんなコントをやったら、大問題になります。

律「じゃ、いったい何なのよ、ここは?」
み「これは……。
 学校じゃないの?」
アフリカ、難民キャンプの小学校。先生のモチベーションは高く、生徒の意欲もスゴいそうです。
↑アフリカ、難民キャンプの小学校。先生のモチベーションは高く、生徒の意欲もスゴいそうです。

律「500人の集落に、そんなに子供がいる?
 子供の割合って、どのくらいなのかしら?」
み「確か、戦後の一時期は、人口の3分の1が子供だったはず」
昭和22年、町内のお祭り前の記念撮影。今、うちの町内で、子供を見かけることは、ほとんどありません。
↑昭和22年、町内のお祭り前の記念撮影。今、うちの町内で、子供を見かけることは、ほとんどありません。

律「500人の3分の1って……。
 何人?」
小「167人です」
み「暗算1級か!」
1級問題。計算過程のメモ書きも禁止。ぜんぶ頭の中だけで計算します。制限時間に注目。
↑1級問題。計算過程のメモ書きも禁止。ぜんぶ頭の中だけで計算します。制限時間に注目。

小「そんな大したもんじゃないですよ」

律「でも、167人なら、かなりな数よね。
 小学校もありか……」
青森県『東通村立東通小学校』
↑青森県『東通村立東通小学校』。なんとなく、雰囲気が通じませんか?

み「うんにゃ。
 この規模からして、小学校ではないな」
律「それじゃ、何なのよ?」
み「大学じゃないの?」
日本最古の学校は、平安時代創建の『足利学校』とされていますが……
↑日本最古の学校は、平安時代創建の『足利学校』とされていますが……。

律「大学生くらいの歳の人は、もっとずっと少ないでしょ」
み「だから……。
 この集落の若者だけじゃなかったのよ。
 近隣の集落からはもちろん……。
 あるいは、船に乗って遠くから来た人もいたかも」
福井県『ユリ遺跡(縄文時代)』から出土した丸木舟
↑福井県『ユリ遺跡(縄文時代)』から出土した丸木舟。

み「つまりここが、当時の学問の中心だった」
小「へー。
 そういう説は、ないんじゃないかな」
み「ここ、屋根まで吹き抜けにしてあるけど……」
ここ、屋根まで吹き抜けにしてあるけど……

み「こんなもったいない使い方はしなかったはず。
 天井を張って、2階建てで使ったんだよ。
 その方が、暖房効率もいいし」
屋根裏部屋。冬はいいですが……。断熱材の施工をケチると、夏はとても居られないそうです。
↑屋根裏部屋。冬はいいですが……。断熱材の施工をケチると、夏はとても居られないそうです。

律「確かに、それなら床面積を2倍に出来るわね。
 2倍の人員を入れられるってことね」
こんなCMがあったそうです。覚えてるような、いないような……
↑こんなCMがあったそうです。覚えてるような、いないような……。

み「ていうか……。
 学校と寮だったんじゃない。
 上下で」
律「1階が学校?」
み「ま、普通、そうでしょ」
京都大学『吉田寮』。プライバシー、ゼロです。
↑京都大学『吉田寮』。プライバシー、ゼロです。手前にあるテーブルは、雀卓か?

み「でも、夏場、2階の寮は暑いだろうね。
 寝るときは、この1階の床に直接寝てたのかもね」
避難所ではありません。佐渡汽船の船室です。
↑避難所ではありません。佐渡汽船の船室です。

小「なんだか、生活が想像出来ますね」
律「でも、どうしてこれまで、学校という説が無かったのかしら?」
み「学者がバカだからじゃ」
“のさばる校舎は”より、“のたうつ甍は”の方がいいと思います。
↑“のさばる校舎は”より、“のたうつ甍は”の方がいいと思います。

律「そんなわけないでしょ!」
小「縄文時代は、文字が無かったからじゃないですか」
こーゆー文字(ヲシテ文字)があったという説もあるそうです……
↑こーゆー文字(ヲシテ文字)があったという説もあるそうです……。

