2013.7.6(土)
み「わひぃ。
や、やめれー。
死ぬ死ぬ死ぬ」
律「勝手に死ねば。
よし、ゲット。
どれどれ。
なんだー。
残りも、ピンとくる駅名が無いわね。
次は、どこよ?
『千畳敷』かぁ」
↑失礼。これは八畳敷でした。
律「論外だわ。
その次は……。
『鰺ヶ沢』」
↑背中の力士の出身地。
律「これも、とうてい承服できないし……。
あれ?
前後ばっかり探してたけど……。
今、通りかかってる駅を忘れてたじゃない。
『深浦』」
律「『深浦律子』。
おー、いい感じ。
ちょっと、あんた。
なに、引っくり返ってんのよ」
律「起きてちょうだい。
起きない気?
そんなら……。
顔、踏んでやろうっと」
み「むぎゅー。
い、痛い痛い痛い」
律「生き返った?」
み「なんちゅーことすんねん!
結婚前の女の顔なんか踏んで」
律「あら、歪んでたのが直ったわよ」
み「直らんわい!」
律「根性のねじれたのは、直らないでしょうね」
み「やかましい!
顔を踏まれて、大分県」
↑大分県応援団鳥『めじろん』。足が太すぎないか?
律「決まったわよ」
み「何が?」
律「苗字に決まってるでしょ」
み「やっと、『五所川原』に決めた?」
↑左端のキャラが秀逸。
律「違う!
『深浦』」
み「あ、そうか。
今いる駅が、候補から抜けてたな」
律「うかつ女が。
とにかく、『深浦律子』で決まりね。
語感も悪くないし……。
字面も、きっといいわ。
ペン、持ってない?」
み「ペンくらい、持ち歩けば?」
↑1,050円で、ちゃんと書けるそうです。
律「和服のどこに、ペンなんて差せるのよ」
み「バッグがあるでしょうが」
律「あ、そうか。
普段、白衣のポケットにしか差さないから」
律「早く、書くもの持ってきて」
み「何でわたしが使われなきゃならんの?
自分で持ってくればいいでしょうに」
律「あんたの家でしょ」
み「時間借りのスタジオセットです」
律「あ、なぜかあんなところに、筆と硯が!」
み「なんであるのよ?
不自然でしょ」
律「いいじゃないの。
ご都合主義なら、お手の物でしょ」
み「ここまでヒドい設定は、使ったことないわい」
律「さて。
それじゃ、初揮毫しますよ。
書道五段の腕前、ごろうじろ」
み「勝手にキャラを作るな」
律「黙って!
集中、集中。
サラ、サラ、サラサラ、と。
じゃーん。
おー。
素晴らしい」
み「なるほど。
悪くないわね」
律「でしょ。
普通っぽくて、それでいて品がある。
み「なんか見たことのある字面だと思ったら……。
『津々浦々』って言葉に似てない?」
律「よろしいじゃないの。
『津々浦々』にわたしの名声が行き渡るわけよ」
み「どんな名声だ。
そう言えば……。
深浦加奈子っていう女優さんがいたわね」
律「そう?
