2013.2.16(土)
レイラは自宅のドアの前に立っていた。
どうやって自分が自宅までたどり着いたか記憶が無かった。
そっとドアを押し開け、そのまま小走りでバスルームに向かった。
彼女はバスタブに向かうとボディーシャンプーが入った瓶を棚から取り出すと空になるまでバスタブへ流し込んだ。
それに飽きたらず、空になった瓶を投げ捨てると、さらにもう1瓶をバスタブへ流し込んだ。
まだ足りない。と思って棚を見たが、そこには何もない空間だけがあった。
彼女は淵まで湯が入ったバスタブへ身を沈めた。
「ザッザァー」
バスタブから、あふれ出た泡だらけの湯が床に池を作った。
静寂が訪れた。
時より天井から水滴がポトリ、ポトリと下に落ちる音だけがバスルームに響いていた。
「ブッハー」
そのまま、湯の中に沈んだまま死んでしまうと思ったが彼女の体が、それを拒み、水面から顔を突き出した。
諦めたように彼女はスポンジに手を伸ばすと全身のあらゆる場所を強く擦った。
しばらくすると彼女は大粒の涙を流し始め、嗚咽を漏らしながら、懸命に彼が自分の体に触った全ての場所をすり減るように擦りまわしていた。
とにかく全身を洗いたかった。
彼の記憶が残る体から残らず消し去るために徹底的に洗い清めたかった。
彼女は擦るうちに、脳裡から離れられないあの光景を思い出していた。
■5.ブラック・ウィッチ
サミーはオーウェンの手を取るとロッカールームにあるベンチへ誘った。
オーウェンは何者かに見入られた様に、彼に従って黙ってベンチに向かった。
彼女は思わず口へ手を持って行った。
サミーのコックは彼女が今まで見たことのないほど巨大に膨張していたからだ。
巨大な黒光りするコックは太くて長い黒いバットを思わせた。
彼に従うオーウェンも彼に劣らず、自分のコックを膨張させていた。
彼女は目を見開いた。
明らかに彼女のとのセックスの時より違っていた。
(彼は私の時より興奮している・・・)
彼ら二人のコックは、はち切れんばかりに膨張していた。
オーウェンを手に取り恥じらいを浮かべたサミーの様子は、まるで恋人をベッドへ誘う女性を見るようで、フィールドで向かってくる敵を蹴散らしながら進む彼とは想像できないほど、しなやかな女性の様であった。
まるでサミーの皮を被っている女性を思わした。
サミーはベンチの前に夢遊病者のようなオーウェンを立たせると自分はベンチに仰向けになった。
彼は両足を開くと。両手で足首を持ちアヌスがオーウェンに見えるように尻を持ち上げた。
「さあ、来て、オーウェン!」
うっとりした顔を浮かべたサミーが猫なで声で彼を導いた。
オーウェンは口の中で咀嚼し、ありったけの唾を自分の手のひらに吐いた。
オーウェンは唾で濡れた手のひらを自分のコックに擦り付けサミーのアヌスを見た。
オーウェンはコックを握りしめたままサミーにゆっくりと近寄った。
近寄るオーウェンを見るサミーの目にレイラは恐怖を感じた。
爛々と輝く彼の目の奥に情欲の炎が鈍く揺らいでいると感じたからだ。
あの目は、どこかで見た記憶があった。
そう絵画で描かれている魔女の目と、うり二つだった。
黒い魔女がベンチに寝そべりオーウェンを手招いている。
彼女には彼らの様子がそう見えていた。
オーウェンは握りしめたコックをサミーのアヌスにあてがった。
「オーウェン、あなたが欲しい!」
彼ら二人はしばらく見つめ合った。
オーウェンは軽くうなずくと、ゆっくり下半身をサミーの尻へと突き出した。
オーウェンのコックはサミーのアヌスが作る花びらを押し開き沈んでいった。
オーウェンの下腹部とサミーの尻が密着した。
苦悶を浮かべるサミー。
しかし、それは一瞬だった。
すぐにサミーは恍惚の表情を浮かべたのだ。
サミーは両足から手を離すと巨大に膨れ上がった自分のコックを握りしめた。
オーウェンはゆっくりとピストン運動を始めた。
ロッカーの隙間で見ていたレイラは胸の奥に苦い物がこみ上げてくるのを感じた。
(これは夢よ。あそこにいるのはオーウェンに似た人、間違いないわ。別の人よ)
彼女は目を離そうとしたが出来なかった。
彼女には強烈な光景が目の前で行われていたからだ。
オーウェンのピストン運動と合わせるように、自分のコックをこすりだしたサミーは喘ぎ喘ぎ彼に伝えた。
「オーウェン、あなた全てはアタシのもの。
あんなアバズレ女に渡すものか! あ~」
目を大きく見開きオーエンを睨んだサミーは
仰け反りコックをすごい勢いで擦りだした。
オーウェンもそれにつられるように腰の動きが早くなって行った。
「フンッ! フンッ! フンッ!・・・」
「ウグゥ、ウグゥ、ウグゥ・・・」
二人が声なき声を出す有様はまるでケモノが交尾をしているかのように見えた。
彼女はその場から立ち去りたい思いが出てきたが両足が震え動けなかった。
その時、二匹のケモノが吠えた。
「ウォー!」
オーウェンは彼のアヌスからコックを引き抜くとサミーの顔を目がけ白濁の熱くなった液体を放った。