律「あ、そうよね。
 それはおかしいじゃないの。
 文字が無いのに、どうやって勉強できるのよ?
 教科書もノートも無いわけでしょ?」
『日光さる軍団』。2013年末に閉園しましたが、2015年春、復活したそうです。この画像は、閉園直前のもの。
↑『日光さる軍団』。2013年末に閉園しましたが、2015年春、復活したそうです。この画像は、閉園直前のもの。

み「文字は無くても、言葉はあるじゃろ」
オウムです。『荒川アンダー ザ ブリッジ』という漫画らしいです(謎)。
↑オウムです。『荒川アンダー ザ ブリッジ』という漫画らしいです(謎)。

小「ま、あったでしょうね」
み「昔の学問というのは、すべて口伝です(“くでん”と読みます)」
律「何それ?」
み「口移しってこと」
律「イヤらしいわね」
グミ入りソフトキャンディー『ぷっちょ』のCMだそうです
↑グミ入りソフトキャンディー『ぷっちょ』のCMだそうです。AKB48の口移しリレー。見たことない。

律「どうして、そんなことしなきゃ、学問出来ないわけ?」
み「イヤらしいのは、おまはんでんがな。
 なんで、キスしながら勉強出来るんじゃ。
 でも、昔の僧侶なんて、そっちの系統ばっかりだったみたいだよね」
昔の僧侶なんて、そっちの系統ばっかりだったみたいだよね

み「学寮とかは、凄絶なモロキュウ合戦だったんじゃないの?」
醍醐寺の秘宝『稚児之草紙(1321年)』
↑醍醐寺の秘宝『稚児之草紙(1321年)』。

小「キュウリで合戦したんですか?」
水森かおり『紅白歌合戦』での衣装。どう見てもキュウリです。
↑水森かおり『紅白歌合戦』での衣装。どう見てもキュウリです。

律「キミは知らなくていいの。
 話が落ちすぎでしょ。
 小学生がいるんだから。
 じゃ、口移しって、どういう意味よ?」
み「教える方が口で喋って、教わる方はそれを聞いて覚える」
いろんな口伝があるものです。書になったら、口伝じゃない気も……。
↑いろんな口伝があるものです。書になったら、口伝じゃない気も……。

律「暗記ってこと?」
み「昔の芸道なんて、みんなそうだったんじゃないの?
 落語でも、対面で師匠に語ってもらいながら教わったって聞くよ」
落語でも、対面で師匠に語ってもらいながら教わったって聞くよ
↑師匠は柳家権太桜。弟子は、右太楼。左太楼もいるんでしょうか?

律「DVDを見ればいいじゃないの」
この人、落語もやるんですね
↑この人、落語もやるんですね。

み「それは今の話でしょ」
律「でも、書き留めなくちゃ、ぜったいに覚えられないと思うわ」
み「ここには、各地からのエリートが集まったのです」
律「それじゃ、暗記が得意な人が優秀ってことになるじゃない」
この赤いシート、使いましたね。栞にもなって便利です。
↑この赤いシート、使いましたね。栞にもなって便利です。

み「ある程度、そうだったんじゃないの」
律「そんなの、創造的じゃないわ」

み「文字のない時代……。
 培った文化を後世に伝えるためには、それしかないでしょ。
 稗田阿礼なんか、その最たるものよ」
稗田阿礼なんか、その最たるものよ
↑意味不明。

律「誰、その人?
 友達?」
み「知らんのきゃ!
 天武天皇が、稗田阿礼に命じて、『帝皇日継』と『先代旧辞』を暗唱させたの」
天武天皇が、稗田阿礼に命じて、『帝皇日継』と『先代旧辞』を暗唱させたの

律「あんた↑これ、コピペでしょ?」
み「わかります?」
律「ここまで覚えてるのは、不自然よ」
み「ま、話の都合上、許されよ。
 とにきゃく!
 当時の学問は、暗記が主だったってこと。
 そのころ生まれてたら、わたしもエリートだったかも知れん」
そのころ生まれてたら、わたしもエリートだったかも知れん
↑イメージです。

律「あんた、物忘ればっかりじゃない」
あんた、物忘ればっかりじゃない

み「それは最近!
 高校のころは、暗記が得意だったの。
 日本史なんか、最低点が97点だったわい。
 語呂合わせで年号覚えてる人なんか、理解できなかった」
店長……。この才覚を、別の方面で活かせぬものか?
↑店長……。この才覚を、別の方面で活かせぬものか?

