Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
東北に行こう!(77)
コメント一覧へジャンプ    コメント投稿へジャンプ
み「近在のお百姓さんが、下肥を買いに来たわけ」
『江戸東京博物館』で、重さを体験できます
↑『江戸東京博物館』で、重さを体験できます。

み「江戸の下肥は、食べてるものがいいからって、人気があったそうよ。
 ま、普通の民家では、野菜なんかを置いてったみたいだけど……。
 長屋のトイレは、お金じゃないかな?」
律「誰の収入になるの?」
み「もちろん、大家です」
律「まぁ。
 家賃も取ってるのに、がめついわね」
み「落語に出てくる大家さんってのは……。
 長屋の所有者じゃないのよ。
 長屋の管理を任されてる人。
 家賃は集めるけど……。
 それが自分の懐に入るわけじゃないのよ」
大家さんは、完全なサラリーマンだったわけです
↑完全なサラリーマンだったわけです。

律「あらそうなの?」
み「今の立場で一番近いのは、マンションの管理人さんかな」
今の立場で一番近いのは、マンションの管理人さんかな
↑東京時代には、お世話になりました。

食「落語なんかだと、もっと偉そうですけどね」
落語なんかだと、もっと偉そうですけどね

み「借りに来た人を見て、貸すかどうかを決めたりする職権は持ってたからね。
 落語に、『小言幸兵衛』ってのがあるでしょ」
落語に、『小言幸兵衛』ってのがあるでしょ

食「あぁ。
 取り越し苦労する大家さんですね」
み「入居希望者から、根掘り葉掘り聞いてね。
 腰が低くて言葉も丁寧な仕立て屋さんを気に入りかけるんだけど……」
大正時代の仕立屋の仕事場を再現したもの(『江戸東京たてもの園』)
↑大正時代の仕立屋の仕事場を再現したもの(『江戸東京たてもの園』)。

み「その人に、腕の良い一人息子がいて……。
 まだ独身って聞いたあたりから、妄想が暴走し始める」
妄想が暴走し始める

律「あんたに似てるんじゃないの」
み「ま、あえて否定しません」
律「どう暴走するのよ」
み「長屋には古着屋も入ってて、そこに一人娘がいるわけ」
屋には古着屋も入ってて、そこに一人娘がいるわけ

み「商売柄も近いし、毎日顔を合わせて話をするうち、想い合う仲になる」
商売柄も近いし、毎日顔を合わせて話をするうち、想い合う仲になる
↑『長浜曳山まつり』

み「で、とうとう、親の留守中に息子が上がりこみ、ねんごろになってしまう」
で、とうとう、親の留守中に息子が上がりこみ、ねんごろになってしまう
↑河鍋暁斎:『春画十二ヶ月』五月(部分)

み「しかし!
 互いに跡取りだから、結婚は許されない。
 思いつめた2人には、心中しかない」
思いつめた2人には、心中しかない
↑『曽根崎心中』

み「長屋から心中者を出したりしたら大ごとだってんで……。
 結局、仕立て屋さんを追い返してしまう」
律「確かに、スゴい妄想力」
み「小言幸兵衛さん、黄表紙かなんか書けば、売れっ子になれたかもね」
律「でも、火事で長屋が燃えちゃったら、失業じゃないの?」
み「大丈夫よ。
 あっという間に再建されるから。
 もともとが、『焼屋造り』って言って、ほぼ掘っ立て小屋に近い構造だから。
 屋根に瓦もないし」
律「雨の日はどうするのよ?」
み「瓦じゃなくて、板で葺いてあるの!」
瓦じゃなくて、板で葺いてあるの! 『深川江戸資料館』
↑『深川江戸資料館』

律「あらそう」
食「でも、建物だけ壊されて……。
 火がそこまで来なかったら、どうなんでしょうね?」
み「壊され損じゃないの?」
食「火消しに弁償しろとも言えませんよね」
火消しに弁償しろとも言えませんよね

み「火消しの方も、格好悪いよね。
 目測が外れたらさ」
食「破壊ラインは、頭が判断するんでしょうかね?」
み「だろうね。
 相当な場数を踏まなきゃ、出来ないと思うよ。
 あまりにも火から遠いラインを引いたら、臆病者って言われかねないし。
 かと言って、近すぎたら……。
 壊してる途中で火が来ちゃうわけでしょ。
 ラインの外側に移ったら、大惨事になりかねない。
 纏持ちも殺しちゃうし」
『消防博物館(東京都新宿区四谷)』
↑『消防博物館(東京都新宿区四谷)』

律「殺しちゃうって、どういうこと?
 纏持ちって、あれでしょ。
 大きなオデンみたいなの振り回してる人でしょ?」
大きなオデンみたいなの振り回してる人でしょ?
↑同じく、『消防博物館』。行ってみたい!

