2015.8.1(土)
これは、第1771回から第1806回までのコメント欄で連載した、「『単独旅行記Ⅱ』(1~36)」を、『Mikikoのひとりごと』として、1本にまとめたものです。
突然ですが!!
『東北に行こう!』を一時中断し、特別報告番組をお送りします。
昨年のちょうど今ごろ……。
6周年と1,500回のご褒美をかねて、東京に遊びに行ってきました。
ま、心臓の検診を受けるという目的があったわけですが。
心臓に不安を覚え、診てもらおうと思ったとき……。
もちろん、新潟の病院も選択肢にありました。
でも、新潟で検診を受けたら……。
当然、検診を受けることだけが目的となります(当たり前)。
でも、それじゃ、ちょっと気鬱です。
気の進まないことをやるときは……。
それにご褒美をセットにすると、比較的気持ちが楽になるものです。
ということで、東京に遊びに行くついでに、検診も受けるという計画を立てたわけです。
検診旅行は、それっきりのつもりでした。
でも、春になって気候が良くなると、昨年の楽しかった単独行がフツフツと心に甦りました。
ということで、7周年を記念して!
今年も、東京に行って来ることにしました。
もちろん、検診もセットにしてます。
心臓の方は、ミミズ粉末のおかげか、さほど不安を感じなくなりました。

なので、今年は違う検査を受けることにしました。
どんな検査かは……。
クリニックの場面でご説明します。
てなわけで、出発当日。
金曜日です。
1日、年休を取りました。
クリニックは、土曜もやっていますが……。
土曜に行って日曜に帰ってくるんじゃ、翌日はもう月曜日。
これじゃ、ご褒美になりませんからね。
でもひとつ、誤算がありました。
検査の予約時間。
昨年と同じく、9時発の高速バスで行くつもりでした。
池袋に着くのは、14時17分です。
クリニックは、池袋から徒歩圏なので、15時の予約を取りました。
予約は、ネットです。
『ここカラダ』というサイトを使いました。
昨年も、ここで予約しました。
ネット予約だと、ディスカウントしてる病院が結構あるんです。
で、予約も取れたので、バスのチケットを購入しました。
これも、ネットからで、クレジット決済出来ます。
切符は、プリンターで印刷して持っていきます。
座席を指定できるので、予約は早いに越したことはありません。

3列シートの真ん中しか残ってなかったら、まったく楽しくなくなってしまいます。
バスの車窓を楽しむというのも、旅行の大目的のひとつなのです。
予約は、出発日の1ヶ月前から出来ます。
もちろん、その日に予約しました。
右側の窓際です。
新潟から東京に、午前中に向かう場合、お日さまは東からになりますから……。
左側の車窓から、陽が差し込みます。
前席の乗客がカーテンを閉めたりすると、視界が悪くなります。

ということで、右側を選んだわけです。
で、決済も、クレジットですぐに済ませました。
その後で、クリニックから、確認の電話が入ったんです。
単なる日時の確認でしたが、最後に付け加えられた言葉に仰天。
「当日は、食事をなさらずに来てください」
「朝からですか?」
「はい。
お水は大丈夫です」

↑わたしが受けた検診ではありません。
にゃ、にゃにー。
検診は、15時ですぞ。
それまで、水しか飲めんのか!

わたしが、9時発の便を選んだのはわけがあります。
うちの食事は、母親がすべてしてくれます。
9時発なら、いつもと同じ時間に食べればいいわけです。
バスは、1時間おき。
8時発に乗ろうとしたら、朝食を、いつもより1時間早く摂らなければなりません。
「あんた、自分で作って食べて行きなさい」
こう言ってくれる母親なら、むしろ気が楽なんです。
オニギリでも買っておけばいいんですから。

でも、うちの母は、ぜったいに1時間早く起きて朝食を作ってくれるでしょう。
それが申し訳なくて、早く出れなかったのです。
でも、朝食が食べられないとなれば、話はぜんぜん違います。
何時に出てもいいわけです。
検診を14時にすれば、終わった後、どこかに行けます。
検診の時間をずらしてもらうことは可能だったでしょうが……。
バスのチケットは、すでにクレジット決済が済んでおり、時間変更できませんでした。
ま、仕方ありません。
事前によく確かめなかったわたしが悪いんです。
潔く諦めることにしました。
さてさて。
出発の朝。
もちろん前日は、禁酒して望みました。
起床は、朝4時。

↑うまく回ってる感は、さっぱりありません。
すぐに準備にとりかかりました。
家を出るのは、8時なので、4時間あります。
朝食が食べられないので、丸々準備に使えます。
クリニックに出す問診票を書いて……。
後は、前もって作ってあった「持っていくものリスト」に沿って荷物を詰めます。
カバンのどこに入れるかごとに分類したリストです。
でも、服装だけは決めてませんでした。
当日と翌日の気候により、着るものが変わってきますから。
天気予報だと、東京は27度くらいになるようでした。
でも、当日の朝は、少し肌寒いくらい。
半袖で出るのはムリみたいでした。
真ん中をとって七分袖を選び、翌日用には半袖を詰めました。
もたもたするつもりは無かったのですが……。
鏡の前とタンスを行き来してたら、結構な時間を食ってました。
で、次が大事な作業。
『由美美弥』の投稿です。
普段であれば、何でもないのですが……。
この日は違ってます。
翌日、土曜日の朝の投稿は、ホテルの部屋からになります。
もちろん、部屋からネットに繋げるホテルを予約してます。
でも、いつも使ってるデスクトップパソコンは持っていけません。
カバンに入れて行くのは、昼休みに図書館で使ってるネットブックです。

↑こういうやつ。
土曜の朝、ホテルでトラブって投稿できないと、対処しようが無い恐れがあります。
なので、金曜日の朝、ネットブックでの投稿を予行演習することにしたのです。
結果的に、金曜・土曜ともに、無事に投稿できたわけですが……。
金曜日は、多少手こずりました。
特にイカンかったのは、ネットブックにEXCELが入ってないこと。
何で、投稿にEXCELが必要なのかと思われるでしょうが……。
記事下のリンクのURLを、EXCELの関数で作っているのです。
ネットブックには、EXCELと互換性のある(と云われる)フリーソフトを入れてあります。
これがまぁ、使いづらいったらありゃしません。
1操作ごとに「なんじゃこりゃー」と叫びつつ、ようやくURLを作成しました。
で、なんとか投稿も済み、シャワーを浴びて時間を見ると……。
すでに、7時半を回ってました。
起きてから、すでに3時間半。
なぜ、準備にこんなに時間がかかるのか、わけわかりません。
朝食を食べてたら、間に合わなかったところです。
ともかく、8時に家を出ました。
電車は、余裕を見て、1つ前の便にしました。
定刻通り、ホームに滑りこんで来た電車に乗りこみます。
「いよいよ、楽しい旅の始まりだ」と、自然に頬も弛みます。
ところが……。
発車時刻を過ぎても、電車は止まったまま。
どうしたんだろうと思ってると、車内放送が入りました。
「えー、前の電車が、次のXX駅で停車してるため、出発を見合わせています。
しばらく、このままでお待ちください」
なんで停車してるわけ?
一番、不穏なのが、「しばらく」という語句です。
「少々」ではないということは、すぐに発車するメドが付かないということではないでしょうか?
ちょっとイライラしてきました。
次の放送が入りました。
「XX駅と○○駅の間で、踏切の安全確認を行っております。
安全が確認でき次第の発車となります。
今しばらく、このままでお待ちください」