律「どうして?」
み「数字のまんま、何の苦労もなく覚えられたからね」
律「そのころ死んでたら、惜しい才女を亡くしたと言われてたかも」
そのころ死んでたら、惜しい才女を亡くしたと言われてたかも

み「これを、生き恥をさらすと云う」
これを、生き恥をさらすと云う
↑何の漫画か不明。

み「なんでじゃ!」
律「自分で突っこんでどうするの」
み「ハーレクインの得意技、ノリツッコミである」
ハーレクインの得意技、ノリツッコミである
↑出所不明。

律「でも、こんなとこで、一日中暗記なんて、気が滅入るわね。
 ぜったい、覚えられない人もいたわよ」
み「わかった!」
律「何がよ?」
み「『魏志倭人伝』に、“倭人の男子はみな顔や体に入れ墨し”って書かれてるんだよ」
『魏志倭人伝』に、“倭人の男子はみな顔や体に入れ墨し”って書かれてるんだよ
↑倭人ですが……。

律「そういう原始人みたい一族も残ってたってことでしょ」
み「中国からの使者の前に出たのは、とうぜん、エリートだったはず」
律「それが、さっきからの話とどう関係してるの?」
み「つまり……。
 学生時代、暗記が苦手だった人は、肌に入れ墨を彫ってカンペにしたのじゃ」
学生時代、暗記が苦手だった人は、肌に入れ墨を彫ってカンペにしたのじゃ

律「そんなの、違反じゃないの。
 見つかったら落第よ」
見つかったら落第よ

み「いや。
 入れ墨までする心根は、汲んでくれたわけよ。
 村の期待を一心に背負って来た若者なんだから……。
 落第点を取っては帰れないからね」
この坂は、砂丘の斜面。坂の上に旧制新潟高校の寮がありました。
↑『ストロボ・エッジ』という映画の舞台になったそうです。この坂は、砂丘の斜面。坂の上に旧制新潟高校の寮がありました。坂の下は、花街のある繁華街。この坂を頻繁に降りると、落第する(どっぺる)ぞということから『どっぺり坂』の名が付きました。

律「でも、カンニングしてまでってのは、正しい道じゃありません」
み「インドなんか、今、スゴいらしいじゃない」
律「何が?」
み「カンニングよ。
 親が、試験場の校舎をよじ登って、カンペを渡すんだって」
親が、試験場の校舎をよじ登って、カンペを渡すんだって

律「ウソでしょ」
み「ほんまの話です」
律「試験官はいないの?」
み「いますがな。
 警官までいたそうです」

↑インド名物、踊る警察官。あまり上手くありませんが。

律「何でそんなことが出来るのよ?」
み「賄賂を貰ってるからに決まってるでしょ」
賄賂を貰ってるからに決まってるでしょ

律「許せないわね。
 どういう試験なの?」
み「州政府の統一試験みたいだね。
 貧しい地方でね……」
貧しい地方でね……

み「その試験の結果により、役所の仕事に付けるかどうかが決まるんだって。
 だから、親も必死なわけよ。
 子供が役人になれば、収入が保証されるんだから。
 その家がやっていけるかどうか、一世一代の瀬戸際ってことじゃないの」
W瀬戸際。2012年初場所。右の稀勢の里が勝ったようです。左の鶴竜は、まだ関脇でした。
↑W瀬戸際。2012年初場所。右の稀勢の里が勝ったようです。左の鶴竜は、まだ関脇でした。

律「勉強すればいいだけでしょ」
勉強すればいいだけでしょ

み「冷たいですな」
律「そういうことは、大嫌い」
み「じゃ、入れ墨も?」
じゃ、入れ墨も?

律「言語道断だわ。
 そもそも、入れ墨なんか彫ったら消せないでしょ。
 おんなじ問題ばかり出るわけじゃないんだから……。
 どうするのよ。
 重ねて書いたら、読めないし……。
 どんどん、書くところが少なくなってくるじゃないの」
どんどん、書くところが少なくなってくるじゃないの

み「仕方ありませんな。
 落第を重ねた学生の中には……。
 全身、入れ墨で埋め尽くされたヤツもいたはず」
律「全身って、裸で試験を受けたわけ?」
昔は、ほんとにこんな芸をする人がいたんでしょうか?
↑昔は、ほんとにこんな芸をする人がいたんでしょうか?

