2015.6.6(土)
「ははぁ。
ひょっとして、宿のバイトの子たちと何かあったんじゃないの?
あの子たち、異様にエロい雰囲気、持ってるものね。
若い男子にとっては、側にいるだけで身の毒だわ。
どう?
正直におっしゃい」
由美は、気が気ではなかった。
すぐ傍らに、母親の千穂がいるのだ。
風呂での一件を、涼太が白状してしまったら……。
千穂のショックは、いかばかりだろう。
「どうなのよ?」
「違う」
「キミの顔は、そうですって言ってるんだけど」
「違わい」
「じゃ、ひとりで出したの?」
「うん」
「うそ。
もったいない。
でも、ぜったいきっかけがあったはずよ。
いきなりひとりで出したはずはないわ」
「いじってたら、出たよ」
懸命に由美たちの所業を隠そうとする涼太が、いじらしかった。
そばに行って抱きしめてやりたかった。
抱きしめて……。
そして、やさしく扱いてやりたい。
いや、咥えてあげたい。
口いっぱいに出させてあげたかった。
「いきなりオナニー?
そんな展開って、あるものかしら?
エロ本でも見たの?
でも、女性客で、そんなの忘れてく人もいないだろうし」
「押入れの奥に、エッチな本が落ちてた」
「まぁ。
どこの押入れ?」
「お客さんの部屋」
「客室の押入れ?
なんでそんなとこ探すの?」
「探したんじゃないよ。
春に、虫干しって言って、布団とかみんな出して干したことがあったんだ。
そのとき、ボクも手伝ったの。
布団をみんな出したら、底のスノコの下に本が挟まってた」
「それがエロ本だった?」
「うん」
「きっと、昔の男性客の忘れ物ね。
忘れ物って云うか……。
ゴミ箱に捨てるのが憚られたから、そんなとこに隠してチェックアウトしたんだわ。
いやらしい。
きっと、その本見ながら、オナニーしたのよ。
ひょっとしたら……。
精液を、シーツの上にぶち撒けたかも。
そのシーツ、千穂さんが片付けるわけだからね。
間接キッスならぬ、間接性交。
情けない男」
ひょっとして、宿のバイトの子たちと何かあったんじゃないの?
あの子たち、異様にエロい雰囲気、持ってるものね。
若い男子にとっては、側にいるだけで身の毒だわ。
どう?
正直におっしゃい」
由美は、気が気ではなかった。
すぐ傍らに、母親の千穂がいるのだ。
風呂での一件を、涼太が白状してしまったら……。
千穂のショックは、いかばかりだろう。
「どうなのよ?」
「違う」
「キミの顔は、そうですって言ってるんだけど」
「違わい」
「じゃ、ひとりで出したの?」
「うん」
「うそ。
もったいない。
でも、ぜったいきっかけがあったはずよ。
いきなりひとりで出したはずはないわ」
「いじってたら、出たよ」
懸命に由美たちの所業を隠そうとする涼太が、いじらしかった。
そばに行って抱きしめてやりたかった。
抱きしめて……。
そして、やさしく扱いてやりたい。
いや、咥えてあげたい。
口いっぱいに出させてあげたかった。
「いきなりオナニー?
そんな展開って、あるものかしら?
エロ本でも見たの?
でも、女性客で、そんなの忘れてく人もいないだろうし」
「押入れの奥に、エッチな本が落ちてた」
「まぁ。
どこの押入れ?」
「お客さんの部屋」
「客室の押入れ?
なんでそんなとこ探すの?」
「探したんじゃないよ。
春に、虫干しって言って、布団とかみんな出して干したことがあったんだ。
そのとき、ボクも手伝ったの。
布団をみんな出したら、底のスノコの下に本が挟まってた」
「それがエロ本だった?」
「うん」
「きっと、昔の男性客の忘れ物ね。
忘れ物って云うか……。
ゴミ箱に捨てるのが憚られたから、そんなとこに隠してチェックアウトしたんだわ。
いやらしい。
きっと、その本見ながら、オナニーしたのよ。
ひょっとしたら……。
精液を、シーツの上にぶち撒けたかも。
そのシーツ、千穂さんが片付けるわけだからね。
間接キッスならぬ、間接性交。
情けない男」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2015/06/06 07:37
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新潟から東京に、午前中に向かう場合、お日さまは東からになりますから……。
左側の車窓から、陽が差し込みます。
前席の乗客がカーテンを閉めたりすると、視界が悪くなります。
http://blog-imgs-75.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150602074117cc7.jpg
ということで、右側を選んだわけです。
で、決済も、クレジットですぐに済ませました。
その後で、クリニックから、確認の電話が入ったんです。
単なる日時の確認でしたが、最後に付け加えられた言葉に仰天。
「当日は、食事をなさらずに来てください」
「朝からですか?」
「はい。
お水は大丈夫です」
http://blog-imgs-75.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150602074114483.gif
↑わたしが受けた検診ではありません。
にゃ、にゃにー。
検診は、15時ですぞ。
それまで、水しか飲めんのか!
