Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
東北に行こう!(90)
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み「とにかく!
 うちのジイちゃんなんか、冷房の入ってない列車に入ると……。
 必ず、ズボンを脱いで、ステテコ一丁になったものです。
 わたしは幼心に、それが恥ずかしくてならなかったのじゃ」
ステテコも今や、こんなおしゃれアイテムになりました
↑ステテコも今や、こんなおしゃれアイテムになりました。

主「はぁ。
 でも何で、ステテコの話になってるんです?」
なんと、女子用もあります。楽そうですね。
↑なんと、女子用もあります。楽そうですね。

み「先生が、いらんチャチャを入れるからでしょ」
律「わたし?
 あんたが言い出したんじゃないの」
み「とにかく!
 このサンルームが果たした役割は……。
 冬の陽あたりではなく、夏の日除けなのです」
律「ほんとかしら?」
み「だいたいね。
 日本の建売住宅やマンションの広告を見ると……。
 『南向き』ってのが、スゴく重要な要素になってるじゃない」
『南向き』ってのが、スゴく重要な要素になってるじゃない

律「当然じゃないの。
 陽あたりが良ければ、冬、温かいし」
み「夏、暑いでしょ」
律「それは、仕方ないじゃない」
み「わかっちょらん!」
律「何がよ」
み「今の日本では……。
 冬の寒さより、夏の暑さのほうが、ずっと大きな問題なのです」
ホッキョクグマのアイスくん(神戸市立王子動物園)
↑ホッキョクグマのアイスくん(神戸市立王子動物園)。

み「南向きのリビングなんかにしたら……。
 夏場、冷房なしじゃいられないでしょ」
夏場、冷房なしじゃいられないでしょ

律「北向きなら、いられるってわけ?」
み「直接、陽が当たると当たらないじゃ、大違いです」
律「北向きの部屋じゃ、ジメジメするじゃない。
 結露したり……」
結露したり……

律「壁紙なんか、カビが生えるんじゃないの?」
み「それは、昔の話。
 石油ストーブなど化石燃料を燃やす暖房では……。
 化石燃料の成分に含まれる水素(H)と炭素(C)が、発生するわけ。
 それが、空気中の酸素(O)と結びついて、二酸化炭素(CO2)と、水(H2O)が出来るのです。
 それが、結露とか、ジメジメの原因」
律「あら、二酸化炭素なの?
 中毒するのは、一酸化炭素でしょ?」
中毒するのは、一酸化炭素でしょ?

み「結合する酸素が少なくなると、一酸化炭素(CO)になるの。
 だから、こまめに換気して酸素を補給することが、とても大事なわけ」
律「なるほど」
み「でも、今の暖房は、エアコンでしょ。
 化石燃料を燃やさないから、水素は発生しない。
 逆に、暖まって、空気中の湿度はどんどん下がる。
 だから、加湿器まで必要になるわけよ」
わたしもこのタイプを使ってます。新潟の冬でさえ、エアコン暖房では乾燥します。
↑わたしもこのタイプを使ってます。新潟の冬でさえ、エアコン暖房では乾燥します。

み「すなわち!
 北側の部屋がジメジメなんて、今どきの話じゃないの」
今どきいたら怖いです
↑今どきいたら怖いです。

律「結局、何が言いたいわけ?」
み「今の日本なら……。
 むしろ、夏の暑さ対策を第1に考え、居室は北側に作るべき」
北向きのリビング。涼しい上に、落ち着きそうですね。
↑北向きのリビング。涼しい上に、落ち着きそうですね。

み「夏の冷房代が相当違うぞ。
 ランニングコストが安いわけ。
 それに、土地でもマンションでも、北向きは必ず安い。
 猫も杓子も、南向きを求めるからね。
 だから、イニシャルコストも抑えられる。
 いいことずくめだよ」
律「じゃぁ、どうして不動産屋さんは、そういう物件を開発しないの?」
失礼。不動産屋ではありませんでした。
↑失礼。不動産屋ではありませんでした。16時までランチってのもスゴいね。岩手県八幡平市にあるお味噌屋さんの食事処。

み「ま、リスクが大きいからでしょうね。
 売れなかったら、誰が責任取るのって話でしょ」
売れなかったら、誰が責任取るのって話でしょ

み「でも、北向きの安い土地があったら……。
 リスクを取る価値はあると思うぞ。
 販売価格を抑え、ランニングコストの安さを説明すれば、必ず売れます」
律「不動産屋になったら?」
み「わたしに投資する?」
わたしに投資する?

律「お断り」
お断り

み「即決すな!
 ご主人は、どうですか?
 わーたしに、お金、あーずけませんか?」
この人、どうなったんでしょうね?
↑この人、どうなったんでしょうね?

律「なに人よ」
主「この家のローンが残ってますので(※未確認情報です)」
人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し(徳川家康)
↑『人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し(徳川家康)』。ネパールの風景。いったい何を運んでるんでしょう?