み「当然ですな。
 耳なし芳一状態」
耳なし芳一状態

み「もう、ちんこの先にまで彫って……。
 そこを見るためには、ちんこを大きくしなきゃならん」
そこを見るためには、ちんこを大きくしなきゃならん

律「やめなさい!
 子供がいるのに」
み「へいへい。
 ひょっとして、耳なし芳一ってのは、カンペ受験生だったのかも?」
映画『怪談(監督:小林正樹/1965年)』より
↑映画『怪談(監督:小林正樹/1965年)』より。

律「バカなことばっかり言ってないで、まじめに見学しなさいよ」
み「へいへい。
 ちょっと、ガイドさん」
小「ボクですか?」
み「チミしかおらんでしょ。
 トイレはどこよ?」
トイレはどこよ?

小「えー。
 入口の時遊館まで戻ればありますけど……。
 遺跡の中には、1箇所だけです」
遺跡の中には、1箇所だけです
↑男女のマークが凝ってます。

律「入るとき済ませておけばいいのに」
み「違うわ!
 この建物にトイレはあるかと聞いておるのじゃ」
律「今、無いって言われたでしょ」
み「ぱかもーん。
 この建物が使われてた時代、トイレはどこにあったのかと聞いておる」
この建物が使われてた時代、トイレはどこにあったのかと聞いておる

律「こんだけ広いんだから、トイレくらいあったでしょ」
み「出たわけ?
 トイレの遺構」
中世のトイレ遺構(鎌倉市)
↑中世のトイレ遺構(鎌倉市)。

小「出てないと思います」
律「不便じゃないの」
み「そもそも、こんな建物の中にトイレを作ったら……。
 臭くてしょうがないでしょ」
臭くてしょうがないでしょ
↑何が“オーケー”なのかは不明。

律「じゃ、どうしたのよ?」
み「チミ。
 縄文人は、うんこをしなかったのか?」
縄文人は、うんこをしなかったのか?

小「そんなわけないです。
 外でしてたんだと思います」
み「歩いてて、いきなりしゃがんでするのか?」
歩いてて、いきなりしゃがんでするのか?

小「そんなわけないですよ。
 ちゃんと、場所があったと思います」
み「場所って、どこじゃい?
 当時は、電柱なんかないよね」
すごい芸ですね
↑すごい芸ですね。

小「犬じゃないんですから。
 トイレを表す日本語を思い出せば、わかりますよ」
み「便所であろ?」
さすが新宿ですね
↑さすが新宿ですね。

小「もっと昔の言葉です」
み「なんじゃ?
 肥たごか?」
肥たごか?

小「それは、汲んだ後でしょ」
律「あ、わたしわかった。
 厠(かわや)よね」
福岡県うきは市吉井町。わからん人もいると思いますが。
↑福岡県うきは市吉井町。わからん人もいると思いますが。

小「そうです」
み「厠から、どうして場所がわかるんだ?」
小「厠って言葉は、もともと三本川の“川”に、屋根の“屋”だったそうです」
み「ほー。
 それは気づかなかったわい。
 川で、いきなり尻を捲ったわけでなく……。
 ちゃんと、施設が作られてたわけだな」
小「当然、屋根もあったんじゃないですか」
平城京(710年~784年)の厠の復原図
↑平城京(710年~784年)の厠の復原図。

み「大したもんじゃわい。
 わたしは、高校のとき、京都に修学旅行に行って……」
奈良の鹿は、煎餅屋に積んである煎餅は決して狙わず、買った観光客にしか、ねだらないそうです。
↑奈良にも行きました。奈良の鹿は、煎餅屋に積んである煎餅は決して狙わず、買った観光客にしか、ねだらないそうです。

み「衝撃的な光景を目撃した」
『浜ち』だそうです。誰じゃい?
↑『浜ち』だそうです。誰じゃい?

