2012.12.16(日)
み「テレビで、2,3度見ただけだけどさ……。
オムライス食ってた。
持ってきたメイドさんが……。
オムライスの上に、ケチャップで、絵文字みたいのを書くわけ。
ピカチューとか」
み「でもって、『ラブ、注入』とか言うわけよ」
↑これは、シンガポールのメイド喫茶。顔が濃い!
み「画面のなか飛びこんで、オムライス踏み潰したくなったわよ」
律「その気持ちは、わからんでもないけど……。
何でオムライスで太るの?」
み「こういうやつは……。
1皿じゃ済まない」
律「は?」
み「つまり、女の子に話しかけられないようなタイプなわけね」
み「唯一の接点は、オムライスを持ってきてもらうこと」
み「で、オムライス1枚平らげると……。
また注文する」
律「別のにすればいいじゃないの」
み「ケチャップで何か書いてもらうことが重要なのよ」
律「なんで?」
み「その時間だけ、女の子に近くにいてもらえるでしょ」
律「今どき、そんな男いるの?
キモすぎ」
み「どうだね、チミ?」
食「知りませんって」
み「あくまでシラを切るつもりだな」
み「オムライスを何皿も食べるかしなきゃ……。
あんなに太れるわけないんだよ」
み「激しい運動もしてるんだから」
律「オタクの人が、何の運動してるのよ?」
↑オタクではありません。太ってることを苦にしない人たち。
み「メイド喫茶のウェイトレスは、ステージパフォーマンスもするわけよ」
み「ほら、今、ご当地アイドルっているじゃない?」
↑知らなんだ。
み「あんな感じで、お店ごとにアイドルユニットが出来てるの。
で、ショータイムに歌って踊るわけ(不確かな情報です)」
律「ほんと?
なんか、ウソくさ」
み「テレビでやってた。
で、そのショーの時間には、オタクどもが観客になるんだけど……」
み「ステージに声援を送るわけよ」
律「そのくらいいいんじゃない」
み「声援ったって、声出してるだけじゃないのよ。
一緒になって踊るの。
その踊りの振りが、異様に早いのよ」
み「ぜったいに覚えられんわ。
とにかく、あんな太ったオタクたちが……。
尋常じゃないほど機敏な動きで踊るのよ」
↑“ヲタ芸”と称するそうです。
み「あれは、相当な運動量なはず」
↑説明的動画がありました。
み「あれだけエネルギーを消費しながら太れるってのは……。
↑“ヲタ芸”技20連発。
み「それ以上に食べてるからとしか思えない」
律「オムライスを?」
み「ラジャー」
律「なんか、怪しすぎる説ね」
み「どうかね、チミ?」
食「少なくとも……。
そういうウワサを耳にしたことはありませんね」
み「まだ、シラを切るか。
キリキリ白状せい」
食「そう言えば……。
フェリーの事件はどうなったんです?」
み「あ、そんな話、してたな」
律「すっかり忘れてたわ」
み「どこまで話したんだっけ」
食「フェリーの乗務員に聞きこみに行くってとこまでですよ」
律「そうそう。
朝の秋田港にいるフェリーに、刑事が乗りこむとこからよ」
律「どうしてそれが、オタクの話になってるの?」
↑とあるオタク部屋
み「知らんわい。
とにかく、話を進める」
食「まだ進めるんですか?」
み「あそこで終わったら、すっきりせんだろ」
律「誰も覚えてないと思うけど」
み「わたしも覚えてなかったもんね。
よく思い出したもんだ」
み「それじゃ、始めるぞ。
舞台は、秋田港に停泊する新日本海フェリー“あざれあ”」
↑手前が“あざれあ”。後方は、“にっぽん丸”。
み「苫小牧東港を、前夜の19:30分に出港した南行便ね。
最初の寄港地秋田には、朝の7:45分着。
出港は9:00分だから、その間に聞きこみをしなきゃならんわけ。
で、先日犯人さん宅に行った刑事が、部下を連れて乗りこむシーンから」
律「あら、部下がいたのね」
み「ま、あの口調で、ヒラ巡査ってことは無いでしょ」
律「何で、今度は2人なの?」
み「フツー、聞きみとかでは、単独行動しちゃいかんのよ」
律「そうなの?」
み「たぶん」
律「どうして?」
み「1人だと、危険でしょ。
いきなり、後ろから襲われたりしたら」
み「2人いっぺんにやられるってことは、滅多に無いだろうから」
律「ふーん。
人出が無いでしょうに、大変ね」
み「不祥事を防ぐという目的もあるんだよ」
み「1人だと、袖の下貰ったりするヤツが必ずいるからね」
律「中村主水みたいね」
み「というわけで、警察官の単独行動は、原則的に出来ないの」
律「じゃ、こないだの聞きこみは?
あれって、1人しかいなかったじゃないの」
み「……。
後ろに、もう1人いたの」
律「ずっと黙ってたわけ?」
み「見習い刑事よ」
律「そんな人連れてるくせに、無駄話ばっかりだったじゃない」
み「無駄話の中にこそ、真実は隠れてるの。
それを、身を持って教えてたのよ」
律「聞いてる方は、呆れてたと思うけど」
み「とにかく!
そんなとこにかかずらってたら、話が進まんでしょ。
フェリーには、原則にのっとって、2人で聞きこみに行きました。
いい?」
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
早朝の秋田港。
悠然と巨体を休める“あざれあ”。
朝霧の中、船側のタラップを昇る刑事が2人。
部「大きい船ですね」
↑全長200メートル。ジャンボジェットの3倍あります。
刑「君が小さすぎるんじゃないか?