律「何してるわけ?」
み「オデンって、あんた……。
 もっと別の例えが無いの?」
律「例えようもない形じゃない」
み「ま、それは言えてるけど。
 纏持ちはね、破壊ラインの直ぐ外側の屋根に上がって……。
 纏を振るのよ」
律「何のために?」
み「ここで火を止めるって宣言してるわけ。
 組の名前が入った纏を振ってね」
出ました! われらが『み組』。芝増上寺付近が担当だったそうです。かっちょえ~。
↑出ました! われらが『み組』。芝増上寺付近が担当だったそうです。かっちょえ~。

み「だから、もし火が移ってきたとしても……。
 逃げないわけよ。
 宣言しちゃってるわけだから」
律「焼け死んじゃうってこと?」
み「だしょうな。
 ちょっとやそっとの度胸じゃ出来ない仕事だったわけ。
 だから、人気があったのよ。
 纏持ちなんて、江戸っ子の花形じゃない?」

 ここで、お断りします。
 『み』さんが言ってることは、すべてわたしの想像です。
 裏取りをしないで書いてます。
 ぜんぜん違ってる可能性が大きいです。
 誰かにウンチクを垂れると、大恥をかく恐れがありますので……。
 ご注意ください。

食「さて、『陸奥森田駅』、発車しますよ」
み「何分停車だったわけ?」
食「1分ですね」
み「ずいぶん長い1分だったな」
食「例によって……」
み「融通無碍な時間が流れてる?」
『Jtrim』というフリーソフトで加工した画像です
↑『Jtrim』というフリーソフトで加工した画像です。

食「じゃないですか」
み「ところでさ。
 鉄道の時刻表って、分単位でしょ」
食「駅の時刻表のことですか?」
駅の時刻表のことですか?

み「駅もそうだし、売ってる時刻表もそうなってるでしょ。
 で、さ。
 たとえば、12:00発って場合だけど……。
 定刻では、12:00:00に発車するわけ?」
架空鉄道の時刻表
↑架空鉄道の時刻表。詳しくはこちらを。

食「実は、列車の時刻は、秒単位まで決められてるんです。
 普通は、15秒ですね。
 東京の中心部などでは、10秒です。
 列車の運転席を覗いてみたことはありますか?」
み「先頭車両に乗った時は、よく見てる。
 指差呼称が面白いからね」
浜松市を走る『遠州鉄道』の運転士さん。帽子がお洒落です。
↑浜松市を走る『遠州鉄道』の運転士さん。帽子がお洒落です。

食「運転席のよく見える場所に、時刻表が掲げられてます。
 その列車だけの時刻表です。
 それには、ちゃーんと、秒まで書かれてるんですよ」
『東海道本線』愛知県内を走る快速電車の時刻表(2009年3月当時)
↑『東海道本線』愛知県内を走る快速電車の時刻表(2009年3月当時)。

み「ふーん。
 15秒単位なら……。
 12:00:45の発車の場合、駅の時刻表の表示は、12:01なの?」
食「秒はすべて切り捨てです。
 だから、12:00ですね」
み「それでか。
 通勤の帰りは新潟駅からだから、始発に乗るわけよ。
 でも、必ず1分くらい発車が遅れる列車がある。
 あれきっと、45秒の発車なんだね」
食「かも知れません」
み「でも何で、ちゃんと秒まで書いておかないんだ?」
食「視認性の問題でしょ。
 ひと目で読めなくなっちゃいますよ。
 特に、本の時刻表なんて、絶対無理です。
 虫眼鏡が無いと見えなくなります」
山手線の時刻表。『東京時刻表』という本に載ってます。たぶん、秒まで。
↑山手線の時刻表。『東京時刻表』という本に載ってます。たぶん、秒まで。

み「字の大きさを変えなきゃいいだろ」
食「本が大きくなるでしょ」
世界で一番大きい本
↑世界で一番大きい本。詳しくはこちらを。

み「背中に背負えばいいだろ。
 背負子みたいので」
尾瀬『山の鼻小屋』売店に荷物を運ぶ背負子さん。1日終えた後のビールが美味しいでしょうね。
↑尾瀬『山の鼻小屋』売店に荷物を運ぶ背負子さん。1日終えた後のビールが美味しいでしょうね。

律「背負ってたら読めないじゃないの」
み「読む時は下ろすの!」
食「さて、そろそろ次の駅を通過します」
み「バカに早いな」
食「駅間、2.4㎞です。
 それに……」
み「融通無碍な時間が流れてる?」
わたしとしては上手く加工できたと、密かに満足してる作品です
↑わたしとしては上手く加工できたと、密かに満足してる作品です。

