2015.11.8(日)
触りたかった。
でももちろん、そんなことは出来ない。
わたしは、見えない紙くずを掴むように、手の平を揉みこんで堪えた。
手の平には、汗が滲み出てた。
「ほんと、スリムで羨ましいわ。
でも、もう少しお肉が付いてもいいかもよ。
ほら、肋が浮いてるじゃない。
もちろん、こういうフォルムが好きって殿方もいるけどね」
肋は浮いているが、さほどギスギスした感じではない。
ウェストは綺麗にすぼまり、脂肪のない下腹部に、縦長のお臍が穿たれてる。
どう見ても、女性の胴体だ。
しかし……。
臍の下は、奇怪なバケモノだった。
黒いハーネスで戒められた股間の中心から、ピンク色の男根がそそり勃ってた。
「握ってごらんなさい」
わたしはもう、お局さまの言葉に逆らう意思を失っていた。
言われるがままに、右手で男根を握る。
汗の浮いた手の平に感じたのは、冷たい無機質な感触だった。
思わず、手を離しそうになった。
「だんだん馴染んで来るから。
擦ってごらんなさい。
男性のオナニー、見たことない?」
あるわけなかった。
「前後に擦るのよ」
手の平には汗が滲んでるとはいえ、潤滑の用をなすほどではなかった。
手の平は、ぎこちなく前後した。
「それじゃ、ぜんぜん気持よくない。
ま、生まれて初めて擦るんだから……。
仕方ないわね。
じゃ、わたしが濡らしてあげる」
お局さまの身体が沈み、わたしの前にうずくまった。
あっと思った時には、ピンク色の男根は、お局さまの口の中だった。
いくらバージンでも、それがフェラチオという行為であることは知ってた。
でももちろん、生で見るのは初めてだった。
まさか、自分がされてるのを見るとは、思いもしなかった。
お局さまが、その行為に熟達していることは、初見のわたしにも理解できた。
首から上が、別の生き物のように前後している。
滑らかな動きだった。
潤滑油の効いたピストン機関のようだ。
普通の男性が、射精を堪えるのは難しいのではないか。
でももちろん、そんなことは出来ない。
わたしは、見えない紙くずを掴むように、手の平を揉みこんで堪えた。
手の平には、汗が滲み出てた。
「ほんと、スリムで羨ましいわ。
でも、もう少しお肉が付いてもいいかもよ。
ほら、肋が浮いてるじゃない。
もちろん、こういうフォルムが好きって殿方もいるけどね」
肋は浮いているが、さほどギスギスした感じではない。
ウェストは綺麗にすぼまり、脂肪のない下腹部に、縦長のお臍が穿たれてる。
どう見ても、女性の胴体だ。
しかし……。
臍の下は、奇怪なバケモノだった。
黒いハーネスで戒められた股間の中心から、ピンク色の男根がそそり勃ってた。
「握ってごらんなさい」
わたしはもう、お局さまの言葉に逆らう意思を失っていた。
言われるがままに、右手で男根を握る。
汗の浮いた手の平に感じたのは、冷たい無機質な感触だった。
思わず、手を離しそうになった。
「だんだん馴染んで来るから。
擦ってごらんなさい。
男性のオナニー、見たことない?」
あるわけなかった。
「前後に擦るのよ」
手の平には汗が滲んでるとはいえ、潤滑の用をなすほどではなかった。
手の平は、ぎこちなく前後した。
「それじゃ、ぜんぜん気持よくない。
ま、生まれて初めて擦るんだから……。
仕方ないわね。
じゃ、わたしが濡らしてあげる」
お局さまの身体が沈み、わたしの前にうずくまった。
あっと思った時には、ピンク色の男根は、お局さまの口の中だった。
いくらバージンでも、それがフェラチオという行為であることは知ってた。
でももちろん、生で見るのは初めてだった。
まさか、自分がされてるのを見るとは、思いもしなかった。
お局さまが、その行為に熟達していることは、初見のわたしにも理解できた。
首から上が、別の生き物のように前後している。
滑らかな動きだった。
潤滑油の効いたピストン機関のようだ。
普通の男性が、射精を堪えるのは難しいのではないか。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2015/11/08 07:43
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大湊線は、陸奥湾を渡る強風と、それがもたらす大雪の脅威に常にさらされてることになります。
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20151104195057104.jpg
↑中央の白い部分が線路です。この日は、定時運行だったそうです。運休の日は、どんな景色になるんでしょう?