聞いたことないな」
み「主演をやる女優さんじゃなかったから」
律「じゃ、何で知ってるの?」
み「2時間ドラマとかにも、出てたから。
ドラマが終わった後、出演者のテロップが流れるでしょ。
印象的な女優さんだったから……」
み「テロップ見て、名前確認したのよ」
律「さっきから過去形使ってるけど、引退したの?」
み「亡くなったの」
律「そう……。
昔の女優さんか」
み「違うわよ。
亡くなったのは、確か40代」
律「えー。
ご病気?」
み「S字結腸癌だったかな」
律「癌か……。
医学にとっては、未だ大きな壁のひとつね」
み「医者が言うな」
律「癌は、早期発見に限るわ」
み「女優さんだからさ。
会社の検診みたいなのは無いだろうし……」
み「自分一人で定期的に受けるってのは、大変だよね」
律「そうね」
み「そう言えば、こないだ……。
アンジョリーナ・ジョリーが、乳房切除したでしょ」
↑このおっぱいは、もうこの世には無いのですね。
律「大々的に報道されたわね」
み「どうよ、あれ?」
律「あれったって……。
あれは、特殊ケースとしか言えないわね」
み「乳房再建手術、何百万でしょ?」
律「アメリカの保険制度はよく知らないけど……。
全額自費でしょうね」
み「あ、保険にすればいいんだ」
律「日本じゃ無理よ」
み「健康保険じゃなくて……。
がん保険。
乳がんになる可能性が、たとえば85%以上と診断された場合……。
乳房の切除と再建手術が受けられるって保険」
律「なるほど」
み「再建時に、サイズを2割増ししてくれる特約も付ける」
律「あんたは、5割増しくらい必要なんじゃないの?」
み「じゃかっし」
律「ま……。
そんないい女優さんの苗字をいただいて、光栄だわ」
み「そうだよ」
律「ヘンなシーン、書かないでよね」
み「へ?」
律「その女優さんに申し訳ないから」
み「それとこれとは別問題です」
律「きっと、ファンの方から文句が来るから」
み「来ません。
エロサイトなんて、まともな人は相手にしないでしょ」
律「書き放題ってこと?」
み「お金ももらってないしね」
律「そう言えば……。
『三和出版』はどうなったのよ?」
↑『三和出版』想像図。
み「まだ、連絡なしです」
律「また立ち消えるんじゃないの?」
み「縁起の悪いこと言わんといて。
挨拶状に2回も書いて、何も起きなかったら……。
マジで立場が無いわ」
律「書かなきゃいいのに」
み「何か、報告もしたいじゃないの」
律「いくらくらいもらえるのよ?」
み「さー。
長すぎるので……。
どういう形がいいか考えてるとか書いてあったから」
律「それって……。
全文掲載されないってこと?」
み「さー」
律「大体、あんたの小説は、スカスカなのよ」
み「読みやすさを思ってのことなの」
律「つまり、ネット用ってことでしょ。
あれを縦書の紙に印刷したら……。
下半分、真っ白になるんじゃないの?」
↑これはいったい……。
律「段組にすればいいじゃない。
5段組くらい?」
み「新聞か!」
↑ほんとにあった5段組(『グイン・サーガ』第1巻~第100巻を2分冊にした記念合本)。
律「でもほんと、どんな形で載るのかしらね」
み「『マニクラ』のホームページもあるから……。
ひょっとしたら、ネットだけかも」
律「あり得るわね。
でも、その場合、原稿料はどうなるの?」
↑まさかこんな……。
み「さー」
律「紙と一緒のわけないじゃない」
み「そんな気もしますな」
律「1枚5円くらい?」
↑街中アート(埼玉県川越市)
み「ちり紙交換か!」
↑『ちり紙交換車』香川県の模型愛好家グループ「高松ニッパーズ」作品展より。
律「あ、それよ。
きっと量り売りだわ」
み「ふん。
そんなら、瓦に書いてやる」
↑まさか、結婚式の引き出物じゃないですよね?
律「試し割りして、割れなかったらお支払いします」
↑試し割り瓦は、それ用のがあるみたいです。
み「もうヤメ!
気が滅入ってくる」
律「そうね。
パーッとやりましょう。
せっかくの五周年なんだから。
ちょっと冷蔵庫を拝見」
み「何にも入ってないわよ」
律「どれどれ。
入ってるわよ。
いっぱい」
み「うそ!
頼んでないぞ」
律「旅館と一緒で、後で精算するシステムなんじゃないの?」
み「そんなスタジオがあるか!」
律「どれにしようかな……」
み「飲むな!」
律「何でよ。
五周年なんだから、いいじゃない」
み「どういう理屈じゃ。
そもそも、祝儀を持って来てないだろ」
律「え?
ぜんぜん頭になかった」
み「お祝いごとに招かれたら、持ってくるのが常識でしょ」
律「じゃ、ちょっとだけあげましょうか。
祝儀袋、無い?」
み「相手先で調達するな!
もらう側が用意しておくわけないだろ」
律「気が利かないわね。
じゃ、これでいいわ」
み「ティッシュにくるむな!
おひねりか」
律「はい。
お駄賃」
み「ふんとにもう。
って。
なんじゃこりゃー!!
30円じゃないか!」
↑タバスコで磨くと、ピカピカになるそうです。『還元』という作用によるものだとか。
律「小銭が、それしか無くて」
み「何で小銭なのよ!
