2012.11.27(火)
↑舞台用語です(クリックで大きい画像が表示されます)。用語の解説は、第二場第二景のはじめにあります。
↑今回の舞台設定と、女優さんの動きです(クリックで大きい画像が表示されます)。
登場人物
東希美 (あずま のぞみ):梅ヶ丘女子高2年生、生物部部長
北珠恵 (きた たまえ):梅ヶ丘女子高2年生、生物部副部長
牛島恭子(うしじま きょうこ):梅ヶ丘女子高1年生、生物部員
辰巳乙女(たつみ おとめ):梅ヶ丘女子高1年生、生物部員
鳥取菜々(とっとり なな):梅ヶ丘女子高1年生、生物部員
馬場崎舞(ばばさき まい):梅ヶ丘女子高1年生、生物部員
犬養翔子(いぬかい しょうこ):梅ヶ丘女子高1年生、生物部員
乾かほり(いぬい かおり):梅ヶ丘女子高1年生、生物部員
梅ヶ丘女子高、伊豆研修所の浴室。
希美と珠恵は、浴槽奥の壁際で立ったまま抱き合っている。
恭子と乙女は、浴槽中央の"椅子"の上に寄り添って寝転んでいる。半身を起こし、乙女に覆いかぶさる恭子。
菜々、舞、翔子、かほりは、思い思いに浴槽の中を歩き回っている。
恭子「おとめぇ。涙、吸ってあげる」
乙女「うん、きょうこ……あん、ああん」
恭子「おとめぇ。可愛い」
乙女「ああん。きょうこ、きょうこぉ」
恭子「おとめぇ、首筋、舐めるよ」
乙女「いやあん、きょうこぉ。きもちいい」
恭子「いいの? きもちいいの? おとめぇ」
乙女「とっても、きもちいい」
恭子「そう、きもちいいの。
何でおとめって、こんなに可愛いの?」
乙女「きょうこだって、素敵だよ」
恭子「うふ、うれしい」
乙女「ね、きょうこ。おっぱいさわって」
恭子「おっぱい? おっぱい、触ってほしいの?」
乙女「うん、さわってほしい。お願い、いっぱいさわって」
恭子「触るよ、おとめ、おっぱい」
乙女「いやあーん、気持ちいい、きもちいいよお、恭子お」
恭子「おとめのおっぱいって、ほんと大きいねえ。
南先生とおんなじくらいあるんじゃない」
乙女「やだあ、先生のおっぱいの方がずっとかっこいいよ」
恭子「おとめ、キス、するよ」
乙女「うん、して、キス、して。いっぱいして」
恭子「はむ」
乙女「うふ、うふうう、うん、うん、うん」
キスをしながら、恭子の両手は、届く限りの乙女の体を撫でさする。
髪、両耳、首筋、乳房、乳首、脇腹……。
乙女の体は、恭子の指の動きに敏感に反応し、どこを触れられても体が痙攣するように動く。乙女の体を中心に、浴槽全体に絶え間なくさざ波が広がっていく。
恭子「相変わらず敏感ねえ、おとめの体。なんかエビみたい」
乙女「やだ、なにそれ」
恭子「ほら、エビって、
脅かすと体を半分に折るように逃げようとするじゃない。
『ヒクッ』とか『ぴくっ』とか『ピンッ』て感じで」
乙女「やだもう。
あたしエビってあんまり好きじゃないんだよね」
恭子「それは食べ物として、の話でしょ。
夕食にエビ、出るんじゃないかなあ」
乙女「その時はあなたにあげるよ、恭子」
恭子「わあ、嬉しい。
わたし、エビ大好きなんだよ」
乙女「その代わり、何か私の好きなもの頂戴ね」
恭子「何だあ、バーターか」
乙女「なあに、バーターって」
恭子「おいおい、基本的な英単語だぞ。
“barter”。物々交換って意味だね」
乙女「ふうん。
あたし、あんまり英語好きじゃないんだ」
恭子「好き嫌いの問題じゃないでしょ。
