2009.7.18(土)
これは、232回で投稿したコメント「コブシの話」を、「Mikiko's Garden」の1本として再録したものです。
きのうのハクモクレンに似た花で、同じ時期に咲く花があります。
コブシです。
ハクモクレンは花びらが厚く、それが重なって開くので、咲いた後もカップ状の形を保ってますが。
コブシは薄い一重の花びらで、外側にめくれるように開きます。

通学路では見かけない花です。
というのも、コブシは大木になる木だからです。
よっぽどデカい庭じゃないと植えられません。
農家の庭などでは、時折見かけますが……。
まぁ、庭木ではありませんね。
山の斜面なんかに大木が生えてます。
この花を写真に撮るの、なかなか難しいんですよ。
大木だから、見上げて撮ることになって……。
花のバックが空になっちゃう。
白い花なので、映えないんです。
山を背負ってる木だと、いいんですけどね。
でも、平地の新潟市で、コブシの花を、空をバックじゃなくて撮れる場所を見つけたんです。
りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)という施設です。
高いところを回廊が巡っていて、そこから、駐車場に植えられたコブシが見下ろせます。
花のバックが駐車場のアスファルトになるので、白い花が綺麗に撮れます(写真はヘタだけど)。

コブシという花の名前を知ったのは、中学校のときでした。
新学期、学校行事で、山の方にバス旅行に行きました。
まだ木々の新芽が開かないころ。
そのバスから見えた景色。
裸の枝で覆われた山の斜面に、枝間を透いて、白い花が無数に咲いてました。
わたしは、ハクモクレンだと思ってたんですが。
隣の男の子が、コブシの花だと教えてくれました。
その男の子は、わたしにいろんな話をしてくれました。
でもわたしは、ほとんど上の空。
バス酔いに苦しんでたからです。
たぶん顔は、窓の外のコブシみたいに真っ白だったはず。
男の子は、そんなわたしの気を紛れさせようとして、いろんな話をしてくれたんでしょう。
わたしはただ、神さまに祈ってました。
この男の子の前で吐くことだけは、どうかお許しくださいと。
祈りが通じたのか、どうやら吐かずにすみました。
でも、男の子の話は、ほとんど覚えてません……。
覚えてるのは、窓の外を流れるコブシの花だけ。
ほんとに綺麗な花でした。
きのうのハクモクレンに似た花で、同じ時期に咲く花があります。
コブシです。
ハクモクレンは花びらが厚く、それが重なって開くので、咲いた後もカップ状の形を保ってますが。
コブシは薄い一重の花びらで、外側にめくれるように開きます。

通学路では見かけない花です。
というのも、コブシは大木になる木だからです。
よっぽどデカい庭じゃないと植えられません。
農家の庭などでは、時折見かけますが……。
まぁ、庭木ではありませんね。
山の斜面なんかに大木が生えてます。
この花を写真に撮るの、なかなか難しいんですよ。
大木だから、見上げて撮ることになって……。
花のバックが空になっちゃう。
白い花なので、映えないんです。
山を背負ってる木だと、いいんですけどね。
でも、平地の新潟市で、コブシの花を、空をバックじゃなくて撮れる場所を見つけたんです。
りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)という施設です。
高いところを回廊が巡っていて、そこから、駐車場に植えられたコブシが見下ろせます。
花のバックが駐車場のアスファルトになるので、白い花が綺麗に撮れます(写真はヘタだけど)。

コブシという花の名前を知ったのは、中学校のときでした。
新学期、学校行事で、山の方にバス旅行に行きました。
まだ木々の新芽が開かないころ。
そのバスから見えた景色。
裸の枝で覆われた山の斜面に、枝間を透いて、白い花が無数に咲いてました。
わたしは、ハクモクレンだと思ってたんですが。
隣の男の子が、コブシの花だと教えてくれました。
その男の子は、わたしにいろんな話をしてくれました。
でもわたしは、ほとんど上の空。
バス酔いに苦しんでたからです。
たぶん顔は、窓の外のコブシみたいに真っ白だったはず。
男の子は、そんなわたしの気を紛れさせようとして、いろんな話をしてくれたんでしょう。
わたしはただ、神さまに祈ってました。
この男の子の前で吐くことだけは、どうかお許しくださいと。
祈りが通じたのか、どうやら吐かずにすみました。
でも、男の子の話は、ほとんど覚えてません……。
覚えてるのは、窓の外を流れるコブシの花だけ。
ほんとに綺麗な花でした。