2015.5.24(日)
み「で、このマンションから、虎ノ門にあった会社まで歩いたわけ」
↑中央の高層ビルは、『虎ノ門ヒルズ』。もちろん、わたしのいたころにはありません。
律「けっこうあるでしょ?」
み「あります。
まず、西新宿の高層ビル街を突っ切って、新宿まで出る。
途中に、十二社(じゅうにそう)って、面白い地名があって……」
↑新宿中央公園の一角に鎮座する熊野神社にある案内板。
み「後で知ったんだけど、温泉があったんだよ。
十二社天然温泉」
み「といっても、日帰り温泉施設だけどさ。
でも、天然温泉なんだよ。
知ってれば、1度入っておいたんだけど」
↑1度行けば十分という気も……。
律「東京に行ったとき、寄ればいいじゃないの」
み「残念ながら、2009年に閉店してました」
↑この値段では、毎日通うわけにはいきません。
律「ぜんぜん知らなかったわ」
み「まさか、西新宿に天然温泉があったなんてね。
惜しいことをしました」
律「新宿から、どう歩くのよ」
み「そのまま、真東です。
四谷を過ぎて真っ直ぐ行くと、皇居に行き当たります。
皇居の西側、半蔵門のあたりね」
↑もちろん、服部半蔵の屋敷があったことから付けられた名称です。
み「そのまま皇居のお堀に沿って、反時計回りに回って……。
皇居の真南、桜田門に至る」
律「警視庁のあるところね」
み「左様」
↑桜田門と警視庁
み「そこから真南に向かえば、虎ノ門です」
律「口で言えば簡単だけど、けっこうあるでしょ」
み「3時間くらいかかりました」
律「呆れた」
み「3時間も歩くと、さすがに二日酔いも冷めるしね」
律「イヤにならない?」
み「ぜんぜん。
東京の街は、どこまで歩いても、ずーっと街だもの。
退屈なんかしないよ」
律「新潟は違うわけね」
み「ちょっと歩くと、すぐに田んぼになって……。
あとは次の町まで、ずーっと同じ景色です」
↑上越新幹線から撮影した、政令指定都市・新潟市の風景です。
み「道路だけはいいから、大型トラックがびゅーびゅー走る。
とても歩く気にはなりません」
↑農道です。プロペラ機なら、離着陸できそう。
律「どうして道路だけはいいの?」
み「ま、昔、土建屋上がりの総理大臣が出たせいだと思いますがね」
律「誰のこと?」
み「田中角栄です」
↑若かりしころ。格好いいです。
律「捕まった人でしょ」
み「捕まりましたな。
でも、新潟県人で、彼を悪く言う人はいません。
上越新幹線の浦佐駅前に、堂々と銅像が立ってます。
片手を上げて、『よっしゃよっしゃ』と言ってるポーズ」
↑等身大だそうです。こんなに高いところに置いたら、等身大にする意味が無いと思います。
律「彼のお陰で、インフラ整備が進んだわけね」
み「上越新幹線が通る。
高速道路が通る。
北陸道、関越道、上信越道、磐越道、日本海東北道。
高速道路の総延長距離では、全国2位です」
律「それはスゴいわ」
み「そのほか、地方道も整備されてるしね。
田舎に行くと、田んぼの中を、滑走路みたいな道路が走ってる。
車なんか、ぜんぜん走ってない」
律「もったいない」
み「そんな道路、歩く気になる?」
律「なるわけないでしょ。
普通の道路でもゴメンだわ」
み「その点、東京は違うよ。
どこまで行っても街だから。
実際、外国人が、東京のビル群の写真とか見ると驚くんだって」
律「どうして?
高層ビルなんて、外国の方が高いでしょ?
アラブの方とか」
↑アラブ首長国連邦・ドバイにある高層ビル『ブルジュ・ドバイ』。高さ828メートル。
み「だから……。
そういうところのビル街ってのは、まさにそこだけなわけ。
ちょっと離れると、何も無くなっちゃうの。
ところが東京は違う。
ほとんど同じ密度で、どこまでも続いてるんだから」
律「これが普通だと思ってたわ」
み「世界的には、普通じゃないんですね。
どこまで行っても大都会ってのは。
だから、歩いてて楽しい。
飽きない。
でも、やっぱり徒歩だと、ハカがいかないわけ」
↑これは、辛いでしょうね。足に豆が出来ても、電車に乗るわけにもいきません。
律「当たり前でしょ」
み「一番歩いたのは、渋谷から阿佐ヶ谷だったかな。
新宿経由で」
律「呆れた」
み「4時間くらいかかったと思う」
律「渋谷から阿佐ヶ谷に行くのに、4時間かけたわけ?」
み「だすな。
それだけで、1日潰れて終わり。
しかも、さすがにヘトヘト。
最後は、脚が上がらなかった」
律「当たり前だわ」
み「てことで、路線バスにしたのす」
律「電車じゃなくて?」
み「都心の電車は、つまらんばい」
律「なんで九州弁になるのよ」
み「電車の話をすると、なぜか博多弁がしゃべりたくなる」
律「なんでよ?」
み「とっとっとー!」
↑ハシビロコウです。1度、見てみたい。
律「いきなり、なんなの?」
み「これは福岡人が、座席の専有を高らかに宣言するときの雄叫びなのです」
律「鶏の鳴き真似かと思った」
み「『ここは、わたしが予め確保しておいたところの座席である』という意味です」
律「ほんとかしら」
み「じゃ、福岡に行ったとき、試しにやってみんさい。
自分の座ってる座席の隣に、荷物を置いてる人がいるから」
↑山手線だそうです。乗り慣れた感じですね。
み「で、その人に向けて、『ここ、よろしいかしら?』と聞くのです」
律「『すみません、どうぞ』って、荷物をどけてくれるんじゃないの?」
み「どけまっかいな。
目ん玉剥き広げて、頭の天辺から絶叫するよ。
『とっとっとーーー』って」
律「あなた、福岡の人をバカにしてない?」
み「これは、福岡人が自分で言ってたことなのです」
律「誰よ?」
み「武田鉄矢。
タモリのテレフォンショッキングだったかな」
↑この回ではないと思います。
律「そんなこと言って、地元の人に怒られたんじゃないかしら?」
み「そりゃないでしょ。
ほんとのことだから。
あと、もう一つ、独特な言い回しが例示されてた。
『この部屋は、少し寒いようだ』って言うときの言葉」
↑名古屋市科学館にあります。マイナス5度だそうです。
律「なんて言うのよ?
それしか、言いようが無いでしょ」
み「すっすっすー」
律「は?」
み「だから、『すっすっすーーーー』。
このセリフは、必ずしも高らかに宣言しなくてもいいの。
両腕をさすりながら、ひとりごとのように言ってもオッケーです」
↑仙台の猿
律「何がオッケーなんだか。
どうして、音が3つ続いてるの?」
み「知りまっかいな。
あと、『かっかっかー』とか……」
↑初代黄門様。まさに、はまり役でした。道で出会った老人に、いきなり土下座されたこともあったとか。
み「『つっつっつー』とかもあります」
律「ウソよね」
み「わかりまっか」
律「ぜったい怒られると思うわ、福岡の読者に」
み「大丈夫。
エロ小説読んでるヤツなんて、小心者ばっかりだから」
↑こちらで購入できます。
律「また、そういう問題発言を。
ところで、そろそろ着いてもいいんじゃないの?
