2014.11.1(土)
物音ひとつしない静寂の中、亜希子は床に横たわっていた。
その身体は何か重しでも付いたかのように、起き上がることさえ出来ない。
何故か亜希子は、自分のものがじっとりと潤っているのを覚えた。
そして誰かの指が熱い中に滑り込んで来ると同時に、その上の敏感な突起をプリプリと揺り起こされる。
「あうっ……!」
自分の声で亜希子は目を開いた。
そしてそんな亜希子の目の前に、小山内薫の顔があった。
亜希子は全裸で、やはり一糸まとわぬ薫に抱かれていた。
「あ、いやっ、どうして……。や、やめて薫さん!」
慌てて薫から逃れようとしたが、やはり五体にほとんど力が入らない。
「ふん、いやですって……」
薫は悠々と右足で亜希子の太腿を押し開いた。
冷たい目で亜希子の表情を窺いながら、上向きで揺れる乳房の先をおもむろに口に吸い含む。
「あ、いやっ……」
やがて薫に吸い放たれた乳首は、悲しい事に痛いほどに濡れ立っていたのである。
「ほら、嫌がってもあなたは私を欲しがっているのよ。気持ちいいんでしょう……? やせ我慢しないで言ってごらん、気持ちいいって」
そう言うと薫は、右手で絶妙に追い立てながら亜希子の乳首を甘噛みするのだ。
「あっ……、あううう……っ」
亜希子は小さく身体を震わせて薫の肩を掴んだ。
「い、いやっ !やめてっ!!」
それは碧の叫び声だった。
亜希子は夢中で周囲を見回す。
右側の薫に正対するようにして、少し離れた場所に碧は座り込んでいた。
「み、碧ちゃん!」
そう叫んだ亜希子の唇に、薫の唇が重なる。
「いやあっ!」
碧の叫びを聞きながら、亜希子は必死で薫の唇を振り解いた。
「や、やめてっ」
亜希子は怒りに満ちた目で薫を睨んだ。
「碧ちゃん、大丈夫よ。あたしはあなたを、ぐっ……」
「愛してるとでも言いたいの?」
薫の右手が亜希子の顎を掴んだ。
「何と言おうが、あなたは私のものよ。誰にも渡さない。あなたの身体は、あの娘の前であたしと一緒に獣に堕ちるのよ」
顎を離れた右手が再び亜希子の下半身に割り込み、その唇がうなじから耳に這い回る。
「ああいや………、ああ、やめてっ!」
力なく薫を拒む亜希子の裸身が、次第に強張りを強めてうねり始めるのにそう時間はかからなかった。
常軌を逸した性急な息遣いが聞こえる。
「はあっはあっ……あうう……」
「ほうら、私の方があなたのことは分かってるのよ……。気持ちよくなってきたんでしょう? 言ってごらん、気持ちいいって」
「ああいや、やめて……んぐうッ……やめて……」
熱にうなされる様に抗いながら、薫の右手に追い立てられる亜希子の身体が日向のミミズの様にくねり返る。
「ああもう、お願い……うう、やめてえ……」
碧はか細い声を上げて床に泣き伏した。
「ほらほら、もうだめでしょ? ほら、思いっきり気持ちよくなってごらん」
中指を埋め込んだ薫の右手が、亜希子の女を掴むようにして揺さぶり上げた。
掌の膨らみで弾き立ったクリトリスが蹂躙される。
「ああいやッ!! ………くうううッ……!!!」
「もうだめなのね。ほらだめでしょ! いくって言って!!」
亜希子は血が滲むほど下唇を噛んだ。
薫の右手が忙しなく亜希子を高まりへと追い上げる。
「いやあああ~~~! やめて!!」
碧の叫びが響いた時、亜希子の裸身が激しく痙攣した。
「うぐっ…………!! ……!!!」
薫からめくるめく快楽の極みを味合わされながら、亜希子は屈服の声を上げなかった。
首に筋を立てて裸身が反り返ると、柔らかみを震わせて幾度も痙攣が走る。
やがて無言の嵐が通り過ぎると、大きく息を吐きながらその背中が床に崩れ落ちた。
その様子を見ながら、薫は快楽の名残の付いた右手の指をゆっくりと舐めた。
「ふん、まだよ。あなたが熱いうちに、本当に私のものにしてあげる」
薫はそう呟くと、舐めた指を自分の股間に降ろしていった。
うっすらと目を開けた亜希子は、荒い息を吐きながら碧に語りかける。
「碧ちゃん、はあ……碧ちゃん……? 私、あなたを愛してる。はあ……はあ、どんな時もあなたのことを忘れてないのよ。聞いてる……?」
薫はそんな亜希子の言葉に片頬を緩めた。
「さあ、どうかしら……? 今度は私たち、本当にひとつになるのよ。愛で結ばれるの」
そう言って薫は亜希子の足元に膝立ちになった。
薫に視線を向けた亜希子の目が、驚愕に大きく見開かれた。
信じられないことに、膝立ちになった薫の股間には反り返って脈打つ生殖器が屹立していた。
「いやあああ~~~ッ!!」
その悲鳴が消えるか消えないうちに、亜希子は薫に抱きすくめられた。
「やめてっ! もうやめてったら!!」
ままならない身体で亜希子は必死に身を抗わせた。
薫の熱く固い物が、太腿や濡れたものの廻りに暴れかかる。
「きゃ~!! いやッ、やめて~ッ!!」
碧の悲鳴が聞こえた。
「はあはあ……やめて薫さん……やめてッ!! ………ああいやっ! ……くううう……ッ!!」
ほとんど力の入らぬ身体を押え付けられて、とうとう亜希子は熱い弾力に貫かれた。
一度絶頂に濡れた亜希子の女は、苦も無く薫を奥まで受け入れてしまったのである。
繋がりが緩むのを恐れる様に下半身を押し当てると、薫は改めて亜希子の身体を抱き寄せる。
「い、いやあ……」
形の良い薫の乳房が、上から亜希子の豊かな乳房を押し潰す。
動きを止めたまま薫は耳元に囁いた。