み「それそれ」
律「何ていう駅です?」
食「『中田駅(なかたえき)』です」
中田駅(なかたえき)
↑あまりにも、あたりに何もない駅。冬は、地吹雪が通り過ぎるでしょう。

み「“ナカタ”って、サッカーの中田と同じ字?」

↑プレー集。

食「そうです」
み「『中田』なんて駅、いっぱいありそうだけどね。
 てことは、五能線の中田駅が、一番最初に出来たってことか」
食「でしょうね」
み「でしょうねじゃなくて、すぐさま引いてみんかい。
 さっさと、中田検索」
食「そんな人、いませんって。
 えーっと。
 あれ?」
み「どうした?」
食「中田の上に何かが付いた駅は、ひとつも無いようです」
み「てことは、日本に『中田駅』はここだけってこと?」
食「違います。
 そのまんま『中田駅』が、4つもありました」
み「なんでじゃ!」
食「じゃ、青森の『中田駅』は置いといて……。
 あとの3つをご紹介しますね。
 一駅目は、神奈川県の横浜市にあります」
神奈川県横浜市・人口密度、8,470人/km2
↑人口、370万人。東京都区部を除けば、日本最大の都市。人口密度、8,470人/km2。

み「うーむ。
 青森県つがる市とは、ある意味対極の場所と云ってもいいな」
青森県つがる市・人口密度、139人/km2
↑人口、3万5千人。案外多いです(失礼)。人口密度、139人/km2。

食「つがる市に対して、微妙に失礼じゃないですか?」
み「万人が持つ、共通の感想だと思うぞ。
 東急東横線の駅だったりしたら、ますますそうだな」
東急東横線。『渋谷駅』と『横浜駅』を結ぶ東急の路線。美人度が高いことでも有名。
↑東急東横線。『渋谷駅』と『横浜駅』を結ぶ東急の路線。美人度が高いことでも有名。

食「なんでよ?」
み「五能線と東横線。
 まさしく、対極の路線と云ってもいいのではないか」
食「残念ながら、東横線ではありません。
 横浜市営地下鉄です。
 路線名は、ブルーライン」
神奈川県藤沢市の『湘南台駅』から横浜市青葉区の『あざみ野駅』までを結ぶ横浜市営地下鉄
↑神奈川県藤沢市の『湘南台駅』から横浜市青葉区の『あざみ野駅』までを結ぶ横浜市営地下鉄。

み「でたー。
 やっぱり、五能線とは対極」
律「ますます失礼じゃない」
み「でも、乗って楽しいのは……。
 ぜったい五能線だけどね。
 いつごろ出来た駅なの?」
食「平成11年(1999年)ですね」
ブルーライン『中田駅』。微妙に、お洒落ですよね。
↑微妙に、お洒落ですよね。

み「なんだ、10年ちょい前じゃん」
食「地下鉄自体、新しく引かれたみたいです。
 ホームドアも設置されてますね」
実際の『中田駅』です。わたしは、“ホームドア”を見たことがありません。
↑実際の『中田駅』です。わたしは、“ホームドア”を見たことがありません。

食「無線LANのサービスもあるようです(これは2012年からでした)」
どういう仕組みなのか、さっぱりわからん
↑どういう仕組みなのか、さっぱりわからん。

み「やっぱり、五能線とは対極だ。
 ここらは、無線LANどころか、電気も無いでしょ」
食「ありますって。
 ちなみに、読み方は、“なかだ”と濁ります」
み「青森の方は、中田英寿の“なかた”なわけね」
食「そうです」
み「でも、何で同じ駅名を付けたんだ。
 五能線に失礼だろ。
 『相模中田』とかにすべきじゃないの。
 もし、『中田駅』の隣駅からだな……」
食「あれ、両隣の駅名は、面白いですね」
み「話の腰を折りおって。
 なんじゃい?」
食「両隣は、『立場駅』と『踊場駅』です」
両隣は、『立場駅』と『踊場駅』です
↑不動産屋さんのページから拝借。

み「『踊場』って、階段にある踊り場?」
食「そのとおりの字です。
 そのせいかな。
 この駅、映画『交渉人 真下正義』のロケで使われたそうです」
この駅、映画『交渉人 真下正義』のロケで使われたそうです

み「そのせいって、どういう意味?」
食「だって、真下正義は、『“踊る”大捜査線』の登場人物じゃないですか」
左から、青島俊作、恩田すみれ、室井慎次、真下正義
↑左から、青島俊作、恩田すみれ、室井慎次、真下正義。

み「そんな理由で、ロケ地を決めるわけないだろ!
 この話は、もういい。
 続けるぞ。
 まず、その『踊場駅』から、隣の『中田駅』までの切符を買うわな」
『踊場駅』には、なんと、こんな由来が!
↑なんと、こんな由来が!