階段、無理しなくていいから。
這って上がりなさい」
↑階段を登る子猫。驚きの展開。
部「失礼ですね。
そんなに小さくないでしょ。
これでも、一族の中では一番大きいんです」
刑「呪われた一族だ」
部「大きなお世話です。
ところで、長さん」
刑「キミ。
こんなオシャレな船での捜査に……。
“長さん”は無いだろ」
刑「川反に聞きこみに来てるんじゃないんだから」
部「巡査部長の古株刑事を“長さん”と呼ぶのは、警察の慣例ですから」
刑「誰が古株なんだね。
まるでわたしが、昇級試験に受からないみたいじゃないか」
部「違うんですか?」
刑「受けないだけだよ」
部「じゃ、なんと呼べばいいんです?」
刑「あだ名でいいよ」
部「あだ名なんて、ありましたっけ?」
刑「あるんだよ。
飲み屋なんかじゃ、警部補と呼ばれている」
部「は?」
刑「だから君も、警部補と呼んでくれていいんだ」
部「それって、単なる詐称じゃないんですか?」
刑「あだ名なんだからいいんだよ。
なんなら、警視でもいい」
部「いい加減にしてください。
免職になりますよ」
刑「融通の利かない男だね」
部「刑事が融通を利かせることから……。
悪との癒着が生じるんです」
刑「言ってて恥ずかしくないかい?」
部「正論ですから」
部「何ら恥ずかしいことはありません」
刑「やれやれ。
あ、あそこがフロントだ。
可愛い子がいるね。
あの子がきっと、例のフロント嬢だ」
刑「わかってるね、西園寺くん」
部「は?
ボク、西園寺なんですか?」
刑「そうだろ。
小さい刑事は、西園寺と決まってるんだ。
それとも、もう一人のハゲの方がいいのかい?」
部「西村雅彦が演じてる今泉慎太郎のことですね」
刑「あれは、作りすぎだよね。
あそこまでバカな刑事がいるわけないよ。
知恵遅れレベルじゃないか」
部「じゃ、ボクは、石井正則演じる西園寺守ということですか?」
刑「さっきから、小男だって言ってるじゃないか」
部「でも、古畑任三郎は警部補ですよ」
刑「だから!
わたしのことも、警部補と呼べて言ってるんだ。
何も、署内で呼べとは言ってないだろ」
部「署内で呼べるわけないじゃないですか」
刑「だから、彼女の前だけでいいんだ。
ああいう子、好みなんだよ」
部「危ねー」
刑「言葉遣いに気をつけたまえ。
それじゃ、行くよ。
あ、もしもし」
孃「いらっしゃいませ」
刑「取りあえずビール」
嬢「は?」
刑「冗談です。
会社を通してお願いしております警視庁の者です」
部「秋田県警でしょ」
刑「冗談です。
秋田県警、七曲署の者です」
部「大曲署でしょ」
刑「今、身分証をご覧に入れます。
一瞬ですよ。
チラ」
刑「見えました?」
嬢「あまり、よく……」
刑「あなた、目はいい方ですか?」
嬢「普通だと思います」
刑「普通?
アフリカ人の普通は、視力6.0だそうだから、油断なりません」
嬢「そんなには見えません」
刑「それじゃ、もう一度。
チラ」
刑「どうです?
読めました、階級?」
嬢「いいえ」
刑「そう。
大曲署の焼畑と申します」
刑「署では、警部補なんて呼ばれてます」
部「詐称はマズいですって」
刑「あだ名なんだからいいだろ。
隣にいる男、見えますか?
視力1.5以上じゃないと、見えないかも知れません」
刑「小さすぎて」
部「見えないわけないでしょ。
ノミじゃないんだから」
刑「それじゃ、ダニかね?」
部「いい加減にしてください」
刑「この小うるさいのは、わたしの部下で、金閣寺と云います」
↑金閣寺での野点で出されるお菓子のようです。
部「云いませんよ」
刑「“金隠し”だっけ?」
部「違います。
山田でしょ」
刑「ダメじゃないか、そんな名前じゃ」
部「本名ですって」
刑「わたしが“焼畑”とひねったんだから……」
刑「キミも習いなさい。
法隆寺にするか?」
部「だから、それじゃ詐称でしょ」
刑「つまらん男だね。
そうだ。
仁和寺にしよう」
↑立派なお寺です
刑「知ってるだろ?
仁和寺の法師の話」
部「知りません」
刑「キミは、古文の時間、寝てたんじゃないのか?」
刑「『徒然草』に出て来る有名な話だ」
刑「宴会で酔っ払って、頭に被った鼎が抜けなくなったり……」
刑「山の上の岩清水八幡宮に参ろうとして、麓にある別の神社を拝み……。
人はどうして山に登っていくのかと、不思議がりながら帰って来たり……」
刑「アホな坊さんをたくさん排出した有名な寺なんだ」
刑「わたしは、京都に修学旅行にいったとき……。
自由行動の日に、わざわざ訪ねてみたほどだ」
部「物好きですね」
刑「ということで……。
この男は、仁和寺と云います。
巡査補です」
部「なんですか、“補”って」
部「ちゃんとした巡査ですよ」
刑「偉くなったもんだな」
部「最初の階級が巡査でしょ」
↑警察学校卒業式
刑「わたしの時代は違ったぞ。
最初は巡査見習で、次が巡査補」
↑京都府警宮津署養老駐在所に勤務する『伊右衛門(いえもん)』くん。階級は、まだ無い(と思う)。
刑「その次が巡査代理」
↑こちらは、素人の犬。寝ぼけてるときに、帽子を被らされたようです。
刑「さらに、副巡査、巡査代行と来て……」
↑タイにいます。
刑「ようやく、巡査になれたものだ」
部「いい加減にして、話を聞きましょうよ」
刑「せっかちな男は嫌われるよ。
それじゃ、きみが裏取りをやってみたまえ」
↑裏から見た鳥。
部「わかりました。
お忙しいでしょうから、端的にお聞きします。
この写真の方、御存知ですか?」
孃「1週間くらい前のお客さまです。
新潟からご乗船されました」
部「ありがとうございました。
それでは失礼」
刑「待ちたまえ」
部「何です?」
刑「そんないい加減な確認でどうする。
正確にあの日だったか、きっちり裏を取らなきゃダメだろ。
別の日に乗って記憶を植えつけたのかも知れないぞ」
部「失礼しました。
この人を見かけたのは、X日でしょうか?」
孃「だと思います」
部「ありがとうございました」
刑「あま~い!」
部「まだですか?」
刑「何度も乗って、日にちを特定しづらくしてる可能性もある。
この男は、こちらの常連ですか?」
部「フェリーに毎日乗る人はいないでしょう」
刑「きみが答えてどうする。
この男を見かけたのは、X日以外にもありますか?」
孃「いいえ。
その日だけです」
刑「日付を覚えておられるわけは?」
孃「わたしの誕生日だったんですよ」
孃「お休みをもらうつもりだったのに……。
シフトの都合で勤務になっちゃって」
刑「なるほで。
デートを予定してたわけですな」
部「そういうことは、聞くべきじゃないでしょ」
刑「ほんとに小うるさい男だね」
孃「その日のお客さまでしたから、よく覚えてます」
部「なるほどー。
それじゃ、間違いようもありませんね。
“長さん”、裏が取れました」
刑「“長さん”は止めたまえ。
警部補だ」
部「昇進試験、受ければいいのに」
刑「大きなお世話だよ。
受かるもんなら、とっくに受けてるよ」
部「そのうち、追い越しちゃいますよ」
刑「そんなことさせるものか。
獅噛みついて、引きずり下ろしてやる」
部「とにかく、これで裏取りは終了でしょ。
早く署に帰りましょう」
刑「未熟者め」
刑「わたしを追い越すなど、100年早いわ。
こんな程度で、裏取りになんかならんだろ」
部「どうしてです?
