2015.2.28(土)
律「なに寝惚けてるの!
もう、とっくに朝よ」
み「そういうあなたは……。
『律』ではないか!」
律「誰が『律』よ。
明治時代じゃないんだから。
律子です」
み「おぉ。
ここは、ホテルのベッドではないか」
律「当たり前でしょ」
み「記憶が無い」
律「でしょうね。
大変だったんだから。
あの居酒屋の階段、上げるの」
み「なんか、背中が痛いんですけど」
律「でしょうね。
引きずり上げたから」
み「すな!」
律「仕方ないでしょ。
一人で歩けないんだから」
み「おぶって上がればいいだろ」
律「あんな急な階段で、そんなこと出来ますか。
酔っぱらってたし」
み「あのジサマは?」
律「津島さんが、背負うって言ったんだけどね。
でも、明らかに足元が危なかったもの」
↑元祖千鳥足。
み「タダ酒、しこたま飲んだからな」
律「ま、それで義理を感じて背負おうとしたんでしょうけどね」
律「必死で止めたのよ。
ヘタすれば、2人重なって、階段落ちだったわ」
律「死んでたかも」
み「あんなジサマと心中じゃ、死んでも死にきれんわい」
律「だから、安全に上げるには……。
片腕ずつ持って、引っ張り上げるしか無かったの」
み「非道すぎる仕打ち」
律「でも、良かったわ。
たまたまタクシーが通りがかってね。
しかも、運転手さんが津島さんの知り合いで、向こうから止まってくれたの」
↑ご存知『タクシードライバーの推理日誌』。けっこう見ます。夜明日出夫さんのアパートの部屋が好きなんです。
律「だから、あんなに近くなのに乗せてくれて……。
この部屋の前まで、津島さんと2人で、運んでくれたのよ。
ほんと、だらしないんだから。
2人に、両脇から支えられても、グダグダになって。
捕まった宇宙人みたいだった」
み「てことは、あんたは何もしなかったってことですな」
律「バッグを持ったわ」
み「このアマ……」
律「あと、タクシー代は、全額財布からいただきましたから」
み「なんじゃと!」
律「当たり前でしょ。
あなたがシャンとしてれば、払わなくていいお金だったんだから。
ワンメーターで、部屋まで運んでいただくことになったし……」
律「当然、お釣りは取らなかったから」
み「にゃに!」
↑意味はありませんが、面白かったので。
み「すると、あの距離に1,000円も払ったってわけ?」
律「それじゃ申し訳ないから、もう1,000円渡そうとしたんだけど……。
受け取ってくださらなかったのよ」
み「人の金だと思って!」
律「これが人の道です」
律「いいから、お腹空いちゃったのよ。
ここ、朝食付きなんでしょ?」
み「当たり前じゃ。
ここの朝食は、ひじょーに評判いいんだよ」
律「早く行きましょうよ」
み「あんた、ゆうべあれだけ飲んで……。
気持ち悪くないの?」
律「あんなの、なんでもないわよ。
部屋に戻ってから飲まなかったし。
やっぱり疲れたのかしら。
お風呂入ったら眠くなっちゃって、すぐ寝ちゃったもの」
み「わたしも、お風呂入った?」
律「入るわけないでしょ。
潰れちゃってるんだから」
↑完全KO(阪急梅田駅)。鞄、盗まれなかったでしょうか。
み「入れてくれればいいのに」
律「バカ言ってるんじゃないわよ。
なんであんたを、お風呂に入れなきゃならんの」
み「友達甲斐のない女」
律「あのね。
泥酔した友達を、お風呂に入れる方が、あり得ないでしょ」
み「じゃ、先にお風呂、入る」
律「ダメ!
お腹空いたから、先に朝食。
後で入りなさい。
そうそう。
ここのお風呂、ユニットじゃないから、ゆったり出来るわよ」
み「ほー。
わたしが風呂に入ってる間に、うんこをしようという魂胆だな」
律「バカ言ってるんじゃないわよ。
もう、朝食サービス、始まってるんでしょ?」
み「今、何時?」
律「7時だけど」
み「早いじゃないか!
何でこんな時間に起こしたのよ」
律「だから、お腹空いたんだって」
律「もう、始まってるでしょ?」
み「確か、6時半からだった」
律「ほら、もう始まってから30分も経ってる。
バイキングなんでしょ?
美味しいおかず、無くなっちゃってるかも」
み「そんなセコいバイキングがありまっかいな。
ここのは、量、質、ともに評判高いんだから」
律「そう。
じゃ、行きましょう」
み「9時半までやってるんだから、焦らなくたって大丈夫よ」
律「焦ってるんじゃないの。
お腹が空いてるって言ってるでしょ」
律「こんなに健康的にお腹が空いた朝は、久しぶりだわ」
↑このお医者さん、1日1食だそうです。それもなぁ……。
み「いつもは、どんな朝なんじゃ?」
律「二日酔いに決まってるでしょ。
毎晩、日付が変わるまで飲んでるから」
み「そんなに飲んだら、病院行っても臭うでしょうに」
律「患者から、『先生、お酒臭いです』って言われたこともある」
み「評判落としますぜ、病院の」
律「大丈夫。
診察には影響してませんから」
み「したら、クビですがな」
律「でも、患者さんの中には、つわりで苦しんでる人もいてね……。
トイレで吐いてきたみたいで、診察椅子に座ると、すっぱい臭いがすることもある。
あれは、二日酔いにはちょっと堪えるわね」
↑久々の登場。
み「そんな話聞かされたら、催して来た」
律「吐かないでよ」
律「二日酔いのときには、迎え飯が一番」
↑『笑い飯』でした。
み「聞いたこと無いわい!」
律「さ、レッツゴー」
み「わたし、ゆうべ、化粧落とした?」
律「落とすわけないでしょ。
潰れてたんだから」
律「大丈夫よ。
シーツに擦れて、落ちたんじゃない?」
み「最悪……。
まぶた、腫れてない?」
↑WBAミニマム級王座統一戦で井岡一翔に敗れた八重樫東。
律「あら、いつもそんな感じじゃなかった?」
み「わたしは、二日酔いで、覿面に腫れるのじゃ」
律「鏡を見なきゃ、自分じゃわからないわよ」
み「人に見られるでしょ」
律「他人は初対面なんだから、そういう顔だと思うわよ。
旅の恥はかき捨てって言うでしょ。
誰に見られたって、2度と会うことは無いんだから」
み「なんか……。
ものすごく、殺伐としてますな」
律「こういう神経もないと、医者はやってられません」
み「違う神経もあるってわけ?」
律「当たり前でしょ。
医者に暖かみがなければ、患者さんは救われないわ」
み「言うことが違うではないか」
律「違ってません。
わたしの恩師の持論は……。
『医者が病気と戦ってはいけない』というものだった」
み「どゆこと?」
律「病気と戦ってるのは、患者さんってことよ。
医者は、あくまでそれを支える立場」
み「なんか、無責任みたいに聞こえますが」
律「患者さんが、しっかりと強い気持ちを持たなければ……。
治る病気も治らないの。
医者の一番の仕事は、患者さんにそういう気持ちを起こさせることなのよ」
み「ほー。
でも、こないだテレビで……。
悲惨な話を聞いたよ」
律「どんな?」
み「末期がんの患者さん。
医者は、一生懸命治そうとして、懸命に患者を励まし、治療を続けた。
患者も、医師の言葉を信じ、苦しい抗癌剤治療にも耐え続けた。