食「はぁ」
み「でもって、五能線の『中田駅』で、堂々と降りる」
でもって、五能線の『中田駅』で、堂々と降りる
↑たぶん、降りても何もありません。

み「どないだ?」
食「どないも何も……。
 横浜の地下鉄の切符だけで、五能線まで辿り着けるわけないでしょ」
横浜の地下鉄の切符だけで、五能線まで辿り着けるわけないでしょ
↑けっこう高いですね。郊外バスみたいです。

み「やっぱり無理か?
 何となくそんな気はした。
 やはり、名前は一緒でも、はるけくも遠い駅ってことか。
 でも、先に出来てたことに敬意は評して、『中田駅』は名乗らないというのが……。
 武士道なんじゃないの?」
食「横浜市営地下鉄は、武士じゃないんでしょ。
 それに……。
 4つの駅の中で、五能線の『中田駅』が一番古いわけじゃないですよ」
み「ありゃ、そうなの?」
食「五能線の『中田駅』の開業は、昭和31年(1956年)ですから……。
 比較的新しい駅です。
 4つの『中田駅』の中では、3番目の古さになります」
み「てことは、2番目に新しいじゃないか。
 仁義を切ってないのは、五能線の方かよ。
 なんで、『陸奥中田駅』にしなかったんだ?」
食「読み方が違うからかな?
 “なかた”と濁らないのは、五能線だけですから」
隣の『陸奥森田駅』の開業は、大正13年。こっちはちゃんと、元祖『森田駅』に敬意を表してるのにね。
↑隣の『陸奥森田駅』の開業は、大正13年。こっちはちゃんと、元祖『森田駅』に敬意を表してるのにね。

み「読み方が違うったって……。
 駅名標にはローマ字で読みが書かれてるけど、切符は漢字だけだろ?」
食「ですね」
『中田駅』の表示がある切符は見つかりませんでしたが……。読みは書かれてないと思います。
↑『中田駅』の表示がある切符は見つかりませんでしたが……。読みは書かれてないと思います。

み「残りはみんな、“なかだ”?」
食「一つは、“なかだ”ですが……。
 残る一つは、別の読み方です」
み「ほかにどんな読み方があるんだ?」
食「そのまんま、音読みですよ。
 “ちゅうでん”」
み「なんじゃそりゃ!
 ギョーカイ人が、“電柱”のことをそう言うんじゃないか?」
律「言わないわよ」
み「さいでっか」
食「この“ちゅうでん”が、一番古いんですよ」
み「どこにあるんじゃい?」
食「徳島県です。
 牟岐線(むぎせん)ですね」
牟岐線(むぎせん)ですね

み「なんとなく、とんでもない田舎な感じがする」
食「ま、駅舎はのどかですけどね。
 ほら」
牟岐線(むぎせん)『中田駅』

み「うーむ。
 いい味出してる」
食「無人化されたのが、2010年10月1日です」
み「げ。
 ついこないだじゃないか」
食「でも、乗車人数は、そこそこありますよ。
 2010年で、434人ですね」
み「1年で?」
食「なわけないでしょ。
 1日です」
み「大したもんじゃん。
 五能線よりずっと多いよ」
食「高校がありますからね。
 徳島県立小松島西高校」
み「純朴なんだろうな」
律「今の高校生なんて、どこでも一緒なんじゃない?」
み「そうかのぅ」
徳島県立小松島西高校
↑『商業科』『食物科』『生活文化科』『福祉科』のある実業高校です。やっぱり純朴そうですね。

食「自動車学校もありますね。
 小松島自動車教習所」
み「なるほど。
 自動車学校なら、マイカーで来れないわけだから……。
 必ず、鉄道を使うわな」
律「使わないわよ」
み「なんで?」
律「自動車学校なら、送迎バスがあるでしょ」
み「あ、そうか。
 でも、ほかの『中田駅』は、どうして徳島の『中田駅』に敬意を払わなかったんだ?」
食「牟岐線は、もともと阿南鉄道という私鉄だったんです」
牟岐線(徳島←→阿南)を走る特急『ホームエクスプレス阿南』
↑現在の牟岐線(徳島←→阿南)を走る特急『ホームエクスプレス阿南』。“ホーム”は、通勤用ってこと?