http://blog-imgs-75.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150602074115cf7.jpg
わたしが、9時発の便を選んだのはわけがあります。
うちの食事は、母親がすべてしてくれます。
9時発なら、いつもと同じ時間に食べればいいわけです。
バスは、1時間おき。
8時発に乗ろうとしたら、朝食を、いつもより1時間早く摂らなければなりません。
「あんた、自分で作って食べて行きなさい」
こう言ってくれる母親なら、むしろ気が楽なんです。
オニギリでも買っておけばいいんですから。
http://blog-imgs-75.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2015060207411279f.jpg
でも、うちの母は、ぜったいに1時間早く起きて朝食を作ってくれるでしょう。
それが申し訳なくて、早く出れなかったのです。
でも、朝食が食べられないとなれば、話はぜんぜん違います。
何時に出てもいいわけです。
検診を14時にすれば、終わった後、どこかに行けます。
検診の時間をずらしてもらうことは可能だったでしょうが……。
バスのチケットは、すでにクレジット決済が済んでおり、時間変更できませんでした。
ま、仕方ありません。
事前によく確かめなかったわたしが悪いんです。
潔く諦めることにしました。
さてさて。
出発の朝。
もちろん前日は、禁酒して望みました。
起床は、朝4時。
http://blog-imgs-75.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2015060207411924f.jpg
↑うまく回ってる感は、さっぱりありません。
すぐに準備にとりかかりました。
家を出るのは、8時なので、4時間あります。
朝食が食べられないので、丸々準備に使えます。
クリニックに出す問診票を書いて……。
後は、前もって作ってあった「持っていくものリスト」に沿って荷物を詰めます。
カバンのどこに入れるかごとに分類したリストです。
でも、服装だけは決めてませんでした。
当日と翌日の気候により、着るものが変わってきますから。
続きは、次回。
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2. ハーレクイン- 2015/06/06 10:37
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全裸変態看護師女。
長いし、登録するのもどうかと思うし、まだ退場しそうにないし、ということで再度、略称を考えました。
「全変看女」はどうでしょう(好きにしろ)。
で、全変看女「あの子たち、異様にエロい」。
全く異論はありません、全変看女さん。
しかし「看女」だと、女子刑務所の監視官みたいだなあ。あれは“監女”か。
閑話休題。
あれ?
名前を間違っていたよ。千穂さんの一人息子は「涼太」じゃなく「亮太」だったか。
すまぬ、亮太。
いや、しかし……。
どうも気になる、というか「亮太」に違和感がありますので、確認しました。「りょうた」の初登場(とりあえず名前だけですが)は『由美美弥』1660回。↓こうあります。
>千穂の一人息子の涼太は、プール授業に行っていた。
やはり「涼太」じゃんか!
はい、わたしの勝ちぃ。どんどんどんパフパフパフ。
ついでに……涼太の学年は「小学4年生」とありました。覚えておかんとなあ。
涼太の言い訳、なかなかのものです。しかし、こういうのに上達するというのはあまりいいことではないと思うが、どうだろう。
今回の全変看女の捨てゼリフ(はおかしいけど)、「情けない男」。
何を言うか、変態が。
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3. ハーレクイン- 2015/06/06 10:50
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は、宮部みゆきの直木賞受賞作。
♪あの人と別れた理由(わけ)……は中条きよし『理由』。
右側の座席を選んだ理由は、なるほどねえ、ですね。実に緻密な計画性ですが、反面、少々偏執的とも……。
当日の朝食は抜き、ですかい。姐さん。
さては検査は、大腸内視鏡と見たが、どうでい。
あ、いや、それだと「専用の朝食」が供されるか。
ふむ。
「水のみネコ」画像。
ちょっとかわいいぞ、と。
>うちの母は、ぜったいに1時間早く起きて朝食を作ってくれる
ありがたいのう。海よりも深い母の恩。感謝せえよ。
反面、ちょっと過保護、とも。
いや、せやないな。普段から作ってはるお人は、作らずにはおられへんもんや(東中あやめ談、ま、軽い番宣)。
朝4時起き。
4時はさすがにありませんが、わたしも近ごろ朝が早くなりました。朝早いといっても、特に何もしないんですがね。
その代り、昼寝をしたりします。これは、老化の現れでしょうか。
しかしどうなん。いくら時間があるとはいえ、荷造りを当日やるかね。わたしは必ず前の日にやります。そうしないと、必ず忘れ物をします。だから、前日に荷造りをしておかないと落ち着かないんですね。
こういう習慣は、小学生の頃にできたんだろうね。親によく言われました「明日の用意は? ちゃんとしたん!?」。
それでも忘れ物をするんだけどね(わはは)。
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4. Mikiko- 2015/06/06 13:35
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1770回から間違ってました。
訂正させていただきます。
ありがとうございました。
でも、何で気づかないんだろう。
当日に荷造りするわけは……。
普段、使ってるものを持っていくからです。
前日に詰めたら……。
当日の朝、また出さなきゃならんではないか。
「持っていくものリスト」を作ってあるので、忘れ物はしません。
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5. ハーレクイン- 2015/06/06 14:59