律「あんたは、ろくなこと目撃しないからね」
み「大きなお世話じゃ。
 わたしのせいじゃないわい」
律「何を見たのよ?」
み「京都の街中を流れる川です。
 何川だか忘れたけど。
 繁華街だった気がする。
 川縁には、転落防止のためか、柵が連なってた」
淀川のようです。わたしが見たのは、こんな大きな川ではありませんでした。
↑淀川のようです。わたしが見たのは、こんな大きな川ではありませんでした。

み「1人の浮浪者が、その柵を乗り越えて、川岸に立ったわけ。
 柵と川の間は、人が立てるくらいの幅だった。
 何するのかと思ったら……。
 いきなりズボンを下ろしたのよ。
 ケツ丸出し」
ケツ丸出し

み「前の方は、死角になって確認できなかったけどね。
 で、そのまましゃがんで……。
 柵に掴まりながら、お尻を川に突き出したわけ」
ハムスターだそうです。立派ですね。
↑ハムスターだそうです。立派ですね。

律「嫌な予感」
み「予感なんか感じてるヒマおまへんがな。
 快食快便なんでしょうな。
 しゃがむと同時に、ボトボトよ」
棚から牡丹餅
↑棚から牡丹餅。

律「あー、やだやだ」
み「で、新聞紙で後始末すると……。
 すっくと立ち上がり、ズボンを上げ、柵を乗り越えた。
 何事もなかったかのように、歩いていきましたな。
 しがらみを捨て去ると、人はあれほどまでに身軽になれるんだね」
身軽すぎるパンダ
↑身軽すぎるパンダ。

律「あんたも捨て去れば?」
み「財布の中身は常に身軽じゃが、しがらみは捨て去れんわい」
しがらみは捨て去れんわい
↑“しがらみ”とは、『水流をせき止めるために、川の中にくいを打ち並べて、それに木の枝や竹などを横に結びつけたもの(デジタル大辞泉)』。

律「つまり、あんたが言いたいのは……。
 鴨川だか何川だかが、彼にとっての川屋だったってことね」
鴨川だか何川だかが、彼にとっての川屋だったってことね

み「ま、トイレには違いないが、屋根はなかったな」
律「当たり前でしょ」
み「でも、縄文のトイレにはあったんだろ?」
『大森貝塚遺跡庭園(東京都品川区)』のトイレ
↑『大森貝塚遺跡庭園(東京都品川区)』のトイレ。縄文風のデザインですが、もちろん普通の公衆トイレです。

小「そこまではわかりませんけど」
律「どういう仕組なの?」
み「川に丸太を渡して、足場を作ったんでしょ。
 その隙間から、大なり小なりしたわけよ」
ベトナムでは現役でした。下はメコン川。落ちたらワニに食われます(たぶん)。
↑にゃんとー! ベトナムでは現役でした。下はメコン川。落ちたらワニに食われます(たぶん)。

律「つまり、水洗ってこと?」
み「そうなるね。
 だから、臭いも無かったはず」
右のネコ、ぜったい、こう言ってます→『くっさー』
↑右のネコ、ぜったい、こう言ってます→『くっさー』。

律「じゃ、この建物の中でも、おトイレの臭いは、まったく無かったわけね」
み「そういうこと。
 学問に集中できたわけよ」
学問に集中できたわけよ

み「でも……」
律「でも、何よ?」
み「下痢の人は辛かったろうね」
下痢の人は辛かったろうね

み「川まで懸命に急いだ。
 走ると漏れそうだから、小刻みな早足よ」
走ると漏れそうだから、小刻みな早足よ

律「何でそんなことがわかるの?」
み「わたしゃ経験者ですからな」
律「あ、それ聞いたことある」
み「大学生のときよ。
 新潟から東京に帰って、アパートのドアを前にして……」
新潟から東京に帰って、アパートのドアを前にして……
↑こんな綺麗なアパートじゃありませんでした。

律「間に合わなかったわけね」
み「はいな。
 あの瞬間、もうわたしは子供じゃないと思った」
律「何でよ?」
み「酒による下痢便の威力を知ったからじゃ」
酒による下痢便の威力を知ったからじゃ

律「あー、やだやだ。
 ボク、もう帰りましょ」
小「そろそろ、時間ですね」
み「ミュージアムに寄れるか?」
ミュージアムに寄れるか?