だけど……。
残念ながら、がんは全身に転移し、もう手を尽くす方法も無くなった。
亡くなる3日前。
患者さんが、枕元の医者に向かって、こう言ったそうよ」
み「『騙したな……』。
どう?」
律「確かに、悲惨な結末だわね」
み「先生なら、そんなこと言われたら、どう?」
律「産婦人科では、まずあり得ないけど」
み「あったとして!」
律「心には刻むでしょうけど……。
その言葉に打ちのめされてはいられないわ。
次の患者さんが待ってるんだから」
み「なるほど。
それが、“こういう神経”ってやつね」
律「そういうこと。
さ、早く行くわよ。
タダなんだから、無くなったら大損」
み「医者のくせに、セコいこと言いなさんな」
律「デスクの下に100円玉落として、30分探してた先生もいたわ」
み「情けない」
律「さ、レッツゴー」
み「その医者、あんたでないの?」
律「違うわよ!」
み「このエレベーターで帰ってきたわけか……。
乗った覚えが、まったくない」
律「あんなにペラペラしゃべってたのに?」
み「しゃべってました?」
律「支えてくださってるタクシーの運転手さんに……。
わたしの身体に触ったから1,000円とか喚いてさ」
↑昔飼ってた猫は、お尻を叩かれるのが大好きでした。
み「そんなこと言いました?」
律「みっともないったらなかった」
み「1,000円なら、安いではないか」
律「バカ言ってんじゃないわよ」
み「あ、昔の病院での出来事を思い出した」
律「病院がどうかしたの?」
み「わたしのジイちゃんは、脳卒中で死んじゃったんだけど……。
倒れてからしばらく、病院に入ってたの。
もう、意識はまったくなくて、最後の時を待つだけだったんだけどね」
律「その話と、何が繋がるのよ?」
み「集中治療室みたいな病室だったんだけど……。
ベッドは、3つくらい並んでた」
↑こんな感じでした。
み「そこには、意識が無いような人が、入れ替わり立ち替り入ってくるの。
出るときは、もう霊安室行きよ」
み「高校生くらいの男の子も来た。
交通事故。
暴走族みたいだった。
すごく体格が良くてね、ベッドの布団が山のように盛り上がるほど」
↑こんな感じの子でした。
み「酸素吸入器を付けてるんだけど、ものすごい荒い息してた。
でも、そんな人でも、呼吸が止まると死んじゃうんだね」
律「当たり前でしょ」
み「お母さんが、付きっきりだった。
お父さんは、着替え用の新しいパジャマをたくさん買って来てた」
み「でも……。
彼がそのパジャマを着ることは、出来なかったの」
律「その話が繋がるの?」
み「違います。
これは、余談。
その後……。
うちのジイちゃんより、もっと年寄りの患者が、1人入って来た。
脳梗塞かなんかだったみたいだけど、意識はしっかりしてたの。
しゃべりの呂律も、そんなにヒドくなくて、言ってることはちゃんとわかった。
あんまり良くしゃべるんで、家族もうんざりしたらしくてね。
看護婦に、『薬、打ってくれませんか』って言ってたわ」
律「看護師でしょ」
み「当時は、看護婦だったの。
そう言えば、建設会社のとき、慰安旅行で飛行機に乗ったとき……。
部長が恥ずかしかったなぁ」
↑こんなではありませんでしたが。
律「話があちこち飛んで、さっぱりわからないわ。
慰安旅行って、どこ行ったのよ?」
み「一応、海外」
律「スゴいじゃない」
み「当時は、公共事業がバンバン発注されてたときでね」
律「景気が良かったのね」
み「逆でんがな。
悪くなった景気を懸命に持ち上げようとして……。
公共事業やってたわけ。
建設業には、いい時代だったわよ」
律「それで、部長がどうしたのよ?」
み「飛行機の中で、スチュワーデスを呼ぼうとして……」
律「スチュワーデスじゃないでしょ。
キャビンアテンダントじゃない」
み「当時は、スチュワーデスだったの」
み「略して、スッチー」
律「で、どうしたのよ?」
み「スチュワーデス、呼ぼうとして……。
“看護婦さん”って呼んだのよ」
律「ギャグじゃなくて?」
み「機中でギャグかますようなキャラの人じゃなかったの。
クソ真面目」
律「ほんとに間違えたってこと?」
み「そうに決まってるよ。
部長には、制服の女性が同じに見えたってこと。
いったい、どういう店に通ってたんだか」
み「笑いこらえるのが大変だった。
震える肩を見られたらマズいから、シートに沈みこんでさ」
律「そのスチュワーデスは、なんて答えたの?」
み「外人のスッチーだったからね。
ぜんぜん普通に応対してました」
律「不幸中の幸いってやつね」
み「ですな。
ところで、どっからこの話に飛んだの?」
律「こっちが聞きたいわよ」
み「あ、病院の集中治療室の話だった。
そこでも、笑ったんだよ。
その、ジジイで。
看護婦さんが、毎晩、身体を拭きに来てくれるんだけどね……。
そのジジイが、その度にこう言うの。
『まーた、オレの肌を見に来たな』」
律「変態じゃないの」
↑この頭はなんなんでしょう?
み「もう、毎晩、看護婦さんが来るのが楽しみでさ。
ワクワクしながら待ってた」
律「不謹慎な人ね。
自分のお祖父さんが苦しんでるのに」
み「でも、面白いものは面白いのよ。
これは、タモリが言ってたことなんだけど……」
律「また、話が飛ぶ」
み「由利徹って言うコメディアンが、亡くなったときのこと」
み「タモリは親しくしてたから、葬式に行ったの。
そしたらね、その由利徹の弟がいたんだって」
律「そりゃ、いるでしょうね。
お兄さんの葬儀なんだから」
み「その弟がね、そっくりだったんだって。
由利徹に。
笑いをこらえるのに必死だったそうよ」
律「話は、まだ続くの?」
み「もう、終わり。
わたしたち、エレベーター前で何分立ち話してた?」
律「30秒くらいでしょ。
ボタン押して待ってる間だから。
ほんとにいい加減な作者よね」
み「思いつくままに書いてますからな。
あ、エレベーターが来たよ」
律「何階?」
み「3階です」
み「ここか」
律「ほら、もうこんなに混んでる」
↑混んでる画像がありませんでした。
み「無くなりませんから、安心しなせい」
律「ほんと、スゴい種類ね」
み「オカズは、70品あるってよ」
律「食べきれないわ」
み「当たり前じゃ!
70品も食うつもりか」
↑二日酔いで食べられなかったら、大損です。
律「じゃ、さっそくいただきましょう」
み「その前に……。
さて、ここで問題です」
律「なんで!
ご馳走を前に、お預けはなしよ」
み「これは、とてもタメになる知識です。
バイキング料理を食べる度に、ウンチクをかませます」
↑ほー。知りませんでした。
律「そんなの、かまさなくていいわよ」
み「お聞きなさい!
バイキング料理という名前の由来は、何でしょう?」
↑無口になりそうなバイキングです。
律「そんなの、決まってるじゃない。
バイキングは、海賊でしょ」
み「海賊の料理が語源よ」
律「あのな……。
海賊が、こんな立食パーティーみたいなことする?」
↑千葉県野田市にある洋風居酒屋。バイキング形式では無いようです。
律「するんじゃないの?