さっき、25分とか言ってなかった?」
み「おう、そうじゃ。
青森でバスを乗り過ごしたら、次に来るまで3年くらい待たなきゃならん」
↑大阪、『箕面の滝』近辺にあるようです。右の空いたところに座って、記念撮影せよということでしょうか。
律「止めなさいって。
どうしてそう、問題発言ばかりするの」
バ「次は、『三内丸山遺跡前』……。
『三内丸山遺跡前』です。
『三内丸山遺跡』においでの方は、こちらでお降りください(こんな放送はしないと思います)」
み「こちらで降りずに、どこで降りるというのだ。
先生、ピンポン押して」
律「どこにあるの?」
み「そこらにあるでしょ。
早くしないと、行き過ぎちゃうよ。
3年待たなきゃならん」
↑別名、三年殺し。この像は、韓国にあります。
律「止めなさいって」
み「ピンポーン」
律「口で言うな。
恥ずかしい女。
あ、あったあった」
『ピンポーン』
み「もっと押して」
律「1回で十分でしょ」
み「聞こえないかも知れないじゃない。
そんなら、わたしが押す」
『ピンポンピンポンピンポンピンポーン』
律「止めなさい!
ランプが着くから、わかるわよ」
バ「次、止まります」
み「おー、やっとわかってくれたではないか」
律「あんたと一緒にいると、汗が出てくるわ」
み「新陳代謝が活発になって、健康によろしい。
人間カプサイシンと呼んでくれ」
律「あ、着いたみたいね。
なんだ、こんなに降りるんじゃない。
わたしたちが、ピンポン押す必要もなかったわよ」
み「それは、後になってわかったこと。
あのときは、ピンポン鳴らすのが最善の選択です」
↑『うみへいくピン・ポン・バス(竹下文子・作/鈴木まもる・絵)』
律「口で言うのが、最善とは思えませんけど」
み「これが、正しい意味での、『旅の恥はかき捨て』です。
知らない土地で遠慮したり恥ずかしがってたら……。
大間違いをしでかして、旅が台無しになることもあるでしょ」
↑“スーパーなんとか”と覚えてると、間違いかねません。
み「『聞くは一時の恥』とも云います。
旅の道中では、恥ずかしがらずに、わからないことはどんどん聞くこと。
これこそが、『旅の恥はかき捨て』の真の意味なのです」
↑“○○○○”は、伏せ字にしなければならない単語だったそうです。この女性は宮古島出身で、その単語を知らなかったとか。
律「あなたに格言の説教をされようとは、思わなかったわ」
み「おー、ここが夢にまで見た『三内丸山遺跡』か」
律「ほんとに見たの?」
み「多少、脚色があります」
律「スゴい、近代的な施設ね」
律「入館料って、いくらかしら?」
み「この施設の規模と、金がかかってそうな箱物からして……。
1,000円はくだらないと見た。
わたし、子供料金で入れないかな?」
律「ダメに決まってるでしょ。
夢にまで見た施設に入るのに、1,000円くらいケチらないの」
み「1,000円をケチらない人は、1,000円に泣く。
1,000円もあれば、2食、食べれるではないか」
↑新宿のようです。毎日これだと、健康的にどんなものでしょう?
律「でも、ほんと、それらしいカウンターが見当たらないわね。
ゲートも無いし」
み「侵入するか?
よし、ここから匍匐前進」
律「怪しすぎでしょ。
一人でやって」
み「旅の恥はかき捨てではないか」
律「さっきと意味が違うじゃない」
小「あれ?
お姉さんたち……」
み「誰じゃ?」
律「まぁ、懐かしい。
昨日の鉄道少年じゃないの」
み「懐かしいって、半日前ですがな」
律「何だか、何ヶ月も会わなかった気がするわ」
み「何しろこの旅には……」
律「“融通無碍な時間が流れてるから”、でしょ?」
み「わたしのセリフを横取りするでない。
しかし、チミはどうやって、ここに先回りしたんじゃ。
『津軽鉄道』の最果てまで行って、ストーブ列車で燃え尽きたんではないか?」
↑小さな炎ってのは、見てるだけで楽しいものです。
小「今、ストーブ列車はやってません」
↑かなり臭そうですね。
み「冗談のわからんガキじゃ。
まさか、わたしらのこと、つけて来たんじゃあるまいな?
その歳でストーカーとは、空恐ろしいガキじゃ」
小「偶然ですって」
み「ほんまきゃー?
そう言えば昨日、やたらと前を歩く小学生がいたと思った」
み「尾行してたじゃろ」
小「なんで、尾行するのに前を歩くんですか」
み「あまーい!
尾行の高等技術を知らんのか。
後ろから、電柱の陰に身を隠しながらつけるなんぞは、素人の所業じゃ」
小「そんな尾行、振り向かれたらすぐバレるじゃないですか」
み「振り向いた瞬間に、凝固するのじゃ。
で、犯人が歩き出したら、こちらも歩く」
小「それじゃ、『だるまさんがころんだ』でしょ」
み「では、尾行の中級編を教えてやろう」
小「いいですよ。
第一、尾行なんてしてませんから」
み「聞けぃ。
ターゲットの真後ろから追けてく場合……。
尾行を警戒してるターゲットだと、突然、立ち止まり、振り返ったりするわけじゃ。
真後ろを歩いてる場合、一緒に立ち止まったりして、見破られかねない」
小「そんな素人みたいな捜査員、いませんって。
普通、そのまま歩いて、追い越すんじゃありませんか?」
み「ま、当然、そうするじゃろうな。
でも、その場合、尾行は諦めなきゃならないだろうし……。
ターゲットに面が割れてしまう」
み「ここで登場するのが、中級技術じゃ。
すなわち!
ターゲットの真後ろを歩かず……。
道路の反対側を歩くんじゃな。
後ろを気にしてるターゲットも、案外、道の反対側までは気が回らない」
小「なるほど。
でも、6車線くらいの道路だったら、どうするんですか?
ターゲットが小路に入ったりしたとき……。
往来の激しい道路だったら、すぐに対応出来ないでしょ」
↑ドバイの12車線道路。
み「いいの!
脛に傷を持つ者は、そんな大通りは歩かないのじゃ」
↑なぜ連れ立ってるのかは、不明。
小「歩くと思います」
み「それではここで、尾行の高等技術を教えてやろう」
小「けっこうです」
み「断るな!
将来、ストーカーになったとき、役に立つぞ」
小「なりませんよ」
み「それはわからんぞ。
人生、一寸先は闇なのじゃ」
み「後学のために、聞いておくべし」
小「前を歩くんでしょ?」
み「なぜ知ってる!」
小「さっき、言ってたじゃないですか。
やたら前を歩く小学生がいたって」
小「で、尾行してただろって聞いたじゃないですか」
み「うーむ。
記憶力だけは、合格じゃ」
小「さっきしゃべったばっかりですよ。
忘れるほうがおかしいです」
み「人を鶏みたいに言うな」
小「鶏は、忘れるんですか?」
み「3歩あゆむと、忘れるそうじゃ」
小「お姉さんは、酉年ですか?」
み「失敬なヤツ!
わたしは、かわいいウサちゃん年だ」
小「でも、前を歩いてて、どうやって後ろを確認するんです?」
み「そんなもん、手にバックミラーを持ってるに決まっておる」
小「怪しすぎでしょ」
み「じゃ、手鏡だな」
↑これがほんとの手鏡。キモい。
小「手鏡を見ながら歩くんですか?