小「短時間しかムリですよ」
み「しかしこの遺跡見学、やっぱし真夏や真冬は厳しいのぅ」
小「仕方ありません。
 娯楽施設じゃないんですから」
律「そうよ。
 タダなんだから、文句なんて言えないわ」
タダなんだから、文句なんて言えないわ

小「こっちです」
み「おー、人形がいた。
 大好物じゃ」
おー、人形がいた

小「食べられませんよ」
み「わかっとるわい。
 こいつら、喋らんのか?」
小「何語をしゃべるんですか?」
み「日本人なんだから、日本語じゃろ。
 早くシャバに出て、馴染みの女に会いてーなー、とか」
律「それは佐渡金山でしょ」


み「残念ながら、今年(2015年)も、世界遺産への推薦は叶わんかった」
律「あの半分に割れた山なんて、スゴいわよね」
あの半分に割れた山なんて、スゴいわよね

み「人の欲望の象徴だよな」
律「どうして、推薦されないの?」
み「やっぱ、馴染みの女にがマズいんじゃないの?」
土産物のTシャツとして売ってました。世界遺産を目指すには、マズくね?
↑なんと、土産物のTシャツとして売ってました。世界遺産を目指すには、マズくね?

律「別のセリフにすればいいのに」
み「何を喋らすのじゃ?」
律「早くここを出て、立派に更生したいものだ、とか」
『秘密のケンミンSHOW』でも紹介された豚味噌の缶詰
↑『秘密のケンミンSHOW』でも紹介された豚味噌の缶詰。昭和7年、当時の校長先生が農村経済の更生と健康の願いを込めて『更生之素』と名付けたそうです。薩摩黒豚の挽肉を炒め、ザラメ、みりん、酒などで下味を付け、白味噌、赤味噌を加えて煮こんであります。

み「ありえーん。
 そもそも、島流しなんて、終身刑じゃないの?」
ライフジャケットなしじゃ、怖いですね
↑島流しではありませんが。しかし、ライフジャケットなしじゃ、怖いですね。

律「えー、それじゃ、馴染みの女になんて、会えっこないじゃない」
小「確か、金山で働かされてたのは、罪人じゃなく……。
 無宿人じゃなかったですか?」
無宿人じゃなかったですか?

み「そうなの?
 それじゃ、帰れたわけか。
 ま、もともと佐渡に流されてくる罪人ってのは、身分の高い人が多かったからね」
もともと佐渡に流されてくる罪人ってのは、身分の高い人が多かったからね
↑日蓮聖人もその一人。

み「とにかく、佐渡の人ってのは、気位が高いのよ。
 だから、本来、サービス業には向かない。
 佐渡に来た旅行者でリピート率が低いのは、そんなとこにも原因があると思うよ」
佐渡に来た旅行者でリピート率が低いのは、そんなとこにも原因があると思うよ

律「へー。
 素朴なイメージがあるけどね」
み「能舞台なんかそこらじゅうにあるしさ」
現在、30余りの能舞台が残ってます。かつては、200以上あったとか。
↑現在、30余りの能舞台が残ってます。かつては、200以上あったとか。

み「佐渡の風景を写しに来た写真家が驚いてた」
律「何を?」
東北に行こう!(107)目次東北に行こう!(109)




