2013.1.10(木)
「あっ・・・、あう~っ・・・。」
喉の奥から濁った呻きを絞り出しながら、奈緒美はベッドの上で身を反り上げた。
そのまま強張った身体に痙攣が走り、豊かな乳房が絶頂を告げて激しく弾む。
一度絶頂まで追い上げられた奈緒美は、響子に股間を吸われるままに二度三度とエクスタシーを味わっていた。
十分に息が静まる暇も無く、響子の唇に優しく覆われていた自分のクリトリスが、再びやわやわと愛され始めるのを感じる。
「ああ・・響子さん・・お願い・・来て・・・。」
奈緒美はそう言いながら、半身を起こして響子の肩を掴んだ。
「はあ・・・どうしたの・・・?」
顔を上げた響子は両足の間から身をずり上げる。
「うふふ・・・奈緒美、どうしちゃったの・・・?」
肩を抱いて顔を覗き込みながら、再び響子が囁いた。
奈緒美はしっかりと響子に抱きつき、その首筋に顔を埋めた。
「うふふ、なに? 甘えん坊さんね。ほら、こっちを見て・・・。」
奈緒美が顔を上げて響子の顔を見ると、その唇の廻りだけが月明かりにキラキラと輝いていた。
「チュ・・・、ほら味わってみる・・・?」
小さく頷くと奈緒美は夢中でその輝きに唇を寄せていった。
響子が噛みつく様に唇を重ね返す。
奈緒美の鼻に自身の酸味を帯びて蒸れた匂いが漂った。
ずるずると響子の口の中に舌を吸い込まれる。
固く抱き締められて、互いの胸の膨らみが押しひしぎ合った。
「ん~~むう~・・・。」
「んうう~~・・・。」
期せずして二人はやるせない呻きを鼻から漏らし合った。
響子に肌を重ねられただけで、奈緒美は再び身体が燃え上がってくるのを感じた。
響子の陰毛が右太ももに熱く滑り付く感触に、奈緒美はたまらない喜びを覚えてしまう。
“響子さん、あたしなんかで嬉しいの・・・? だったら、もっと抱いて・・あなたとひとつにして・・・。”
奈緒美は互いの肌が溶け合う様な気がして、足を擦り付けて響子の女の部分を求める。
するとたちまち響子のものは、新たな熱い露を奈緒美の太ももに滑らせてくるのだった。
奈緒美の唇を吸い離すと、響子は苦しげな表情で呻いた。
「ああ・・・奈緒美・・・、好き。 思いっきり愛してあげる・・・。」
熱い息を吐きながら、奈緒美の桜色に染まった耳に舌を這わせていく。
奈緒美はそこから血が沸き立つ様な感触を覚えて上体を捩らせた。
響子はせり上がった奈緒美の右肩とベッドの間に身を割り込むと、後ろからその背中に身を添わせていく。
奈緒美の身体は横向きになり、後ろから響子に抱き込まれた。
腋の下から前に廻った響子の手が右の乳房を揉みあげてくる。
固くなった乳首を指の間に挟まれたまま、疼く膨らみを揉み立てられる。
「あ、あああ・・・」
奈緒美は右手を上げて、耳を甘噛みする響子の短髪を掴んだ。
背中の肉に響子のしこった乳首が食い込むのを感じて、奈緒美は細かく身を震わせた。
「奈緒美・・・。」
耳元で響子の湿った声がしたかと思うと、右足に響子の長い右足が絡み付き、巻き取る様に奈緒美の足が広げられた。
「はあっ・・・いやっ・・。」
濡れそぼったものがひんやりとした空気に晒されるのを感じて、奈緒美はか細い声を上げた。
後ろから響子に絡み付かれながら、部屋の薄暗がりに向かって、もう露で濡れ光っているであろうその身体を開いているのである。
それは鏡にでも映れば、奈緒美にとって正視出来ない様な、まるで愛される事を待つばかりの格好に違いなかった。
右の乳房を可愛がっていた響子の右手がゆっくりと滑り降りていき、思わせぶりに奈緒美の下腹部の白い肌を撫でまわし始めた。
やがてその下のふっくらと盛り上がった丘の上で、艶やかに光る陰毛を指が弄ぶ。
「んっ・・・ふうう・・・。」
そこから広がるざわざわとした感触に、奈緒美の口から切ない吐息が漏れた。