ぜったいにバレると思うけど」
み「後ろ頭にモニターカメラを付けておいて……。
それを、スマホで見ながら歩くってのはどう?」
↑こんなのがあった!
小「電池が切れたら、どうするんです?」
み「口の減らんガキじゃ」
律「もう、いい加減にしなさい。
まったくの無駄話だわ」
み「よし、今日はこのくらいにしておいてやる。
あ、でも、1つだけ確認。
昨日、津軽鉄道の終点まで行って……。
その後、どうやって青森まで帰ってきたわけ?」
小「どうもこうも、普通のルートですよ。
『津軽中里』を14:30分に発って、『津軽五所川原』が、15:05分着です。
で、JRの『五所川原』で、15:13分発の『リゾートしらかみ』3号に乗り継げるんです」
↑『青池ハイブリッド』。どの編成になるかは、日によって違います。
み「にゃんとー。
懐かしの『リゾートしらかみ』か。
それで、『青森』まで来れるわけか」
小「いえ。
『川部』で乗り換えですよ。
『リゾートしらかみ』3号は、弘前終着ですから。
『川部』着が、15:38。
奥羽本線に乗り換え、『川部』発が、15:50分です。
で、『青森』着が、16:27分」
み「なんとなんと、16時半には着いてるのか。
しかし、こんな僻地で、奇跡のような接続の良さじゃな」
小「事前に調べてありますから」
↑1990年代前半に発刊されてたようです。古き良き時代ですね。こんな時刻表と共に小学校時代を過ごしたかった。
み「小賢しいガキじゃ」
↑コナンくんの実体は小学生じゃないので、小賢しくても仕方ありませんが。
小「地方を旅行する場合……。
事前に時間割を調べておかなきゃ、大変なことになりますよ」
み「ま、確かにそれは云える。
でも、それでも冬はわからんわな」
小「ですね」
律「どうして?」
み「雪に風。
特に、五能線なんかは風でしょ」
小「冬の津軽は魅力的ですけど……。
ギリギリのスケジュールは、組めませんよ」
み「逆に、スケジュール無しってのも、いいんでないの?
降り籠められたら、そのあたりに泊まるわけよ」
↑酸ヶ湯温泉。ここまで行く事自体、無理な気が……。
小「冬は休む民宿も多いですよ。
泊まれなかったら、どうするんです?」
み「駅舎で寝れんか?」
小「凍死します」
↑『松神駅』。雪の写真が、見事に1枚もありません。“鉄”でさえ降りないんだと思います。
み「やっぱり。
ここらも寒いんだろうな」
小「八甲田山の麓ですからね。
雪がスゴいと思います」
↑雪に覆われた大型竪穴住居。
み「でも、縄文時代は、暖かかったんだよね?」
小「よくご存知ですね」
み「大人を、ほめるな!
しかし、その余裕こいた応対からして……。
チミは、ここ、初めてじゃないな?」
小「5回目くらいです」
み「何でそんなに来るわけ?」
小「青森に来たときは、必ず寄ります」
み「『津軽鉄道サポーターズクラブ』だっけ?」
↑会員証もあるようです。
小「はい。
毎年、来てます」
み「鉄道のほかに、縄文も趣味なわけ?」
小「最初は、津軽鉄道に乗りたくて、お父さんに連れてきてもらったんです。
その時、『三内丸山遺跡』にも連れてってもらいました」
↑体験学習も出来ます。これは、火起こしでしょうか。
み「それで、ハマったわけ」
小「どストライクでしたね」
み「チミ、友達、少ないだろ?」
小「え?
そうでも無いですよ」
み「チミと話が合う小学生がいるとは思えん」
小「大丈夫です。
彼らとは、ちゃんと話を合わせますから」
み「ほんまにいけすかんガキじゃ」
律「でも、ちょうど良かったじゃない。
ここ、スゴく広いんでしょ?
そんなとこ、あんたに付いて歩いてたら、遭難しかねないわ」
み「失敬な」
律「今日は、お姉さんたちを案内してくださる?」
小「いいですよ」
律「じゃ、ボクの分のチケットも、お姉さんが買ってあげる。
入館チケットってどこで売ってるの?」
小「ここは、入場無料です」
み「にゃにー。
これだけの施設が、タダ?」
↑これは、ダダ(このギャグ、前にやったな)。
小「そうです。
だから、ボクでも、毎回来れるんですよ」
み「それは大したもんじゃ。
侮れんわい、青森県」
↑これは、青森犬。
律「今まで、侮ってたわけ?」
み「少々」
律「新潟県も青森県も、大して違わないでしょ。
西日本の人は、たぶん区別が付かないと思います」
↑行基(668~749)が作ったと云われる日本全図。
み「失敬な!」
小「ところで、今日は、どれくらい時間を取ってあるんですか?
それによって、どう回るか考えますので」
み「いろんなコースがあるわけね」
小「丸1日コース、半日コース」
み「そんなに回ったら、ヘトヘトになってしまうではないか」
小「じゃ、どれくらい時間が取れるんですか?」
み「小一時間ってとこかな」
小「そんなしか取ってないんですか!」
み「ちょっと、朝出るのが遅くなっての」
律「朝食に、時間かけすぎなのよ」
み「元を取らねばならんからな。
ホテルのバイキング朝食は、その日、最大のイベントなのじゃ」
小「それじゃ、すぐ入りましょう。
広いですからね」
み「あそこに、面白げなミュージアムがあるではないか」
小「『さんまるミュージアム』ですね。
もし、時間があったら、最後に寄りましょう。
たぶん、ムリだけど」
み「どんなのがあるの?」
小「出土した遺跡の展示がメインです」
小「重要文化財503点を含む1,687点の遺物が見られます。
あとは、縄文人の生活を再現した展示ですね」
み「おー、それは面白げだ。
人形による再現だな」
小「そうです」
み「『早くシャバに戻って、女に会いてー』とか、人形がしゃべるわけだ」
小「しゃべりませんよ」
み「なんだ、しゃべらんのか。
佐渡金山はしゃべるぞ。
行ったこと、ある?」
↑朱鷺が降りた田んぼの米は、『朱鷺 踏んじゃった米』として、プレミアム価格で販売されてます。
小「まだです」
み「なんで、行かんのじゃ」
小「佐渡には、鉄道がありませんから」
み「それじゃ、沖縄にも行ったことないじゃろ?」
↑冬だけは、マジに憧れます。
小「行きましたよ」
み「鉄道が無いではないか!」
小「鉄道が趣味になる前に行ったんです」
↑帰りたくなくなると思います。
み「くっそー。
わたしはまだ行ってないのに」
小「さ、早く、こっち来てください」
み「何をそんなに慌ててるのじゃ」
小「1時間しかないって言ってたじゃないですか。
それじゃ、このトンネルをくぐって……。
5,000年の時を超えますよ」
律「へー。
演出するわね」
小「『時遊トンネル』と云います」
み「『じゆう』って、フリーダムの『自由』?」
小「いえ。
『時』に『遊ぶ』と書いて、『時遊』です」
律「まぁ、洒落てるわね」
み「どこが。
でも、ま、日本語の組み合わせだから許せるか」
小「それじゃ……。
僕と一緒に、5,000年の時を超えましょう」
み「お前、案内のバイトしてるんじゃないか?」
小「さぁ、出ましたよ」
み「おー、さすがに広いわい。
雨降ってたら、歩く気にならんな」
律「お天気で良かったわね」
み「おー、あの掘立柱建物がやっぱり目立つわな」
み「あそこが最初か?」
小「その前に、ひとつ寄りましょう」
み「そもそも、この遺跡は、いつごろのものなんじゃ?」
律「縄文時代なんでしょ」
↑新潟県十日町市で出土した火焔型土器(国宝)。素晴らしい造形です。
み「あのな……。
縄文時代が、どのくらい続いたか知ってる?」
律「知らないわよ」
み「はい、チミ」
小「ボクに振るんですか」
み「案内人じゃろ」
小「だいたい、今から、1万6千5百年前から……。
3千年くらい前までが縄文時代です」
↑年代については、諸説あるようです。
律「うそ。
1万3千5百年も続いたってこと?」
み「続いたって言っても、政権が続いたわけじゃないからね。
この三内丸山遺跡は、そのうちのいつごろなわけ?」
小「紀元前5,500年くらいから、紀元前4,000年ごろまで……。
1,500年間くらいと云われてます」
↑縄文人。濃いですねー。
み「1,500年間も、ここで人が暮らしてたってこと?」
小「そうです」
み「1,500年……。
江戸時代は、260年だから、その5倍以上ってことだな。
大化の改新が、645年でしょ」
み「それから今のこの平成の世まで、1,400年も経ってないわけだよね」
律「そう考えると、スゴいわね。
『三内丸山遺跡』の1,500年って」
小「それじゃ、まず最初に、時の長さを実感できる遺構を見ましょう。
こちらです」
み「なんじゃい、ここは?」
小「『南盛土』と呼ばれてます」
み「最近、作られたとしか思えんが」
小「これは、現場を保存するためのシェルターです」
み「わかってて言ったんじゃぞ」
律「ほんとかしら」
小「さっそく、入ってみましょう。
どうぞ」
み「うんにゃ。
チミが先導ね」
小「どうしてです?」
み「わたしらが入ったところで、閉じこめるつもりではないか?」
小「しませんって。
じゃ、ボクから入りますよ」
み「おー。
不思議な雰囲気だな」
律「盛土なんて言うけど……。
溝じゃないの」
み「アホきゃ!