略奪した宝物は、自分たちの船に積みこむでしょ。
その後、襲った船の食堂で、略奪成功のパーティを開いたのよ」
み「バイキング形式で?」
律「食べ物は、日持ちがしないから……。
自分たちの船には運ばずに、その場で食べちゃうわけよ。
肉の塊、チーズの塊、テーブルの真ん中にドンと置いて……。
サーベルなんかで切りながら、立ったまま食べたの」
↑シュラスコ料理で使われる鉄串は、シュラスコサーベルと呼ばれます。刃も付いているので、これで肉を切り分けられます。
律「これが、バイキング料理の由来。
さ、食べましょ」
み「腹が減ると、頭が冴えるんじゃないの?」
律「当たりでしょ?」
み「残念ながら、大ハズレです」
律「何でよ!」
み「ま、北欧の食べ放題料理がモデルなのは確かだけどね」
律「ほら見なさい」
み「最後まで聞きなさい!
魚介料理や燻製なんかを、客が好きなだけ食べられる……。
『スモーガスボード』という形式があるのよ」
↑スウェーデンのレストラン。観光客にも人気だそうです。
み「昭和32年(1957年)、帝国ホテル支配人の犬丸徹三が、旅先のデンマークで、その料理と出会った」
↑これは、1890年(明治23年)竣工の初代帝国ホテル。1919年(大正8年)に、失火から全焼したそうです。
み「彼は、“これはいける”と直感し……。
パリのリッツ・ホテルで修行中だった村上信夫(後の帝国ホテルコック長)に、料理の研究を指示した」
↑『ホテル リッツ パリ』。世界最高級の宮殿ホテルです。
み「で、帝国ホテルで、その料理が供されることになったわけだけど……。
いかんせん、『スモーガスボード』というのが、言いにくい。
日本人にとっては、覚えることもほぼ不可能に近い発音」
↑『相撲+ガス+ボード』に分解すれば覚えられます。
み「で、これを供するレストランの名称を、社内公募したのよ。
折も折、ホテル脇の日比谷映画劇場では、『バイキング(1958年)』という映画が上映されてた」
↑映画『バイキング(The Vikings)』。主演は、カーク・ダグラス(現在、98歳。ご存命のようです)。
み「その中には、北欧の海賊たちの豪快な食事シーンも出てきたわけ。
北欧料理と“バイキング”が直結したんだね。
てなわけで、応募にあった『バイキング』で、即決決定!」
み「そして、ついに!
1958年、帝国ホテルに『バイキングレストラン』がオープンしたのよ。
結果は大好評。
あっという間に、“バイキング”は、こういうスタイルの料理提供方法の代名詞となったわけ」
↑現在も『インペリアルバイキングサール』として営業中。値段は、おったまげるほどではありません(参照)。
律「詳しすぎない?
コピペでしょ」
み「なので!
こういう供食方式を“バイキング”と呼ぶのは、完璧なる和製英語。
外国ではまったく通じないから、注意が必要です」
律「支配人や料理長の固有名詞まで覚えてるのは不自然だわ」
み「やかまし!
しかし……。
考えてもみなさいよ。
もし、1958年に、日比谷映画劇場で『バイキング』が上映されていなかったら……。
この料理は、“バイキング”じゃなかったかも知れないのよ。
『オーメン』が上映されてたら、大変だったわね」
律「そんな名前になるわけないでしょ。
さ、食べるわよ」
み「それじゃ、わたしはまず……。
これとこれと……」
律「そんな、どこでも食べられるもの取ってどうすんの」
み「いいの!
焼き海苔、生卵、納豆は、わたしにとって、三種の神器なのです」
↑『ハイパーホテルズパサージュ』の画像ではありません。
律「安い神器だこと」
み「これでまず、ご飯を一杯いただいて……。
それから、ほかのオカズでいただくわ」
律「やっぱり朝は、脂がさわってない、さっぱり系がいいわね。
あら、あそこ、『青森の地場産品コーナー』だって」
律「ああいうのこそ、食べなくちゃ。
行ってみましょう」
み「何があるのかな?」
律「タラコにイクラ……」
律「ねぶた漬け、深浦産つるつるわかめ」
み「大間のわさび漬け、とろろ汁、青森とうふ村の寄せ豆腐」
↑大間のわさび漬け。
律「やっぱり、海産物が多いわね。
でも、塩辛なんか食べたら、お酒が欲しくなっちゃいそう」
↑美味しそうな料理がいっぱい(こちらを御覧ください)。
み「何となく、しょっぱそうだね。
わたしは今、減塩中だから」
律「減量中じゃなくて?」
み「醤油も、無塩醤油を使ってる」
律「そんなお醤油があるの?
美味しい?」
み「ぜんぜん味がない」
律「意味ないじゃない」
み「黒っぽい液体がかかっただけの感じ。
でも、お醤油だと思い込むことにしてる」
律「わびしい食事」
み「なんとか、血圧を下げないとね。
ナッツも無塩のヤツに変えたし」
律「おやつ自体を辞めればいいんじゃないの?」
み「ナッツは、おやつで食べるのではない。
夕食に食べるのです」
律「ヘンな食事。
塩気の効かないナッツなんて、美味しいの?」
み「これは、不思議と美味しかった。
ナッツ自体の味がしっかりしてるから。
ぜんぜん、無塩で問題なし」
み「でも、ひとつ問題がある」
律「何よ?」
み「高いのよ。
塩入りより」
律「何で?
日持ちしないから?」
み「よーわからんけど、需要と供給の関係じゃないの。
ま、味は十分美味しいんだから……。
健康のためには、財布の痛みくらい我慢しなくちゃね」
律「神妙な患者ね」
み「この煮物、美味しそうじゃない?」
↑左側の鮮やかな緑色の煮物です。
律「そうね。
色が綺麗。
何かしら?」
婦「それは、“みず”という山菜ですわよ」
み「あ、これが“みず”」
律「知ってるの?」
み「なんとなく、名前は聞いたような気がする」
律「食べたことは?」
み「ありまへんがな」
律「見た目は、フキみたいよね」
↑フキの煮物。子供のころは、苦手でした。
み「綺麗な色だね」
律「どうして“みず”って言うのかしら?」
み「さぁ」
婦「わたしがお答えしてよろしいかしら?」
み「あ、すみません。
お願いします」
婦「生えてるところが、湧き水の流れるようなところなの」
婦「だから、この茎にも水分がたっぷり。
まさに、水の化身みたいな山菜だからね。
でも、“みず”は方言で、正式名は別なの。
ちょっと驚くような名前よ」
み「なんて言うんです?」
婦「ウワバミソウ」
み「へー。
先生にぴったり」
律「何でよ?」
み「大酒飲みだから」
↑倉本康子さん。男前です。
律「そういう意味じゃないでしょ。
ウワバミって、あの蛇のウワバミですか?」
婦「そうですの。
でも、この山菜が大酒を飲むわけじゃありません」
み「それは、よくわかります。
あ、もしかして……。
食虫植物?