み「この家を担保に、金を借りなさい」
主「ローンが残ってる物件は、担保にできないのでは?」
み「そうなの?(借りられる場合もあるようです。もちろん、金利は高いでしょうが)」
律「そんなことも知らない不動産屋がありますか」
み「あーつまらん。
 わたしに企画させてくれれば……。
 北向きでも売れるという、新しい地平が開けるのに。
 キャッチフレーズは、『夏座敷』」
律「そう言えば、そんな話、してたわね」
み「わたしも、途中から、そんな気がしてきた。
 新潟市には、旧齋藤家別邸という建物があるのです。
 今は、新潟市の所有になってて、見学することも出来ます。
 新潟市は、日本海沿岸の宿命で、冬場の季節風が強烈な町です」
飛砂による被害
↑飛砂による被害。

主「ここらもそうです」
み「地吹雪ツアーがあるくらいだからね」
地吹雪ツアーがあるくらいだからね

主「よくご存知ですね」
み「あんなのを、わざわざ金出して体験に来るんだから……。
 ほんま、腹が立つわ」
主「こちら側の人間からしたら、そうですよね」
み「ま、それでお客さんを呼ぼうという発想は、大したものだけど。
 で、その季節風のおかげで……。
 日本海側の海岸線には、砂丘が発達したわけ」
新潟市にある『どっぺり坂』。これ、砂丘の斜面なんです。
↑新潟市にある『どっぺり坂』。これ、砂丘の斜面なんです。

み「齋藤邸は、その砂丘の南側に建ってます」
齋藤邸は、その砂丘の南側に建ってます

み「で、家自体が、砂丘の方を向いてるの。
 つまり、北向きね」
向かって右手(南側)が、道路に面する玄関側
↑平面図。向かって右手(南側)が、道路に面する玄関側。

主「へー。
 珍しいですね。
 冬なんか、風が大変でしょ」
み「基本的に、夏場の別荘として使われたんじゃないの。
 でも、冬でも、目の前の砂丘が風除けになってくれるから……。
 さほどではないはず。
 さて問題は、なぜ北向きに建ってるかということです」
律「夏の別荘だからなんでしょ」
み「まぁ、そうなんだけど……。
 目の前の砂丘の斜面が、庭になってるの。
 だから、座敷から眺めると……。
 まるで、屏風絵が目の前にあるみたいなわけ」
屏風絵が目の前にあるみたいなわけ

主「なるほど」
み「そして、座敷際から庭を眺めてても、ぜんぜん暑くない。
 なぜなら!
 北向きだから、陽が差さないのです」
北向きだから、陽が差さないのです

み「南向きだったら、暑くていられないよ」
主「でしょうね」
み「あの座敷を、夏、体感すると……。
 ぜったいに北向きの良さがわかります。
 新潟に来たときは、ぜひ御覧ください(ホームページ)」
北に面する座敷側
↑北に面する座敷側

主「はい」
み「以上。
 説明料は、500円になります」
主「え?」
律「ご主人、真に受けちゃったじゃないの」
み「わたしは真面目です」
主「新潟に参りましたおりには、ぜひご案内ください。
 そのときは、説明料、お支払いいたします」
み「ウマく逃げおって」
ウマく逃げおって

み「一生、新潟に来ないつもりだな」
主「そんなことは。
 でも、ここがあると、なかなか遠出は出来ませんので」
み「定休日とか、ないの?」
主「作ってません。
 せっかく来ていただいたお客さまを、がっかりさせたくないですから」
律「年中無休なんですか?」
主「もちろん、やむを得ないときは、休ませてもらいます。
 その場合、お休みのことは、前もってブログで発信してます」
み「にゃるほど。
 1日休めば、それだけ日銭が入ってこないもんな」
律「そういうこと、言うもんじゃないの」
み「1日、10人来たとして……。
 5,000円か。
 ま、その内の何人かは、グッズも買ってくれるわな」
その内の何人かは、グッズも買ってくれるわな

み「でも、仕入れ値を引いた利益は……。
 せいぜい、1,000円とか2,000円とかの世界じゃないの。
 1人で食べていくのは、カツカツだよな」
1人で食べていくのは、カツカツだよな

み「特に冬場は大変だと思う。
 金木に来た観光客なら、『斜陽館』は押さえるだろうけど……。
 ここは、省略だわな。
 駐車場、無さそうだし」
主「2台分、あります(※不確かな情報です)」
み「あら、そうなの。
 『斜陽館』は?」
主「あちらは、50台くらい置けますね」
み「ここの2台ってのは、観光バス2台じゃないんでしょ?」
主「バスは無理です」
み「あ、バスなら、裏の金木庁舎に置けばいいじゃない」
バスなら、裏の金木庁舎に置けばいいじゃない