新潟からフェリーに乗ったという確認が取れたじゃないですか」
刑「フェリーが動いてたかどうかの確認が、まだだろ」
部「へ?
動かなきゃ、目的地に行けないじゃないですか」
刑「今、このフェリーは動いてるかね?」
部「止まってますよ。
秋田港に停泊中ですから」
部「あ!
この人が容疑者を見たのも、新潟港に停泊してるときだったかも知れないということですね?」
刑「そうだよ」
部「停泊中なら……。
顔を印象づけた後で、船を下りることも出来る」
部「なるほど。
さすが、“長さん”だ。
伊達に年はとってませんね」
刑「いちいち、引っかかることを言う男だね」
部「あの、すみません。
もう一度、お聞きします。
この写真の人を見たとき、フェリーは動いてましたか?」
孃「いいえ。
新潟港に停泊中でした」
部「よっしゃー!」
部「てことは、てことは!
その後で、何気ない顔で船を下りることは可能ですね?」
孃「それは、もちろん出来ます。
でも、下船にはチケットの半券が必要ですから……」
孃「新潟から乗って、そのまま降りたりしたら……。
証拠が残ってしまうんじゃないでしょうか?」
部「その日の半券は取ってありますか?」
孃「先日、お問い合わせをいただいて、あの日回収した分を調べましたが……。
そういうチケットは残ってませんでした」
部「なんだ、もう調べてあるんじゃないですか。
まぁ、いいです。
何か徳利……」
部「じゃなくて、トリックを使ったに違いない」
刑「どういう?」
部「わかりませんよ。
そんなことは、しょっ引いてから吐かせればいいんです」
刑「恐ろしいことを言う男だ。
キミは、江戸時代の岡っ引きかね」
部「とにかく、アリバイは崩れました」
部「早く任意で引っ張りましょう」
孃「あの。
でも、船が新潟港を離れてから……。
その方から、フロントにお電話が架かってきました」
刑「酔い止めを持ってきてくれという電話ですな?」
部「なんですとー」
部「そんなこと、初耳ですよ」
刑「言わなかったっけ?」
部「聞いてません!」
刑「こないだの聞きこみで、そう話してただろ」
部「ボクじゃありませんよ、こないだ同行したのは」
刑「そうだっけ?」
部「ビキニ刑事でした」
刑「あぁ。
そうだったな。
彼女にも困ったものだ。
聞きこみにビキニで来るんだから」
刑「あんなのと一緒じゃ、誤解されて大迷惑だ」
刑「で、あの日は、彼女を脇に待たせて……。
わたしだけで応対したんだ」
部「彼女、風邪引いてましたよ」
刑「普通、引くわな」
部「そんなことはどうでもいいです。
酔い止めの話ってなんですか?」
刑「新潟の出港は、23時半だろ。
その日、新潟で接待だったそうだよ」
刑「で、船に乗りこんだら……。
急に酔いが回ってきた」
孃「フロントでお話したときも、海が時化てるか聞いておられました」
刑「で、電話が架かってきた。
相手は、船室の電話ですか?
携帯とかじゃないですか?」」
孃「フロントへは、携帯からは架けられません。
間違いなく、船室からのお電話でした」
刑「そのとき、フェリーはまだ新潟港でしたか?」
孃「いいえ。
出港した後です」
部「あちゃー」
部「これで決まりですね。
アリバイ成立です」
刑「キミは、いつもながら……。
判断が早すぎるよ。
あっちの方も、早いんじゃないか?」
部「なんですか?、あっちの方って」
刑「まぁ、いい。
で、電話の内容は?」
孃「船酔いしそうなので、酔い止めが無いか聞かれました」
部「売店には、置いてないんですか?」
孃「あの時間は、もう閉まってます。
それに、薬剤師が居ないので……」
孃「お薬は置けません」
刑「当然ですな。
しかし、フロントの方では、常備してる?」
孃「すみません。
やはり、船酔いなさるお客さまは、多いもので」
↑フェリーじゃありませんが。苦しそうですね。
刑「いえ。
責めてるわけじゃありませんよ」
↑こんな子なら、責めてみたい。
刑「それがサービス業と云うものです。
売らなければ、問題ありません」
孃「はい。
お金を置こうとなさるお客さまもおられますが……。
ご説明して、ご理解いただいてます」
オムライス食ってた。
持ってきたメイドさんが……。
オムライスの上に、ケチャップで、絵文字みたいのを書くわけ。
ピカチューとか」
み「でもって、『ラブ、注入』とか言うわけよ」
↑これは、シンガポールのメイド喫茶。顔が濃い!