↑歌舞伎『暫(しばらく)』。
まだ、「しばらく」なのかよ!
動かない理由を説明したのは、まだ長引きそうだからってことじゃないか……。
不安が、フツフツと募ります。

そしてついに、次の電車の発車時刻も過ぎました。
これに乗って行くと、ジャストに着ける便です。
でも、余裕を見て、1つ前に乗ったのですが……。
ジャストの便の時間も過ぎてしまったのです。
まだ出ないの!
焦りが、背筋を駆け上がります。
もし、バスに間に合わなかったら……。
バスのチケットが無駄になった上、検診に間に合わせるために新幹線を使わなければならなくなります。

10,050円の出費です。
バスのチケットが、5,100円ですから……。
東京行きに、片道、15,150円もかけることになります。
絶対に避けたい事態。
駅に停まったままの列車には、次の便に乗るはずだった乗客も、次々と乗りこんできます。
これ以上待ったら、降りられなくなる!
脳漿沸騰!

「すみません、降ります!」
バッグを抱え、頭をペコペコ下げながら、通路を通してもらいました。
ようやくホームに降り、時計を見ると、もう8時20分を過ぎてます。
この日は、ちょうどパッソちゃんを車検に出してあって……。
家に戻って、車に乗り換えることも出来ません。
駅前に出ると、タクシーが待ってました。
すぐに乗りこみます。
「新潟のバスセンターまで」
運転手さんが、ちょっと怪訝そうな表情をしました。

↑『タクシードライバーの推理日誌』より。もちろん、こんな格好いい人ではありませんでした。
当然です。
電車で行った方が、はるかに安くて早いからです。
運転手さんに、電車が動いてないことを伝え、車を出してもらいました。
ようやくホッとして、背中をシートに着けたのですが……。
駅前の交差点を曲がったところで、車の流れが芳しくありません。
いつもの土曜日なら、スイスイなのに……。
しまった!
今日は土曜日じゃない!
金曜日!
平日だったんです!
自分が休んだから、すっかり休日のつもりでいました。
平日なら、ちょうど通勤時間帯です。
再び背中が、シートを離れます。
しばらく行くと、運転手さんが線路の方を指さしてます。
「動いたみたいですね」
なな、なんと!
わたしがさっきまで乗ってた電車が、真横を走ってます。

そして、渋滞にはまるわたしを、あざ笑うかのように……。
追い越して行きました。
あのまま乗ってれば、十分に間に合う時間だったんです。
くっそー!
これでもし、バスに乗れなかったら……。
間違いなく、血圧200です。

↑さすがにわたしも、ここまでは無いです。よく生きておられますね。
運転手さんに、正直に事情を伝えました。
「すみません。
9時の高速バスに乗るんです。
大丈夫でしょうか?」
「たぶん……。
大丈夫かと思いますが」
たぶん、じゃダメなの!
ま、道路には、どんな事情が待ち構えてるかわかりませんから……。
絶対なんて言葉は、使えないのでしょうが。
だけど、白髪まじりの運転手さんは、ぶっきらぼうですが、いい人でした。
今、タクシーのカーナビって、進化してるんですね。
道路の渋滞状況まで、表示されるようです。

街中に入ると、運転手さんは、細い小路をアミダクジのように辿ってくれました。
わたしにはもう、どこをどう走ってるのか、さっぱりわかりません。
が、ようやく見覚えのある大通りに出ました。
時計を見ると、なんとか行けそうです。
最後の最後に渋滞してたら、下ろしてもらって走るつもりでした。
でも、なんとかわたしの足よりは速い速度で車は進み……。
バスセンターに到着。

出発、10分前でした。
もう、大丈夫です。
タクシー料金は、2,750円。
3,000円を渡し、感謝の気持ちを込めて、お釣りは受け取りませんでした。
とにかく、バスに乗り遅れるという大惨事だけは避けることが出来ました。
しかし、乗車時間の5時間前から起きてるのに……。
なんでこんなにギリギリになるのか、わけがわかりません。
さてさて。
バスがやって来ました。
昨年も乗った西武バスです。

↑「み」。わたしが撮った写真には、「み」マークを付けることにします。
残念ながら、選んだ座席は、視界がイマイチでした。
ちょうど非常口のところで、ガラスに太い枠があったんです。

↑西武バスの画像ではありません。
ま、仕方ありません。
視界の良さそうな座席番号をメモりました。
今度乗るときは、そこを選ぶつもりです。
昨年は雨模様でしたので、左側の座席でも眩しくありませんでした。
今年は見事に晴れたので、左の座席の人は、早々にカーテンを閉めてます。
右の座席を選んで、正解でした。
しかし……。
バスの乗客って、どうしてみんな寝るんでしょうね?

新幹線だと、こんなに寝ないよな。
やっぱり、振動が心地いいんでしょうかね?
かくいうわたしも、ときどき舟を漕ぎ始めました。
バスセンターを出るときはガラガラだった座席も、停留所で新しい乗客を拾いながら進みます。
お昼前、越後川口サービスエリアで、1回目の休憩。
15分停車です。
バスにもトイレが付いてますが、やはり車内でトイレに立つのは気恥ずかしいのでしょう……。
車内のトイレは、結局、誰も利用しなかったと思います。
越後川口サービスエリアの展望台からの眺めです。

↑「み」。
流れる川は魚野川。
今は、ほんとにいい季節ですが……。
冬は大変なところです。

サービスエリア内は、樹木が鬱蒼と茂り、森のようでした。

↑「み」。
休憩を終え、バスは再び走り出します。
ここらは、魚沼産コシヒカリの産地です。

↑「み」。
新潟市近郊では、ゴールデンウィークに田植えをしてしまいますが……。
ここらでは、今が田植えの盛りのようでした。
たぶん、田んぼに入れる雪解け水が、春先は冷たいからでしょう。
途中、不思議な建物を発見。
どうも、サービスエリアのようです。

↑「み」。
火の見櫓に見えますが、どうなんでしょう?
越後川口サービスエリアの眺めを見ても……。
サービスエリアからは、眼下の景色が一望できることは確かなのですが。
小出インターや六日町インターなどには、まだ雪が残ってました。
上越新幹線『ガーラ湯沢』駅を通過。