したがって、冬期は、運休が頻繁に起きるようです。
ま、真冬にここに来ようという人は滅多にいないでしょうが……。
もし、そういう人がいたら、鉄道の時刻表は当てにならないことを覚悟した方がいいです。
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20151104195114c6c.jpg
↑大湊線『有戸駅』にある、“風”の標識。冬期は、日常的に吹き荒れるんでしょうね。
客「ディーゼル車、お好きなんですか?」
み「え?」
客「いえ。
電車とディーゼル車を区別できる女性は、珍しいなと思いまして」
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201511041950541e7.jpg
↑こういうディーゼル車なら、すぐ見分けがつくんですけどね。それにしても、この色って、アメリカザリガニを連想させますよね。
み「失礼ですけど、地元の方でいらっしゃらない?」
客「はは。
外見は、どう見ても東北のおっさんでしょ」
http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130307080655a17.gif
↑こういう人は、JRに乗りません。
み「いえ、そんな」
客「いいえ。
鉄道マニアって、車中で浮きまくってるヤツが多いじゃないですか」
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20151104195059668.jpg
↑叡山電鉄の車中にて。景色はいいんでしょうね。
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2. Mikiko- 2015/11/08 07:44
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客「わたしは、あれが嫌いなんです。
地元の乗客として、完全に車中の風景に溶けこむのが理想です』
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20151104195112ddb.jpg
客「意識してやってるんですから、地元人に見えたとしたら本望です」
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20151104195056466.jpg
↑さすが宮脇俊三さん。ストーブ列車に溶けこんでます。
み「なるほど。
そういう“鉄”も面白いですね。
『溶け鉄』ですか?」
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201511041951178a9.jpg
↑『溶解人間(1977年・アメリカ)』
客「はは。
愉快なことをおっしゃる」
み「でも、それだと写真が撮れないでしょ?」
客「写真は、若いころにずいぶん撮りましたから。
それに、写真を撮ってると、実際の風景を忘れちゃうことも多いんのです。
最近は、カメラは持たないことにしてます」
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20151104195053daf.jpg
↑スリランカの車窓。見えてるのは紅茶の段々畑。いいですね。
み「なるほど」
客「あ、そろそろ発車ですね。
構内の、杉とカラマツの林は見ましたか?」
み「そんなの、ありましたっけ?」
客「ほら、あれですよ」
http://blog-imgs-85.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20151104195115564.jpg
み「ほー。
言われてみれば、見事な林ですね」
続きは、次回。
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3. きりしま- 2015/11/08 11:21
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有戸~吹越って13.4kmもあるんですね。渋谷~武蔵小杉ぐらい?
