2013.2.5(火)
あやめは、研究室の流しの前で、試験管やビーカーなど雑多な実験器具を洗っている。洗いながら何気なく視線を窓外に送る。
長い冬がようやく過ぎ、先日咲き始めた桜の花がもう散り始めている。然し、その隣の桜の樹の花はまだ七分咲きといったところで、さあ、いよいよこれから満開だ、という風情である。
あやめが所属する研究室は理学部棟の2階にあるので、桜の樹を上から見下ろす形になる。下を行きかう学生や教官の姿はほとんど見えない。
(桜にも個性があるんかなあ)
あやめはぼんやりそんなことを考える。
(ひょっとして種類が違うんやろか)
(花のことなんて何にも知らんもんなあ)
あやめの心中のつぶやきはとりとめなく、卒業まであと1年になった自分の進路のことに変わっていく。
あやめの通う大学は、4年制の国立大学で、ある地方都市に立地している。あやめの所属は、理学部の化学科、学年は4回生である。
(どないしよかなあ)
(教授も助教授も、院に進んで大学に残れって言ってくれるけど)
(せやけどなあ)
研究室の入り口のドアが騒々しく開き、大声であやめに呼びかける声が聞こえる。
「あやめ、あやめえ。いてるう?」
「おるよ、ここや。貴子かぁ?」
「ここって、どこよ」
「ここ、窓際の流しのとこ。また机の上のもの服にひっかけて落とすんやないよ」
「そんなドジ、何度も踏まんわい」
机や、実験台や、大型の実験器具や、薬品戸棚などが所狭しと並べられ、迷路のようになった通路をすり抜け、あやめに近づく貴子。あやめと同じく、化学科の4回生である。
「あやめ、あんた、今夜どないすんのん。参加?」
「今夜って、なんかあった?」
試験管を洗う手を止め、あやめは貴子を振り返りながら問いかける。
「なに言うてんの。
春の恒例行事、学部の新歓コンパやんか」
「ああ、そやったねえ」
「もう、寄る年波、ボケ来たんちゃう? あやめぇ」
「やかましわ、あんたも同い年やろが」
「何とおっしゃるウサギさん♪
あやめ姐さんは4月4日生まれ。こないだ誕生日を迎えられ、めでたく御年22歳におなりではござんせんか」
「それがどないやっちゅうねん」
「それに比べて、わちきの生まれは10月。姐さんより半年も若うありんすわいなあ。ヲホホホホ」
「お前は花魁かい。いや、そんなええもんやないな。一番下っ端の振袖新造、も厚かましいな。禿(かむろ)、使いっパシリの禿。これで十分じゃ」
「まああ、さりとは無下の物言い。えええ、口惜しや」
「ええい、うっとうしい。大概にせえ」
あやめは、それ以上貴子に構わず、流しに向き直って洗い物を再開する。
「あやめぇ。試験管洗いなんか3回生にやらせりゃええのに」
「『自分のことは自分でやる』、これがうちのポリシーや」
「ポリシーって、そんな大層なもんなん」
「それより貴子。今夜の会場、どこなん?」
「『かわたろう』、や。片町の」
「またあそこか。ま、学部でやるんやからおっきい座敷が無いとな、あかんけど」
「大体、学部でコンパって、人数多すぎやわ。100人くらい来るんやない? 学科ごとにやりゃええのに、ねえ、あやめ」
「以前はそうしてたらしいよ。せやけど、ほかの学科の教授を招待したり、その返礼として招待し返したり、で、律義な教授やと何度も参加せなあかん。こらたまらん、ということで、学部で一括してやろ、てなったらしいよ」
「ふうーん、そうなん、知らんかった」
「それより貴子、さっき『かわたろう』言うたやろ」
「うん」
「あの店の読み方、かわたろう、ちゃうよ。『がたろ』言うんやで」
「えーっ。『がたろ』って。せやけど“三本川に、太郎次郎の太郎”やんか。かわたろう、でええんちゃうの」
「川太郎というのはね、河童のことなんやで。『河童の川太郎』て聞いたことない? ま、そない言うのは関西だけらしいけど。
せやけど貴子、あんた、故郷は大阪やろ、何で知らんの」
「かっぱぁ。河童が川太郎なん? 知らんわそんなん。また与太話カマシてんのやないやろね」
「与太ちゃうわ。みんながみんなあの店を『かわたろう、かわたろう』言うから、こらおかしい思て、前に店のおっちゃんに聞いたことあんねん『がたろ』やろって。
ほしたら『だあれも、がたろて読んでくれへんからもうあきらめた。暖簾にフリガナ振るのもおかしいしなあ』て笑(わろ)とったわ。あのおっちゃんも大阪らしいで」