札でしょ、普通。
札なの!」
律「小銭がないのに、札があるわけないでしょ」
み「古典的なネタを……。
医者が30円しか持ってないわけないだろ」
律「みんなカードだから」
み「ウソこけ。
もっと持ってるだろ。
財布、見せてみい」
律「ガーッ」
み「寝たふりするな!」
律「バレた?」
み「立って寝てるじゃないか」
律「うるさい女ね。
出世払いにして」
み「わたしよりずっと出世してるでしょ」
律「課長になったら」
み「医者に課長なんてあるの?」
律「あるわけないでしょ」
み「払わんつもりじゃないか」
律「とにかく、細かいことゴチャゴチャ言わない。
何があるかな……。
あ、ワインが入ってる」
↑5リットル入り。
み「ダメー。
フルボトルじゃないか。
栓抜いたら、全額払わにゃならんでしょ」
律「当たり前じゃない。
ワインじゃなくたって、みんなそうよ。
大丈夫。
一口ずつ飲み比べたりしないから。
開けた壜は、責任を持って飲み切ります」
↑こちらは、3リットル入ります。
み「飲み切るんなら、金よこせ!」
律「さっき払ったじゃない」
み「30円だろ!」
律「30円を笑うものは、30円に泣く」
み「笑ってない!
怒ってるでしょ!」
律「怒ったら、皺が増えるだけよ。
笑わなきゃ」
み「誰が怒らせとるんじゃ」
律「笑いは、万病に効き目あり」
み「いんちき医者」
律「ほんとなんだから。
じゃ、ビールにしといてやるわ」
み「発泡酒にしなさい」
律「ケチね。
五周年くらい、本物のビール飲ませてよ」
み「飲みたいのは、わたしじゃ」
律「飲めばいいじゃない」
み「こんなとこで飲んだら、高くつくでしょ。
ビールなんて、みんなおしっこになっちゃうんだから」
律「ケチくさ。
口から飲んでトイレで出せば……。
持ち出し無しってことじゃないの。
植木にでもやっといて」
み「枯れるわい」
律「どうしてよ?」
み「猫がおしっこするところは、植木が枯れるのよ」
律「猫と一緒にしないで。
でも、どうして、猫のおしっこだと枯れるの?」
み「よく知らないけど、マーキングとかするために……。
刺激性の物質が入ってるからじゃない?
目が、シパシパするみたいな(※不確かな情報です)。
だから、猫の通り道に、ペットボトルが置いてあるでしょ」
律「あれって、どういうおまじないよ?」
み「猫が、ペットボトル見て、たまげるんでしょ」
律「どうして?」
み「ボトルに自分の姿が映るからよ。
びよーんって、歪んで映るでしょ。
で、とんでもない怪物がいたって、びっくら仰天して逃げていくという寸法」
律「ほんとかしら」
み「知らんけど」
↑効果はないと思われます。
み「だから、ラベルを剥がして置いてあるんじゃないの」
律「あ、そういう意味なのか。
ラベルが見えたら宣伝になるから、外してあるんだと思った」
み「そりゃ、NHKだろ!」
↑鈴木奈穂子アナ。ファンでーす。
み「何で一般人が、そんな気遣いしなきゃならんのよ」
律「ふーん。
ま、いいわ。
それじゃ、ビール、いただきます」
み「ダメ!
痛風になるぞ」
律「バーカ。
痛風は男性の病気なの。
女性は、まず罹りません」
1992年時点の男女比率は、「98.5:1.5」だったそうです(東京女子医大の調査)。
理由は、はっきりしています。
女性ホルモンに、尿酸の排泄を促す働きがあるからです。
でも最近は、痛風になる女性が増えてるのだとか。
理由は、女性のオヤジ化です。
女性の社会進出が進んで、生活習慣が男性と変わりない女性が増えているのです。
で、そういう女性は、激務とストレスにより、女性ホルモンの分泌が乱れてしまってるんですね。
なお、無理なダイエットも、女性ホルモンの分泌を乱すそうですので、要ちうい。
律「あ、これにしよ」
み「エビスを取るな!」
律「タダとなると……。
どうしても、高い方に手が伸びちゃうわね」
み「だったら、金払え」
律「聞こえません。
プシュ~」
み「あー、開けてしまった」
律「開けなきゃ飲めないでしょ。
それじゃ、乾杯しましょ。
あなたも取りなさいよ」
み「奢ってくれ」
律「情けないわね。
こんなときくらい、パーッといきなさいよ。
自分へのご褒美って、流行ってるのよ」
み「自腹の褒美なんていらんわい」
律「寂しい上に……」
↑ほんの少し、美化しております。
律「さもしくなったら、女も終わりよ」
み「大きなお世話。
そのビールをわけてくれ」
↑こんな子が御酌してくれるんなら、毎日飛んで帰るよね。
律「いやしい女」
み「金払ってから言え」
律「じゃ、2センチだけ分けてやるわ。
そこらに缶の蓋とか無い?」
み「ナメクジか!」
律「もたもたしてると、無くなっちゃうわよ」
み「コップコップ。
これに、入れて」
律「あー、美味しかった。
みんな飲んじゃった」
み「このアマ……」
律「350なんて、一口よ」
み「ウワバミか」
↑これは、ツチノコでした。
律「じゃ、もう1本」
み「まだ飲むのか!」
律「350なんて、飲んだうちに入らないわよ」
み「そんなら飲むなよ」
律「次は、分けてやるから。
何にしようかな?」
み「エビスは止めて」
↑不思議とビールを飲んでる画像がありませんでした。
律「ケチなんだから」
み「味が苦手なの」
律「何でよ?」
み「濃すぎる」
律「じゃ、これ?
