2012.9.11(火)

↑舞台用語です(クリックで大きい画像が表示されます)。用語の解説は、第二場第二景のはじめにあります。

↑今回の舞台設定と、女優さんの動きです(クリックで大きい画像が表示されます)。
登場人物
南香奈枝(みなみ かなえ):私立梅ヶ丘女子高 生物科教師
東希美(あずま のぞみ):梅ヶ丘女子高2年生、生物部部長
北珠恵(きた たまえ):梅ヶ丘女子高2年生、生物部副部長
香奈枝のマンションのリビング。
香奈枝と希美は寄り添ってベッドに背を凭せ掛けている。
携帯で、珠恵と話す香奈枝
珠恵「ああ、えー、まあ、その。
で、その後、やっちゃいました。芳江も交えて」
香奈枝「ははあ、そういうことか。
それで、佳ちゃんの口を塞いだ、と」
珠恵「ま、そういうことですが、
別に口をふさぐためにやったわけではないです。
あの子、ほんとにいい子だし、かわいいし」
香奈枝「そうか、そんなにいい子か」
珠恵「いい子です。可愛いし。
も、かなり教え込んじゃいましたから、
ビアンに溺れちゃわないかって、心配なんですけど。
でも、あの子はそんなことに関係なく、
テニスで頭角、現すでしょうねえ」
香奈枝「ほう、そんなにか。
ま、そのあたりは、私も異論ないがのう。
頑張ってほしいものじゃ」
珠恵「それより、せんせい。
今まで、何してたんですか」
香奈枝「なにって、たまぁ。
そらあまあ、いろいろだがいね」
珠恵「訛ってるよ、せんせい。
誰とやってたの」
香奈枝「誰って、そう言われてものう。
たぶん、あんたの知らん子たちだよ」
珠恵「たちって、一人じゃないのお。
いったい、何処で誰とやってたの」
香奈枝「何処って、屋上だよ」
珠恵「屋上?
屋上なんて登れないでしょうに。
あっ、旧館の方かあ、そうでしょ」
香奈枝「そおだよ、旧館の屋上だよ」
珠恵「ってことは、地学部の連中だな」
香奈枝「そおだよお。なんか文句あんのお」
珠恵「開き直りおったな、この。
生物部の顧問が地学部の子に、手、出していいの」
香奈枝「いいも悪いも、何が悪いの」
珠恵「何が悪いって、生物と地学だよ。
兄弟みたいなものじゃん。近親相姦だよ」
香奈枝「おい、たま。
そこは兄弟じゃなく、姉妹というべきだろ」
珠恵「ああもう、あったまきた。
おい、香奈枝。
そんな無法がまかり通ると思っておるのか」
香奈枝「こおら、たま。
仮にも、生徒が教師を呼び捨てにするとは何事だ」
珠恵「やかましわ。都合のいい時だけ教師面するな」
香奈枝「ちょ、ちょっと待て、たま。
うう、だめだ。
やっぱり不味い。
薄まって、氷無しのウィスキーなど、とても飲めんわ。
希美。すまぬ、このグラスの中身を捨てて、
新しいグラスを二つ、いや三つもってきてくれるか」
希美「はーい、センセ」
香奈枝のグラスを取り上げ、流しに置く希美。
手早くグラスを洗って、洗いかごの中に伏せる。
冷凍庫を覗いた後、食器棚から新しいグラスを三つ取出し、香奈枝の前のローテーブルに運ぶ。
香奈枝「教師面ってなあ、たま。
いいじゃねえかよう」
珠恵「いいじゃねえかようって、
言い訳になってないよ、かなえせんせい」
香奈枝「別にいいわけなどする気はないよ。
なんだよう、えらく追及するではないか。
そんなに気になるのか」
珠恵「もう、知らない。
先生のバカ」
香奈枝「そういう時はのう、たま。
『存じません』というと上品だぞ」
珠恵「存じません。
どうせ私は、下品な女です」
香奈枝「なんだよう、たまあ」
珠恵「もう、たま、たまって。
猫じゃないんだから、やめってって言ってるのに」
香奈枝「そうはいっても、
わたしにとっては、あんたはたま、なんだよう」
珠恵「くふん」
香奈枝「お、どうした、たま」
珠恵「せんせいの意地悪。じゅんって、きちゃった」
香奈枝「じゅんって、どこがよ」
珠恵「どこって、決まってるでしょ、おまんこ」
香奈枝「そうか、まんこにきたか、舐めたいのう」
珠恵「もおう、やめてよう」
希美「はーい、センセ。グラス。
なあに。
ごねてんの、珠恵」
香奈枝「お、すまんの。
うむ、少しな」
希美「センセ、ほんとに氷、ないのねえ」
香奈枝「だから、
いちいち氷作るなんて、面倒いことせんって」
希美「作っとこうか」
香奈枝「いくら作ったって、使っちゃえば終わりだろ。
きりないじゃん」
希美「だから、一緒に住もうよう。
つくすよう、あたし。
氷なんて、毎日作ったげる」
香奈枝「うーん、いやいや。
そういうことは、ちゃんとガッコ出てから言いな」
希美「わあい、ガッコでたら一緒なんだ。
うれしい」
香奈枝「これ、そこまでは言うとらんぞ」
香奈枝は、ウィスキーの壜を取り上げ、二つのグラスに注ぐ。さらに薬缶を持ち、ウィスキーグラスの一つと、空のグラスに水を注ぐ。
香奈枝「さあ、希美。乾杯だ」
希美「ええー、センセ。
あたしウィスキーなんて、飲めませえん」
香奈枝「だいじょうぶだいじょうぶ。
このグラス、死ぬほど薄いよ。ビールより薄いって。
いいから飲みな。つきあいな」
希美「はーい。じゃ、いただきまーす。
かんぱあい、センセ」
香奈枝「何に乾杯だったかのう」
希美「『二人の夜に』でーす」
香奈枝「おお、そうだったの。
んじゃ、『二人の夜に』」
希美「『二人の夜に』」
香奈枝・希美「かんぱあい」
珠恵「ちょっとせんせい。
えらく盛り上がってるみたいですけど、
あんまり希美に飲ませちゃだめですよ」
香奈枝「お、えーと、あんた誰だあ」
珠恵「誰だあって、せんせい。
こら、だめだ。
ちょっと、せんせい、希美に替わって」
香奈枝「なんだよう、だめって、なんなんだよう。
馬鹿にしてんじゃないよう」