「ふううーん」
「ついでに言うとな、今はもうそんな人おらんけど、昔は淀川なんかで、川底の砂をフルイでふるって、電線や金属の切れっ端なんかを回収して売る、ま、拾い屋、クズ屋やな、あの人らも『がたろ』言うたらしいで」
「へええーえ。そんなこと、よう知ってんなあ」
「どや、まいったか、貴子」
「べつにまいらんわい。それよりあやめぇ」
貴子は、洗い物を続けるあやめにいきなり背後から抱きつき、両腕を回して乳房を鷲掴みにする。
「ひゃい」
「あぁやぁめぇ」
「こら、いきなり何すんねん、お貴。試験管、割ってまうとこやったやんか」
「なあ、あやめ。しよ、しよ、ひさしぶりやん」
「なに言うてんの。これ洗ろて、片付けてしまわなコンパに間に合えへんやんか。ほれともあんた、手伝う(てっとう)てくれんの?」
「『自分のことは自分でやる』のがポリシーなんやろ」
「コノヤロ……。せやったらしたれへん。オナニーでもしとき」
「あん、そんなんいやや。二人っきりやのに、なんでわざわざオナらなあかんのん」
「見られながらやるオナニーもええもんやで」
「いやや、いややあ、なあ、しよ、しよ、してえやあ。してくれたら洗いもん手伝う(てったう)から」
「ほんま? ほなら、このゴム手、脱がして」
あやめは、貴子に向き直り、両手を差し出す。貴子は水に濡れたあやめのゴム手袋を引っ張り、苦労して脱がす。
「相変わらず不器用やねえ。たかがゴム手脱がすのに、何時間かかってんの」
「0.001時間や」
「れーてん、れー……あほか」
「えーから、ほれ、キスキス」
「ふうーん」
「ああーん」
二人は正面から抱きあい、唇を重ねる。
貴子は喰いつくようにあやめの唇をむさぼり、口中に舌をねじ込む。鼻息荒く、それでも息が続かず、口を半開きにして空気をむさぼる。開いた口元から涎が垂れ、床に滴る。
「お、ちょ、ちょっと待て、お貴」
「いや、いや、して、してえやあ」
「なに、あわててんねん、はじめていうわけやなし」
「ほんでも、久しぶりやん、して、して、して」
「もう、このがっつき女め。虫でも湧いてんのちゃうか」
あやめはいったん貴子の唇を引き剥がそうとするが、貴子はあやめの首に両腕を回して引きつけ、離れようとしない。
あやめは両手で貴子の背を撫でおろし、スカートの上から尻を鷲掴みにする。貴子の息が荒くなり、さらに大量の涎が滴る。あやめの涎も混じっているようだ。
あやめは更に貴子のスカートをたくし上げ、パンティの上から尻を撫で上げる。貴子は思わずのけぞり、唇を離す。
「はんっ」
あやめは、仰け反る貴子ののど元に吸い付き、舐めまわす。更に貴子のパンティを半ば引下げ、両の尻たぶをじかに撫でまわす。
貴子は仰け反ったまま、首を左右に振りたくる。涎が糸を引き、あやめの顔に降りかかる。
「あやめえ、ええよ、気持ちええ」
「ほうか、気持ちええか、お貴」
「あやめ、おっぱい、おっぱい吸ってぇ」
あやめは、貴子のトレーナーとTシャツをたくし上げる。
「こら、お貴、またノーブラやんか。知らんでぇ、垂れても」
「めんどいもん。それに今のブラ、ぼろぼろやし」
「買えよ、ブラくらい」
「もったいないもん、お金ないし」
「このビンボ人が、うりゃ」
「ふんっ」
あやめは、左手で貴子の尻を掴んだまま、右手で左の乳首を摘む。唇を右の乳首にあてがい吸い立てる。
「ひんっ」
「でや、ええやろ」
「あやめ、噛んで、乳首、かんで」
「おう、こりこりっ」
「ほおっ」
あやめは右手を下ろし、貴子のパンティの中に突っ込んでおまんこを探る。器用にクリトリスを探り当て、かなり激しく揉みたてる。
「ひいいいいいいいいい」
「どや。どや、お貴。気持ちええやろが」
「あかん、あやめぇ、あかん。そんなにしたらいってまう」
「ええよ、いきよし。いって、いって、お貴ぁ」
「いやっ、ほんま、あかんっ。いくううううううう」
両膝が折れ、すとんと、あやめの腕をすり抜けるように床にへたり込む貴子。あやめの膝に縋りついて荒い息を吐く。
あやめは上から貴子の頭を両手で抱え込み、愛しそうに髪をなでる。
「おたかぁ、あんた、いったん?」
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2013/02/05 10:22