主「大っぴらに、そうさせてくれとは言えません。
 個人商店ですから」
み「金木庁舎だって、いちいち文句付けないでしょ。
 町役場が分庁舎になったんだから……。
 駐車場が満杯になるなんて、あるはずないわ。
 地元の観光産業のためだもの」
主「そう言っていただけると、ありがたいです」
み「さて、そろそろ、次に行きますかね」
主「どちらに行かれれますか?」
み「ここまで来て、『斜陽館』をパスするわけにはいかんでしょ」
主「すぐ近くに、『津軽三味線会館』もあります」
すぐ近くに、『津軽三味線会館』もあります

主「入館料は、どちらも500円ですが……。
 共通入場券を買えば、900円になります」
共通入場券を買えば、900円になります

み「おー、利便ではないか。
 おたくも見習わなくては」
主「こちらは、民間経営ですので」
み「どうせなら、市に買ってもらったら?」
主「五所川原市に合併しちゃいましたから……」
色付きのところが、五所川原市。しかしまぁ、なんでこんな合併しちゃうかね。
↑色付きのところが、五所川原市。しかしまぁ、なんでこんな合併しちゃうかね。大変失礼なのは重々承知ですが……。ガザ地区を連想してしまいます。

主「いろいろ、難しいんじゃないでしょうか」
み「なんで?」
主「金木は、五所川原市全体から見れば、ごく一部の地域です。
 その一部の地域に、市の予算を使うことについては……。
 たぶん、議会の承認が難しいと思います」
五所川原市議会……、ではないと思われます
↑五所川原市議会……、ではないと思われます。

み「ほー。
 それなら、寄付しちゃいなさい」
それなら、寄付しちゃいなさい

主「……」
律「困ってしまわれたじゃないの」
み「困ってしまうのは、犬のおまわりさんじゃ」
困ってしまうのは、犬のおまわりさんじゃ

律「何それ」
み「それじゃそろそろ、おいとましますかの」
主「あ、庭を見て行かれませんか?」
み「ほー。
 庭があるのか」
主「ぜひ、見てください。
 このサンルームから、出られます」
このサンルームから、出られます

み「この床って、建築当初からのもの?」
この床って、建築当初からのもの?

主「そうです」
律「変わった模様よね」
主「これ、寄木細工なんですよ」
み「げ。
 プリントじゃないの?」
主「木を組み合わせて作ってあります」
律「どうりで。
 足ざわりが違うもの」
み「なんともはや。
 地主のやることはわからんわ」
遠山金四郎は、実は大痔主で、馬に乗れなかったそうです
↑遠山金四郎は、実は大痔主で、馬に乗れなかったそうです。

み「こんなの、いくらかかるんだ?」
主「さー。
 今どき、こんな床を注文する人もいないと思います」
み「やったことのある職人だっていないんじゃないの?
 こうして、伝統技術は廃れていくわけだな。
 華族とか地主を無くしちゃったのが……。
 日本文化にとって、どれだけの損失だったか、よく分かるね」
主「それでは、こちらからどうぞ」
それでは、こちらからどうぞ

み「チビた下駄だな(たぶん、↓こんなのは置いてないと思います)」
チビた下駄だな

み「乞食の下駄じゃないのか?」
律「何よそれ?」
み「うちのバアチャンが、チビた下駄を見ると……。
 必ず、乞食の下駄と言っておった。
 でも、庭園を歩くのに、下駄は最適かも知れんね」
でも、庭園を歩くのに、下駄は最適かも知れんね

律「どうして?」
み「下駄は、地面と接する面積が少ないから……。
 下草を痛めたり、土を踏み固めたりしないから」
新潟県三条市の『三条祭り』で、大名行列を先導する天狗さま
↑新潟県三条市の『三条祭り』で、大名行列を先導する天狗さま。天狗さまが転ぶと災いが起こると云われており、天狗さまに扮する人は責任重大です。

律「何で、土を固めるといけないの?」
み「根は呼吸をしているのです。
 土が固まると、根が窒息してしまうの。
 巨木の周りが柵で囲まれてあったりするのは……。
 根回りの土を踏み固められないようにしてるのです」
根回りの土を踏み固められないようにしてるのです
↑鹿児島県薩摩川内市、新田神社の大樟。

主「へー。
 そんな知識まで持たれてるなんて、博識ですね」
み「えへん。
 ま、これは叔父の受け売りだがな。
 おー。
 こりゃ、典型的な日本庭園ですな」
こりゃ、典型的な日本庭園ですな

み「金かかるだろ。
 手入れに」
車が寄せられれば、高所作業車で作業できます
↑『疎開の家』の庭ではありません。車が寄せられれば、高所作業車で作業できます。

主「そうなんですよ。
 ヘタすると、建物の補修よりお金がかかるんです」
み「これを維持しようと思ったら、年に2回は刈らなきゃならんだろ」
主「植木屋さんにはそう言われるんですけど……。
 なかなかそこまでは。
 なんとか1回でお願いしてます(※未確認情報です)」
雪吊りもしてないようですね
↑雪吊りもしてないようですね。

み「これから修行して、庭師になりなさい」
美しき女庭師
↑美しき女庭師(埼玉県『福樹園』)。庭師は、重機が入れない場所での作業も多く、力仕事の量は、大工以上だと思います。

主「ほんとにそうしたいくらいです。
 あ、あそこに柿の木がありますでしょ。
 あの柿、太宰も食べたんですよ」
あの柿、太宰も食べたんですよ
↑実際の柿です。どこに実があるんだ?

