2009.11.14(土)
これは、318回と319回で投稿したコメント「アリウムを植えました(Ⅰ・Ⅱ)」を1本にまとめ、「Mikiko's Garden」に再録したものです。
今回は、春咲き球根の植え付けレポートをお送りします。
植え付けを行ったのは、10月31日です。
場所は、わが家の玄関脇。
朝日しか当たりません。
なにを植えても満足に育たなかったここに……。
数年前、ヘデラへリックスを植えました。
ツタに似た植物です。
園芸店などでは、アイビーという名で売られてます。
これを、裏庭の日陰に1株植えたところ、あっという間に地を覆い尽くしました。
伸びすぎたツルを切ったとき……。
芽をコップに投げ込んでおいたら……。
たちまち根を出しました。
こいつを、いたずらのつもりで玄関脇に植えたんですが……。
これが大繁殖。
やたらめったらと這いずり回り、ツツジに絡むは、塀によじ登るは……。
あっという間に玄関先が、葎の宿になりはてました。
わたしは、そういう雰囲気、嫌いじゃないんです。
ツタに絡まれたような家に住むのが理想。
でも、母はそうじゃないんですね。
世代の違いでしょうか。
ツタが絡んでるような家は、その家の主婦がだらしないから……。
という思想の持ち主です。
当然、わたしにヘデラの剪定を要求しました。
めんどくさいので、生返事で受け流してたところ……。
ある日、きれいさっぱりヘデラが取り去られてました。
剪定どころか、完全撤去されちゃったんですね。
ほっぽらかしにしてたわたしが悪いので……。
ケンカはしませんでした。
「抜いちゃったよ」
「そう」
その後しばらく、玄関脇は裸地のままでした。
でも……。
朝夕の出入りに見える場所なので……。
やはり気になる。
あまりにも寂しい。
で、球根を植えることを申し出ました。
「またツタじゃないだろうね?」
「ネギです」
植えることにしたのは、アリウム。
葱坊主って、見たことあります?
早い話、ネギの花です。
名前のとおり、まん丸のボールのような花。
アリウムは、この園芸品種。
普通の葱坊主は白だけど、アリウムにはいろんな色があります。
大きさもさまざま。
わたしが選んだのは、ギガンチウムという品種。
巨大な紫色のボールになります。
ソフトボール大。
うまくいけばだけど……。
さて、植え付け前の玄関脇の様子がこれ。
みっともないですねー。
ヘデラが覆ってる方が、ずっとマシだったと思うんだけど……。
実は、アリウムの植栽を思いついたのは……。
コメントネタに困ってたからでありまして。
これで1本書こう、という不純な動機。
穴掘って埋めるだけじゃ、行数が稼げないので……。
ちょっと、気合いを入れてみることにしました。
植えこみの前週、ホームセンターで腐葉土を購入。
45リットル入りの大袋。
セメント袋くらいの大きさです。
重かった……。
同時に、緩効性肥料も買いました。
「マグァンプK」。
土に混ぜこむタイプのヤツ。
パッケージは日本語ですが、アメリカの肥料です。
けっこう有名。
肥効1年という、超緩効性肥料。
そして、主役のアリウムちゃん。
上の方に、キⅩタマのように覗いてるのが球根です。
デカいです。
八畳敷きとまでは言えませんけど……。
わたしの手の平に載せると、このとおり!