み「画面のなか飛びこんで、オムライス踏み潰したくなったわよ」
律「その気持ちは、わからんでもないけど……。
何でオムライスで太るの?」
み「こういうやつは……。
1皿じゃ済まない」
律「は?」
み「つまり、女の子に話しかけられないようなタイプなわけね」
み「唯一の接点は、オムライスを持ってきてもらうこと」
み「で、オムライス1枚平らげると……。
また注文する」
律「別のにすればいいじゃないの」
み「ケチャップで何か書いてもらうことが重要なのよ」
律「なんで?」
み「その時間だけ、女の子に近くにいてもらえるでしょ」
律「今どき、そんな男いるの?
キモすぎ」
み「どうだね、チミ?」
食「知りませんって」
み「あくまでシラを切るつもりだな」
み「オムライスを何皿も食べるかしなきゃ……。
あんなに太れるわけないんだよ」
み「激しい運動もしてるんだから」
律「オタクの人が、何の運動してるのよ?」
↑オタクではありません。太ってることを苦にしない人たち。
み「メイド喫茶のウェイトレスは、ステージパフォーマンスもするわけよ」
み「ほら、今、ご当地アイドルっているじゃない?」
↑知らなんだ。
み「あんな感じで、お店ごとにアイドルユニットが出来てるの。
で、ショータイムに歌って踊るわけ(不確かな情報です)」
律「ほんと?
なんか、ウソくさ」
み「テレビでやってた。
で、そのショーの時間には、オタクどもが観客になるんだけど……」
み「ステージに声援を送るわけよ」
律「そのくらいいいんじゃない」
み「声援ったって、声出してるだけじゃないのよ。
一緒になって踊るの。
その踊りの振りが、異様に早いのよ」
み「ぜったいに覚えられんわ。
とにかく、あんな太ったオタクたちが……。
尋常じゃないほど機敏な動きで踊るのよ」
↑“ヲタ芸”と称するそうです。
み「あれは、相当な運動量なはず」
↑説明的動画がありました。
み「あれだけエネルギーを消費しながら太れるってのは……。
↑“ヲタ芸”技20連発。
み「それ以上に食べてるからとしか思えない」
律「オムライスを?」
み「ラジャー」
律「なんか、怪しすぎる説ね」
み「どうかね、チミ?」
食「少なくとも……。
そういうウワサを耳にしたことはありませんね」
み「まだ、シラを切るか。
キリキリ白状せい」
食「そう言えば……。
フェリーの事件はどうなったんです?」
み「あ、そんな話、してたな」
律「すっかり忘れてたわ」
み「どこまで話したんだっけ」
食「フェリーの乗務員に聞きこみに行くってとこまでですよ」
律「そうそう。
朝の秋田港にいるフェリーに、刑事が乗りこむとこからよ」
律「どうしてそれが、オタクの話になってるの?」
↑とあるオタク部屋
み「知らんわい。
とにかく、話を進める」
食「まだ進めるんですか?」
み「あそこで終わったら、すっきりせんだろ」
律「誰も覚えてないと思うけど」
み「わたしも覚えてなかったもんね。
よく思い出したもんだ」
み「それじゃ、始めるぞ。
舞台は、秋田港に停泊する新日本海フェリー“あざれあ”」
↑手前が“あざれあ”。後方は、“にっぽん丸”。
み「苫小牧東港を、前夜の19:30分に出港した南行便ね。
最初の寄港地秋田には、朝の7:45分着。
出港は9:00分だから、その間に聞きこみをしなきゃならんわけ。
で、先日犯人さん宅に行った刑事が、部下を連れて乗りこむシーンから」
律「あら、部下がいたのね」
み「ま、あの口調で、ヒラ巡査ってことは無いでしょ」
律「何で、今度は2人なの?」
み「フツー、聞きみとかでは、単独行動しちゃいかんのよ」
律「そうなの?」
み「たぶん」
律「どうして?」
み「1人だと、危険でしょ。
いきなり、後ろから襲われたりしたら」
み「2人いっぺんにやられるってことは、滅多に無いだろうから」
律「ふーん。
人出が無いでしょうに、大変ね」
み「不祥事を防ぐという目的もあるんだよ」
み「1人だと、袖の下貰ったりするヤツが必ずいるからね」
律「中村主水みたいね」
み「というわけで、警察官の単独行動は、原則的に出来ないの」
律「じゃ、こないだの聞きこみは?
あれって、1人しかいなかったじゃないの」
み「……。
後ろに、もう1人いたの」
律「ずっと黙ってたわけ?」
み「見習い刑事よ」
律「そんな人連れてるくせに、無駄話ばっかりだったじゃない」
み「無駄話の中にこそ、真実は隠れてるの。
それを、身を持って教えてたのよ」
律「聞いてる方は、呆れてたと思うけど」
み「とにかく!
そんなとこにかかずらってたら、話が進まんでしょ。
フェリーには、原則にのっとって、2人で聞きこみに行きました。
いい?」
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
早朝の秋田港。
悠然と巨体を休める“あざれあ”。
朝霧の中、船側のタラップを昇る刑事が2人。
部「大きい船ですね」
↑全長200メートル。ジャンボジェットの3倍あります。
刑「君が小さすぎるんじゃないか?