人間も飲み込んだりして」
律「こんな細い茎に入らないでしょ」
み「孫悟空に出てきたじゃない。
ひょうたんの口から、人間を吸い込む妖怪」
↑このお酒は、ちょっと飲んでみたいです。
律「あれは、お話でしょ。
でも、何で『ウワバミソウ』なんですか?」
婦「山奥の、ウワバミが出そうなところに生えてるからだそうですわ」
↑これは、新潟県関川村の『大したもん蛇まつり』。蛇の全長は、82.8メートル。
婦「実際、ほんとにそうなのよ」
律「山で見たことが、おありなんですか?」
婦「わたしは、俳句をやるんだけどね。
そのネタ探しのために、山登りもするの」
婦「本格的な登山じゃなくて、ハイキングに毛が生えた程度だけどね。
友達に、山に生える山菜なんかに詳しい人がいてね」
↑山菜採りの必需品。熊よけの鈴。新潟では、ホームセンターで売ってます。
婦「あ、今日も吟行に来てるのよ」
律「銀行?」
み「先生、明らかに誤解してます。
俳句の題材を求めて、名所旧跡なんかを訪ねることを、吟行って言うの」
律「あらそうなの」
み「すみません。
モノ知らずで」
婦「でも、先生なんじゃないんですの?」
み「あ、先生って言っても、学校の先生じゃなくて……。
医者なんです」
婦「まー、それはご立派な。
お見逸れしました。
あなたも、お医者さん?」
み「そう見えますか?」
婦「まったく見えません」
み「ははは。
初対面でなければ、『なんじゃそりゃ!』をかましてるとこでした」
律「今回は、どちらへ?」
婦「八甲田山へ」
み「死の彷徨ですか」
婦「この季節なら、大丈夫ですわよ。
今から吟行が楽しみ」
律「“みず”が見つかるといいですね」
婦「そうそう。
その話でしたわね」
律「この辺りでしか、採れないんですか?」
婦「いえいえ。
北海道から九州まで、全国に分布してるのよ。
でも、暖かい地方では、よほど奥山に分け入らないとね。
その点、ここらなら、ハイキング程度の山歩きでも出会えるわ。
丈が高いから、遠くからでも見つけられるのよ」
律「茎が太いですものね。
フキみたい」
婦「そうね。
高さは、60㎝くらいにもなるかしら。
春に、クリーム色の可愛い花をつけるわ」
婦「でも、うっかり駆け寄っちゃダメよ」
み「食われるとか?」
婦「そんなわけないわよ。
“みず”の生えてるところは、湿地だから……」
婦「うっかり踏み込むと、ズブズブっていっちゃうこともあるの」
婦「葉を掻き分けながら、足元を確かめて近づくことね」
み「にゃるほど」
もう、とっくに朝よ」
み「そういうあなたは……。
『律』ではないか!」
律「誰が『律』よ。
明治時代じゃないんだから。
律子です」
み「おぉ。
ここは、ホテルのベッドではないか」
律「当たり前でしょ」
み「記憶が無い」
律「でしょうね。
大変だったんだから。
あの居酒屋の階段、上げるの」
み「なんか、背中が痛いんですけど」
律「でしょうね。
引きずり上げたから」
み「すな!」
律「仕方ないでしょ。
一人で歩けないんだから」
み「おぶって上がればいいだろ」
律「あんな急な階段で、そんなこと出来ますか。
酔っぱらってたし」
み「あのジサマは?」
律「津島さんが、背負うって言ったんだけどね。
でも、明らかに足元が危なかったもの」
↑元祖千鳥足。
み「タダ酒、しこたま飲んだからな」
律「ま、それで義理を感じて背負おうとしたんでしょうけどね」
律「必死で止めたのよ。
ヘタすれば、2人重なって、階段落ちだったわ」
律「死んでたかも」
み「あんなジサマと心中じゃ、死んでも死にきれんわい」
律「だから、安全に上げるには……。
片腕ずつ持って、引っ張り上げるしか無かったの」
み「非道すぎる仕打ち」
律「でも、良かったわ。
たまたまタクシーが通りがかってね。
しかも、運転手さんが津島さんの知り合いで、向こうから止まってくれたの」
↑ご存知『タクシードライバーの推理日誌』。けっこう見ます。夜明日出夫さんのアパートの部屋が好きなんです。
律「だから、あんなに近くなのに乗せてくれて……。
この部屋の前まで、津島さんと2人で、運んでくれたのよ。
ほんと、だらしないんだから。
2人に、両脇から支えられても、グダグダになって。
捕まった宇宙人みたいだった」
み「てことは、あんたは何もしなかったってことですな」
律「バッグを持ったわ」
み「このアマ……」
律「あと、タクシー代は、全額財布からいただきましたから」
み「なんじゃと!」
律「当たり前でしょ。
あなたがシャンとしてれば、払わなくていいお金だったんだから。
ワンメーターで、部屋まで運んでいただくことになったし……」
律「当然、お釣りは取らなかったから」
み「にゃに!」
↑意味はありませんが、面白かったので。
み「すると、あの距離に1,000円も払ったってわけ?」
律「それじゃ申し訳ないから、もう1,000円渡そうとしたんだけど……。
受け取ってくださらなかったのよ」
み「人の金だと思って!」
律「これが人の道です」
律「いいから、お腹空いちゃったのよ。
ここ、朝食付きなんでしょ?」
み「当たり前じゃ。
ここの朝食は、ひじょーに評判いいんだよ」
律「早く行きましょうよ」
み「あんた、ゆうべあれだけ飲んで……。
気持ち悪くないの?」
律「あんなの、なんでもないわよ。
部屋に戻ってから飲まなかったし。
やっぱり疲れたのかしら。
お風呂入ったら眠くなっちゃって、すぐ寝ちゃったもの」
み「わたしも、お風呂入った?」
律「入るわけないでしょ。
潰れちゃってるんだから」
↑完全KO(阪急梅田駅)。鞄、盗まれなかったでしょうか。
み「入れてくれればいいのに」
律「バカ言ってるんじゃないわよ。
なんであんたを、お風呂に入れなきゃならんの」
み「友達甲斐のない女」
律「あのね。
泥酔した友達を、お風呂に入れる方が、あり得ないでしょ」
み「じゃ、先にお風呂、入る」
律「ダメ!
お腹空いたから、先に朝食。
後で入りなさい。
そうそう。
ここのお風呂、ユニットじゃないから、ゆったり出来るわよ」
み「ほー。
わたしが風呂に入ってる間に、うんこをしようという魂胆だな」
律「バカ言ってるんじゃないわよ。
もう、朝食サービス、始まってるんでしょ?」
み「今、何時?」
律「7時だけど」
み「早いじゃないか!
何でこんな時間に起こしたのよ」
律「だから、お腹空いたんだって」
律「もう、始まってるでしょ?」
み「確か、6時半からだった」
律「ほら、もう始まってから30分も経ってる。
バイキングなんでしょ?