この溝は、発掘時に掘ったんじゃ」
律「何のために?」
小「断面を見せるためです」
律「そう言えば、なんか出てるわね」
み「どんなのが積もってるの?」
小「土器や石器……。
ヒスイ製の玉、土偶なんかですね」
↑これは、琥珀だそうです。
み「そんなのを、どうして埋めたのよ」
律「壊れたからじゃないの?」
↑これは、土器片。
↑中央の高層ビルは、『虎ノ門ヒルズ』。もちろん、わたしのいたころにはありません。
律「けっこうあるでしょ?」
み「あります。
まず、西新宿の高層ビル街を突っ切って、新宿まで出る。
途中に、十二社(じゅうにそう)って、面白い地名があって……」
↑新宿中央公園の一角に鎮座する熊野神社にある案内板。
み「後で知ったんだけど、温泉があったんだよ。
十二社天然温泉」
み「といっても、日帰り温泉施設だけどさ。
でも、天然温泉なんだよ。
知ってれば、1度入っておいたんだけど」
↑1度行けば十分という気も……。
律「東京に行ったとき、寄ればいいじゃないの」
み「残念ながら、2009年に閉店してました」
↑この値段では、毎日通うわけにはいきません。
律「ぜんぜん知らなかったわ」
み「まさか、西新宿に天然温泉があったなんてね。
惜しいことをしました」
律「新宿から、どう歩くのよ」
み「そのまま、真東です。
四谷を過ぎて真っ直ぐ行くと、皇居に行き当たります。
皇居の西側、半蔵門のあたりね」
↑もちろん、服部半蔵の屋敷があったことから付けられた名称です。
み「そのまま皇居のお堀に沿って、反時計回りに回って……。
皇居の真南、桜田門に至る」
律「警視庁のあるところね」
み「左様」
↑桜田門と警視庁
み「そこから真南に向かえば、虎ノ門です」
律「口で言えば簡単だけど、けっこうあるでしょ」
み「3時間くらいかかりました」
律「呆れた」
み「3時間も歩くと、さすがに二日酔いも冷めるしね」
律「イヤにならない?」
み「ぜんぜん。
東京の街は、どこまで歩いても、ずーっと街だもの。
退屈なんかしないよ」
律「新潟は違うわけね」
み「ちょっと歩くと、すぐに田んぼになって……。
あとは次の町まで、ずーっと同じ景色です」
↑上越新幹線から撮影した、政令指定都市・新潟市の風景です。
み「道路だけはいいから、大型トラックがびゅーびゅー走る。
とても歩く気にはなりません」
↑農道です。プロペラ機なら、離着陸できそう。
律「どうして道路だけはいいの?」
み「ま、昔、土建屋上がりの総理大臣が出たせいだと思いますがね」
律「誰のこと?」
み「田中角栄です」
↑若かりしころ。格好いいです。
律「捕まった人でしょ」
み「捕まりましたな。
でも、新潟県人で、彼を悪く言う人はいません。
上越新幹線の浦佐駅前に、堂々と銅像が立ってます。
片手を上げて、『よっしゃよっしゃ』と言ってるポーズ」
↑等身大だそうです。こんなに高いところに置いたら、等身大にする意味が無いと思います。
律「彼のお陰で、インフラ整備が進んだわけね」
み「上越新幹線が通る。
高速道路が通る。
北陸道、関越道、上信越道、磐越道、日本海東北道。
高速道路の総延長距離では、全国2位です」
律「それはスゴいわ」
み「そのほか、地方道も整備されてるしね。
田舎に行くと、田んぼの中を、滑走路みたいな道路が走ってる。
車なんか、ぜんぜん走ってない」
律「もったいない」
み「そんな道路、歩く気になる?」
律「なるわけないでしょ。
普通の道路でもゴメンだわ」
み「その点、東京は違うよ。
どこまで行っても街だから。
実際、外国人が、東京のビル群の写真とか見ると驚くんだって」
律「どうして?
高層ビルなんて、外国の方が高いでしょ?
アラブの方とか」
↑アラブ首長国連邦・ドバイにある高層ビル『ブルジュ・ドバイ』。高さ828メートル。
み「だから……。
そういうところのビル街ってのは、まさにそこだけなわけ。
ちょっと離れると、何も無くなっちゃうの。
ところが東京は違う。
ほとんど同じ密度で、どこまでも続いてるんだから」
律「これが普通だと思ってたわ」
み「世界的には、普通じゃないんですね。
どこまで行っても大都会ってのは。
だから、歩いてて楽しい。
飽きない。
でも、やっぱり徒歩だと、ハカがいかないわけ」
↑これは、辛いでしょうね。足に豆が出来ても、電車に乗るわけにもいきません。
律「当たり前でしょ」
み「一番歩いたのは、渋谷から阿佐ヶ谷だったかな。
新宿経由で」
律「呆れた」
み「4時間くらいかかったと思う」
律「渋谷から阿佐ヶ谷に行くのに、4時間かけたわけ?」
み「だすな。
それだけで、1日潰れて終わり。
しかも、さすがにヘトヘト。
最後は、脚が上がらなかった」
律「当たり前だわ」
み「てことで、路線バスにしたのす」
律「電車じゃなくて?」
み「都心の電車は、つまらんばい」
律「なんで九州弁になるのよ」
み「電車の話をすると、なぜか博多弁がしゃべりたくなる」
律「なんでよ?」
み「とっとっとー!」
↑ハシビロコウです。1度、見てみたい。
律「いきなり、なんなの?」
み「これは福岡人が、座席の専有を高らかに宣言するときの雄叫びなのです」
律「鶏の鳴き真似かと思った」
み「『ここは、わたしが予め確保しておいたところの座席である』という意味です」
律「ほんとかしら」
み「じゃ、福岡に行ったとき、試しにやってみんさい。
自分の座ってる座席の隣に、荷物を置いてる人がいるから」
↑山手線だそうです。乗り慣れた感じですね。
み「で、その人に向けて、『ここ、よろしいかしら?』と聞くのです」
律「『すみません、どうぞ』って、荷物をどけてくれるんじゃないの?」
み「どけまっかいな。
目ん玉剥き広げて、頭の天辺から絶叫するよ。
『とっとっとーーー』って」
律「あなた、福岡の人をバカにしてない?」
み「これは、福岡人が自分で言ってたことなのです」
律「誰よ?」
み「武田鉄矢。
タモリのテレフォンショッキングだったかな」
↑この回ではないと思います。
律「そんなこと言って、地元の人に怒られたんじゃないかしら?」
み「そりゃないでしょ。
ほんとのことだから。
あと、もう一つ、独特な言い回しが例示されてた。
『この部屋は、少し寒いようだ』って言うときの言葉」
↑名古屋市科学館にあります。マイナス5度だそうです。
律「なんて言うのよ?