大学受からないぞ」
乙女「大学かあ、どうしよっかなあ。
国語と生物だけで受けられるとこ、ないかなあ」
恭子「ま、探せばあるんじゃない。
その前に、
大学で何をしたいか決める方が先決だと思うけどね」
乙女「もう、やめてよう。おセッキョくさい言い方」
恭子「ま、私たちまだ1年生だからね。
ゆっくり考えればいいよ」
乙女「ねえぇ、きょうこぉ。そんなことより、もっと触って」
恭子「うん。ね、おとめ。横向けに、私の方を向いて」
乙女「横向け? こう? こうでいいの」
側臥位の体勢になる恭子と乙女。恭子は左半身を、乙女は右半身を上にしている。上になった側は湯から上に出ている。
恭子は、左腕を乙女の背に回し、左手で乙女の背中から脇腹、尻にかけて、丹念に撫でまわす。
恭子の左手が動くたびに、乙女の右脚が激しく湯を撥ねる。
乙女「ああ、ああっ、ああっ、ああっ、あああああああ」
恭子「おとめ、おとめ、いいの、気持ちいいの?」
乙女「いいよう、きょうこぉ、きもちいい」
恭子「もっとよ、もっとよくなって、おとめぇ」
乙女「ああっ、きょうこ、そこっ、お尻っ」
恭子「いいの? おとめ、お尻、いいの」
乙女「いいよう、お尻、いいっ、いいっ」
恭子「すっべすべねえ、おとめのお尻」
乙女の尻の割れ目に指先を這わせ、肛門を探る恭子。
乙女「いやあぁーん。なんて気持ちいいのっ」
恭子「気持ちいいよねえ、あんた、お尻好きだもんねえ」
乙女「うんっ、好きっ、お尻すきっ。
ひいいいいいいいいい」
恭子「おとめえ」
乙女「きもちいいっ、
あなっ、おしりの穴っ、おしりの穴っ、おしりのあなぁっ」
菜々と舞は、窓寄りの浴槽の縁でじゃれあっている。
菜々「だけどほんとに凄いよねえ。この浴槽の縁」
舞「ぜんぜん継ぎ目のない一本の丸太だもんねえ」
菜々「どれくらいの長さんなんだろうね」
舞「さあ、十メートル位はあるんじゃない」
菜々「丸太の縁を使ってるのはこちら側と、
あと脱衣場に近い側だよね」
舞「そうだね、壁側にはないからね」
菜々「そだね。で、浴槽の形が正方形とすると、
長さ十メートルの檜の丸太が二本かあ」
↑浴槽の3Dパース(鳥瞰図)。管理人さんのご注文を受けて作成しました。さほど正確なものではありません。
諸元は……、
浴槽全体のサイズ:10メートル四方。
湯の深さ:70センチ。
長椅子および中央の椅子の座面高:40センチ。
長椅子の座面奥行:40センチ。
中央の椅子の座面は2メートル四方。
なお、浴槽縁の丸太は省略しました(クリックで大きい画像が表示されます)。
舞「ヒノキの樹高ってどれくらいなの」
菜々「さあ、二十メートル、
高いものだと三十メートル位になるんじゃない」
舞「太さは?」
菜々「さあ、樹齢にもよるだろうからね。
通常だと※胸高直径で四十~五十センチってとこじゃない」
※胸高直径:平均的な身長の人の、
胸の高さでの樹木の直径という意味。
通常は地面から1.2メートルの高さで測定する。
舞「ふーん、そうすると、この浴槽の縁材だけで、
ヒノキを丸ごと二本使ってるってことだね」
菜々「そういう勘定になるねえ」
舞「でも樹皮は剥いてあるよね」
菜々「そらそうだよ。
皮付きのままでお風呂に使ったら何かと不都合だろ。
それに、
ヒノキの樹皮は、桧皮葺(ひわだぶき)に使われるからねえ」
舞「なによ、『ひわだぶき』って」
菜々「あ、知らない?