コメント一覧
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    • ––––––
      1. ハーレクイン
    • 2015/08/16 22:38
    •  久方ぶりの総集編です。『単独旅行記』が長かったからねえ、何回続いたんだ。それに、総集編再開は、実は8月1日にupされました(107)からなんですね。気付かなかったわけでも忘れていたわけでもありません。なんとなく後回しにしているうちに、今回(108)のupになっちゃいました。(107)から書く気力はありませんので、ご勘弁を。黙ってとぼけていればわからなかったかな、とも。
       いやいや、かくてはならじ。気を取り直してご紹介しましょう。再結成されたおなじみトリオ、「み」さん「律」せんせ「小」くんの、三内丸山遺跡ネタの続きから。
      ●>み「そんなんで、ガイドが務まるか」。ボランティア「小」くんを怒鳴りつける「み」さん。ご、ご無体な。
      ●み「穴の跡を見たってしょうがないわい」。考古学を何と心得る! ちなみに「穴」とは掘立柱の穴です。
      ●掘立柱と張り合う『大型竪穴式住居』。わかりやすいネーミングだが、穴を掘ってあるようには見えません。
      ●デカい住居。集落全員が住めそうだよ。なんせサイズは10m×32m。全員は無理か。
      ●320m2≒HQの家×10。掘立、いや、ほっとけ。
      ●『カールじいさんの空飛ぶ家』。キャッチコピーは「愛する妻が死にました。だから旅に出ます」気持ちは分かるが、何も空を飛ばいでも。
      ●『磯野家の相続』「どんな幸せな家族でも必ずモメる」。それは違うよ長谷川さん。モメるということは、幸せじゃなかった、ということだよ
      ●「呼び鈴鳴り縲シ」。「鳴ります」と読みます。美しい日本語だなあ。残念ながら外国の方には通じません。若い方にも通じません。残念なことです。
      ●「たのもう!」。「すみません、お邪魔します、どなたかおいでになりますか?」という奥床しい日本語です。今の方には通じません、通報されます。残念なことです。
      ●話はようやく『竪穴式住居』に。冬でも暖かい竪穴式。要するに洞窟ということだな。
      ●小さい方が暖かい『竪穴式』。♪狭いながらも楽しいわが家~。
      ●土間で寝る猫。キンチョーの猫、日本の猫。
      ●>律「今どき、土間のある家なんてあるの?」。京都にはおます、
      センセ。
      ●引っ越し得意のカタツムリ。ヤドカリといい勝負。
      ●雪が降っても暖かい、「愛いっぱい」の苫小牧縄文会。
      ●寒いと逃げ帰る、大阪出身駒大苫小牧野球部員。すらっと読めれば大したものです。
      ●「大型竪穴式住居は、大型食糧倉庫」。「み」さん説は「小」くんによりあっさり却下。
      ●高床式もあります、三内丸山。
      ●「大型竪穴式住居は、集会所」。「小」くん説にわたしも一票(お前の意見は聞いとらん)。
      ●大胆な「み」さん説、「大型竪穴式住居は学校」。生徒がいるかどうかが問題です。
      ●珠算1級暗算問題、「かけあんざん」「わりあんざん」。わたしらは「胸かけ」「胸わり」と云ってました。それにしてもすごい、さすが1級。超能力といってもよろしかろう。
      ●青森県『東通村立東通小学校』画像。前にも書いたけど、やはり教会の雰囲気だなあ、入ったことないけど。それにしても、用途はなんなんだろうね。講堂じゃないだろうし……教室?
      ●「み」さんの学校説。小学校に非ず、大学。なるほど。
      ●高見山、じゃなくて初代東関親方のCM、大ヒットしました。知らんか「み」さん。東関親方は定年退職されました。
      ●「ヲシテ文字」。半分、象形文字だね
      ●「口伝」は“口移し”。AKB48の得意技です。
      ●「モロキュウ」を知らんか、「小」くん。学べよ、少年よ。
      ●>律「でも、書き留めなくちゃ、ぜったいに覚えられないと思うわ」。ま、医学部はそうかもしれんね、センセ。
      ●暗記用赤シート、文字は緑に塗ります。そういえば、色覚異状の場合どうなんだろうね。
      ●稗田阿礼さまを知らんか「律」センセ。じゃあ、稗田礼二郎は知っとるケ? 著名な“妖怪ハンター”だ。
      ●暗記エリート「み」さん。実は物忘れの名人。愛唱歌はもちろん『忘れな草をあなたに』forget-me-not。
      ●“いい国創ろうキャバクラ幕府”。この店、これで売り上げが3倍になったとか(知らんで、聞いてもおらんし)。
      ●生き恥をさらす「み」さん。いまさら死んだら「恥の上塗り」。
      ●「ノリツッコミはじめました」意味不明だがまあおもろい。さすが大阪のお役所。