スーパードライ」
み「自腹でスーパードライ飲むくらいなら……。
発泡酒でいいわい。
同んなじ味じゃ」
律「味音痴なんじゃない?」
み「あ、それがいい。
キリンラガー」
律「ほー。
渋いとこ突いてきたわね」
み「こないだ、葬式のお斎で飲んだら……。
思いのほか、美味しかった」
律「それじゃ、これにしたろか。
缶カラの蓋、探して来なさい」
み「コップがあるでしょ!」
律「あんただけコップなわけ?
缶ビールは、直飲みが一番」
み「いいから、注がんかい!」
ピンポ~ン。
律「あ、誰か来た。
ほれ、出て来なさい」
み「先生も来て」
律「何でわたしが一緒に行かなきゃならないのよ?」
み「あんたを、冷蔵庫の前には置いて行けん!」
ピンポンピンポ~ン。
律「ほら出なさいってば」
み「くっそー。
これ以上、飲むなよ。
いい?
お預けよ」
律「はいはい。
ほら、早く出て」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン。
み「じゃかーっし!
誰じゃい!」
※(Ⅲ)に続きます。
や、やめれー。
死ぬ死ぬ死ぬ」
律「勝手に死ねば。
よし、ゲット。
どれどれ。
なんだー。
残りも、ピンとくる駅名が無いわね。
次は、どこよ?
『千畳敷』かぁ」
↑失礼。これは八畳敷でした。
律「論外だわ。
その次は……。
『鰺ヶ沢』」
↑背中の力士の出身地。
律「これも、とうてい承服できないし……。
あれ?
前後ばっかり探してたけど……。
今、通りかかってる駅を忘れてたじゃない。
『深浦』」
律「『深浦律子』。
おー、いい感じ。
ちょっと、あんた。
なに、引っくり返ってんのよ」
律「起きてちょうだい。
起きない気?
そんなら……。
顔、踏んでやろうっと」
み「むぎゅー。
い、痛い痛い痛い」
律「生き返った?」
み「なんちゅーことすんねん!
結婚前の女の顔なんか踏んで」
律「あら、歪んでたのが直ったわよ」
み「直らんわい!」
律「根性のねじれたのは、直らないでしょうね」
み「やかましい!
顔を踏まれて、大分県」
↑大分県応援団鳥『めじろん』。足が太すぎないか?
律「決まったわよ」
み「何が?」
律「苗字に決まってるでしょ」
み「やっと、『五所川原』に決めた?」
↑左端のキャラが秀逸。
律「違う!
『深浦』」
み「あ、そうか。
今いる駅が、候補から抜けてたな」
律「うかつ女が。
とにかく、『深浦律子』で決まりね。
語感も悪くないし……。
字面も、きっといいわ。
ペン、持ってない?」
み「ペンくらい、持ち歩けば?」
↑1,050円で、ちゃんと書けるそうです。
律「和服のどこに、ペンなんて差せるのよ」
み「バッグがあるでしょうが」
律「あ、そうか。
普段、白衣のポケットにしか差さないから」
律「早く、書くもの持ってきて」
み「何でわたしが使われなきゃならんの?
自分で持ってくればいいでしょうに」
律「あんたの家でしょ」
み「時間借りのスタジオセットです」
律「あ、なぜかあんなところに、筆と硯が!」
み「なんであるのよ?