み「ほー。
 それは、ぜひ馳走になるかな」
主「今は、まだ青いです。
 渋柿ですし(※これは確かなようです→こちら)」
み「それは残念」
主「どうぞ、こちらへ。
 成ってる実だけでもご覧ください」
み「毛虫がいそうなのでパス」
毛虫がいそうなのでパス

み「虫除けスプレー、無い?」
主「あいにく」
み「まだ生き残ってる蚊がいるかも知れん。
 500円も取られて、蚊に刺されたら、割に合わん。
 今度こそ、おいとまいたす。
 ご主人、何かお土産ない?」
お土産におじいさんがもらった小さなつづらには、小判がぎっしりつまってました。
↑ご存知、『舌切雀』。お土産におじいさんがもらった小さなつづらには、小判がぎっしりつまってました。

律「止めなさいって」
主「それでは、特別に……。
 ウンチクをひとつ」
み「いらんわ」
主「そう言わずに。
 金木の町が、なぜ“金木”と呼ばれるようになったか。
 ご存知ですか?」
み「ひょっとして……。
 金木とカーネギーホールを繋げようとしてないか?」
金木とカーネギーホールを繋げようとしてないか?

主「……」
み「ほら、図星だ」
主「いえ。
 あまりにも突飛な発想なので、あっけに取られただけです。
 それでは、お答えいたしましょう」
み「何も尋ねて無いが」
主「聞いてくださいよ」
み「よし、特別に聞いてつかわす。
 金木とかけて何と解く?」
主「は?」
み「は、じゃない。
 ナゾカケも出来んで、落語家が務まるか」
ナゾカケも出来んで、落語家が務まるか
↑ゲームのようです。

主「落語家じゃないです。
 あ、でも思いついた!
 金木とかけて!」
み「金木とかけて?」
主「福岡の天満宮と解く」
福岡の天満宮と解く

み「その心は?」
主「どちらも、太宰で持ってます」
み「なるほど!
 太宰府天満宮か」
太宰府天満宮か

み「なかなかやるではないか。
 それでは、失礼つかまつる」
それでは、失礼つかまつる

主「待ってください。
 金木の地名の由来をまだお話してません」
み「ナゾカケまでしておいて、まだ語る気か」
主「ここらは昔から林業が盛んで……」
み「始めるな」
律「いいじゃないの」
主「ヒバの木がお金になったんです」
ヒバの木がお金になったんです
↑天然青森ヒバ。日本三大美林の一つ。ヒバ材は、ヒノキチオールやメタノール可溶性成分などを含むため、湿気やシロアリに非常に強く、腐りにくいそうです。

主「それで、金木」
それで、金木

み「ナゾカケより、数段つまらんぞ」
主「そんなー。
 でも、実話ですから」
み「まさか、ほかの観光客にも、こんな話してないだろうな」
主「全員にしてます」
み「さっき、特別なウンチクだとか言ったではないか」
主「それも全員に言ってます」
み「詐欺ではないか」
詐欺ではないか

み「いずれにしろ、つまらんので止めなさい。
 次のお客さんからは、ナゾカケにしなさい。
 その方が、ずっと受けます」
主「受けるでしょうか?」
み「受けなかったら、招き猫みたいに、拳を顔の横に持っていく」
主「それ、昔の林家三平じゃありませんか」
それ、昔の林家三平じゃありませんか

み「受けると思うぞ」
律「信用が無くなっちゃうわよ」
み「げ。
 もうこんな時間」
もうこんな時間

み「予定をはるかにオーバーしてしまった」
律「あんたが、余計な話ばっかりしてるからでしょ」
み「それではご主人、今度こそ失礼つかまつる。
 こっちから、出れるんじゃない?」
主「あ、待ってください」
み「止めてくれるな妙心殿」
大河内傳次郎演じる平手造酒(昭和3年)
↑有名な平手造酒のセリフ。画像は、大河内傳次郎演じる平手造酒(昭和3年)。迫力ありますね(詳しくはこちらを)。

み「行かねばならぬ」
主「違います。
 下駄を履いたままです」
み「あ」
調布の深大寺門前にある『鬼太郎茶屋』
↑調布の深大寺門前にある『鬼太郎茶屋』(詳しくはこちらを)。

 さて、ようやく『太宰治 疎開の家』を出ました。
 いったい、何分滞在したんでしょう。
 ま、それは例によって……。
 深く考えないことにしましょう。
 なにしろ、この東北紀行には……。
 融通無碍な時間が流れているのですから。
融通無碍な時間が流れているのですから

律「次は、どこ行くの?」
み「だから、『斜陽館』だっちゅーの(古)」
だから、『斜陽館』だっちゅーの(古)

律「バス?」
み「あほたり」
律「何でよ」
み「あの妙なとっちゃん坊やの話、聞いてなかったの?」
あの妙なとっちゃん坊やの話、聞いてなかったの?