ほとんどタマネギですね。
これを、2球植えます。
さて、作業開始。
とにかく、穴を掘らねば……。
スコップの刃が、まともに刺さりません。
ごろごろ石が出てきます。
この日は暖かかったので……。
たちまち汗が噴き出しました。
それでもようやく、タヌキが棲めるような穴を掘りました。
予想してたとおり、ほとんど砂地でした。
これなら、水はけの心配はいりません。
水はけの悪い土を……。
水はけ良くするのは、とてもタイヘンですけど……。
逆は比較的楽です。
腐葉土で十分でしょう。
穴に腐葉土を投入。
さっきの「マグァンプK」も投入。
裏にいろいろと説明書きがありましたが……。
めんどうなので読みません。
お相撲さんが塩を撒くように、どっさり入れます。
超緩効性肥料だし、砂地だし……。
大丈夫でしょう。
土を埋め戻し、腐葉土と肥料を混ぜ、アリウムちゃんのベッドのできあがり。
無事に芽が出ることを祈りつつ……。
上に土をかけます。
大袋の腐葉土は、だいぶ余ったので……。
仕上げに、マルチングを施しました。
マルチングとは、植物の根元を覆うことを云います。
畑では、作物の根方にビニールシートが敷かれてますよね。
あれが、いわゆる「マルチング(略してマルチ)」です。
マルチングには、以下のような効果があります。
①地面からの水分の蒸発を抑える
②地温の急変を抑える
③雑草の発生を抑える
④雨水の打滴による地面の固結を防ぐ
⑤雨水の跳ね上がりによる病害虫の付着を防ぐ
畑ならビニールシートでもいいでしょうが……。
あれを、お庭に敷く気にはなりませんよね。
というわけで……。
お庭のマルチングには、天然資材がいいと思います。
樹皮チップのような、マルチング専用材も売られてます。
見た目はとてもいいけど……。
広い面積に使うには、ちょっと高いです。
せいぜい、観葉植物の鉢などに載せるくらいでしょうかね。
なので、お庭で使うには、腐葉土が最適だと思います。
ただし、1年で土に返っちゃうから、毎年敷き直さなきゃなりませんけど。
逆に言えば、まったくゴミが出ないという利点でもあります。
ゴミと言えば……。
ゴミ置き場に、落ち葉を出してる人がいますが……。
もったいない!
喜んで拾ってきます。
母は、「ゴミなんか拾って来ないで!」と怒りますが。
もちろん無視。
落ち葉があれば、わざわざ腐葉土買う必要ありませんもんね。
なお、上述したマルチング効果のうち、①は特筆事項です。
夏場の水やり手間が、ぜんぜん違いますから……。
ぜひ、1度お試しください。
と言っても、腐葉土までカラカラになったら、やはり水やりは必要です。
このとき、注意してもらいたいことがあります。
さーっと水をかけたくらいじゃダメなんです。
腐葉土が水を吸っちゃいますから、なかなか土まで届かないんです。
水やりをするときは、根が泳ぎ出すくらいじゃぶじゃぶと与えてください。
さてさて、アリウムちゃん。
成長過程で、わたしにコメントネタを提供しつつ……。
無事咲いてくれることを祈ります。
芽出しは2月、花の咲くのは6月かな。
今回は、春咲き球根の植え付けレポートをお送りします。
植え付けを行ったのは、10月31日です。
場所は、わが家の玄関脇。
朝日しか当たりません。
なにを植えても満足に育たなかったここに……。
数年前、ヘデラへリックスを植えました。
ツタに似た植物です。
園芸店などでは、アイビーという名で売られてます。
これを、裏庭の日陰に1株植えたところ、あっという間に地を覆い尽くしました。
伸びすぎたツルを切ったとき……。
芽をコップに投げ込んでおいたら……。
たちまち根を出しました。
こいつを、いたずらのつもりで玄関脇に植えたんですが……。
これが大繁殖。
やたらめったらと這いずり回り、ツツジに絡むは、塀によじ登るは……。
あっという間に玄関先が、葎の宿になりはてました。
わたしは、そういう雰囲気、嫌いじゃないんです。
ツタに絡まれたような家に住むのが理想。
でも、母はそうじゃないんですね。
世代の違いでしょうか。
ツタが絡んでるような家は、その家の主婦がだらしないから……。
という思想の持ち主です。
当然、わたしにヘデラの剪定を要求しました。
めんどくさいので、生返事で受け流してたところ……。
ある日、きれいさっぱりヘデラが取り去られてました。
剪定どころか、完全撤去されちゃったんですね。
ほっぽらかしにしてたわたしが悪いので……。
ケンカはしませんでした。
「抜いちゃったよ」
「そう」
その後しばらく、玄関脇は裸地のままでした。
でも……。
朝夕の出入りに見える場所なので……。
やはり気になる。
あまりにも寂しい。
で、球根を植えることを申し出ました。
「またツタじゃないだろうね?」
「ネギです」
植えることにしたのは、アリウム。
葱坊主って、見たことあります?