食「で、もう一つの私鉄、小松島軽便線(“けいべんせん”と読みます)との接続駅として開業したそうです。
 その後、阿南鉄道も小松島軽便線も国有化され、完全に国鉄の駅になりました。
 阿南鉄道が牟岐線、小松島軽便線は小松島線。
 小松島線は、残念ながら、1985年に廃止されてます」
小松島線『小松島港駅』に停まる『快速 よしの川』。胸が締め付けられるほど懐かしいのはなぜでしょう。<br>
↑小松島線『小松島港駅』に停まる『快速 よしの川』。胸が締め付けられるほど懐かしいのはなぜでしょう。

み「いつ、国有化されたの?」
食「小松島軽便線が大正6年ですから……。
 開業の翌年ですね。
 阿南鉄道が昭和11年です」
み「じゃ、大正6年には、国鉄の駅として、『中田駅』があったわけじゃん。
 次に出来た駅って、どこよ?」
食「石川県の『中田駅(なかだえき)』です」
み「いつ出来たの?」
食「昭和6年です。
 徳島の『中田駅(ちゅうでんえき)』の開業から、ちょうど15年後になります。
 あ、でもここ、国鉄じゃありませんでした。
 もともとは、温泉電軌という私鉄駅として開業したそうです」
み「“おんせん”って、お風呂の温泉?」
食「そうです。
 山中温泉ですね」
1960年代の山中温泉。タイムスリップして行ってみたい!
↑1960年代の山中温泉。タイムスリップして行ってみたい!

食「その後、昭和18年に、北陸鉄道に合併され、山中線(後に加南線)となりましたが……」
山中線を走る『モハ1821』。これも、1960年代。
↑山中線を走る『モハ1821』。これも、1960年代。

食「昭和46年、加南線の廃止により、廃駅となってます」
み「てことは、最初から最後まで私鉄ってことね。
 それなら、同じ名前でも仕方ないか。
 じゃ、JRの駅は、徳島と青森の2つってわけだ。
 青森の『中田駅(なかたえき)』は、何でそのまま『中田駅』にしたのかね?」
食「うーん。
 確かに、隣の駅は、『陸奥森田駅』ですもんね。
 ちゃんと『森田駅』に敬意を払ってる」
み「わかった!
 国鉄は、駅名の一覧表を作ってたんだ。
 その表の並びが“あいうえお順”になってたわけ。
 で、青森の『中田駅』が出来るとき……。
 その表の、“な”のところを見て、ほかに『中田駅』が無いと判断した。
 昔はパソコンなんて無いから、漢字で検索はかけられないでしょ。
 まさか、“ち”のところに『中田駅(ちゅうでんえき)』があるとは、夢にも思わなかったわけ」
なんと、2007年当時の写真です。わざと残してあるんでしょうか?
↑なんと、2007年当時の写真です。わざと残してあるんでしょうか?

み「どう?」
食「どうって言われても、真相はわかりません。
 でも昔は、本州と四国が鉄道で繋がってませんでしたからね。
 1枚の切符では、行きようが無かったんじゃないですか」
み「今は、繋がったんだから行けるだろ」
本州四国連絡橋
↑①の『瀬戸大橋』が最初で、1988年(昭和63年)4月10日の開通。現時点で、鉄道が通ってるのも①だけです。

み「『陸奥森田駅』から、隣の『中田駅(なかたえき)』までの切符を買うわな」
『陸奥森田駅』。簡易委託駅です。券売機はありませんが、駅の窓口で買えるようです。
↑簡易委託駅です。券売機はありませんが、駅の窓口で買えるようです。

み「いくら?」
食「140円です」
み「でもって、その切符1枚だけ持って、JRを乗り継ぎ……。
 徳島の『中田駅(ちゅうでんえき)』まで行くわけだ」
『中田駅(ちゅうでんえき)』に停車するディーゼル車。牟岐線は、全線単線非電化路線。
↑『中田駅(ちゅうでんえき)』に停車するディーゼル車。牟岐線は、全線単線非電化路線。

食「途中で、検札とかあるでしょ」
JR九州の観光列車『あそ1962(2010年で運行終了)』。女性は車掌さんではなく、客室乗務員です。
↑これは、JR九州の観光列車『あそ1962(2010年で運行終了)』。女性は車掌さんではなく、客室乗務員です。

み「鈍行を乗り継ぐの。
 『中田駅(ちゅうでんえき)』は、無人駅なわけでしょ?
 箱に切符を投げこむだけで、改札を出れるんじゃない?」
食「うーん、どうかな?
 自動改札機があるんじゃないですか?」

↑自動改札機で寝る猫(広島県『玖村駅【くむらえき/芸備線】』)。乗客がたくさん通りますが、まったく動じません。

み「四国にそんなのがあるかい」
食「ものすごく失礼ですよ」
自動改札機。やっぱり、無いみたいですね。
↑やっぱり、無いみたいですね。

み「いったい、いくら得するわけだ?
 経路、検索してみ」
食「特急や急行を使わず、乗り継ぐわけですよね」
み「左様じゃ」
食「出てくるかな?
 それじゃ、『陸奥森田』からの始発で検索しますよ」
『陸奥森田駅』。ホームは北側になります。半透明の戸は、雪よけでしょうね。
↑『陸奥森田駅』。ホームは北側になります。半透明の戸は、雪よけでしょうね。

食「それ。
 あ、出ました。
 うひゃー。
 スゴいなこれ」
み「ひとりで感心してないで、ご披露せんかい」
食「じゃ、経路当てと行きますか。
 まず、『陸奥森田』からは……」
み「五能線に乗る」
『陸奥森田駅』。制服の人は、車掌さんでしょうか?
↑制服の人は、車掌さんでしょうか?