↑「み」。
湯沢が、乗車可能な最後の停留所です。
ここで2人が乗ってきて、座席は満席になりました。
最後の乗客の1人は、レジ袋にたくさんの山菜を詰めてました。
たぶん、その日、採ってきたものでしょう。
東京の知り合いへのお土産でしょうか。
湯沢には、バブルの塔、リゾートマンションが建ち並んでます。

↑「み」。
さてさて、先を急ぎましょう。
トンネルを抜けて関東へ出ると、水田はまったく見られなくなり、畑ばかりになります。
昨年驚いた麦秋も、今年は余裕で見送ります。

↑「み」。これは、帰りの新幹線から撮った写真です。
埼玉県の上里サービスエリアで、2度目の休憩を取り、一路東京へ。

↑渋滞情報によく出る『花園インター』の近くです。
この間、寝てたのか、まったく写真を撮ってません。
川越的場が、初めての降車可能なバス停になります。
ここでは、1人だけ降りました。

↑川越というからには、川越市にあるんでしょうか? さっぱりわかりません。
練馬インターチェンジで高速を降り、都内の普通道に入ります。

やっぱり、東京は混んでますね。
すでに時間は、2時を回ってました。
ここから池袋まで、15分位で行くのか。
案外近いな、などとのんびり考えてました。
練馬区役所前で、何人か降ります。

↑練馬区の人口は、72万5千人。ほとんど政令指定都市。区役所も立派です。
ここで初めて不安になりました。
すでに池袋に到着すべき時間が迫ってます。
慌てて地図を引っ張り出しました。
練馬から池袋までは、そこそこ距離がありました。

しかも、この混みようだと、スムーズに到着できるとは思えません。

↑イメージ映像です。写真を撮ってる余裕はありませんでした。
背中に冷や汗が流れました。
池袋に、14時17分着で、健診の予約時間は15時ジャスト。
ゆっくり歩いても、30分はかからないと踏んでました。
まさか、高速バスが遅れて着くなんて、考えてもいなかったのです。
高速道路は、まったく混雑がなく、2度のサービスエリアでの休憩も、きっちり15分ずつ取られてました。

遅れそうだなんて、運転手さんは、一度も放送しませんでした。
わたしの座席は、後ろの方なので、着いてから荷物を下ろしてたら、降りるのが遅くなります。
信号待ちでリュックを下ろし……。
座席で背負いこみ、いつでも降りられる体制を作りました。
窓の外は、相変わらず渋滞。
どうやら、14時半は過ぎそうです。
どうすべきか……。
クリニックの最寄り駅は、大塚駅です。
池袋からは、1駅。

でも、巨大な池袋駅で……。
山手線の乗り場にたどり着くのに、どれくらいかかるかわかりません。

迷ったりしたら、大ごとです。
やっぱり歩くことに決めました。
バスは、14時35分、池袋駅に着きました。
18分もの延着です。
遅れるというアナウンスもなければ、遅れたお詫びもまったくありません。
腹立たしいバスです。
西武ライオンズが最下位になるよう、呪いをかけました。

ドアが開くと同時に席を立ち、扉に突撃します。
ほかの乗客はのんびりしたもので、まだスマホを眺めてる人もいます。
でも、考えて見れば……。
1分1秒を争う人が、5時間以上かかるバスに乗るわけがないんです。
池袋駅前は、思った通りの大混雑。

↑何度も書きますが、東口に西武デパート、西口に東武デパートがあります。
片手に地図を持ち、睨みながら歩きます。
田舎者丸出しですが……。
迷うわけにはいかないんです。
不安なのは、地図が1997年のものだったことです。
18年前。
バスの延着時間と妙に符合してて、悪い予感がします。
でも、建物は変わってるようですが、道筋は昔のままみたいでした。

目印のサンシャインビルも、もちろんそのまま。

↑出来たのは、昭和53年(1978年)。37年前ですね。
サンシャイン通りを抜け、どうやら迷わずに行けるメドがつきました。
だけど、15時までに着くのは、少し難しいかも……。
ということで、途中でクリニックに電話し、少し遅れることを伝えました。
一応、これで一安心です。
結局、クリニックには、15時3分前に着きました。
しかし……。
検診の11時間前から起きてるのに、なぜこんなにギリギリになるのか、わけがわかりません。
間に合ったとも言えますが、初診時の問診票など、記入事項もありましたので……。

↑もちろん、わたしが受診したクリニックではありません。
もっと前に受け付けを済ますべきであったことは明白です。
みなさん、予約時間の15分前には着くように心がけましょう。
教訓。
交通機関を利用する場合、余裕時間は多めに取っておきましょう。
15分程度ではダメです。
最低、30分。
出来れば、1時間は欲しいです。
心の余裕が、ぜんぜん違います。
この日の東京は、新潟とは別の季節のように暑かったです。
そんな中、前のめりで歩いてきたので、クリニックに着いた途端、汗が吹き出しました。

↑冷え性の患者が多いのか、待合室は、ほんとに暑かったです。
案の定、事前の血圧測定では、164!

↑下は、もっと低かったです。
ま、仕方ありません。
さて、この日の健診ですが……。
基本的には、「肺がん検査」です。

↑3,000円は安い! さすが、市立病院。これなら、定期的に受けられます。
タバコを止めて、2年……。

1度、検査を受けてみたいと思ってました。
でも本当の目的は、「肺がん検査」では無かったのです。
これとセットで、「アミノインデックスがんリスクスクリーニング(以下、AICS)」という検査が受けられたのです。
これは、『味の素』が開発した検査です。

↑パンダになってるとは知らなんだ。
味の素と言えば、アミノ酸。

ということで、血液中のアミノ酸濃度を測定し……。
健康な人とのバランスの違いから、がんにかかっているリスクを解析する検査です。

対象となるがんは……。
男性が、胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん。
女性が、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、卵巣がんです。
さて、バスローブのような服に着替えて、検査開始です。

↑もちろん、こんなのではありませんでした。
最初は、肺の機能検査から。
マウスピースみたいなものを咥えさせられ……。
看護師さんの合図に合わせ、息を吸ったり吐いたりします。

↑これです。洗濯バサミもしました。
「吸ってー、吸ってー、はい、吐いてー」
という感じ。
フェイントをかけられて……。
「吸ってー、吸ってー、はい、また吸ってー」
とか言われないか警戒しましたが、そんなことはありませんでした。
でも、最初の検査では、看護師さんが機械の操作を間違って、データを消してしまったんです。

↑これらのボタンを、思いつくままに、適当に押してるように見えました。
涼しい顔で、「それじゃ、本番いきます」とか言われたので、少しムッとしました。
ま、顔には出さず……。
おとなしく、もう一度「吸ってー、吸ってー」を行いました。
結果は、とてもいいと褒められました。
自分がミスしたんで、お世辞でねぇのと思いましたが……。
もちろん、顔には出しません。
続いて、肺のCT。
去年の心臓MRAでは、ものスゴい音がしたんですが……。