不自然でしょ」
律「いいじゃないの。
ご都合主義なら、お手の物でしょ」
み「ここまでヒドい設定は、使ったことないわい」
律「さて。
それじゃ、初揮毫しますよ。
書道五段の腕前、ごろうじろ」
み「勝手にキャラを作るな」
律「黙って!
集中、集中。
サラ、サラ、サラサラ、と。
じゃーん。
おー。
素晴らしい」
み「なるほど。
悪くないわね」
律「でしょ。
普通っぽくて、それでいて品がある。
み「なんか見たことのある字面だと思ったら……。
『津々浦々』って言葉に似てない?」
律「よろしいじゃないの。
『津々浦々』にわたしの名声が行き渡るわけよ」
み「どんな名声だ。
そう言えば……。
深浦加奈子っていう女優さんがいたわね」
律「そう?
聞いたことないな」
み「主演をやる女優さんじゃなかったから」
律「じゃ、何で知ってるの?」
み「2時間ドラマとかにも、出てたから。
ドラマが終わった後、出演者のテロップが流れるでしょ。
印象的な女優さんだったから……」
み「テロップ見て、名前確認したのよ」
律「さっきから過去形使ってるけど、引退したの?」
み「亡くなったの」
律「そう……。
昔の女優さんか」
み「違うわよ。
亡くなったのは、確か40代」
律「えー。
ご病気?」
み「S字結腸癌だったかな」
律「癌か……。
医学にとっては、未だ大きな壁のひとつね」
み「医者が言うな」
律「癌は、早期発見に限るわ」
み「女優さんだからさ。
会社の検診みたいなのは無いだろうし……」
み「自分一人で定期的に受けるってのは、大変だよね」
律「そうね」
み「そう言えば、こないだ……。
アンジョリーナ・ジョリーが、乳房切除したでしょ」
↑このおっぱいは、もうこの世には無いのですね。
律「大々的に報道されたわね」
み「どうよ、あれ?」
律「あれったって……。
あれは、特殊ケースとしか言えないわね」
み「乳房再建手術、何百万でしょ?」
律「アメリカの保険制度はよく知らないけど……。
全額自費でしょうね」
み「あ、保険にすればいいんだ」
律「日本じゃ無理よ」
み「健康保険じゃなくて……。
がん保険。
乳がんになる可能性が、たとえば85%以上と診断された場合……。
乳房の切除と再建手術が受けられるって保険」
律「なるほど」
み「再建時に、サイズを2割増ししてくれる特約も付ける」
律「あんたは、5割増しくらい必要なんじゃないの?」
み「じゃかっし」
律「ま……。
そんないい女優さんの苗字をいただいて、光栄だわ」
み「そうだよ」
律「ヘンなシーン、書かないでよね」
み「へ?」
律「その女優さんに申し訳ないから」
み「それとこれとは別問題です」
律「きっと、ファンの方から文句が来るから」
み「来ません。
エロサイトなんて、まともな人は相手にしないでしょ」
律「書き放題ってこと?」
み「お金ももらってないしね」
律「そう言えば……。
『三和出版』はどうなったのよ?」
↑『三和出版』想像図。
み「まだ、連絡なしです」
律「また立ち消えるんじゃないの?」
み「縁起の悪いこと言わんといて。
挨拶状に2回も書いて、何も起きなかったら……。
マジで立場が無いわ」
律「書かなきゃいいのに」
み「何か、報告もしたいじゃないの」
律「いくらくらいもらえるのよ?」
み「さー。
長すぎるので……。
どういう形がいいか考えてるとか書いてあったから」
律「それって……。
全文掲載されないってこと?」
み「さー」
律「大体、あんたの小説は、スカスカなのよ」
み「読みやすさを思ってのことなの」
律「つまり、ネット用ってことでしょ。
あれを縦書の紙に印刷したら……。
下半分、真っ白になるんじゃないの?」
↑これはいったい……。
律「段組にすればいいじゃない。
5段組くらい?」
み「新聞か!」
↑ほんとにあった5段組(『グイン・サーガ』第1巻~第100巻を2分冊にした記念合本)。
律「でもほんと、どんな形で載るのかしらね」
み「『マニクラ』のホームページもあるから……。
ひょっとしたら、ネットだけかも」
律「あり得るわね。
でも、その場合、原稿料はどうなるの?」
↑まさかこんな……。
み「さー」
律「紙と一緒のわけないじゃない」
み「そんな気もしますな」
律「1枚5円くらい?」
↑街中アート(埼玉県川越市)
み「ちり紙交換か!」
↑『ちり紙交換車』香川県の模型愛好家グループ「高松ニッパーズ」作品展より。
律「あ、それよ。
きっと量り売りだわ」
み「ふん。
そんなら、瓦に書いてやる」
↑まさか、結婚式の引き出物じゃないですよね?