食「そんなの当たり前です。
 五能線しか通ってないんだから。
 どっちに向かいますか?」
『陸奥森田駅』。“4両停止限界”って何だ?
↑“4両停止限界”って何だ?

み「こないだ、九州行きの経路を検索したときは……。
 『新青森』から新幹線を使ったからね」
確かに、かっちょえーですが、人間味が無くなってる気も……。
↑確かに、かっちょえーですが、人間味が無くなってる気も……。

み「今回は、新幹線はもちろん、特急も急行も使えない。
 となれば、闇雲に徳島方向に行くに決まっておる。
 まずは五能線で、東能代まで戻るしかなかろ」
まずは五能線で、東能代まで戻るしかなかろ

食「だって、そっちは、隣の『中田駅』とは逆方向でしょ」
み「『陸奥森田』って、無人駅だろ?
 どっちの方向のに乗ろうと、わからんでないの」
食「『陸奥森田』は、簡易委託駅です。
 出札業務もやってますからね」
『陸奥森田駅』。窓枠は木製。いい駅ですね。公衆トイレみたいな新駅にならないことを、心から祈ります。
↑窓枠は木製。いい駅ですね。公衆トイレみたいな新駅にならないことを、心から祈ります。

食「上りと下リで、時間の近い列車がなければ、難しいと思いますよ。
 列車が出てもホームに残ってたら、職務質問されますよ。
 初っ端で、いきなり挫折です」
み「簡易委託駅の受託者が、そこまでするかい。
 見て見ぬふりに決まってる」
律「そうとは限らないわよ。
 あんたと違って、真面目な方がやってらっしゃるかも」
み「隠れ場所くらい、ぜったいあるわい。
 待合室の屋根の上とか」
『陸奥森田駅』。対面の線路とホームは、現在、使われてません。
↑難しそうですね~。対面の線路とホームは、現在、使われてません。

食「そこまでしますか」
み「140円で徳島に行けるならな」
食「でも、その必要はありません。
 最初の行き先は、『中田』方向ですから」
み「なんでじゃ!」
食「ボクらはもう、五能線の大半を乗り終えてるんですよ。
 五能線は、海岸に沿って、グルーッと大回りしてるでしょ。
 ここから今来た経路を戻るより……。
 五能線終点の『川部』まで行って、そこから奥羽本線で一直線に戻った方が早いんです」
青が五能線、赤が奥羽本線
↑青が五能線、赤が奥羽本線。

み「うーむ。
 そうなのか」
食「なので最初は、『陸奥森田』6:18発……。
 『川部』7:14着です」
昭和52年8月20日の『川部駅』。なぜか懐かしい。
↑昭和52年8月20日の『川部駅』。なぜか懐かしい。

み「そっから真っ直ぐ『秋田』まで戻るわけだな」
食「経路はそれしかありませんが……。
 残念ながら、普通列車では、直通便がありません」
み「ま、仕方あるまい」
食「『川部』7:20発ですが……。
 一駅で乗り換えですね。
 7:25着です。
 さて、この駅なんですが、難読駅名として有名ですよ。
 有名すぎるので、知ってますかね?
 “撫でる”という字に、“牛の子”と書きます」
“撫でる”という字に、“牛の子”と書きます

み「“牛の子を撫でる”って意味か?」
食「でしょうね」
み「これは、あれだろ。
 “小鳥が遊ぶ”と書いて、“たかなし”と読ませる手だ」
律「どうして、“小鳥が遊ぶ”と“たかなし”なのよ?」
み「わからんかね?
 鷹が居ないから、小鳥が安心して遊べるわけよ」
鷹が居ないから、小鳥が安心して遊べるわけよ

律「単なるナゾナゾじゃない。
 そんな駅、あるわけないわ」
み「確かに、駅名じゃないけどね。
 苗字では、実際あるのよ」
『小鳥遊』って苗字は、実際あるのよ
↑これはアニメですが。

み「で、牛の子を撫でるとどうなるか?、だな」
牛の子を撫でるとどうなるか?、だな

み「親牛が怒るんじゃないの?
 で、角で、尻の穴を突かれる」
角で、尻の穴を突かれる
↑ちょっと外れです。

み「肛門が大きくなり、太いうんこが出るようになる。
 ずばり!
 その読みは、“ビッグベン”でしょう」
“ビッグベン”でしょう

食「そんなわけないでしょ。
 もういいです。
 答えをいいます」
み「待て!
 キリストに関係あるか?」
キリストに関係あるか?