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4. きりしま- 2015/11/08 11:49
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なんと、渋谷~日吉に匹敵しました。
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5. ハーレクイン- 2015/11/08 11:50
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赤ミニ看護師のセリフですが、何がないのかといいますと、「男のオナニー」ですね。
で、思うのですが、男の場合、まず100%近くの野郎どもは、若いころから各種媒体、または実物で見ていると思われます。女性のオナニーだけでなく、各種性的シーンですね。
では、女性の場合はどうなのでしょう。比率は男よりは低いと思われます。結婚するまで、実体験はもちろん、映像・画像すら全く見たことがない、という女性は結構いらっしゃるのでは……。
と思う半面、まさか今時、そのような無菌室育ちのお嬢様は、小説の中くらいしか存在し無かろう、とも考えてしまいます。
どうなんでしょうね。
誰か調査のうえ、統計を取ってくれんかのう。
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6. ハーレクイン- 2015/11/08 11:56
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すごいね、どうにも。
わたしは数年の雪国暮らしの経験がありますが、このような吹き降り?は記憶にありません。
映画『ホワイトアウト』を思い出しちまったよ。
“風”の標識。
ただの固定看板?のようですが、どういう意味なんだろう。
“ここから先、一年365日、一日24時間、常に強風が吹いてるよ”“注意しなはれ”ということかなあ。
しかし、横風を喰らった場合、車ならハンドルさばきで対応できるけど、鉄道はどうしようもないよね。急には止まれないんだし。
DDの塗色。
アメリカザリガニの体色は、ここまで明るい赤ではありません。もっとくすんでいます。茹でれば別でしょうが。
しかし、こういう塗色は珍しいよね。誰でも一発で覚えます。
東北のおっさん。
マタギ……だよね。
確かに、東北を舞台にした小説には、かなりの頻度で登場するようです。
あ、違うか。鉄砲を持ってるようには見えんな。
ほう、叡山電車。
『アイリス』京都編に書きましたが、いいです、景色。
始発駅の「出町柳駅」は市内の街中ですが、発車するともうすぐに田園風景といいますか、山中の景色が車窓に広がります。
終着駅は鞍馬山中の「鞍馬駅」、および比叡山麓の「八瀬(やせ)比叡山口駅」です。途中で分岐するんですね。
たとえば、黒部のトロッコ電車のような絶景というわけではありませんが、穏やかな、いい景色が車窓に広がります、叡山電車。
ぜひ一度、お乗りください(番宣を兼ねたご案内)。
車中に溶け込むネコ。
こやつも、自分で勝手に乗り込んだのかね。
宮脇俊三氏はともかく、中山忍?
知らんなあ、で調べましたら中山美穂の妹さんでした。
で、むちゃくちゃ多いですね、出演作。主にテレビのようですが。
『相棒』にも出演してはりました。Season11 第16話「シンデレラの靴」。ははあ、あのお方か。
スリランカ。
世界119位の面積(65,610㎞2)の島国ですね。
北海道より二回り小さい、てな感じですかね。
しかしインドもそうですが、あちら方面の女性って、一目でわかりますね。
杉とカラマツの林。
そんなに有名なのかね。
しかし、カラマツはともかく、杉は……。
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7. Mikiko- 2015/11/08 12:26
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> きりしまさん
『有戸ー吹越』は、普通列車で12分ですね。
確かに、駅間が12分というのは、長いかも。
おっしゃるとおり、『渋谷→日吉』が13.6㎞で、ほぼ同じ距離。
渋谷→代官山→中目黒→祐天寺→学芸大学→都立大学→自由が丘→田園調布→多摩川→新丸子→武蔵小杉→元住吉→日吉。
間に、11も駅があります。
新丸子からは、神奈川県ですね。
> ハーレクインさん
ホワイトアウト。
ここらの田圃道を車で走ってると、たまにこれに襲われます。
恐ろしいですよ。
上下左右、すべて真っ白になるんですから。
まさしく、“白い闇”です。
路肩は退けられた雪が積もってるので、車を寄せて停めるわけにはいきません。
走路上で停めたりしたら、後ろから大型トラックに追突されて一巻の終わりです。
かすかに浮かぶ先行車両のテールランプに、必死についていくしかありません。
吹雪が止んだ後……。
道路がカーブしてるところで、真っ直ぐ田んぼに突っこんでる車をよく見かけます。
中山忍さんは、ガメラ女優として有名です。
映画『ガメラ』シリーズに、たくさん出てます。
『ガメラ』と『ゴジラ』に、両方出演したのも、彼女が初めてだそうです。
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8. ハーレクイン- 2015/11/08 15:34
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雪はそれなりに降りましたし、二度ほど大雪といっていい年もありましたが、吹雪いたという記憶はありません。忘れただけかもしれませんが。
院に進んでからは、調査地の湖の近くに下宿していましたが、大学からは10㎞ほど離れていました。で、ある年の冬、結構降った年で、途中の道が雪崩でふさがれ、迂回路は無し。交通は完全にストップしてしまいました。生活や調査に支障は無かったんですが、大学に行くのは不可能です。さあ、1か月は閉じ込められていたでしょうか。
道が開通し、久しぶりに大学に顔を出したときは、浦島太郎もかくや、という気分でした。
ところで、調査地の「湖」ですが、規模からいうと「沼」でした。さらにその成り立ちからいえば「池」なんですね。地図上の名称は、OO湖でしたが。
で、湖と、沼と、池。この違い、覚えてはります?