それしか、言いようが無いでしょ」
み「すっすっすー」
律「は?」
み「だから、『すっすっすーーーー』。
このセリフは、必ずしも高らかに宣言しなくてもいいの。
両腕をさすりながら、ひとりごとのように言ってもオッケーです」
↑仙台の猿
律「何がオッケーなんだか。
どうして、音が3つ続いてるの?」
み「知りまっかいな。
あと、『かっかっかー』とか……」
↑初代黄門様。まさに、はまり役でした。道で出会った老人に、いきなり土下座されたこともあったとか。
み「『つっつっつー』とかもあります」
律「ウソよね」
み「わかりまっか」
律「ぜったい怒られると思うわ、福岡の読者に」
み「大丈夫。
エロ小説読んでるヤツなんて、小心者ばっかりだから」
↑こちらで購入できます。
律「また、そういう問題発言を。
ところで、そろそろ着いてもいいんじゃないの?
さっき、25分とか言ってなかった?」
み「おう、そうじゃ。
青森でバスを乗り過ごしたら、次に来るまで3年くらい待たなきゃならん」
↑大阪、『箕面の滝』近辺にあるようです。右の空いたところに座って、記念撮影せよということでしょうか。
律「止めなさいって。
どうしてそう、問題発言ばかりするの」
バ「次は、『三内丸山遺跡前』……。
『三内丸山遺跡前』です。
『三内丸山遺跡』においでの方は、こちらでお降りください(こんな放送はしないと思います)」
み「こちらで降りずに、どこで降りるというのだ。
先生、ピンポン押して」
律「どこにあるの?」
み「そこらにあるでしょ。
早くしないと、行き過ぎちゃうよ。
3年待たなきゃならん」
↑別名、三年殺し。この像は、韓国にあります。
律「止めなさいって」
み「ピンポーン」
律「口で言うな。
恥ずかしい女。
あ、あったあった」
『ピンポーン』
み「もっと押して」
律「1回で十分でしょ」
み「聞こえないかも知れないじゃない。
そんなら、わたしが押す」
『ピンポンピンポンピンポンピンポーン』
律「止めなさい!
ランプが着くから、わかるわよ」
バ「次、止まります」
み「おー、やっとわかってくれたではないか」
律「あんたと一緒にいると、汗が出てくるわ」
み「新陳代謝が活発になって、健康によろしい。
人間カプサイシンと呼んでくれ」
律「あ、着いたみたいね。
なんだ、こんなに降りるんじゃない。
わたしたちが、ピンポン押す必要もなかったわよ」
み「それは、後になってわかったこと。
あのときは、ピンポン鳴らすのが最善の選択です」
↑『うみへいくピン・ポン・バス(竹下文子・作/鈴木まもる・絵)』
律「口で言うのが、最善とは思えませんけど」
み「これが、正しい意味での、『旅の恥はかき捨て』です。
知らない土地で遠慮したり恥ずかしがってたら……。
大間違いをしでかして、旅が台無しになることもあるでしょ」
↑“スーパーなんとか”と覚えてると、間違いかねません。
み「『聞くは一時の恥』とも云います。
旅の道中では、恥ずかしがらずに、わからないことはどんどん聞くこと。
これこそが、『旅の恥はかき捨て』の真の意味なのです」
↑“○○○○”は、伏せ字にしなければならない単語だったそうです。この女性は宮古島出身で、その単語を知らなかったとか。
律「あなたに格言の説教をされようとは、思わなかったわ」
み「おー、ここが夢にまで見た『三内丸山遺跡』か」
律「ほんとに見たの?」
み「多少、脚色があります」
律「スゴい、近代的な施設ね」
律「入館料って、いくらかしら?」
み「この施設の規模と、金がかかってそうな箱物からして……。
1,000円はくだらないと見た。
わたし、子供料金で入れないかな?」
律「ダメに決まってるでしょ。
夢にまで見た施設に入るのに、1,000円くらいケチらないの」
み「1,000円をケチらない人は、1,000円に泣く。
1,000円もあれば、2食、食べれるではないか」
↑新宿のようです。毎日これだと、健康的にどんなものでしょう?
律「でも、ほんと、それらしいカウンターが見当たらないわね。
ゲートも無いし」
み「侵入するか?
よし、ここから匍匐前進」
律「怪しすぎでしょ。
一人でやって」
み「旅の恥はかき捨てではないか」
律「さっきと意味が違うじゃない」
小「あれ?
お姉さんたち……」
み「誰じゃ?」
律「まぁ、懐かしい。
昨日の鉄道少年じゃないの」
み「懐かしいって、半日前ですがな」
律「何だか、何ヶ月も会わなかった気がするわ」
み「何しろこの旅には……」
律「“融通無碍な時間が流れてるから”、でしょ?」
み「わたしのセリフを横取りするでない。
しかし、チミはどうやって、ここに先回りしたんじゃ。
『津軽鉄道』の最果てまで行って、ストーブ列車で燃え尽きたんではないか?」
↑小さな炎ってのは、見てるだけで楽しいものです。
小「今、ストーブ列車はやってません」
↑かなり臭そうですね。
み「冗談のわからんガキじゃ。
まさか、わたしらのこと、つけて来たんじゃあるまいな?
その歳でストーカーとは、空恐ろしいガキじゃ」
小「偶然ですって」
み「ほんまきゃー?
そう言えば昨日、やたらと前を歩く小学生がいたと思った」
み「尾行してたじゃろ」
小「なんで、尾行するのに前を歩くんですか」
み「あまーい!
尾行の高等技術を知らんのか。
後ろから、電柱の陰に身を隠しながらつけるなんぞは、素人の所業じゃ」
小「そんな尾行、振り向かれたらすぐバレるじゃないですか」
み「振り向いた瞬間に、凝固するのじゃ。
で、犯人が歩き出したら、こちらも歩く」
小「それじゃ、『だるまさんがころんだ』でしょ」
み「では、尾行の中級編を教えてやろう」
小「いいですよ。
第一、尾行なんてしてませんから」
み「聞けぃ。
ターゲットの真後ろから追けてく場合……。
尾行を警戒してるターゲットだと、突然、立ち止まり、振り返ったりするわけじゃ。
真後ろを歩いてる場合、一緒に立ち止まったりして、見破られかねない」
小「そんな素人みたいな捜査員、いませんって。
普通、そのまま歩いて、追い越すんじゃありませんか?」
み「ま、当然、そうするじゃろうな。
でも、その場合、尾行は諦めなきゃならないだろうし……。
ターゲットに面が割れてしまう」
み「ここで登場するのが、中級技術じゃ。
すなわち!