まだ触れられもしないのに、響子を待ちわびて自分の花びらから喜びの滴が流れ落ちるのを感じる。
ついに奈緒美は、彼のことも家族のことも、すべてを忘れた。
「恥ずかしいわね、奈緒美・・こんなかっこうで・・・。もうすごく濡れてるんでしょう・・?」
「はあ・・いやっ・・・・。」
奈緒美は再び右手を後ろに上げて、響子の髪を掴んだ。
響子の指が濡れそぼった奈緒美の中に滑り込む。
「んはあっ・・・ああ・・・!」
泣き声を上げると奈緒美の四肢に震えが走った。
「ほら奈緒美、こんなに喜んで、可愛い・・・。」
「ああっいやっ・・・・もうっ・・・。」
濡れた部分を指で撫でられながら、奈緒美は小さく腰を煽り立てた。
背筋を愉悦が走り抜け、下肢が痙攣すると同時に響子の手に愛液を濡らしかけるのが分かった。
触れられたとたんあっけないほど早く、奈緒美は軽い絶頂に縛られたのである。
しばらく息が静まるのを待ちながら、響子は優しく奈緒美の髪を撫でていた。
「奈緒美、気持ちよかったのね・・・、うれしいわ。でもまだよ。今度は二人がひとつになれるように愛してあげる。ね、キスして・・・。」
奈緒美はうっとりと目を閉じたまま、後ろを振り返るようにして響子の唇を受け入れた。
唇を合わせたまま、響子は奈緒美の背中をゆっくりとベッドに戻していった。
奈緒美の両足の間に腰を密着させて、上から抱きしめていく。
響子は両足の太ももを奈緒美の太ももの裏に当て、軽く押し上げる様にしながら奈緒美のお尻を浮かし上げると、二人の女の部分が互いの露で滑り付く様に密着した。
「あああ・・・響子さん・・・。」
響子のものが温かく自分のものに絡み付く感触に、奈緒美は呻きを上げて響子の背中に手を廻した。
響子は目の前に奈緒美を見つめて、優しく微笑む。
「奈緒美ちゃん、好きよ・・・。ううんもっと・・・愛してるわ・・。」
そう囁くと響子は、潤んだ目で奈緒美を見つめながら、少し背を丸める様にして押し当てた柳腰を蠢かせ始めた。
普通は足を交差させないと十分密着出来ないその行為も、長身でしなやかな柔軟性を持った響子の身体は、その姿勢のまま安々と奈緒美に喜びを与えてくる。
「うう~・・ああ・・あ・・・。」
互いの濡れたものを揉み合されて、響子と見つめ合いながらそこから身を捩る様な快感が身体に押し込まれてくる。
粘着を帯びて互いのものが粘り付くかと思うと、響子の強張ったしこりが潤みの中に潜り込み、そしてプリプリと絶妙に奈緒美の敏感なものに競り合ってくるのだ。
響子に唇を貪られながら、奈緒美はその愉悦に身悶えした。
「んふ~~~ん・・・?」
「んぐ~~~んっ・・・!」
そんな呻きを交わしながら、奈緒美は響子の背中に爪を立て、自ら腰を振りさえし始めていた。
男女の行為とはまた違って、絶え間ない湿り気を帯びた音が暗がりに響き続ける。
「ふうっ・・・あ・・・はあ・・。」
荒い息を吐きながら、響子は次第にその腰の動きを速めていった。
背中から引き締まったお尻の筋肉が忙しなく皮膚の下で動いて、まるで別の生き物の様にうねりながら奈緒美を苛んでいる。
敏感な突起をブルブルと競り合わせられて、耐え切れぬ快感に血が沸き立つ。
「あっ、響子さん・・ああっだめ・・・。もうおかしくなるっ・・。」
体中に燃え上る疼きが、次第に背筋を貫く様な快感に変わり始めた。
思わず奈緒美は両手で響子のお尻をつかみ、その弾く様な肉に指を食い込ませた。
我知らず響子を求めて腰を振り立ててしまう。
「はあっ、奈緒美・・。もうだめでしょ? たまんないでしょ・・? いいのよ、さあ・・・。」
響子は一層その動きを強めながら奈緒美を抱きしめた。
身体の間で乳房を競り合わせながら、互いの喘ぎを飲み込む様に深く唇が重なり合う。
“ああ、響子さん・・・。お願い、あなたとひとつにして・・・、ひとつになって・・・!”