今回のCTは、何の音もしませんでした。
調べてみたら、やっぱり、音がするのはMRAの方だけのようです(参照)。
検査は、痛くも痒くもなく終了。
すぐに、診察室に呼ばれ、先生の説明を聞きます。

↑歯医者さんの画像です。
大きなモニターに、わたしの上半身の画像が映ってます。
何と、ネックレスを取り忘れてて、首に白い紐が巻き付いてました。

↑わたしの画像ではありません。X線検査のものです。
絞殺死体のようでした。

↑土曜ワイド劇場『西村京太郎トラベルミステリー 山形新幹線・つばさ129号の女!』
正面からの画像の後は……。
輪切りにした画像を、口のあたりから、ずーっと下まで見せてもらいました。
肝臓が大きいのに驚きました。
肝臓の位置では、体幹のほとんどが肝臓でした。

↑わたしの画像ではありません。大きいのは、万人共通です。
日ごろ、お酒で酷使してるので、心のなかで感謝の合掌。
あと、気づいたのは、すい臓です。
身体の真ん中にあって、八方をほかの臓器で囲まれてるんです。

↑矢印が膵臓です。わたしの画像ではありません。
すい臓がんが見つかりにくく、しかもほかの臓器に転移しやすいということが、よくわかりました。

わたしは、画像を見せられながら、先生の表情も伺ってました。
「おや?」とかいう顔をされたら、怖いですからね。
でも、どうやら、不穏な翳のようなものは見つからなかったようです。
「問題ないようですね。
後で、もう一人の先生にも見てもらって、結果をお送りします」
ほっとしました。
タバコを、2年前に止めたことを告げると……。
「吸ってない人の肺に戻るのには、10年かかります」と言われました。

朝起きて、11時間かけて来たのに……。
検査は、小一時間で終わりました。
クレジットカードで決済し、すべてが終了。

もちろん、保険は効きませんので、費用は高額です。
金額を言うとバカにされると思うので、秘匿します。
さて、クリニックを出たのは、16時ころ。
ここから、大塚駅まで歩きます。
もう、時間に追われることはありません。
朝起きて、12時間経ってますが、不思議とお腹が空きません。
コンビニの前も通りましたが、買い食いをする気にもならず、素通りです。

↑わたしが撮った写真ではありませんが、実際に素通りしたお店です。
途中、どうも道の感じがおかしいので、地図を見ると……。
ぜんぜん違う方向に歩いてました。
やっぱり、気が緩んだんでしょうかね。
ま、迷ったのが、目的を果たした後で良かったです。
さて、大塚駅に到着。

↑2013年秋に出来たばっかりの『JR大塚南口ビル』。
ここから、バスに乗ります。
わたしの大好きな、路線バスです。
大塚から、錦糸町までのバスが出てるんです。

都バスです。
今日の泊まりは、総武線の錦糸町駅と亀戸駅の中間辺り。
もちろん、普通の人は、大塚から錦糸町まで、バスでは行きません。
わたしがこれに乗るのは、単に路線バスが好きだからです。
都バスは、スイカも使えて便利です。

バス停には、ちょうど発車する直前のバスが停まってました。
座れないようなら、1本見送ろうと思ってましたが……。
後ろの席が空いてたので乗車することにしました。
新潟のバスと違って、前から乗るのに少し面食らいました。

いやー、このバスからの車窓は、この旅行の白眉でしたね。
こちらが、『大塚駅前→錦糸町駅前』の停留所です。
東京が、いかにスゴい街か、如実にわかりました。
街に、まったく切れ目が無いんですよ。
ずーっと、密集したビルが続きます。

↑春日通り。こういう景色が、延々と続きます。
思わず、クリスタル・キングの『大都会』を絶叫したくなりました。
外国人観光客が驚くのも、ムリはありません。
わたしは、終点の1つ前、『錦糸公園前』で降りました。

↑大きい公園で、子供がいっぱい遊んでました。
今日の宿へは、ここからの方が近いんです。
途中、スーパーもありますし。
しかし、東京のバスは安いですね。
降りたときは、5時を回ってたと思うので……。
1時間くらい、乗ってたことになります。
でも、料金は、210円です。
ま、大塚から錦糸町まで、通しで乗る客なんかいないのでしょうが。
しかし、こんなスゴい娯楽はありませんね。
東京で老後を過ごせるなら、毎日でも乗りたいです。
宝くじでも当たらなきゃ、ムリな話ですが。
途中、『コモディイイダ』というスーパーで、夕食を調達。

お惣菜もたくさんあって、あんまり混んでなくて、いいスーパーでした。
この時点で、朝起きてから、13時間以上、経過してます。
この間、何も食べてません。
さほどの空腹は感じませんでしたが、さすがに夕食を選ぶ作業は楽しかったです。
いつもなら、オデンとオニギリくらいなのですが……。
この日は、少しおごることにしました。
買ったのは、枝豆、かき揚げ、野菜餃子、きゅうりの漬け物。

↑イメージ画像です。でも、かき揚げは正解でした。美味しかった。定番にしようかな。
もちろん、お酒も買いました。
350mlの発泡酒を3本。
あと、『いいちこ』の900mlのパック。

もちろん、ぜんぶ飲み切るつもりはありません。
持ち帰りやすいよう、瓶ではなく紙パックにしました。
さて。
『コモディイイダ』から宿までは、ほんの数分。
重い荷物も、さほど気になりません。
ホテルは、小学校などがある住宅街の中にありました。
『スーパーホテル東京・亀戸』。

“スーパーホテル”という名称は、あまり感心しませんが……。
去年、大宮に泊まったとき好印象だったので、今回も使いました。
料金は、朝食が付いて、税込みで6,100円です。
カプセルホテルなどを除けば、かなりリーズナブルだと思います。
インターネットも使い放題ですし。
料金は、チェックインの時に支払います。

鍵はなく、暗証番号が渡されます。

チェックアウトの手続きは、一切不要です。
部屋の冷蔵庫には何も入ってないので、精算が発生しないのです。

あと、このホテルですが……。
怪しい構造でした。
入口のエレベーターは、もちろん1階にあるのですが……。

フロントは、2階です。

チェックインの時は、もちろん2階で下りて、手続きを済ませるわけです。
でも、その後外出するときは、フロントを通る必要はありません。
部屋のある階と1階の出入口を直通すればいいわけです。
てことは……。
1人だけ、チェックインの手続きをすれば、部屋自体は、2人で使ってもバレないんじゃないでしょうか。

↑「み」。わたしの部屋です。
2段ベッドになってました。
2人でも宿泊できます。
下のベッドも、セミダブルサイズでしたので……。
3人でも泊まれると思います。
あと、さらに別の使い方ができることに気づきました。
つまり、ホテヘル嬢とか、呼べますよね。