階段、無理しなくていいから。
這って上がりなさい」
↑階段を登る子猫。驚きの展開。
部「失礼ですね。
そんなに小さくないでしょ。
これでも、一族の中では一番大きいんです」
刑「呪われた一族だ」
部「大きなお世話です。
ところで、長さん」
刑「キミ。
こんなオシャレな船での捜査に……。
“長さん”は無いだろ」
刑「川反に聞きこみに来てるんじゃないんだから」
部「巡査部長の古株刑事を“長さん”と呼ぶのは、警察の慣例ですから」
刑「誰が古株なんだね。
まるでわたしが、昇級試験に受からないみたいじゃないか」
部「違うんですか?」
刑「受けないだけだよ」
部「じゃ、なんと呼べばいいんです?」
刑「あだ名でいいよ」
部「あだ名なんて、ありましたっけ?」
刑「あるんだよ。
飲み屋なんかじゃ、警部補と呼ばれている」
部「は?」
刑「だから君も、警部補と呼んでくれていいんだ」
部「それって、単なる詐称じゃないんですか?」
刑「あだ名なんだからいいんだよ。
なんなら、警視でもいい」
部「いい加減にしてください。
免職になりますよ」
刑「融通の利かない男だね」
部「刑事が融通を利かせることから……。
悪との癒着が生じるんです」
刑「言ってて恥ずかしくないかい?」
部「正論ですから」
部「何ら恥ずかしいことはありません」
刑「やれやれ。
あ、あそこがフロントだ。
可愛い子がいるね。
あの子がきっと、例のフロント嬢だ」
刑「わかってるね、西園寺くん」
部「は?
ボク、西園寺なんですか?」
刑「そうだろ。
小さい刑事は、西園寺と決まってるんだ。
それとも、もう一人のハゲの方がいいのかい?」
部「西村雅彦が演じてる今泉慎太郎のことですね」
刑「あれは、作りすぎだよね。
あそこまでバカな刑事がいるわけないよ。
知恵遅れレベルじゃないか」
部「じゃ、ボクは、石井正則演じる西園寺守ということですか?」
刑「さっきから、小男だって言ってるじゃないか」
部「でも、古畑任三郎は警部補ですよ」
刑「だから!
わたしのことも、警部補と呼べて言ってるんだ。
何も、署内で呼べとは言ってないだろ」
部「署内で呼べるわけないじゃないですか」
刑「だから、彼女の前だけでいいんだ。
ああいう子、好みなんだよ」
部「危ねー」
刑「言葉遣いに気をつけたまえ。
それじゃ、行くよ。
あ、もしもし」
孃「いらっしゃいませ」
刑「取りあえずビール」
嬢「は?」
刑「冗談です。
会社を通してお願いしております警視庁の者です」
部「秋田県警でしょ」
刑「冗談です。
秋田県警、七曲署の者です」
部「大曲署でしょ」
刑「今、身分証をご覧に入れます。
一瞬ですよ。
チラ」
刑「見えました?」
嬢「あまり、よく……」
刑「あなた、目はいい方ですか?」
嬢「普通だと思います」
刑「普通?
アフリカ人の普通は、視力6.0だそうだから、油断なりません」
嬢「そんなには見えません」
刑「それじゃ、もう一度。
チラ」
刑「どうです?
読めました、階級?」
嬢「いいえ」
刑「そう。
大曲署の焼畑と申します」
刑「署では、警部補なんて呼ばれてます」
部「詐称はマズいですって」
刑「あだ名なんだからいいだろ。
隣にいる男、見えますか?
視力1.5以上じゃないと、見えないかも知れません」
刑「小さすぎて」
部「見えないわけないでしょ。
ノミじゃないんだから」
刑「それじゃ、ダニかね?」
部「いい加減にしてください」
刑「この小うるさいのは、わたしの部下で、金閣寺と云います」
↑金閣寺での野点で出されるお菓子のようです。
部「云いませんよ」
刑「“金隠し”だっけ?」
部「違います。
山田でしょ」
刑「ダメじゃないか、そんな名前じゃ」
部「本名ですって」
刑「わたしが“焼畑”とひねったんだから……」
刑「キミも習いなさい。
法隆寺にするか?」
部「だから、それじゃ詐称でしょ」
刑「つまらん男だね。
そうだ。
仁和寺にしよう」
↑立派なお寺です
刑「知ってるだろ?
仁和寺の法師の話」
部「知りません」
刑「キミは、古文の時間、寝てたんじゃないのか?」
刑「『徒然草』に出て来る有名な話だ」
刑「宴会で酔っ払って、頭に被った鼎が抜けなくなったり……」
刑「山の上の岩清水八幡宮に参ろうとして、麓にある別の神社を拝み……。
人はどうして山に登っていくのかと、不思議がりながら帰って来たり……」
刑「アホな坊さんをたくさん排出した有名な寺なんだ」
刑「わたしは、京都に修学旅行にいったとき……。
自由行動の日に、わざわざ訪ねてみたほどだ」
部「物好きですね」
刑「ということで……。
この男は、仁和寺と云います。
巡査補です」
部「なんですか、“補”って」
部「ちゃんとした巡査ですよ」
刑「偉くなったもんだな」
部「最初の階級が巡査でしょ」
↑警察学校卒業式
刑「わたしの時代は違ったぞ。
最初は巡査見習で、次が巡査補」
↑京都府警宮津署養老駐在所に勤務する『伊右衛門(いえもん)』くん。階級は、まだ無い(と思う)。
刑「その次が巡査代理」
↑こちらは、素人の犬。寝ぼけてるときに、帽子を被らされたようです。
刑「さらに、副巡査、巡査代行と来て……」
↑タイにいます。
刑「ようやく、巡査になれたものだ」
部「いい加減にして、話を聞きましょうよ」
刑「せっかちな男は嫌われるよ。
それじゃ、きみが裏取りをやってみたまえ」
↑裏から見た鳥。
部「わかりました。
お忙しいでしょうから、端的にお聞きします。
この写真の方、御存知ですか?」
孃「1週間くらい前のお客さまです。
新潟からご乗船されました」
部「ありがとうございました。
それでは失礼」
刑「待ちたまえ」
部「何です?」
刑「そんないい加減な確認でどうする。
正確にあの日だったか、きっちり裏を取らなきゃダメだろ。
別の日に乗って記憶を植えつけたのかも知れないぞ」
部「失礼しました。
この人を見かけたのは、X日でしょうか?」
孃「だと思います」
部「ありがとうございました」
刑「あま~い!」
部「まだですか?」
刑「何度も乗って、日にちを特定しづらくしてる可能性もある。
この男は、こちらの常連ですか?」
部「フェリーに毎日乗る人はいないでしょう」
刑「きみが答えてどうする。
この男を見かけたのは、X日以外にもありますか?」
孃「いいえ。
その日だけです」
刑「日付を覚えておられるわけは?」
孃「わたしの誕生日だったんですよ」
孃「お休みをもらうつもりだったのに……。
シフトの都合で勤務になっちゃって」
刑「なるほで。
デートを予定してたわけですな」
部「そういうことは、聞くべきじゃないでしょ」
刑「ほんとに小うるさい男だね」
孃「その日のお客さまでしたから、よく覚えてます」
部「なるほどー。
それじゃ、間違いようもありませんね。
“長さん”、裏が取れました」
刑「“長さん”は止めたまえ。
警部補だ」
部「昇進試験、受ければいいのに」
刑「大きなお世話だよ。
受かるもんなら、とっくに受けてるよ」
部「そのうち、追い越しちゃいますよ」
刑「そんなことさせるものか。
獅噛みついて、引きずり下ろしてやる」
部「とにかく、これで裏取りは終了でしょ。
早く署に帰りましょう」
刑「未熟者め」
刑「わたしを追い越すなど、100年早いわ。
こんな程度で、裏取りになんかならんだろ」
部「どうしてです?
