Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
初孫(中)
コメント一覧へジャンプ    コメント投稿へジャンプ
「初 孫」 作:八十八十郎(はちじゅう はちじゅうろう)


(中)


信子の脳裏に、意識の奥深く捨て去ったはずの光景が浮かび上がった。
荒い吐息と共に大きく起伏する女性の胸・・・。
胸の頂点から、膨らみを伝い、脇腹へと流れ落ちる薄白い滴り。
その滴りにまみれた指が、膨らんだ柔らかみに食い込んでいく。

その濡れ光った指は、信子自身のものに違いなかった。

捨て去ったはず?。
いや、そうではあるまい・・・。
あれから客と接する度に、陽炎のように景色がゆらぎ、信子に微かな眩暈を覚えさせていたものではなかったのか?。

信子は視線を聡美の胸に向けた。
脳裏の光景は、今日はすぐ消え去ることなく、徐々に若妻の綺麗な乳房に重なっていく。
信子の手に、膨らみに指を絡ますような微妙な動きが加わっていった。

"あら・・・、あたし、どうしたのかしら・・・?"
聡美は、戸惑い始めていた。
信子に揉まれている乳房から、心地よさを超えて、悲しいような、血が沸き立つような感覚を覚えたからである。
信子の5本の指は、まるで各々意識があるように、身体が捩れるような感覚を煽ってくる。
息が少し荒くなり、自分の胸が波打つのを必死で堪えなければならない。

「き、気持ちいいでしょう・・? 貴女の場合、もうちょっとで、今日お乳が出るかもね。」
信子は自分の語尾が少し震えているのが分かった。
もうこの若妻が、性の快感を覚えているのをはっきりと感じ取っていたからだ。
"もう、ここで悪戯はやめてしまおうか・・・。"
信子は迷った。
しかし、切なげに変わって来た聡美の表情を見て、口を突いて出た言葉は全く別のものだった。
「さあ聡美ちゃん、今度は後ろから両手でやりますよ。ちょっと背中を起こして・・。」
信子は椅子を跨いで、聡美と椅子の背の間に座り込むと、両手を脇の下から前に廻して、聡美を後ろから抱くような姿勢をとった。
「はい、両手で揉みますよう・・・。 聡美ちゃん、いいからあたしに寄りかかっちゃいなさい。その方が楽よ。」
 
信子の両手が、後ろから聡美の両方の乳房を揉み上げ始めた。
聡美は一瞬身体を強張らせたが、目を閉じて背中をゆっくりと信子に預けていく。
その身の重さが、信子の胸の膨らみを押してきた。
"ああ・・・、もうやめられないわ・・・。"
信子は後ろから聡美の髪の匂いを嗅ぎながらそう思った。

中年の女が若い女を後ろから抱きすくめ、両手でその乳房を揉みしだいている。
若い女は微かに身を捩じらせながら目を閉じ、中年の女は若い女の髪に鼻を埋める。
いつの間にか、傍から見れば女同士の情交の場面と何ら変わらない光景だった。
ただその自覚が無いのは、聡美ばかりとなっていたのだ。
益々快感を覚えながら、乳揉みとはこんなこともするのだと思っているばかりである。
「・・・・ん、・・・ふっ・・・。」
しかし次第に、優しく強く揉みあげてくる信子の手によって、息が乱れ、身体がうねるように動いてしまう。

信子は頃合いを見て口を開いた。
「気持ちいいでしょう・・? でも、おかしくはないのよ。乳揉みってこんなものなの。
あたしくらいやってると、どんな男の人よりも上手になっちゃうの。 だから、恥ずかしくなんてないわ。 気持ち良くなっちゃっても構わないのよ。」
「え・・・?」
聡美は思わず小さく驚きの声を上げた。
冷静に考えてみれば、自分が身体の喜びを与えられていることに変わりはないのだ。
それも女性から・・・。
聡美が何か言おうとする前に、信子は口を開いた。
「さあ、今度は大事な所。お乳の出口をやりましょうかね。」
そう言うと、乳首の廻りの淡い色に煙っている部分を、両手の人差し指で円を描く様になぞり始める。
「んんっ・・・!」
聡美は声こそ我慢したが、身体を細かくびくつかせた。
散々揉み上げられた乳房の先から、電流の様な刺激がはしったからである。