↑こんな格好はしてこないと思いますが。
部屋の階まで、誰にも見とがめられずに上がれますから。
泊まってもバレないと思います。
ひょっとしたら……。
わざと、こういう構造にしたんじゃないかとも疑えます。
つまり、そういう用途で使う客を呼びこむためです。
疑いすぎですかね?
突然ですが!!
『東北に行こう!』を一時中断し、特別報告番組をお送りします。
昨年のちょうど今ごろ……。
6周年と1,500回のご褒美をかねて、東京に遊びに行ってきました。
ま、心臓の検診を受けるという目的があったわけですが。
心臓に不安を覚え、診てもらおうと思ったとき……。
もちろん、新潟の病院も選択肢にありました。
でも、新潟で検診を受けたら……。
当然、検診を受けることだけが目的となります(当たり前)。
でも、それじゃ、ちょっと気鬱です。
気の進まないことをやるときは……。
それにご褒美をセットにすると、比較的気持ちが楽になるものです。
ということで、東京に遊びに行くついでに、検診も受けるという計画を立てたわけです。
検診旅行は、それっきりのつもりでした。
でも、春になって気候が良くなると、昨年の楽しかった単独行がフツフツと心に甦りました。
ということで、7周年を記念して!
今年も、東京に行って来ることにしました。
もちろん、検診もセットにしてます。
心臓の方は、ミミズ粉末のおかげか、さほど不安を感じなくなりました。

なので、今年は違う検査を受けることにしました。
どんな検査かは……。
クリニックの場面でご説明します。
てなわけで、出発当日。
金曜日です。
1日、年休を取りました。
クリニックは、土曜もやっていますが……。
土曜に行って日曜に帰ってくるんじゃ、翌日はもう月曜日。
これじゃ、ご褒美になりませんからね。
でもひとつ、誤算がありました。
検査の予約時間。
昨年と同じく、9時発の高速バスで行くつもりでした。
池袋に着くのは、14時17分です。
クリニックは、池袋から徒歩圏なので、15時の予約を取りました。
予約は、ネットです。
『ここカラダ』というサイトを使いました。
昨年も、ここで予約しました。
ネット予約だと、ディスカウントしてる病院が結構あるんです。
で、予約も取れたので、バスのチケットを購入しました。
これも、ネットからで、クレジット決済出来ます。
切符は、プリンターで印刷して持っていきます。
座席を指定できるので、予約は早いに越したことはありません。

3列シートの真ん中しか残ってなかったら、まったく楽しくなくなってしまいます。
バスの車窓を楽しむというのも、旅行の大目的のひとつなのです。
予約は、出発日の1ヶ月前から出来ます。
もちろん、その日に予約しました。
右側の窓際です。
新潟から東京に、午前中に向かう場合、お日さまは東からになりますから……。
左側の車窓から、陽が差し込みます。
前席の乗客がカーテンを閉めたりすると、視界が悪くなります。

ということで、右側を選んだわけです。
で、決済も、クレジットですぐに済ませました。
その後で、クリニックから、確認の電話が入ったんです。
単なる日時の確認でしたが、最後に付け加えられた言葉に仰天。
「当日は、食事をなさらずに来てください」
「朝からですか?」
「はい。
お水は大丈夫です」

↑わたしが受けた検診ではありません。
にゃ、にゃにー。
検診は、15時ですぞ。
それまで、水しか飲めんのか!

わたしが、9時発の便を選んだのはわけがあります。
うちの食事は、母親がすべてしてくれます。
9時発なら、いつもと同じ時間に食べればいいわけです。
バスは、1時間おき。
8時発に乗ろうとしたら、朝食を、いつもより1時間早く摂らなければなりません。
「あんた、自分で作って食べて行きなさい」
こう言ってくれる母親なら、むしろ気が楽なんです。
オニギリでも買っておけばいいんですから。

でも、うちの母は、ぜったいに1時間早く起きて朝食を作ってくれるでしょう。
それが申し訳なくて、早く出れなかったのです。
でも、朝食が食べられないとなれば、話はぜんぜん違います。
何時に出てもいいわけです。
検診を14時にすれば、終わった後、どこかに行けます。
検診の時間をずらしてもらうことは可能だったでしょうが……。
バスのチケットは、すでにクレジット決済が済んでおり、時間変更できませんでした。
ま、仕方ありません。
事前によく確かめなかったわたしが悪いんです。
潔く諦めることにしました。
さてさて。
出発の朝。
もちろん前日は、禁酒して望みました。
起床は、朝4時。

↑うまく回ってる感は、さっぱりありません。
すぐに準備にとりかかりました。
家を出るのは、8時なので、4時間あります。
朝食が食べられないので、丸々準備に使えます。
クリニックに出す問診票を書いて……。
後は、前もって作ってあった「持っていくものリスト」に沿って荷物を詰めます。
カバンのどこに入れるかごとに分類したリストです。
でも、服装だけは決めてませんでした。
当日と翌日の気候により、着るものが変わってきますから。
天気予報だと、東京は27度くらいになるようでした。
でも、当日の朝は、少し肌寒いくらい。
半袖で出るのはムリみたいでした。
真ん中をとって七分袖を選び、翌日用には半袖を詰めました。
もたもたするつもりは無かったのですが……。
鏡の前とタンスを行き来してたら、結構な時間を食ってました。
で、次が大事な作業。
『由美美弥』の投稿です。
普段であれば、何でもないのですが……。
この日は違ってます。
翌日、土曜日の朝の投稿は、ホテルの部屋からになります。
もちろん、部屋からネットに繋げるホテルを予約してます。
でも、いつも使ってるデスクトップパソコンは持っていけません。
カバンに入れて行くのは、昼休みに図書館で使ってるネットブックです。

↑こういうやつ。
土曜の朝、ホテルでトラブって投稿できないと、対処しようが無い恐れがあります。
なので、金曜日の朝、ネットブックでの投稿を予行演習することにしたのです。
結果的に、金曜・土曜ともに、無事に投稿できたわけですが……。
金曜日は、多少手こずりました。
特にイカンかったのは、ネットブックにEXCELが入ってないこと。
何で、投稿にEXCELが必要なのかと思われるでしょうが……。
記事下のリンクのURLを、EXCELの関数で作っているのです。
ネットブックには、EXCELと互換性のある(と云われる)フリーソフトを入れてあります。
これがまぁ、使いづらいったらありゃしません。
1操作ごとに「なんじゃこりゃー」と叫びつつ、ようやくURLを作成しました。
で、なんとか投稿も済み、シャワーを浴びて時間を見ると……。
すでに、7時半を回ってました。
起きてから、すでに3時間半。
なぜ、準備にこんなに時間がかかるのか、わけわかりません。
朝食を食べてたら、間に合わなかったところです。
ともかく、8時に家を出ました。
電車は、余裕を見て、1つ前の便にしました。
定刻通り、ホームに滑りこんで来た電車に乗りこみます。
「いよいよ、楽しい旅の始まりだ」と、自然に頬も弛みます。
ところが……。
発車時刻を過ぎても、電車は止まったまま。
どうしたんだろうと思ってると、車内放送が入りました。
「えー、前の電車が、次のXX駅で停車してるため、出発を見合わせています。
しばらく、このままでお待ちください」
なんで停車してるわけ?
一番、不穏なのが、「しばらく」という語句です。
「少々」ではないということは、すぐに発車するメドが付かないということではないでしょうか?
ちょっとイライラしてきました。
次の放送が入りました。
「XX駅と○○駅の間で、踏切の安全確認を行っております。
安全が確認でき次第の発車となります。
今しばらく、このままでお待ちください」