それと時同じくして、サミーの黒光りするコックの先端から白濁の液体が自分の胸に、ほとばしった。
ときおりコックをこすっては痙攣を楽しむサミーの顔は笑みが溢れていた。
しばらくするとサミーは勢いよく起き上がるとオーウェンのコックにむしゃぶりついた。
丹念にオーウェンのコックを長く伸ばした舌で舐め回す姿のサミー。
レイラは我慢できずロッカーの脇で嘔吐した。
苦い液体を吐きながら彼女は愕然としていた。
彼女の下腹部が愛液で満ち溢れていたからだ。
彼女の体は意思に反し反応していたのだ。
彼女は無我夢中でその場から逃げだした。
ただ、彼女はその場にIDカードを落としたことを気が付かずに・・・。
オーウェンは物音に気が付き、辺りを窺うとレイラの居たところにやってきた。
誰もいなかった。
ふと足元を見るとIDカードが落ちているのに気付き手に取るとカードの写真を見た。彼の目は大きく見開いた。
その場で立ち尽くして考えているオーウェンに
「オーウェン、何しているの? 早く戻ってきて」
と、甘い声でせがむサミーの元に彼は戻って行った。
彼女はバスタブの淵に頭と両足を掛けて、ぼんやりしていた。
目を閉じて口を半開きにし、喘いでいた。
左手で自分の右胸の乳房をまさぐり、指を立て乳首を転がし、右手は下腹部に手を伸ばしツルツルの丘から割れ目に沿って、手のひらを広げ中指が割れ目の中を突き進んだ。
「ア~、オーウェン、私のオーウェン」
彼女の意識はバスルームに無く、あのケモノ達がいたロッカールームに飛んでいた。
ベンチに寝そべり相手を手招いているのはレイラ自身。
彼女のコバルトブルーの瞳に映っているのは裸のオーウェンの姿だった。
レイラは中指を折り曲げプッシーの熱くなっているトンネルへ差し入れた。
「ハ~、アー、アー、アー、ハア~」
一方左手では胸全体を撫で廻している。
時より乳首の先端を手のひらで擦る。
そのたびに彼女は身をくねらしながら悶えた。
下腹部を覆っている右手の動きが早くなった。
それとともに下腹部は徐々に持ち上がり水面に浮かび上がった。
「アッ、アッ、アッ、アッ、ア~~~~」
バスタブの水面が波打った。
彼が私を貫いている。深く強く。
「イクわ、イクわ、イク~」
彼がもう一度彼女に襲い掛かってきた。
その彼の顔を見て叫び声をあげた。
彼の眼が、ケモノの目になっていたからだ。
そこで目が覚めた。
長いことバスタブで寝ていたようだった。
その頃、オーウェンは自宅に戻り二枚の写真を両手に持ち見比べていた。
一枚はサミーと肩を組んで笑っている自分。もう一枚はフットボールのユニフォームを着た自分の後ろに肩を手にかけ、素晴らしい笑顔を覗かしているレイラ。
彼はしばらく考えたのち一枚をゴミ箱に投げ入れた。
ゴミ箱の底で、薄明かりに照らされた写真は笑っているレイラだった。
IDカードは拾った人物が不明のまま、学校を通じてレイラに戻された。
だがIDカードを拾った人物はレイラには分かっていた。
あの日以来、オーウェンから連絡は途切れたままだったからだ。
授業にしてもクラブにしても身が入らず、
このままでは自分自身がダメになって行くのが分かり、自分を見つめなおす為に暫らくの間、学校を休もうと彼女は決意した。
母アリソンに相談すると、彼女に対し何も問い詰めることなく快諾をしてくれた。
母アリソンは、彼女と彼との間に何があったのか、わからなかったが失恋をしたということだけが理解していたからだ。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2013/02/16 22:33
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控えさせていただきます。
キモすぎて、まともに読んでないので。
日本の学生が、自分の意志で学校を休むのは、難しいですよね。
特に、高校生以下は。
高校は義務教育じゃないんだから……。
“行かない”という選択肢も、あって当然だと思います。
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2. ハーレクイン- 2013/02/16 23:17
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以下同文。
あ、ウソウソ。
いちおー、ちゃんと読みました。
よっぽどコメはパスしようと思ったんですがね、それでは義理が果たせんし(義理でコメすな!)。
ま、ちんちんおっ立てえの、こーもんに入れえの、しごきいの、はともかく、ちょっと堪忍してくれと思ったのは、サミーくんの豹変。あんだけごっつごつの野郎が、ころっと女言葉になるもんかねえ。
豹変はオーウェンくんについても同じ。あんだけ嫌がってたのに。それにレイラちゃんともやったわけだし、オーウェンくんって両刀使い?