律「試し割りして、割れなかったらお支払いします」
↑試し割り瓦は、それ用のがあるみたいです。
み「もうヤメ!
気が滅入ってくる」
律「そうね。
パーッとやりましょう。
せっかくの五周年なんだから。
ちょっと冷蔵庫を拝見」
み「何にも入ってないわよ」
律「どれどれ。
入ってるわよ。
いっぱい」
み「うそ!
頼んでないぞ」
律「旅館と一緒で、後で精算するシステムなんじゃないの?」
み「そんなスタジオがあるか!」
律「どれにしようかな……」
み「飲むな!」
律「何でよ。
五周年なんだから、いいじゃない」
み「どういう理屈じゃ。
そもそも、祝儀を持って来てないだろ」
律「え?
ぜんぜん頭になかった」
み「お祝いごとに招かれたら、持ってくるのが常識でしょ」
律「じゃ、ちょっとだけあげましょうか。
祝儀袋、無い?」
み「相手先で調達するな!
もらう側が用意しておくわけないだろ」
律「気が利かないわね。
じゃ、これでいいわ」
み「ティッシュにくるむな!
おひねりか」
律「はい。
お駄賃」
み「ふんとにもう。
って。
なんじゃこりゃー!!
30円じゃないか!」
↑タバスコで磨くと、ピカピカになるそうです。『還元』という作用によるものだとか。
律「小銭が、それしか無くて」
み「何で小銭なのよ!
札でしょ、普通。
札なの!」
律「小銭がないのに、札があるわけないでしょ」
み「古典的なネタを……。
医者が30円しか持ってないわけないだろ」
律「みんなカードだから」
み「ウソこけ。
もっと持ってるだろ。
財布、見せてみい」
律「ガーッ」
み「寝たふりするな!」
律「バレた?」
み「立って寝てるじゃないか」
律「うるさい女ね。
出世払いにして」
み「わたしよりずっと出世してるでしょ」
律「課長になったら」
み「医者に課長なんてあるの?」
律「あるわけないでしょ」
み「払わんつもりじゃないか」
律「とにかく、細かいことゴチャゴチャ言わない。
何があるかな……。
あ、ワインが入ってる」
↑5リットル入り。
み「ダメー。
フルボトルじゃないか。
栓抜いたら、全額払わにゃならんでしょ」
律「当たり前じゃない。
ワインじゃなくたって、みんなそうよ。
大丈夫。
一口ずつ飲み比べたりしないから。
開けた壜は、責任を持って飲み切ります」
↑こちらは、3リットル入ります。
み「飲み切るんなら、金よこせ!」
律「さっき払ったじゃない」
み「30円だろ!」
律「30円を笑うものは、30円に泣く」
み「笑ってない!
怒ってるでしょ!」
律「怒ったら、皺が増えるだけよ。
笑わなきゃ」
み「誰が怒らせとるんじゃ」
律「笑いは、万病に効き目あり」
み「いんちき医者」
律「ほんとなんだから。
じゃ、ビールにしといてやるわ」
み「発泡酒にしなさい」
律「ケチね。
五周年くらい、本物のビール飲ませてよ」
み「飲みたいのは、わたしじゃ」
律「飲めばいいじゃない」
み「こんなとこで飲んだら、高くつくでしょ。
ビールなんて、みんなおしっこになっちゃうんだから」
律「ケチくさ。
口から飲んでトイレで出せば……。
持ち出し無しってことじゃないの。
植木にでもやっといて」
み「枯れるわい」
律「どうしてよ?」
み「猫がおしっこするところは、植木が枯れるのよ」
律「猫と一緒にしないで。
でも、どうして、猫のおしっこだと枯れるの?」
み「よく知らないけど、マーキングとかするために……。
刺激性の物質が入ってるからじゃない?