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ああ、そこまでは気付きませんでした。
そういえば、「りょうた」といいますと畑中純『まんだら屋の良太』ですね。傑作です。人物造形がすごいよね。
で、Wikiで畑中純氏をチェックしましたらなんと! 筒井康隆『遠い座敷』を漫画化されてました。
これは見たいなあ。
>普段、使ってるものを持っていく
ああ、なるほど。予備は無いわけか。
「持っていくものリスト」はすごいな。
山に登るときは作るけど(忘れたら死活問題じゃ)、普段はそこまではしないなあ。
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6. Mikiko- 2015/06/06 18:28
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持っていくものと、諦めるものとのボーダーの引き方が、難しいです。
例えば、肩が凝ったときのための「アンメルツヨコヨコ」。
ここまで含めると、荷物が膨大になってしまいます。
ま、山へ行くわけではないので……。
必要になったら、買えばいいだけの話ですねどね。
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7. ハーレクイン- 2015/06/06 23:11
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だから、リストを作るのはヤなんですよね。
普段の外出なら、持っていくものは決まっていますから悩むこともないんですが。
そういえば、筒井に『国境線は遠かった』というドタバタものがあります。関係は何もありませんが。
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8. Mikiko- 2015/06/07 08:08
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ネットブックのAC電源です。
これが、嵩張るうえに、けっこう重いんです。
そんなに長時間使うわけないので、普通ならバッテリーだけで間に合うんですけどね。
でも、もしものことを考えると、無いのは不安です。
結局、今回は持って行きませんでしたけど。
PCの電源は、使う時だけ入れてたので……。
バッテリーは、十分保ちました。
でも、AC電源があれば、一晩中、点けっぱなししておけたんだよな。
来年は、持っていくかも。
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9. ハーレクイン- 2015/06/07 11:49
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背負うやつだよね。
けっこうたくさん担げるのでは……。
それにしてもAC電源って、そんなに嵩張るものですかね。まあ、携帯やCDプレイヤーとか、のしか知らないけど。
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10. Mikiko- 2015/06/07 12:35
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リュックですが、あまりパンパンになるのも見た目が悪いですからね。
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11. ハーレクイン- 2015/06/07 15:16
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それはそうですね。
リュックに荷を詰めることを、山用語で「パッキングpacking」と云います。
コツとしては……
「軽い物は下、重い物は上(なるべく重心を上げる)」
「前後はスリムに、左右方向に詰める(重心は体の近くに)
ということです。
見た目の問題ではなく、これが下手だと体力を消耗します。
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12. Mikiko- 2015/06/07 18:20
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そしたら、着替えなんかが下になってしまうではないか。
出すとき、どうするんじゃ?
あ、そうか。
下にも、チャックがあればいいのか。
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13. ハーレクイン- 2015/06/08 01:48
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下にはシュラフ(独schlafen;眠る-寝袋)や着替え類、上はコンロや食器などです。山小屋や幕営地に到着すると、ほとんどの物はザックから出しちゃいます。昼間の行動(歩行)中にザックを開けることはまずありません。
水筒など、必要なものは、ザックの両サイドの大きなポケットに入れますから、簡単に取り出せます。
近ごろのザックはえらくこじゃれたものになっちゃいまして、いろんなタイプが出ていますが、サイドポケットはあまりありません。本体のサイドに大きなファスナーが付いていまして、荷解きをしなくても中身が取り出しやすくなっています。
昔の、サイドポケット付きのザックは、防水を施した「帆布」と呼ばれるごつい生地で出来ていまして「キスリング」と称していました。
上手くパッキングされたキスリングの外形は“横長”になります。それに対して今のザックは上へ上へ積み上げるような形態になっていますから、“縦長”になります。この方が、全体の重量バランスとしては優れていますね。
その昔、キスリングを担いで北海道ビンボ旅行などする連中は「カニ族」と呼ばれました。カニは蟹ですが、横歩きをするわけではなく、キスリングの外形が横長、つまり蟹の体形を思わせたからです。
♪知床の岬に~