信子はそんな聡美の反応を、たまらない愉悦として感じ取っていた。
「ほうら、気持ちいいでしょ? 聡美ちゃん、我慢しなくてもいいのよ。
まだお乳が出るまで時間かかるから、声を出しちゃいなさい・・。」
そう言いながら、今度は親指・人差し指・中指の3本で、両方の乳首を摘まみ上げて優しく揉んだり擦ったりする。
「あっ・・・うくっ!」
今度は耐えきれずに、聡美は信子の腕の中で上半身を戦慄かせた。
そこから沸き起こる快感が背筋を走り抜け、泣きそうな気持になるのだ。
"ああ・・いけない、こんなこと。・・・もう、やめて・・・。"
聡美は快感に流されそうな意識の中でそう呟くと、
「あっ、・・・もう、・・・ちょっと。」
やっとの思いで、そうかすれ声を出した。
「だめでしょう・・・? まだ、お乳は出てないわ。 もう少し我慢して。
 でも声は出たわね、・・・そう、それでいいのよ・・・。 気持ちよかったら、声に出して、ね? ・・・ほら。」
そう言いながら信子は、両手の指の間に乳首を挟むと、優しく乳房を揉みしだき続ける。
「・・・ん、んくっ・・・ふ、うううう・・・。」
聡美の口から、悲しげな声が漏れ始めた。
「・・うん? ・・・はい、いいのよ、いいの。大丈夫・・声に出して・・・。」
信子は後ろから聡美の右耳にそう囁きかける。
いやそればかりか、片手を乳房から離して、臍の廻りから滑らかな脇腹の肌を擦り、再び乳首をつまんで聡美の身体を弾けさせたりするのだった。

「ああっ、・・・ああああ・・・。」
白い歯で唇を噛んで我慢していた聡美だったが、ついに喜びの声じみたものを漏らしてしまった。
信子は自分も息を荒げながら、聡美の右耳に唇を擦り付ける様にして囁く。
「ん~、聡美ちゃん、可愛いわ・・・。それでいいのよ、それでいいの・・・。
 もうちょっとでお乳も出るわ。だから遠慮しないで、・・・思いっきり、気持ち良くなっちゃいなさい・・・。」
そう言って信子は、さらに聡美が狂いたくなるような愛撫を続けていく。
「あはああっ、・・・ああ・・・あああん・・。」
一度堰を切った喜びの声はもう止めることが出来なかった。
信子に後ろから抱かれた聡美の身体がだだをこねる様にうねり、片方ずつ曲げ伸ばしされる足のつま先が、強張って開き閉じしていた。

「あら、下着が汚れちゃうと悪いかな? 大丈夫・・・?」
信子はわざと他愛も無くそう言うと、左手で乳房を揉み上げながら、右手を聡美のパンテ
ィーの中に滑り込ませた。
「ひゃっ!」
突如襲って来た感触に、聡美は声を上げ、身体を反らせた。
疼いていた部分に、信子の指が蜜を滑らせながら触れて来たからであろ。
聡美のその部分は、もうじくじくと蜜をしみ出させ、パンティーを通して椅子のレザーの
上まで濡らしていた。

「あら、もう汚しちゃったわね・・・。でももう仕方ないわ、脱いじゃいましょ、ね?。」
信子は後ろから聡美のパンティーに両手をかけると、器用にそれをお尻の膨らみをかわして下げた。
さらに少しでも聡美の熱を冷まさないよう、そのまま自分の両足を左右からそのパンティーにかけて引き下ろす。
パンティーは聡美の膝を過ぎ、足首に落ちた。
機を損なわぬまま、信子は聡美を後ろから抱き締める。
「あははっ、恥ずかしい? 大丈夫よう、女同士だもの。」
聡美は目を閉じたまま、荒い息を吐いている。
信子は背後から、興奮した若妻の甘酸っぱい髪の香りを吸った。
再び聡美の乳首に指を添わせてみると、それは少し粘った感触を信子の指に伝えてきた。
「さあ聡美ちゃん、もうそろそろおっぱい出そうよ。これから、あっちのお布団のほうで、ね?」
信子は素早く立ち上がると、聡美の両脇を支えて椅子から立たせた。
ふらつく聡美の身体を支えながら、傍に敷いてある、客の休息用の布団に聡美を誘う。
聡美はよろけながら布団に身を横たえ、横向きになって両手で胸を覆った。
焦点の合わない眼差しで、火照った顔を紅潮させている。
信子は聡美の前に腰を下ろすと言った。
「もう少しよ、聡美ちゃん。今度はおばちゃんが、口でお乳を吸い出してあげる。」
聡美は信子の顔を見た。
信子の笑顔が、何か熱く揺らめく様に感じた。
初孫(上)目次初孫(下)




