2014.8.16(土)
部屋の外に雷鳴がひびき渡り、縁側の障子が牢獄の様に光った。
白い女体が蛇の様に絡み合って蠢く。
「あ、いやっ……、薫さん、あっ……」
亜希子は上ずった声を上げた。
男性にさえこの様に激しく求められた事はない。
布団の上で狂おしく抱かれながら、両太腿を割って下半身が揉み合されてくる。
「ああ……」
亜希子は胸の奥から熱い息を吐いた。
薫のものが吸い付いてきて、ずるずると女の露を吸い出されたからである。
首筋に薫の唇が這いまわるのを感じながら、亜希子は言った。
「あっ、ね、ねえ薫さん、こんなこともう、……あ………やめて……」
「やめて………?」
噛みつく様に唇を奪われる。
強く抱き締められると共に唇を割られて、亜希子は思わず薫の舌を吸った。
薫の腕の中で、亜希子の裸身がぶるぶると震える。
熱いぬめり中で、敏感な物に薫の強張りが競り合って来るのだ。
「ふうっ……!」
亜希子は背を反り上げて薫の唇を逃れた。
頬から首筋を甘噛みした薫の口が、耳元で熱い息を吐く。
「ずっとあなたとこうなりたかったの」
「あ……、だめ……」
思いがけぬ薫の熱気に戸惑いながら、何故か亜希子の身体を満足感にも似た愉悦が走った。
「お願い、ずっとあたしと一緒にいて」
「だめよ、そんなこと……」
薫は亜希子と両手を握り合わせると、背を丸める様にして一層深く下半身を押し付けて行く。
露を滲ませて、亜希子の花びらが薫の花びらに押し広げられていった。
「ああ……」
亜希子は首を反らせて悲しげな声を上げた。
それは愉悦に屈する女の声だった。
そして以前は考えもしなかったことだが、征服される相手は同じ女だったのである。
「ねえ、あたしを見て」
亜希子はうっすらと目を開けた。
ゆるゆると身体を揺るがせながら、上から薫の目が亜希子を見つめていた。
「巫女だけじゃない、本当はあたしがあなたを待っていたのよ」
「はう………あ、あなたが………?」
「そう、十日室を終えて、あなたはずっとあたしと一緒になるのよ」
「そ、そんな………、ああっ……」
「ずっとあたしと一緒よ。いい?」
薫の下半身が煽る様に動きを強めていく。
「ああ、だめ……」
薫は握り合わせた両手を離すと、亜希子の身体をしっかりと抱き締めた。
赤ちゃんがおしめを替える様に亜希子の両足が開き、薫の下半身がその狭間で蠢く。
「はあ……、あたしたちはずっと一緒よ」
「んああ………、いや、……だめ……」
成す術も無く亜希子の敏感なものが薫の女に弄られる。
ぷりぷりとした弾力が競り合うかと思うと、ざらざらとした陰毛に絡まれるのである。
「ああ……ね? あたしのものになって……」
そう熱く囁きながら、薫は亜希子が泣きそうな快感を送り込んでくる。
「いやああ………、ああ……」
心ならずも下半身が薫を迎えに行ってしまう。
薫の両肩に当てていた両手を、亜希子はいつの間にかその背中に廻していた。
「はあつ、………ああっ………ああだめ………はあっ」
亜希子の喘ぎはもう性急な響きを帯びていた。
狂おしく抱き合いながら、二つの女体は肉の本能に向かって登り詰めようとしていたのである。
「はあ、………もうだめでしょ? さあ、これでひとつになるのよ」
薫はそう言うと、布団の脇から何やら取り出した。
亜希子から腰を浮かすと、片方を自分の露に馴染ませる。
さらに方向を変えてもう片方を自分のものに収めると、亜希子に身を重ねて行った。
「あうう~、くう………」
亜希子の口から詰まった声が漏れた。
薫は改めて亜希子の裸身を抱きしめて身を揺るがせる。
「あはあああ…………」
亜希子の裸身が反り上がって震えた。
薫と共にきつく満たされていた。
滑らかな弾力で満たされ、同時に女同士で揉み合されたのだ。
敏感な突起に薫の強張りを感じる。
きつく抱かれて揺さぶられて、亜希子は我知らず口を開いた。
「あはあああ~……」
「くうう………」
薫の声が耳元で響いたかと思うと、激しく抱き合った身体を揺さぶられた。
「はっ! ………ああだめ………ああああっ………!」
亜希子の背中に熱い火柱が上がった。
薫の背中を掴んで腰を振った。
亜希子の脳裏に稲光が走った。
「あくう………、あはあ………!」
亜希子は薫の弾力を食い縛って、絶頂に身を跳ねた。
「あふうう………!!!」
耳元に薫の熱い喘ぎが響いた。
身を反り上げて震えながら、亜希子は薫にしがみ付いた。
外の雷鳴さえ聞こえぬまま、亜希子は薫との肉の交わりに堕ちたのである。
朝のさわやかな冷気を感じながら、亜希子は縁側から軒先の雨露を眺めた。
嵐から一夜明けて、東の空には雲の切れ間に青空が覗いている。
玄関先に朝食を運んできた軽自動車が止まった。
「あら、今日は小山内さんもいたの?」
「ええ、今日は室入りの日ですからね。私も泊まり込みで来てたんです」