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劇作家「はい、ということで青春変態エロ戯曲、
『センセイのリュック』、
初の幕間(まくあい)に突入でございます」
客「ちょっと待て、おっさん。
『リュック』は一幕物やろが。何で幕間やねん」
劇「ははあ、幕間の意味をご存知でしたか」
客「おのれは客を小バカにしとんのかい」
劇「めっそうもない。そのへんのところも含めて、
少し言い訳とお詫びを申し述べさせていただこうと、
こういう次第で。
ちなみに、近頃、
幕間を“まくま”と読まれる向きが増えておられますが、
そうではございません。
幕間は『まくあい』でございます。なにとぞよしなに」
客「おのれは悪徳商人かい。どない読もうが勝手じゃ」
劇「ははあ、それはそうですな。
話が進みませんな。
とりあえずお詫びから。
え、仰せのとおり、一幕物ということでスタートし、
いつ終わるともなくだらだらと続いて参りました
『リュック』。申し訳ございませんが、
ここでいったん、幕(緞帳;どんちょう)を
下ろさせていただきたく、ご了承願いあげます」
客「おー、やっと終わりか。ほな帰るわ」
劇「ななな、何とおっしゃるウサギさん♪。
終演ではございません、あくまで幕間。
いずれ緞帳は再び上がり、第二幕に入らせていただきます。
何故このような仕儀に相成ったかと申しますと、
ひとえに『リュック』が長くなったこと。
要するにわたくしめ、シナリオという形式に
息切れしてまいったわけで御座います」
客「アホか。劇作家がシナリオに息切れしてどないすんねん。
もう、看板下ろせ」
劇「へへえ、仰せまことにごもっとも。
そこは俄か劇作家の力量不足、と笑ってお許し賜り、
いったん、小説家に引き継ぎたいと思います」
小説家「はい、というわけで御座います。
初手からわかっていたことではありますが、
“ト書きは極力抑え、会話で話を進める”という方針で
書き進めてきよりました劇作家の野郎。
やはり、会話で物語の進行の全てを説明する、というのは、
ど素人には難しかったようです。
特にエッチシーンをじっくり書く、というのが難しい。
どうしてもスケベ度が希薄になるようです。
確かに、
『会話』自体は書いていて楽しいようなんですけどね。
で、お疲れ劇作家をリフレッシュさせるため、
しばらく休養させ、
私めが、小説形式で引き継ぎたいと思います」
小説家「しかし、あくまでこの作品は『リュック』の一部。
梅ヶ丘女子高伊豆研修所の管理人、
東中あやめさんの若き日のエピソードを
ご紹介したいと思います。
題しまして『アイリスの匣(はこ)』。
アイリスはもちろん、あやめ、ですね。
“香奈枝せんせのリュック”には何が入っているのか、
これはもう決まっておりますが、
“あやめさんの匣”には何が入っているのか。
これは、まだ作者にもわかりません。
アイリスの匣が開くとき、この思い出話小説は終わり、
『センセイのリュック』第二幕が幕を開けます。
乞う、ご期待」
小説家「しかし、書きはじめてあらためて思いました。
“恐れていたことが起こった”と。
会話部分はともかく、『地の文がスムーズに書けぬ!』
のですよ。
お読みいただければお解りになると思いますが、
シナリオとさほど変わるところが無いようです。
これはひとえに、ど素人劇作家の悪影響。
早急に立て直していく所存ですので、
今後ともご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます」
平成二十五年二月吉日 作者敬白
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2. Mikiko- 2013/02/05 19:42
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“まくあい”であったのか。
何の疑問もなく、“まくま”と読んでました。
しかし、“く”が濁るとマズい単語になりますのぅ。
セレブマダムなんかが、うっかり劇場で……。
「奥様、“まぐあい”ですわよ」とか、言ってしまわないのだろうか?