美味しいおかず、無くなっちゃってるかも」
み「そんなセコいバイキングがありまっかいな。
ここのは、量、質、ともに評判高いんだから」
律「そう。
じゃ、行きましょう」
み「9時半までやってるんだから、焦らなくたって大丈夫よ」
律「焦ってるんじゃないの。
お腹が空いてるって言ってるでしょ」
律「こんなに健康的にお腹が空いた朝は、久しぶりだわ」
↑このお医者さん、1日1食だそうです。それもなぁ……。
み「いつもは、どんな朝なんじゃ?」
律「二日酔いに決まってるでしょ。
毎晩、日付が変わるまで飲んでるから」
み「そんなに飲んだら、病院行っても臭うでしょうに」
律「患者から、『先生、お酒臭いです』って言われたこともある」
み「評判落としますぜ、病院の」
律「大丈夫。
診察には影響してませんから」
み「したら、クビですがな」
律「でも、患者さんの中には、つわりで苦しんでる人もいてね……。
トイレで吐いてきたみたいで、診察椅子に座ると、すっぱい臭いがすることもある。
あれは、二日酔いにはちょっと堪えるわね」
↑久々の登場。
み「そんな話聞かされたら、催して来た」
律「吐かないでよ」
律「二日酔いのときには、迎え飯が一番」
↑『笑い飯』でした。
み「聞いたこと無いわい!」
律「さ、レッツゴー」
み「わたし、ゆうべ、化粧落とした?」
律「落とすわけないでしょ。
潰れてたんだから」
律「大丈夫よ。
シーツに擦れて、落ちたんじゃない?」
み「最悪……。
まぶた、腫れてない?」
↑WBAミニマム級王座統一戦で井岡一翔に敗れた八重樫東。
律「あら、いつもそんな感じじゃなかった?」
み「わたしは、二日酔いで、覿面に腫れるのじゃ」
律「鏡を見なきゃ、自分じゃわからないわよ」
み「人に見られるでしょ」
律「他人は初対面なんだから、そういう顔だと思うわよ。
旅の恥はかき捨てって言うでしょ。
誰に見られたって、2度と会うことは無いんだから」
み「なんか……。
ものすごく、殺伐としてますな」
律「こういう神経もないと、医者はやってられません」
み「違う神経もあるってわけ?」
律「当たり前でしょ。
医者に暖かみがなければ、患者さんは救われないわ」
み「言うことが違うではないか」
律「違ってません。
わたしの恩師の持論は……。
『医者が病気と戦ってはいけない』というものだった」
み「どゆこと?」
律「病気と戦ってるのは、患者さんってことよ。
医者は、あくまでそれを支える立場」
み「なんか、無責任みたいに聞こえますが」
律「患者さんが、しっかりと強い気持ちを持たなければ……。
治る病気も治らないの。
医者の一番の仕事は、患者さんにそういう気持ちを起こさせることなのよ」
み「ほー。
でも、こないだテレビで……。
悲惨な話を聞いたよ」
律「どんな?」
み「末期がんの患者さん。
医者は、一生懸命治そうとして、懸命に患者を励まし、治療を続けた。
患者も、医師の言葉を信じ、苦しい抗癌剤治療にも耐え続けた。
だけど……。
残念ながら、がんは全身に転移し、もう手を尽くす方法も無くなった。
亡くなる3日前。
患者さんが、枕元の医者に向かって、こう言ったそうよ」
み「『騙したな……』。
どう?」
律「確かに、悲惨な結末だわね」
み「先生なら、そんなこと言われたら、どう?」
律「産婦人科では、まずあり得ないけど」
み「あったとして!」
律「心には刻むでしょうけど……。
その言葉に打ちのめされてはいられないわ。
次の患者さんが待ってるんだから」
み「なるほど。
それが、“こういう神経”ってやつね」
律「そういうこと。
さ、早く行くわよ。
タダなんだから、無くなったら大損」
み「医者のくせに、セコいこと言いなさんな」
律「デスクの下に100円玉落として、30分探してた先生もいたわ」
み「情けない」
律「さ、レッツゴー」
み「その医者、あんたでないの?」
律「違うわよ!」
み「このエレベーターで帰ってきたわけか……。
乗った覚えが、まったくない」
律「あんなにペラペラしゃべってたのに?」
み「しゃべってました?」
律「支えてくださってるタクシーの運転手さんに……。
わたしの身体に触ったから1,000円とか喚いてさ」
↑昔飼ってた猫は、お尻を叩かれるのが大好きでした。
み「そんなこと言いました?」
律「みっともないったらなかった」
み「1,000円なら、安いではないか」
律「バカ言ってんじゃないわよ」
み「あ、昔の病院での出来事を思い出した」
律「病院がどうかしたの?」
み「わたしのジイちゃんは、脳卒中で死んじゃったんだけど……。
倒れてからしばらく、病院に入ってたの。
もう、意識はまったくなくて、最後の時を待つだけだったんだけどね」
律「その話と、何が繋がるのよ?」
み「集中治療室みたいな病室だったんだけど……。
ベッドは、3つくらい並んでた」
↑こんな感じでした。
み「そこには、意識が無いような人が、入れ替わり立ち替り入ってくるの。
出るときは、もう霊安室行きよ」
み「高校生くらいの男の子も来た。
交通事故。
暴走族みたいだった。
すごく体格が良くてね、ベッドの布団が山のように盛り上がるほど」
↑こんな感じの子でした。
み「酸素吸入器を付けてるんだけど、ものすごい荒い息してた。
でも、そんな人でも、呼吸が止まると死んじゃうんだね」
律「当たり前でしょ」
み「お母さんが、付きっきりだった。
お父さんは、着替え用の新しいパジャマをたくさん買って来てた」
み「でも……。
彼がそのパジャマを着ることは、出来なかったの」
律「その話が繋がるの?」
み「違います。
これは、余談。
その後……。
うちのジイちゃんより、もっと年寄りの患者が、1人入って来た。
脳梗塞かなんかだったみたいだけど、意識はしっかりしてたの。
しゃべりの呂律も、そんなにヒドくなくて、言ってることはちゃんとわかった。
あんまり良くしゃべるんで、家族もうんざりしたらしくてね。
看護婦に、『薬、打ってくれませんか』って言ってたわ」
律「看護師でしょ」
み「当時は、看護婦だったの。
そう言えば、建設会社のとき、慰安旅行で飛行機に乗ったとき……。
部長が恥ずかしかったなぁ」
↑こんなではありませんでしたが。
律「話があちこち飛んで、さっぱりわからないわ。
慰安旅行って、どこ行ったのよ?」
み「一応、海外」
律「スゴいじゃない」
み「当時は、公共事業がバンバン発注されてたときでね」
律「景気が良かったのね」
み「逆でんがな。
悪くなった景気を懸命に持ち上げようとして……。
公共事業やってたわけ。
建設業には、いい時代だったわよ」
律「それで、部長がどうしたのよ?」
み「飛行機の中で、スチュワーデスを呼ぼうとして……」
律「スチュワーデスじゃないでしょ。
キャビンアテンダントじゃない」
み「当時は、スチュワーデスだったの」
み「略して、スッチー」
律「で、どうしたのよ?」
み「スチュワーデス、呼ぼうとして……。
“看護婦さん”って呼んだのよ」
律「ギャグじゃなくて?」
み「機中でギャグかますようなキャラの人じゃなかったの。
クソ真面目」
律「ほんとに間違えたってこと?」
み「そうに決まってるよ。
部長には、制服の女性が同じに見えたってこと。
いったい、どういう店に通ってたんだか」
み「笑いこらえるのが大変だった。
震える肩を見られたらマズいから、シートに沈みこんでさ」
律「そのスチュワーデスは、なんて答えたの?」
み「外人のスッチーだったからね。
ぜんぜん普通に応対してました」
律「不幸中の幸いってやつね」
み「ですな。
ところで、どっからこの話に飛んだの?」
律「こっちが聞きたいわよ」
み「あ、病院の集中治療室の話だった。
そこでも、笑ったんだよ。
その、ジジイで。
看護婦さんが、毎晩、身体を拭きに来てくれるんだけどね……。
そのジジイが、その度にこう言うの。
『まーた、オレの肌を見に来たな』」
律「変態じゃないの」
↑この頭はなんなんでしょう?