新潟からフェリーに乗ったという確認が取れたじゃないですか」
刑「フェリーが動いてたかどうかの確認が、まだだろ」
部「へ?
動かなきゃ、目的地に行けないじゃないですか」
刑「今、このフェリーは動いてるかね?」
部「止まってますよ。
秋田港に停泊中ですから」
部「あ!
この人が容疑者を見たのも、新潟港に停泊してるときだったかも知れないということですね?」
刑「そうだよ」
部「停泊中なら……。
顔を印象づけた後で、船を下りることも出来る」
部「なるほど。
さすが、“長さん”だ。
伊達に年はとってませんね」
刑「いちいち、引っかかることを言う男だね」
部「あの、すみません。
もう一度、お聞きします。
この写真の人を見たとき、フェリーは動いてましたか?」
孃「いいえ。
新潟港に停泊中でした」
部「よっしゃー!」
部「てことは、てことは!
その後で、何気ない顔で船を下りることは可能ですね?」
孃「それは、もちろん出来ます。
でも、下船にはチケットの半券が必要ですから……」
孃「新潟から乗って、そのまま降りたりしたら……。
証拠が残ってしまうんじゃないでしょうか?」
部「その日の半券は取ってありますか?」
孃「先日、お問い合わせをいただいて、あの日回収した分を調べましたが……。
そういうチケットは残ってませんでした」
部「なんだ、もう調べてあるんじゃないですか。
まぁ、いいです。
何か徳利……」
部「じゃなくて、トリックを使ったに違いない」
刑「どういう?」
部「わかりませんよ。
そんなことは、しょっ引いてから吐かせればいいんです」
刑「恐ろしいことを言う男だ。
キミは、江戸時代の岡っ引きかね」
部「とにかく、アリバイは崩れました」
部「早く任意で引っ張りましょう」
孃「あの。
でも、船が新潟港を離れてから……。
その方から、フロントにお電話が架かってきました」
刑「酔い止めを持ってきてくれという電話ですな?」
部「なんですとー」
部「そんなこと、初耳ですよ」
刑「言わなかったっけ?」
部「聞いてません!」
刑「こないだの聞きこみで、そう話してただろ」
部「ボクじゃありませんよ、こないだ同行したのは」
刑「そうだっけ?」
部「ビキニ刑事でした」
刑「あぁ。
そうだったな。
彼女にも困ったものだ。
聞きこみにビキニで来るんだから」
刑「あんなのと一緒じゃ、誤解されて大迷惑だ」
刑「で、あの日は、彼女を脇に待たせて……。
わたしだけで応対したんだ」
部「彼女、風邪引いてましたよ」
刑「普通、引くわな」
部「そんなことはどうでもいいです。
酔い止めの話ってなんですか?」
刑「新潟の出港は、23時半だろ。
その日、新潟で接待だったそうだよ」
刑「で、船に乗りこんだら……。
急に酔いが回ってきた」
孃「フロントでお話したときも、海が時化てるか聞いておられました」
刑「で、電話が架かってきた。
相手は、船室の電話ですか?
携帯とかじゃないですか?」」
孃「フロントへは、携帯からは架けられません。
間違いなく、船室からのお電話でした」
刑「そのとき、フェリーはまだ新潟港でしたか?」
孃「いいえ。
出港した後です」
部「あちゃー」
部「これで決まりですね。
アリバイ成立です」
刑「キミは、いつもながら……。
判断が早すぎるよ。
あっちの方も、早いんじゃないか?」
部「なんですか?、あっちの方って」
刑「まぁ、いい。
で、電話の内容は?」
孃「船酔いしそうなので、酔い止めが無いか聞かれました」
部「売店には、置いてないんですか?」
孃「あの時間は、もう閉まってます。
それに、薬剤師が居ないので……」
孃「お薬は置けません」
刑「当然ですな。
しかし、フロントの方では、常備してる?」
孃「すみません。
やはり、船酔いなさるお客さまは、多いもので」
↑フェリーじゃありませんが。苦しそうですね。
刑「いえ。
責めてるわけじゃありませんよ」
↑こんな子なら、責めてみたい。
刑「それがサービス業と云うものです。
売らなければ、問題ありません」
孃「はい。
お金を置こうとなさるお客さまもおられますが……。
ご説明して、ご理解いただいてます」
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2012/12/18 11:26
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総集編(54)が、Mikiko’s Roomサイドバーに賑々しくUPされました。
とはいえ、旅行記のはずがいつの間にやら大長編推理小説に変貌。謎が謎を呼ぶ日本海ミステリーツアー。推理物の王道「アリバイくずし」に挑戦するお気楽作家Mikiko!