      ●新潟名所「どっぺり坂」。“どっぺる” は独語、英語のダブる。そういえば、ドッペルゲンガーなんてのがあるよね。
      ●カンニング全盛、インド。カンニング竹山は無関係。
      ●「瀬戸際」の鶴竜&稀勢の里。ここは素直に「土俵際」。当時鶴竜は関脇。この人がまさか横綱になろうとは。
      ●宴会芸の定番、裸踊り。見えそで見えない、がコツ
      ●耳無し芳一はカンペ受験生。顔に書いても読めんと思うが。
      ●トイレの無い『大型竪穴式住居』。そらそうだ、建物の周りはすべてトイレ。
      ●オーケー!画像。なんとなく、いにしえの“ゼンガクレン”に見えます。
      ●東京名所『うんこビル』は、アサヒビール運営の『スーパードライホール』。所在地は墨田区吾妻橋。うんこをデザインしたのはフランスのデザイナー、フィリップ・スタルク氏。意図は「燃え盛る炎」だそうですが、やはりうんこだよねえ。日本人の感性を見誤ったな、スタルタはん。
      ●逆立ちおしっこ犬。確かにすごいが、意図がわからん。うんこは無理だな。
      ●>小「厠って言葉は、もともと三本川の“川”に……。お、「小」くん。小学生の分際で、三本川なんて言い回しをよく知っておるの。だから“こまっしゃくれたガキ”なんて言われるんだよ(言ってるのはわたしだけだが)。
       ところで、三本の川が一本に合流する場所が京都にある。知っとるケ? 「三川合流」というのだが、これは読めるか?
      ●『浜ち』画像。ほんまに誰じゃい、で検索しても該当するもの無し。念の為『浜チ』だと「石川県羽咋郡宝達志水町浜チ」くらいしか出て来んかった。
       羽咋は「はくい」、清張『ゼロの焦点』に出てきます。
      ●「み」さん目撃の衝撃的光景in KYOTO。確認しておきましょう、現場は鴨川(淀川ではない)に架かる三条大橋のたもと、鴨川の左岸になりますって……「こんな大きな川ではありません」のかい! じゃあ、この画像の意図は何なんだよ。
       ちなみに、写ってる自転車は折り畳み式だよね。
      ●健康なハムスター。どう見ても「西郷隆盛状態」ですが……。
      ●身軽なパンダ。これ、鉄棒の技だよね。「技」と言うほどのものでもないか。
      ●ベトナムの川屋。屋根は……ありそうだよ。
       はい、ということで『大型竪穴式住居』ネタはおしまい(たぶん)。『さんまるミュージアム』ネタに移ります(たぶん)。その前に、話は「世界遺産に登録されない佐渡金山」に迷走します。そうか、このあたりから“佐渡情話”が始まったのか。♪島の娘はなじょして泣いた……。
      ●欲望の象徴「道遊の割戸」。「道遊」の正体はいまだ不明です。
      ●立派に更生するにはこれ、黒豚の味噌煮缶詰『更生之素』。製造は鹿児島の伊佐農林高校。
       そういえば、納豆作ってる高校があったよね。秋田だったと思うけど。
      ●サービス業に向かない佐渡気質。「殿様商売」というやつだな(ちょっと違うぞ)。
       はい、ということで三内丸山話、じゃなくて佐渡話。もう少し続きます。それにしても気になるこの後の展開。三内丸山の後はどこへ行く、お二人さん。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2015/08/17 07:53
    •  107にコメントが無いのは、ちゃんと気づいており……。
       “ばっくれやがって”と思っておりました。
       吹き抜けの小学校。
       青森ですからね。
       冬場、天井に溜まった暖気を、床まで下ろす仕組みがないと……。
       暖房費がいくらかかるかわかりません。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2015/08/17 10:24
    •  [1]「とぼける」「白を切る」「しらんふり」といった意味で、主にヤクザや盗人、不良の間で使われる。
       [2] [1]から転じ、「逃げる」といった意味でも使われる。更にそこから「学校を無断で早退する(サボる)」といった意味で若者に使われる。               (日本語俗語辞書)
       ちなみに「サボる」はサボタージュ【sabotage仏】から。
       ①フランスで争議中の労働者がサボ(木靴)で機械を破壊したという説、フランスの鉄道労働者が争議中に軌道のサボ(留め金)を切断したという説などがある。
       ②労働者の争議行為の一つ。仕事に従事しながら、仕事を停滞させたり能率を低下させたりして、企業主に損害を与えて、紛争の解決を迫ること。怠業。サボ。
       ③俗に、なまけること。        (広辞苑第六版)
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