珠恵「いいから、希美に替わりなさいって」
香奈枝「なんだよう、かわれかわれって。
あたしじゃ不足なのか、ようかここのかとおか」
珠恵「のぞみぃ!!」
香奈枝「っせえな。
夜中に、でかい声でわめくんじゃねえよ。
何なんだ、のぞみのぞみって。
あたしゃかなえさんだ。文句あんのか。
もんくあんならかかってこい。
いつでも」
珠恵「のぞみぃぃぃぃぃっ!!!」
香奈枝「おわっ。
なんちゅうでけえ声だ。
なんなんだぁ、お前は。
のぞみのぞみってよう。
ん? のぞみ?」
希美「どうしたのセンセ。
あたし?
希美はあたしだよ」
香奈枝「お、おお、そうだな。
希美はあんただ。
いやあ、この電話の野郎、
のぞみのぞみって、うるさくてのう」
希美「センセ、ちょっと電話、替わっていい?」
香奈枝「おう、替わってくれい。
んで、ひとこと言うてやれい。
夜中にうっせぇ、ってな」
希美「もしもーし、珠恵ぇ」
珠恵「ああ、希美。
どうしたのよせんせい。
もう、べろんべろんじゃないの」
希美「うん、なんか急にね。
そんなには飲んでないんだけど」
珠恵「なんか、尋常の酔い方じゃないよ。
すぐ、寝かせてあげてね」
希美「うん、わかった」
珠恵「大丈夫?
そっち、行こうか?」
希美「うーん。大丈夫だろ。
それに、今から来るって、大変じゃん」
珠恵「わかった、すぐ行く。
タクシー使えばすぐだし。
待ってて」
希美「うん。わかった」
希美「せえんせ、ベッドで寝よ、ね、ね」
香奈枝「うう~ん、もう、っさいなあ。
ほっとけよお」
希美「こんなとこで寝ちゃ、体に悪いって。
ね、ちゃんとベッドで寝よ」
香奈枝「っせえな。
野宿歴20年の香奈枝さんの実力、
近くば寄って目にも見よ」
希美「ああ、わかった、わかった、わかったから。
ね、ベッドで寝よ」
香奈枝「なんだよう、ベッドベッドって。
あ、さては、やぁらしいことする気だな。
やだあ、えっちい、やあめてえ」
希美「もおう、なあに言ってんのよう」
香奈枝「いいよ、したけりゃ、して、好きにしな」
希美「なにようセンセ、なに言うのよう。
誰でもいいの、相手!?」
香奈枝「なに言ってんのよう、希美。
あんた、のぞみでしょ。
きて、きて、して、してよう、のぞみぃ」
希美「わあああああ。
せえんせ、かなえセンセ」
立ち上がり、希美を羽交い絞めにしてベッドに押し倒す香奈枝。
希美「あん、センセセンセセンセ」
香奈枝「のぞみ、のぞみぃい。
抱いて、抱いてよう、しっかり抱いてぇえ」
希美「センセ、センセ、かなえセンセ。
どうしてセンセは、かなえなのお」
香奈枝「のぞみは、どうして希美なんだよう。
のぞみ、のぞみ、のぞみぃいいいい」
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2012/09/11 09:49
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香奈枝センセ、すっかりお酔いになりました。
酔っぱらっちゃいました。
出来上がっちゃいました。
一体どうされたのでしょう。
まだいくらもお飲みになっておられぬに。
屋上の一件でお疲れなのでしょうか。
珠恵ちゃんとのやり取りで血の巡りがおよろしくなったのでしょうか。
それとも、本気で希美ちゃんと一緒になろうかと決心なさったのでしょうか。
いやいや。
これで教師としてはなかなかの逸材。
まさか我が生徒に手を出すなんちゅうことは、あ、いや、出しとるなあ。
そうではなくて、我が生徒と同棲する、なんちゅうことはされぬとおもうが。
いや、その決心をしたが故の「酔いどれ香奈枝」なのでしょうか。
作者にも全く、ぅわっかりませぬ。
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2. Mikiko- 2012/09/11 20:14
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ロケにしませんか?
夏合宿は、秋田。
“こまち”の切符が取れなかった一行は……。
香奈枝センセイの気まぐれで……。
新潟から、新日本海フェリーで秋田へ向かうことに!
自販機が23時までなのを知らなかったセンセイが怒り出したり……。
いろいろと書きどころがあると思うぞ。
そうこうするうちに、船内で殺人事件が!
なんと、香奈枝センセイが被疑者に!
たちまち結成される、梅ヶ丘女子高探偵団!
面白そうだなぁ。
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3. ハーレクイン- 2012/09/11 20:41
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夏合宿は伊豆の研修所と決まっております。第一場第三景をご参照ください。
梅ヶ丘探偵団。
確かに面白そうだが……。
Miさん、酔うてるやろ。
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4. Mikiko- 2012/09/12 07:53
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酔ってるわけないでしょ。
会社から帰って、1時間も経っておらん。
伊豆経由で、新潟回り秋田行きというルートをお勧めします。











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