律「ヒドい言い草ね。
 あ、中から、クシャミが聞こえた」
み「この新座敷を曳家で動かしたときは……。
 同じ敷地内での移動だったのよ。
 いくら津島家が大地主でも……。
 敷地の端から端まで、バスで移動するほどのわけないじゃない」
律「それもそうか」
敷地の端から端まで、バスで移動するほどのわけないじゃない

 道順は省略。

み「お、あれだな」
お、あれだな

律「たしかに、これは旅館だわね。
 いつまで旅館だったのかしら?」
み「ご主人、いつまで?
 あれ、いないのか、案内人。
 連れてくれば良かったね。
 1,000円も払ったんだから」
律「1,000円でそこまでしてたら、身が持たないでしょ」
み「だって、さっきの家とここで、入館料が一緒なんだよ。
 あり得る?」
律「ま、言われてみれば……」
み「とにかく、入りましょう。
 たのもー」
たのもー

律「やめなさいって」
み「応えがないようなので、お邪魔しますよ。
 ごめんなすって。
 ごめんなすって」
ごめんなすって

律「渡世人じゃないんだから」
み「たのもー」
爺「どーれ」
み「出た!
 ヘンなオヤジ。
 先生、受け付け代わって」
律「何でよ!
 すみません。
 この人、ちょっとヘンなんです」

↑この歌、思いがけず面白かったです↓。

爺「それは、見ればわかります」
み「失敬な!」
律「あの……。
 『斜陽館』の方ですか?」
爺「違います」
み「違うに決まってるだろ。
 怪しすぎ。
 逆さまにしても顔に見える顔してる」
逆さまにしても顔に見える顔して

爺「失敬なのはお互い様のようですな。
 そこで、入館料を払ってくだされ」
そこで、入館料を払ってくだされ

爺「『津軽三味線会館』は、行かれますかな?」
『津軽三味線会館』は、行かれますかな?
↑これのあるところです。

律「どうするの?」
み「時間的に無理ですばい」
爺「それは残念。
 もし行かれるようなら、割り引きの共通券がありますがの」
もし行かれるようなら、割り引きの共通券がありますがの

み「ひょっとして、ダフ屋?」
ひょっとして、ダフ屋?

爺「こんな入場券でダフ屋が出来ますか。
 そもそも、安く仕入れられないでしょ」
律「共通券があることは、さっき行った『疎開の家』でお聞きしました」
爺「あ、白川さんとこね。
 彼の説明、面白かったでしょ」


律「はい。
 でも、この人がいちいちチャチャ入れるから……。
 困っておられました」
爺「ははは。
 それは、見てみたかったな」
律「でも、お詳しいですね」
爺「ボランティアでガイドをやっております」
み「まさか、500円取る?」
まさか、500円取る?

爺「無償でご案内するから、ボランティアというのです」
み「それで今日は、ここで網を張ってたというわけか?」
このクモ、毎年、トイレの窓の庇に網を張ります。覗きじゃなかろうか。
↑このクモ、毎年、トイレの窓の庇に網を張ります。覗きじゃなかろうか。

爺「いちいち、人聞きが悪いですな。
 実は、案内するつもりだった人に急用が出来て、来れなくなったのです」
み「夜逃げ?」
夜逃げ?

爺「違います。
 夜逃げするような人が、『斜陽館』に来ますか」
み「わからんぞ。
 “生まれてすいません”の気分で、太宰に同調したのかも」
“生まれてすいません”の気分で、太宰に同調したのかも

爺「とにかく!
 その方は来れなくなったんですが……。
 わたしは昨夜から、案内をするつもりで体調を整えてあったわけです」
み「そんな大層なものか」
爺「当たり前です。
 案内する人とは、まさしく一期一会」
『一期一会』は、幕末の大老・井伊直弼による造語です
↑『一期一会』は、幕末の大老・井伊直弼による造語です。茶道の心得を説いた言葉だとか。

爺「その方もまた、ここに来るのは最初で最後かも知れません。
 あぁ、来てよかったと、喜んで帰っていただきたい」
律「ご立派だわ」
爺「こちらのお嬢さんは、わかっていらっしゃる」
み「どこがお嬢さんだ」
律「いいじゃないの!」
いいじゃないの!