体中が愉悦の炎で燃え上がるのを感じながら、奈緒美は心の中でそう叫んだ。
その時苦しげに唇を離した響子が、何故か奈緒美のその心の叫びに応えて来たのである。
「ああ・・あたしももうだめっ・・・。いいわ奈緒美、あなたとひとつになってあげる・・・。」
一層強く抱かれて唇を塞がれた時、不思議な異変を感じて奈緒美は身体を震わせた。
上から押し付けられた乳房の狭間で、響子の乳首がそれ自体うねうねと奈緒美の乳首に絡み付く感触がしたからである。
それは弾き立った膨らみの頂点を、弄り回したり唇の様に吸い付いてきたりした。
更にはそれから繊毛の様な触手でも伸びたのだろうか、敏感な乳首から染み入り、まるで二人の乳房が溶け合っていくような気がする。
両の乳房の隅々まで響子の乳房に犯される感覚に、奈緒美の上体が震えた。
「うぐううう~~~っ!」
唇を塞がれたまま、奈緒美は響子の口の中に呻りを発した。
どうしようもない快感の高まりを感じ始めたからである。
我知らず響子の太ももに両足を絡めると、背筋に力が入り上体が反り上がっていく。
「あああ~っもうだめよっ。・・・ああっ・・・だめっ・・。」
堪らず奈緒美は、響子の唇を振り解いて泣き声を上げた。
「ああっ奈緒美、もうだめでしょっ? あ~可愛いっ。くうっ・・・だめっ! もうあたしもっ・・・!」
響子は切羽詰まった声を絞り出すと、奈緒美を掻き抱いてウエストを狂おしく蠢かせた。
「はあっ! あぐうっ!! ああああ~~~~っ!!」
響子と共に喜びの頂に登ろうとした時、突然奈緒美は裏返った叫びを上げた。
自分の花びらを愛していた響子のものが、みるみるそれ自体蠢いて奈緒美を侵してきたのである。
響子のものは透明を帯びて自在に伸縮し、うねりながら菊の蕾をなぶると、巣に潜るように蕾の中に滑り込んだ。
同時に無数に別れたものが花びらの奥まで入り込み、襞の隅々まで絡み付き、内面の起伏を押し揉んでいる。
「あぐう~っ、あはああ~っ・・・!!」
狂う様な刺激で、奈緒美は響子の背中に爪を立て、獣の様に反り返って身体を痙攣させた。
「くうううっ! だめっ! 奈緒美っ! ・・・ああいくっ・・・・!!!!」
響子が絶頂の叫びを上げ、その熱い息が耳元に吹きかけられたと同時に、奈緒美の身体の中で響子のすべてが激しく震えた。
「はあっ!!! ・・ああああ~~~っ!! ・・・・・・。」
ピンクに弾けそうな突起が響子の同じものに吸い付かれて浸食された時、後頭部から引き込まれるように奈緒美を絶頂が襲った。
響子と一つに溶け合いながら、奈緒美は全身の柔らかみを震わせた。
まるで終わりのない快楽のようであった。
体中から奈緒美を侵した響子の分身は、淡く煙る様に細く分かれゆき、奈緒美の神経の隅々にまで伝いゆき、微かに震えながらその喜びを共にしていた。
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2013/01/10 11:39
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10枚を超える大作。
しかも、「あっ・・・、あう~っ・・・。」に始まり、
「はあっ!!! ・・ああああ~~~っ!! ・・・・・・。」ですかい。
>まるで終わりのない快楽
だもんなあ。
こりゃあ、読む方はたまらんぜ。
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2. Mikiko- 2013/01/10 19:50
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読む方が、体力を使いますね。
でも、書く方は案外、力が入ってないこともあり……。
サラサラと書けてたりします。
作者の手応えと、読者の反応にはズレがあるようです。
ネットでは、これがリアルタイムにわかることがあります。
ネット作家の醍醐味のひとつでしょうね。