ターゲットの真後ろを歩かず……。
道路の反対側を歩くんじゃな。
後ろを気にしてるターゲットも、案外、道の反対側までは気が回らない」
小「なるほど。
でも、6車線くらいの道路だったら、どうするんですか?
ターゲットが小路に入ったりしたとき……。
往来の激しい道路だったら、すぐに対応出来ないでしょ」
↑ドバイの12車線道路。
み「いいの!
脛に傷を持つ者は、そんな大通りは歩かないのじゃ」
↑なぜ連れ立ってるのかは、不明。
小「歩くと思います」
み「それではここで、尾行の高等技術を教えてやろう」
小「けっこうです」
み「断るな!
将来、ストーカーになったとき、役に立つぞ」
小「なりませんよ」
み「それはわからんぞ。
人生、一寸先は闇なのじゃ」
み「後学のために、聞いておくべし」
小「前を歩くんでしょ?」
み「なぜ知ってる!」
小「さっき、言ってたじゃないですか。
やたら前を歩く小学生がいたって」
小「で、尾行してただろって聞いたじゃないですか」
み「うーむ。
記憶力だけは、合格じゃ」
小「さっきしゃべったばっかりですよ。
忘れるほうがおかしいです」
み「人を鶏みたいに言うな」
小「鶏は、忘れるんですか?」
み「3歩あゆむと、忘れるそうじゃ」
小「お姉さんは、酉年ですか?」
み「失敬なヤツ!
わたしは、かわいいウサちゃん年だ」
小「でも、前を歩いてて、どうやって後ろを確認するんです?」
み「そんなもん、手にバックミラーを持ってるに決まっておる」
小「怪しすぎでしょ」
み「じゃ、手鏡だな」
↑これがほんとの手鏡。キモい。
小「手鏡を見ながら歩くんですか?
ぜったいにバレると思うけど」
み「後ろ頭にモニターカメラを付けておいて……。
それを、スマホで見ながら歩くってのはどう?」
↑こんなのがあった!
小「電池が切れたら、どうするんです?」
み「口の減らんガキじゃ」
律「もう、いい加減にしなさい。
まったくの無駄話だわ」
み「よし、今日はこのくらいにしておいてやる。
あ、でも、1つだけ確認。
昨日、津軽鉄道の終点まで行って……。
その後、どうやって青森まで帰ってきたわけ?」
小「どうもこうも、普通のルートですよ。
『津軽中里』を14:30分に発って、『津軽五所川原』が、15:05分着です。
で、JRの『五所川原』で、15:13分発の『リゾートしらかみ』3号に乗り継げるんです」
↑『青池ハイブリッド』。どの編成になるかは、日によって違います。
み「にゃんとー。
懐かしの『リゾートしらかみ』か。
それで、『青森』まで来れるわけか」
小「いえ。
『川部』で乗り換えですよ。
『リゾートしらかみ』3号は、弘前終着ですから。
『川部』着が、15:38。
奥羽本線に乗り換え、『川部』発が、15:50分です。
で、『青森』着が、16:27分」
み「なんとなんと、16時半には着いてるのか。
しかし、こんな僻地で、奇跡のような接続の良さじゃな」
小「事前に調べてありますから」
↑1990年代前半に発刊されてたようです。古き良き時代ですね。こんな時刻表と共に小学校時代を過ごしたかった。
み「小賢しいガキじゃ」
↑コナンくんの実体は小学生じゃないので、小賢しくても仕方ありませんが。
小「地方を旅行する場合……。
事前に時間割を調べておかなきゃ、大変なことになりますよ」
み「ま、確かにそれは云える。
でも、それでも冬はわからんわな」
小「ですね」
律「どうして?」
み「雪に風。
特に、五能線なんかは風でしょ」
小「冬の津軽は魅力的ですけど……。
ギリギリのスケジュールは、組めませんよ」
み「逆に、スケジュール無しってのも、いいんでないの?
降り籠められたら、そのあたりに泊まるわけよ」
↑酸ヶ湯温泉。ここまで行く事自体、無理な気が……。
小「冬は休む民宿も多いですよ。
泊まれなかったら、どうするんです?」
み「駅舎で寝れんか?」
小「凍死します」
↑『松神駅』。雪の写真が、見事に1枚もありません。“鉄”でさえ降りないんだと思います。
み「やっぱり。
ここらも寒いんだろうな」
小「八甲田山の麓ですからね。
雪がスゴいと思います」
↑雪に覆われた大型竪穴住居。
み「でも、縄文時代は、暖かかったんだよね?」
小「よくご存知ですね」
み「大人を、ほめるな!
しかし、その余裕こいた応対からして……。
チミは、ここ、初めてじゃないな?」
小「5回目くらいです」
み「何でそんなに来るわけ?」
小「青森に来たときは、必ず寄ります」
み「『津軽鉄道サポーターズクラブ』だっけ?」
↑会員証もあるようです。
小「はい。
毎年、来てます」
み「鉄道のほかに、縄文も趣味なわけ?」
小「最初は、津軽鉄道に乗りたくて、お父さんに連れてきてもらったんです。
その時、『三内丸山遺跡』にも連れてってもらいました」
↑体験学習も出来ます。これは、火起こしでしょうか。
み「それで、ハマったわけ」
小「どストライクでしたね」
み「チミ、友達、少ないだろ?」
小「え?
そうでも無いですよ」
み「チミと話が合う小学生がいるとは思えん」
小「大丈夫です。
彼らとは、ちゃんと話を合わせますから」
み「ほんまにいけすかんガキじゃ」
律「でも、ちょうど良かったじゃない。
ここ、スゴく広いんでしょ?
そんなとこ、あんたに付いて歩いてたら、遭難しかねないわ」
み「失敬な」
律「今日は、お姉さんたちを案内してくださる?」
小「いいですよ」
律「じゃ、ボクの分のチケットも、お姉さんが買ってあげる。
入館チケットってどこで売ってるの?」
小「ここは、入場無料です」
み「にゃにー。
これだけの施設が、タダ?」
↑これは、ダダ(このギャグ、前にやったな)。
小「そうです。
だから、ボクでも、毎回来れるんですよ」
み「それは大したもんじゃ。
侮れんわい、青森県」
↑これは、青森犬。
律「今まで、侮ってたわけ?」
み「少々」
律「新潟県も青森県も、大して違わないでしょ。
西日本の人は、たぶん区別が付かないと思います」
↑行基(668~749)が作ったと云われる日本全図。
み「失敬な!」
小「ところで、今日は、どれくらい時間を取ってあるんですか?