寺院の屋根なんかを葺くのに、
ヒノキの樹皮を使うことがあるんだよ、瓦じゃなくてね。
こういう建物を檜皮葺(ひわだぶき)っていうの」
舞「へえーえ。よく知ってるねえ、菜々」
菜々「これは日本の常識です」
舞「えっらそうに。
あ、そういえば、事務員に桧皮さんっているよね。
なんで『ひかわ』じゃなく『ひわだ』なのか分かったよ。
そういうことかあ」
菜々「そういうことです」
舞「でも、ほんとに気持ちいいよね。いい香りがするし」
菜々「檜は、香りもそうだけど、
狂いが少ないので建材に適しているの。
ほら、奈良の法隆寺。
世界最古の木造建築だけど、あれも檜造りだよ」
舞「ふうーん」
菜々「ね、舞。『あすなろ』って樹、知ってる?
『翌檜』、翌日の檜って書くんだけどね」
舞「知らなーい」
菜々「翌檜(あすなろ)はね、檜より一段劣る樹木とされているの」
舞「ふうぅーん」
菜々「でね、翌檜はいつも思っているの。
もっと立派な樹に成長して、いつかは檜になるぞってね。
だから、明日はなろう、檜になろう、で翌檜(あすなろ)」
舞「ふううぅーん」
菜々「でね、『あすなろ』って、歌があるのよ」
舞「ふうううぅーん」
菜々「♪あすなろ あすなろ 明日はなろう
お山の誰にも負けぬほど
麓の村でも見えるほど
大きな檜に明日はなろう」
舞「あれえ、聞いたことある」
菜々「でしょうね、有名な歌だもん」
舞は、左脚を浴槽内の"長椅子"に、右脚を洗い場の床に着け、浴槽の縁、檜の丸材にまたがる。
浴槽の湯に肩までつかり、呆れたように舞を見上げる菜々。
菜々「ちょっと、舞。何してるのよ」
舞「あん、気持ちいい」
菜々「気持ちいいって、こら、舞」
舞「こうやってね、おまんこを丸太に擦りつけると、気持ちいいよう」
菜々「やめんか、変態、はしたない」
舞「変態はあんたもでしょうが」
菜々「私のどこが変態なのよ」
舞「梅ヶ丘の生物部は全員変態だよ。
南先生の身内だもん」
菜々「う」
舞「ああ、いい。おまんこいい。丸太に擦れてじんじんする。
いいよう、おまんこ、いいよう」
菜々「もう、舞ったらあ」
舞「ね、菜々ぁ、こっち来て、こっち来て、お願い」
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2012/11/27 08:41
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希美&珠恵、恭子&乙女の二組に続く三組目、菜々&舞の絡みが始まりました。
馬場崎舞ちゃん、なかなか奔放な性格のようです。
恭子&乙女のしっとりムードも結構なものですが、こういう天真爛漫なのもいいですなあ。
檜のウンチクはもう少しやろうと思っていたのですが、読者もウンチク話は飽いておられるでしょうし、もう一組、翔子&かほりが残っておりますし、組み合わせも替えたいし、乱交にももちこみたいし、第一、南せんせがまだですし、早くしないとのぼせるし……。
ということで、ウンチク話は控えました。
今回の舞ちゃんのセリフに出てきた「事務の桧皮さん」。以前勤務していた予備校の事務におられた方です(こんなの書いていいのかなあ)。
あ、それと、本文中の【胸高直径】は、「きょうこうちょっけい」と読みます。
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2. Mikiko- 2012/11/27 21:01
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耳で聞いただけでは、なんのことかさっぱりわからん。
“むなだかちょっけい”の方が、わかりやすいのにね。
檜。
なんとなく、北方の樹木のような気がしてましたけど……。
そうじゃないんですね。
分布域は、福島県以南から台湾にかけてだそうです。
基本的には、人工林として植樹されてるとか。
新潟では、ほとんど見ませんね。
なんでだろ?
赤星病の中間宿主になるのは、同じヒノキ科でもビャクシン属ですよね。
ヒノキ科ヒノキ属のヒノキも、危ないんだろうか?