食「ありません」
み「モーゼは?」
モーゼは?

食「赤の他人です」
み「そうか……。
 ヘブライ語は?」
ヘブライ語は?

食「答えを言います。
 “ないじょうし”です」
絶対に読めん。でも、漢字変換はできます。
↑絶対に読めん。でも、漢字変換はできます。

み「はぁ?
 今、なに言うた?」
食「だから、“ないじょうし”ですって」
み「ぜったいに読めんだろ」
食「『撫牛子』、7:25着」
せっかくの駅名なのに、風情なさすぎ。
↑せっかくの駅名なのに、風情なさすぎ。

み「勝手に進めるな」
食「進めないと、終わりませんよ」
み「『陸奥森田』発が、何時だっけ?」
食「6:16発です」
み「もう1時間もかかってるのか」
食「普通列車なんだから仕方ありません。
 『撫牛子』、7:38発です」
『撫牛子駅』のホーム。あたりに何もない! “ないじょうし”の“ない”は、この意味だったのか!
↑『撫牛子駅』のホーム。あたりに何もない! “ないじょうし”の“ない”は、この意味だったのか!

食「着いて13分で発車ですから、いい接続ですよ」
み「これで、『秋田』まで行くわけだな」
食「残念ながら、もう1回乗り換えです。
 『大館』、8:35着」
『大館』。けっこう大きい駅ですね。1日の乗車人員も、1,000人を超えてました。
↑けっこう大きい駅ですね。1日の乗車人員も、1,000人を超えてました。

み「大館って、秋田県だよね」
食「そうです」
み「『陸奥森田』から、もう2時間以上かかってる」
食「この『大館』での接続がよくありません。
 『大館』発は、1時間25分後の、10時ちょうどになっちゃいます」
み「途中下車して、朝飯だな」
食「下車なんて出来ませんよ。
 『中田』までの切符しか持ってないんですから」
み「あ、そうか。
 てことは、駅のホームで1時間半も時間潰すわけ?
 立ち食いそばくらいあるよね?」
“大館駅 & 立ち食いそば”では、検索に引っかかりません。たぶん、無いと思われます。
↑資料画像。“大館駅 & 立ち食いそば”では、検索に引っかかりません。たぶん、無いと思われます。

食「あるかも知れませんが、あんなもの5分で食べちゃいますよ」
み「安心したまえ。
 わたしは猫舌だから、20分くらいかかるわ」
食「伸びちゃいますって」
み「しかし……。
 1時間半は厳しいな。
 ホームで待つとなると……。
 季節を選ばなきゃな。
 真冬はたぶん……。
 心が折れる」
『大館市』は、青森県と県境を接する内陸地域にあります。朝晩の冷え込みは厳しく、ダイヤモンドダストが見られる日もあるとか。
↑『大館市』は、青森県と県境を接する内陸地域にあります。朝晩の冷え込みは厳しく、ダイヤモンドダストが見られる日もあるとか。

食「そんな思いまでして、行かなきゃいいじゃないですか」
み「いや。
 徳島まで140円で行けるんだ。
 こんなチャンスは逃せるか」
食「どんなチャンスですか」
律「徳島行って、何するつもり?」
み「阿波踊りを見る!」
阿波踊りを見る!

律「行けば、いつでも見れるの?
 お祭りのときだけじゃない?」
食「真夏ですよ。
 ホームでも30度越してます」
み「寒いよりいいわい」
食「真夏は、列車によって、冷房の効きが一定してない可能性があります。
 徳島に着く前に、体調壊すんじゃないかな」
み「じゃやっぱり、春か秋にする」
食「阿波踊り、見れないわよ」
み「徳島は、阿波踊りしかないわけ?
 きっとほかにも何かある。
 それを訪ねる旅なのです」
律「単なるキセルじゃない」
み「片っ方の切符しか買ってないんだから……。
 キセルじゃないわい」
律「よけい悪いわ」
み「はい、続けて」
食「『大館』、10:00発。
 『秋田』、11:48着」
『秋田駅』。新幹線が、在来線のホームにいるってのが新鮮ですよね。
↑新幹線が、在来線のホームにいるってのが新鮮ですよね。

み「『大館』から『秋田』って、そんなにかかるの?」
食「普通列車ですから仕方ありませんよ。
 急ぐんなら、特急に乗ってください」
み「『秋田』までで、5時間半か。
 すでに心が折れそうじゃ」
食「止めますか?」
み「続ける!」
食「『秋田』、12:10発」
み「おー、今度は接続がいいな。
 22分か。
 『秋田駅』なら、時間潰せそうなのに」
食「立ち食いそば、食べますか?」
かつて『秋田駅』にあった立ち食いそば店。残念ながら、2006~2007年ころに消滅したようです。秋田県は、全国でも有数の“駅そばが寂れている”県だとか。
↑かつて『秋田駅』にあった立ち食いそば店。残念ながら、2006~2007年ころに消滅したようです。秋田県は、全国でも有数の“駅そばが寂れている”県だとか。