ん? どっかにバイって書いてあったような気も……。
ま、今回はレイラちゃんのオナシーンで口直しだな。
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3. マッチロック- 2013/02/17 07:14
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書いてる本人も絶句していましたので、皆さんの反応も想定内で理解できます。
義理でもコメくださった、お二人にお礼を申します。
言い訳がましいのですが、当初はこの部分(♂+♂)は入れるつもりはなかったのです。だがレイラにとどめを刺す(男性への嫌悪感)にはこれが妥当と考え、ビビアン小説ファンの非難を浴びる覚悟で書きました。次回からはご期待に応えられると思います。ただある部分思わぬ方向へ行くことになるだけはお知らせします。
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4. ハーレクイン- 2013/02/17 11:23
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>書いてる本人も絶句
>皆さんの反応も想定内
コノヤロ……。
明らかに、確信犯だな。
>ビビアン小説
明らかに、わざとだな。
しかし、レイラちゃんにとどめを刺すんならほかに方法もあったんじゃないの。
たとえば、サミーくんにレイラちゃんを襲わせて、まず、しばきいの殴りいの蹴りいのの暴行。なんせ巨漢だからなあ、この時点で半ば失神だよレイラちゃん。もちろん服はズタズタに剥ぎ取られ、レイラちゃんはすっぽんぽん。
で、突っ込むわけだな。まず口。もちろん口内射精。これを二発。もちろん無理やり飲ませる。なんせデカちん、レイラちゃん、顎外れるわな。
次におめこ。ありとあらゆる体位でやりまくって三発。もちろん中出し。
とどめのアナル。これが五発、計10発だ。前戯もなんもなしでのデカちん挿入だから、膣擦過傷に肛門裂傷。可哀そうに、レイラちゃん、半死半生だよ。
え? 何ぼなんでも10発は無理だろって。いやいや、このうち何発かはオーウェンくんなんだよ。
どや。こんだけやられたら男嫌いになるやろ、レイラちゃん。
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5. Mikiko- 2013/02/17 12:45
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レイプで口に突っこむのは、危険過ぎますって。
失神してても、苦しくて気がつくでしょうし。
いくら巨チンでも、海綿体には違いありません。
健康な白人女性が噛んだら、たちどころに阿部定です。
あ、これいいかも。
サミーくんは、これをきっかけに、性転換手術しちゃうわけですね。
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6. ハーレクイン- 2013/02/17 14:28
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レイラちゃんは、最初にデカちんを突っ込まれた時点で顎が外れてるから、噛みたくても噛めないんだよ。
飲ませるときに、はめてやったわけだな。
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7. マッチロック- 2013/02/17 15:59
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ハーレクインさん
かなり直接的なやり方ですね(笑)
…でもです。もしも、サミーが彼女をレイプしたとしましょう。その時、オーウェンが助けた場合はどうなるでしょう?
ますますオーウェンをとことん好きになってしまいます。信じていた彼氏が浮気した場合、女性だったら他の男性に目を向ける可能性も否定できない。だったらいっそうのこと浮気相手が男性にした場合、繩囁S体に対し不信感を植え付けるにはもってこいと思った次第で、ちょっとキモ過ぎた感は否めません。
ただ、その時の状況によって、彼女の心理が変わるのでどんな場合もありだと思います。
ハーレクインさんが絶賛するレイプもありき…ですね。
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8. ハーレクイン- 2013/02/17 16:52
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前々コメに「このうち何発かはオーウェンくんなんだよ」と書いておきました。
つまり、オーウェンくんはサミーくんのまさに尻馬に乗っかって、一緒にレイラちゃんをレイプったわけです。
どんな野郎だ、ですが、もともとレイプ願望を隠し持っていた変態野郎なんでしょうね。
しかし、物語を書くって、登場人物から見れば(見れませんが)まさにやりたい放題し放題の何でもあり。いわば全能の神にも等しい存在?
そらあ、オーウェンくんがレイラちゃんを助けたら、二人の愛は深まるばかりでしょうが、いまは「レイラちゃんにとどめを刺す方法」を検討している“神々の遊び”。
そんな設定は問題外ですね。
ちなみに、わたしはレイプを絶賛しているわけではありません。どっちかというと、パスですね。
しかし……いずれどこかで書かんならんかも。
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9. Mikiko- 2013/02/17 19:31
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ぜんぜん気持ちよくないと思います。
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10. ハーレクイン- 2013/02/17 20:10
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喉の奥まで突っ込むんです。
(死んじゃうよ、レイラちゃん)