み「もう、毎晩、看護婦さんが来るのが楽しみでさ。
ワクワクしながら待ってた」
律「不謹慎な人ね。
自分のお祖父さんが苦しんでるのに」
み「でも、面白いものは面白いのよ。
これは、タモリが言ってたことなんだけど……」
律「また、話が飛ぶ」
み「由利徹って言うコメディアンが、亡くなったときのこと」
み「タモリは親しくしてたから、葬式に行ったの。
そしたらね、その由利徹の弟がいたんだって」
律「そりゃ、いるでしょうね。
お兄さんの葬儀なんだから」
み「その弟がね、そっくりだったんだって。
由利徹に。
笑いをこらえるのに必死だったそうよ」
律「話は、まだ続くの?」
み「もう、終わり。
わたしたち、エレベーター前で何分立ち話してた?」
律「30秒くらいでしょ。
ボタン押して待ってる間だから。
ほんとにいい加減な作者よね」
み「思いつくままに書いてますからな。
あ、エレベーターが来たよ」
律「何階?」
み「3階です」
み「ここか」
律「ほら、もうこんなに混んでる」
↑混んでる画像がありませんでした。
み「無くなりませんから、安心しなせい」
律「ほんと、スゴい種類ね」
み「オカズは、70品あるってよ」
律「食べきれないわ」
み「当たり前じゃ!
70品も食うつもりか」
↑二日酔いで食べられなかったら、大損です。
律「じゃ、さっそくいただきましょう」
み「その前に……。
さて、ここで問題です」
律「なんで!
ご馳走を前に、お預けはなしよ」
み「これは、とてもタメになる知識です。
バイキング料理を食べる度に、ウンチクをかませます」
↑ほー。知りませんでした。
律「そんなの、かまさなくていいわよ」
み「お聞きなさい!
バイキング料理という名前の由来は、何でしょう?」
↑無口になりそうなバイキングです。
律「そんなの、決まってるじゃない。
バイキングは、海賊でしょ」
み「海賊の料理が語源よ」
律「あのな……。
海賊が、こんな立食パーティーみたいなことする?」
↑千葉県野田市にある洋風居酒屋。バイキング形式では無いようです。
律「するんじゃないの?
略奪した宝物は、自分たちの船に積みこむでしょ。
その後、襲った船の食堂で、略奪成功のパーティを開いたのよ」
み「バイキング形式で?」
律「食べ物は、日持ちがしないから……。
自分たちの船には運ばずに、その場で食べちゃうわけよ。
肉の塊、チーズの塊、テーブルの真ん中にドンと置いて……。
サーベルなんかで切りながら、立ったまま食べたの」
↑シュラスコ料理で使われる鉄串は、シュラスコサーベルと呼ばれます。刃も付いているので、これで肉を切り分けられます。
律「これが、バイキング料理の由来。
さ、食べましょ」
み「腹が減ると、頭が冴えるんじゃないの?」
律「当たりでしょ?」
み「残念ながら、大ハズレです」
律「何でよ!」
み「ま、北欧の食べ放題料理がモデルなのは確かだけどね」
律「ほら見なさい」
み「最後まで聞きなさい!
魚介料理や燻製なんかを、客が好きなだけ食べられる……。
『スモーガスボード』という形式があるのよ」
↑スウェーデンのレストラン。観光客にも人気だそうです。
み「昭和32年(1957年)、帝国ホテル支配人の犬丸徹三が、旅先のデンマークで、その料理と出会った」
↑これは、1890年(明治23年)竣工の初代帝国ホテル。1919年(大正8年)に、失火から全焼したそうです。
み「彼は、“これはいける”と直感し……。
パリのリッツ・ホテルで修行中だった村上信夫(後の帝国ホテルコック長)に、料理の研究を指示した」
↑『ホテル リッツ パリ』。世界最高級の宮殿ホテルです。
み「で、帝国ホテルで、その料理が供されることになったわけだけど……。
いかんせん、『スモーガスボード』というのが、言いにくい。
日本人にとっては、覚えることもほぼ不可能に近い発音」
↑『相撲+ガス+ボード』に分解すれば覚えられます。
み「で、これを供するレストランの名称を、社内公募したのよ。
折も折、ホテル脇の日比谷映画劇場では、『バイキング(1958年)』という映画が上映されてた」
↑映画『バイキング(The Vikings)』。主演は、カーク・ダグラス(現在、98歳。ご存命のようです)。
み「その中には、北欧の海賊たちの豪快な食事シーンも出てきたわけ。
北欧料理と“バイキング”が直結したんだね。
てなわけで、応募にあった『バイキング』で、即決決定!」
み「そして、ついに!
1958年、帝国ホテルに『バイキングレストラン』がオープンしたのよ。
結果は大好評。
あっという間に、“バイキング”は、こういうスタイルの料理提供方法の代名詞となったわけ」
↑現在も『インペリアルバイキングサール』として営業中。値段は、おったまげるほどではありません(参照)。
律「詳しすぎない?
コピペでしょ」
み「なので!
こういう供食方式を“バイキング”と呼ぶのは、完璧なる和製英語。
外国ではまったく通じないから、注意が必要です」
律「支配人や料理長の固有名詞まで覚えてるのは不自然だわ」
み「やかまし!
しかし……。
考えてもみなさいよ。
もし、1958年に、日比谷映画劇場で『バイキング』が上映されていなかったら……。
この料理は、“バイキング”じゃなかったかも知れないのよ。
『オーメン』が上映されてたら、大変だったわね」
律「そんな名前になるわけないでしょ。
さ、食べるわよ」
み「それじゃ、わたしはまず……。
これとこれと……」
律「そんな、どこでも食べられるもの取ってどうすんの」
み「いいの!
焼き海苔、生卵、納豆は、わたしにとって、三種の神器なのです」
↑『ハイパーホテルズパサージュ』の画像ではありません。
律「安い神器だこと」
み「これでまず、ご飯を一杯いただいて……。
それから、ほかのオカズでいただくわ」
律「やっぱり朝は、脂がさわってない、さっぱり系がいいわね。
あら、あそこ、『青森の地場産品コーナー』だって」
律「ああいうのこそ、食べなくちゃ。
行ってみましょう」
み「何があるのかな?」
律「タラコにイクラ……」
律「ねぶた漬け、深浦産つるつるわかめ」
み「大間のわさび漬け、とろろ汁、青森とうふ村の寄せ豆腐」
↑大間のわさび漬け。
律「やっぱり、海産物が多いわね。
でも、塩辛なんか食べたら、お酒が欲しくなっちゃいそう」
↑美味しそうな料理がいっぱい(こちらを御覧ください)。
み「何となく、しょっぱそうだね。
わたしは今、減塩中だから」
律「減量中じゃなくて?」
み「醤油も、無塩醤油を使ってる」
律「そんなお醤油があるの?