朝食を受け取る薫の声が聞こえた。
「それはご苦労様です。今年も無事にお祭りが終わるといいね」
「ええ、そうですね。きっと、大丈夫ですよ」
「そうね、じゃ、お疲れ様です」
「ありがとうございました」
軽自動車が走り去っていく音がした。
「亜希子さん、朝ご飯の用意が出来ましたよ」
「ええ、ありがとう……」
亜希子は薫の声に振り返った。
薫はまた冷静な女性に戻っていた。
「きのう話したことは全て昔から語り継がれてきた事です。今の神事には関係ない事なんだけど……」
「ええ………?」
「最後に話した、二人の内一人だけ生き残る方法、覚えてます……?」
亜希子は黙って頷いた。
薫の表情が女に戻る。
「あたし、あなたが無事に帰るのを待ってる」
亜希子はその言葉に答えぬまま、再び朝日を受け始めた外の山並みに目を向けた。
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2014/08/16 11:09
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今日は室入り。
いったい何が起こるのでしょうか。
でもたぶん、あと2,3回は引き伸ばされそうな……。
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2. Mikiko- 2014/08/16 12:00
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美味しそうですよね。
妙に引かれます。
どんなオカズがあるかな?
ま、大したものは要りませんけど……。
地鶏の生卵。
納豆に焼き海苔。
漬け物は大皿に、ナスとキュウリとニンジン。
あとは、干物かな。
具沢山の味噌汁には、煮干しが丸ごと入ってる。
これだけで、2膳はいただけますね。
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3. ハーレクイン- 2014/08/16 14:21
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ごく普通のおかずなんだけど……。
小学生の頃の、母の実家の朝食。
全く記憶にないなあ。
なんか……涙が出そうだよ。
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4. Mikiko- 2014/08/16 19:43
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すっかり、胃が疲れてしまったようです。
何を食べても、もたれる気がします。
あと、田舎の楽しみは……。
井戸で冷やしたスイカですね。
縁側で、塩を振って食べるんですよね。
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5. ハーレクイン- 2014/08/16 22:15
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なつかしいなあ。
子供の頃、母の実家でよく食べました。
丸ごと井戸に放り込むんだよね。
で、どうやって引き上げるかといいますと、
叔父が、器用に釣瓶を使って引き上げました。
もう、どきどきしながら脇で見ていたものです。
で、叔母が縁側で切り分けてくれました。
兄弟姉妹従姉妹たち、どきどきしながら見守ったものです。
もう、あの夏は返ってこないんだよね。
♪あー夏休み
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6. Mikiko- 2014/08/17 08:29
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海外でもあるようです。
アメリカ南部では、塩をかけない人はいないとか。
縁側で食べるスイカで、楽しいことがもうひとつ。
種を、口から飛ばせるんですよね。
あれはおもしろかった。
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7. ハーレクイン- 2014/08/17 19:37
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スイカに塩はかけません。
そうか、アメリカ人もスイカを食べるのか。
スイカの種飛ばし。
♪あとの始末は誰がする~











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