↑歌舞伎『暫(しばらく)』。
まだ、「しばらく」なのかよ!
動かない理由を説明したのは、まだ長引きそうだからってことじゃないか……。
不安が、フツフツと募ります。

そしてついに、次の電車の発車時刻も過ぎました。
これに乗って行くと、ジャストに着ける便です。
でも、余裕を見て、1つ前に乗ったのですが……。
ジャストの便の時間も過ぎてしまったのです。
まだ出ないの!
焦りが、背筋を駆け上がります。
もし、バスに間に合わなかったら……。
バスのチケットが無駄になった上、検診に間に合わせるために新幹線を使わなければならなくなります。

10,050円の出費です。
バスのチケットが、5,100円ですから……。
東京行きに、片道、15,150円もかけることになります。
絶対に避けたい事態。
駅に停まったままの列車には、次の便に乗るはずだった乗客も、次々と乗りこんできます。
これ以上待ったら、降りられなくなる!
脳漿沸騰!

「すみません、降ります!」
バッグを抱え、頭をペコペコ下げながら、通路を通してもらいました。
ようやくホームに降り、時計を見ると、もう8時20分を過ぎてます。
この日は、ちょうどパッソちゃんを車検に出してあって……。
家に戻って、車に乗り換えることも出来ません。
駅前に出ると、タクシーが待ってました。
すぐに乗りこみます。
「新潟のバスセンターまで」
運転手さんが、ちょっと怪訝そうな表情をしました。

↑『タクシードライバーの推理日誌』より。もちろん、こんな格好いい人ではありませんでした。
当然です。
電車で行った方が、はるかに安くて早いからです。
運転手さんに、電車が動いてないことを伝え、車を出してもらいました。
ようやくホッとして、背中をシートに着けたのですが……。
駅前の交差点を曲がったところで、車の流れが芳しくありません。
いつもの土曜日なら、スイスイなのに……。
しまった!
今日は土曜日じゃない!
金曜日!
平日だったんです!
自分が休んだから、すっかり休日のつもりでいました。
平日なら、ちょうど通勤時間帯です。
再び背中が、シートを離れます。
しばらく行くと、運転手さんが線路の方を指さしてます。
「動いたみたいですね」
なな、なんと!
わたしがさっきまで乗ってた電車が、真横を走ってます。

そして、渋滞にはまるわたしを、あざ笑うかのように……。
追い越して行きました。
あのまま乗ってれば、十分に間に合う時間だったんです。
くっそー!
これでもし、バスに乗れなかったら……。
間違いなく、血圧200です。

↑さすがにわたしも、ここまでは無いです。よく生きておられますね。
運転手さんに、正直に事情を伝えました。
「すみません。
9時の高速バスに乗るんです。
大丈夫でしょうか?」
「たぶん……。
大丈夫かと思いますが」
たぶん、じゃダメなの!
ま、道路には、どんな事情が待ち構えてるかわかりませんから……。
絶対なんて言葉は、使えないのでしょうが。
だけど、白髪まじりの運転手さんは、ぶっきらぼうですが、いい人でした。
今、タクシーのカーナビって、進化してるんですね。
道路の渋滞状況まで、表示されるようです。

街中に入ると、運転手さんは、細い小路をアミダクジのように辿ってくれました。
わたしにはもう、どこをどう走ってるのか、さっぱりわかりません。
が、ようやく見覚えのある大通りに出ました。
時計を見ると、なんとか行けそうです。
最後の最後に渋滞してたら、下ろしてもらって走るつもりでした。
でも、なんとかわたしの足よりは速い速度で車は進み……。
バスセンターに到着。

出発、10分前でした。
もう、大丈夫です。
タクシー料金は、2,750円。
3,000円を渡し、感謝の気持ちを込めて、お釣りは受け取りませんでした。
とにかく、バスに乗り遅れるという大惨事だけは避けることが出来ました。
しかし、乗車時間の5時間前から起きてるのに……。
なんでこんなにギリギリになるのか、わけがわかりません。
さてさて。
バスがやって来ました。
昨年も乗った西武バスです。

↑「み」。わたしが撮った写真には、「み」マークを付けることにします。
残念ながら、選んだ座席は、視界がイマイチでした。
ちょうど非常口のところで、ガラスに太い枠があったんです。

↑西武バスの画像ではありません。
ま、仕方ありません。
視界の良さそうな座席番号をメモりました。
今度乗るときは、そこを選ぶつもりです。
昨年は雨模様でしたので、左側の座席でも眩しくありませんでした。
今年は見事に晴れたので、左の座席の人は、早々にカーテンを閉めてます。
右の座席を選んで、正解でした。
しかし……。
バスの乗客って、どうしてみんな寝るんでしょうね?

新幹線だと、こんなに寝ないよな。
やっぱり、振動が心地いいんでしょうかね?
かくいうわたしも、ときどき舟を漕ぎ始めました。
バスセンターを出るときはガラガラだった座席も、停留所で新しい乗客を拾いながら進みます。
お昼前、越後川口サービスエリアで、1回目の休憩。
15分停車です。
バスにもトイレが付いてますが、やはり車内でトイレに立つのは気恥ずかしいのでしょう……。
車内のトイレは、結局、誰も利用しなかったと思います。
越後川口サービスエリアの展望台からの眺めです。

↑「み」。
流れる川は魚野川。
今は、ほんとにいい季節ですが……。
冬は大変なところです。

サービスエリア内は、樹木が鬱蒼と茂り、森のようでした。

↑「み」。
休憩を終え、バスは再び走り出します。
ここらは、魚沼産コシヒカリの産地です。

↑「み」。
新潟市近郊では、ゴールデンウィークに田植えをしてしまいますが……。
ここらでは、今が田植えの盛りのようでした。
たぶん、田んぼに入れる雪解け水が、春先は冷たいからでしょう。
途中、不思議な建物を発見。
どうも、サービスエリアのようです。

↑「み」。
火の見櫓に見えますが、どうなんでしょう?
越後川口サービスエリアの眺めを見ても……。
サービスエリアからは、眼下の景色が一望できることは確かなのですが。
小出インターや六日町インターなどには、まだ雪が残ってました。
上越新幹線『ガーラ湯沢』駅を通過。

↑「み」。
湯沢が、乗車可能な最後の停留所です。
ここで2人が乗ってきて、座席は満席になりました。
最後の乗客の1人は、レジ袋にたくさんの山菜を詰めてました。
たぶん、その日、採ってきたものでしょう。
東京の知り合いへのお土産でしょうか。
湯沢には、バブルの塔、リゾートマンションが建ち並んでます。