ちなみに、幕間劇(まくあいげき)というのがあるようです。
『演劇で、長い劇の間に挟んで演じる小喜劇。本筋と関係なく、重苦しい気分を緩和するためのもの(デジタル大辞泉)』
しかし……。
『リュック』って、一幕物だったんですか?
“場”の切れ目って、幕が下りないの?
“あやめ”。
よく知られる成句に、『いずれが菖蒲か杜若』というのがありますね。
ご興味のある方は、『Mikiko's Garden』の『いずれが菖蒲か杜若(https://mikikosroom.com/archives/2769808.html)』をご覧ください。
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3. ハーレクイン- 2013/02/05 21:17
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そうか、稀代のエロ作家Mikikoにして“まくま”と読むか。
ま、いいんだけどね。通じさえすれば、好きな風に読めば。
こんな風に言語というのは変化していくわけだなあ。
だけど、そんなてきとーは絶対許せん、という人もいるんだよなあ。
>奥様、“まぐあい”ですわよ
あんまりかんけーないけど、こんな話を聞いたことあります。
京都女性は、饅頭のことを「おまん」と言います。「お」はお茶、お花などの「お」と同様、丁寧を表す接頭語、「まん」はまんじゅうの短縮形ですね。
で、二人の京都女性が連れもって(大阪語;連れ立って)東京の知人を訪ねた。
東京についてから手土産を持って行こう、ということで(京都から持ってくればいいのに、と思うが)、何にしまひょ、「おまん」がよろしいやろ、ということでこの二人、東京駅の雑踏の真っ只中、「おまん、*買(こ)うてきまひょ」「おまんこうてきまひょ」「おまんこ、うてきまひょ」と大声で叫びあった、とか……。
*京都語;買っていきましょう
幕間劇。
かつてのストリップ劇場では、ショーとショーとの合間に、寸劇やコントをやったそうです。もちろんやるのは姐さん方ではありません。駆け出しの芸人とか、食い詰め者とかだそうです。
客はどうしてたんだろうね。
>『リュック』って、一幕物だったんですか?
第一場第一景のしょっぱなに書いてあろうが、「一幕三場」と!
と思ったら、続けて〔とりあえず、変更有り〕とも書いてあるではないか!! げげっ。こういう断り書きを付けてたのか!!!。
んでは、いつでも二幕ものに変えてもよかったのにい!!!!
そういえば、第四場を始めるとき、なんの断りもせんかったなあ。
あーあぁ、コロッと忘れていた。不覚。無念。
こんなことなら、伊豆が始まった第七景から第二幕にするんだったなあ。
>“場”の切れ目って、幕が下りないの?
下りません。幕が下りるのは“幕”が変わる時だけです。たとえば、第一幕の終わりに一旦、幕が下り、再度上がると、そこからは第二幕ということになります。
一つの“幕”内で“場”が変わるときは「暗転」といいまして、舞台上の照明を落とし、客席の照明も絞って、ほとんど真っ暗闇の中で舞台装置を入れ替えたりします。
しかし、こういったことは、第二場第二景に書いたぞ。
前コメで大事なことを書き忘れました。
幕間小説『アイリスの匣』。この題名は『風楡』と同様、管理人さんが名付け親です。やはりセンスがいいよね。
Mikikoさん、ありがとー。
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4. Mikiko- 2013/02/06 07:46
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これは、作り話だな。
ストリップ劇場の幕間。
ツービートとか、コント赤信号なんかも出てたそうですね。
暗転。
なんで幕を下ろさないのかね?