それによって、どう回るか考えますので」
み「いろんなコースがあるわけね」
小「丸1日コース、半日コース」
み「そんなに回ったら、ヘトヘトになってしまうではないか」
小「じゃ、どれくらい時間が取れるんですか?」
み「小一時間ってとこかな」
小「そんなしか取ってないんですか!」
み「ちょっと、朝出るのが遅くなっての」
律「朝食に、時間かけすぎなのよ」
み「元を取らねばならんからな。
ホテルのバイキング朝食は、その日、最大のイベントなのじゃ」
小「それじゃ、すぐ入りましょう。
広いですからね」
み「あそこに、面白げなミュージアムがあるではないか」
小「『さんまるミュージアム』ですね。
もし、時間があったら、最後に寄りましょう。
たぶん、ムリだけど」
み「どんなのがあるの?」
小「出土した遺跡の展示がメインです」
小「重要文化財503点を含む1,687点の遺物が見られます。
あとは、縄文人の生活を再現した展示ですね」
み「おー、それは面白げだ。
人形による再現だな」
小「そうです」
み「『早くシャバに戻って、女に会いてー』とか、人形がしゃべるわけだ」
小「しゃべりませんよ」
み「なんだ、しゃべらんのか。
佐渡金山はしゃべるぞ。
行ったこと、ある?」
↑朱鷺が降りた田んぼの米は、『朱鷺 踏んじゃった米』として、プレミアム価格で販売されてます。
小「まだです」
み「なんで、行かんのじゃ」
小「佐渡には、鉄道がありませんから」
み「それじゃ、沖縄にも行ったことないじゃろ?」
↑冬だけは、マジに憧れます。
小「行きましたよ」
み「鉄道が無いではないか!」
小「鉄道が趣味になる前に行ったんです」
↑帰りたくなくなると思います。
み「くっそー。
わたしはまだ行ってないのに」
小「さ、早く、こっち来てください」
み「何をそんなに慌ててるのじゃ」
小「1時間しかないって言ってたじゃないですか。
それじゃ、このトンネルをくぐって……。
5,000年の時を超えますよ」
律「へー。
演出するわね」
小「『時遊トンネル』と云います」
み「『じゆう』って、フリーダムの『自由』?」
小「いえ。
『時』に『遊ぶ』と書いて、『時遊』です」
律「まぁ、洒落てるわね」
み「どこが。
でも、ま、日本語の組み合わせだから許せるか」
小「それじゃ……。
僕と一緒に、5,000年の時を超えましょう」
み「お前、案内のバイトしてるんじゃないか?」
小「さぁ、出ましたよ」
み「おー、さすがに広いわい。
雨降ってたら、歩く気にならんな」
律「お天気で良かったわね」
み「おー、あの掘立柱建物がやっぱり目立つわな」
み「あそこが最初か?」
小「その前に、ひとつ寄りましょう」
み「そもそも、この遺跡は、いつごろのものなんじゃ?」
律「縄文時代なんでしょ」
↑新潟県十日町市で出土した火焔型土器(国宝)。素晴らしい造形です。
み「あのな……。
縄文時代が、どのくらい続いたか知ってる?」
律「知らないわよ」
み「はい、チミ」
小「ボクに振るんですか」
み「案内人じゃろ」
小「だいたい、今から、1万6千5百年前から……。
3千年くらい前までが縄文時代です」
↑年代については、諸説あるようです。
律「うそ。
1万3千5百年も続いたってこと?」
み「続いたって言っても、政権が続いたわけじゃないからね。
この三内丸山遺跡は、そのうちのいつごろなわけ?」
小「紀元前5,500年くらいから、紀元前4,000年ごろまで……。
1,500年間くらいと云われてます」
↑縄文人。濃いですねー。
み「1,500年間も、ここで人が暮らしてたってこと?」
小「そうです」
み「1,500年……。
江戸時代は、260年だから、その5倍以上ってことだな。
大化の改新が、645年でしょ」
み「それから今のこの平成の世まで、1,400年も経ってないわけだよね」
律「そう考えると、スゴいわね。
『三内丸山遺跡』の1,500年って」
小「それじゃ、まず最初に、時の長さを実感できる遺構を見ましょう。
こちらです」
み「なんじゃい、ここは?」
小「『南盛土』と呼ばれてます」
み「最近、作られたとしか思えんが」
小「これは、現場を保存するためのシェルターです」
み「わかってて言ったんじゃぞ」
律「ほんとかしら」
小「さっそく、入ってみましょう。
どうぞ」
み「うんにゃ。
チミが先導ね」
小「どうしてです?」
み「わたしらが入ったところで、閉じこめるつもりではないか?」
小「しませんって。
じゃ、ボクから入りますよ」
み「おー。
不思議な雰囲気だな」
律「盛土なんて言うけど……。
溝じゃないの」
み「アホきゃ!
この溝は、発掘時に掘ったんじゃ」
律「何のために?」
小「断面を見せるためです」
律「そう言えば、なんか出てるわね」
み「どんなのが積もってるの?」
小「土器や石器……。
ヒスイ製の玉、土偶なんかですね」
↑これは、琥珀だそうです。
み「そんなのを、どうして埋めたのよ」
律「壊れたからじゃないの?」
↑これは、土器片。
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2015/05/26 21:09
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#106がUPされました。ご紹介しましょう。
毎度おなじみ「み」「律」おとぼけコンビに加え、今回なんと!「永の別れ」となったはずの「小」くんが再度加わり、てんぷくトリオ、じゃなくて「遺跡探訪トリオ」を結成。青森といえばここ! 超有名スポットの三内丸山遺跡を目指します。
それでは、電車でGO!じゃなくて、バスでGO!
まずは、「歩きます」ネタから。
●新宿から虎ノ門まで歩きます。と言われてもピンときません。東京なんて知らんもーん。
●中央に見えますのは、かの有名な『虎ノ門ヒルズ』。だから知らんって。
どーでもえーけど、ビルが何で「ヒル」なんだろうね、駄洒落かあ。
●ご存じ、新宿の十二社。「じゅうにそう」って読めた人。
はいはいはい、読めましたあ。知ってるもんね、十二社。昔、池があったんだよ。『ブラタモリ』でやってた。
●温泉もあったんだよ、十二社。なんと天然。だけど高いよー、入浴1回1,900円。そら潰れるわ。
●東へ東へ、ひたすら東へ歩きます。目指すはアメリカ、ヨーロッパ、じゃなくて皇居。
知ってる? 皇居って、昔、城だったんだよ(誰でも知ってるわ)。
●半蔵門は服部半蔵屋敷跡。
知ってる? 服部半蔵って、実在の人物なんだよ(誰でも知ってるって)。
●知ってる? 反時計回りって、左回りの事なんだよ(だからあ、誰でも知ってるって)
●知ってる? 桜田門って、警視庁の事なんだよ(ええかげんにせえよ、おっさん)。
●桜田門の南が虎ノ門。門つながりということだな(違いない)。
●>み「3時間くらいかかりました」。律「呆れた」、というより、アホとしか思えん。
●>み「東京の街は、どこまで歩いても、ずーっと街だもの。退屈なんかしないよ」
わたしは逆だなあ、街を歩いて何が面白い。埃っぽいだけじゃんか。
●>み「ちょっと歩くと、すぐに田んぼになって……。あとは次の町まで、ずーっと同じ景色です」
素晴らしい! これが人の道(ん?)というものだよ。トラックはヤだけどね。
●プロペラ機なら離着陸できそうな農道。
高速道路に小型機で着陸する、という話があったなあ。何だっけ?
●土建屋上りの総理。ロッキード事件って知っとるケ?
●>み「新潟県人で、彼を悪く言う人はいません」。ピーナッツって知っとるケ?
●「よっしゃよっしゃ」。ハチの一刺しってしっとるけ?