↑「み」。
さてさて、先を急ぎましょう。
トンネルを抜けて関東へ出ると、水田はまったく見られなくなり、畑ばかりになります。
昨年驚いた麦秋も、今年は余裕で見送ります。

↑「み」。これは、帰りの新幹線から撮った写真です。
埼玉県の上里サービスエリアで、2度目の休憩を取り、一路東京へ。

↑渋滞情報によく出る『花園インター』の近くです。
この間、寝てたのか、まったく写真を撮ってません。
川越的場が、初めての降車可能なバス停になります。
ここでは、1人だけ降りました。

↑川越というからには、川越市にあるんでしょうか? さっぱりわかりません。
練馬インターチェンジで高速を降り、都内の普通道に入ります。

やっぱり、東京は混んでますね。
すでに時間は、2時を回ってました。
ここから池袋まで、15分位で行くのか。
案外近いな、などとのんびり考えてました。
練馬区役所前で、何人か降ります。

↑練馬区の人口は、72万5千人。ほとんど政令指定都市。区役所も立派です。
ここで初めて不安になりました。
すでに池袋に到着すべき時間が迫ってます。
慌てて地図を引っ張り出しました。
練馬から池袋までは、そこそこ距離がありました。

しかも、この混みようだと、スムーズに到着できるとは思えません。

↑イメージ映像です。写真を撮ってる余裕はありませんでした。
背中に冷や汗が流れました。
池袋に、14時17分着で、健診の予約時間は15時ジャスト。
ゆっくり歩いても、30分はかからないと踏んでました。
まさか、高速バスが遅れて着くなんて、考えてもいなかったのです。
高速道路は、まったく混雑がなく、2度のサービスエリアでの休憩も、きっちり15分ずつ取られてました。

遅れそうだなんて、運転手さんは、一度も放送しませんでした。
わたしの座席は、後ろの方なので、着いてから荷物を下ろしてたら、降りるのが遅くなります。
信号待ちでリュックを下ろし……。
座席で背負いこみ、いつでも降りられる体制を作りました。
窓の外は、相変わらず渋滞。
どうやら、14時半は過ぎそうです。
どうすべきか……。
クリニックの最寄り駅は、大塚駅です。
池袋からは、1駅。

でも、巨大な池袋駅で……。
山手線の乗り場にたどり着くのに、どれくらいかかるかわかりません。

迷ったりしたら、大ごとです。
やっぱり歩くことに決めました。
バスは、14時35分、池袋駅に着きました。
18分もの延着です。
遅れるというアナウンスもなければ、遅れたお詫びもまったくありません。
腹立たしいバスです。
西武ライオンズが最下位になるよう、呪いをかけました。

ドアが開くと同時に席を立ち、扉に突撃します。
ほかの乗客はのんびりしたもので、まだスマホを眺めてる人もいます。
でも、考えて見れば……。
1分1秒を争う人が、5時間以上かかるバスに乗るわけがないんです。
池袋駅前は、思った通りの大混雑。

↑何度も書きますが、東口に西武デパート、西口に東武デパートがあります。
片手に地図を持ち、睨みながら歩きます。
田舎者丸出しですが……。
迷うわけにはいかないんです。
不安なのは、地図が1997年のものだったことです。
18年前。
バスの延着時間と妙に符合してて、悪い予感がします。
でも、建物は変わってるようですが、道筋は昔のままみたいでした。

目印のサンシャインビルも、もちろんそのまま。

↑出来たのは、昭和53年(1978年)。37年前ですね。
サンシャイン通りを抜け、どうやら迷わずに行けるメドがつきました。
だけど、15時までに着くのは、少し難しいかも……。
ということで、途中でクリニックに電話し、少し遅れることを伝えました。
一応、これで一安心です。
結局、クリニックには、15時3分前に着きました。
しかし……。
検診の11時間前から起きてるのに、なぜこんなにギリギリになるのか、わけがわかりません。
間に合ったとも言えますが、初診時の問診票など、記入事項もありましたので……。

↑もちろん、わたしが受診したクリニックではありません。
もっと前に受け付けを済ますべきであったことは明白です。
みなさん、予約時間の15分前には着くように心がけましょう。
教訓。
交通機関を利用する場合、余裕時間は多めに取っておきましょう。
15分程度ではダメです。
最低、30分。
出来れば、1時間は欲しいです。
心の余裕が、ぜんぜん違います。
この日の東京は、新潟とは別の季節のように暑かったです。
そんな中、前のめりで歩いてきたので、クリニックに着いた途端、汗が吹き出しました。

↑冷え性の患者が多いのか、待合室は、ほんとに暑かったです。
案の定、事前の血圧測定では、164!

↑下は、もっと低かったです。
ま、仕方ありません。
さて、この日の健診ですが……。
基本的には、「肺がん検査」です。

↑3,000円は安い! さすが、市立病院。これなら、定期的に受けられます。
タバコを止めて、2年……。

1度、検査を受けてみたいと思ってました。
でも本当の目的は、「肺がん検査」では無かったのです。
これとセットで、「アミノインデックスがんリスクスクリーニング(以下、AICS)」という検査が受けられたのです。
これは、『味の素』が開発した検査です。

↑パンダになってるとは知らなんだ。
味の素と言えば、アミノ酸。

ということで、血液中のアミノ酸濃度を測定し……。
健康な人とのバランスの違いから、がんにかかっているリスクを解析する検査です。

対象となるがんは……。
男性が、胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん。
女性が、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、卵巣がんです。
さて、バスローブのような服に着替えて、検査開始です。

↑もちろん、こんなのではありませんでした。
最初は、肺の機能検査から。
マウスピースみたいなものを咥えさせられ……。
看護師さんの合図に合わせ、息を吸ったり吐いたりします。

↑これです。洗濯バサミもしました。
「吸ってー、吸ってー、はい、吐いてー」
という感じ。
フェイントをかけられて……。
「吸ってー、吸ってー、はい、また吸ってー」
とか言われないか警戒しましたが、そんなことはありませんでした。
でも、最初の検査では、看護師さんが機械の操作を間違って、データを消してしまったんです。

↑これらのボタンを、思いつくままに、適当に押してるように見えました。
涼しい顔で、「それじゃ、本番いきます」とか言われたので、少しムッとしました。
ま、顔には出さず……。
おとなしく、もう一度「吸ってー、吸ってー」を行いました。
結果は、とてもいいと褒められました。
自分がミスしたんで、お世辞でねぇのと思いましたが……。
もちろん、顔には出しません。
続いて、肺のCT。
去年の心臓MRAでは、ものスゴい音がしたんですが……。

今回のCTは、何の音もしませんでした。
調べてみたら、やっぱり、音がするのはMRAの方だけのようです(参照)。
検査は、痛くも痒くもなく終了。
すぐに、診察室に呼ばれ、先生の説明を聞きます。