美味しい?」
み「ぜんぜん味がない」
律「意味ないじゃない」
み「黒っぽい液体がかかっただけの感じ。
でも、お醤油だと思い込むことにしてる」
律「わびしい食事」
み「なんとか、血圧を下げないとね。
ナッツも無塩のヤツに変えたし」
律「おやつ自体を辞めればいいんじゃないの?」
み「ナッツは、おやつで食べるのではない。
夕食に食べるのです」
律「ヘンな食事。
塩気の効かないナッツなんて、美味しいの?」
み「これは、不思議と美味しかった。
ナッツ自体の味がしっかりしてるから。
ぜんぜん、無塩で問題なし」
み「でも、ひとつ問題がある」
律「何よ?」
み「高いのよ。
塩入りより」
律「何で?
日持ちしないから?」
み「よーわからんけど、需要と供給の関係じゃないの。
ま、味は十分美味しいんだから……。
健康のためには、財布の痛みくらい我慢しなくちゃね」
律「神妙な患者ね」
み「この煮物、美味しそうじゃない?」
↑左側の鮮やかな緑色の煮物です。
律「そうね。
色が綺麗。
何かしら?」
婦「それは、“みず”という山菜ですわよ」
み「あ、これが“みず”」
律「知ってるの?」
み「なんとなく、名前は聞いたような気がする」
律「食べたことは?」
み「ありまへんがな」
律「見た目は、フキみたいよね」
↑フキの煮物。子供のころは、苦手でした。
み「綺麗な色だね」
律「どうして“みず”って言うのかしら?」
み「さぁ」
婦「わたしがお答えしてよろしいかしら?」
み「あ、すみません。
お願いします」
婦「生えてるところが、湧き水の流れるようなところなの」
婦「だから、この茎にも水分がたっぷり。
まさに、水の化身みたいな山菜だからね。
でも、“みず”は方言で、正式名は別なの。
ちょっと驚くような名前よ」
み「なんて言うんです?」
婦「ウワバミソウ」
み「へー。
先生にぴったり」
律「何でよ?」
み「大酒飲みだから」
↑倉本康子さん。男前です。
律「そういう意味じゃないでしょ。
ウワバミって、あの蛇のウワバミですか?」
婦「そうですの。
でも、この山菜が大酒を飲むわけじゃありません」
み「それは、よくわかります。
あ、もしかして……。
食虫植物?
人間も飲み込んだりして」
律「こんな細い茎に入らないでしょ」
み「孫悟空に出てきたじゃない。
ひょうたんの口から、人間を吸い込む妖怪」
↑このお酒は、ちょっと飲んでみたいです。
律「あれは、お話でしょ。
でも、何で『ウワバミソウ』なんですか?」
婦「山奥の、ウワバミが出そうなところに生えてるからだそうですわ」
↑これは、新潟県関川村の『大したもん蛇まつり』。蛇の全長は、82.8メートル。
婦「実際、ほんとにそうなのよ」
律「山で見たことが、おありなんですか?」
婦「わたしは、俳句をやるんだけどね。
そのネタ探しのために、山登りもするの」
婦「本格的な登山じゃなくて、ハイキングに毛が生えた程度だけどね。
友達に、山に生える山菜なんかに詳しい人がいてね」
↑山菜採りの必需品。熊よけの鈴。新潟では、ホームセンターで売ってます。
婦「あ、今日も吟行に来てるのよ」
律「銀行?」
み「先生、明らかに誤解してます。
俳句の題材を求めて、名所旧跡なんかを訪ねることを、吟行って言うの」
律「あらそうなの」
み「すみません。
モノ知らずで」
婦「でも、先生なんじゃないんですの?」
み「あ、先生って言っても、学校の先生じゃなくて……。
医者なんです」
婦「まー、それはご立派な。
お見逸れしました。
あなたも、お医者さん?」
み「そう見えますか?」
婦「まったく見えません」
み「ははは。
初対面でなければ、『なんじゃそりゃ!』をかましてるとこでした」
律「今回は、どちらへ?」
婦「八甲田山へ」
み「死の彷徨ですか」
婦「この季節なら、大丈夫ですわよ。
今から吟行が楽しみ」
律「“みず”が見つかるといいですね」
婦「そうそう。
その話でしたわね」
律「この辺りでしか、採れないんですか?」
婦「いえいえ。
北海道から九州まで、全国に分布してるのよ。
でも、暖かい地方では、よほど奥山に分け入らないとね。
その点、ここらなら、ハイキング程度の山歩きでも出会えるわ。
丈が高いから、遠くからでも見つけられるのよ」
律「茎が太いですものね。
フキみたい」
婦「そうね。
高さは、60㎝くらいにもなるかしら。
春に、クリーム色の可愛い花をつけるわ」
婦「でも、うっかり駆け寄っちゃダメよ」
み「食われるとか?」
婦「そんなわけないわよ。
“みず”の生えてるところは、湿地だから……」
婦「うっかり踏み込むと、ズブズブっていっちゃうこともあるの」
婦「葉を掻き分けながら、足元を確かめて近づくことね」
み「にゃるほど」
コメント一覧
-
––––––
1. ハーレクイン- 2015/02/28 14:53
-
じつに久方ぶりのご紹介コメです。退院後の後追いコメで追いついた……はずが、総集編ご紹介としては少し間が空いてしまいました。そのあたり、もう自分でもよくわからなくなりましたので、ここから再開したいと思います(相変わらずええかげんなヤツ)。
あー、場面は……青森の居酒屋「六兵衛」さんでの酒宴が終わり、夢の話も無事に終え、翌朝の場面からです。
そういえば「ろくべえ」さんで打ち込むと「六べえ」としか変換されません。「ろくひょうえ」と打ち込んでます。実際にはどう読むんだろうね、青森「六兵衛」さん。
●>律「誰が『律』よ。明治時代じゃないんだから」。イヤサこれお律、ひさしぶりだなア…。
●酔っぱらいの扱いに手加減はいらぬ。引っぱり上げるだけじゃ。
●下手すりゃ“二人階段落ち”。ダメージは二倍どころでは済まぬ。
●「階段落ち」は新撰組池田屋事件渦中の活劇。映画『蒲田行進曲』では平田満が演(や)りました。
●お初徳兵衛死出の道行きは近松『曽根崎心中』。「この世の名残、夜も名残……」は何度かやったな。んじゃ「未来成仏うたがひなき恋の手本となりにけり」。これはどや!