目が、シパシパするみたいな(※不確かな情報です)。
だから、猫の通り道に、ペットボトルが置いてあるでしょ」
律「あれって、どういうおまじないよ?」
み「猫が、ペットボトル見て、たまげるんでしょ」
律「どうして?」
み「ボトルに自分の姿が映るからよ。
びよーんって、歪んで映るでしょ。
で、とんでもない怪物がいたって、びっくら仰天して逃げていくという寸法」
律「ほんとかしら」
み「知らんけど」
↑効果はないと思われます。
み「だから、ラベルを剥がして置いてあるんじゃないの」
律「あ、そういう意味なのか。
ラベルが見えたら宣伝になるから、外してあるんだと思った」
み「そりゃ、NHKだろ!」
↑鈴木奈穂子アナ。ファンでーす。
み「何で一般人が、そんな気遣いしなきゃならんのよ」
律「ふーん。
ま、いいわ。
それじゃ、ビール、いただきます」
み「ダメ!
痛風になるぞ」
律「バーカ。
痛風は男性の病気なの。
女性は、まず罹りません」
1992年時点の男女比率は、「98.5:1.5」だったそうです(東京女子医大の調査)。
理由は、はっきりしています。
女性ホルモンに、尿酸の排泄を促す働きがあるからです。
でも最近は、痛風になる女性が増えてるのだとか。
理由は、女性のオヤジ化です。
女性の社会進出が進んで、生活習慣が男性と変わりない女性が増えているのです。
で、そういう女性は、激務とストレスにより、女性ホルモンの分泌が乱れてしまってるんですね。
なお、無理なダイエットも、女性ホルモンの分泌を乱すそうですので、要ちうい。
律「あ、これにしよ」
み「エビスを取るな!」
律「タダとなると……。
どうしても、高い方に手が伸びちゃうわね」
み「だったら、金払え」
律「聞こえません。
プシュ~」
み「あー、開けてしまった」
律「開けなきゃ飲めないでしょ。
それじゃ、乾杯しましょ。
あなたも取りなさいよ」
み「奢ってくれ」
律「情けないわね。
こんなときくらい、パーッといきなさいよ。
自分へのご褒美って、流行ってるのよ」
み「自腹の褒美なんていらんわい」
律「寂しい上に……」
↑ほんの少し、美化しております。
律「さもしくなったら、女も終わりよ」
み「大きなお世話。
そのビールをわけてくれ」
↑こんな子が御酌してくれるんなら、毎日飛んで帰るよね。
律「いやしい女」
み「金払ってから言え」
律「じゃ、2センチだけ分けてやるわ。
そこらに缶の蓋とか無い?」
み「ナメクジか!」
律「もたもたしてると、無くなっちゃうわよ」
み「コップコップ。
これに、入れて」
律「あー、美味しかった。
みんな飲んじゃった」
み「このアマ……」
律「350なんて、一口よ」
み「ウワバミか」
↑これは、ツチノコでした。
律「じゃ、もう1本」
み「まだ飲むのか!」
律「350なんて、飲んだうちに入らないわよ」
み「そんなら飲むなよ」
律「次は、分けてやるから。
何にしようかな?」
み「エビスは止めて」
↑不思議とビールを飲んでる画像がありませんでした。
律「ケチなんだから」
み「味が苦手なの」
律「何でよ?」
み「濃すぎる」
律「じゃ、これ?
スーパードライ」
み「自腹でスーパードライ飲むくらいなら……。
発泡酒でいいわい。
同んなじ味じゃ」
律「味音痴なんじゃない?」
み「あ、それがいい。
キリンラガー」
律「ほー。
渋いとこ突いてきたわね」
み「こないだ、葬式のお斎で飲んだら……。
思いのほか、美味しかった」
律「それじゃ、これにしたろか。
缶カラの蓋、探して来なさい」
み「コップがあるでしょ!」
律「あんただけコップなわけ?
缶ビールは、直飲みが一番」
み「いいから、注がんかい!」
ピンポ~ン。
律「あ、誰か来た。
ほれ、出て来なさい」
み「先生も来て」
律「何でわたしが一緒に行かなきゃならないのよ?」
み「あんたを、冷蔵庫の前には置いて行けん!」
ピンポンピンポ~ン。
律「ほら出なさいってば」
み「くっそー。
これ以上、飲むなよ。
いい?
お預けよ」
律「はいはい。
ほら、早く出て」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン。
み「じゃかーっし!
誰じゃい!」
※(Ⅲ)に続きます。