爺「で、身も心も、今日ここで案内する態勢になってたわけです」
み「そこをすっぽかされた」
爺「そんなことを言ってはいけません。
 先方も、やむを得ない所用を残念がっておられました」
み「つまり、先発ピッチャーが、準備万端整えて球場に向かったのに……。
 突然、中止」
突然、中止

爺「それはウマいこと言われる。
 雨なら、ある程度、心構えも出来てるでしょうが……。
 お天気は、晴れ。
 それなのに!
 球場に来てみたら、ドームの一部が剥がれ落ちてた」
今年の大雪で崩壊した『くまがやドーム(多目的運動施設)』
↑今年の大雪で崩壊した『くまがやドーム(多目的運動施設)』。なんと、今もって利用できないそうです。

爺「総点検しなければ危険だということで……。
 急遽、中止です」
み「よくまぁ、そんな口から出まかせが瞬時に出来ますな。
 詐欺師になれるんじゃないの」
詐欺師になれるんじゃないの

爺「出まかせではなく、比喩と言っていただきたい」
み「で、結局、何が言いたいわけ?」
爺「つまり!
 今日は、どなたかを案内せずには、帰れない気分なのです」
今夜は帰りたくない
↑今夜は帰りたくない。

み「で、網を張ってたと」
仮面ライダーに出てくるクモ怪人
↑仮面ライダーに出てくるクモ怪人。ハエみたいですね。クモ怪人、たくさんいました(こちら)。

爺「だから、人聞きの悪い言い方はやめてくだされ。
 たまたま、あなた方が来られたまでです。
 いかがです?
 ご案内させていただけませんか?」
み「ほんとにタダだろうね?」
これはダダ。前にもやったな。
↑これはダダ。前にもやったな。

爺「もちろんです」
み「貴殿の入場料も、払えとか?」
爺「すでに、自腹で買ってあります」
み「そこまでして、案内したいか。
 津軽の人って、案内するのが好きなのかね?」
津軽の人って、案内するのが好きなのかね?

爺「いかがですかな?」
律「ご案内していただきましょうよ。
 どうせあんた、ろくな知識持ってないんでしょ」
み「失敬な。
 ま、昔、旅館だったという知識くらいしか持ってないが」
旅館だったころ
↑旅館だったころ。

爺「いつまで旅館だったと思います?」
み「いきなりクイズか。
 答えられなかったら、罰金100万円とか言うんじゃあるまいな」
爺「今どき、小学生でもそんなことは言いませんぞ。
 旅館は、平成8年まで営業しておりました」
み「へー、けっこう最近までなんだ。
 いつから旅館だったの?」
爺「昭和25年です。
 町内の旅館経営者に売却されたんです」
み「じゃ、太宰は、これが売られたことを知らなかったんだ」
爺「そうですな。
 太宰の心中死は、昭和23年ですから」
入水は昭和23年6月13日。死体発見が、6月19日。奇しくも太宰の39回目の誕生日でした。この日が『桜桃忌』となっています。
↑入水は昭和23年6月13日。死体発見が、6月19日。奇しくも太宰の39回目の誕生日でした。この日が『桜桃忌』となっています。

み「やっぱり、太宰のお兄さんが、政治資金にするため?」
爺「いや、それよりなにより、農地改革ですよ。
GHQの指揮の元で行われました。これにより大規模農家が無くなり、生産性の高い農業が出来なくなってしまったのです。
↑GHQの指揮の元で行われました。これにより大規模農家が無くなり、生産性の高い農業が出来なくなってしまったのです。

爺「あれで、地主階級は、一気に没落しました」
み「で、旅館を止めた理由は?」
爺「経営が悪化したからです」
やっぱ、『斜陽館』という名前は、縁起悪すぎだわな
↑やっぱ、『斜陽館』という名前は、縁起悪すぎだわな。

み「へー。
 ファンが引っ切りなしに来そうだけど」
爺「ま、どこから来るにしても、遠いですからな。
 金木は」
金木は、どこから来るにしても遠いですからな

 ちなみに、『新大阪』を、8:00発の新幹線『のぞみ』で出発した場合……。
 『金木』に着くのは、17:11になります(所要時間、9時間11分)。

み「それは言えてる」
爺「というわけで、金木町が買い取ったんです」
み「五所川原市と合併したあとだったら……。
 買い取れたと思う?」
爺「それは……。
 なんとも微妙です」
み「いい時期に買えたってわけだ」
爺「そして、買い取った2年後の平成10年……。
 『太宰治記念館』としてオープンしたのです」
み「何で2年も空いたわけ?」
爺「旅館にするために、あちこち手が入れられてましたので……。
 それを、建てられた当時の状態に戻したわけです」
み「なるへそ」
爺「それでは、こちらから御覧ください」
み「ここは?」
爺「このすぐ向かいに、青森銀行金木支店がありますが……」
右側の煉瓦塀が『斜陽館』です
↑右側の煉瓦塀が『斜陽館』です。