幕を下ろして照明つけてやった方が、捗るだろうに。
あ、むしろ、幕を下ろさず、照明つけたままやれば……。
観客はむしろ、面白がって見るんじゃないかな。
『アイリスの匣』。
とりわけセンスがいいとは思いませんけど。
誰かさんのセンスが、ヒドすぎるんでないの?
元題は、なんと……。
『あやめ物語』ですよ。
ありえねー。
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5. ハーレクイン- 2013/02/06 10:35
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>これは、作り話だな
なんかで読んだのだが……誰かのエッセイかなんかだったかなあ。
作り話かどうかは知らぬ。
暗転問題。
幕を下ろしたり、照明をつけたりすると客の緊張感が緩み、だれるかららしいで。暗くする、ということは、客の内部にそれまでの劇の流れを維持させる、という意図があるわけやな。
知らんけど。
題名問題。
『あやめ物語』は、あくまで課題、じゃなくて架台、でもない、仮題だ。
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6. Mikiko- 2013/02/06 19:41
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暗転は、“引っ張り”というわけか。
にゃーにが仮題だ。
わたしが何も言わなかったら、あのまま『あやめ物語』になってたくせに。
『あやめ物語』。
つくずく、力の抜ける題名です。
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7. ハーレクイン- 2013/02/06 22:04
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仮題だ!
それにしても、そんなにセンスないかなあ『あやめ物語』。
けっこうあるぞお、OO物語。
柳田國男『遠野物語』、新田次郎『アラスカ物語』、石坂洋次郎『水で書かれた物語』、赤川次郎『愛情物語』。
映画やけど『南極物語』。
翻訳ものやと、
オルコット『若草物語(原題;Little Women)』、『千一夜物語』
古典にもようけあるやん。
『源氏物語』、『堤中納言物語』、『竹取物語』、『平家物語』、『落窪物語』、『今昔物語』、『雨月物語』、『宇治拾遺物語』
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8. Mikiko- 2013/02/07 07:30
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一緒にするでないわ。
問題なのは、語感と字面です。
次回から、元題『あやめ物語』と付記するかな。
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9. ハーレクイン- 2013/02/07 09:36
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語感は人それぞれではないかい。
わたしは字面も「悪かねえ」と思うけどのう。
>元題『あやめ物語』と付記するか
毎回のタイトルが長くなりすぎる。それは堪忍してくれ。
えー、ここでお笑いを一席。
前コメに列記した「物語」たち。古典以外は皆読みましたし、本棚にあります。ていうか、本棚を見て、タイトルに「物語」がつくのを探したんですね。
問題は古典。全部読んだのは『堤』と『竹取』。あとは一部のみです。
全く読んだことないのが『落窪』で、本棚にもありません。表題だけうろ覚えで覚えていたんですね。
で、どんな話や、で調べてみたらなんと! 表題が『落窪物語』。
実は、何十年も、これを“荻窪”物語と思い込んでいたんですよ。いやあ、勘違いって怖いなあ。
読んでれば間違いがわかったんだろうけどね。下手したら大恥かくとこだったよ(今かいとるで、恥)。
しかもね「荻窪物語」というアニメがあるんだよ。ネット上では『落窪』と『荻窪』の二つの「物語」が、ごっちゃになって紹介されてます。
人生、いろんな落とし穴があるなあ。
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10. Mikiko- 2013/02/07 19:40
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まったく知りませんでした。
『落窪物語』で検索して、『荻窪物語』が引っかかることはありませんが……。
『荻窪物語』で検索すると、『落窪物語』が混じって来ますね。
これは、打ち間違いを仮定して、近い語句も表示してるんですね。
便利な機能ではありますが、鬱陶しいときもあります。
"荻窪物語"のように、ダブルクオートで囲んでやると、このお節介を防ぐことが出来ます。
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11. ハーレクイン- 2013/02/07 20:38
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ふーん。
さすが、いろんなテクを知ってはりますねえ。
「落窪」と「荻窪」をごっちゃにしている人は多いみたいで、どこやらの古書店さんのサイトに、古典の方のを“荻窪”物語、と書いてあるのがありました。