ガメラ女優、中山忍。
ガメラに限らず、怪獣映画ではあまり人間には注意を払わないからなあ。主役はやはり怪獣くんでしょう。
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9. Mikiko- 2015/11/08 18:08
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まさしく、吹雪くからです。
北陸の県庁所在地は山が近いですが、新潟市だけはかなり離れてます。
雪は真横に吹きつけ、通り過ぎていきます。
池は、人工の水たまり。
自然の湖沼では……。
水底まで光が届くのが、沼。
届かないのが湖でしたね。
となると、ダム湖ってのは、池なんですかね?
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10. ハーレクイン- 2015/11/08 22:33
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はい、よくできました。
で、何を今さら、なんですが、こういう定義も「学派」によって微妙に差異があります。わたしが学んだのは、ドイツの陸水学者ティーネマンを始祖とする「ティーネマン学派」といいますが、世界で(日本でも)最もポピュラーな一派ですから、問題ないでしょう。
“ダム池”では、少ししょぼいと思わないかい。
黒四ダムの“黒部池”では、観光客が来ないではないか。
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11. Mikiko- 2015/11/09 07:39
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“池”の名の付く水たまりがあります。
まさしく、池の親分程度の大きさですが……。
人工のものではありません。
砂丘湖です。
でも、底が浅いので、定義的には“沼”ということになるのでしょうね。
新潟には、“潟”と呼ばれる水たまりが多数あります。
鳥屋野潟、福島潟、佐潟。
これらはまだ残ってますが……。
排水機の活躍により、無くなった潟もたくさんあります。
地名にだけ残ってますね。
“泥潟”などという地名もあり、どんな風景だったか、髣髴とさせます。
ごく浅くても、濁ってて底まで光が届かなければ、“湖”なんでしょうかね?
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12. ハーレクイン- 2015/11/09 13:23
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砂丘の窪みに湧水が溜まったもの、でしたっけ。
「潟」は、堰止湖を指す場合が多いですが、新潟の「潟」は成因が異なるかもしれませんね。
それにしても、新潟県の潟って、「潟」が多いことと関係あるんですかね。
わたしの?定義では、光合成が可能な水深、をもとにしていますから、浅くても極端に濁っていれば「湖」ということになるでしょう。しかし、そんな止水域、あるんですかね。
よろしければ、ご自分でお調べください。
↓参考文献。
吉村信吉『湖沼学』
西條八束『湖沼調査法』
おそらく入手不可能と思われますので、図書館でどうぞ(^^
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13. Mikiko- 2015/11/09 19:48
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佐潟(新潟市西区)も、砂丘湖です。
流入河川はなく、湧水だけで維持されてます。
縄文時代以前からあるそうです。
潟は本来、干潟のことを云ったようです。
その後……。
砂の動きによって砂州が形成されて、内側が海と切り離されたも水たまりも、“潟”と称されるようになったみたいですね。
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14. ハーレクイン- 2015/11/09 20:41
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潟湖とも云いますが、完全に海と切り離されたものは少ないそうで、わずかに海とつながっているのが大部分だとか。河北潟もそうですし、懐かしの八郎潟もそうでした。
それにしても八郎潟。
現在の面積は日本第18位ですが、干拓前は第2位。現在の2位は霞ケ浦ですから、かつての八郎潟はあのどでかい霞ケ浦よりも広かったということですね。
潟湖の特徴は汽水であることと、水深が浅いということでしょう。
茨城県霞ケ浦は最大水深12m、浜名湖は17m、北海道のサロマ湖は20m、島根の宍道湖は6m、八郎潟(八郎潟調整池)は12m、そして、河北潟は6.5mです。