爺「あそこ、津島家が営んでいた金木銀行を引き継いだものなんです」
金木銀行。明治30年設立。
↑金木銀行。明治30年設立。

み「げ。
 地主で銀行までやってたわけ」
爺「そうです。
 津島家が銀行をやってたころの店舗が、この部分です」

 まず、間取り図を掲げておきます。
間取り図を掲げておきます
↑オリジナルの画像はこちら

 ↓玄関です(間取り図の赤丸)。
玄関です(間取り図の赤丸)

 この向かって右側の扉の向こうに、金融執務室があります。
 ↓執務室の内部から撮った写真。
執務室の内部から撮った写真

 中央のカウンターテーブルを挟み、お客さんと応対しました。
 カウンターの向こうに見える扉が、↑の玄関にあった扉です。

み「なんともはや。
 金が唸ってたわけだね、この家には」
爺「太宰は、『苦悩の年鑑』の中で、こう書いてます」

『この父は、ひどく大きい家を建てた。風情も何も無い、ただ大きいのである。間数(まかず)が三十ちかくもあるであろう。それも十畳二十畳という部屋が多い。おそろしく頑丈がんじょうなつくりの家ではあるが、しかし、何の趣きも無い』
東北に行こう!(89)目次【Mikipedia】フェムリバ!




コメント一覧
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    • ––––––
      1. ハーレクイン
    • 2014/08/24 19:24
    • いちいち書かいでもわかるわな。直にコメしてるんだから。
      なんで今までのように、最新のコメに投稿せんかというと、この方がわかりやすいかなあ、と思ってのことだ。
      どうだ!
      ●ズボンを脱いでステテコ一丁。それは、社会!全体がそういう取り決めになってたんだろうね。わたしの父は「ええかっこしい」だから、やってなかったと思います。
      ●女子テコ。やはり、女性は上もいるか。
      ●チャチャを入れる。お茶々さんとは関係ないようです。
      ●サンルームの役割は「夏の日除け」。ほう。
      ●アイスくん、可哀想によう。プールに氷くらい入れてやれよ、王子動物園さん。
      ●♪お部屋は北向きくもりのガラス~ あ、これ本編でもやったな。
      ●いやいや、ジメジメの原因は水分だよ、律子センセ。
      ●「男おいどん」。主人公の名前は大山昇太(のぼった)くんです。
      ●誰が責任取るの。それあ会社だろ。
      ●>販売価格を抑え、ランニングコストの安さを説明すれば、必ず売れます うーむ、やはり北向きというのはなあ、リスクが大きいと思うぞ。
      ●そういえば、ゴルゴもずいぶん長いこと見ていないなあ。今度コミックハウスにでも行くか。
      ●人の一生は……急ぐべからず(と締めます;家康)。これも書いたような気がするなあ。
      ●ローンを抱えて、さらに借金かい。「重き荷を負うて遠き道を行くが如し」
      ●新潟の冬は、日本海の海風が強烈。そういえば、海からカニが飛んでくる、という話があったよね。
      ●地吹雪体験ツアー。好きにしろ。わたしは鍋で一杯やる方がいいや。冬場だと……雪見で一杯、だな。
      ●新潟・砂丘堤の坂道「どっぺり坂」。わざわざ名前を付けるほど、砂丘は凄いんだね。
      ●斎藤邸は北向き。♪お~へやはきぃたむきく~もりのガラス これもやったな。
      ●砂丘堤に庭ねえ。植物、生えるんや。
      ●>ウマく逃げおって。この画像、3枚目くらいかなあ。どうやって撮ったんだろ。ハメこみ?
      ●カツは、かつては大好物だったんだけど、近ごろ食べなくなったなあ。
      ここから太宰ネタです。
      ●「津軽三味線会館」「斜陽館」どちらも入場料は500円。共通入場券は100円引きの900円。10回行けば1000円のお得ということだな。
      ●みちのくのガザ、五所川原市。
      ●♪困ってしまってワンワンワワン~ これもやったな。しかし、こういうのは動物虐待ではないのか。
      ●斜陽館の廊下は木組み細工。これだけでいくらかかったんだ。
      ●ちびた下駄。祇園「花よ志」にも置いていないと思うぞ(番宣終わり)。
      ●根も呼吸している。生物学の基本ですな。
      ●金がかかる日本庭園。いっそ、ほったらかしにすれば?
      ●雪吊りなし。枝が広がっちゃうぞ。
      ●見事に美しい女庭師。いろんな話を作れそうだなあ。
      ●太宰も食べた柿。うちの実家のかきをご馳走してやりたいが、いまさら手遅れだなあ。
      ●お婆さんがもらった大きなつづらには、トカゲやヘビや、様々の妖怪が!
      ●金木とカーネギーホール。考えもせんかったなあ。
      ●ヒバ。檜葉と書くそうです(異説あり)。
      ●林家三平。「やすくてどうもすいません」
      ●「げ、もうこんな時間」は、Alice’s Adventures in Wonderland
      ●「止めてくれるな妙心殿」。平手造酒は、太平の時代に合戦で命を落とした奇特な武士。
      ●調布・鬼太郎茶屋のどでかい下駄。ゲゲゲの鬼太郎は、元題「墓場の鬼太郎なんだよね」。
      ●「だっちゅーの」はパイレーツ。
      ●ボランティアのガイド。このあたりがようわからん。
      ●「生まれてすいません」で夜逃げ。
      ●「一期一会」は井伊大老の造語。これは知らんかったな。
      ●おばさんほど「おばさん」と言われると怒るんだよね。
      ●詐欺師の資質は「口から出まかせ」。♪口からでまかせ出放題~は植木等。
      ●お・も・て・な・しは滝クリ。JOCはなんぼか払たんだろうかね。
      ●旅館「斜陽館」は、昭和25年~平成10年。その後は「太宰治記念館」
      ●銀行も持ってた津島家。好きにしろ。
      ●で、太宰曰く「風情も何もない」「何の趣きも無い」。ま、行ってみてみんとわからんが、おそらく太宰の感想通りなんだろうね。
      ということでございまして、久方ぶりの(2週に1回だもんなあ)東北総集編。ご賞味あれ。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2014/08/24 19:52
    •  ありがたいことです。
       合唱。
       否、合掌。
       ↓♪お部屋は北向きくもりのガラス~
      http://www.youtube.com/watch?v=Cx-3xXxKB9w
       『ちいさい秋みつけた』。
       今の季節にぴったりの曲ですね。
       中学の時の数学の先生が、授業中、この曲にイチャモンを付けてたことを思い出しました。
       「なにが『小さい秋』だ、『でっかい秋』見つけろよ」と言って……。
       「でっかい秋、でっかい秋、でっかい秋、みーつけた」とがなってました。
       酔っ払ってたんじゃなかろうか。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2014/08/24 21:29
    • 仏様やないんやから。
      ♪だぁれかさんが だぁれかさんが だぁれかさんがみぃつけた
       ちいさいあき ちいさいあき ちいさいあきみぃつけた……
      わたしが初めて「すごい」と思い、暗記したのがこの歌でした。
      「ちいさいあき」
      こういう字句を思いつける人を「詩人」というんだろうね。
      ご存知、サトウハチローです
      Mikikoさんの数学の先生。
      詩人の対極にあるお方ですな。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2014/08/25 07:38
    •  どういう意味なんでしょうね。
       この歌を聞くと、とうてい初秋の風景には思えないのです。
       むしろ、晩秋から初冬って感じです。
      ●秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる(藤原敏行)
       やっぱり、秋の方が、変わってしまったんでしょうか?