コメント一覧
コメント投稿へジャンプ    ページトップへ

    • ––––––
      1. ハーレクイン
    • 2011/10/13 09:29
    • >両手を脇の下から前に廻して、聡美を後ろから抱くような姿勢をとった
      背後から両腕で抱きしめられ、胸を愛撫される。
      さらに耳やうなじに、舌と唇を這わせられる……。
      私、AVではこのシチュ好みです。
      男女ペアの場合、女性の表情や喘ぐ様が男に隠されず、たっぷりと堪能できるのがいい。
      そして、当然のことですが、むさい男があまり見えないのもいい。
      ビアンものの場合。
      このシチュ、意外と少ないような気がするのですがどうでしょう。
      もっとビアンペアにもこのシチュを展開してほしいものだが……。
      現実世界か、活字か、映像か、ネット上か、もはや定かではありませんが……。
      ある女性が「私、これ好き」と仰ったのを覚えております。
      八十八十郎さん、有難う。
      初孫。
      今回の名言。
      >その滴りにまみれた指が、膨らんだ柔らかみに食い込んでいく
      >その濡れ光った指は、信子自身のものに違いなかった

    • ––––––
      2. 八十八十郎
    • 2011/10/13 16:12
    • ハーレクインさん。
      気に入られた部分があって
      よかったです。
      それに、今回の名言に取り上げて頂いた部分、
      実は8年前のオリジナルにはありませんでした。
      それだけに、書き入れてよかったと感謝しております。
      8年前に掲載していただいた時は、
      ある理由から、
      敢えて(下)の最終の1行を入れませんでした。
      その時はホームドラマの様に終わったものが、
      今回、その1行を入れたことで、
      (中)の序盤に誰のものとも分からぬ呟きが入ることになりました。
      感想をいただき、ありがとうございました。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2011/10/13 18:27
    • うーむ。
      『初孫』。
      只者ではありませんねえ。
      >最後の一行
      8年前はなぜ削除されたのでしょうか。
      深まる謎。
      尽きせぬ興趣。
      1週間が待ちきれません。
      で、次回は「初孫(下)」、つまり最終回ですよね。
      どうか、(下“その1”)、次回に続く、ではありませんように……。
      『最後の一句』は森鴎外。
            「よろしうございます……
             お上の事には間違はございますまいから」
      『最後の晩餐』はダ・ヴィンチ。
            「この中に私を裏切るものがいる」
      『最後の授業』はA・ドーデ。
            「皆さん、私が授業をするのはこれが最後です
             今日はフランス語の最後の授業です」
      『最後の一葉』はO・ヘンリー。
            「ああ、ジョンジー、
             あれがベーアマンさんの傑作なのよ ――
             あの葉は、ベーアマンさんが描いたものなのよ。
             最後の一枚の葉が散った夜に」
      “最後の晩酌”はフーテンの寅さん。
            「おいちゃん! それを言っちゃあおしまいよ」
      しょうこりもなく、編集しちゃいました。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2011/10/13 20:08
    •  そう言えば……。
       後ろから羽交い締めのシチュは、まだ書いたことなかったな。
       φ(・_・")メモメモ。

    • ––––––
      5. ハーレクイン
    • 2011/10/13 20:18
    • 書いてね。

    • ––––––
      6. 海苔ピー
    • 2011/10/14 03:29
    • 昔、読んだのと酷似している。
      このまま、終わると…
      少しだけ海苔ピーの記憶と話の展開が違う感じがする。
      これ以上、書けないな…
      でも....
      あぁ~!
      海苔ピーの記憶が…
      まだまだ…
      はずなのにな~!
      話の内容がカケラの様に散らばって
      断片的にしか覚えて無くて
      記憶の片隅にあるのて
      こんなに
      残酷で
      不条理で
      心もとなさすぎて
      なんとも云えない
      苛立ちにさいなまれる
      なんて、想わなかったよ!
      無慈悲過ぎるよ!
      うぅ!
      あの時に
      変に思い出さないでスルーしていれば
      今頃、違う楽しみ方が出来たのに