新潟はナシの産地なので、ビャクシン類は敬遠されます。
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3. ハーレクイン- 2012/11/27 22:51
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確かに、音読みではわかりにくい場合が多いですよね。
そういう場合、あえて訓読みにすることもよくやります。
植物の光合成(こうごうせい)もわかりにくいというので、一時“ひかりごうせい”と言ったこともありましたが、定着しなかったですね。
現在見られるヒノキやスギは、たしかに人工植林されたもので、自然林はもう、ほとんど無いんじゃないですかね
ヒノキ人工林が少ないのは北海道、青森、秋田、山形、新潟、富山などですね。
北国だから少ないのかというとそうでもなく、岩手、宮城、富山、石川、福井などは結構あります。
全国47都道府県の内、ヒノキ人工林がゼロなのは沖縄のみ。沖縄はスギ人工林も僅かですから、そもそも人工林自体が少ないのかなあ。
赤星病。
阪神タイガースの病気ではありません。
ナシやリンゴの感染症ですね。病原体は平たくいいますとキノコ類の一種。
これに感染すると、落葉・落果が生じ、収穫量が激減します。葉にオレンジ色の斑点が生じるのでこの病名があります。
中間宿主のビャクシン属の代表種は、生け垣などによく使われるカイヅカイブキですね。ヒノキは中間宿主にはならないようです。
ナシやリンゴの産地では、カイヅカイブキなどビャクシン類を植えること自体を条例で禁止しているところもあるそうです。
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4. Mikiko- 2012/11/28 07:22
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梨畑のない、街中ではけっこう見かけます。
工場の周りなんかにもありますよね。
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20121128063323001.jpg
カイヅカイブキは、手入れされないまま大きくなると、形がバケモノじみてきます。
ゴッホの糸杉みたいになった木も、ときおり見かけます。
http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2012112806332311f.jpg
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5. ハーレクイン- 2012/11/28 10:21
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今は既製の墨汁を使わせるんでしょうか。
わたしたちの頃は、硯で墨を磨って墨汁をつくってから書かされました。
で、この墨を磨る時に「カイヅカイブキの葉を一緒に磨り下ろすと、いい色の墨汁が出来る」と、ウソかホントかわからないことを誰かが言いだして大流行したことがあります。
もちろん、カイヅカイブキ、なんて植物名を知ってたわけではありません。
先生もこの“カイヅカイブキ磨り下ろし”を知ってたはずですが、何も言わなかったなあ。
『糸杉』みたいなカイヅカイブキねえ。
こんなに大きくなるのか。
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6. Mikiko- 2012/11/28 20:50
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おそらく、その小学校で、その瞬間だけ流行った都市伝説ではないでしょうか。
そのころの大阪は、煤煙がヒドく……。
カイヅカイブキも真っ黒だったとか?
カイヅカイブキは、放任すれば、15メートルくらいになるそうです。
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7. ハーレクイン- 2012/11/28 22:57
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西淀川区や、尼崎市(兵庫県だが)ならいざ知らず、わたしの居住地ではカイヅカイブキはちゃんと緑色でした。
カイヅカイブキを磨り下ろすと、墨汁の色はもちろん黒く、加えて、片栗粉みたいな、とろりとしたとろみがついたように覚えています。
しかし、15メートルは凄いな。なんか気色悪い。
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8. Mikiko- 2012/11/29 07:44
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新潟で敬遠されるもう一つの理由。
カイヅカイブキに限らず、コニファー全体に言えることなんですが……。
雪です。
新潟の雪は、くっつきやすくて重いので……。
コニファーの枝の間に、どんどん積もっていきます。
で、そうなると、雪の重みで枝が開いてしまうんです。
春になると、大手を広げたコニファーが、そこここで見られます。
これを防ぐには、雪が降る前に、縄でぐるぐる巻きにしなきゃならないんですね。
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9. ハーレクイン- 2012/11/29 12:38
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なるほどー。
兼六園などの「雪吊り」は見事なものですが、カイヅカイブキを雪吊りするわけにもいかない。縄でぐるぐる巻きかあ。
うーむ、風情も何もないなあ。
ぐるぐる巻きなら任せときな(希美)。