早い話、ネギの花です。
名前のとおり、まん丸のボールのような花。
アリウムは、この園芸品種。
普通の葱坊主は白だけど、アリウムにはいろんな色があります。
大きさもさまざま。
わたしが選んだのは、ギガンチウムという品種。
巨大な紫色のボールになります。
ソフトボール大。
うまくいけばだけど……。
さて、植え付け前の玄関脇の様子がこれ。
みっともないですねー。
ヘデラが覆ってる方が、ずっとマシだったと思うんだけど……。
実は、アリウムの植栽を思いついたのは……。
コメントネタに困ってたからでありまして。
これで1本書こう、という不純な動機。
穴掘って埋めるだけじゃ、行数が稼げないので……。
ちょっと、気合いを入れてみることにしました。
植えこみの前週、ホームセンターで腐葉土を購入。
45リットル入りの大袋。
セメント袋くらいの大きさです。
重かった……。
同時に、緩効性肥料も買いました。
「マグァンプK」。
土に混ぜこむタイプのヤツ。
パッケージは日本語ですが、アメリカの肥料です。
けっこう有名。
肥効1年という、超緩効性肥料。
そして、主役のアリウムちゃん。
上の方に、キⅩタマのように覗いてるのが球根です。
デカいです。
八畳敷きとまでは言えませんけど……。
わたしの手の平に載せると、このとおり!
ほとんどタマネギですね。
これを、2球植えます。
さて、作業開始。
とにかく、穴を掘らねば……。
スコップの刃が、まともに刺さりません。
ごろごろ石が出てきます。
この日は暖かかったので……。
たちまち汗が噴き出しました。
それでもようやく、タヌキが棲めるような穴を掘りました。
予想してたとおり、ほとんど砂地でした。
これなら、水はけの心配はいりません。
水はけの悪い土を……。
水はけ良くするのは、とてもタイヘンですけど……。
逆は比較的楽です。
腐葉土で十分でしょう。
穴に腐葉土を投入。
さっきの「マグァンプK」も投入。
裏にいろいろと説明書きがありましたが……。
めんどうなので読みません。
お相撲さんが塩を撒くように、どっさり入れます。
超緩効性肥料だし、砂地だし……。
大丈夫でしょう。
土を埋め戻し、腐葉土と肥料を混ぜ、アリウムちゃんのベッドのできあがり。
無事に芽が出ることを祈りつつ……。
上に土をかけます。
大袋の腐葉土は、だいぶ余ったので……。
仕上げに、マルチングを施しました。
マルチングとは、植物の根元を覆うことを云います。
畑では、作物の根方にビニールシートが敷かれてますよね。
あれが、いわゆる「マルチング(略してマルチ)」です。
マルチングには、以下のような効果があります。
①地面からの水分の蒸発を抑える
②地温の急変を抑える
③雑草の発生を抑える
④雨水の打滴による地面の固結を防ぐ
⑤雨水の跳ね上がりによる病害虫の付着を防ぐ
畑ならビニールシートでもいいでしょうが……。
あれを、お庭に敷く気にはなりませんよね。
というわけで……。
お庭のマルチングには、天然資材がいいと思います。
樹皮チップのような、マルチング専用材も売られてます。
見た目はとてもいいけど……。
広い面積に使うには、ちょっと高いです。
せいぜい、観葉植物の鉢などに載せるくらいでしょうかね。
なので、お庭で使うには、腐葉土が最適だと思います。
ただし、1年で土に返っちゃうから、毎年敷き直さなきゃなりませんけど。
逆に言えば、まったくゴミが出ないという利点でもあります。
ゴミと言えば……。
ゴミ置き場に、落ち葉を出してる人がいますが……。
もったいない!
喜んで拾ってきます。
母は、「ゴミなんか拾って来ないで!」と怒りますが。
もちろん無視。
落ち葉があれば、わざわざ腐葉土買う必要ありませんもんね。
なお、上述したマルチング効果のうち、①は特筆事項です。
夏場の水やり手間が、ぜんぜん違いますから……。
ぜひ、1度お試しください。
と言っても、腐葉土までカラカラになったら、やはり水やりは必要です。
このとき、注意してもらいたいことがあります。
さーっと水をかけたくらいじゃダメなんです。
腐葉土が水を吸っちゃいますから、なかなか土まで届かないんです。
水やりをするときは、根が泳ぎ出すくらいじゃぶじゃぶと与えてください。
さてさて、アリウムちゃん。
成長過程で、わたしにコメントネタを提供しつつ……。
無事咲いてくれることを祈ります。
芽出しは2月、花の咲くのは6月かな。