    • ––––––
      7. 八十八十郎
    • 2011/10/14 14:58
    • 次回の(下)で最後になります。(笑)
      読まれてみれば、
      「なあ~んだ」、と思われる程度です。
      強いて言えば、
      青だったのに、ちょっと赤を入れたら、
      紫っぽくなっちゃった、くらいの感じです。
      海苔ピーさんが不透明さを感じられるのは、
      オリジナルがホームドラマの様に終わっちゃって、
      「あれ?」っていう不条理さを覚えられたからかな、
      なんて想像しています。
      まだ、この作品とは分かりませんが、
      だとしたら、沢山読まれている中で、
      すごい記憶力だと思います。
      色々と感想をいただき、
      本当に有難うございます。
    コメントする   【初孫(中)】
コメント一覧へジャンプ    ページトップへ


Comment:本文 絵文字  ※入力できるのは、全角で800字までです。

↓お帰りのさいには↓
愛のワンクリ お願いします
新しいウィンドウは開きません

相互リンクサイトのみなさま(Ⅰ)
熟女・おばさんの性体験談 新・SM小説書庫2 問答無用の吸血鬼R18 知佳の美貌録
熟女と人妻エロンガ 官能文書わーるど 未知の星 Japanese-wifeblog
赤星直也のエロ小説 愛と官能の美学 [官能小説] 熟女の園 只野課長の調教日記
電脳女学園 西園寺京太郎のSM官能小説 都会の鳥 変態小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅱ)
人妻の浮気話 艶みるく 人に言えない秘密の性愛話 ちょっとHな小説 Playing Archives
Mikiko's Roomの仮設テント 女性のための官能小説 性小説 潤文学ブログ 官能の本棚
HAKASEの第二読み物ブログ ぺたの横書き かおるの体験・妄想 黒い教室
被虐願望 性転換・TS・女体化劇場 羞恥の風 女の陰影
女性のH体験告白集 むね☆きゅんファンサイト 週刊リビドー あおいつぼみ 葵蕾
最低のオリ 魔法の鍵 恥ずかしがりたがり。 官能的なエロ小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅲ)
SMX工房 淫芯 お姫様倶楽部.com 被支配中毒
出羽健書蔵庫 かめべや 女教師と遊ぼう 平成な美少女ライトノベル
禁断の体験 エッチな告白集 おとなの淫文ファイル エッチのあとさき 恥と屈辱の交差点 潤文学
ましゅまろくらぶ 空想地帯 恍惚團 ~ドライ・オーガズムの深淵~ Angel Pussy 週刊創作官能小説
ろま中男3 渡硝子の性感快楽駆け込み寺 漂浪の果てに アダルト検索一発サーチ

快感小説 SM・お仕置き小説ブログ 官能秘宝園 制服美少女快楽地獄
秘密のエッチ体験談まとめ 18's Summer 淫鬼の棲む地下室 被虐のハイパーヒロインズ
ひめ魅、ゴコロ。 おしっこ我慢NAVI 妄想ココット ライトHノベルの部屋
レズ画像・きれいな画像倉庫 riccia 調教倶楽部 ちょっとHなおとなのための…
緊縛新聞 Eros'Entertainment オシッコオモラシオムツシーン収集所 エピソードセックス
マルガリテの部屋 アダルト官能小説快楽機姦研究所 渋谷子宮 RE:BIRTH 羞恥集
黒塚工房 プライド 女性作家専門官能小説 官能小説 レイプ嗜好
人妻!人妻!人妻! wombatの官能小説 黒イ都 羊頭狗肉
ひよこの家 美里のオナニー日記 エロショッカー軍団 相互リンク、募集してます!
★相互リンク募集中!(メールしてね)★

ランキング/画像・動画(1~10)
シンプルアダルト動画サーチ 人気ブログランキング
にほんブログ村 ライブドアブログ
官能小説アンテナ エログちゃんねる
官能文章アンテナ アダルトブログランキング


ランキング/画像・動画(11~30)
GL Search Adult Novels Search オンライン小説検索・R小説の栞 おたりんく
△Top