「女だから、どうすれば気持ちいいか分かってるのよ。あなたがいく時に、たっぷり奥に注いであげるわ」
「ひいッ! やめてッ……。いや、いやあ…………んぐううう!」
亜希子の悲鳴の終わりが、ぐずる様な呻きに変化した。
反り返った物に熱く満たされたまま、薫に下半身を揺さぶられたのである。
亜希子は背筋を反らして身を震わせた。
濡れた結合部を押し込まれたまま、細かい律動が繰り返される。
亜希子の脳裏を悲しい不安が走った。
「ああ……いや………やめて……」
そう弱々しく呟いて亜希子は薫の肩を掴んだ。
湯気の立ちそうな吐息が満ち満ちた中で、薫の律動が徐々に激しさを増していた。
「はあ……、だめ、ああだめっ。お願い、はあ、薫さん……もうやめて」
「ふうう……どう? ご……ご主人とどっちがいい? ……はあ……」
「お願い、や……やめ……て」
薫に執拗に苛められながら、亜希子の脳裏は熱い霧に覆い尽くされようとしていた。
「ふふ……分からないの? ふうっ……、あなたもう、あたしに合わせて腰振ってるのよ。……はあ……」
そう言うと薫は、深々と亜希子に唇を重ねた。
「やめて薫さん! 亜希子さんにそんなことしないで!!!」
碧の叫びを片耳で聴きながら、薫は亜希子の唇を割った。
亜希子の手が弱々しく肩を押し返すのを感じながら、たっぷり唾液を纏った舌を滑り込ませる。
我知らず薫に合わせて腰を使いながら、唾を飲み下す亜希子の喉がゆっくりと波打った。
しかし眉を寄せた亜希子は、思い直した様に薫の唇を振り切る。
「薫さんお願い……、もう……、もうやめて……」
「ふふ、だめよ。はあ、ふう……もう我慢できないのね……」
きつく下半身を密着させながら、薫は亜希子を突き上げる様にその律動を強めていく。
「ああだめっ……ああ~お願い……もうやめっ……やめてっ!」
「ふう、もうだめでしょう? 散々焦らしたから、もう我慢できないわよ」
「あぐっ……ああいや……はあはあはあ……ああだめ……やめて……」
亜希子は夢中で薫の肩を掴んだ。
「ねえ……ほら、あたしにしっかり抱き付いてごらん。はあはあ、その時はいくって言うのよ、わかった? ……ほら……」
激しく揺すり上げながら薫は亜希子の耳元に囁く。
「亜希子さん、そ……、そんな……もういや……いやああああ……!」
獣の様に重なり合った二人を正視できずに、碧は床に泣き伏した。
「ああ……、はあはあ……み、碧ちゃん……うう……」
うわ言の様に碧の名を口走って、亜希子は薫の肩の肉に爪を立てた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/11/05 07:52
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コメントの余地がございません。
還暦パワーに圧倒されるばかりです。
わたしは、歳を取ると性欲が衰えていき、やがて書けなくなるんじゃないかと怖れてましたが……。
どうやら、杞憂のようですね。
未来は明るい。
頑張るぞ!
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2. 八十郎- 2014/11/05 19:46
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あらら、還暦がもうばれてるんですね。(笑)
“まさか自分が還暦になるなんて・・。”
今まで何度となく年長者から聞かされた言葉ですが、
なっちゃいました。(笑)
若干美味しいお酒をいただいた方が濡れ場の筆は進むようですが、
醒めた後の修正が大変です。(笑)
まあ性欲はともかく、
皆様の未来が明るいのは間違いなし。
Mikikoお姉さまは頑張るぞって・・・、
どう頑張るんですか。(笑)
失礼しました。
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3. Mikiko- 2014/11/06 07:15
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定年が55歳でしたから、還暦ではもう、悠々自適の人が多かったでしょうね。
今後は還暦でも年金は出ませんから、働きながら還暦を迎えることになります。
昔の還暦は、今の古希くらいの感じでしょうかね。
わたしが頑張るのはもちろん、執筆をです!
還暦のころには、執筆に専念できますように……。
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4. 八十郎- 2014/11/10 21:49
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私も還暦といっても、
怒髪天を衝くとまでは言いませんが、
鹿が驚かない鹿脅しくらいの元気はあります。
還暦くらいでMikikoさんが頑張れないはずはない。
何を頑張るかというと、
もちろん執筆をです!
いつも冗談ばかりで申し訳ありません。
Mikikoさんの書き物は自然で、
読んでいて心地よく感じます。
どうかいつまでも私たちを楽しませてください。
失礼します。











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