    • ––––––
      5. ハーレクイン
    • 2014/08/25 12:46
    • わたしはどうしても初秋だと思ってしまうのですが……。
      ♪だあれかさんがだあれかさんが だあれかさんがみぃつけた
       ちいさいあきちいさいあき ちいさいあきみぃつけた
       めかくし鬼さん 手のなる方へ
       すましたお耳にかすかにしみた
       よんでる口笛もずの声
       ちいさい秋ちいさい秋 小さい秋みぃつけた
       だあれかさんがだあれかさんが だあれかさんがみぃつけた
       ちいさいあきちいさいあき ちいさいあきみぃつけた
       おへやは北向きくもりのガラス
       うつろな目の色とかしたミルク
       わずかな隙からあきのかぜ
       ちいさい秋ちいさい秋 小さい秋みぃつけた
       だあれかさんがだあれかさんが だあれかさんがみぃつけた
       ちいさいあきちいさいあき ちいさいあきみぃつけた
       むかしのむかしの風見のとりの
       ぼやけたとさかにはぜの葉ひとつ
       はぜの葉あかくて入日いろ
       ちいさい秋ちいさい秋 小さい秋みぃつけた

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2014/08/25 19:10
    • 大阪桐蔭4-3三重で桐蔭の優勝です。
      おめでとう、大阪桐蔭高校。
      ご苦労様、三重高校。
      どちらもまた、来年おいで。
      待ってるよ。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2014/08/25 19:55
    •  このフレーズは、ぜったいに初秋ではあり得ません。

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2014/08/26 01:52
    • いつ頃紅葉するのかなあ、と思って調べたのですが「秋」としかわかりませんでした。
      「ちいさい」というのは「初」という意味ではないのですね。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2014/08/26 07:22
    •  ↓11月中旬のようです。
      http://miyakikankou.jp/main/38.html
       南方系の樹木ですので……。
       東京などに植えられた場合は、もう少し早くなります。
       ↓10月下旬くらいからみたいですね。
      http://plaza.rakuten.co.jp/macfukui/diary/200910250000/

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2014/08/26 09:15
    • 各地で異なるんですね。
      あたりまえか。
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