●『推理日誌』のタクシードライバーは夜明日出夫さん。本名!は渡瀬恒彦。
●グダグダの宇宙人。ヤラセだったようです。
●バッグを持つ「律」せんせ。怒る「み」さん、>み「このアマ……」。怒る義理はありませんなあ「み」さん。
●にゃに!ネコ。強そうなので許す。軸足を払われんようにな。
●人の道。守らねばならぬのは「恩義・義理・人情・信用」、避けたいものは「過失・我意・失敗・秘密」。
●評判のいい朝食。二日酔いでも気持ちいいです。
●完全KOの酔っぱらいさん。阪急電車のせいではありません。
●泥酔した友達を風呂に入れる義理堅い友達。いないって。
●風呂よりめし優先。「風呂、めし、寝る」は熟年亭主。「お風呂?ご飯?それともわ・た・し?」は新婚嫁さん。
●30分出遅れました、バイキング朝食。
●「空腹が人を健康にする」。不健康でいいや。
●酒臭い医者。酒臭い講師といい勝負。
●お久っ、ゲロ犬くん。
●吐かないでよ、ドラえもん。四次元ポケットは便利だなあ。
●“迎え飯”vs.「笑い飯」。レッツゴーは“迎え飯”。わたしは迎え酒に一票。
●両目青タンの八重樫東くん。敗者の勲章だな。
●お医者さんごっこ。可愛いが、将来は立派なビアンに……。
●>律「病気と戦ってるのは、患者さん。医者は、あくまでそれを支える立場」。特に東洋医学ではよくこう言うそうです。
●がん患者さんの末期の一言「騙したな……」。騙される方が悪いぞ、と。
●医者の神経「死んだ患者より生きてる患者」。医者もののドラマのセリフによくあります。
●>み「乗った覚えが、まったくない」。借りた覚えのない金、ってのもよくあるよね「み」さん。
●お尻を叩かれるのが大好きな猫。「またがれると怒る痛風患者の猫」ってのがあったな。
●1,000円なら安いボート券。100円から買えます。
●集中治療室→霊安室。病院のお勧めコースです。
●バイク事故で入院、西郷どん似高校生。余談かよ! わたし、学生の時にバイクで事故って死んだ高校生を知ってます。
●脳梗塞のくせに呂律がしっかりしてる年寄り。こういうのが看護婦さんにちょっかいかけるんだよ。ろくに手も動かないのにお尻触ったりして。
●恥ずかしい部長、スッチーもナースもいっしょくた。
●猥談も平気、外人スッチーさん。
●葬式で笑いをこらえるブラタモリ。ブラはいらんぞ、この場合。そういえばエロ業界では、ブラ無しで、両手でおっぱいを隠すことを「手ブラ」といいます。
●>律「何階?」み「3階です」。あれ? 3階で乗ったのでは。
●空いてるレストラン。『失恋レストラン』は清水健太郎。
●70品のバイキング。食べきれないとわかってても挑戦したくなるよね。酒は……ありまへん。
●>み「海賊の料理が語源よ」
>律「あのな……。海賊が、こんな立食パーティーみたいなことする?」。
しそうにも思えるがそれはともかく、ここで「み」「律」のセリフが入れ替わってまっせ。
●『ワンピース』って海賊ものなのか、知らなんだ。なんせまったく読んでいないからなあ。Wikiを覗くと、えらく持ち上げています。
●>み「最後まで聞きなさい!」。「助しゃんも聞きなしゃい! 格しゃんも聞きなしゃい!」
●バイキング料理の淵源は、デンマークの「スモーガスボード」。与太ではありません。
●スモーガスボードは「相撲+ガス+ボード」。与太です。
●で、言い換えました帝国ホテル。スモーガスボード変じて「バイキング」。ネタ元は映画『バイキング(1958年)』、てきとーの極みです。
●>み「『バイキングレストラン』がオープンしたのよ。結果は大好評。食べ放題・飲み放題に弱いのはいつの時代も変わらぬ人のサガです。
●食べ放題レストラン「オーメン」。それはないよ。だって映画『オーメン』の公開は1976年だもん。
●み「焼き海苔、生卵、納豆は、わたしにとって、三種の神器」
子供の三種の神器は「巨人・大鵬・卵焼き」。関西のガキの三種神器は「阪神・柏戸、目玉焼き」。
●さすが青森。バイキングになんと「青森の地場産品」が! あたり前か、ここは青森。
●青森地場産品の一つ「大間のわさび漬け」。マグロ……ではありません。
●健康によろしおま、無塩醤油。わたしは健康に無縁でいいや。
●ナッツ姫のナッツは無塩か!? 本編でやったな。
●塩入より高い無塩。この不合理さが味付けだな。
● 出ました!青森名物「みず」。全国で採れます。
●出ました!謎のご婦人「婦」さん。
●「みず」。見た目はちくわ、じゃなくてフキ。アホか! だって穴が開いてるもーん。
●「みず」の本名は「ウワバミソウ」。出ました! うわばみとくればこの方、倉本康子女史。
●食人植物。なんだろう、「マタンゴ」じゃないよな。
●ひょうたん酒は、秋田の鈴木酒造さんです。
●漂泊の俳人山頭火。牧水もそうだけど(牧水は歌人だけど)、漂泊には酒が似合うなあ。
●八甲田山とくると「死の彷徨」、は本編でやったけど、他に思いつかんよ。
●「みず」ときますと、もちろん「底なし沼」。うそ嘘、初めて聞いたよ。
はい、ということでございまして、旅ももう4日目。たっぷりバイキング朝飯をいただいた後、お二人さん(ひょっとして「婦」さん同行で三人か)、今日はどこへ行くのでしょうか。まさか漂泊の旅に出たりして。
-
––––––
2. Mikiko- 2015/02/28 18:31
-
ありがとうございます。
人は健康が一番ですね。
ゲロ犬。
あれはたぶん、水を飲んでるんだと思います。
食人植物。
『リトルショップ・オブ・ホラーズ』ですね。
ブラタモリ。
4月からのアシスタントは、桑子真帆アナだとか。
推定Dカップの美人です。
-
––––––
3. ハーレクイン- 2015/03/01 00:35
-
は、米国B級ホラー。
知らんなあ、と思ったら日本未公開じゃん。
桑子真帆アナ。
名前ばっかしで名字なし、てなとこですが東京外大でチェコ語を専攻。なんでチェコ? と思ってしまいますが、しやけど、あてはそんな変わりもん、好きやで(「花よ志」女将志摩子、とどこでも番宣)。
趣味は鉄道旅行。鉄子ちゃんかあ、ますます好きやで。
勤務はNHK広島だそうです。通うの大変じゃん、と思ったけど、よく考えたら新シリーズは地方ロケ中心だろうから、どこだっておんなじことか。
楽しみです、Dカップの手ブラタモリ、おっとブラタモリ。
-
––––––
4. Mikiko- 2015/03/01 08:27
-
わたしは見ましたけどね。
でも、映画館じゃありません。
レンタルか、WoWWoWだったかな?
桑子アナ。
そうか、道理で知らないと思ったら……。
広島勤務だったんですね。
出身は、東京のようです。
-
––––––
5. ハーレクイン- 2015/03/01 10:54
-
「劇場」未公開でした。
ごめん御免。
ま、どっちみち見ていません。
わたしはB級ホラーよりはスプラッターですね。気色悪いもの見たさ、です。近頃はご無沙汰ですが。
桑子真帆アナは、川崎市出身ですね。
NHK入局後は、長野局勤務を経て現在、広島だそうです。で、この春から東京勤務だとか。
-
––––––
6. Mikiko- 2015/03/01 12:28
-
東京勤務になるわけですね。
それで、いきなりタモリがお相手ですから、期待のほどが伺えます。
でもタモリは、カメラが回ってないときでも紳士そうだから、さほどの苦労は無いんじゃないでしょうか。
-
––––––
7. ハーレクイン- 2015/03/01 18:00
-
「期待」の内容が問題だよ
NHKが、久保田祐佳アナの路線を狙っているとしたら……。
ま、とりあえず頑張れ、桑子アナ(どうしてもファーストネームに見えてしまうなあ、なあ桑ちゃん)。