み「『大館』で食べただろ」
食「あれは朝食です。
 あれから3時間も経ってるんですよ」
み「なんか、わびしい旅だな」
食「仕方ありませんよ。
 駅の外に出られないんですから。
 じゃ、立ち食いそばは省略して、先を急ぎましょう。
 『秋田』からは、羽越本線に入ります。
 『酒田』、13:56着」
酒田東急インから見下ろす『酒田駅』。遠くに見えるのは鳥海山。
↑酒田東急インから見下ろす『酒田駅』。遠くに見えるのは鳥海山。

み「やっと山形に入った。
 しかし……。
 『秋田』から『酒田』って、1時間46分もかかるのか!」
食「普通列車ですから」
み「鈍行とはよう言うた」
食「『酒田』発は、14:29。
 34分の待ち合わせになります」
み「また待つの~」
食「34分なら、マシな方ですよ。
 立ち食いそば、食べますか?」
東北に行こう!(76)目次東北に行こう!(78)




コメント一覧
コメント投稿へジャンプ    ページトップへ
    コメントする   【東北に行こう!(77)】
コメント一覧へジャンプ    ページトップへ


Comment:本文 絵文字  ※入力できるのは、全角で800字までです。

↓お帰りのさいには↓
愛のワンクリ お願いします
新しいウィンドウは開きません

相互リンクサイトのみなさま(Ⅰ)
熟女・おばさんの性体験談 新・SM小説書庫2 問答無用の吸血鬼R18 知佳の美貌録
熟女と人妻エロンガ 官能文書わーるど 未知の星 Japanese-wifeblog
赤星直也のエロ小説 愛と官能の美学 [官能小説] 熟女の園 只野課長の調教日記
電脳女学園 西園寺京太郎のSM官能小説 都会の鳥 変態小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅱ)
人妻の浮気話 艶みるく 人に言えない秘密の性愛話 ちょっとHな小説 Playing Archives
Mikiko's Roomの仮設テント 女性のための官能小説 性小説 潤文学ブログ 官能の本棚
HAKASEの第二読み物ブログ ぺたの横書き かおるの体験・妄想 黒い教室
被虐願望 性転換・TS・女体化劇場 羞恥の風 女の陰影
女性のH体験告白集 むね☆きゅんファンサイト 週刊リビドー あおいつぼみ 葵蕾
最低のオリ 魔法の鍵 恥ずかしがりたがり。 官能的なエロ小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅲ)
SMX工房 淫芯 お姫様倶楽部.com 被支配中毒
出羽健書蔵庫 かめべや 女教師と遊ぼう 平成な美少女ライトノベル
禁断の体験 エッチな告白集 おとなの淫文ファイル エッチのあとさき 恥と屈辱の交差点 潤文学
ましゅまろくらぶ 空想地帯 恍惚團 ~ドライ・オーガズムの深淵~ Angel Pussy 週刊創作官能小説
ろま中男3 渡硝子の性感快楽駆け込み寺 漂浪の果てに アダルト検索一発サーチ

快感小説 SM・お仕置き小説ブログ 官能秘宝園 制服美少女快楽地獄
秘密のエッチ体験談まとめ 18's Summer 淫鬼の棲む地下室 被虐のハイパーヒロインズ
ひめ魅、ゴコロ。 おしっこ我慢NAVI 妄想ココット ライトHノベルの部屋
レズ画像・きれいな画像倉庫 riccia 調教倶楽部 ちょっとHなおとなのための…
緊縛新聞 Eros'Entertainment オシッコオモラシオムツシーン収集所 エピソードセックス
マルガリテの部屋 アダルト官能小説快楽機姦研究所 渋谷子宮 RE:BIRTH 羞恥集
黒塚工房 プライド 女性作家専門官能小説 官能小説 レイプ嗜好
人妻!人妻!人妻! wombatの官能小説 黒イ都 羊頭狗肉
ひよこの家 美里のオナニー日記 エロショッカー軍団 相互リンク、募集してます!
★相互リンク募集中!(メールしてね)★

ランキング/画像・動画(1~10)
シンプルアダルト動画サーチ 人気ブログランキング
にほんブログ村 ライブドアブログ
官能小説アンテナ エログちゃんねる
官能文章アンテナ アダルトブログランキング


ランキング/画像・動画(11~30)
GL Search Adult Novels Search オンライン小説検索・R小説の栞 おたりんく
△Top