さあ、その成果や如何に。ご紹介しましょう
●オムライスは“ラブ”の証。注入! シンガポールワールド。
●“こんなもの!!”ラブなど不在、楳図ワールド。
●オムライスは肥満の原因。♪なんでだろ~。
●「やっぱり一枚足りないわ」なんでだろ~、は『番町皿屋敷』お菊さん。
●ほんとに童貞なの?「信じらんない」。信じられなければ確かめることだ。
●オムライスは出会いの場。ええい、うっとうしい。
●「キ」は「気」だ。のび太よ。
●しらをきる【白を切る】「しら」は“知らぬ”、「白」は当て字。“しらじらしい”“真面目・正気”の意味の「しら」とも。
「切る」は“たんか・見得を切る”で、目立つような口ぶりや態度をとる意。
●肥満はオムライスの証。一皿500グラム。
●メイドさんのステージパフォーマンス。結成ラッシュのご当地アイドル。新潟のRYUTist! 広島のONOMITTY!!
●これは必見!“ヲタ芸”技20連発(勘定したが19しかない)。
●キリキリ白状せい。キリキリ【きりきり】動作を速やかに行うさま。てきぱき。(広辞苑第六版)
●おしっこのトラブルには、大鵬薬品のハルンケア内服液がお勧め。
●ヒトデは人出に非ず、人手。
● 新潟銘菓「これでよしなに」饅頭。おぬしもなかなか悪じゃのう。
●「刑」さんには部下がいた! 刑事に危険と不祥事はつきもの。必ず二人で行動しましょう。ただし、俺の後ろに立つな。
●ある有名な都市伝説……。三船敏郎主演のCM「男は黙ってサッポロビール」が放映されていた頃、ある男子学生がサッポロビールの入社試験を受けた。しかしその学生は面接官の質問に対し無言のまま何も答えない。怒った面接官「なぜ黙っている!」と一喝、この学生「男は黙ってサッポロビール」とだけ発言。この一言で、この学生は見事内定をもらった……。
後日談。ある学生、これと同じ真似をしたところ「オリジナリティの無いものはダメ」と敢え無く不合格。
●朝霧の中、船のタラップを登る刑事二人、マストの梯子を上る船員たち……。昇り切ったものは落ちるしかない定め。
●船は大きい、船は巨大だ。積載量において、船を上回る乗り物はこの世にない
●秋田川反は「長さん」のホームタウン。
●「長さん」は、古株にして昇級試験に受からない刑事さんの別名。
●「長さん」のあだ名はなんと“警部補”! これは使える。係長のあだ名は“部長”、学部長のあだ名は“学長”、事務次官のあだ名は“総理”。
●悪との癒着は断固拒否。融通の利かない「部」くん。
●言ってて恥ずかしい「セイロン」。現在はスリランカ民主社会主義共和国、首都はスリジャヤワルダナプラコッテ(長い!)。
● 古畑任三郎警部補の部下は、西園寺公望、あ、いや守くんと、ハゲ、あ、いや、今泉慎太郎くん。
●シンガポール警察(だったよな)の署内では、巡査部長を警部補と呼んでいいらしい。
●何度見ても可愛い台湾高速鉄道の車内販売員さん。名前、なんていうのかなあ。
●この画像も何度目だろう。新日本海フェリーのフロント。
●あまり面白くない上段、おっと冗談“取りあえずビール”。
●そおなんだよ。警察官は、我が組織のことを“会社”と呼ぶんだよね。
●最終回、さらば秋田県警大曲署。
●簡単には見せない警察手帳。見たければ視力を鍛えろ。
●大曲署の焼畑任三郎弁当。部下は怪奇ノミ男じゃなくて、金閣寺、じゃなくて金隠し、でもなくて法隆寺、ええかげんにせえよ仁和寺じゃあ(ウソ)。
●センター古文に効果絶大、中公文庫の『マンガ日本の古典』シリーズ。
●「部」くんの階級は巡査補。「補」は筆順に注意。巡査補から巡査になるには四階級も上がらねばならぬ。大変だなあ、警察も。
●裏取り捜査の手はじめは“鳥の裏”から。捜査の基本だ!
●甘~い。裏取り捜査は正確に。
●フェリーの常連。一週間に十日乗る。あなたってどういうの?