●アホほど高い828メートルはドバイの『ブルジェ・ドバイ』。848メートル京都・滋賀府県境の比叡山といい勝負。
●どこまで行っても大都会。普通じゃありません東京。
●足に豆。牛にも負けます。
●♪渋谷新宿阿佐ヶ谷~、ゴロがあいません。やはりこうでしょ♪渋谷新宿い~けぶぅくぅろお~。
●4時間かかった渋谷→阿佐ヶ谷。電車だと8駅目。快速で15分くらいか?
●足が上がらぬマラソンランナーは、ロサンゼルスオリンピックのアンデルセン、当時39歳。曰く「人生最悪のレース」
●バスときますとこのお方、天然ボケ蛭子能収。このお方は知る人ぞ知るギャンブラー。賭け麻雀で警察のお世話になったことも。
●電車の話題は博多弁にかぎるばい。
●ど迫力、ハシビロコウの正面画像。「嘴広鸛」と書きます。
●おー、懐かしのテレフォン。何で止めちゃったんだろうね「いいとも」。ラスト1週分を録画しといたんだけど、いつの間にか消えちゃいました。残念。
最後のテレフォンゲスト、知っとお? 安倍晋三、現首相です。
●仙台の猿「すっすっすー」。サルは南方系だからねえ、日本の冬はツラかろ。
●これが身に付いた貫禄というものです、初代黄門様、東野英治郎。知らんうちに土下座してるよ。
●>み「エロ小説読んでるヤツなんて、小心者ばっかり」。あなたもわたしも小心者。
●箕面の滝の「石の上にも三年」像。こんなのあったかなあ、といっても何十年も行っていないな、箕面。
箕面は「みのお」です。そのあたりよろしく(現市長・倉田哲郎)
●そこらじゅうにあります、バスのピンポン。でも、焦ると見つからないんだよね。
●秘技「三年殺し」。え? 韓国? ケンシロウじゃないのか。
●カプサイシンC18H27NO3はトウガラシの辛み成分。アドレナリンの分泌を促進します。
はい、ここからの話題は超大物青森ネタ、三内丸山遺跡です。
●『うみへいくピン・ポン・バス』。山の方へ行く路線バス『ピン・ポン・バス』もあるそうです。
●勇気を出して、大きな声で尋ねました「おまんこってなんですか?」
●近代的な施設「三内丸山」の……えーと、案内館? 遺跡なんだから、古色蒼然でいいと思うが。
●満腹・満足、ワンコインランチは新宿。食べ過ぎにごちうい。“味より値段”ではなかろうな。
はい、ここでご登場、懐かしの鉄道少年「小」くん。懐かしいといっても昨日別れたとこなんだけどね。
●「融通無碍な時間が流れています」。いつもだと、ここで「続きは、次回」なんだけど今は総集編。続きます。
●冗談のわからんガキ「今、ストーブ列車はやってません」。そらそうだ、ストーブ列車の運行は12月~翌3月。
●前を歩く尾行。高等技術です(京都中京署・六地蔵警部補、とさりげない番宣)
●「だるまさんがころんだ」。うちらは「ぼん(坊)さんがへ(屁)をこいた」でした。こういうのにも地域性があるのかなあ。
ちなみに続きがあります「においだらくさかった」。
●尾行術中級編「道路の反対側を歩く」。道路が片側6車線ならどうするのだ。
ちなみに、京都四条通りは片側1車線に生まれ変わりました。ほんまに迷惑な話や(京都市バス運転手)。
●こけるプレーリードッグ。まあ、本来四足だからねえ、無理ないか。
それにしても迫真の表情だね。悲鳴が聞こえそうだよ。「ひえっ」
●よく言うよね、鶏は3歩あゆむと忘れる。三歩あゆまなかったのは石川啄木。
●無駄話が人生を豊かにするんだよ、「律」センセ。
●普通の√、じゃなくてルート。津軽中里→津軽五所川原→五所川原→川部→青森。
●「こども時刻表」は河出書房新社刊。1990年6月~1995年1月にかけて14号出版されました。見てみたいものです。
●小賢しいガキ、コナン。これ、最後どうなったわけ? と思ったら、まだ連載中でした。
●雪に風。大変です、冬の北の旅。♪ああ津軽海峡冬げえしきい~
●>ここまで行くこと自体、無理。そうか、行かないのか、酸ヶ湯。
●おお、懐かしの「松神駅」って、もう忘れちまったよ。
●ようやく、そろそろ、話題は三内丸山に。「縄文時代は、暖かかった」。
●津軽鉄道サポーターズクラブ。年会費大人1,000円、高校生500円、中学生以下は保護者が入会していれば無料。そうか、小賢しいガキ「小」くんはタダなのか。
●友達少ない「小」くん。いいんだよ、一人親友がいれば。
一人もいなかったりして、友達。いいんだよ、一人で強く生きていけば。
●遭難とくれば「八甲田山死の彷徨」。何も言うことはありません。
●にゃにー、入場無料!三内丸山。うーむ、大阪では考えられん。
●「前にやった」どころか、百回はやりました「ダダ」ネタ。
●青森県立美術館の番犬「あおもり犬」は収蔵品より有名。美術館の入館料は大人510円、大学・高校生300円、中学・小学生100円。
●ヘトヘトランナーアンデルセン。もういいって。
●にゃにー、小一時間。とーてー無理です、三内丸山の見学。
●「さんまるミュージアム」。そんなの見てる余裕ありません。
●>小「出土した遺跡の展示がメインです」。そらあそうだな「小」くん。
●佐渡名産「朱鷺踏んじゃった米」。企業努力は買う。
●>小「鉄道が趣味になる前に行ったんです」。くどいようだが、ご都合主義の謗りは免れんぞ。
●5,000年の時を越えるタイムトンネル、じゃなくて「時遊トンネル」。
名作ドラマ「タイムトンネル」。最後はどうなったのかね。
●国宝「火焔型土器」。これが弥生に入ると消えちゃうんだもんなー。●1万3千5百年続きました、縄文。中国4千年なんて目じゃないね。いや、むこうは……。
●最近出来ました、南盛土。うそうそ、それは保存用のシェルター。
●兵馬俑の始皇帝陵みたいな雰囲気だね、南盛土。規模は違うんだろうけど。
はい、ということで再結成されました「み」さん「律」センセ「小」くん歴史探訪トリオの三内丸山めぐり。次回に続きます。
-
––––––
2. Mikiko- 2015/05/27 07:40
-
多大な労力に感謝いたします。
しかし……。
「においだらくさかった」なんて言うんですか。
普通、「かいだらくさかった」もしくは「においかいだらくさかった」ですよね。
あ、字数を10にするためか?
「だるまさんがころんだ」には、続きのフレーズは無いようです。
関東の一部では、「インデアンのふんどし」だとか。
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3. ハーレクイン- 2015/05/27 14:52
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というよりも、こちらでは「嗅ぐ」ことを「におう」というんですね。名詞でも自動詞でもありません、他動詞です。
「インデアンのふんどし」ねえ。
なんか、近ごろ作られた作品、という感じがしますが、『10人のインディアン Ten Little Indians』を思い出しました。
これをネタにした『そして誰もいなくなった』はクリスティー(1939年)。
で、『誰も……』のSF版として名高い『プライアブル』。
SFマガジン(何年何月号かは不明)に掲載された翻訳物の短編ですが、ようやく作者がわかりました。
ダニエル・F・ガロイです。1960年代かそれ以前の作品でしょうから、今の方には何それ? 誰それ? でしょうね。
わたしとしては、長年の疑問が解決してホクホクです。