↑歯医者さんの画像です。
大きなモニターに、わたしの上半身の画像が映ってます。
何と、ネックレスを取り忘れてて、首に白い紐が巻き付いてました。

↑わたしの画像ではありません。X線検査のものです。
絞殺死体のようでした。

↑土曜ワイド劇場『西村京太郎トラベルミステリー 山形新幹線・つばさ129号の女!』
正面からの画像の後は……。
輪切りにした画像を、口のあたりから、ずーっと下まで見せてもらいました。
肝臓が大きいのに驚きました。
肝臓の位置では、体幹のほとんどが肝臓でした。

↑わたしの画像ではありません。大きいのは、万人共通です。
日ごろ、お酒で酷使してるので、心のなかで感謝の合掌。
あと、気づいたのは、すい臓です。
身体の真ん中にあって、八方をほかの臓器で囲まれてるんです。

↑矢印が膵臓です。わたしの画像ではありません。
すい臓がんが見つかりにくく、しかもほかの臓器に転移しやすいということが、よくわかりました。

わたしは、画像を見せられながら、先生の表情も伺ってました。
「おや?」とかいう顔をされたら、怖いですからね。
でも、どうやら、不穏な翳のようなものは見つからなかったようです。
「問題ないようですね。
後で、もう一人の先生にも見てもらって、結果をお送りします」
ほっとしました。
タバコを、2年前に止めたことを告げると……。
「吸ってない人の肺に戻るのには、10年かかります」と言われました。

朝起きて、11時間かけて来たのに……。
検査は、小一時間で終わりました。
クレジットカードで決済し、すべてが終了。

もちろん、保険は効きませんので、費用は高額です。
金額を言うとバカにされると思うので、秘匿します。
さて、クリニックを出たのは、16時ころ。
ここから、大塚駅まで歩きます。
もう、時間に追われることはありません。
朝起きて、12時間経ってますが、不思議とお腹が空きません。
コンビニの前も通りましたが、買い食いをする気にもならず、素通りです。

↑わたしが撮った写真ではありませんが、実際に素通りしたお店です。
途中、どうも道の感じがおかしいので、地図を見ると……。
ぜんぜん違う方向に歩いてました。
やっぱり、気が緩んだんでしょうかね。
ま、迷ったのが、目的を果たした後で良かったです。
さて、大塚駅に到着。

↑2013年秋に出来たばっかりの『JR大塚南口ビル』。
ここから、バスに乗ります。
わたしの大好きな、路線バスです。
大塚から、錦糸町までのバスが出てるんです。

都バスです。
今日の泊まりは、総武線の錦糸町駅と亀戸駅の中間辺り。
もちろん、普通の人は、大塚から錦糸町まで、バスでは行きません。
わたしがこれに乗るのは、単に路線バスが好きだからです。
都バスは、スイカも使えて便利です。

バス停には、ちょうど発車する直前のバスが停まってました。
座れないようなら、1本見送ろうと思ってましたが……。
後ろの席が空いてたので乗車することにしました。
新潟のバスと違って、前から乗るのに少し面食らいました。

いやー、このバスからの車窓は、この旅行の白眉でしたね。
こちらが、『大塚駅前→錦糸町駅前』の停留所です。
東京が、いかにスゴい街か、如実にわかりました。
街に、まったく切れ目が無いんですよ。
ずーっと、密集したビルが続きます。

↑春日通り。こういう景色が、延々と続きます。
思わず、クリスタル・キングの『大都会』を絶叫したくなりました。
外国人観光客が驚くのも、ムリはありません。
わたしは、終点の1つ前、『錦糸公園前』で降りました。

↑大きい公園で、子供がいっぱい遊んでました。
今日の宿へは、ここからの方が近いんです。
途中、スーパーもありますし。
しかし、東京のバスは安いですね。
降りたときは、5時を回ってたと思うので……。
1時間くらい、乗ってたことになります。
でも、料金は、210円です。
ま、大塚から錦糸町まで、通しで乗る客なんかいないのでしょうが。
しかし、こんなスゴい娯楽はありませんね。
東京で老後を過ごせるなら、毎日でも乗りたいです。
宝くじでも当たらなきゃ、ムリな話ですが。
途中、『コモディイイダ』というスーパーで、夕食を調達。

お惣菜もたくさんあって、あんまり混んでなくて、いいスーパーでした。
この時点で、朝起きてから、13時間以上、経過してます。
この間、何も食べてません。
さほどの空腹は感じませんでしたが、さすがに夕食を選ぶ作業は楽しかったです。
いつもなら、オデンとオニギリくらいなのですが……。
この日は、少しおごることにしました。
買ったのは、枝豆、かき揚げ、野菜餃子、きゅうりの漬け物。

↑イメージ画像です。でも、かき揚げは正解でした。美味しかった。定番にしようかな。
もちろん、お酒も買いました。
350mlの発泡酒を3本。
あと、『いいちこ』の900mlのパック。

もちろん、ぜんぶ飲み切るつもりはありません。
持ち帰りやすいよう、瓶ではなく紙パックにしました。
さて。
『コモディイイダ』から宿までは、ほんの数分。
重い荷物も、さほど気になりません。
ホテルは、小学校などがある住宅街の中にありました。
『スーパーホテル東京・亀戸』。

“スーパーホテル”という名称は、あまり感心しませんが……。
去年、大宮に泊まったとき好印象だったので、今回も使いました。
料金は、朝食が付いて、税込みで6,100円です。
カプセルホテルなどを除けば、かなりリーズナブルだと思います。
インターネットも使い放題ですし。
料金は、チェックインの時に支払います。

鍵はなく、暗証番号が渡されます。

チェックアウトの手続きは、一切不要です。
部屋の冷蔵庫には何も入ってないので、精算が発生しないのです。

あと、このホテルですが……。
怪しい構造でした。
入口のエレベーターは、もちろん1階にあるのですが……。

フロントは、2階です。

チェックインの時は、もちろん2階で下りて、手続きを済ませるわけです。
でも、その後外出するときは、フロントを通る必要はありません。
部屋のある階と1階の出入口を直通すればいいわけです。
てことは……。
1人だけ、チェックインの手続きをすれば、部屋自体は、2人で使ってもバレないんじゃないでしょうか。

↑「み」。わたしの部屋です。
2段ベッドになってました。
2人でも宿泊できます。
下のベッドも、セミダブルサイズでしたので……。
3人でも泊まれると思います。
あと、さらに別の使い方ができることに気づきました。
つまり、ホテヘル嬢とか、呼べますよね。

↑こんな格好はしてこないと思いますが。
部屋の階まで、誰にも見とがめられずに上がれますから。
泊まってもバレないと思います。
ひょっとしたら……。
わざと、こういう構造にしたんじゃないかとも疑えます。
つまり、そういう用途で使う客を呼びこむためです。
疑いすぎですかね?