●なぜそんなに日付を正確に覚えている? その日は私の誕生日! ひどいわ、お仕事させるなんて。
●“長さん”バックが取れました。
●受かるものなら受ける、昇進試験。
●階級社会はサバイバルゲーム。追い越すものは引きずり下ろす。
●武蔵破れたり! 未熟者め。
●いくらフェリーでも、動かなければ目的地に着けぬ。当然だな、「部」くん。
●「亀の甲より年の功」。こないだテレビでやってたけど、若い子は誰ひとり知らなんだ。
●またも出ました「よっしゃー」くん。この段階で何度目の登場だあ。
●米田一基の貧乏徳利。うーむ、ようわからん。
●「部」くん。拷問には法務大臣の、あ、いや老中の許可が必要だぞ。
●「犯」さんのアリバイ工作。最後の砦は「酔い止めを持ってこい」の電話が出航後フロントに! な、な、な、なんですとー。
●ビキニ刑事の登場は、ただの読者サービス。
●酔いが回った原因は、新潟での接待。乳に酔ったのでは。
●>嬢「間違いなく船室からのお電話でした」。ふっふっふ、それにはこんな徳利、いやトリックがあるのだよ。明かすわけにはいかぬがなあ。
●は・や・いキミには酔い止め薬。効くかなあ。
●せめてヤクザ医師でも乗ってればなあ、薬を販売できるのだが。
●これも読者サービス。またまた出ました、台湾高速鉄道の車内販売員さん。年は? 幾つかなあ。
はい、ということで今回は紹介コメのタイミングを外したうえ、1本目のサイドバーに『東北』(54)の表示が。しかも今日は『由美美弥』ではなく『リュック』の掲載日(なにげに番宣)。
どこに投稿しよう、と迷いましたが、結局ココ壱番屋、ではなくてここ『東北に行こう!』(54)の投稿欄にしました。
『東北』総集編自体にコメすると、当たり前だが内容がかぶるんだよね。
ま、たまにはよろしかろう、ということで、『東北』(54)は絶好調、アリバイくずし推理ゲームの真っ只中です。
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2. Mikiko- 2012/12/18 20:18
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番宣、ありがとうございます。
これまで、『東北に行こう!』は、最新記事には載せてませんでした。
これを、今回から載せるようにしたのは……。
サイドバーを刷新する予定があるからです。
今は、すべてのコンテンツのリンク一覧を載せてますが……。
この一覧表示を止めにして、コンテンツごとの一覧ページへのリンクに変えようと思ってます。
理由はもちろん、表示されるリンク数を減らすためです。
そうなると、『東北に行こう!』をアップしたことが、トップページではわからなくなります。
なので、最新記事に載るようにしたんですね。
しかし……。
ここに番宣を載せるのは、どんなもんでしょ?
このコメントを読む人は、すでに『東北に行こう!(54)』本文を読んでると思うけど。
「これでよしなに」は、饅頭ではありません。
瓦煎餅です。
しかも、新潟銘菓ではなく、東京都江東区の『みなとや』というお店のオリジナル商品です。
http://www.minatoya.biz/shohin/shinmotsu/koredeyoshi.html
船は大きい。
先日の『探検バクモン』は、大形貨物船の造船工場でした。
面白かった!
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3. ハーレクイン- 2012/12/18 23:43
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いよいよ懸案のトップページ刷新ですか。どんなふうになるのか、楽しみですなあ。
しかし、わたしなどには想像もつきませんが、大変な作業なんでしょうねえ、ご苦労様です。
>ここに番宣を載せるのは、どんなもんでしょ?
>このコメントを読む人は、すでに『東北に行こう!(54)』本文を読んでると思うけど。
ま、そうだよね。
書きましたように、今回は悪条件が重なりましたので……。明日まで待ってもよかったんだけどね。
今後はこういう事態は避けましょう。
ただ、ふっと思ったんだけど、小説なんかでも、本文の前に「あとがき」から読む人がいるよね。とすると、『東北』も番宣から読む人がいたりして(わはは;あとがき作家HQ)。
小判煎餅「これでよしなに」は、東京・深川銘菓。
小判型の煎餅20枚入り1,050円。
中に小判(こちろんおもちゃ)が1枚、こっそりと封入されているらしい。
お代官様に進呈しているのは、やはり“越後屋”らしいぞ。
しかし、見栄っ張りの江戸者が、よくこういうのを作ったよなあ。
面白い、座布団1枚!
『探検バクモン』最新版は、小田急の車両基地。
こういう番組を作れるのは、さすがNHK、なんだろうね。
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4. Mikiko- 2012/12/19 07:52
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そんなに大した作業ではありません。
その気になれば、すぐにできます。
早い話、乗り気じゃないだけですね。
ま、そんなことも言ってられません。
年末……。
が無理なら、お正月明けかな。
前にも書きましたが……。
「越後屋」は、新潟県と関係ありません。
以下、『センセイのリュック/第三場 第三景(https://mikikosroom.com/archives/2771036.html)』のコメント再掲(手抜きじゃのぅ)。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
でも、三井越後屋は伊勢商人で、越後とは関係無いんです。
江戸に出てから、越後屋を名乗ったんですね。
なぜ伊勢屋にしなかったかというと……。
当時、江戸では、“伊勢屋、稲荷に、犬の糞”と云われるほど、伊勢屋が溢れかえってたからです。
江戸に出てきた三井高利の祖父は、三井越後守高安と云う武士だったんですね。
高安の子、高俊が、時勢を見取って、武士から商人に鞍替えしたそうです。
なお、“越後守”という名乗りですが、高安が越後の領主だったわけではなく……。
同姓同守(この場合“三井越後守”)がいなければ、自主申告でテキトーな“守”を名乗れたようです。
つまり高利は、祖父の“越後守”から“越後屋”を名乗っただけで……。
越後の国とは、縁もゆかりもないんです。
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5. ハーレクイン- 2012/12/19 10:09
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時代物で多いよ、越後屋。
人気あるのかなあ。
それとも、「悪代官→癒着→越後屋」という図式は定番なのかなあ。
トップページの刷新は“その気になればすぐにできる”“乗り気じゃないだけ”。
ん?
なぜだ。
今の形に愛着があるのか。
それともめんどくさいだけか。
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6. Mikiko- 2012/12/19 19:36
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せっかく苦労して、3本サイドバーに改造したのにさ。
ま、3本バーはそのままにするか。
めんどいのぅ。
誰かしてくれ。
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7. ハーレクイン- 2012/12/19 21:11
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無理に改造することもないんじゃないの。
それともやっぱり不都合があるのか、ちょっと前にイネさんが言ってたような……。
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8. Mikiko- 2012/12/20 07:43
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1,500回、2,000回と続くことを考えれば……。
必ず、やらなきゃならないことですから。
刷新は、早いに越したことはないんです。
やらねば!
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9. ハーレクイン- 2012/12/20 11:57
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やらなきゃならんな。
いろいろ楽しいことを考えて、楽しんでやるといんじゃないか(なんのこっちゃ)。
ま、頑張れ。